おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

2000元

2017-04-10 14:39:33 | 課輔班

写真とこれから書く内容は全く関係ないですが、
私たちの教会の課輔班で、
最近また問題が発生しました。
私がいないときの出来事ですが、
あとから師母から聞いた話です。 

ある日、一人の男の子が、
買ったばかりのおもちゃを
課輔班の時間にお友だちに見せびらかしていました。

それを見た師母、
何だかおかしいと思い、
その子に聞きました。
「それどうしたの?」
「今日学校帰りに買った。」とその子。
「ずいぶんお金持っているのね。」
「 …。」

怪しいと思った師母は、
彼のカバンの中を点検。
カバンの中から、
1700元(6100円)ぐらい出てきました。

「これどうしたの?」
「もらった。」
「誰に?」
「アマー。(おばあちゃん)」
「もらったの?」「盗んだの?」
「 …。」

「わかった、じゃあ、すぐに宿題を済ませなさい。
終わったら、先生とうちに帰りますよ。」

彼は宿題を終わらせ、
師母は、彼を連れて彼の家に行きました。

しばらくして師母だけが帰って来ました。 
この時には私も教会にいたので、
事情を説明してもらいました。

家に帰るとおばあちゃんとお父さんがいたそうです。
おばあちゃんに確認してもらうと、
やはり本来あるべきところから、
2000元(7300円)がなくなっていたとのこと。 

お父さんは激怒し、
その場でベルトを出して、
彼を叩き始めました。
2000元だから20回叩くのだと、
言っていたらしい。(>_<)

そして、師母も、
一週間は課輔班に来てはいけない、
その間によく反省するように言い渡し、
帰って来たということです。

彼のお父さんも実は、
ひどい酒飲みで、
酒癖が悪く、
そのせいでお母さんも出て行ってしまったらしい。
お父さんが彼を裁く権利も
叩く権利もないんですけどね、
本当は。

暴力は嫌です。
先日紹介した「裸足で逃げる」の作者も、
貧困家庭の子どもたちの日常に
暴力が潜在していることを指摘していました。
親や先生も
「お前を愛しているから殴るんだ」
「前のことが心配だから殴るんだ」
と言って暴力をふるう。
すると子どもたちは、
愛していても殴るんだ、そういう愛の表現もあるんだと
インプットされるらしい。
そして、将来、配偶者や子どもを殴るようになる。
こうして同じように暴力を正当化していくらしい。

愛することと暴力は共存しない。
しつけに暴力は使わないでほしい。

師母の話を聞きながら、
いろいろ考えさせられたことでした…。

ちなみに彼が家のお金を盗んだのは二回目です。
先回は4000千元盗みました。

この間のバイブルタイムでの十字架のお話し、
彼にはどんな風に響いたのだろう。
人の罪を背負い、
代わりに罰を受けてくださったイエス様の愛、
彼には伝わっただろうか。


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