A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ノイズ電車 in PITINN@新宿ピットイン 2012.12.29 (sat)

2012年12月31日 00時53分51秒 | 素晴らしき変態音楽


大友良英 4デイズ 8連続公演
29日【夜】ノイズ電車 in PITINN
jojo広重、junko、美川俊治、広瀬淳二、大友良英

恒例年末大友良英8連続公演は、この1年にやったライブの中でも特に印象に残ったものをさらにパワーアップしての大特集です。(中略)3日目は福島市内を走る電車を占拠して行われた狂気の「ノイズ電車」をPIT INNに持ち込みます。この日ばかりは何が起こるか一切の保証はしません。
PIT INN INFORMATION WEBより)

8月25日にフェスティバルFUKUSHIMA!のイベントのひとつとして開催されたノイズ電車・ノイズ温泉は参加者が限定されていたこともあり当ブログも含め参加者・出演者からの情報・ツイートなどで話題になり大きな関心を呼んだ。今年はJAZZ非常階段やBiS階段、FREEDOMMUNE 0<ZERO>への出演、「蔵六の奇病」発売30周年とそれに絡むアルケミーレコード作品のメジャーレーベルからの再発など話題満載の非常階段&JOJO広重が大きくクローズアップされた一年だった。非常階段絡みの様々なライヴ/トークショー/メディア露出が行われ、そこで必ず話題になるのがノイズ電車のことだった。それじゃそれを再現しようと大友良英氏が年末ピットイン公演で企画したのがこの日のイベント。

ノイズ電車については出演者も「復興には全く役に立たないアホな企画だった」と語っている。それを再現するというのだからアホの二乗のライヴに間違いない。当日まで出演者以外の情報はなく広重氏の度重なる告知ツイートも謎に包まれていてワクワクさせてくれた。

ピットインに着くと開場時間間近にも関わらず角材や木板が運び込まれハンマーやドリルの音がしている。大友氏が「ピットインに電車を再現する」と言っていた通り会場を電車に改装している模様。10分遅れで開場、中に入って納得。確かに電車の再現には違いない。でもこれってドリフじゃね? SEに電車の走行音を流せば旅情があるのになと思った。開演時間を過ぎてもスタッフがPAやモニターの調整を続けている。

客電が落ちPAから「ソウル・トレイン」が流れる。なんとオヤジギャグで来たか!客席からくすくす笑いが起る。出演者が自ら椅子を持って登場し並んで座る。美川氏の鉄道員のコスプレに笑。この時点で満員の観客は今日がまともなライヴじゃないことが理解出来た筈。ってか最初から判るって。


ノイズ電車を2セットやるのもおかしいので第1部はトークショー。広瀬氏がこういう場に参加するのは最初で最後だろうと言っていたが結局殆ど話さなかった。ノイズ電車・温泉の企画者doubt musicの沼田順氏も加わりイベントの裏話や苦労話が披露される。例によって「Twitter、Facebook、ブログ等には絶対書いちゃダメだよ」という話題ばかりだったので内容は割愛。ノイズ電車の動画がYouTubeで公開されているので海外でも話題になり「FUKUSHIMAが大変なことになっている!」「これは放射能の影響か?」など大きな反響があったとのこと。スタッフの苦労話を聞くにつけ世界的に類のない奇跡的なアートイベントだったと実感。



第2部はいよいよノイズ電車の再現。このためにわざわざ飯坂電車で撮影してきたというビデオを壁に投影。ノイズ車掌の発車のアナウンスと同時に美川氏がノイズ開始。駅に停車するたびにJUNKOさん→広瀬氏→大友氏→広重氏の順で登場。本当の電車ではそれぞれがバラバラに演奏していて全体像が掴めなかったので一同に会しての演奏はこれまた面白い。福島のデザイナーが1時間で設営した電車のセットを破壊する大友氏。つり革に掴まってシャウトするなにげにお茶目なJUNKOさん。行くぞーっと叫んで客席へ乱入する広重氏。全員が演奏を楽しんでいるのがよく分かる。年忘れの乱痴気騒ぎに観客も大歓声の盛り上がり。大友氏がトークで語ったように「100余年のジャズの歴史上電車をやるのは初めて」という凄いんだかアホなんだかよく判らない(たぶん後者)画期的ライヴだった。


(撮影・掲載に関しては出演者・会場の許可を得ています)

▼乗車記念にサイン入つり革を購入


▼10個限定で販売されたJOJO広重特製「ノイズ福袋」。超お買い得!


ノイズだよ
全員集合
電車でGO!

大友さん、来年のフェスティバルFUKUSHIMA!の「役立たず企画」にも期待しています。特にあの方を是非!!!

コメント (4)
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Silent Siren(サイサイ)@品川ステラボール 2012.12.27 (thu)/初台The DOORS 2012.12.28 (fri)

2012年12月30日 00時28分00秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


愛しのSilent Siren(サイサイ)を2日連続観る至福の年末。狂い咲き?それもいいだろう。



2012.12.27 (thu)
Fairy Tale
エプソン品川アクアスタジアム・ステラボール

2003年にスタートし年間1万人を動員する関東最大のファッションエンターテイメントイベント、フェアリーテイルにゲスト参加。赤文字系から青文字系まで読者モデルが出演するファッションショーは華やかで目を奪われる。サイサイのメンバーは今までモデルでこのイベントに参加してきたので、バンドとして参加するのは感無量だと語る。2000人の観客の前で見事な演奏を披露。音楽とは無縁のファッション業界関係者の多い中盛り上げたのはさすが。終演後の撮影会で私のキノコホテル・スマホケースに反応。同じガールズバンドなのでチェックしているようだ。



【セットリスト】
M1 Crazy Lady
M2 イブニングスター
M3 stella☆
M4 SweetPop!




2012.12.28 (fri)
サイサイ祭 2012 年末スペシャル
ハッピーバーすぅday!~オトナの階段登りますぅ~

ヴォーカルギターの「すぅ」こと吉田菫の20歳のバースデイライヴ。ドアーズを経営するアイドルジャパンレコードの社長は元ロストアラーフのドラマー高橋廣行なので自社所属のアイドル制服向上委員会や様々な若手バンドと並んで灰野さんやPANTA/頭脳警察、遠藤ミチロウ、早川義夫、遠藤賢司、加納秀人/外道、中川五郎など往年のベテランも出演する独特のカラーを持つライヴハウスだ。ステージが観易いし天井が高く開放感があり、何よりも全般禁煙でドリンクが1杯300円という良心的な姿勢が嬉しい。

年納めライヴなので会場は首にサイサイタオルをかけた若者で満員。今回は右半分が女性専用エリア。原宿カワイイ系女子とアイドル好き男子が丁度半々。キノコホテルは圧倒的に男性しかもおじさん中心、アーバンギャルドはアーバンギャルの方がギャルソンより圧倒的に多いいうのに比べてとてもバランスがいい。スタートからノリノリ状態。観るのは4度目なので振りもかなり覚えた。今日の主役のすぅは来年の抱負を「"ガールズバンドといえばサイサイ"と呼ばれるようになりたい」と語る。

