67camper's Blog

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やっぱりこの廉価盤ビリー・テイラーが好きだ!

2007-09-15 04:34:45 | jazz & vocal
Billy Taylor Trio At Town Hall/Billy Taylor
(Prestige 7093 jp.reissue)

 毎日アップしているとオリジナル盤やレア盤はやっぱり底をついてきますね(笑)。ジャズの聴きはじめの頃は,オリジナルなんて存在は知っていた物の高嶺の花であり,自分の安いシスコンでならすのなら廉価盤,中古盤で充分でした。少ない軍資金で一枚でも多くのアルバムを手に入れることが最重要ポイントでしたね。学生時代を過ごした,新潟には当時満足な中古レコードショップはなくレコードは新譜,再発で買うしかありませんでした。東京に行くと中古レコードショップをハシゴして安い中古盤を厳選して買っていたのを思い出します。プレステッジはリバーサイドとともにビクター音産から¥2200で店頭に並んでいました。ブルーノートはキングから2300でVERVEはポリドールから同じく2300だったと思います。コンテンポラリーは¥1500の廉価盤が主流で,BNの廉価盤は¥1800,一部のVERVE盤も¥1500でしたね。一方,プレステッジの廉価盤1500と言うのは画期的でした。多くの廉価盤が超有名盤の再発だったのに比べプレステッジの再発は渋いタイトルばかりで聴いたことがないモノばかりでしたね。勿論,本日アップのこのビリー・テイラーも初めて聴くアルバムでした。朱色基調のバックに白色ロゴとモノクロ写真のこのアルバムのカバーに惹かれた記憶がありますね。

 録音は1954年,タウンホールのステージ演奏です。彼の演奏としてはシカゴ・ロンドンハウスのモノと並んで有名なアルバムですよね。メンバーはレギュラートリオとも言うべきBilly Taylor(p), Earl May(b), Percy Brice(ds)です。A面が"Sweet Georgia Brown", "Theodora", "A Foggy Day"の3曲, B面が"How High The Moon", "I'll Remember April"の2曲と言う構成です。特に,このB面は良く聴きましたね。上記のように,聴きはじめはやはりこんなスタンダードに取り組んだリラックスしたピアノトリオ演奏に惹きつけられたモノです。勿論,今も愛聴しているピアノトリオですし,自分にとってテイラーの中でも特に思い入れのあるアルバムですね。

 自分のレコード棚にはこんな国内盤の再発廉価盤が結構あります。少ない軍資金で大事に聴いていた学生時代の想い出が詰まったアルバムに以外と廉価盤が多いのは自分だけでしょうか?


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8 コメント

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たった1枚だけ (NOT)
2007-09-15 08:29:41
おはようございます。

ピアノ・トリオがあまり好きでないため大好きなPRESTIGE初期でもBILLY TAYLORの番号だけはポッカリ抜けています。膨大にあるリーダー盤のなかでも持っているのはMOODSVILLEの「INTERLUDE」だけです。サックス奏者のアルバムに参加することが少なくMUNDELL LOWEの「A GRAND NIGHT FOR SWINGING」ぐらいしか記憶に無いため、なかなかたどり着けなかったのが原因だと思っています。

BILLY TAYLORは加齢とともにどんどん好きになっていくタイプのアーティストですね。
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ピアノトリオ大好きです (67camper)
2007-09-15 14:41:34
NOTさん,コメントありがとうございます。
ピアノトリオがお好きでないと,あまり聴かない状況になるのはやむ終えないですね。
加齢とともに好きになるとのことでしたが,自分の場合は最初から好きでしたよ。やはりピアノトリオが好きか嫌いか、ここに本質があるのではと思います。おそらく自分の印象ではピアノトリオが好きな方は大方がテイラーのピアノが好きなのではと考えています。(すみません。少し言いすぎかも・・・)

それにしてもテイラー以外を大体所有しておられるNOTさん,さすがにオリジナルキラーですよね。
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今日 (バブ)
2007-09-15 20:42:32
この記事に対抗して(笑)、私は「AT THE LONDON HOUSE」を紹介させていただくことにしました。

