JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

一所懸命生きるだけ

2008年07月11日 | a-c

梅雨終盤だというのにあいかわらずの空梅雨と思ったら、3時過ぎから雷さんが連れてきた雨が「えっ!大雨洪水警報!?」。まったく、梅雨らしくシトシトと降ってりゃ良いものを・・・・今のところは大雨警報といった降り方じゃありませんけどね。

昨今巷を賑わしているのは、食品偽装に教育界の汚職問題ですか?
怒られるかもしれませんが、以前大騒ぎした談合事件もそうでしたけど「始めて知ったような顔をして、キャスターは今更な~に驚いてんだか?!」といった、冷めた目で見てしまうところがあります。
地方においての先生はもちろん公務員は、じつに安定した最優良就職先ですから、どんな手を使ってもそこにもぐり込む、こんなことはあたりまえのようにやっているのではないか、てなこと誰もが思っていることで、ヘタをすれば「大分は不味いことになった、おかげでこっちにまで飛び火しなけりゃいいが」なんて人もきっと山ほどいるよ、みたいな。

だって「コネか、金でも無けりゃ、地方公務員は難しいから」とか「おまえ、ダメ元で○○先生(学校の先生じゃありませんよ....笑)に頼みに行ってみれば」なんて、しょっちゃう耳にする話なんですから。(実際はそれが有効かどうかは知りませんが)
もちろん、そんなことが横行することが良いことだとは思いませんし、腹も立ちます。ただ、最大の問題は、地方にはそんな安定就職先が他にほとんど無いという現状であると思います。
前にも言いましたけど、子供たちを中央の大学に行かせた時点で、もう戻っては来ないだろうとあきらめるのが実際なのですよ。
「そのへんを改善しないかぎり、こんな事件は無くならないだろうなぁ」
そう思うのは、私だけではないと思いますけど・・・・

コネもツテも持たない我々は、何処でもいいから子供たちが安定した生活をおくってくれればと願い、将来面倒を見てもらうなどという幻想はとうに捨てて、まさに『一所懸命』に生きていくだけ・・・これが地方の疲弊を生んでるんでしょうね。

おっと、また話がいらぬ方向へ行ってしまいました。
そうそう、『一所懸命』(いっしょけんめい)といえば、『一生懸命』(いっしょうけんめい)とはどう違うんだろう?なんてくだらないことを考えたこと・・・・ありませんよね。(笑)

もともとは『一所懸命』が基にあったようで、「一つ所を命をかけて守る」つまり「ご先祖様や自分が苦労して手に入れた領土を、命をかけて守っていく」といった意味の四字熟語だったんだそうで、それが、庶民にとっては領土もへったくれも無いわけですから、頑張れ、頑張ろう、頑張らなくちゃ、と「一生を懸命に生きる」『一生懸命』に変化していったのだとか。
でも、不便な田舎でもその地に愛着を持ち離れようとしない、そんなお年寄りにとっては『一所懸命』という四字熟語の方が、逆に今はピッタリとくるようにも思えます。
地震や台風といった自然災害で『一所懸命』を断念しなければいけないとしたら、それは仕方のないことかもしれませんが、人災で『一所懸命』を断念させるような、そんなことだけは避けてもらいたいなぁ・・・・なんてね。

さて、今日の一枚は、ジーン・アモンズ、ソニー・ステットによる洞爺湖サミットならぬソウルのサミットであります。
アモンズとステットのテナー・バトルは以前にも「BOSS TENORS」,「BOSS TENORS IN ORBIT !」なんかを紹介しましたよね。

この二人のテナー・バトルは、どれもこれも火花散らすというより、「ひょっとして酔っぱらってる?」ってくらいリラックスした演奏ばかり、今日のこのアルバムもサミットというわりには緊張感はありません。(先日の洞爺湖サミットがどれほどの緊張感だったかは知りませんけど...笑)
いや、それが悪いと言っているのではなく、それがこの二人のテナー・バトルの魅力だと思います。
そりゃあ、ディズニーのピノキオも白雪姫も、まさかこんなバオバオと自分たちの曲を演奏されるとは思ってもいなかったでしょうけど、以前私はあまり好きとは言えなかったアモンズのブローブローには「こんくらいやられれば、文句言いません。」って言ってるかもしれません。

おまけのように付け加えると怒られちゃいますけど、ジャック・マクダフのオルガンも光るものがあります。「BOSS TENORS IN ORBIT !」でのドン・パターソンと比べてどうのこうのではありませんが、この二人に合っているオルガンはどちらかと訊かれれば、私はマクダフと即答してしまうかもしれません。

ともかく、二人のテナー・バトルは、あまり難しく考えず「やっぱ楽しいわ」って気軽に聴くにかぎります。ぜひお試しあれ。

SOUL SUMMIT
1962年2月19日録音
GENE AMMONS(ts) SONNY STITT(ts) JACK McDUFF(org) CHARLIE PERSHIP(ds)

1.TUBBY
2.DUMPLIN'
3.WHEN I WISH UPON A STAR
4.SHUFFLE TWIST
5.SLEEPING SUSAN
6.OUT IN THE COLD AGAIN

おまけ、
やっぱり、バーのママに写真を載せたことを怒られてしまいました。今日メールが届いて
「ったく、無断で載せるとは・・・次回楽しみにしておいでネ!」
ですって・・・・・・・コワ~~~~(笑)