A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

佐藤ジン写真展『Action Portrait: GIG -Koenji Edition- Photo by Gin SATOH』

2017年10月30日 02時00分17秒 | アート!アート!アート!


Action Portrait: GIG -Koenji Edition- Photo by Gin SATOH

10/28(土)- 11/5(日)(月曜日休廊)
13:00 – 20:00

Up Town Koenji Gallery
東京都杉並区高円寺南3-23-16 2F
http://www.utk-g.jp/

佐藤ジンによる写真集『GIG』収録写真のエッセンスと数多くの未発表写真を軸に、1978年以来のロッカー達のポートレート / ライヴフォトを新たなセレクトで60点ほど展示。同時に同名の図録も販売(予価¥2,500+税、限定500部)。

【撮影されたバンド/ミュージシャンの一部】
フリクション、じゃがたら、ザ・スターリン、ハナタラシ、ラフィン・ノーズ、The Fools、Phew、アレルギー、EP-4、オート・モッド、The Comes、A-Music、コクシネル、あぶらだこ、ガスタンク、有頂天、S-Ken、ローザ・ルクセンブルグ、ザ・スター・クラブ、The Blue Hearts etc.



ときどきは
写真に写る
やさしさもある

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【えいたそモダニズム】Episode 12『幸せスーパーマーケット!』クラッシュ/レインコーツ/ミスチル/コズミック・ジョーカーズ/エド・シーランetc.

2017年10月26日 08時04分34秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱの神神』DVD第9弾発売記念イベント
「PAKU☆ットしちゃうぜ秋だしね」
食欲の秋ゲーム対決&オリジナル特典お渡し会

2017年10月15日(日)
ご集合及びご整列時刻 11時30分/開演 12時30分(終演予定 14時30分)
■会場 YAMANO HALL [東京都渋谷区代々木1-53-1]
■出演 でんぱ組.inc [古川未鈴/相沢梨紗/夢眠ねむ/成瀬瑛美/藤咲彩音]



久々のワンマンライヴ開催が発表されたでんぱ組.incの特典イベント。食欲の秋に因んだ“食”にまつわるゲームで対決。最上もが脱退後5人のでんぱ組を生で観るのは初めてだが、金色の異端児が居ないとヲタ成分が九割増の甘味香が立ちこめる濃厚な現場になった気がする。またえいたそ☆成瀬瑛美さんの暴走ぶりが益々破壊力を高めていることは明らかで、推し甲斐と手応えを感じもする。キノコ狩りゲームで間近に接近したメンバーが、地下アイドル時代と変わらぬ華奢な女の子のままであることに気付きふっと心が軽くなった。特典会の短すぎる接触では、えい「いつもありがとう、何だか痩せた?」俺「い,いえ別にそんなこと・・」と口籠っていたら剥がされそうになり、咄嗟に「次のテーマをください」と頼んだところ、準備していなかったのか暫く考えて「キノコ・・やっぱ紅天狗だけ?むずかしいよね」と珍しく躊躇いをみせ、係員が痺れを切らす直前に「スーパーマーケット!」と輝く笑顔で答えてくれた。キノコでもよかったのに、と思いながらも心の中で瑛美への想いが膨らんでいくのを感じながら帰路についた。
でんぱ組.inc夢眠ねむ「神神」イベント初優勝に手が届くも食欲の秋に2度散る



えいたそモダニズム Episode 12『幸せスーパーマーケット!』

なぜスーパーマーケットなのか?”食”のイベントが終わってからスーパーマーケットで秋の食材を選ぶのを楽しみにしているのか、と思ったが、よく考えると11月に瑛美が出演するミュージカル『ハッピーマーケット』の舞台がスーパーマーケットであることに思い至った。初出演の舞台への不安と緊張をテーマとして俺に託して、肩の荷を下ろして前向きな自分をキープしたかったに違いない。瑛美からそれほどまでに頼られて、鼻の下を伸ばしているだけじゃいけない。武者震いしながら世界で一番ハッピーなスーパーマーケット・ソングを求めて、俺の妄想の旅が始まった。
SOLID STAR プロデュースvol.12「ハッピーマーケット!」


●コズミック・ジョーカーズ『ギャラクティック・スーパーマーケット』


ディーター・ディークルス,マニュエル・ゴッチング(アシュ・ラ・テンペル)ら70年代独ロックの顔役に大御所クラウス・シュルツが加わった,ファン必携のセッション盤。メロトロンを駆使しての壮大なスペース・サウンドに涙する人も多いはず。

瑛美の言葉を聞いて真っ先に俺の頭に浮かんだのが、クラウトロックのラリッたミュージシャンによる気狂いセッションユニットCosmic Jorkers(宇宙の戯けもの)の74年の3rdアルバム。ただでさえドラッグキメ過ぎで蕩けた頭に、リバーヴやエコーやフェイザーで狂った音響処理を施し、宇宙の彼方へ意識を飛ばす銀河スーパーマーケットの売り場にはマジックマッシュルームが特売されている。

Cosmic Jokers Galactic Supermarket Part 1 & 2



●クラッシュ『ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット』


クラッシュの3rdアルバム『ロンドン・コーリング』(79)の収録曲。ミック・ジョーンズは歌詞について下記のように語っている。「“ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット”は非常に面白い曲でさ、あの曲を書いたのは俺だと誰もが思ってるんだけど、実際に書いたのはジョーなんだよね。ジョーが俺のために書いてくれた特別な曲なんだと自分は思っている。俺がどのような環境で育ったかをジョーが頑張って想像しながら書いたという。実際の俺の人生は、ジョーの想像通りではなかったんだけど、感覚的にはかなり近いことが描かれていて。そんな曲を俺にプレゼントしてくれたわけだよ、ジョーは」

何度も書いたが、中3の時『白い暴動』に心酔したクラッシュの2ndに失望して以来、クラッシュを熱心に聴くことはなかった筆者は二枚組LP『ロンドン・コーリング』もシングル曲しか聴かなかった。90年代にCDで聴いてポップさに驚いたが、クラッシュのポップな面は決して嫌いではない。「ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット」もミック・ジョーンズの甘い歌が好きだったりする。スーパーマーケットで迷子になる気持ちは、今でもドンキホーテやヴィレッジヴァンガードで経験できる。

The Clash ‎– Lost In The Supermarket



●ザ・レインコーツ『フェアリーテイル・イン・ザ・スーパーマーケット』


70年代末にラフトレードからデビューしたガールズバンド、ザ・レインコーツのデビュー・シングル。1stアルバム『ザ・レインコーツ』にも収録。
「実のところ、僕はレインコーツのことを何も知らない。彼女たちが僕の心を突き動かす音楽を作ったということ以外は。だから、聴いているといつも、自分がものすごく不幸で孤独で退屈していた人生の一時期のことを思い出す。 レインコーツのファースト・アルバムのガリガリ音を立てるアナログ盤をプレイヤーに載せる贅沢がなかったら、僕にはこれっぽっちの平安も訪れなかっただろう。」―カート・コバーン(ニルヴァーナ)


パンク/ニューウェイヴ時代のガールズバンドとしてスリッツ、ドリー・ミクスチャーと共に愛されるレインコーツも実は当時はあまり聴かなかった。女子バンドは好きだが、ヘタウマの象徴のような演奏に馴染めなかったのか?同時期に再発されたシャッグスは愛聴していたが。。若い頃の理不尽な嗜好の理由を探っても益は無いが、当時聴かなかったがゆえに今聴いても新鮮な感動を覚えるから結局は得をしたと言えるだろう。スーパーマーケットだってお伽噺は起きる、という歌詞はメンヘラ女子の夢の世界。

THE RAINCOATS Fairytale in the Supermarket



●エド・シーラン『スーパーマーケット・フラワーズ』


エド・イズ・バック! ! 天才シンガーソングライター、エド・シーランが世に送りだす第3章! 2017 年に世界でリリースされるアルバムの中で最も注目を集める1枚、待望の3rd アルバム『÷(ディバイド)』に収録のナンバー。

イギリス出身の26歳。英米をはじめ世界中でチャートNo.1を飾る人気シンガーソングライター。アルバムタイトルは『+』『x』『÷』と記号好き。「スーパーマーケット・フラワーズ」はレコーディング中に亡くなったおばあちゃんのことを歌った歌。家族想いのいいヤツだ。待望の来日ツアー直前に自転車で転んで腕を骨折、ソールドアウトした武道館公演が延期になるというウッカリさんぶりにも好感が持てる。

Ed sheeran Supermarket flowers Music Video



●Mr.Children『SUPERMARKET FANTASY』


『SUPERMARKET FANTASY』(スーパーマーケット ファンタジー)は、Mr.Childrenの15枚目のアルバム。2008年12月10日にトイズファクトリーより発売。本作について桜井は「スーパーマーケットというのは消費文化の象徴。本作には大きなタイアップの付いた曲がたくさん入っているけれど、大量に消費されるからこそ起きる奇跡のようなものを信じて音楽をやっている。消費されることをポジティブに捉えたアルバム」「こちらから自発的にメッセージを発しようとはしていない。聴いてくれる人が生活の中で、お茶請けにでもしてくれればいい」などと語っていた。

