JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

天の戸川で涼みたい

2008年07月05日 | s-u

「暑い!ともかく暑い!朝から暑い!何が梅雨だ!何処が梅雨だ!」
今日は午後からMさんのお店のお手伝いですので、午前中はゆっくりと珈琲を飲みながら音楽を堪能しようかと・・・・・
我が趣味部屋はボロ屋の中では最も環境の良い場所に位置しております。つまり、二階の南東、でもね、この場所が良いのは冬場であって、夏場は日当たりの良さが徒となります。特に午前中ときたら、夏の太陽が容赦なく室内の気温を押し上げるわけです。

それでも、私は貴重な午前中をこの部屋で過ごさなければいけません。しかも入れ立ての熱い珈琲を口にしながらです。
べつに我慢大会じゃないんだから、冷房でも入れりゃいいはなしなんですが
「環境サミットを目の前に、それはイカン!」
なんじゃそりゃ(笑)

ともかく、今もこうして容赦ない夏の太陽と、へんに温度を感じるPCの攻撃に耐えながら更新を行っているわけです。

それにしても、西日本とはうって変わり、このあたりは梅雨に入ってもさほどの雨が降っていないように思います。農家の方々はさぞご心痛のこととお察ししますし、それ以上に
「なんでもかんでも値上げのこの時代、干ばつまで襲ってきたら、我が家はどうなってしまうのか?」
と、自分の心配ばかりしてしまう私です。

とか言いながら、昨年7月10日の我がログを見ると、去年もこの時期さほどの雨が無かったことを思い出させます。しかも、原油高騰、集中豪雨、農作物の不作と心配していることは全くいっしょ、たしかに毎年そんな不安をあおる時期なのかもしれませんが、昨年よりさらに問題は深刻化しているように感じるのは私だけでしょうか?

昨年のそのログの中で「歌舞伎十八番『鳴神』のように、女性の色気にでも頼ってみます?」てなことをお話ししましたねぇ、かの小野小町もお上からの言いつけで『雨乞い』の祈りを唱えたそうで
「天の戸川の桶口 あけさせ給え~~~」
ってね。
その結果、「空は一天にわかにかき曇り大粒の雨がぁ、ベベンベン」小野小町はまさに「水も滴るいい女」になったそうであります。
落語家、故古今亭志ん朝の噺では「以来、小野小町は濡事が身についた」てなバカ噺を付け加えておりました。(笑)

「そこの美しいお嬢さん、暑さを避けて、二人で雨乞いなどいかがですか?」
いかんいかん、これじゃまるでどっかの女子高生を襲った小学校教諭なみです。
色事一つとっても、日本男児たる者『粋』でなきゃいけません。ナイフ突きつけて「舞鶴の事件みたいになりたいんか」なんてぇのは最低ですよね。
もっと、「正面からぶつかって、粋でクールに女を落とす」これですよ。
そうでなくちゃ、いかに濡事が身についた小野小町でも落とせやしませんて・・・
って?何の話でしたっけ?????

いかん、完全に部屋の暑さで思考回路がおかしくなってます。
馬鹿言ってないで、シャワーでも浴びて、サッパリしてからお手伝いに行ってこよ~~っと。

さて、今日の一枚は、トニー・スコットです。
スコットといえば、一時日本に滞在していたときがありましたよね。山本邦山と「MUSIC FOR ZEN MEDITATION」なんていうアルバムも出してましたっけ

バディ・デフランコと並んで、バップ期のクラリネットの雄スコットですが、クラリネットという楽器は、迫力という面でやはり今ひとつ弱いところがあります。(私はとても好きな楽器なんですが)
このアルバムも、正直言って少し重みがないというか、「クラリネットだけでバップの名曲のフロントを取る」というところに多少無理を感じてしまいます。(まぁ、スコットもデフランコもそこに挑戦したからこそ、凄いんですけど)

注目はやはりビル・エバンス、一曲目「LIKE SOMEONE IN LOVE」ではトリオ演奏が聴けますし、各曲とも存在感をにじませています。
やはりエバンス・ファンは押さえておいて良いアルバムではないでしょうか。

GOLDEN MOMENTS / TONY SCOTT
1959年8月9日録音
TONY SCOTT(cl) BILL EVAN(p) JIMMY GARRISON(b) PETE LaROCA(ds)

1.LIKE SOMEONE IN LOVE
2.WALKIN
3.I CAN'T GET STARTED
4.FREE AND EAY BLUES
5.MY MELANCHOLY BABY