ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

TTRその後

2007年05月19日 | 大会レポート

0519_image ようやく1週間が経ちました。先週の今頃は真っ暗な山の中でした。
この1週間、「日々奮戦」は全てTTR話題で押し続けてしまいました。
いつもより大勢の皆さんに読んでいただけて光栄に思います。
ふだん「走って痛めるのも仕事のうちだぁ」なんてうそぶいてしまっているので、1週間じーっと自分の体を観察しておりました。
その結果、今回の一番の収穫はレースの結果だけでなく、予想をはるかに超えて体のダメージが少なく、翌日からごく普通に動き、生活できたことだと実感しました。
以下、覚え書きでハリ天の体について記しておきたいと思います。

<特に心がけたこと>
1)「踏ん張らず」というのは脚の筋肉をなるべく使わない。つまり上り坂ではなるべくグイと脚に力を入れないように気をつけた。(レポート参照。体重移動がポイント)
2)「風が流れる」イメージをいつも頭に描き、脱力をこころがけ、体を前に倒した勢いで自然に足が前に出るように。下りもフーッと落ちるように、体重移動の連続。
※左大腿部内側のケイレンで実は2度(いずれも前半)安全ピンを使用しました。
3)水分摂取(ミネラル分補給も)
 ・スタート時は2.2リットル+410mlのリンゴジュース
 ・酉谷避難小屋で1.2リットル即飲+1リットル給水
 ・雲取山荘で1リットルくらい
 ・鴨沢でコーラ600mlくらい+湧き水3リットル給水
 ・金風呂で350ml梅ジュース
 ・山道さんエイドで、ゴクゴク(量は不明。コップ3杯くらい)
 ・和田峠で500mlくらい
 ・ゼリー補給食6個
4)予防策として
 ・両膝に5cm幅のキネシオテックスでオリジナルダブルテーピング(レポート中の写真参照)
 ・一番疲労痛の出る左大腿直筋にテーピング(同上)
 ・両足首外側に7.5cm幅で内反捻挫予防のテーピング
 ・腰に7.5cm幅の横一本テープ(ザックによるスレ防止)

0519_after00  

<ゴール後当日の様子>

その結果、ゴール後も普通に歩けた。
表彰式後、マコトさんとフロッピーに出向き、リラックスタイム。ゆっくりとお湯につかりながら、あちこちチェックしましたが、擦り傷(枝等)以外、特に気になる箇所もなく、自分でもびっくり。
0519_udon ゴール地点でいただいたカップうどん、バナナ、コーラ、甘酒を始め、コンビニでチキンの唐揚げ、ハッシュドポテト、たこ焼き、アイス、プリン等も喰いあさり、500mlリンゴジュースにお茶、缶ビール。昼食に濃い味のチーズ入り味噌ラーメン(スープまで完食)。夕飯にはたっての希望を聞いてもらってカレー、そしてビール。
昔はレースの後、こんなに食べられませんでした。アルコールなんてもってのほか。水分補給がうまくいっていた証に尿も非常にきれいな状態(以前はよく血尿に近いくらいの尿が続くことあり)。便通も文句なし。胃腸がしっかりしてくれていたことは大きな要因。
帰宅後、夕食までの3時間ほどを爆睡(久々の睡眠)。
夜は完全に交感神経優位の状態が明らかで、眠くならない。
寝返りをうつと体がきしむような音をたて、その度に目が覚める(5回くらい)。

<翌14日(月)以降の様子>
朝は恐る恐る立ち上がるが、歩き始めると普通に歩けてまたびっくり。電話がなってダッシュもできた。宮古島トライアスロンの翌日のホテルの階段が「やせ我慢度」80%とすると、今回は20%くらい。
体重は朝排尿排便後、64.4kg/15%。
12日朝(スタート時が63.4kg/17%)より増えているのは立派。バテバテの時はガクンと減っている。補給の勝利!
※細かいメモ紛失してしまいましたが、レース中の補給食はパワージェル・トップテン・カロリーメイトゼリー・メダリストなどジェル及びゼリーなど効率よく吸収されるもの中心。固形物は結局、黒ごま胡椒せんべい数枚とお稲荷さん1個、薄皮饅頭に羊羹。
足の爪が死んでいない。(シューズはアシックス・トラブコ。ソックスは2枚重ねで)

体重は翌々日からもしっかりと増え続けた後、少しずつ元に戻りつつあります(本日64.2kg/16%)。今は食べ放題、飲み放題。
さて、ロングのトライアスロンや山岳レース、山ランの後、どうしても右脇腹(肝臓)がシクシク痛むことがあります。・・・が、今回はこれがないのが大きな成果で、最も喜ばしい出来事の一つです。
「万田酵素」に「梅肉エキス」をブレンドするという秘技をくになかさんより伝授され、宮古島の前から実践、食べ続けていました。また、高級酵素の差し入れもあったので、レース前後は贅沢に摂取。今までにない体調の良さはここかな・・・と(他に変わった点なし)。
脳と体の興奮はなかなか冷めず、昨日の朝あたり、ようやく少しだるさを感じ始めたかというところ。あまり感じていなくても疲労困憊しているはずなので、意識的に休養しているのですが、昨日ちょっと走ってみたら、わずかにあったもやもやがきれいに汗と共に流れていっちゃった。ラッキー。
安静時心拍数(朝、目覚めの時)も44~46と通常通り。

今回の結果からは、総合的に見て、従来より一枚パワースーツをまとったような感覚があります。普段から上手にコントロールしていけば、まだまだ伸びしろ大丈夫という確信を持てました。元来お気楽な性格ですが、これからもこのリズムでやって行けば大丈夫そうです。天使のように大胆に、悪魔のように細心に・・です。
もちろん今回、悲しむべき事故もあり、過信は戒めねばなりません。調子のいい時、結果が良かった時こそです。
自分の内なる声を聞き逃すなということが良くも悪くも肝心な所です。

1週間、ずっとTTRがらみでしゃべったり、書いたり、読んだり、考えたりしていて、最終的に感じたことは、これだけダイナミックなレース(距離・時間)だと、総合的な力が試されるため、やっぱり相当に楽しいということです。
今回の結果で区切りはつきましたが、色々考えさせてくれるTTRは、私の「師」でもあるかと。来年以降も機会を作ってくださるなら是非参加して行こうと、またまた懲りずに決意してしまいました。
だって、まだまだあれこれ試してみたいこと(TTRでしかやれないこと)がいっぱい・・・なんですから。0519_after

最後にスントのグラフとマップも(クリックで拡大)。
0519_t6_ttr 0519_ttr_map_1

さて、これで気が済みました。非常に元気です。読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
明日から通常のブログに戻ります。

【本日のトレーニング】
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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

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風になった証拠

2007年05月19日 | 大会レポート

TTRで風になった証拠が残りました。
青梅・永山公園をスタートして128km・22時間51分が経過しようとしている所。順に3枚連写(byハリマネ)だそうです。
0519_wind01 0519_wind02_1 0519_wind03_1 いつものことながら、心をこめてサポートしてくれたハリ天の妻・ハリマネが高尾・陵南公園のゴール地点で待っていてくれました。感謝を込めて彼女の目の前で渾身のガッツポーズを披露しました。おかげで頑張れたよ・・・というパフォーマンスです。
えっ? 何の写真だかわからない?
そうなんです。最後もしっかり風のように走れていたのです。
風になるとこんな感じに見えるんだそうです。ヒュ~
ちなみに真ん中の写真がガッツポーズのものです、たぶん。

コメント (2)
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