私の世代でガールズバンドといえばプリンセス・プリンセスかSHOW-YAだったが、今のガールズバンドの代名詞は誰なんだろう。チャットモンチー?SCANDAL?チャットモは来年デビュー8周年だしSCANDALもデビュー5年目の中堅である。テン世代のギャルバン女王を狙うのは正解かもしれない。サイサイは今年2月にインディーデビューし11月にメジャーデビュー、来年5月にはキャパ1700人の渋谷AXワンマンが決定。急激な勢いで人気上昇中である。ルックスは勿論メジャー感のあるサウンドもブレイクの可能性大。心強いのは同世代の女性から高い支持を得ていることである。原宿ガールのメッカと呼ばれるショップSPINNSにはきゃりーぱみゅぱみゅとサイサイのポスターやCDが大きくディスプレイされている。サイサイがきゃりーに続き原宿カルチャーのアイコンとして注目されれば面白い。



20歳というのは大人の入口であり新しい人生のスタート地点だと言われるが今思えば単なる人生の通過点に過ぎなかった。タバコも酒もとっくに経験していたし成人式も退屈だった。ただし社会的責任を自覚するきっかけとなることは確かだし選挙権などの権利を持つことの意義も理解すべきである。恐らくこのブログの読者の大多数の方々はすでに通過したと思うが、もしこれから成人を迎える方がいたら"ハタチ"の意味について多少思いを馳せて欲しい。

きゃりーも来年1月に20歳になる。彼女が昨年歌手デビューした時に書いたエッセー本「Oh! My God!! 原宿ガール」には彼女の生い立ち・素顔が克明に描かれている。先日のでんぱ組inc.もそうだがカリスマモデルやアイドルも普通に人生を歩むひとりの人間に過ぎない。そういう等身大の自分を歌うサイサイの曲は万人の共感を得る普遍性がある。アンコールのサプライズに嬉し泣きするすぅの姿にそんな思いを強くした。

【セットリスト】
OPSE
M1. Sweet Pop!
M2. イブニングスター
M3. Milky☆Way
M4. Crazy Lady@
M5. escape@
【サイサイコーナー】
~サイサイサイコロ~
M6. チラナイハナ
M7. Good bye3
M8. 恋哀
M9. LOVEのしるし
M10. stella☆
M11. サイレン
M12. want CHU♡
M13. ランジェリー
【E.C.】
M14. ユメオイ
M15. All Right
ENDSE

サイサイサイコロ
最高の才能
最後の祭典

2012年は若い女性に刺激を受けることがとても多かった。来年も女性上位時代は続くのだろうか。

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エレクトロ・キャットはアイドル畑の夢を見るか?~いずこねこ「最後の猫工場」

2012年12月29日 00時38分58秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


彼女のことを知ったのは音楽サイト「Weekend In The City」掲載のBO NINGENのTaigen Kawabeの2012 Best Albumsだった。彼はももクロをブレイク前から大好きだと公言しており、当時アイドルにまったく興味のなかった私は「サイケとか言っても彼もやっぱりタダの男か」と醒めた目で見ていたのだが、ご存知のようにももクロは今年大ブレイク。自分自身もアイドルショックを経験し改めてTaigenの感性の鋭さに舌を巻いた。

そんなTaigenの今年のベスト10、1位のきゃりーぱみゅぱみゅに激しく同意しつつアイドルとテクノ/エレクトロニカが並ぶ嗅覚に感心しながら見ていて7位の未知のアーティストが気になった。その名もいずこねこ

” アイドル・ソングに現代音楽の要素がこんな風にぶち込めるとは思えなかった! 周りの友人に「来年は『いずこねこ』が来る!」と風評してます。にゃんにゃん。”(Taigen Kawabeのコメント)。

アイドル、現代音楽、猫というこのブログのテーマを網羅したアーティスト!足りないのは灰野さんだけ!早速YouTubeでチェックしたのが「rainy irony」。四つ打ちビートだが上音が完全なポストロック。何よりも起伏のないメロディーの無機的なヴォーカルの浮遊感はまるでツジコノリコ。
し・か・し!!! 何とサビがアイドルコール!!!

SAY!にゃんにゃんにゃん!

いずこねこ『rainy irony』PV


コレは一体何?音響系?テクノ?クラフトワーク?ノイ?ビョーク?ポーティスヘッド?と思いつつライヴ動画を観るとまたもやどっひゃ~っと衝撃!!!アイドルノリで盛り上がってんじゃん。凄し!!!

SAY!にゃんにゃんにゃん!!




彼女のブログのトップページにはこうある:

”猫系小動物NEOアイドル「いずこねこ」。
2011年10月より活動開始し、瞬く間売れっ子、いや売れ猫になりつつある。
アイドルの様なアーティストの様な良くわからない存在、いや、猫だけど、ジャンルにとらわれない新世代ミュージックとファッションで可愛くてイケてる感じが滲み出てる「いずこねこ」今年、色んな意味で爆発すると多方面から注目されている1994年生まれの現役女子高校生!いや、女子高校猫である。”

いや~まさに良くわからない存在。魑魅魍魎のアイドル畑に100km離れた音響農場から地下茎を伸ばして芽を出した突然変異種。サウンドのクールな浮遊感はイケイケノリのアイドル界では文字通り浮いているが、人懐っこく頭に残るハイトーンヴォイス、ボカロイドな歌メロとお茶目過ぎるサビの落差の激しい歌、どこか妙チクリンなダンスがヲタ心をくすぐる。デビュー・アルバム「最後の猫工場」には全編ポストロック/エレクトロニカとニャンニャンコールが溢れている。

アイドルは現象としては面白いが音楽的にはバニビ以外はちょっとね~と思っていたところへ救いの女神の登場である。

SAY!にゃんにゃんにゃん!!!




とにかくライヴを体験しなきゃ、ということで1月4日新宿MARZでの「初期衝動 Vol.1&2」というイベントを予約。2013年初ライヴはアイドルという事態に相成った。

SAY!にゃんにゃんにゃん!!!!

このこどこのこ
ねこのこのこね
可か不可かザムザかカフカか
(かかふかかざむざかかふかか)

女子高生が宅録でこれだけ完成度の高い世界を産み出してしまうのだからまさにアンファン・テリブル(恐るべき子供たち)である。もしくはテン世代のファム・ファタル(宿命の女)かもしれない。

SAY!にゃんにゃんにゃん!!!!!
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モーサム・トーンベンダー/オレンジレンジ@渋谷クラブクアトロ 2012.12.26 (wed)

2012年12月28日 00時47分47秒 | ロッケンロール万歳!


