スぺシャルのホビーの72だが、簡易インジェクションながら、昔のハセガワより全体的に良くなっている。チョンボもあるが。最もいいのは、全面筋彫りになっていることで、ハセガワの凸モールドを2機も全面スジボリにした小生からすると嬉しい。組み立てはすらすら行く。水平尾翼は貧相なピンだけだが、流し込み接着剤だけでパテもなしで、繰り返しのマスキング剥がしにも耐えた。
これが機体上面色で全面塗装をした姿で、通常下面色を先にするのだが、下面が剥離しやすいアルミ色なので、上面色を先にした。着陸灯の透明部品を後付けにしたので、木工ボンドでマスキングした。透明部品の四周をマスキングテープを貼り、ボンドを塗ってから素早くテープを剥がすと、四角なボンドのマスキングができる。
これは正面である。
アンチグレアの黒は塗装済。固定風防枠のマスキングである。マスキングテープで枠の周囲を挟んでから、塗装しない部分を木工ボンドでカバーする。ボンドが半渇き位で、最初にクリアーを塗り、次に三回ばかり上面色を筆塗り、乾いたらテープを剥がすと窓枠一本出来上がり、こうして一本づつ枠を塗っていく。
これが機首下面のオイルクーラーだが、右の大きいのがSHで左がハセガワ。公刊された図面を見ると平面形も含めSHが正しい。さすが新製品である。
上は、水平尾翼のアルミ塗装のマスキング。胴体と主翼下面と一緒にマスキングするよりは、尾翼だけ先の方が、この場合楽と判断した。
下は、尾翼だけアルミ塗装をした後だが、大失敗。尾翼と補助翼下面は、明灰緑色C128なのだからマスキングを剥がす前にC128を塗れば、マスキングの手間が最小で済んだ、という次第である。
という訳で補助翼下面も塗り直して、デカールも貼ったのが、この姿。最近までは、72でも日の丸はサークルカッターによるマスキングで塗っていたが、最近のデカールはできがいいので、手を抜いた次第。ただし、48はデカールは使いません。
ここでSHの手抜きをひとつ。何と主脚のトルクリンクが説明書にも部品にもないではありませんか。それで72ならと、プラバンでちょこっとつけただけ。防塵ゴムの黒塗装はまだです。
面倒そうだったのは、ドロップタンク。二型の後期型なら取り付けラック板はSHにはありますが、ハセガワにはなしなので、一般論としてはSH式が事例としては多いのでしょう。接着が面倒そうだったので、主翼に穴をあけ、主脚柱を取り付けたらすぐドロップタンクをつけられるように準備しました。ラック板と半円形の支持金物の取り付けは、穴の位置も分からないし、ピンもないしでひと苦労でした。
最後がデカールも全部はって、プロペラ、ドロップタンク、脚などをつけたらお終いなのが、下の姿。有名な64戦隊の塗装なのですが、スペシャルバージョンのデカールの説明は次回のお楽しみ。
日本しか売れないんでしょうが、日本メーカーの
体力不足で作らないのを、尻目にキットを出しています
レベルのファイターシリーズ以来海外製の日本機は
買っていないんです。精度的にハセガワよりもいいのは
凄いです。今は蜜柑山を少しでも低くするのに、新しくは
買わないのですが、それも日本メーカーを圧迫している
のでしょう。在庫だけでも十分楽しめると思っています。
キャノピーのマスキング法よくわかります。
タミヤは日本機は最近少ないですね。タミヤはリサーチに手間をかけているので、正確な資料の案外少ない日本機は作りたくないのかも知れないという気がします。
72の隼は、スペシャルホビーの完成紹介後にハセガワのと比較したいと思います。結論からいうと一見ハセガワの方が隼らしいのですが、子細に見ると、スペシャルホビーも捨てておけない気がします。