昭和の大量消費時代に全盛を誇ったデパート(百貨店)はコンビニやネットショップの登場で大苦戦を強いられているが、スーパーマーケットはしっかり地元に定着している。郊外に行けばパチンコやゲーセンやゴルフ場やボーリング場と一体化したショッピングセンターの中心にスーパーマーケットが鎮座する。都市部と農村部の文化の違いは明らかだが、スーパーマーケットの愛され方に違いはない。ミスチルが言うように生活の中のお茶漬けとして憩いを与えてくれるのだ。

Mr.Children「HANABI」 Tour2015 REFLECTION Live



●佐藤博『SUPER MARKET』


フュージョン系ヴォーカリスト兼ピアニスト佐藤博がエイモス・ギャレット、クリス・ピニック、ジョー・カレロ、マーティ・デヴィッド、ジョー・ララといった凄腕セッション・ミュージシャンを迎え、1976年にLAでレコーディングした1stソロ・アルバム。吉田美奈子に提供した名曲「レインボー・シーライン」のオリジナルが収録されていることでも有名な作品。同名のフォークシンガーとは別人。

70年代後半〜80年代半ばに全盛を誇ったフュージョンとAOR/シティポップは、当時筆者が「悪の音楽」と呼ぶ仮想敵であった。ヒップホップとテクノとオルタナの勃興で21世紀にはすっかりに下火になってしまったが、宦官贔屓の筆者としては、過去の過ちは水に流して心の中で応援したいと思っている。その甲斐もあってシティポップは今のJ-POPで徐々にブームになりつつある。でもサチモスじゃなくて佐藤博や小林啓子を推したいね。

Hiroshi Satoh - Rainbow Sea Line (レインボー・シーライン) (1976)



●ルチオ・バティスティ『スーパーマーケット』


イタリアのシンガーソングライター/プロデューサー、ルチオ・バティスティの3rdアルバム『AMORE E NON AMORE 8月7日午後』(71)収録。のちにPFM、フォムラ・トレというイタリアン・プログレッシヴロックを代表するバンドを結成するミュージシャンをバックに迎え、イタリアのポピュラー音楽史に残る傑作を産み出した。

70年代後半にキング・レコードからリリースされたヨーロピアン・ロック・コレクションはイタリアを中心に知られざるプログレ作品を安価で日本に紹介した画期的なシリーズだった。今から思えば高価なオリジナル盤を買い占めるコレクター市場への反撃とも言えるパンキッシュな試みとも思える。シンフォニック系には興味が無かった筆者はイタリア物はストーミー.シックスやピッキオ・ダル・ポッゾといったレコメン系とアレアやゴブリンくらいしか聴かなかったが、このシリーズで見覚えのある作品には否応無しに愛着を覚える。ルチオ・バティスティのこのジャケットのヌード女性の後ろ姿は、淫らな夢想に耽った若き日々を思い出させる。

Lucio Battisti - Supermarket



●Helsinki Lambda Club『Lost in the Supermarket』


Helsinki Lambda Club(ヘルシンキラムダクラブ):2013年夏、西千葉にあるラーメン武蔵家の近所でバンド結成。THE CUREとTHE DRUMSが恋人同士になったような、そこから紆余曲折を経てThe LibertinesとTHE STONE ROSESが飲み友になってしまったかのような、まるでSex and the City的な、なんでもありなニューオルタナティブサウンドを特徴とする。2016年はそこそこ注目され、業界の関係者からはヘルシンキ盛り上がってきてるねー。と言われる頻度が増えてきたこともあり、2017年はセルアウトしたいと思っているが、まだその途中。道はなかなか険しい。2015年3月18日発売Helsinki Lambda Clubファースト・ミニアルバムより「Lost in the Supermarket」(M-3)ミュージックビデオ

なぜヘルシンキなのか?大のフィンランド好きなのか?やはりムーミンがきっかけなのか?名前の由来はきっと元ネタがあるに違いないが、知らずに勝手に想像する方が面白い。バンド名から音は聴こえ辛いが、かつて渋谷系の後期にいくつかのアーティストがスウェーデンポップとリンクしていたことを思い出せば、何となくイメージできるかも。そういえば「北欧の風に乗ってやってきた清楚でイノセンスな雰囲気のアイドルユニット」バニラビーンズの現場にはほとんど行かなくなってしまった。清楚なポップは暗黒系/シューゲ系/ソフトプリック系の地下アイドルとは別世界になってしまったのかもしれない。

Helsinki Lambda Club - Lost in the Supermarket (official video)


スーパーは
ハッピーラッキー
マーケット

【特報】すきすきスイッチ、谷口宗一、石井聖子、イギー・ポップ、ブルース・スプリングスティーン、バート・バカラック、ゴブリンなどのスーパーマーケット÷ソング全21曲のプレイリストがSpotifyで無料試聴可。
HappySuperMarket

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最凶のサックス・カルテット『SKYGGERIGE』本格始動!白石民夫+クリス・ピッツィオコス+マット・ネルソン+ルイーズ・ヤンセン

2017年10月24日 00時58分39秒 | 素晴らしき変態音楽


9月に初の単独来日ツアーを成功裏に終えたNY即興サックス奏者クリス・ピッツィオコスは10/1に成田空港からNYではなくヨーロッパへ飛んだ。数日間休養した後デンマークを中心に6日間連続ツアーを敢行した。今回は日米欧の個性4人からなる新たなサクソフォン・カルテットのヨーロッパ・ツアーである。このカルテットについてピッツィオコスは語る。

このサクソフォン・カルテットは、今まで聴いた中で、最も聴くにたえない音楽のひとつ― 僕にとっては褒め言葉 ― です。ボルビトマグースよりもずっと不快で耳障りです。アルトサックスはとてもうるさい楽器です。4人のアルトサックス奏者が一斉に大音量でプレイすると、途轍もなくうるさい。だからこそ、このサクソフォン・カルテットが僕にとって面白いのです。元々はヨーロッパ・ツアーを企画したルイーズ・ヤンセンの発案です。

デンマーク出身の女性サックス奏者ルイーズ・ヤンセンの発案によるカルテットは『Skyggerige』と名付けられた。デンマーク語で「影の帝王」という意味だという。

メンバー:
白石民夫 Tamio Shiraishi - alto saxophone
クリス・ピッツィオコス Chris Pitsiokos - alto saxophone
マット・ネルソン Matt Nelson - tenor saxophone
ルイーズ D.E. ヤンセン Louise D.E. Jensen - alto saxophone

音楽の歴史が忘れ去られ、インターネットの渦巻きの中で失われ、音楽は音楽そのものの品質と創造性によってではなく、その実践者の起業家としての能力により評価されるこの時代にSkyggerige(スキードリィ?と聞こえる)がシーンに登場する。 ニューヨークのアンダーグラウンドで最も勇敢で残忍で正直なサクソフォン奏者の4人は、私たちが住んでいる世界の腐敗の惨事と戦うために影の中から現れる。

日本人サックス奏者兼ヴォーカリストの白石民夫(1949年生)は日本の芸術的音楽の中心で演奏する。タコ、A-Musikなど影響力のあるノイズバンドで演奏してきた。超高音の突き刺さる演奏は唯一無二。

デンマーク/アメリカ人サックス奏者/ヴォーカリスト/作曲家のルイーズ・ダム・エッカード・ヤンセン(1980年生)は、NO-WAVE即興バンドSweet Banditryやポスト黙示録即興バンドThe Home of Easy CreditやThe Gauntlet Quartetのメンバーとして活動する。

アメリカ人サックス奏者/作曲家/即興演奏家のクリス・ピッツィオコス(1990年生)は、強度の強いロックとノイズをジャズのプログレッションやヤニス・クセナキスやエルムート・ラッヘルマンなど偉大な現代音楽の抽象性と融合させる。

アメリカ人テナーサックス奏者マット・ネルソン(1985年生)はサックス・カルテットBattle Tranceや Skeletons, Bongo Junction, Timosaurus、そしてtUnE-yArDsでの活動で知られる。



この4人でカルテットとして演奏したのは2016年7月ブルックリンのCDショップDowntown Music Galleryでのこと。この時点でレギュラー・グループとして活動する予定があったかどうかは不明だが、アルトサックスが3人いても音の張り合いにならず、役割分担がハッキリしているのは個性の違いが大きいからだろう。我の張り合いだと1回限りで懲りてしまうが、予定調和の無いアンサンブルが見事に成立している演奏に将来の可能性を感じたに違いない。