<縁舞 -vol.6->
ORANGE RANGE/MO'SOME TONEBENDER

ORANGE RANGE 主催の対バン企画ライブ<縁舞>の第 6 弾となる<縁舞 –vol.6->を、12月26 日(水)に渋谷 CLUB QUATTRO にて開催する事を発表した。
今回の対バンアーティストには、今夏、各地フェスに出演後、ニューアルバム『Strange Utopia Crazy Kitchen』を携えて行ったツアー「Strange Utopia Crazy Kitchen Tour」を終えたばかりの福岡発 3 ピースロックバンド「MO'SOME TONEBENDER」をゲストに招いて開催される。
ORANGE RANGE OFFICIAL WEB SITE 縁舞特設ページより)

前日に新代田FEVERで開催されたモーサム・トーンベンダーの自主企画イベント「no evil silent night」に行くつもりだったが都合で行けなかったので翌日のオレンジレンジとの対バンイベントに参戦。レンジは数年前に大ヒットして聴いたことはあったがライヴは初めてなので楽しみでもあった。

仕事で開演30分遅れでクアトロに着くとステージでは武井と藤田がサイリウム(蛍光ライト)を持って踊っていた。客席からも何本かライトが輝きアイドルヲタ芸がフラッシュバックする。打ち込みテクノビートはもろデジロック。次の曲では武井が電飾衣装でライトセーバー・ダンス。元々アッパーなロケンローバンドだがこの日は今まで以上にアゲアゲ。武井がベースを構えたと思ったら今度は百々がギターを置いてマイクアピール。定番のフリクションのカヴァー「Big-S」では武井がネオンプレート付ヘルメットを被り「モーサム絶賛演奏中......今年のギグ納め.....ORANGE RANGE 呼んでくれてありがとう.....みなさん良いお年を...」といった文字が流れる。これじゃ変態色物バンドじゃん、と思ったが年忘れライヴなのでまあいいか。

最後は「We are Lucky Friends」。5年前初めてこの曲を聴いた時モーサムにしてはポップな曲調とのんびりした歌詞に軽い違和感を覚え、さらに日比谷野音のレコ発ライヴで着ぐるみ動物と一緒にこの曲をやったのに唖然としたが、以来エンディングの定番になりモーサムの代表曲に収まった。思えば2007年の10thアルバム「SUPER NICE」からモーサムの躁状態が始まった気がする。現在ではJ-Rock界最高にハイパーでイケイケなロケンローバンドという確固たる地位を築いた。



ライヴ中妙に見晴らしがいいなと思っていた。満員なので入口付近で観たのだが遮るものがなくステージがよく見える。観客の背が低いのだ。モーサムにしては女性客が多くね?と感じたが、演奏が終わり客電が点いたら何と!女子率が異常に高い。ってか観客の9割が女子。ジャニーズか???女子校の学園祭に迷い込んだような場違いなアウェイ感にいたたまれずロビーに退避。オレンジレンジってアイドルバンドなのか....?。

数十年間様々なライヴに通ってきて、観客のノリに衝撃を受けたことが3度ある。20年前のスラッシュメタル・バンド、ニュークリア・アソルトの来日公演で津波のようなダイヴの嵐に驚愕、初アーバンギャルドでアーバンギャル&ギャルソンの一糸乱れぬ旗振りに唖然、でんぱ組.incでは間近で観るヲタ芸に愕然。そして今回のオレンジレンジ。黄色い歓声が飛び交う中、演奏が始まると最前列から最後尾まで女子全員が一丸になってジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!。数少ない男子は一緒にノルか腕組みして見守るか、いずれにせよ爆発する女子パワーに完全にお手上げ状態。まさにヲタ芸の女子版である。80年代終わりにクラブチッタ川崎がオープンした当時客のジャンプの振動で周辺が地震状態になり問題になったことがあるが、800人の女子が一斉にジャンプする様は驚きを通り越した異次元空間だった。もの凄いものを見てしまった。男子禁制の秘密の花園.....。




Twitterででんぱ組.inc出演イベントがあることを発見。"レンジショック"にクラクラする頭を抱えて渋谷タワレコへ向かう。



TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA レギュラー番組
第2回「南波一海のアイドル三十六房」
南波一海 嶺脇育夫 相沢梨紗 最上もが、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)リル・クミン

タワーレコードとドミューンが、タワーレコード渋谷店を拠点にオリジナル番組の配信や“SHIBUYA!カルチャー”の情報発信を行う新しいカルチャー・プラットフォーム「TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA(タワーレコードミューン シブヤ/以下TRDS)」にて、アイドル応援&紹介番組「南波一海のアイドル三十六房」をレギュラー配信。音楽ライター南波一海氏が総合司会を務め、アイドルの魅力を多彩な角度から伝えるトーク番組。タワーレコード代表取締役の嶺脇育夫社長も番組企画に完全コミット、準レギュラーとして出演。また、地方アイドルやまだあまり知られていないインディーアイドルの中から、南波一海と嶺脇社長がその耳で選んだオススメアイドルグループも出演、ミニライブを行う。
(Musicman-NETニュースより)

この番組の第1回はスマイレージ和田彩花が出演したとのこと。今回の第2回目は私のアイドル筆おろし体験のお相手でんぱ組.inc。彼女たちがライヴをするのかと思ったらトーク出演のみで結成1年目の3人組リル・クミンがミニライヴを行った。 緊張気味の3人を手拍子やコールで温かく迎えるヲタの方々。アウェイからホームへ戻ったかのような居心地の良さを感じる。

トークは主にでんぱ組.incのニューシングル「W.W.D.」の話。"生きる場所なんてどこにもなかった マイナスからのスタート、舐めんな!"とコメントされたこの曲の歌詞には一見華やかそうなアイドルの本当の姿がヴィヴィッドに描かれている。いじめ、引きこもり、ネットゲーム依存、メイドカフェ通いなどが語られる歌詞はすべて実話だという。トークで3人の暗い生い立ちが明らかになる。売れっ子アイドルも数々の苦労や悩みを抱えて生きる普通の少女だということを実感、思わずもらい泣き(嘘)。

以前でんぱ組.incのことを"アイドル界のスラッシュメタル"と書いたことがあるが、6分近い「W.W.D.」は最初10分のプログレナンバーになる予定だったとのこと。急転直下の目紛しい展開はでんぱ組ならではの切れ味。座ったままでPVやCDに併せてヲタ芸を披露するお客のノリがオレンジレンジの女子ファンと重なる。気がつくと一緒に振りを真似ていた。次第にヲタ化する自分が愛おしい。





ファンならば
やってみようぜ
ヲタ芸を

年末へ向けて翌日から二日連続サイサイのイベント、年明け一発目は最注目のネコ系音響派アイドルいずこねこ。アイドル畑がオレの庭になりつつある。



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ネコ動画95:【ステマブログ】2匹も乗れるよ!斬新なネコ用エレベータ

2012年12月27日 01時30分40秒 | ネコ動画


毎日楽しく遊んでますか~

遊んだ後にお部屋に戻るのは面倒くさいよね!

でも、

最近はエレベータっていう便利な乗り物があって

遊び疲れて階段を登れない時でも平気ニャンだ!



