JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

不能野郎は私だ!

2007年09月28日 | v-x

二晩連続のお遊びでしたし、昼間の暑さから一機に寒いくらいまで気温が下がるとの天気予報どおり冷たい風も吹いてきましたので、今晩はおとなしく過ごそうと帰ってまいりました。

一昨日の晩、そう巨人が大逆転をしているころ、私はいつものバーでいつものようにママとくだらない話をしながら一人ターキーやらハーパーやらをあおっておりました。
いやね、最初の焼鳥屋ではS君もいっしょだったんですけど、
「ダメだ、飲めねぇや」と言って帰ってしまったわけで、二週間ほど見ぬ間に変にやせているわ、酒は飲めなくなってるわで
「おい、だいじょぶか?医者に診てもらった方がいいんじゃないの」と言うと
「そう思うんだったら、飲みに誘うな!」
ごもっともであります。本人は夏バテだろうと言ってましたが、飲み仲間に倒れられては私も何かと不便ですので、しばらくは酒の誘いも控えようと思っています。

てなことで、バーのママにこんな物をいただいて帰ってきました。『携帯灰皿』です。
昨今の喫煙者迫害時代にあって、外での喫煙は極力避けている私ですが、ロング散歩でベンチに座ったりするとついつい一服ということがあります。(もちろん吸い殻は持ち帰っておりますよ。)今度はこの『携帯灰皿』を利用させていただくことにしましょう。

煙草といえば、先日DVDを二本借りてきたという話をしましたよね。一本は「デジャブ」(これは紹介しました)もう一本は「サンキュー・スモーキング」というアメリカ煙草業界の宣伝マンを主人公にした物語でした。
前もって評判を聞いてぜひとも観たいという映画でもなかったのでさほど期待もせずに借りてきたのですが、これがなかなか面白い映画でした。
内容はネタバレになってしまいますのでここでは止めるとして、煙草のパッケージにドクロマークのシールを貼る法案を成立させようとする上院議院に、公聴会の場で「誰もが煙草は有毒であると知っているのに、さらに貼る必要性が分からない。」と答える主人公・・・「そうだ!そうだ!」と心で叫ぶ自分が悲しくもありました。(笑)

以前もお話ししましたが、私が高校時代アルバイトをしていたジャズ喫茶のママは、ショートボブのそこそこ魅力的な人、私の一種憧れの女性(ひと)でもあったのだと思います。
そのママのカウンター越しに煙草を吸う姿がとても色っぽくて、思春期まっただ中の私にはかなりの刺激物でもあったわけで
「Aさん(ママです)、どうしてそういう煙草の吸い方するの?」
一度訊いたことがありました。すると
「バブくん、そもそもね、カウンターの中で煙草吸うことはいい事じゃないでしょ。これっぽっちの店だからそれも許されるけど、せめて煙草の煙がカウンターのお客さんにかからないようにしてんのよ。」と上に向かって煙草の煙を吐き出しました。
私が訊きたかったのは、煙草を持った手だったり、煙草を口に持って行く様子だったり、灰を落とす仕草だったり、それだったのですが、そう答えたママがとても大人の女性って感じで、それ以上訊くのは止め「ふう~~ん、そうなんだぁ」で終わっちゃいましたけどね(笑)。

カッコ良く煙草を扱う男性も良いですけど、女性はさらに色っぽかったりします。(煙草を吸う女性が良いと言ってるわけじゃありませんよ)
そういえば昔、吉原の遊女は、煙管(きせる)の長さでランクが分かったそうで、高いランクほど「帯は太し、煙管は長し」だったそうです。
障子越しに煙管の吸い口を出して客を誘うのも、遊女の「吸いつけ煙草」という技であったわけで、昔から男はこういった類の色気に弱いのかも知れません。

ベッドで男が煙草に火を着けると、茶目っ気タップリにそれを奪ったり、逆にそっと煙草に火を着けて咥えさせてくれたり・・・・・・・・・いかん、またも妄想が・・・三流映画の観すぎですね。

話がちょっと下にいったところで、メンソールの煙草を吸うと、あの、その、いわゆる男性機能が上手く作用しなくなるみたいな噂を聞いたことはありませんか?
じつは、メンソールだけでなく煙草そのものに、吸いすぎるとその危険性があるのだそうで、
「しかるになんだ、あそこが元気になるためには、血液が大切なわけだな。つまりニコチンが中枢神経に作用して、末梢の血管を収縮させるために血液循環が悪くなる、これがあっちにも影響を及ぼすと、まっそういうわけだ。」
・・・・・・・なるほど、だからヘビースモーカーの私は淡泊なわけだ。(ば~~か!)
じゃあ何故メンソール煙草がやり玉に挙がったのか?これにはいろいろな説があって、戦後、アメリカから入ってきた安いメンソール煙草の拡販を妨ごうとした国内メーカーが流した噂だとか、アメリカ軍が兵士の性犯罪を防ぐためにメンソール煙草を配ったとか、だけどどれも噂の域を出ないものばかりだそうです。

いずれにしても、私バブは、これからも極力他人に迷惑をかけない、ヘビースモーカーの不能野郎(失礼)で行こうかと思っておりますので、どなた様も迷惑だなと思ったら、気軽に声をおかけ下さい、すぐに改善するようにいたします。

さて、ジャズ界にもヘビースモーカーは数多くいますが、メンソールを好んで吸っていたというと、今日の一枚のマル・ウォルドロンであったそうで、お気に入りの銘柄は「モア」だったとか。

たしかにマルのアルバムには煙草が写っているものも多く、特に後期のものには「モア」らしき煙草が多く写っている気がします。
そんな中、今日のアルバムが極めつけでしょう。写っているのは間違いなく「モア」・・・
えっ?ひょっとしてそれだけの理由で今日の一枚を選んだのかって?

んんんんん、いや、なかなかこのマルのピアノ・トリオも、スタンダードを揃えた良いアルバムなんですよ。
・・・・ごめんなさい。「モア」だけで選んでしまいました。じつはこの頃のマルを私はあまり好みません。何故と訊かれると困るのですが、う~~ん、しいて言えば面白味が無い、お好きな方には大変申し訳ないんですが、迫ってくるものが無いように思えてしまうのです。
それでも、そのアルバムを紹介してしまう、不能野郎バブとは所詮そんな者です。(笑)

YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC / MAL WALDRON
1983年12月9日録音
MAL WALDRON(p) REGGIE WORKMAN(b) ED BLACKWELL(ds)

1.WAY YOU LOOK TONIGHT
2.BAGS' GROOVE
3.'ROUND MIDNIGHT
4.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
5.GEORGIA ON MY MIND
6.BILLIE'S BOUNCE
7.WALTZ FOR MY MOTHER