DMGのパフォーマンス以降の活動についてはやはり不明だが、今年10月デンマーク・ツアーを企画したのはヤンセンだと言う。サックス・カルテットという見様によってはクラシック音楽風のユニットは、アメリカよりもヨーロッパの方が受け入れられると考えたのかもしれない。初日のフレデリカ公演ではワークショップも開催された。

Skyggerige Sax Quartet October 2017 Danish/German tour
10/4: Tøjhuset Concert plus workshop, Fredericia, DK


10/5: Studenterhuset, Aalborg, DK


10/6: Toftlund Lydfest, Toftlund, DK
10/7: Flensburg, Germany
10/8: TBA
10/9: Mandagsklubben at 5E, Copenhagen, DK


白石民夫のビデオカメラで定点撮影された動画は動きこそ少ないものの、各メンバーのプレイの違いを活かしたハーモニーやアトモスフィアが醸し出す不思議な浮遊感と感情の襞を震わせる情感の横溢に心奪われる。すべて完全即興だと思われるが、メロディやフレーズをなぞるのではなく、感性で共振し合う同時多発的集団演奏は「即興=インスタントコンポージング(即時作曲)」の本質を詳らかにする、挑戦的な試みだと言えるだろう。

嬉しいことに彼らのアルバムが12月にリリース予定されている。
先行デモ曲試聴⇒Louise D.E. Jensen bandcamp:SKYGGERIGE - saxophone quartet

7,80年代世界を驚かせたワールド・サクソフォン・カルテット(ジュリアス・ヘンフィルas、オリヴァー・レイクas、デヴィッド・マレイts、ハミット・ブリューイットbs)以来の革命的サックス・カルテットの登場を歓迎すると共に、いつの日かライヴ・ステージを観られることを心から祈りたい。

サックスが
4人寄れば
姦しい

World Saxophone Quartet - Basel 1980

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【盤魔殿 vol.6 セトリ公開】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.6 Halloween Havoc

2017年10月22日 00時25分49秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.6 
Halloween Havoc 
 

2017.10.20 fri
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd

DJカルチャーの終末を祝う異端音楽&映像のバースデス・ハロウィン・エクスペリアンス。

Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!



19:15 開場
19:30 DJ Paimon パイモン(aka Moppy)
20:00 DJ Qliphoth クリフォト(aka 宇田川岳夫)
20:30 DJ Bothis ボティス(aka MSS)
21:00 Undergroud Music Battle DJ Time - DJ Bothis vs DJ Paimon
21:20 DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)
21:50 DJ Kerorin ケロリン(aka ケロッピー前田)
Visual : VJ Qliphoth

●DJ Paimon パイモン(aka Moppy)


EM Records Set

1. Haku - Naration (In Japanese)
2. Iasos - Osiris Bull-Man
3. Martoc - B.E.M.'s
4. Wicked Witch - Erratic Behaviour
5. 陰猟腐厭 - Hammer Clock
6. The Son Of P.M. - Sad Chatree
7.Angkanang Kunchai - Lam Sarawan
8.Sheriff Lindo And The Hammer - Eastern Bloc
9.Khan Jamal Creative Art Ensemble - Breath Of Life

Haku - Na Mele A Ka Haku #3




●DJ Qliphoth クリフォト(aka 宇田川岳夫)


Set List

1. J・A・シーザー - 黒門屋敷の怪
2. J・A・シーザー - 手招き少女
3. J・A・シーザー - 草の迷宮三千里2
4. J・A・シーザー - テマリ昇天
5. J・A・シーザー - 鏡のガゼーラ
6. J・A・シーザー - 国男舞踏曲
7. J・A・シーザー - カムダウン モーゼ
8. J・A・シーザー - 国境哀歌
9. 演劇実験室◎万有引力 - 寓者の祭り、あるいは影の浄化の祭典
10. J・A・シーザー - 土壁に光る金貨
11. J・A・シーザー - 阿呆船~大滅亡

映像List
 1 HEL-GABAL 芥正彦DVD 予告編 2 妖怪変化ポールダンサー宴車 3 田園に死す 予告編  4 Dark Circus Tariler 2016 5 Dark Circus Trailer 2017 6 草迷宮 予告編 7 アルトー24時予告編 芥正彦+室伏鴻 8 アルトー24時++再び 芥正彦 抜粋 9 Aesthetic Meat Front XX Years AMF Trailer 10 Heel Pole Dance Utageguruma 11 土方巽 少女 12 土方巽 疱瘡譚  13  Messe Noire 14 Aesthetic Meat Front Twilight in Berlin 15 Wintheer - Inhabil Utväg 16 Santerineros Multi Media Presentatiom 17 Wappenbund Licht ist LebenⅡ Sun and Reign


●DJ Bothis ボティス(aka MSS)


Set List
1.Vasilisk - Cracking
2.Vasilisk - Pagan Ritual
3.Vasilisk - The Holy Mountain
4.White Hospital - Robotomy Operation
5.Vasilisk - Awakening
6.White Hospital - We Wish You A Merry X'mass
7.Vasilisk - Sacrifice
8.Vasilisk - Whole In The Sky


●Undergroud Music Battle DJ Time - DJ Bothis vs DJ Paimon



Battle List : DJ Paimon / DJ Bothis
1. High Rise - Induced Depression
2. ミシン - 走れ馬車馬
3. Sroeng Santi - Kuen Kuen Lueng Lueng
4. 河童 - 馬の耳に念仏
5. Jean Michel Jarre - La Cage
6. 桃山晴衣 - 遊びをせんとや生まれけむ
7. Alexandra Atnif - Acute Anxiety Neurosis
8. The Stalin - Fish Inn


●DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)


DJ Necronomicon in collaboration with John Duncan "Music - You Finish"

1. 石野真子/雨の日のジュテーム
2. Esplendor Geometrico/Blanco De Fuerza I
3. Ornette Coleman Double Quartet/Free Jazz Part 1
4. Sam The Man Taylor/Harlem Nocturne
5. 大森靖子/コーヒータイム′14
6. NECRONOMIDOL/重慶REDLINE
7. 灰野敬二/愛欲人民十時劇場
8. Antony Braxton/To Composer John Cage
9. ATUO-MOD/レクイエム
10. THE FOOLS/MR. FREEDOM
11. ・・・・・・・・・/文学少女
12. ヒカシュー/全方位怪しげ
13. Pierre Henry/Prismes - Ouverture / Sirène
14. 偶想Drop/ド田舎PUNK擬女


●DJ Kerorin ケロリン(aka ケロッピー前田)


Set List

1, Einstürzende Neubauten / Yü-Gung
2. Zeitlich Vergelter / Schlagen
3. This Heat / Radio Prague
4. This Heat / Makeshift Swahili
5. Zeitlich Vergelter / The Third System of Transit (#)
6. African Head Charge / Stebeni’s Theme
7. Keroppy Maeda / The First Jomon Man (#)
8. 高田みどり / 水鈴(アルバム「百億年の交響詩」収録)
9. Keroppy Maeda & DJ TKD / Jomon Trax (#)
10. GGSB / first wind (#)
11. Keroppy Maeda / Play with Children (#)
12. 突然段ボール / そのままでいいよ
13. This Heat / Graphic *varispeed
(#) = Keroppy Maeda played drum, percussion, didgeridoo and/or live electronics



スペシャル・エッセイ
盤魔殿アマルガム創刊!!!!!
半身文筆家
工場労働者 兼 文筆家稼業

今回は僕自身の出演はお休みだった盤魔殿vol.6。フラっと飲みにいく感じで遊びに行ってきました。そこで驚いたのが盤魔殿アマルガムと題されたZINEの出来栄えのクオリティ。A4両面コピーに中綴じしたものだが、普段製本屋の中綴じオペレーターとして糊口をしのいでいる僕が見ても感動もん。プリンターで折り&中綴じまでできる機械があると話では聞いていたけど実際手に取ったのは初めて。

この盤魔殿アマルガム、ゼロ号ということで今回は出演者のプロフィールやこれまでの選曲を紹介したもので構成されていたけど、なにせレギュラー陣がライターとして濃厚な仕事してる方が多いのでこれから相当ヤバいZINEが定期的にリリースされることになりそう。紙媒体の定期音楽誌が壊滅状態の現在、今後の展開が楽しみ過ぎです。

無論このZINEを入手できるのは盤魔殿イベント会場のみなので、逸脱音楽好きな方々はぜひとも足を運んでいただきたくお願い申し上げます!
by DJ Athmodeus アスモデウス(aka 持田保)




盤魔殿
来た人だけが
得る悦び


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【永久保存盤:過去5回の全セトリ】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會

2017年10月19日 00時57分54秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿
Disque Daemonium
圓盤を廻す會 vol.6

Halloween Havoc

2017.10.20 fri
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd
http://www.edgeend.com/
住所:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-17-12 野々ビル 2F 03-5458-6385 (tel&fax)
Address:2F Nono Bldg. 1-17-12, Dogenzaka Shibuya-ku,TOKYO 150-0043 JAPAN
TEL:03-5458-6385
E-Mail:inqiry@edgeend.com

DJカルチャーの終末を祝う異端音楽&映像のバースデス・ハロウィン・エクスペリアンス。
Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!