毎日元気に遊んでいるけど

エレベータが出来るまでは大変だった



しかも、

普通のエレベータは1匹しか乗れないけれど

これは2匹以上でもへっちゃらニャンだ!!



作り方は簡単

おうちにあるイスを用意して

ロープを結べば出来あがり!!!!

ご主人に頼んで作ってもらうニャ



我が家ではこれでどんなに疲れてもバッチリ!!!



イスもいろんな種類があるみたいですよ

ショップサイト内で、

何でも選べるみたいだから、



是非試してくださいニャ♪

詳しくはコチラ




ロープを選びたいなら、

コチラがおススメ(^o^)/





ネコ登る
エレベーターは
快適ニャ~




という訳で

流行りのステマブログを書いてみたが

お得意様がネコなので

報酬はニボシ三尾でした



東野幸治さんと同じで

私の方が

ほし○あきちゃんより上手に宣伝しますよ!



業者の皆さま

吾輩は準備が出来てるニャ。


注)リンク先のショップは記事には関係ありません。
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静寂@秋葉原 Club Goodman 2012.12.24 (mon)

2012年12月26日 00時20分32秒 | 灰野敬二さんのこと


この日はお気に入りのガールズバンドSilent Siren(サイサイ)のクリスマス・コンサートと灰野さんのライヴの2回目のハシゴ。



Silent Siren
サイサイ祭 2012 冬
原宿アストロホール
第1部~今夜はサイレンナイト、サイサイサンタがやってくる。~

サイサイの初ワンマン参戦。1部14時START "~今夜はサイレンナイト、サイサイサンタがやってくる。~"/2部19時START "~2012年感謝祭 これだからバンドはやめらんねぇ~よライブ。~"の昼夜2回公演である。前回観たのが対バン・イベントだったので正直どれほどの人気なのかわからなかったが前売りは2回ともSold Out。クリスマスの原宿の人ゴミを掻き分けてアストロホールに着くと長い列。会場内は女性優先エリアが設けられており、客席の左半分が女性オンリー、右半分が男性中心と明確に分かれている。不失者や八十八ヶ所巡礼と同じ右高左低型(夜の2部は左右が逆だった)。男性ファンの多くは首にタオルを巻いたスタイルでアイドル系ともパンク系ともいえる雰囲気。他の客の会話を小耳にはさむ。「1年前読モイベントで観た時は客が10人くらいしかいなかったのにね~」「メンバーが変わったのを知らなかったよ」「メジャーデビューしたんだってね」。きゃりーぱみゅぱみゅと同様この1年で人気が急上昇したことが分かる。

メンバーがシンボルカラーのピンクのサンタ衣装で登場。メジャーデビュー曲「Sweet Pop!」でスタート。ピョンピョン跳ねたり腕を振って煽るキーボードのゆかるんに合わせて観客も盛り上がる。アイドルっぽいノリだが、アイドルのライヴでは憚られるがバンドなので一緒に振りを真似ても違和感がない。OiOiという掛け声はロリータ18号と同じだ。何かの取材でドラムのひなんちゅがロリータ18号のドラムのTo-Buにドラムを教わるシーンがあったな~。クリスマスソングを挟みビンゴ大会。賞品がメンバーの私物おしゃれグッズというのが読モならでは。男性が当たったらどうするんだろ。来年2月20日リリースの新曲「stella☆」を初披露。サイサイならではのポップンロールが炸裂する爽快なナンバー。終演後スクリーンで披露されたPVが翌日にYouTubeで公開された。何と粋なクリスマスプレゼント!。アンコールを含め100分のステージを堪能し今回は握手会にも参加できた。きゃりーぱみゅぱみゅ同様小さくて華奢な女の子たちだった。



重大発表!サイサイ2013年春全国ツアー決定!として「Silent Siren Live Tour 2013」の日程が発表されたが東京公演@渋谷AXが何と5月3日。灰野さんの誕生日で生誕記念ライヴの日である。2度あることは3度あるというが、ここまでスケジュールが重なるとは偶然ではなく神の悪意としか言いようがない。こうなったら灰野さんじゃないが「運命よ、かかって来い!」である。

<Set List>
M1.Sweet Pop!
M2.サイレン
M3.LOVEのしるし
M4.クリスマスソングメドレー:きよしこの夜~赤鼻のトナカイ~恋人はサンタクロース
M5.いつかのメリークリスマス
M6.セピア
M7.Crazy Lady
M8.stella☆
M9.ランジェリー
~アンコール~
M10.Sweet Pop!
M11.All Right ~”今”を懸ける~




<静寂 ラスト ワンマンライブ>
【出演】静寂 [灰野敬二(guitar, vocal, etc.)/ ナスノミツル(bass)/ 一楽儀光(drums)]
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最後のステージへ向けて
ちょうど一年前パリの美術館でマシントラブルの為ライブが中断しアンコールに応えられないまま終わってしまった。
お客さんや関係者へのすまない気持ちと自分への不甲斐なさとでとても落ち込み大変悔しい思いをした。そしてそのまま帰国し病院にてこのまま続けると車椅子の生活に成ると診断されドラマー引退を余儀なくされた。それから釈然としないままスティックを握る事も無く1年が過ぎた。今だあのパリでの悔しさが心の片隅に残っている。いやそれどころか日に日に大きくなって行く様な気がしていた。
そしていつの日からか35年間のドラム人生をキッチリ終わらせて次のステップに行く為にもケジメを付けたいと思い始めていた、、、、
色々と考え抜いた末私の最も信頼し尊敬している音楽家と共にドラマーとしての最後のステージを迎えようと思った。

12月22日自身の53回目の誕生日[筆者注:その後日程変更]に秋葉原グッドマンにて「静寂」(灰野敬二、ナスノミツル、一楽儀光)一夜限り復活致します。是非!!
(ドラびでおオフィシャルブログ DORAVIDEO FREAKTONEFREAK’S 2012年9月1日 掲載記事より)
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今年1月に持病の腰痛の悪化でドラマー引退を表明した一楽儀光のドラマーとしてのラスト・ライヴは同時にバンド静寂の終焉を意味する。"灰野敬二Blues Band"として2009年8月15日名古屋Tokuzoにてデビューし、静寂と名乗ったトリオのライヴは今回を含め全8回。2011年3月11日高円寺Highでの東京初ワンマン公演が震災で中止になって以来、彼らの演奏活動にその影響が顕著に反映されることになった。震災直後に灰野さんが「何があっても生き抜く覚悟をしようよ! 国は作り直せる。あらゆるものの、ひとつの命は決して作り直せない。」というメッセージを発信。5月12日のリベンジ公演ではメンバー3人が「いらない!」と叫ぶ曲を披露。8月15日フェスティバルFUKUSHIMAに出演「最近の祭りには祈りが足りない」というMCでスタートした演奏には言葉通り祈りが漲っていた。同時期に不失者が始動したため静寂としての活動が途絶えていたところへ一楽の引退宣言。そのままフェイドアウトかと思っていたら一楽のドラマー引退公演として一夜限りの復活劇となった。

