JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『妖怪』VS『幽霊』

2008年07月28日 | p-r

いやはやまったく・・
「暑い暑いって言うな、益々暑くなんだろ!」
「暑い暑いって言うなって言うな、益々暑くなんだろ!」
「暑い暑いって言うなって言うなって言うな、暑くなんだろ!」
「暑い・・・・・・・何でもいいから言うな!」
って、それくらい暑いですねぇ。
このあたりは何だか湿度も高くて、気温以上に暑さを感じます。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12これだけ『暑い』を言えば、まぁ気も晴れるかな?(笑)

暑い季節のお話といえば、『怪談、ホラー』と相場が決まっています。
思えば、昔はキャンプの夜話用として、二,三の『怖い話』を覚えていたものですが、最近は話す機会も無くなってすっかり色あせ、もし話をしても怖さの『こ』も感じられないのでしょうね。
それに、聞く方が「キャーキャー」言ってくれるから話がいがあるんであって、
「何くだらない話してんのよ、忙しいんだから」
なんて言われると、ガッカリもするじゃないですか。
あの「キャー」とか言って、腕にしがみついてきた『可愛さ』は、きっと何処かで悪い『妖怪』にでも喰われちまったんでしょうね・・・今や自身が『妖怪』のようになってしまって・・・・・
おっといかん、こんな話『妖怪』の耳にでも入ったら、えらい目に遭ってしまいます。

『妖怪』のたぐいは、今言ったように私のすぐ身近にもいて、なかには愛敬があったり、幸運を招き入れたりするものも多いようです。
その点『幽霊』となると、ちと感覚が違いますよね
ほんとうに小さかったころに見た映画「東海道四谷怪談」なんて、気持ち悪いだけの洋画ホラーより、そうとう怖かったように覚えているのですが、みなさんはいかがですか?もちろん、赤ん坊みたいなころに見れば、ホラーだって四谷怪談だって、同じように怖いだけだったかも知れませんけど。
たしか、天知茂さんが伊右衛門、若杉嘉津子さんがお岩さんだったかと、たしか池内淳子さんも出てたよなぁ?????

『四谷怪談』の小岩さんにしても、『累ヶ淵』の累さんにしても、『牡丹灯篭』のお露さんにしても、不思議と『幽霊』というもんは女性が多いように思います。しかも、みなさんもともとは、美人で貞淑でおとなしい、そんな女性なのでありますよねぇ
それが、男の身勝手や心変わり、横暴なふるまいに耐えきれず死んでいって『幽霊』になるってパターンがとても多いわけで、現代の女性は死ぬ前に爆発しますから、『幽霊』になって出なくても済むのかも知れません。
「あっ、そうかぁ、だから『妖怪』になっちゃうんだぁ」
って、これこれ。

ひょっとすると、今や男性の『幽霊』が大幅に増えているのかもしれませんよ。
貞淑でおとなしい旦那を、キツーイ嫁さんがないがしろにして、恨みも言えないままに死んでいく、
「うらめしや~~~、何で亭主が飯作るう~~~」
って、私もひょっとしたら『幽霊』になって出てくるかも知れませんもん。(笑)

「なにが、貞淑でおとなしいよ。鏡見な、辞書ひきな、胸に手をあてな」

う~~~ん、『妖怪』には『幽霊』でも勝てないかもしれない。

さて、今日の一枚は、イギリスのサックス奏者ドン・レンデルです。

共演者はグラハム・ボンド、ブリティシュ・ロックの雄グラハム・ボンド・オーガニゼイションのボンドのほうが分かりやすいかなぁ・・・左側の私体型の人です。(オルガン弾きながら、ノリノリに唄いまくる感じが先行するかも)
ここでは、アルトを吹いています。

ドンのちょっと暖かみのあるテナーと、ちょっと堅いボンドのアルトがへんにマッチしていて、なかなか面白いアルバムだと思います。

このアルバム、私にとっては一種『幽霊』みたいなところがあって、「オリジナル盤の音を、一度聴いてみるべきだ」と言われて早ウン十年、いまだ耳にしていない一枚でもあるのです。

レーベルは、リバーサイドの傍系ジャズランド、ならば、オリジナルはUS盤かと言えばさにあらず、じつはUK盤、すなわち録音されたヨーロッパものがオリジナルなのであります。
ここからは、見たことも聴いたこともないお話ですので、そのつもりでお聴きいただきたいのですが、もともと音源を持っていたのはイギリスのInterdisc、ここからリバーサイドが版権を譲り受け、ジャズランド・レーベル出だしたというわけ、だとしたら、US盤がオリジナルでも良さそうなものを、Interdisc自体もジャズランド・レーベルでUK盤を発売したということらしいのです。
このUK盤がムチャクチャ音がよろしいんだそうです。

私としては、一度聴いてみたいのですが、そこは『幽霊』、超心理学研究会に所属していたくせに、極端に霊感の低い私の前には、未だ現れてくれないのであります。
どなたか、すでにお聴きになっている方がいらっしゃいましたら、感想など教えていただけますでしょうか?
いやいや、待てよ、そんなん聞いたら、さらに聴きたい願望が高まってしまうかもしれないし・・・・・・でも感想も聞いてみたいし・・・・
とまぁ、そんなアルバムであります。

ROARIN' / DON RENDELL
1961年6月17日, 8月29日録音
DON RENDELL(ts) GRAHAM BOND(as) JOHN BURCH(p) TONY ARCHER(b) PHIL KINORRA(ds)

1.BRING BACK THE BURCH 
2.MANUMISSION 
3.BLUE MONK 
4.JEANNINE 
5.THE HAUNT 
6.SO WHAT 
7.YOU LOOMED OUT OF LOCH NESS