★来場者特典
1. ZINE「盤魔殿アマルガム」準備号を無料配布予定
2. EM Records江村さんから提供いただいた各種ポストカード!今となってはレアなものも多数あり。


盤魔殿VOl.6:詳細・各DJの聴かせどころ

History So Far /これまでの歴史

Vol.1
2017年5月2日(火) 西麻布Bullet’s

___ 踊れないことに特化したDJイベント ___
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式
Secret Guest 武田崇元 / Talk『地下音楽の霊的衝動』

Vol.2
2017年6月2日(金) Shibuya DJ BAR EdgeEnd

踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式
Special Live : 橋本孝之 (alto sax, harmonica)

Vol.3
2017年7月21日(金) Shibuya DJ BAR EdgeEnd

踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式
Guest : DJ Amon アモン (aka Zula al Zahar)
Guest Dancer : Tara Chim(Belly Dance)

Vol.4
2017年8月18日(金) Shibuya DJ BAR EdgeEnd

踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式
Guest : DJ Rag ラーガ(aka Keiko KUSAKABE)

Vol.5
2017年9月15日(金) Shibuya DJ BAR EdgeEnd

DJカルチャーの破壊を目指す異端音楽&異端映像の祭典
逝きつく先はサードサマーオブラブアンドデス
Guest : DJ Amon アモン (aka Zula al Zahar) 

Special Live : Seij minus aÇ セイジマイナサス


All Set List /全セトリ

Regular DJs
●DJ Athmodeus アスモデウス(aka 持田保) 

原一男映画"全身小説家"の井上光晴に対抗しての半身文筆家。そして"あなたの聴かない世界"主催。DJ時のアンセム・ナンバーは当然ジョン・ケージ"4分33秒"ウェーイ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

Vol.1
1. BOBBY BEAUSOLEIL & THE FREEDOM ORCHESTRA / LUCIFER RISING (LUSIFER RISING OST)
2. ALEJANDRO JODOROWSKY / TRANCE MUTATION (THE HOLY MOUNTAIN OST)
3. HAXAN OST (WITH WILLIAM S. BURROUGHS)...
4. 出口王仁三郎 / 真の信仰
5. BANGI VANZ ABDUL / KAOTAOATOAK
6. NURSE WITH WOUND / COLD
7. TERRY RILEY / YOU'RE NOGOOD
8. MALARIA'N MOTORCAR / NIXONG
9. 新宿メガフォース / 1999 (LET'S GO 1999)
10. ARTHUR LYMAN / TABOO
11. ROBERT X. PATRIOT / DUAL CONDEMNATION OF PATHCTIC DESPERATION

Vol.2
1. Coil / The Sea Priestess
2. Alex Sanders / Initiation
3. Bladder Flask / It Takes a Bliss
4. Charles Manson / Boxcar Willy & Big Bad Joe
5. Eraserhead O.S.T. / In Heaven
6. Grim / Holy Drive
7. Feiedrich Jurgenson / Einspielugen
8. Violet Cold / Desperate Dreams

Vol.3
1: CIGALES ET ORILLONS (虫のフィールドレコーディング音源)
2: AFRICA FAN HEATA / I AND E AND I
3: JAH WOBBLE / K DUB 05
4: WILLIAM S. BURROUGHS / URANIAN WILLY
5: MATERIAL / MANTRA
6: JAMES W. JONES / MASS SUICIDE
7: 23 SKIDOO / KUNDALINI
8: PUBLIC IMAGE LTD / THE FLOWERS OF ROMANCE
9: ARTHUR LYMAN / SEPTEMBER SONG

Vol.4
1. 昭和天皇 / 玉音放送
2. ゲロゲリゲゲゲ / 燃えない腹
3. 河崎いち子 / アパッチ野球軍
4. SPAZZ / SPAZZ VS. MOTHER NATURE
5. DRAGONS / ANARCHY IN THE U.K.
6. 近藤等則 / CHAINA BOOGIE
7. CHRISTIAN MARCLAY / PLAYS WITH THE RECORDS
8. JULEE CRUISE / FLOATING

Vol.5

1. KURT WEILL / SEPTEMBER SONG

2. JEAN C. ROCHE / LE CHANT DES BALEINES

3. 野坂昭如 / サメに喰われた娘

4. HAIR STYLISTICS / IMPRESSION OF NASTY DREAD

5. DUM DUM TV / OOLONG FUZZ SURFING

6. SOLEILMOON RECORDINGS / INDIAN SOUNDSCAPES

7. SAINT ABDULLAH / MARTYRDUB

8. OMAR SOULEYMAN / SHIFT AL MANI



●DJ Bothis ボティス(aka MSS)

モラルや道徳といった足枷を噛み千切るが如く、世界に埋もれる異端音楽との共振を志向。好んで聴くジャンルはダークアンビエント、ネオ・クラシカル。

Vol.1
1. BLOOD AXIS&LES JOYAUX DE LA PRINCESSE - La FOLIE VERTE
2. BLOOD AXIS&LES JOYAUX DE LA PRINCESSE - VARIATIONS MUSICALES...
3. L'Acéphale - hitori bon odori
4. ARDITI - Bless Our Arms
5. OPTOSE - Hexenring
6. SE - Violet Silence
7. DEAD RAVEN CHOIR - Kigi Wa Haru
8. SINGULAR CLEANSWEEP OPERATIONS - Funeral 

Vol.2
1. BLOOD AXIS - Reign I forever
2. Atrox - Dear great leader Part 3
3. JACK OR JIVE - 300YEARS
4. Der Blutharsch - Untitled(Cover Of Death In June's "The Odin Hour")
5. 久石嬢 - 腐海にて
6. She Past Away - Rituel
7. shinkiro - way of the godsⅠ
8. Der Blutharsch - Untitled(Der Blutharsch/Novy Svet - Cafe Mentone Split 7")
9. JARBOE - Untitled("Alchemic"9th track)
10. Der Blutharsch And The Infinite Church Of The Leading Hand - Mighty Might

Vol.3
1. ERNTE - Stolze Herzen
2. The Observatory - Headworm
3. GRIM - Hi Volt
4. JOAKIM SKOGSBERG - JOLA FRAN INGBO
5. LIBIDO - 「こんなにも自由だ」とあなたは...
6. Beast Burn - Debon part 1
7. DOG POP - mein kleine Welt
8. ERNTE - Stolze Herzen

Vol.4
1. 織茂サブ - 天空
2. MYRKUR - Onde Børn
3. いろ - 核
4. Preoccupations - memory
5. いろ - たまふり
6. 織茂サブ - 産安
7. いろ - 核

Vol.5

1. Ti-Tho - Traumtänzer

2. Ti-Tho - Die Liebe Ist Ein Abenteuer

3. 総務省消防庁 - J-ALERT(弾道ミサイル情報)

4. Der Plan - Gummitwist

5. 総務省消防庁 - J-ALERT(航空攻撃情報)

6. テンテンコ - おばけ

7. Position Parallèle - Prothèse

8. 総務省消防庁 - J-ALERT(ゲリラ・特殊部隊攻撃情報)

9. Kosmonautentraum - Juri Gagarin

10. Charles Lindbergh N.E.V - Jetzt 7

11. 総務省消防庁 - J-ALERT(大規模テロ情報)

12. テンテンコ - 田舎

13. Position Parallèle - Quelques Aiguilles

14. 総務省消防庁 - J-ALERT(キャンセル報)

15. Andy Giorbino - Frechheit Siegt




●DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武) 
地下に生まれ地下へ還る音楽の愛好家。憩いの場はDJIブースと地下アイドル現場。ブログ『A Challenge To Fate』、著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス)。

Vol.1
1. 滲有無/Untitled (33RPM Side B)
2. NOISE/地球は青い
3. NORD/utopie
4. 渚にて/Me, On The Beach
5. タコ/Untitled (タコ・セカンド Side A)
6. NECRONOMIDOL/あたいの爪痕
7. JOHN DUNCAN/RIOT
8. KATRA TURANA/MORTERA IN THE MOON LIGHT
9. THE GEROGERIGEGEGE/昭和Pt.1
10. 朝生愛/甘いひびき
11. 阿部薫/Alto Improvisation No.1
12. ゆるめるモ!/SWEET ESCAPE
13. NULL/Ultima Humachine

Vol.2
1. 楽しい音楽 / 青い花赤い花
2. Chris & Cosey / This Is Me
3. Ché-SHIZU / 約束はできない
4. Derek Bailey / Pain in the Chest
5. Even Parker / Fingerprints
6. NECRONOMIDOL / SARNATH
7. Incapacitants / REPO
8. T. Kamada / another-musik
9. でんぱ組.inc / あした世界がこなごなになっても
10. Junko / Sleeping Beauty
11. 灰野敬二 / うまくできない