開場30分前にClub Goodmanへ行くと階段まで列が出来ていた。この会場でこの行列は初めて。3日前の不失者のライヴが盛況だったので静寂の動員に影響するかと思ったが杞憂に終わった。ナスノ&一楽というベテランを擁するためか客層は不失者よりも年齢が高め。ジャズ/プログレ系ライヴ会場で目にする顔が多い。灰野さんのファンの中にはナスノを敬遠する人もいると聞く。曰く「ナスノは小手先のテクニックに走る」。しかし2004年のサンヘドリン以来静寂~不失者と灰野さんが彼を信頼し共演を繰り返していること、そして何よりも実際の演奏を観ればナスノが演奏行為に関して深い洞察と鍛錬を欠かさないことが分かる筈。テクニックがあるのは決して悪いことじゃないしその上で技を超えたより高い次元の演奏に挑むナスノの姿勢は灰野さんにとって理想的なパートナーなのである。終演後に灰野さんが「ナスノ君とはこれからも続くからね」と語っていた程である。

静寂を初めて観た時、まだ不失者が再始動する前だったこともあり「静寂は新たな不失者か」という趣旨の記事を書いたら灰野さんから誤解だと諭されたことがある。その違いは実際に工藤冬里+高橋幾郎との新生不失者を観た時に明確に理解できた。静寂は本質的に「ブルース(=哀歌)バンド」であり、(これも誤解だと言われるかもしれないが)灰野さんのロックの理想型の実践としての不失者よりも演奏者の自由度が高いといえる。アルバート・キング、ザ・ドアーズ、ステッペンウルフに捧げられたアルバム「You Should Prepare To Survive Through Even Anything Happens」で判る通りレパートリーは多彩である。この日のライヴでも「青い眼の人形」「昭和ブルース」「若者たち」「ダイナマイトが百五十屯」「あっち側からこっちを見ろ(ザ・ドアーズ)」「始まりに還りたい(ステッペンウルフ)」が演奏された。かつての哀秘謡のようにカヴァーでもコピーでもない。元の歌詞がいわばジャズにおけるテーマのように「素材」として使われるだけである。特にザ・ドアーズ、ステッペンウルフに関してはオリジナル歌詞を灰野さんが咀嚼し独自に解釈した歌詩(歌"詞"ではなく)で唄われる完全なオリジナル楽曲である。

演奏は正に「Blues」としか言いようがない。ここでの「Blues」は12小節ブルーノート・スケールという形式ではないしクラプトンのウーマントーンやサンタナの泣き顔では勿論ない。アフリカから連れてこられた黒人たちが日常の幸せや憂鬱を実直に歌で表現したというルーツ通り「心の底からの感情表現」という意識上での「Blues」なのである。深いリバーヴに沈み込む演奏は本当に泣き濡れている。哀感の発露たる楽器の響き合いと祈りを捧げ続ける歌。平易な言葉を使いつつ独特の言い回しが抽象性を併せ持つ灰野さんの歌詩だが、静寂の歌は驚くほど具体性と直情性を発揮する。その最たるものが「いらない!」であり、今回は「バカヤロー!」という激情直裁的な言葉が灰野さんの口から発せられ驚いた。「いらない!」は一歩進んで「もういい!」となった。それは諦観ではなく否定を超えて能動への前進であり主体としての静寂=我々の独立宣言である。

後半一楽の表情がかなり苦しそうになり演奏途中でドラムが中断する。灰野さんはチラッと様子を伺い「まだ行けるか?」とアイコンタクトして次の曲へ突入。"お前がここにいたことを 明らかにしておこう"という歌が一楽に向けられていたのは明らかだ。アンコールで「始まりに還りたい」を演奏。"何があっても 生き抜く 覚悟の 用意をしよう"という言葉も暗示的で一楽に捧げられたかのよう。実は2008年8月岡山ペパーランドで一楽と共演しこの曲を演奏した後に一楽が「ブルース・バンドをやりたい」と言い出したのが静寂の始まりだったという。「始まりに還りたい」で始まりその曲で終わるというのも(灰野さんは嫌うだろうが)「運命的」でありドラマティックな幕切れである。見事に生み落とされたことへの責任を果たした訳だ。演奏終了後灰野さんが「一楽に拍手を」とMCしたのも極めて異例で印象的だった。


(撮影・掲載に関しては出演者の許可を得ています)

ドラマー一楽儀光の有終の美を飾った2時間半の演奏は慈愛に満ちた魂の輝きに彩られていた。

静寂が
輝いたまま
幕下ろす

ドラムは引退したが一楽は自ら考案開発したオリジナル楽器"ドラノーム"で演奏活動を続けて行く。

<灰野敬二ライヴ情報>
12.30(月) 高円寺ShowBoat 灰野敬二 ワンマンライブ
2013年
1.19 (土) 中目黒solfa "und so weiter 1st anniversary" DJ 灰野敬二他
1.27 (日) 東高円寺U.F.O. CLUB U.F.O.CLUB 17周年記念 灰野敬二ワンマンライブ
LIVE:灰野敬二 [ゲストミュージシャン; 菊地成孔, やくしまるえつこ]
3.17 (日) 六本木SuperDeluxe 灰野敬二+ジム・オルーク+オーレン・アンバーチ



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デレク・ベイリー理論によって描かれた絵本~デヴィッド・ケファー「キノコ人間の物語」(未翻訳)

2012年12月25日 01時17分45秒 | 書物について




単行本「捧げる 灰野敬二の世界」のディスコグラフィ・活動記録の重要な情報源にしたアメリカの灰野敬二サイトAn Unofficial Keiji Haino Websiteの管理人デヴィッド・ケファーから航空便が届いた。デヴィッドは灰野本に掲載のヒグチヒケイコ「愛・魔術・勇気 世界から見たKeiji Haino」に4ページに亘る寄稿文を寄せている。彼がサイトを始めたのは1995年12月。当時はミネソタ大学の学生だったため「アメリカの学生による灰野サイト」と紹介されずっと学生の姿をイメージしていたのだが、当然とっくに卒業・就職して家庭を持っている。化学博士号を持ち現在テネシー大学で教鞭を取ると共に文学を学び数々の小説や詩集を執筆している。前衛音楽への探求も怠らず、講師として音楽クラスも開講している。

▼講義「非イディオマティック・インプロヴィゼーションの黄金期」紹介ビデオ



前衛音楽をお子様向けに描いた秀逸な動画も制作している。

▼デレク・ベイリー&灰野敬二



▼ハンス・ライヒェル



灰野さん関連資料でも送ってきたかと思ったら絵本だった。彼が主宰する出版社The Poison Pie Publishing Houseの発行である。「Tales of the Mushroom People(キノコ人間の物語)」「Tales of the Mushroom People II:Call of Cthulhushroom(キノコ人間の物語2:クトゥルフダケの呼び声)」の2冊。作者クレジットはケファー・ファミリーとなっている。デヴィッドと奥さんと二人のお子さんの共作である。ビデオに登場する指人形のキノコ人間キャラクターが第1巻では韓国、第2巻ではテネシーの風景の中で活躍するストーリーで平易な英語で読み易いし英語が判らなくても写真だけでも楽しめる。

