BABYMETAL WORLD TOUR 2014
SEPTEMBER 14TH MAKUHARI MESSE CHIBA, JAPAN
きゃりーぱみゅぱみゅに続いてワールドツアーを成功させたBABYMETAL。海外では「CUTE METAL(カワイイメタル)」という新ジャンルの旗手として話題になっている。フランス、ドイツ、イギリス、アメリカでのワンマン公演はSOLD OUT、イギリスの<Sonisphere Festival UK>、カナダの<Heavy Montreal>といった野外フェスでもセンセーションを巻き起こし、レディ・ガガのUSツアーのサポート5公演も見事にこなした。11月にはニューヨークとロンドンで追加公演が決定した。ワールドツアー前に海外ジャーナリストが投げかけた疑問の答えは肯定的な結果になった。
⇒【TIME誌記事翻訳】BABYMETALは本場のヘビメタファンを虜にすることが出来るか?
そんなベビメタの凱旋公演・幕張メッセ2DAYSはチケ発早々SOLD OUT。筆者は別の予定が入りそうだったので、GETする努力もしなかった。メッセ初日の話題がTLを賑わせ、来年1月10日さいたまアリーナワンマンライブ<LEGEND “2015” ~新春キツネ祭り~>の開催がニュースネタにもなった。当日になって予定が無くなり、それじゃおキツネ様にお参りに行くか、とTLを監視していたところ、チケット譲ってくれる方が見つかった。
⇒BABYMETAL、幕張メッセ公演で初のさいたまスーパーアリーナ公演発表&米ビルボード「World Albums」チャート首位
サマソニ以来の幕張メッセ、行き方を間違えることも無く無事に到着。隣の会場では「ゆずの新世界」コンサートが開催され、ゆず派の普通女子とベビメタTのヲタ系男子が呉越同舟。物販は早々に売り切れたようで、欲しかったフード付タオルもゲット出来ず。譲ってもらったチケットはファンクラブ先行のアリーナAブロック・オールスタンド席。アリーナに向かう列は男子8割黒T7割、横アリの「BiSなりの武道館」公演を思わせる。実際BiS-TやBiS階段Tもチラホラ見受けられる。
でんぱ組武道館では1階スタンド席で、囲いに詰め込まれたオールスタンディングのアリーナの圧縮の中ヲタ芸を打つ汗まみれの蒸風呂状態を高みの見物していたが、今回は自らの意志に拘らずヲタ臭噎せ返るアリーナに飛び込むこととなった。チケット裏には席種はアリーナ立ち見=MOSH'SH PITと記載されている。
モッシュ(mosh)とは(ウィキペディアより):へヴィメタルやパンク・ロックなどの音楽ライヴ等で観客が始めたもので、特に決まった振り付け等はない。ジャンプしたり他人を押したりすることで表現される、いわゆる激しい押し競饅頭。モッシュが発生した場所はモッシュ・ピット(mosh pit)と呼ばれる。
開演前のSEはメタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスといったスラッシュメタル。観客から怒号のようなコールがアガる。見る限りでは所謂メタルっぽい長髪鋲付アクセは余りいないが、元来男子メタルファンは一見ロックとは結び付かない普通の少年が多い。アイドルヲタとも共通項があるので、メタラーも会場に多かったのだろう。
スターウォーズ風のオープニング映像で、ベビメタ3人がキツネ様からの命令でメタルレジスタンスとして世界に革命を起こす使者であることが告げられる。ゾンビ風4人組バンドの演奏で3人が登場。踊りと叫び担当のふたり(YUIMETAL&MOAMETAL)は1年半前に見たときから身長が5cm以上伸びたに違いない。如何にも子供の顔だったのが、少女の顔になった。SUMETALの堂々とした高音シャウトは、イアン・ギランやロバート・プラントにも匹敵する。バンドが兎に角上手い。ギターの早弾きは、メタルに興味が無くても驚くに違いない。SUMETALを正規のロックヴォーカリストと考えれば、他のメタルバンドと違うのは、3人のキュートなルックスと冴え渡るシンクロダンスだけかもしれない。一寸した違いが、天と地の如く<新進の気質に溢れたユースパワー>と<古色蒼然とした様式美に凝り固まった過去の遺物>の分かれ目なのである。
【検証】BABYMETALとでんぱ組.inc
⇒【JAPAN TIMES翻訳】外国人記者が斬る!BABYMETAL現象&アイドルシーンの現在。
Aブロックの最後列に立ちステージを眺めていると、前方の群衆の動きが尋常じゃないことに気付く。ステージを殆ど見ないで、駆け回ったり身体をぶつけ合ったり、一斉に床に寝転んだり、まるでハプニング集団の様相を呈する。でんぱ組のヲタ芸とは雰囲気が違い、もっと邪悪な悪魔祓いの儀式の宗教的興奮による集団ヒステリー状態なのである。つまりベビメタ3人はまさに天岩戸(アマノイワト)に隠れた天照大神(アマテラスオオミカミ)を外の世界に誘い出す為に、天岩戸の前で胸をはだけて半裸で踊る天宇受賣命(アメノウズメ)そのものであり、モッシュやウォール・オブ・デスに興じるベビメタヲタは高天原が鳴り轟くように一斉に笑った八百万の神(ヤオロズノカミ)に違いない。
「槽伏(うけふ)せて踏み轟こし、神懸かりして胸乳かきいで裳緒(もひも)を陰(ほと=女陰)に押し垂れき。」 つまり、 アメノウズメがうつぶせにした桶の上に乗り、背をそり胸乳をあらわにし、裳の紐を股に押したれて、女陰をあらわにして、低く腰を落して足を踏みとどろかし、力強くエロティックな動作で踊って、八百万の神々を大笑いさせた。(ウィキペディアより)
以前検証した通り、アマテラスはでんぱ組のえいたそ☆成瀬瑛美に他ならない。そこから弁証法もしくは帰納法的証明を試みれば、「メタル抵抗運動を世界に推進するBABYMETALの行く手には、萌えきゅんソングを世界にお届けするでんぱ組.incが立ちはだかる」という結論になる。そう断じたら、ベビメタ廚から一斉攻撃を受けるだろうか?
⇒【えいたそ文化論】最終章『えいたそ☆成瀬瑛美とは?』
<Set List>
01:BABYMETAL DEATH
02:君とアニメが見たい ~Answer for Animation With You
03:メギツネ
04:悪夢の輪舞曲
05:おねだり大作戦
06:Catch me if you can
07:紅月-アカツキ-
08:4の歌
09:ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
10:いいね!
11:ド・キ・ド・キ☆モーニング
12:イジメ、ダメ、ゼッタイ
EN1:ヘドバンギャー!!
EN2:ギミチョコ
[9/17 23:52追加]
⇒BABYMETAL、“異国の地”巡った試練の旅に幕
[10/3 23:18追加]
⇒BABYMETAL@幕張メッセ イベントホール(RO69)
おっしゃLet's
世界征服
次でんぱ
俺たちの戦いはこれからだ!