Live Performance
橋本孝之 (alto sax, harmonica) +DJ Necronomicon
DJ Set List
1. Chris Pitsiokos / Ballad25
2. 灰野敬二 / おれのありか
3. Ryosuke Kiyasu / Finite Limits
4. Ryo Fujita / Hito.Ri.Goto
5. 灰野敬二 / 宇宙に 絡みついてる 我が痛み
6. 近藤等則 / Fuigo
7. Whitehouse / Shitfun
8. Negicco / パーティーについて
9. 清水ひとみ / 熱い雨
10. Derek Bailey / Lot 74
11. Junko / Sleeping Beauty
12. 橋本孝之 / ASIA
13. Chris Pitsiokos / Ballad25

Vol.3
1. Quasimode / 昼顔 Jeux De Vortige
2. マリ千鶴 / 1/10の魂
3. Pierre Henry / Psychè Rock
4. THE SHAGGS / Philosophy Of The World
5. 赤痢 / FUCKしよう
6. NECRONOMIDOL / PSYCHOPOMP
7. The NURSE / またたび
8. でんき組.inc / HEART♡STOP
9. 成瀬瑛美 / トキメキ☆すちゃらかテキサス
10. コクシネル / ススメ
11. Bernard Parmegiani / pop′eclectic

Vol.4
1. Alice Cooper/Under My Wheels from LP「Killer」
2. come/rampton 2 from LP「come presents rampton」
3. 非常階段/Tod dem Marxismus from LP「king of noise」
4. ハナタラシ/Cock Is Great from LP「THE HaNaTaRaSHI」
5. ハナタラシ/We Bite Bollocks from LP「hAnAtArAsh 2」
6. NECRONOMIDOL/END OF DAYS from CD「DEATHLESS」
7. 橋本孝之/ASIA from CD「ASIA」
8. 川島誠/Dialogue from CD「Dialogue」
9. amiinA/soar from LP「Family Tree」
10. Kazuko Shiraishi/My Tokyo from「Dedicated to the Late John Coltrane」
11. HARUMI/Samurai Memories from LP「HARUMI」
12. ヤなことそっとミュート/No Regeret from CD「STAMP EP」
13. George Harrison/No Time or Space from LP「Electronic Sound」
14. Maison book girl/rooms from CD「412」
15. MASONNA/Side A from LP「masonna vs. bananamara」
16. ゆるめるモ!/モイモイ from LP「ディスコサイケデリカ」
17. NULL/Materia from LP「最終物質」

Vol.5

1. 浜田朱里/ボンジュール冬

2. 白石民夫/地下鉄

3. PTOSE/BOULE (VIENS ICI)!

4. Pierre Henry/variations pour une porte et un soupir

5. Pierre Henry/variations pour une porte et un soupir

6. Pierre Henry/variations pour une porte et un soupir

7. ゆるめるモ!/眠たいCITY vs 読書日記

8. SUICIDE/Ghost Rider

9. sora tob sakana/tokyo sinewave

10. P16 D4/KULTSTUDIEN ZU ANSELM WEINBERG

11. sora tob sakana/夢の盗賊

12. 灰野敬二/TENSHI NO GIJINKA

13. JULVERNE/3 pieces depareillees

14. NECRONOMIDOL/CELEPHAIS

15. DEREK BAILEY/Lot 74

16. 阿部薫/彗星パルティータ

17. 成瀬瑛美/I WILL BE WITH YOU

18. 暴力温泉芸者/ULTLA SYCHITIC PISS DRUNK BUNNY GIRL!

19. 偶想Drop/偶神

20. Pierre Henry/LA REINE VERTE

21. ・・・・・・・・・/スライド

22. 水すまし/暗黙の風景

23. BiS/MURA MURA

24. 阿部薫/The Last Recording

25. THE BLUE HEARTS/爆弾が落っこちる時

26. THE HIGH-LOWS/ミサイルマン

27. 白石民夫/live performances :<GOSPEL>TOKYO FEB.13,1993



●DJ Paimon パイモン(aka Moppy)

日本の地下音楽からトルコ音楽まで、世界のサイケ音楽が好物。辺境ワールド系パーティSOI48で活動中。たまにトルコ音楽のライナー執筆など。

Vol.1
1. Chen Yi / Stand Up
2. 小長谷淳 / 睡り
3. 岩田侑三 / Distance Of Memory
4. The Gurdjieff / Oratorio
5. MLD / Megalith
6. NG / Ambivalence
7. Phew / うらはら
8. 浅川マキ / 夢なら
9. Slap Happy Humphrey / 地平線
10. Grim / Mooncalf's Waltz
11. Onna / コルティジアーナ ダル ベーロ  

Vol.2
1. Duppi - はつねつのみやこ
2. LIBIDO - Mirai(ラウズ)
3. C.Memi + Neo Matisse - Dream's Dream
4. The Pockets - 夢で逢えたら
5. CHA CHA 82 - To N.Z Land
6. ダレル - 桎桔
7. 分裂 - 愛におぼれて 〜白い工場・無色の煤煙

Vol.3
1.Belkıs Ünlüses ‎– Lâmbaya Püf De
2.Erkin Koray ‎– Estarabim
3.Gülcan Opel - Yat Kolumun Üstüne
4.Beyaz Kelebekler - Esmerim
5.Esin Afşar - Zühtü
6.Erkin Koray ‎– Şaşkın
7.Ersen ‎– Kozan Dağı
8.Sevil & Ayla ‎– Bebek

Vol.4
1. Pressure - 67m お正月
2. アマリリス - うみ
3. Chiko Hige x Kaoru Sato- La Table Nerveuse
4. Sarasvati - Co-O-Ni III
5. Sadie Sads - Id
6. Nubile - Spyral Totem Toler Than East Poll

Vol.5

1. 井上誠 (vocal 戸川純、巻上公一) - 神聖ムウ帝国亡国歌

2. Sygyzys - Fauna Grotesque

3. Lewisite - タイムトラベラー

4. D-Day - Dust

5. C. Memi - 以心伝心

6. Anima - Grey City

7. Deformer - 親指

8. 4-D - 蟹道楽

9. Sympathy Nervous - Khahi Cloud



●DJ Qliphoth クリフォト(aka 宇田川岳夫) 

80年代初期音楽評論活動開始。M.B.の「エホバの証人」入信に衝撃を受け沈黙。90年代活動再開。Fringe Musicの発掘を行い、その成果の一部は単行本「J.A.シーザーの世界」に結実。

Vol.1
1. Magdalith - Alaç Libbi B'Adonaï
2. Svarrogh - Heiliges Blut
3. Schattenspiel - Sturmwarnung (Featuring Barbarossa Umtrunk)
4. Tethrippon - Dominant Of Senses
5. Ah Cama-Sotz - lughnassadh | rite I |
6. White Ashes Bild, Schrift & Tontraeger Manufaktur - Kybalion
7. This Morn' Omina - Capricorn
8. Karma Marata - Das Letzte Siegel Ist Gebrochen
9. Magdalith - Eli, Eli, lama Azavtani
10. Igniis - The Hamphorasch

Vol.2
1. 風の旅団 - 東京マルトゥギのテーマ(「東京マルドゥギ」より)
2. 三島由紀夫 - 英霊の声(朗読)
3. 緑魔子 - やさしいにっぽん人
4. 原正孝 - 少女の唄
5. 東郷健 - ツブシタレ
6. 土方巽 - よくねぇ、オカジなめるとね、
7. 李麗仙 状況劇場女性コーラス - その日は海が荒れていた
8. 深沢七郎 - 落葉の精
9. J・A・シーザー - 人力飛行機のための演説草案
10. 凡天太郎 - 関東流れもの
11. 森田童子 - ぼくは流星になる
12. Various Artists - 薔薇の刺青
13. 曲馬舘 - 夢魔~来タレ月光オペラヘ(日本乞食オペラ)

Vol.3
1. ヴィマル宮殿に生く摩天楼8823(バルバラ矮星子黙示録)/ J.A.Seazer
2. Fields Of Rape (Discriminate)/ Death in June
3. Twin God Babies (Arctic Hysteria) / Slava Ranko
4. 20 pluie (Osmose) / Ariel Karma
5. Bekoning (Paradise Disowned) / Lustmord
6. The Plain Truth (The Plain Truth) / Maurizio Bianchi
7. Aimantation (Artaj)/Boring Machine
8. Anastenaria (Music of the Fire Walkers) / Anastenaria
9. Fremen (Visions of Dune) / Bernard Szajner
10. Ektakröm Killer (Ektakröm Killer ) / Video Liszt
11. Eli, Eli, Lama Azavtani (L’heure Des Prophetes) / Magdalith
12. 座頭市(座頭市サウンドトラック) / 勝新太郎
13. Andy Warhol (Belladonna of Sadness) / 佐藤正彦・中山千夏
14. Duncan Dansin’ (NON baNd) / NON baNd
15. Indonesia Maharaddika (Guruh Gypsy) / Guruh Gypsy
16. Sai Rama (God is Truth) / American Bhajans (Sai Sound Samitee)
17. 紅夜の都市 (千夜一夜物語 第一章 騎士と魔術師) / Magick Lantern Cycle
18. さよなら ぼくの ともだち(森田童子の世界)/ 森田童子

