【笹藪こぎ成功!最大満足の瞬間】
一昨年、どちらが月間走行距離が少ないかを競いあった仲のこちゃーりーさん。月間100kmを下回っても四万十でサブテンしちゃうし、ちょっと走り込んだら、サロマでは9時間ちょっと。さらに(忙しくて)山での練習を全然やらないでモンブランを完走してしまうげに恐ろしき人物。
私とのレース戦績を比較すると強かったりごく普通だったり、結局「わけわかんない」こちゃーりーさん。とりあえずは同じB型同士ということで、興味を抱いた事柄のみにばく進!8月急きょチーム「ハリーコッチャー」結成。
【スタート直前。混合優勝のmakotoさんペアと】
参加を決めた時はノリノリでしたが、今現在はやや体調不安。
が、今回相棒のこちゃーりーさんは、ツールドモンブラン完走から1mも走っていないというので一安心。
なのに、スタートしたら元気元気。目がキラキラと輝き、フレッシュだという体中からはその張り切り振りがみなぎっている。
前夜次女の出産知らせ待ちで、ほとんど眠れなかったハリ天も、その張り切りに引っ張られるように元気よくスタートは午前6時。
涼しいうちに山を巡ってしまおうという雰囲気作戦のため、まずは根子岳~四阿山(あずまやさん)を目指す。
こちゃさんの速いペースに早々からゼーゼー。自分でも呆れてしまうほど登りが遅い。歩いているのに遅い。いきなり足を引っ張っている。
心配だった脱力感ではないけど、殿筋やハムスト、大腿四頭筋のいかにも筋力不足のような感じ。汗もダラダラ。初っぱなからあ~つらい。何度も何度も待ってもらっちゃったし。
【打ち合わせなしなのに、ユニフォーム状態】
制限時間は12時間。3万分の1の特製地形図・A2版2枚分のポイントエリアのどの程度をまわれるのか、そのイメージがパッと浮かばない二人。
それでも、取りに行く所、捨てる所を選択しつつ、持ちつ持たれつ程良く補い合いながらやれました。
とりあえずはここまで来たからと、群馬県側・パルコール嬬恋スキー場へ降りる。
ちょっと藪こぎしてみたり、撮影会も実施したりしながら、さらにぐるりと南下し最高得点がついた200Pを。
【最高点ポイント。観光の人達興味津々】
もうお腹いっぱいの雰囲気だけどまだ残り時間は6時間。
ポイント近くなると、中年なのにまるで少年のように目が輝きだし、ダッシュを始めるこちゃさんを30mルール(2人の範囲30m以内で行動)に違反しないように必死で追いかけるハリ天。完全引き回しの刑状態だ。時折目もうつろだったような。
ラスト1時間を切り、フィニッシュ地点近くのポイント拾い。一つ取り残していたポイントを急きょ予定変更してエイヤとばかり取りに行ったが、なかなか見つけられず時間切れで断念。それで最後の尻に火がつき、時計との勝負。あんなにバテバテだったハリ天が急に息吹き返し、ガツガツ走れるように。
夕闇迫る頃、残り2分を切って無事ゴール。12時間の宝探しも充実のエンディングとなりました。
走った距離は70kmオーバー。こちゃさんと満足感に浸っていると、ゴールを迎えて下さっていたmakotoさんが我々の走行距離をスゴイスゴイと言いながら、得点を見比べて・・・一言。
「勝っちゃいましたね」
えぇ~!! 衝撃の結末。
最後の最後にロゲイニングは単にガツガツ走って、一番高い得点を取りに行く競技ではないということを思い知らされる結果に。イメージと作戦と走力と・・・計算力。スタート直前に渡された地図を見て、短い時間でいかに効率よく、しかも自分たちの走力を合わせ考え、どう戦略を決定していくか。
我々ときた日には、前夜昨年の競技地図を参考に立てていた作戦を、朝地図を見て高いポイント地点に目移り、パワープレイにあっさり変更してしまうという欲のかき方。
う~ん、makotoペアに完全に脱帽でした。ノリと勢いだけでは足らないのがロゲイニングですね。
それにしても、今の私には12時間は応えました・・・。