▼紹介ビデオ。出演は彼の実の息子さん



デヴィッドの最新作は「The Sutra of Reverse Possession: A Novel of Non-Idiomatic Improvisation(所有逆転の教典:非イディオマティック・インプロヴィゼーション小説)」。簡単に記せば人生の意味を探す主人公が様々な体験を経て悟りに接近するというストーリーで、主人公の冒険の即興的展開と共に、ストーリー案を用意せず筆の向くまま書き連ねるという執筆方法にも非イディオマティックな即興性を取り入れたという。デレク・ベイリーの著書「インプロヴィゼーション」で論じられる非イディオマティック・インプロヴィゼーションの難解な概念を判り易く噛み砕いた画期的小説である。

The Poison Pie Publishing Houseの作品のいくつかはamazonでキンドル版が購入できる。キノコ人間の絵本はないがPoison Pie Publishing House Shopで電子版が無料閲覧可能、YouTubeにも音声付き動画あり。

キノコ=ジョン・ケージ
キノコ=マリアンヌ東雲
キノコ=灰野敬二?

どこかの出版社が日本語版を出してくれないだろうか? 
加藤さん、如何ですか?
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グンジョーガクレヨン/ju sei@八丁堀 七針 2012.12.22 (sat)

2012年12月24日 03時33分04秒 | 素晴らしき変態音楽


やんてらの冬の総力戦「年の瀬の真空地帯」
グンジョーガクレヨン/ju sei

この日はManda-La2で割礼、Bar IssheeでDFH-M3(日野繭子+JUNKO+大西蘭子)+ASTROと興味深いライヴが重なった。知人やツイッターのフォロワーの方の多くは21日不失者→22日割礼→23日山本精一/石原洋@UFO CLUB→24日静寂@Club Goodmanの4連荘コースの様子。

その中でグンジョーガクレヨンを選んだのは園田、組原のお二人と知り合いということもあるが、前回サプライズ参加だった園田が本格復帰して初のライヴを見逃したくなかったのが最大の理由である。1980年衝撃のデビュー以来30年余りに亘ってアヴァンギャルドの最前衛を歩んできたこのバンドは現在も刻一刻と進化/深化を続けているのだ。

グンジョーが現在も活動していることを知ると「まだやってるとは!」と驚く人が多い。彼らの1st 12"「GUNJOGACRAYON」(1980)は時代を象徴する傑作である一方でその印象の強烈さ故に以降の彼らの活動に影を落としていることは間違いない。1980年代初頭のニューウェイヴの狂騒の中でフリージャズ・前衛音楽・地下芸術を出自とするグンジョーガクレヨンもパンク・カラーにコーティングされ"異端のニューウェイヴ"として喧伝された。その総本山のPass Recordsが1981年に活動休止すると共に存在自体抹殺されてしまった。

▼2008年に脱退し現在岡山在住の大森文雄氏を含むメンバーの方々から貴重な写真をいただいたので80年代のライヴ音源でスチール動画を作った。若き日のグンジョーをご覧あれ。



1986年にDIWから2ndアルバム「gunjogacrayon」をリリース、ロックの枠組みから解放され本来の自由度の高さと異形の存在感を明確に示すがロック・シーンからは無視に近い仕打ちを受ける。反応したのは前作では無縁だったジャズ・前衛芸術界だった。メンバーはその評価をとても喜んだという。

▼2ndアルバム全曲。CDは入手可能なので是非高音質で聴いていただきたい。



1994年にかつてのレーベルメイト突然段ボール主宰の日本カセットテープ・レコーヂングから3rdアルバム「群青」をリリース。少数限定盤だったため即完し熱心なファン以外には届かなかった。内容的には2ndをさらに深化させたフリーフォーム・ミュージックの純粋結晶といえる。このアルバムは日本カセットテープ・レコーヂングからボーナス・トラック入りでCDR再発されている。在庫があるうちに注文すべし→注文はコチラ

▼2005年10月前橋ガーシャにて突然段ボールと。


ただしグンジョーガクレヨンの魅力は録音作品には捉えきれないという大きなハンディがある。ライヴ映像でわかるように組原の異様な動きから放たれるギター・ノイズと舞踏家である園田の不条理情念パフォーマンスを体験しなければ理解不能な表現行為なのである。



もうひとつ指摘すべきは彼らの集合体としての強固な結束である。1979年に結成し吉祥寺マイナーで活動したが、当時灰野さんや山崎春美、工藤冬里、竹田賢一などが様々なメンバーと離散集合を繰り返し流動的なシーンを形成していたのに対し、グンジョーは5人でスタジオ練習に打ち込みバンドとしての完成度を磨くことに専念した。それ故5人の演奏の完成度が高過ぎて他のミュージシャンの侵入を拒むところがあったのかもしれない。1981年初来日時に共演したフレッド・フリスはグンジョーを「インプロヴァイザーとしての柔軟性を備えておらず、単なるジャム・セッションの域を出ていない」と酷評した(1981年10月発行 Fool's Mate Vol.18)。裏を返せばバンドとして堅固なグンジョーの壁をフリスが超えられなかったとも言えるのではなかろうか。

当時の資料を調べてたらいくつかグンジョーに関する情報が見つかった。
・大里俊晴BOX「タカラネタンチョトタカイネ」付属 伝説のマイナー図解:複雑に入り組む相関図の中でグンジョーとグランギニョルだけが独立してマイナーに直接紐付けられ他者との繋がりは記されていない。
・大里BOX、タコBOX「甘ちゃん」、園田佐登志「耳抜き」等マイナー関連発掘音源には有象無象の演奏家が参加しているがグンジョーのメンバーは誰一人参加していない。
・1981年9月開催の「10 MiNUTES SOLO iMPROViSATiON FEsTiVal」に園田游が参加。その記録本「10分間の孤独 テン・ミニッツ・ソロ・インプロヴィゼイション・ファスティバル その後」には"フェーッ○吐いてらあ・・・・ギャッ!飲んでらあ"との記述と嘔吐写真掲載。
・ピナコテカレコードの機関紙「AMALGAM#7」(日付はないが内容から1981年春の発行と思われる)に「園田游(グンジョーガクレヨン)って変な人ね」というタイトルで佐藤隆史(ピナコテカ)によるインタビュー掲載。園田が日本語で歌わない理由、国立の歩道で踊って逮捕されたこと、シンセや一弦琴やクラリネットのマウスに竹をつけたシンプルな楽器に興味があること等が語られている。短いが深い内容。
・プレイヤー誌の八木康夫(現ヤギヤスオ)の連載PIPCO'Sで1980年から八木とグンジョーの交流が綴られている。同年12月にグンジョーがトリスタン・ホンジンガー+竹田賢一と共演するとの記述あり。この記事の2ヶ月後に非常階段放尿写真問題で連載打ち切り。同記事の一部は非常階段「蔵六の奇病」裏ジャケ(CDではカバーカード)に転載された。そのページにグンジョーの記事もある。
・Pass Recordsは長い沈黙の後、2005年レーベルを再開。旧作品のリイシューとともに2007年3月には26年ぶりの新作第一弾として組原正の初ソロ作「Hyoi」をリリース。

