JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

お嬢さん何処かで・・

2007年09月15日 | s-u

本日、二度目の更新です。(はははは、昨晩の更新が今日の午前中になってしまったってだけですけどね。)
散歩で庭仕事を逃げた私は、帰宅後もそうっと趣味部屋に閉じこもりました。
じつは「今日はDVDを観る!」と私的には決めていたわけで・・・・・
「だってぇ、昨夜ツタヤでレンタルしてきたんだもん」
って、誰に言い訳しているのでありましょうか?

二本借りてきたのですが、とりあえず今日は一本だけ、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどを手掛けた、敏腕プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが製作を担当、盟友トニー・スコット監督とコンビを組み、デジャヴを過去からの警告と解釈したという映画、「デジャヴ」であります。主演のデンゼル・ワシントン、カッコイイですよねぇ。まるで私みたいですが・・・・・

乗客の543名が死亡する悲惨なフェリー爆発事故が発生し、現場でひとりの女性の死体が発見されるが、捜査官のダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)は、どこか見覚えのある顔に思えてならなかった。ダグはクレアというその女性と会うのは初めてだったが、彼女の部屋を調べるとダグの指紋をはじめ、さまざまな彼の痕跡(こんせき)が残されていた。・・・・・・・・・・

ちょっとタイム・マシン的要素が気にかかりましたが、そこそこ楽しく拝見させていただきました。

「あれ?これって前どっかで見たような・・・・・」「何時だったかは覚えてないけど、俺、前にも同じ事やったなぁ・・・」
これがデジャブ、既視感といわれるものであります。
あんがいこの既視感というものは、誰でも経験があるものだと言われていますが、一部、病気の症状としても確認されているそうですのでご注意下さい(笑)。
私も「お嬢さん、何処かでお逢いしましたよねぇ。」って事がよく・・・・
「それは、単なるナンパのための台詞だろうが!!!」

母が突然趣味部屋へやって来て、
「○○(私です)、遊んでばっかりいないで、芝刈りやんなよぉ!」
暑さの中、何としても私に汗をかかせるつもり・・・・・・・・
「え~~~~~、暑いじゃぁん・・・・」
(デンゼル・ワシントンを観て)「あら、この人カッコイイねぇ」
母にデンゼル・ワシントンのカッコ良さが分かるわけもないのですが、
「ほら、○○も少し汗でもかかないと、この人みたいになれとは言わないから、少しはブクブク腹を引っ込めなよ」
「あれ?この雰囲気、以前に同じようなことが・・・・デジャヴか?」

結局、逃げて逃げまくっていた芝刈りをやるはめになってしまいました。
「ん?これだけ汗をかくと10キロぐらい痩せたんじゃないの?」
「アホ!」

さて、本日二枚目になりますが、ブログ仲間67camperさんのところで、「AT TOWN HALL」を紹介されていましたので、対抗して(笑)同じビリー・テイラー・トリオのライブ盤にしてみました。

司会者(WLIB放送のジャズ番組やニューポート・ジャズフェスなどでも)としても、また、ニューヨーク・ジャズ・レパートリー・カンパニーの音楽監督も世界ジャズ協会の理事としても活躍したビリーですが、バップからスロー・バラードまで何でもこなす名手であります。(そういえばマサチューセッツ大学の博士号も持ってるんですよね)
そうそう、コルトレーンの最後のライブ録音「THE OLATUNJI CONCERT」でも、司会をしていましたよね。

ビリー・トリオの活躍は多くがプレスティッジに残っていますが、ライブ盤でいうと、プレスティッジ盤では67camperさんが紹介された「AT TOWN HALL」、ルーストの「STORYVILE」そして、パラマウントのこの盤、この三枚が傑作でありましょう。

ソフト・タッチのビリーのピアノはとても知的な雰囲気があります。(さすが博士!)
「う~~~んじつに心に響く」てな感じですか。好きなピアノ・トリオです。
ちなみに「GONE WITH THE WIND(風と共に去りぬ)」は左手一本の演奏です。

AT THE LONDON HOUSE / BILLY TAYLOR
1956年1月22日録音
BILLY TAYLOR(p) EARL MAY(b) PERCY BRYCE(ds)

1.LONDON HOUSE
2.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
3.GONE WITH THE WIND
4.OUR LOVE IS TO STAY
5.MIDNIGHT PIANO
6.I COVER THE WATERFRONT
7.STELLA BY STARLIGHT


いやいやいやいや

2007年09月15日 | j-l

9月も半ばだというのに、あいかわらず暑い日が続いてます。比較的涼しいとされるこのあたりでも、昨日今日と空を見上げれば「天高く」というより「夏の空と日差しがドバー」みたいな(笑)唯一救いといえば、夜になるとなんとか日本酒を美味しくいただける涼しさがやってくるということあたりでしょうか。