ビリー・テイラー博士のピアノは、何処か知的で、私も大好きなピアニストです。
アルバムは違いますが、TBさせて下さい。
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テイラーという人 (67camper)
2007-09-15 22:10:36
バブさん,コメント,TBありがとうございます。
そうですねログに書いたように,タウンホールとロンドンハウス、どちらも甲乙つけ難いアルバムですよね。
ジャズ界、特に黒人プレイヤーの中でもとりわけ知的で,ジャズ界に於いても重鎮というか~協会の会長なんて肩書きもあったような/なかったような?・・・
派手じゃないですが渋いプレイヤーですよね。
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廉価盤 (swan)
2007-09-16 06:03:32
おはようございます。

このタウンホールは自分も“1500円シリーズ”をセコハンで入手しました。B面いいですよね!この人の知的なピアノ好きですが、アメリカに比べ我が国での人気は?でしょうかね。

自分はアナログ末期?の80年代中頃からジャズLP収集にハマリましたのでライブラリの殆どが中古盤でしょう。当時は東芝(ブルーノート)ビクター(プレステ・リバーサイド)ポリドール(ヴァーヴ)なんかがかろうじて2300円くらいで売られてました。camperさんの学生時代のように廉価盤が新譜でザクザクでていた頃が羨ましいです。
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4半世紀前の新潟のレコードショップ (67camper)
2007-09-16 06:47:00
swanさん,コメントありがとうございます。日本で人気がないのは、NOTさんのコメントにあったようにホーンプレイヤーとの共演がない所に起因しているかもしれません。どんなスタイルもうまい器用さも災いしてるもしれないですね。日本では、OPよりパウエル、モンクのように神格化されたプレイヤーの人気が高いですものね。なんかそれと似ていますね。

さて、当時の新潟。新譜は国内盤は柾谷小路のツモリ,古町の名曲堂,石山レコード、国内/輸入新譜が駅前の石丸電気でした。石丸の輸入盤はかなり魅力的でしたね。そして大学3年の時でしたか万代シティに中古レコード店”ブラックライオン”がオープンしました。国内盤中古の豊富さは東京並みでかなりここには投資しましたね(笑)。いまはどれだけのこっていますかねぇ?
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Unknown (bassclef)
2007-09-16 09:55:53
ビリー・テイラー!いやあ・・・このLPも久しぶりに聴いてみました。テイラーのクネクネとうねるような長いフレーズ、あれ人によってはあまり好きじゃないだろうなあ(笑)右手とは全く別に繰り出してくる左手(両手で違うフレーズを平行して弾く)などは理知的というか非情緒的というか・・・(笑)かと思うと一転・・・バラードではしっとりと聴かせてくれる。(私見では、テイラーは、レニー・トリスターノとブルーベックの影響を相当に受けたように思います)いずれにしても、NOTさんも言われるように、案外「判りにくい個性」の人だと思いますが、いろいろ聴いている内に、なぜだか「嫌いではなくなる」というわけで、僕もABC盤など、けっこう持ってます(笑)
ちなみにmoodsvilleのInterrudeは、そんなテイラーのちょっとクールな感じが減ってきて、すごくintimateな雰囲気のいいレコードだと思います。僕のは、米ファンタジー復刻ですが(笑)
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腐れ縁 (67camper)
2007-09-16 12:17:59
bassclefさんとテイラーはあのABC盤での「ピーッ!」について教えていただいて以来、腐れ縁のようなモノを感じています(笑)。

テイラーのピアノを文章で表現するのが極めて難しいのですが,「クネクネとうねるような長いフレーズ」などはかなり彼の個性を表しているのかも知れませんね。相変わらず,文才あるな~!
さすがですね。

moodsvilleのInterludeは自分もファンタジーの再発です。bassclefさんならむしろRiversideのPreludeのライブのHenry Grimesに言及されんじゃないかと思っていました!
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