Vol.4
1. Imperial Japan - Under the victory banner (Come Organisation 1982)
2. 伊福部昭‐土俗的三連画 (現代日本の音楽名盤1500シリーズ ⑪)
3. annapurna - Na rekah vavilonskih (Apokrifna Realnost)
4. Martin Denny – Rain ( Martin Denny In Person)
5. AUTO-MOD - Last Punk Hero
6. Älgarnas Trädgård - There Is a Time for Everything, There Is a Time When Even Time Will Mee
7. Turbund Sturmwerk - II. Hagakure
8. 小沢昭一 - 土耳古行進曲
9. Death In June - Little Black Angel
10. Erde - The Raven [Mit Emphavoice]
11. Death In June - We Are The Lust
12. Death In June - All Pigs Must Die

Vol.4 Movie list
A. M.B. - ARMAGHEDDON II TEMPO b
B. Kazeria - Liber Corvus
C. YUKOKU (Patriotism), by Yukio Mishima - Complete Film w original re-score by Aaron Embry
D. ▲in death it ends▲theme from metamorfosia▲2014▲Directed by Cosmotropia de Xam
E. RACHEL BRICE- Belly Dance Superstar
F. Ending of 'Mishima A Life in Four Chapters'
G. Sun & Reign
H. Jungbannfahnenweihe
I. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Danaus Plexippus (official Video)
J. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Osculum Infame II - official promo video
K. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Nod - Official Promo Video
L. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Nikopoia - Official Promo Video
M. Von Thronstahl - The Saints Are Coming (Official)
*G. and H. are Nazi Propaganda film.


Guest DJs
●DJ Amon アモン (aka Zula al Zahar)

Vol.3
1 Ecolalia / Dead can Dance
2 Mother tongue / Dead can Dance
3 Wax and Wane / Cocteau twins
4 Jarring God / Despair
5 Don't panic! / SPEECIES
6 VAT DANCE / XA-VAT
7 Superbsaw / ZIZ & Ken Morioka
8 Taylor Burton / King Kong Japan
9 Love you to / The Beatles

Vol.5
1. Crystal Clear / lloy
2. Green Fingers / Siouxsie & the Banshees
3. ZZNZ / Koozar + Bangi Vanz Abdul
4. Gypsy King / Xenophobia
5. MPB conflict / Despair
6. Nomad Tales / Xenophobia
7. Evening Star / Fripp & Eno
8. New Killer Star / David Bowie


●DJ Rag ラーガ(aka Keiko KUSAKABE)

01. Mahakala Sadhana: Dakye recorded by David Lewiston
( LP Tibetan Buddhism The Ritual Orchestra and Chants )
02. Helter Schelter by The Beatles
( LP The White Album )
03. Slaves and Bulldozers by SOUNDGARDEN
( LP SATANOSCILLATEMYMETALLICSONATAS )
04. The Throne of Blood from Akira Kurosawa film 『蜘蛛巣城』 soundtrack
( CD 黒澤明 映画音楽の世界 )
05. Wild Honey Pie by The Beatles
( LP The White Album )
06. 川向こうのラスト・デイ by 原田芳雄
( LP 原田芳雄ファーストアルバム LAST・ONE )
07. Show-Wow THEME A,B,C,D
( LP 1974 AOYAMA GAKUIN UNIVERSITY )
08. Mr.Boogie Man by Martin Mull
( LP I'm everyone I've ever loved )
09. Megatron by Chu Ishikawa / from Shinya Tsukamoto film 『鉄男』soundtrack
( CD TETSUO Ⅰ-Ⅱ )
10. Charming by Chu Ishikawa / from Shinya Tsukamoto film 『双生児』soundtrack
( CD DUCTILE )
11. Revolution No.9 by The Beatles
( LP The White Album )
12. Till Death Do Us Part by The Kinks
( LP THE GREAT LOST KINKS ALBUM )
13. Mahakala Sadhana: Dakye recorded by David Lewiston
00. DVD “LOVE DOLL, Wanna hold you” 一部 



セトリだけ
観ているだけで
盤魔くん



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森重靖宗@原宿カーサ・モーツァルト 2017.10.15 sun

2017年10月17日 02時17分12秒 | 素晴らしき変態音楽


WINDS CAFE 250 in 原宿
森重靖宗 チェロ独奏による即興演奏と自作曲のピアノ弾き語り

森重靖宗 / Yasumune Morishige (cello, piano, vocal)
一部、チェロ独奏による即興演奏
二部、自作曲のピアノ弾き語り

14:00 open 14:30 start
入場無料 投げ銭



前衛チェロ奏者・森重靖宗(元不失者)からワンマンライヴの案内メールが前日に届いた。最近突然にクラシック音楽を聴きたくなり、中古レコード店でストラヴィンスキーの管弦楽集5枚組LPボックス (500円)やエリック・サティ・ピアノ曲集4枚組LPボックス(560円)などを買ってきて徒然に聴きながら、亡き父のコレクションの中にあったバルトークの弦楽四重奏曲全曲集ボックスを売り払ったことを悔やんでいたところだった。森重のメールを読んで、弦楽カルテットの、特にチェロが好きだったことを思い出し、空いた時間に観に行くことにした。ちなみに森重のチェオ演奏を観るのは、2015年1月以来2度目である。
橋本孝之+森重靖宗@下北沢 BAR APOLLO 2015.1.23(fri)

日曜昼間のでんぱ組シークレット・イベントの本編は予定通り終わったものの、特典会の順番が遅かったためにちょっと遅れて原宿に到着した。ラフォーレ原宿の裏にあるカーサ・モーツァルトは3階建ての家屋の最上階にあり、落ち着いた雰囲気のサロン風の会場だった。30人くらいの座席はほぼ満席。チェロの上に覆いかぶさるように身を曲げた森重の微弱音の演奏に、みんな息を潜めて聴き入っている。ピリピリする緊張感が漂う中、チェロの弓の動きが次第に大きくなり、ゴゴゴ、ギギギ、キュキュキュと軋む弦の叫びが放たれる。摩擦・軋轢・摩耗・研磨・千摺・愛撫・・・。弦を留めたブリッジの先の奥、普段は触ることすらない敏感な部分に指と弓を延ばしてフリクションして喘がせる。これが愛撫だとすれば、何と容赦のない徹底的な愛し方であろうか。痛みや苦しみを与えかねない激しい摩擦熱の割には、森重の周りの空気は寧ろ冷やかな狂気を纏っている。この冷徹さと摺ることへの執念は、チェロという楽器が自らの身体の延長、というよりも自分の身体そのもの、最も大切な部分だからこそ可能なのであろう。どんなに痛みを感じても快感を得られるならば是とする快楽嗜好と混同してはならないが、チェロから発生するすべての音を自分のものにしたいという際限のない表現欲求が、完全に自己流で演奏をマスターしたと言う森重のチェロ独奏を成り立たせているに違いない。

Yasumune Morishige cello solo improvisation / 15 Aug 2014



その一方で、十数年前にギターの弾き語りをしていたという森重が、それ以来久々に人前で披露するピアノの弾き語りは、別の方向から彼の知られざる面を浮き彫りにする演奏であった。歌声は予想外にいい声で、甘いラヴソングを歌ったら女性なら蕩けてしまいそうなイケメンヴォイス。ピアノは意識的に極力ミニマルな単弾きに徹する。一曲目は1音だけの「ワンノート」ソング。「あなたが欲しい」というフレーズを目的語や装飾詞を微妙に変えながら執拗に繰りかえす演奏は、余りに大袈裟で赤裸々に本能的で、どんどん狂気の色を濃くしていく。愛の言葉を吐き過ぎて、もうこれ以上歌ったら/聞いたら完全に正気を失う臨界点の寸前で、思いもよらず奈落の底の突き落とすような残忍なセリフを口にする。時速150kmのスピードで突進するバイクのギアを一瞬でローに入れ替えたらどうなる?それと同じことが森重の弾き語りでも起こった。脳の髄があんぐり開けた口から外へ飛出すかと思った。コンビニで見た日常風景を殊更淡々と写実的に歌う2曲目の冷徹な観察力と語り口に、笑顔で人を刺し殺すシリアルキラーの夢に出てくる創造主の満足げな溜め息が聴こえたような気がした。