また追憶のハイウェイを突っ走り肝心のライヴレポに辿り着かないので現実世界へ戻ることとする。

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八丁堀七針は何度来ても土地勘がなく迷子になりそうだ。中央線住民にとって東東京は未知の暗黒街である。鴬谷東京キネマ倶楽部、入谷なってるハウス、小岩BUSH BASH、亀戸ハードコアなど個性的なハコが多いのが特色。その中でも七針は"東東京の円盤"と形容すべき特殊音楽小屋である。キャパはギュウギュウに詰め込んでも40名、飲食物持ち込み自由という気の置けない空間はアーティストが冒険や実験をするのに最適な環境である。

対バンのju seiをてっきり"私は~です"という意味のフランス語"ju suis"だと思い込んでいた。男女二人のデュオ。田中淳一郎+せい=ju(ジュ) sei(セイ)という訳。間違いなく"受精"という言葉もかけているのだろう。見るからに若い二人なのでぽっと出の新人かと思ったら結成10年のベテランとのこと。見てくれは草食系男子とナゴムギャルの組み合わせで最初がエレクトロ+ヴォイスの音響テクノだったのでポストロック系かと油断したら次は渚にてやテニスコーツを思わせる歌モノ、それが急転直下男女掛け合いの音響詩になり、アコースティック版ゲルニカ~ジャーマントランス~ジミヘン風サイケ~チェンバーロック....と予想を覆すパノラマ的展開に驚く。せいのスタイルは戸川純・PHEW・工藤礼子等80年代の異形の歌姫を継承している。田中はのっぽのグーニーというソロプロジェクトで何枚もCDを出しており高円寺円盤の常連だというので納得。ju seiのCD「コーンソロ」が宇波拓サウンドプロデュースというのも円盤人脈。円盤周辺はいつも面白い。さすが田口史人

▼ju seiの動画は公開していないとのことなのでのっぽのグーニー。



待望のグンジョーガクレヨン。客席を動かして布を敷き園田の舞踏スペースを作る。組原はパソコンをセット。宮川篤のマレットの連打と前田隆のぶち切れベースに乗せて組原のヴォイス・パフォーマンスでスタート。1年前に組原が声の面白さに目覚めギターに加えヴォイスを披露するようになり、以前ヴォイス担当だった園田は舞踏に集中。言葉にならない無意味な声の羅列をパソコンでグロテスクに変調させたサウンドは彼のギター同様本来のヴォイスとしての意味性を完全に剥ぎ取られただの"音=Tone"になって渦を巻く。

凄まじいのは宮川のドラム。初期グンジョーではタイトな8ビートを叩き出しロック/パンク・ファンにアピールしたが、ニューウェイヴ期以降は完全フリーフォームへと脱皮、富樫雅彦や森山威男などフリージャズ・ドラマーを彷彿させる表情豊かな演奏を展開する。まさに歌うようなドラムは活動30年に亘るベテランならではの深みがある。それは前田のベースにも当てはまる。前田の場合は演奏スタイルが80年代と殆ど変わっていないのに驚かされる。ベースを弾くのではなく掻きむしる。20代の時とテンションが変わっていないのは驚異的。年輪で熟成された強靭さは30年前よりもエネルギーがアップしているようだ。

この鉄壁かつ柔軟なリズムセクションがいるからこそ組原や園田が自由に飛び回れるのである。前も書いたが組原のギターはギターじゃない。ギターの音を聴き取ることは不可能である。彼にしか出せないアブストラクト音響彫刻。飛び跳ね身を震わせギターをいたぶる全身表現は生で体験しなければわからない波動がある。そして園田の舞踏。一見演奏とは無関係にゆっくりと蠢く肉体の鼓動は間違いなく奏でられる音響への異化作用を有する。本来ならいるべきキーボードの大森の不在を組原のヴォイスが補い4+1の表現が一体化するパワーは聴き手を異次元へをワープさせてしまう。阿吽の呼吸で繰り出される音の交配で新たな生物が生まれるような感覚。最後は園田が声にならない唸りを発し組原のユーモラスな言葉と睦み合う。長年の信頼関係が産み出す奇蹟。1時間余りの心の高揚を体験した。

▼ju seiの二人と。家族の肖像のような不思議な一体感。


群青に
染まった空を
飛んで行く

グンジョーのパフォーマンスをバンドの長年の友人の方が撮影していたので近々公開されるだろう。しかし何はともあれ生のグンジョーを体験していただきたい。グンジョー伝説はまだまだ終わってはいない。

<グンジョーガクレヨン関連ライヴ情報>
2013年
1.6 (日) 阿佐ヶ谷Yellow Vision 吉本裕美子企画
組原正(g)・園田游(buto)・吉本裕美子(g)solo+duo+trio 
2.1(金) 東高円寺U.F.O.CLUB【FLASHBACK】企画
LIVE/出演順 グンジョーガクレヨン/AMAZON SALIVA(HIDE[ULTRA BIDE]+田畑満+砂十島NANI)/ななのば(嶽本野ばら+北出菜奈)/プンクボイシネ/HOMMヨ
2.13 (水)八丁堀七針 やんてら企画
組原正(el.g)・高原朝彦(10弦g)・古池寿浩(トロンボーン)trio
3.15(金) 国分寺モルガーナ 「国分寺モルガーナ実験室」肥後ヒロシ企画 (詳細未定)












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不失者@六本木 Super Deluxe 2012.12.21 (fri)

2012年12月23日 01時39分15秒 | 灰野敬二さんのこと


不失者
SDLX十周年記念ワンマンLIVE
マヤカレンダー終焉の日 失うことが出来ない ものがいる

数多くの作品を残し、国内外のアーティストから多大なリスペクトをうける灰野敬二率いる日本が世界に誇るアヴァンギャルド・サイケデリック・ロック・バンド、不失者。 2004年から実に30回以上のSuperDeluxeへの出演を誇る灰野敬二が「不失者」として初めてのSuperDeluxeへ出演決定!その期日は導かれるように定められた2012年12月21日。SuperDeluxe10周年記念公演の最後を飾るこのプログラムは失うことを拒み続ける男達による人々への賛歌となりうるのか?音像の彼方に垣間見える「不失者」の魂の咆哮を目撃せよ!
Super Deluxe HPより)

ことばでは とらえられない ものがある


オールスタンディング 最前列 


バスドラの風圧 結界に阻まれ 演奏中は 届かない 


拍手はない しないのではなく できない


ステージ端に置いた 荷物が消えた 両隣はあるのに 私の荷物だけ 消えた


無音を演奏 「の・で」ではなく「を」 音がないことが これほど芳醇だと 初めて知った


2時間40分の緊縛 肉体が消えて 魂っていう 暗号になった


(撮影・掲載については出演者の許可を得ています)