「温暖化は確実に進んでるね。夏は異常に暑いし、台風は増えるし、住みやすい環境作りを進めるつもりが逆に、住みにくい環境を産むみたいな感じで、なんともジレンマだよなぁ・・・・・人間の欲求もいい加減で止めておかないと、やっぱ地球もダメになっちゃうんじゃないの」
とは、いつもの喫茶店のマスター。

いや、楽はしたいし、長生きしたいし、権力は欲しいし、旨いものは食いたいし、酒は飲みたいし、女は欲しいし、金も欲しい、人間の欲望は尽きませんよ。欲望がある以上後戻りは出来ないんでしょう。」
「そういうもんかも知れないけど、ヤマメにニジマス産ませたって、サバが鮪産んだって、俺はそんな魚喰いたかないし、少子化だから、出産はリスクを伴うからっていって、チンパンジーに人間の子供産ませようなんてなったらどうする?まさに侵してはならない領域に踏み込むみたいになっちゃって、たぶん人類は滅亡するね。」

いやいや、サバに鮪産ませたからって、チンパンジーに人間は産ませないでしょ」
いやいやいや、チンパンジーに人間を産ませなくても、ヤマメにニジマスを産ませることがすでに、侵してはいけない領域を侵した事になっちゃうんだって、俺はね、最近の季候だけでなく、世界的あらゆる異常は、今までに人間が侵してはいけない領域に入り込んで行ったツケが回ってきたんだと思うんだな。」

「どうしたのマスター?今日はなんだか語るねぇ、ひよっとして『○○教団』なんていう、怪しい宗教法人でも立ち上げようってんじゃないだろうね(笑)」
「おっそうか、そんじゃ怪しい本でも出版して、信者増やして、大もうけでもすんか。バブさんも副教祖で迎えてやるよ。」
「ははははははは、駄目だこりゃ、マスターも立派な欲の塊じゃん、欲を捨てましょうって言う教祖様が、欲の塊じゃなぁ・・・・・・」
「やっぱ、人間、欲は捨てられないか、あはははははは」

昨日のマスターとのくだらぬ会話でありました。
でも、人間の欲って何処まで行けば満たされるのでしょうね?
文明社会の進みは、いずれ鈍化していくのでしょうか?いずれ100m走記録のように最小単位でしか進まない社会が来るのでしょうか?それともその前に滅びてしまうのでしょうか?
いやいやいやいや、人間はそこまで愚かではないと信じましょう。

さて、今日の一枚は、ここ二回ほど(前回は違いましたが)キャノン・ボールアダレーのファンキー・ジャズを振り返るみたいなアルバム紹介になっているので、同じくクインテットを支えたベーシスト、サム・ジョーンズのアルバムにしてみました。

サム・ジョーンズといえば、キャノンボールの最初のグループから参加し、崩壊時期はガレスピー、モンクのグループに加わっていたものの、再度キャノンボールがグループを結成するときにはいの一番にはせ参じたという、1966年にキャノンボールのもとを離れ、オスカー・ピーターソンのグループに参加するまで、キャノンボールのファンキー・ジャズを支えた立役者です。

今日のアルバムは、そんなキャノンボールの推薦で吹き込んだ初リーダー・アルバム。あのソウルフルなサムを、充分に堪能できる一枚に仕上がっていると思います。
ベースもさることながら、チェロが良いですよねぇ、「SOME KINDA MEAN」なんて、かなりヒットしました。
ただ、ちょっと気になるのは、キャノンボールが仕掛けたグループにもかかわらず、ナット・アダレーよりブルー・ミッチェルの方が目立っているという点でしょうか。(私は好きだから良いけど)ナットが作った名曲「THE OLD COUNTRY」でのミッチェルのソロなんて、なんとも良い感じじゃござんせんか。(笑)

ナット・アダレーの「THAT'S RIGHT !」の同曲と聴き比べてみるなんてどうでしょうね。

THE SOUL SOCIETY / SAM JONES
1960年3月8, 10日録音
SAM JONES(b, cello) NAT ADDERLEY(cor) BLUE MITCHELL(tp) JIMMY HEATH(ts)
CHARLES DAVIS(bs) BOBBY TIMMONS(p) KETER BETTS(b) LOUIS HAYES(ds)

1.SOME KINDA MEAN
2.ALL MEMBERS
3.THE OLD COUNTRY
4.JUST FRIENDS
5."HOME"
6.DEEP BLUE CELLO
7.THERE IS NO GREATER LOVE
8.SO TIRED

おまけ、
昨日に増して暑い今日、散歩をどうしようか現在思案中です。
・・・・・・・・でもこのまま家に留まれば、庭仕事を命じられることは必至。
やっぱ、にーげよっと、
ほんじゃまぁ、いってきま~~~す。