Yasumune Morishige piano solo improvisation / 15 Aug 2014


残念ながら夕方に別の約束のあった筆者は、2曲目の途中で退出したが、果たしてその後の弾き語りで何が暴かれたのか興味は尽きない。少なくとも話すと常に礼儀正しく明瞭な言葉で受け答えする朗らかな印象だけで森重を語る訳にはいかない、ということは確かである。もっと深く知りたいような知りたくないようなチェロ奏者/ピアニスト/シンガーソングライターである。

擦るだけ
摺って擂って
腰砕け

投げ銭を入れるのをすっかり忘れていたことに今気がついた。。。汗

Béla Bartók - String Quartets


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巻上公一&ロジャー・ターナー@六本木ストライプスペース 2017.10.12 thu

2017年10月14日 20時28分18秒 | 素晴らしき変態音楽


巻上公一&ロジャー・ターナー
六本木ストライプスペース

開場19:00 / 開演19:30
予約2500円 / 当日3000円



英国の前衛ドラマー、パーカッショニスト、ロジャー・ターナーが10/7〜11/2日本ツアーを敢行している。27日間で18公演は、15日間14公演のクリス・ピッツィオコスには負けるが、相当ヘヴィなスケジュールに違いない。各地でくせ者ミュージシャン/ダンサーと共演するスタイルは、ドラムを叩く渡り鳥と呼んでみたい。近年毎年のように来日しているが、何故か筆者は観たことがなかった。今年こそはと思っていたが、どれも魅力的な共演者に目移りして迷っていたところ、二日前に観たヒカシューの巻上公一が共演することを知り、六本木の芋洗坂のストライプハウスギャラリーを訪れた。
ロジャー・ターナー公式サイト



ギャラリーは上階にあるが、ライヴスペースは地下の何も無いホールで行われた。パイプ椅子を十数脚並べた客席の右手にターナーのドラムが置いてあるだけのシンプルなステージは、アンプやPAのない完全アコースティックライヴ。右手の小振りなドラムセットにターナーが座り、左の何も無いフロアに巻上が立つ。ターナーはスネアやタムの上にシンバルや金物類を乗せて擦ったり、細かいロールを鳴らし続けたり、シンバルを引っ掻いたり、メタルパーカッションとチンドン屋の鳴り物をあわせたようなプレイに顔もあげず黙々と専念する。その横で巻上が、ヴォイス、尺八、鳩笛、貝笛、玩具、トレーシングペーパー、その他ありとあらゆる物体を忙しそうに取っ替え引っ替え演奏する。コロコロ変わる巻上の表情を観ているだけでも可笑しいが、ターナーの真剣な表情との対比に、実験/前衛/即興音楽の包容力の大きさが証明されている気がする。



圧巻は、巻上がこの日唯一の電子機器(プリセット音源とサンプラー付きのシェイカー風玩具)を両手に持って激しくシェイクさせながら、会場の中を歩き回って奇声を上げたパートであった。ターナーが大音量のドラミングで呼応する空間は、アマゾンの密林で叫び声で呼びあう野生動物の本能が剥き出しになった野蛮ギャルドな熱情の嵐が渦巻いた。1時間強の演奏が終わったあと、強面のターナーの表情が一転して和やかになり、巻上や観客と冗談混じりに交歓する光景に、この日の演奏の充実感が漲っていた。



無手勝流
即興交歓
満足感

Roger Turner solo @ Inage Candy (2013)

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【Disc Review】ヒカシュー『あんぐり』〜時代の進化のスピードから人類を解放する歓びの歌

2017年10月12日 02時39分51秒 | 素晴らしき変態音楽


ヒカシュー/あんぐり ANGURI In the style of unlanding
MAKIGAMI RECORDS mkr-0011
¥3,000(税別)

1. あんぐり  Anguri
2. どれもが正解 All are correct
3. 至高の妄想 Suprematism
4. なりすまして候 Solemn Pretender
5. つぶやく貝 Selfish shellfish
6. いいね  I like it!
7. 透明すぎるよ  Too transparent
8. 了解です Roger that
9. 全方位怪しげ  Omni suspicion
10. まもなく天国 作曲 ヒカシュー It will be heaven soon
11 愛せないよ、そんなんじゃ You cannot be in love, I guess.
12 着陸しない系 In the style of unlanding
13. いい質問ですね  Good Question!

ヒカシュー
巻上公一 ヴォーカル,テルミン,コルネット、尺八、口琴
三田超人 ギター
坂出雅海 ベース
清水一登 ピアノ、シンセサイザー、バスクラリネット
佐藤正治 ドラムス

ゲスト
モリイクエ ラップトップ(2, 8, 13)
クリス・ピッツィオコス アルトサックス(9, 10,12)
吹雪ユキエ ヴォーカル(5, 8)
あふりらんぽ ヴォーカル(8)
井上誠 シンセサイザー (8,9, 10,12)

Produced by MAKIGAMI KOICHI
Recording at Eastside Sound Studios in NewYork 1,2 May. 2017
Recorded and Mixed by Marc Urselli Eastside Sound Studios
Coodinated by SAKAIDE MASAMI
Mastered by SCOTT HULL Masterdisk

ヒカシュー新作アルバム『あんぐり』CM



あんぐりと口を開けたブラックホールの反重力。時代の進化のスピードから人類を解放する歓びの歌。

『あんぐり』という言葉を聞いた時最初に頭に浮かんだのはAngry(怒り)という英語だったのは、怒りっぽい短気な性格だからであろうか?否、寧ろ温和で物静かで内気なタイプの筆者にとっては十代の頃初めて手にしたギターを掻き鳴らして歌ったパンクロックが最も「アングリー」な瞬間であった。1977年中学3年生の頃の話である。同じ頃自ら劇団「ユリシーズ」を立ち上げ虫を題材にした前衛パフォーマンスを行っていた巻上公一は、78年にロックバンド「ヒカシュー」を結成し、翌年レコードデビューを果たすが、渋谷屋根裏で開催されたレコードリリース記念イベントでは、楽器を持たずアルバムの曲を一切演奏しない破格のライヴを行ったという。元々アングラ劇団出身ということもあり「レコードなんか出しちゃったことに罪悪感があった」と巻上は語るが、当時は寧ろ反抗的な「怒り」に近い感情があったのではなかろうか。にも関わらず屋根裏に予想を遥かに超える観客が集まり、急遽二回公演することになり、メチャクチャ大変だったと言う。楽器無しでどんな演奏をしたのかは語られ無かったが、ハプニングと実験性に満ちたステージだったことは容易に想像できる。満員の観客は呆然としてあんぐり口を開けるばかりだったに違いない。テクノポップ御三家と呼ばれたヒカシューに、それ以前から反抗心と前衛精神が宿っていた証拠となるエピソードである。

では、結成39年目となる2017年に発表されたニューアルバム『あんぐり』を聴く我々は、件のリリースイベントの聴衆と同じように口をあんぐりと開けているしか無いのだろうか。否、この39年余りの間に人類は少しだけ進化した筈だ。何と言っても20世紀の終わりを経験してなおも生き続けている「うわさの人類」である。声をあげて頭を使うやり方も昔に比べ遥かにスマートになった。しかしながらそれ以上に文明の利器は、人類の「進化 Evolusion」などまるで「退化 Devolustion」に思えてしまうほど過剰なスピードで進化してきた。特にインターネットやモバイルの進化の異常なスピードについて行くために、人類は常に「いいね」とか「了解です」とか「いい質問ですね」とか「つぶやく貝」になるしかなくなり、中には他者に「なりすまして候」という輩も横行する。ヒカシューはそんな世の中をあんぐりと口を開けたブラックホールに誘い込もうとしているのか。ニューヨークのイースト・サウンド・スタジオにあるブラックホールという名のラトビア製のマイクロフォンを巻上が愛用している事実が手がかりになるだろう(ちなみにU2のボノも同じマイクを使っているらしい)。NY在住の漫画家・近藤聡乃の手になるジャケットで蓮の花のように水面に浮かぶ美女の流し目が聴き手を黒い夢幻空間へ手招きしている。

「俺は季節を超えるスピード感を持ちたい」と語った昭和の前衛サックス奏者が亡くなったのは78年9月。それから数えて同じく39年というのも偶然にしては出来過ぎてやいまいか?その証拠にニューヨークでレコーディングされた『あんぐり』にゲスト参加したのが「21世紀型阿部薫」(横井一江氏)と呼ばれるNYハードコアジャズ・シーンの若手サックス奏者クリス・ピッツィオコスである。他に同じくニューヨーク即興シーンのベテラン・モリイクエ(元DNA)、10年前に巻上が主宰した口琴劇に出演した女性歌手・吹雪ユキエをゲストに迎え展開するアルバムの構成はヴォーカル曲と即興トラックが交錯し、人懐っこいポップなメロディーと聴覚のバランスを狂わせるインプロヴィゼーションの狭間で玩(もてあそ)ばれる快感にたっぷり浸ることが出来る。

つまりこのアルバムは、何事に対しても「オチ」(着地点)を求める世知辛い世の中の重力から自由になって、「着陸しない Unlanding」まま生き続ける歓びの讃歌なのである。


★文中のエピソードの幾つかは「ヒカシューの秋2017 2017年10月10日(火)吉祥寺スターパインズカフェ」に於けるMCから引用しました。

アングラな
アングルで
勘ぐらないで
カンガルー


ヒカシュー+沖至+クリス・ピッツィオコス 2017年9月17日(日)調布・せんがわ劇場 JAZZ ART せんがわ 2017


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【10月20日 金 開催】異端音楽DJハロウィン・パーティー『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.6』

2017年10月10日 00時39分54秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.6 
Halloween Havoc 
 

2017.10.20 fri
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd
http://www.edgeend.com/
住所:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-17-12 野々ビル 2F 03-5458-6385 (tel&fax)
Address:2F Nono Bldg. 1-17-12, Dogenzaka Shibuya-ku,TOKYO 150-0043 JAPAN
TEL:03-5458-6385
E-Mail:inqiry@edgeend.com

DJカルチャーの終末を祝う異端音楽&映像のバースデス・ハロウィン・エクスペリアンス。
Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!

