JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

重篤問題飲酒群?!!!

2008年07月04日 | s-u

今日は今年一番の不快指数の高さだったのではないでしょうか。
まあ、暑いだけでなく「ジト・ベター」みたいな感覚も許せないし、雨が降るでもない、晴れるでもない・・・・違った、晴れたかと思えば雨が降り、雨が降ったかと思えば夏の太陽が顔を出し・・・・何でもいいや、ともかく私にとってはこういう日が最も苦手なわけで、こういう日にはビール一杯ではとても爽やかな気分にはなりません。はやバーボンを4杯も飲んでしまいました。これすべて、気分の悪い天候が原因なんです・・・よ。

え~そんな私に、一昨日の晩(『ひろし』を皮切りに楽しい酒を飲んだその日です。)いつものバーのママが
「バブちゃん、この小説面白いから読んでみな」
と、文庫本を貸してくれました。

中島らもの『今夜、すべてのバーで』です。
なんだか妙に身にしみる小説で・・・・
「アル中になった主人公の話を、どうして俺に貸すかなぁ・・・しかも、酒を売る立場のママが」
てなもんです。(笑)
とは言いながら、昨晩から今日にかけてほぼ読み終えてみると、今晩あたりは酒など見るのも嫌になるのかと思ったら、不思議ですねぇ、逆にまた酒が好きになっちゃうような、たしかに面白い小説でありました。

「教養」のない人間には酒を飲むことくらいしか残されていない。「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。

いいですねぇ、分かりますねぇ、
「一人で時間をつぶせる技術のない人間」つまりは、酒飲みは「寂しがりやの甘えん坊」ってことでありますな。
みんなでワイワイ飲んでるヤツも、一人でチビチビ飲んでるヤツも、孤独に耐える術を知らない『お子ちゃま』なのかもしれません。
「ボクちゃん淋しいから、今晩もオチャケ飲んじゃう!!」
我が心にこの感情がまったく無いかと訊かれれば、けして否定はできないですもん。(笑)

それにしても、文中に出てくる『久里浜式アルコール依存症 スクリーニング・テスト』ってヤツは、気になりましたねぇ。
私同様ちょっと気になる方がいらっしゃいましたら、チェックできるサイトを見つけましたので、トライなさってみてください。
      http://www.enjoy.ne.jp/~ikuro/alcohol/altest.html

いかがでした?
え?私?  え~~~私の場合は
5.8点「あなたの飲酒はきわめて問題が多い(重篤問題飲酒群)」なんだそうで、これは多いに反省すべきですねぇ・・・・
反省したからこそ、今日はおもてに飲みにも出ず、こうして自宅で飲んでるんですから。
えっ?反省にもなんにもなってない?
まぁまぁまぁまぁ、突然酒量を減らしたら、精神衛生上良く無いでしょ、ね、徐々に徐々に
「ん~~~あと20年ぐらいかけながら・・・」
「こらぁ~~~!間違いなくその前に肝硬変か肝臓癌であの世行きだわい!」
ごもっとも。

さて、今日の一枚は、セシル・テイラーです。
モンマルトルでのセッション、「NEFERTITI」と同日のライブ盤です。
いわゆるフリー・ジャズにおいて歴史的なセッションと呼ばれたこのライブ。ベースにはヘンリー・グラハムが予定されていたものの、結局、ベース・レスになったことで、逆に強烈なフリー・フォームを生む結果になったという・・・・
口で言っても分かりませんよね。

以前も言ったことですが、フリーを聴くときはあまり構えずにお聴きになった方が良いと思います。「真っさらなところへ音をぶつけてもらう」そんな感覚でしょうか。
すると、テイラーのハンマー・タッチとこれに鋭く反応するサニー・マレーのドラムスが・・・・これが、あなたの真っさらな心にどう響くか?
仮にその時少しでも、覚醒感を覚えたりしたら・・・あなたはフリーの世界で充分リスナーを務められる素質をお持ちだと思います。(笑)

INNOVATIONS / CECIL TAYLOR
1962年11月23日録音
CECIL TAYLOR(p) JIMMY LYONS(as) SUNNY MURRAY(ds)

1.THAT'S WHAT
2.TRANCE
3.CALL
4.LENA