毎日のできごとの反省

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イラストレーターとは何か

2019-11-15 19:34:58 | 女性イラスト

 私はビアズリー、竹久夢二、大橋歩さんで覚醒した。三人に共通しているのは、一世を風靡した芸術家であるにもかかわらず、正統な美術史には登場しないということである。そして三人とも画家と呼ばれずに、イラストレーターと呼ばれたことである。せいぜい挿絵画家と呼ばれたことである。

 私は日展をはじめとする、国内の有名な展覧会を見た。三人と異なるのは何か。日展の画家は日展にしかいない。しかしかの三人は世間の中にいた。大衆の中にいた。日展の画家は選考委員の審査によって選ばれる。日展の画家の関心は選考委員の歓心を買うことである。三人はいかに技量を高めようと、大衆の好みに合わなければ、大衆によって放逐される。

 三人の作品と日展の作品の、実際にどちらが面白いか。かく素直に考えたときにどうしても疑問が止まなかったのである。展覧会のために描く絵に何の価値があるのだろうか。聞けば無名の画家では、日展の当選回数と画の大きさ、つまり何号かで、市場価格が決まるという。日展の権威が価格を決めるのである。

 私の知人に日展の小先生がいる。小先生は日展の選考委員である大先生に「指導」されて日展に入選する。大先生は年寄りだからまもなく死んでしまう。すると小先生は日展に落選する。だから人の忠告に従って、別の大先生につくと入選する。これは芸術家が最も嫌っているはずの権威主義である。

 

 

 このイラストは、ラフにスケッチしたものに思い切った彩色をしたものである。髪は珍しく緑の黒髪にしてみた。繊細さはないが力強さは表現できたと思う。たとえ拙劣であってもよい。言い訳ですが画面下と左が暗く黄色っぽくなっているのは、スキャンの不手際です。この絵はもっと大きいのですが、コンビニのスキャナーがA3までなので、周囲をだいぶカットされました。


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