ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

18thハセツネ(前編)

2010年10月11日 | 大会レポート

1011_hasetune00 【速報】
11時間35分18秒・総合141位(男子135位)でゴールしました。50歳代は強豪選手が次々リタイアでしたが、1分差で入賞は逸しました(7位)。
第1関門 03:33:54(251位)
第2関門 07:01:40(179位)
第3関門 10:03:23(155位)

 
 
前夜からの土砂降り上がり
みるみる快晴、蒸し暑く気温27度とか
後、夕方予告なしの土砂降り
そして満天の星空と見事な光の海。

昨秋、秘かに立てた目標は50歳代6人目のサブテンランナーになること。春先までは順調に来ていたけど、ずっこけた。10時間切りだなんて、よくものうのうと言ったものだ。せめて自己ベストに近い10時間台を目指そうと思ったが、今は走ってみないと何もわからない。行けそうだと思っても突然に断線してしまうのだ。体でなくハートの問題か。いや、いや。
せめてもの気合い入れに、この2週間禁酒。そして今日はカメラを持たずに走る。ウエアも勝負色の黒だ。1011_hasetune02

さて、さっそうと前目でスタートするも、次々とライバルや知り合いが先行していく。しかし、今の自分はそんなことにはかまってはいられない状況だし、とにかく今日戦うべき相手は他ならぬ自分ただ一人。それだけを何度も何度も言い聞かせながらレースに入る。
雨の心配はなくなったかわりに、蒸し暑く気温も高く、厳しいレースになる予感。
今熊神社横の急坂を登り始めてすぐに気になりだしたのが、何とも不安なフワフワした感覚。足が落ち着かない。こんなのまたまた初体験だ。どこに足を置いておけばいいのかがわからない。重いのとも違い、イライラする。どうやって走ればいいんだ。汗は噴き出る。踏ん張れば殿筋には稲妻が走るような感覚。どうしようもない。いきなりのピンチ到来だ。
一度汗が出切ってしまえば治るかな。後方からも次々と知人が現れ、抜き去っていく。
自分との闘いだなんて言っておきながら気になる気になる。あ~あ、ライバル戦は完全に最後方。いきなり鬼決定だ。しかもこの鬼、もしかしたらゴールまで鬼のまま・・・なんて最悪の事態もあり得るかも。

2時間を経過するあたりから、徐々に足のフワフワ感が消え、普通の感覚に戻る。いきなりのピンチに序盤で戦意喪失の危機を迎えていたけど、そこはなんとか根性で乗り切った。
もう時間は気にすまい。コツコツと走るしかない。醍醐丸手前でびっくりのたけ3号さん、醍醐丸でペターくん一家、三国山でさんぽさんご夫妻の応援を受けた頃から少しイイ感じ。すると、先行されていた知人に追いつき始めた。
ハリマネ率いる大応援団の待つ浅間峠手前で、50代ライバルの一人超ベテランKENさんを、さらに直前でアカさんをもパス。そして浅間直前まで気づかなかったがすぐ前を走っていたのが、やはり同級生のカンチさん。もう今日は何もないかといじけていた心に一気に火が灯り盛り上がって来た。現金なヤツだ。でも浅間峠は3時間半を回ってしまった。遅いなぁ。1011_hasetune01
超賑やかな大声援をいただき(大勢過ぎてキョロキョロ、本当にありがとうございました!)、その後はカンチさんと二人旅。ペースがピタリと合い気持ちよく順位を上げていく。まさかの強豪USさん、続いてゴンゾーさんもパス。2007年の再現か。前後に選手もいなくなり、うっすらとガスがかかった林に木漏れ日が差すという幻想的な光景の中を淡々とボイスモードで進む。しっかり引っ張っていただいた。感謝。
ライト装着の間にカンチさんから少しずつ先行。せめて同級生対決だけは決めておきたいと少し欲も顔を出す。余裕が出てきたか。
少し進むと今度はよっちマンが止まっている。励まして先行・・したらピタリと着いてきたので、今度は彼との二人旅。いい感じで走っていたが、おや、雨か。西原峠前あたり。雨だ雨だと言っていたら、程なくすごい勢いで降り出した。トレイルはあっという間にドロドロ。スピードがガクンと落ちる。何度がバランスを崩しそうになって危なかったが乗り切って三頭山の登り。よっちマンを前方に見据えながら。
辛い辛い登りになったが、目をつぶって(目をつぶるようにして)黙々と足を出し続ける。
もう三頭山か、やっと三頭山か・・・それが問題だ。いつもここでの感覚が後の走りを左右する。
さぁ、どっち。う~ん、どちらとも言い難い。実に男らしくない感覚だ。

To be continued~

コメント (18)
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