★来場者にZINE「盤魔殿アマルガム」準備号を無料配布(限りなく予定)
★ゲストDJに元ZEITLICH VERGELTERのケロッピー前田氏が登場。
★新企画「Undergroud Music Battle DJ Time」スタート。ふたりのDJが左右に分かれて音源を掛けあうDJバトル。
★今回もVJ Qliphothによる異端映像たっぷり。
★DJ Athmodeus(aka 持田保)はお休みですが、フライヤーデザインで参加。
◆DJスペース&フロア禁煙(喫煙場所あり)

<TIME TABLE>
19:15 開場
19:30 DJ Paimon パイモン(aka Moppy)
20:00 DJ Qliphoth クリフォト(aka 宇田川岳夫)
20:30 DJ Bothis ボティス(aka MSS)
21:00 Undergroud Music Battle DJ Time - DJ Bothis vs DJ Paimon
21:20 DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)
21:50 DJ Kerorin ケロリン(aka ケロッピー前田)
Visual : VJ Qliphoth


【異端DJたちの聴かせどころ】

●DJ Paimon パイモン(aka Moppy)
EM Records。サイケデリック、ドローン、ニューエイジ、スピリチュアルジャズ、ダブ、インド音楽、タイ音楽から神楽まであらゆるジャンルの異端音楽を主宰江村氏の独自の感性でリリリースし続けている、日本が世界に誇るレーベルです。日本の地下音楽ではサボテンや陰猟腐厭をリイシューしています。
そんなEM Recordsが次に仕掛けるのはルーマニアの現役インダストリアル女子、アレキサンドラ・アトニフ。彼女のブルータルでリズミックなインダストリアルサウンドは注目です。リリースに合わせ11月に来日も決定。
今回はそんなEM Recordsのカタログを中心に選曲します。

Sheriff Lindo And The Hammer - Eastern Bloc


Alexandra Atnif - Ephemeral Moments Of Mental Clarity



●DJ Qliphoth クリフォト(aka 宇田川岳夫)
J・A・シーザー作曲編曲演奏などシーザー縛りで

死者田園祭 (田園に死す) 預告


身毒丸 天井桟敷 


J・A・シーザー 2014-08-30 @ 山に上りて告げよ (三沢)


シーザー合唱曲100年気球メトロポリス 5 エピローグ



「青ひげ公の城 」DVD SPOTmovie



シーザー合唱曲100年気球メトロポリス 6 エピローグ



●DJ Bothis ボティス(aka MSS)
今回のテーマは「トライバル」そして「リチュアル」アーティストとしては、元white hospitalの桑原智禎による音楽プロジェクト「VASILISK」を中心に考えています。2014年に出版された初期音源4枚をまとめたBOXセット「Musick For Liberation And Ecstasy」も記憶に新しいですが、2017年10月下旬にその中の一枚「Live Blood」が単体で再販されると出版元の「Steinklang Industries」よりアナウンスが行われています。正式な日にちは未定ですが、国内ですといつもお世話になっている「DISK UNION」で現在予約受付中です。

Vasilisk - Pagan Ritual



●DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)
DJ Necronomicon in collaboration with John Duncan "Music - You Finish"
70年代から現在に至るまで世界を横断して活動する異端音楽&映像パフォーマー、ジョン・ダンカンの来日記念。
「ピナコテカ・レコードから 1982年に出版されたジョン・ダンカンのカセット "Music -- You Finish" は他者が音を被せて完成させるというとても今日的なもの。これまでに実際にそれを行ったのは大阪のざ・びびたんずだけだった」(坂口卓也氏)
2014年3月に当時大阪在住だったサックス奏者・橋本孝之氏が挑戦したこの音源に、DJプレイで挑戦するという無謀な試み。ノイズ、前衛ロック、即興ジャズ、ミュージック・コンクレートに加え、地下アイドル楽曲もスピン。ノイズフェチ、アヴァンギャル&ギャルソンからドルヲタまで、気軽に遊びにきてくださいネ。

Takayuki Hashimoto in collaboration with John Duncan "Music - You Finish"



●DJ Kerorin ケロリン(aka ケロッピー前田)
音による“クレイジートリップ”、音響体験で意識は覚醒するのか?
カウンターカルチャーを追う男・ケロッピー前田は、DJ Kerorinとして、ツァイトリッヒ・ベルゲルターのメンバーだった1980年代から、昨今の“JOMON TRIBE”に至る時代の流れを連なる音響体験として披露する。自身の音源と同時代の先端サウンドが交錯し、切り開かれた覚醒に“未来の音”の可能性を探求する。

ZEITLICH VERGELTER - Schlagen



RYOICHI KEROPPY MAEDA & DJ TKD - sound of “JOMON TRIBE”


レコードの
収穫祭が
始まるよ

噂のシューゲイザーアイドル「・・・・・・・・・」(通称ドッツトーキョー)の・ちゃん(ニックネーム水道)が宣伝してくれました!

・・・・・・・・・について
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不失者@KOENJI HIGH 2017.10.5 thu

2017年10月09日 01時28分14秒 | 灰野敬二さんのこと


不失者 Fushitsusha
LINE UP
不失者 Fushitsusha
OPEN/START 19:00/19:30
ADV/DOOR ¥4,000/¥4,500



夏が続いているような暖かさがやっと落ち着いた秋らしい快晴の日、高円寺HIGHで灰野敬二率いる不失者のワンマンライヴが開催された。7月にニューヨークとロサンゼルスで公演を行い好評を得たからであろうか、外国人の姿が目立つ。最前列で並んでいた男性はニューヨーク公演のチケットを買ったのに仕事が忙しくて行けず、日本へ観にきたという。熱心なファンは日本の外にもたくさん存在する。



定刻から5分押しでメンバーがステージに登場。灰野が場を清めるようにアイリッシュハープで短いフレーズを爪弾いた後、メンバーに「ゴー!」と合図。ベースのナスノミツル、ドラムのRyosuke Kiyasuが重いサウンドを放射する。「神はいる しかし何もしない」という聴き馴染みのある言葉がじわじわ脳幹に浸透する。脈打つベースと痙攣するドラムの空気の重みを切り裂くギターの輝きに目が眩む。ハードロック的なリフが意識を覚醒させる「なしくずし」。そういえばこの曲が収録されたアルバム『名前を つけないで ほしい 名前を つけて しまうと 全てで なくなって  しまうから』がリリースされた2013年以来不失者の新しい音源はリリースされていなかったが、今年出たコンピレーション『Tokyo Flashback P.S.F. - Psychedelic Speed Freaks』に2017年3月5日六本木SuperDeluxeでのライヴ音源が収録されていることを何人の人が知っているだろう。



灰野のロマンチストの側面が明瞭に現れている『ここ』がロング・ヴァージョンで演奏されたのは嬉しかった。轟音で麻痺した耳を癒すかのような優しい演奏と甘いメロディだが、ここ/あっち/すべて/永遠/時間が溶け合う言葉の海に酔い痴れるうちに、別の感覚が研ぎ澄まされて眠ることが出来なくなる。それは最近よく演奏されるドリームポップ風の荘厳なヴォーカルナンバーでより具体的に語られる。その同列に「暗号」「お前」といった象徴的な曲が提示され、謎(エニグマ)に満ちた不失者ワールドが三時間弱に亘って繰り広げられた。これまでになく楽曲の姿形が見え易い気がしたが、それは不失者の変化ではなく、聴き手/愛好家の願望の現れだったのかもしれない。世界へと拡散されていく音と言葉のエキスが凝縮された濃厚な夜だった。

音楽に
招待状は
ありません
自分の意志で
聴けばいい


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