ようやく1週間が経ちました。先週の今頃は真っ暗な山の中でした。
この1週間、「日々奮戦」は全てTTR話題で押し続けてしまいました。
いつもより大勢の皆さんに読んでいただけて光栄に思います。
ふだん「走って痛めるのも仕事のうちだぁ」なんてうそぶいてしまっているので、1週間じーっと自分の体を観察しておりました。
その結果、今回の一番の収穫はレースの結果だけでなく、予想をはるかに超えて体のダメージが少なく、翌日からごく普通に動き、生活できたことだと実感しました。
以下、覚え書きでハリ天の体について記しておきたいと思います。
<特に心がけたこと>
1)「踏ん張らず」というのは脚の筋肉をなるべく使わない。つまり上り坂ではなるべくグイと脚に力を入れないように気をつけた。(レポート参照。体重移動がポイント)
2)「風が流れる」イメージをいつも頭に描き、脱力をこころがけ、体を前に倒した勢いで自然に足が前に出るように。下りもフーッと落ちるように、体重移動の連続。
※左大腿部内側のケイレンで実は2度(いずれも前半)安全ピンを使用しました。
3)水分摂取(ミネラル分補給も)
・スタート時は2.2リットル+410mlのリンゴジュース
・酉谷避難小屋で1.2リットル即飲+1リットル給水
・雲取山荘で1リットルくらい
・鴨沢でコーラ600mlくらい+湧き水3リットル給水
・金風呂で350ml梅ジュース
・山道さんエイドで、ゴクゴク(量は不明。コップ3杯くらい)
・和田峠で500mlくらい
・ゼリー補給食6個
4)予防策として
・両膝に5cm幅のキネシオテックスでオリジナルダブルテーピング(レポート中の写真参照)
・一番疲労痛の出る左大腿直筋にテーピング(同上)
・両足首外側に7.5cm幅で内反捻挫予防のテーピング
・腰に7.5cm幅の横一本テープ(ザックによるスレ防止)
<ゴール後当日の様子>
その結果、ゴール後も普通に歩けた。
表彰式後、マコトさんとフロッピーに出向き、リラックスタイム。ゆっくりとお湯につかりながら、あちこちチェックしましたが、擦り傷(枝等)以外、特に気になる箇所もなく、自分でもびっくり。
ゴール地点でいただいたカップうどん、バナナ、コーラ、甘酒を始め、コンビニでチキンの唐揚げ、ハッシュドポテト、たこ焼き、アイス、プリン等も喰いあさり、500mlリンゴジュースにお茶、缶ビール。昼食に濃い味のチーズ入り味噌ラーメン(スープまで完食)。夕飯にはたっての希望を聞いてもらってカレー、そしてビール。
昔はレースの後、こんなに食べられませんでした。アルコールなんてもってのほか。水分補給がうまくいっていた証に尿も非常にきれいな状態(以前はよく血尿に近いくらいの尿が続くことあり)。便通も文句なし。胃腸がしっかりしてくれていたことは大きな要因。
帰宅後、夕食までの3時間ほどを爆睡(久々の睡眠)。
夜は完全に交感神経優位の状態が明らかで、眠くならない。
寝返りをうつと体がきしむような音をたて、その度に目が覚める(5回くらい)。
<翌14日(月)以降の様子>
朝は恐る恐る立ち上がるが、歩き始めると普通に歩けてまたびっくり。電話がなってダッシュもできた。宮古島トライアスロンの翌日のホテルの階段が「やせ我慢度」80%とすると、今回は20%くらい。
体重は朝排尿排便後、64.4kg/15%。
12日朝(スタート時が63.4kg/17%)より増えているのは立派。バテバテの時はガクンと減っている。補給の勝利!
