ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

実録・富嶽周回【前編】

2009年11月16日 | 大会レポート

※追記あり
1)土砂降りのスタート

午前4時目覚まし前に目が覚める。外の様子を伺えばザンザン降り。あ~あ、しょうがない。mont-bell パーサライトの出番だ。何人かにえっ、それで走るんですか?(もっとやる気のランニングスタイルで行けってことかな)って尋ねられて、あれ~って思ったけど、今回の強い雨とこの先の標高を考えてさっさと決断。レースではないし、その点でも気分的には守りの体勢。1116_fugaku01

7時のスタートに合わせて、スタートラインのキャンプセンター前へ移動。エイドごとに着替え・食料等の必要物品を預けられるのだけど、いつものことながらハリ天は預ける荷物は用意せず(あれこれ準備が面倒)。1116_fugaku03

午前7時、ドラマの始まりとしてはもってこいの土砂降りの中、確か72名の選手一斉にスタート。1116_fugaku04
賽は投げられた~!

 
2)順調な滑り出し

当たり前ですが、相馬・奥宮両選手がトップを引きます、当然です。
その後をこっしーとかのまダッシュさんとかDiet Go Go!! さんとかakihageさんとか・・・。1116_fugaku05
で、計算苦手のハリ天の予想タイムは、正直わかりませんって話していたけど、それでもサクッと回ってくる腹づもりでしたから、そこそこのペースは維持。心拍数で言えば140台でずっと行けるとベストかなって感じ。
楽に走っているつもりだけど、意外に高めの心拍数をちょっと気にしつつ、今年山トピ繋がりで親しくなったアズさんとペースがそろう。1116_fugaku06
程なくトレイル突入。えっ、こんな所から進入かって感じの入り。
雨はザンザン、道はジャブジャブ。早くも足下なんてどうでもよくなる状況。さっそくアズさんとボイスモード全開で進む。
静かで落ち着いたトレイルが続く。
こんな流れも乗り越えて、アドベンチャーっぽく。1116_fugaku07
雨と共にガスも激しく、西臼塚駐車場の第一エイド到着(22km)の頃はあたりは真っ白。
気温は低くないのですが、さすがに11月の雨の中をずっと走っていると温かい飲み物がうれしい休息。さっそくエイドに気づかず行き過ぎたというこっしー始めとする数人の先行グループと一緒になり、けっこうな人数で再スタート。1116_fugaku08

 
3)集団ロスト事件発生

楽しいボイスランは続く。雨とガスはそのまんま。・・と、分岐?フラッグもない分岐。この時点でおかしいって思わないとまずいのに。集団で走っていて誰も気づかないわけがないって頭になっている。取り敢えず方角的にはこちらだろうなんて雰囲気で進む。危機感なんて全くなし。ボイス益々絶好調。怖いですねぇ。
・・・と、そこへ白く煙る前方より5~6人の集団を引き連れるように現れたのは、まさかの相馬・奥宮両選手。1116_fugaku09 何だ何だ、何が起きたのか。慌てたというよりおかしくて笑っちゃう雰囲気。奥宮さんも、「あれ~、ハリ天さんじゃないですか、どっかで同じ様な・・・(知る人ぞ知る道迷い事件の再現フィルムのよう)」って笑ってる。1116_fugaku10
我々の集団も含め、どれどれと分岐まで戻る。さぁ、ここから地図と首っ引き。でも後で考えるともう地図からははみ出しちゃってましたね。トップを走っていたはずの両選手も相当な距離を走り、枝道分け入りながら戻ってきたとのこと。
いつものトレランレース感覚だとこうなってしまいます。
エイドまで戻るという両選手を見送り、反対方向に向かって走り去ってしまった数人の動向も気にしつつしていると、下から「ハリ天さ~ん」と奥宮選手の声。途中まで迎えに戻ってきてくださいました。お手数掛けました。1116_fugaku11
みんなで戻ってみれば、やれやれ、ちゃんとフラッグも目印のリボンも下がっているじゃないですか。確かにわかりにくいとも言えるけど、地図をしっかり確認していれば迷うこともないようなポイント。どうしてあんなに大勢が気づかなかったんだろうか。集団ロストってこんな感じで簡単に起こるのですね。
ハリ天的には、雨脚が強いしビニール袋に入っているとはいえ地図は濡らしたくないし、一緒に走っている選手が前後にいるので、まぁ道迷いの不安はほぼゼロに近く、ほぼ先行選手におまかせ感覚。大いに反省ですね。アズさんのGPSによれば往復で約5~6km、なんだかんだと40~50分のロスでした。

 
4)振り出しに戻る

と、口にしたのは相馬選手。まさにドンピシャ、言い得て妙。「振り出しに戻る」と言えば「すごろく」だなぁ。1116_fugaku12 さぁさぁ、こいつはゲームだ。気分を変え、気合いを入れ直して!
平安時代に開かれたという、4~5年前にある方から情報を伺っていて、ずっと通ってみたかった「村山古道」を上る。苔むした雰囲気のある登山道。なんかロスト事件なんてあっという間にどこかに飛んでいってしまった。1116_fugaku13
集団ロストの何人かはさらに進んでいたりしたのか、行方がわからず気にはなったがどうしようもなく(本部には奥宮さんが連絡済み)、アズさんと再スタート組の先頭でグイグイと進む。
途中で村山口登山道をはずれ、須山口登山道方面へ乗り換え。雨も上がった様子。
それにしても初めての登山道で新鮮というだけではない、大いなる魅力を感じるトレイルでした。

 
5)しばしの一人旅

頑張って登ってきて、ちょっときつくなってきたかなぁというあたり(須山口登山道との交差点)で、アズさん小休憩とのこと。スタートからかれこれおよそ5時間。ここまであっという間だったな。
一人になってずっと前に見えるオレンジの選手を追いかける。雲も切れてきて、遠くには青空も顔を覗かせている。いいぞいいぞ。1116_fugaku14
樹林帯から砂礫地に出ると雰囲気が一変。1116_fugaku15

一人になって暇になって、そうそう、そう言えばやってなかった自分撮り。ちょっと露出補正に失敗だったけど。1116_fugaku16

さらに双子山を目指す。1116_fugaku17

 
6)見慣れた御殿場口へ下る

ここ数年、毎年上った御殿場口登山道と合流。はるか下に数人の選手が見えてきた。なんだかなつかしいような感覚。一気に砂地を駆け下りて御殿場口5合目駐車場・第二エイドだ。
降り立ったら、やぁやぁ小虫ちゃんにnaokopさんのダブルnaoのお出迎えだ。1116_fugaku18
後ろに見えていたのはやっぱハリ天さんだったんだぁと大はしゃぎ。こちとらロストカバーのためにヒーヒーだったので一斉の口撃にオロオロ(?)。かどさんにもここでお会いできた。
ロスト話題でプチ盛り上がりの後、5人程で再スタート。1116_fugaku21
延々と先が見える砂礫の上りにうんざりし出したら急にきっついきつい。
1116_fugaku20 ハリ天も含めて「トリプルnao(nao+naoko+naoto)」結成(命名ハリマネ)だったけど、実質二人の女性の超元気なおしゃべりに引っ張ってもらっている。(彼女たちはこの後も元気に女性のトップでゴール!だって)
今回の道のりで最もきついと感じていた数キロかも・・・。1116_fugaku19

・・とこのへんで一服。あんまり長いと読みにくいですからね。
それと、写真の分量の都合で本日はここまで。双六はこの後も続きま~す。

☆☆写真は明日公開します!お楽しみに~☆☆

コメント (16)
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