JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

バブ二世

2006年07月21日 | a-c

今朝起きると、へそ脇5センチほどのところがなんだかかゆい、(けしてへそ下ではありません。)
「げげっ!蚊のやろう!!!!」
しっかり、チョンチョンと二ヶ所、綺麗に並んで赤くなっています。片方はすでに夜中かきむしったのでしょうか傷になってました。
こんなに柔らかくて、可愛らしいお腹になんて事してくれるんでしょう。
アルコール入りの我がドロドロ血液は、よほど美味しいらしく、私は蚊によく刺されます。

誰もが使っている文明の利器で、私は2つだけ敬遠しているものがあります。冬場のファンヒーターと夏場の電気式の蚊取りです。
蚊取りに関しては、どうもなんとなく、臭いがあるような気がして、これがダメなんです。故に、我が家では未だに蚊取り線香を使用しております。

小学生の頃は、蚊取り線香に蚊帳というのが、夏の定番でありました。夏休みに、友だちの家に泊まりに行き、まずは、スイカを食べて、花火を楽しんで、蚊取り線香の煙漂う蚊帳の中で大はしゃぎしていると、友だちのお母さんに怒られちゃって・・・・・あの独特の香りがノスタルジックな気分を誘います。

蚊取り線香といえば、なんたって「金鳥の夏」でおなじみの「金鳥の渦巻」でありましょうね。上山英一郎が会社を創業したのが明治18年だそうで、明治23年には、棒状の蚊取り線香をすでに販売していたそうであります。そうそう、私は「金鳥」の社名は、ずっと「金鳥」だと思いこんでいた一人です。(えっ?おまえだけだって)じつは、大日本除虫菊株式会社が正式名だそうで、たしかにパッケージにはそう明記されてます。

もちろん、蚊取り線香は「金鳥」だけではありません。今、我が家にあるのはアース製薬のもの、こちらはアースの前身、木村製薬所が昭和15年から販売を始めたそうです。手巻きで作っていた渦巻き蚊取り線香を、業界に先駆け機械化したのは、現ジョンソンケミカル、山彦除虫菊だとか。その他にもワイバア(大正製薬)や、象のマークのフマキラーなんてのもあります。
イギリスで小説の題名になってしまったのは、「ムーンタイガー」こと、虎のマークの内外除虫菊。調べてみるとなかなか奥が深いかもしれません。

蚊取り線香といえば、欠かせない私の分身がおりました。
色つやといい、太り加減といい、かわいさといい(笑)、まさに私の分身、バブ二世であります。
ともかく、今夜は魅力的な私のお腹を、いまわしき蚊の魔の手から、バブ二世に守ってもらわねば、
「頼んだぞ!!!バブ二世!!!!」

さて、今日の一枚は、金鳥つながりで、寺井尚子っていうのも考えたのですが、ははは、アルバムを持っておりません。
そこで、何の関連もないのですが、ケニー・ドーハム、ジャッキー・マクリーンの双頭バンドを選んでみました。
ドーハムとマクリーンは、1961年から約一年ほど、いっしょに演奏活動を行いました。ところが二人以外のメンバーは流動的で、おそらくは、二人がいっしょにやりたい時(やれる時)に気の合ったサイドメンを適当に集めて演奏していたということでしょうか。ともかく、楽しそうに演奏しています。

INTA SOMETHIN' / KENNY DORHAM  & JACKIE McLEAN
1961年11月録音
KENNY DORHAM(tp) JACKIE McLEAN(as) WALTER BISHOP Jr.(p) LEROY VINNEGAR(b) ART TAYLOR(ds)
1.US
2.IT COULD HAPPEN TO YOU
3.LET'S FACE THE MUSIC
4.NO TWO PEOPLE
5.LOVER MAN
6.SAN FRANCISCO BEAT

おまけ、
中央の蚊取り線香の写真ですが、一番右端、金鳥の赤いパッケージのヤツ、じつはこれ蚊取り線香じゃないんです。なんと、ハエ取りようの線香です。こんなものもあるんですよ。