※細かいメモ紛失してしまいましたが、レース中の補給食はパワージェル・トップテン・カロリーメイトゼリー・メダリストなどジェル及びゼリーなど効率よく吸収されるもの中心。固形物は結局、黒ごま胡椒せんべい数枚とお稲荷さん1個、薄皮饅頭に羊羹。
足の爪が死んでいない。(シューズはアシックス・トラブコ。ソックスは2枚重ねで)
体重は翌々日からもしっかりと増え続けた後、少しずつ元に戻りつつあります(本日64.2kg/16%)。今は食べ放題、飲み放題。
さて、ロングのトライアスロンや山岳レース、山ランの後、どうしても右脇腹(肝臓)がシクシク痛むことがあります。・・・が、今回はこれがないのが大きな成果で、最も喜ばしい出来事の一つです。
「万田酵素」に「梅肉エキス」をブレンドするという秘技をくになかさんより伝授され、宮古島の前から実践、食べ続けていました。また、高級酵素の差し入れもあったので、レース前後は贅沢に摂取。今までにない体調の良さはここかな・・・と(他に変わった点なし)。
脳と体の興奮はなかなか冷めず、昨日の朝あたり、ようやく少しだるさを感じ始めたかというところ。あまり感じていなくても疲労困憊しているはずなので、意識的に休養しているのですが、昨日ちょっと走ってみたら、わずかにあったもやもやがきれいに汗と共に流れていっちゃった。ラッキー。
安静時心拍数(朝、目覚めの時)も44~46と通常通り。
今回の結果からは、総合的に見て、従来より一枚パワースーツをまとったような感覚があります。普段から上手にコントロールしていけば、まだまだ伸びしろ大丈夫という確信を持てました。元来お気楽な性格ですが、これからもこのリズムでやって行けば大丈夫そうです。天使のように大胆に、悪魔のように細心に・・です。
もちろん今回、悲しむべき事故もあり、過信は戒めねばなりません。調子のいい時、結果が良かった時こそです。
自分の内なる声を聞き逃すなということが良くも悪くも肝心な所です。
1週間、ずっとTTRがらみでしゃべったり、書いたり、読んだり、考えたりしていて、最終的に感じたことは、これだけダイナミックなレース(距離・時間)だと、総合的な力が試されるため、やっぱり相当に楽しいということです。
今回の結果で区切りはつきましたが、色々考えさせてくれるTTRは、私の「師」でもあるかと。来年以降も機会を作ってくださるなら是非参加して行こうと、またまた懲りずに決意してしまいました。
だって、まだまだあれこれ試してみたいこと(TTRでしかやれないこと)がいっぱい・・・なんですから。
さて、これで気が済みました。非常に元気です。読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
明日から通常のブログに戻ります。
【本日のトレーニング】
・off
すぐに先生のもとへと駆けつける自分の姿を思い描いていたのですが・・・。あまりに普通なので、自分でもびっくりしています。膝とか左のハムやふくらはぎ、右の座骨神経等々、レース中も全く気になりませんでした。うまくほぐしながら走れたようです。
「ひげ仙人先生の所へ行ってこようかなぁ」とスケジュール調整しようとすると、いつもは「行ってこい、行ってこい」というハリマネに「大丈夫じゃない」と言われる程でした。
>これからも天狗にならず、慎重にやってください。応援します。
今週も「悪魔のように細心に」行くつもりです。ありがとうございます。でも、お話も聞いていただきたくて、伺うかもしれません。
山を駆けたのも、このブログを書いているのも。
他に言葉が見当たりません。
お付き合いいただいたようで、ありがとうございました!
疲れますねぇ、駆けるのも書くのも・・・。だども、どれもこれも、好きこそものの・・・ですかね。
頷けます。力を入れると、その瞬間は速い気がするんですが、エネルギーロスが大きいんですよね。水泳でもそうじゃないですかね。車の燃費走行みたいにアクセルを出来るだけ踏まないで走る。うちわで扇ぐとき、必死で扇ぐと還ってダメみたいな。でも、レースという時に、そういう精神のコントロールが最も難しいんですよね。大人の競技ですね。
いちいち頷きっこですね。
>力を入れると、その瞬間は速い気がするんですが、
そうそう、速い気がするだけ、あとでガクッとこたえる。
>水泳でもそうじゃないですかね。
そうそう、水泳なんてヘトヘトの時の方がタイムが良かったりして。力が抜けないと×。水と格闘すると×。
>車の燃費走行みたいにアクセルを出来るだけ踏まないで走る。
そうそう、まさにその通り。
>うちわで扇ぐとき、必死で扇ぐと還ってダメみたいな。
そうそう、とってもいい例えですよ。
>レースという時に、そういう精神のコントロールが最も難しいんですよね。
そうそう、距離も時間も長いTTRでは、じゃぁ今どうすればもっと効率よく進めるかと何度も確認、即実践できるところが面白さの一つですね。短いとダーッと行っておしまいですからね。今回は足だけでなく胃袋や脳みそまで色々工夫できてほんと楽しかったです。
>大人の競技ですね。
そうそう、まさに然り。これが「結びの言葉」ですね。