まだまだカッコ良くなるよ、と灰野さんは言った。


失わない
失われない
失わられざる者たち

ミュージックマガジンの「捧げる 灰野敬二の世界」の書評で湯浅学が灰野敬二を観る前と観た後では世界が変わると書いていた。この日の不失者を観た後では以前の自分には戻れない。マヤ文明では今日が新世紀の始まりだという。私も新た生まれに変わった。

<蛇足的後日談>
ライヴの後何も聴く気になれず、翌朝友人が録画してくれたきゃりーぱみゅぱみゅの武道館公演の映像を観る。その流れでcapsuleのDVDをプレイ。1曲目の「FLASH BACK」のPVが余りにドープ過ぎて目眩に襲われる。Director : Ukawa Naohiro/Production Producer : mars-HEART FASTのクレジット。

HEART FASTは不失者の所属レーベル。mars氏は現マネージャー。逃れられない呪縛。


(フルスクリーンにしてヘッドフォンで音量を上げて視聴のこと)

<灰野敬二ライヴ情報>
12.24(月・祝) 秋葉原CLUB GOODMAN 「静寂」 Last Live ブラック・クリスマス
12.30(月) 高円寺ShowBoat 灰野敬二 ワンマンライブ
2013年
1.19 (土) 中目黒solfa "und so weiter 1st anniversary" DJ 灰野敬二他
1.27 (日) 東高円寺U.F.O. CLUB U.F.O.CLUB 17周年記念 灰野敬二ワンマンライブ
LIVE:灰野敬二 [ゲストミュージシャン; 菊地成孔, やくしまるえつこ]
3.17 (日) 六本木SuperDeluxe 灰野敬二+ジム・オルーク+オーレン・アンバーチ




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Comic meets Rock~漫画とロックの親密な関係

2012年12月22日 01時27分45秒 | 音楽ちょっといい話


ももクロの表紙につられて手にした「日経エンタテインメント」最新号に2012ヒット番付が載っていた。そこに久住昌之の名前を発見しアレレとプチサプライズ。というのも数日前に”オレの庭”=Book-Off 250円CDコーナーで久住昌之&Blue Hipの「自由の筈」というCDを購入しiPodで聴いていたところだったのである。誌面にはグルメマンガ『孤独のグルメ』や『花のズボラ飯』がヒットしドラマ化。"デビューから30年にわたり「食」マンガを描き続けてきた著者が、50歳を超えてのプチブレイク"と書いてある。久住は30年前泉晴紀と組んで「泉昌之」として「ガロ」を中心に活躍。「かっこいいスキヤキ」「プロレスの鬼」などの漫画は当時のサブカル好き学生の愛読書だった。そのころ泉昌之 & THE TRENCH COATSとしてソノシート「TAKE THE "K" TRAIN /かっこいいスキヤキの食べ方」をリリースした。何処か間抜けなハードボイルドという漫画のイメージを音像化したサウンドはナゴム系やコンクリーツ等コメディタッチのニューウェイヴと共通していた。有頂天の1stピクチャーLP「土俵王子」は泉のイラストだったから音楽面でも付き合いがあった筈。30年ぶりに聴く久住のCD(発売は2006年)ははっぴぃえんど風のアーシーな演奏に明朗なヴォーカルで思わず笑みの零れるとぼけた歌詞が唄われる秀作。「四畳半ビョーク」「馬鹿でよかった」「死体戦隊ホトケンジャー」等曲タイトルだけでオカシな世界がわかるだろう。今年ドラマ化された「孤独のグルメ」のサントラでは「スクリーントーンズ」を名乗って音楽を担当している。



漫画家が音楽活動をした例はいくつもある。真っ先に思いつく有名どころは恐怖マンガの第一人者梅図かずお。作詞家として郷ひろみや近田春夫のヒット曲を手掛ける一方で1975年に自作自演の「恐怖のアルバム」を発表した後「まことちゃん」絡みのコミックソングを連発、昨年「闇のアルバム2」をリリース。近年は執筆よりもタレント活動が多い梅図だが、ロックからフォーク・シャンソン・演歌まで歌の才能も高く評価されている。



イカ天でデビューし人気を得たのがみうらじゅん率いる大島渚。やはり漫画家の喜国雅彦や写真家等による所謂”業界バンド”だったがバカバカしいほどロック魂溢れる「カリフォルニアの青いバカ」で初登場した時は衝(笑)撃的だった。当時「ビックリハウス」「宝島」で活躍していたみうらだが元々ボブ・ディランの大ファンで長髪サングラスがトレードマークだった。80年代初めには糸井重里の「モッズヘアいいね」という言葉を聞き、どうやらモッズヘアと言えばテクノカットにしてくれると思い込み、高円寺の床屋へ行って「モッズヘアにして下さい」と注文し店内を凍りつかせた伝説もある。イカ天でブレイクした後に「見仏記」「マイブーム」「フェロモンレコード」「ゆるキャラ」「色即ぜねれいしょん」など社会現象ヒットを次々飛ばす。1994年には元ばちかぶりで俳優の田口トモロヲと「ブロンソンズ」を結成。やはりバカバカしいロックアルバムを発表している。



「シニカル・ヒステリー・アワー」「いまどきのこども」でカワイくも不気味な子供の世界を描き人気を博した玖保キリコは”日本のレジデンツ”=ピッキー・ピクニックに参加した。今でいう宅録を80年代初頭に実践していた謎のテクノユニットでデビュー・アルバムがドイツのアヴァンポップレーベルATATAKからリリースされ話題になった。玖保はそのアルバムの後にヴォーカルで参加し"こどもニューウェイヴ"を展開した。現在奈良美智が描く残酷なこどものルーツ的存在だった。



アングラシーンでカルト的な人気を誇る漫画家・イラストレーターの宮西計三は当初から独特の音楽活動を行っていた。1983年にリリースされた宮西率いるOnnaのシングル盤「コルティジアーナ・ダル・ベーロ」はエロティックなジャケット通りの濡れたアシッドフォークの傑作。2009年にアメリカのレーベルから未発表曲入りでCD化された。2007年にはOnnaの10数年ぶりの新作「片羽」をリリース。現在も舞踏家・薔薇絵をパートナーに地下世界で耽美的な演奏活動を続けている。



「けいおん」のヒットに象徴されるように漫画・アニメとロックの関係は親密で他にもロックする漫画家は多いに違いないが、ここに挙げた漫画家は皆極度のマニア性を持った個性派揃いである。久住は三鷹生まれで梅図は吉祥寺に有名なまことちゃんハウスを構えている。また久住は1999年第6回みうらじゅん賞の受賞者である。こういう繋がりが発見できるから探求は辞められない。

漫画家は
ロックに憧れ
ロッカーは
漫画に憧れる

海外でもロックとコミックは切り離せない関係がある。




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