A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【告知】5月25日(土)開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』featuring 内田静男 (Special Live Act)

2019年04月30日 00時20分02秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年5月25日 sat 渋谷DJ BAR EdgeEnd
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24
Début de l'été d'herbe jeune


18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl.1drink

出演:
盤魔殿 DJ′s :DJ Necronomicon / DJ Qliphoth / DJ Athmodeus / DJ BEKATAROU / DJ Bothis / DJ Vaby
Special Live Act : 内田静男


記念すべき23回目のスペシャルパーティ【∵23∵盤魔殿 】を大成功させたカルトDJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會』がついに3年目に突入。その一発目のパーティが令和元年5月25日に開催される。踊れないDJに特化したDJイベントとして異端音楽と異端映像を媒介とした出会いの場の創出を目論む当初のスローガンはそのままに、新元号初のパーティは日本地下音楽の裏番長の異名を取る音楽家・内田静男をゲスト・ライヴアクトに迎え、これまでにない未知なる領域に突入する新機軸。乞うご期待!
【大盛況!感謝】【∵23∵盤魔殿 】 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.23 2019/4/12(金) 幡ヶ谷FORESTLIMIT

【特典】来場者全員に特製ZINE『盤魔殿アマルガムVol.18』を無料進呈!
*ご希望の方には前回の『盤魔殿アマルガムVol.17』も差し上げます。

【Special Live Act】
●内田静男 Uchida Shizuo



80年代より、触媒夜、滲有無にて活動。現在、Hasegawa-Shizuoや、albedo gravitas、Galactic Abyss、UH、TERROR SHIT、Nord、疎水響、 L'Extase Métallique、などのユニット、そしてソロやさまざまなインプロヴァイザートのDUOやTRIO形式などで演奏。Bassを中心にした、インプロヴィゼーションを行う。

Shizuo Uchida live at ひかりのうま, Tokyo, Japan, 20 April 2017.



【各DJのHOT POINT(聴かせどころ)】
●DJ Athmodeus(持田保)
90年代のスカムコラージュ感覚を現代DJカルチャーに召喚する目論見で多分自爆する予感マシマシの一夜。言語とビートの加速主義。逃走とメルトダウン。亡霊たちのダンスミュージック。

タモリのオールナイトニッポン・つぎはぎニュース(連続再生版)



●DJ BEKATAROU(伊藤元)
当日は重厚かつ繊細な波動がEdgeEndに流れることと存じます…




●DJ Bothis(山田遼)
2000年代から活動している米国のsightings等ノイズロック中心にかけていきます。

Sightings - Two Thoughts



●DJ Vaby(大場弘規)
1993年から2001年までオーストリアのウィーンにおいて活動していた「Syntactic」というレーベルを皆さんはご存じだろうか?OrganumやHaters、TNBなど著名なアーティストのほぼほぼ7inchオンリー、しかも超限定(10枚~100枚)のリリース枚数というヴァイナルジャンキーを狂喜乱舞させた伝説のレーベルを!現在は消滅してしまったレーベルですが創設者のWalter Robotkaが運営する別レーベル「Klanggalerie」にその精神は引き継がれ超マニアックな名作の復刻等、CDを中心に精力的なリリースを続けています。今回はそんなマニア心を擽りまくるレーベル「Klanggalerie」のリリースオンリーで攻めたいと思います。




●DJ Necronomicon(剛田武)
<ヴァルプルギスの夜>をテーマに、悪魔崇拝的なサイケ/プログレ/地下音楽/地下アイドルを集めて異端音楽承継の儀を執り行います。

The Shiver - Walpurgis (1969 Swiss Heavy Progressive)



●DJ Qliphoth(宇田川岳夫)
Touch Designer を使ってDJと映像をシンクロさせてネオフォーク特集します。



盤魔くん
今宵はどこで
令和待つ

▼平成最後の夜を過ごすのにピッタリのライヴをご紹介します。


新体制NECRONOMIDOL 1stワンマンライブ
「VVALPURGIS」
4/30(火) 東京キネマ倶楽部

st19:30
adv¥3000+1D

VVALPURGIS
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地下音楽の原点回帰は電気牧場の煩悩か?】Naoki Kasugai ( 春日井直樹 ) / Normal Electronics

2019年04月29日 01時52分19秒 | 素晴らしき変態音楽


Naoki Kasugai ( 春日井直樹 ) / Normal Electronics
*限定200枚アナログLP盤 定価税込¥2800
番号<DTR-LP008> 200枚限定 全9曲 定価¥2800 [税込)   LP盤+6pハンドメイド・コラージュブック

A1 Normal Electronics
A2 Death Side
A3 System
A4 Siren At Dawn
B1 Total Sex
B2 You And Me
B3 Sex Sex Seventeen
B4 Super Cub 2010
B5 Mar's Brain

Instrument Used - Guitar.tape,electronics,Voice,Rhythm box,synthsizer,etc
Recorded 2010 at Kasugai,s room
Recording with 4track Tape MTR
Order⇒DAYTRIP RECORDS

地下音楽の原点回帰は電気牧場の煩悩である

80年代から愛知をベースに地下活動をつつける名古屋の異端音楽家、春日井直樹のニューリリース。2010年に春日井の自室で録音され、カセットテープでりりーすされた音源のアナログ化である。「Neue Detsche Welle , Cold Wave , Industrial Noise , 当時のアナログシンセ、リズムボックス、ヴォコーダーを使用し80年代当時のカセットテープを使用した4トラックカセットMTRによる録音で音質を80年代自主製作音源に限りなく近づけた」作品である。最初にYouTubeでダイジェスト音源を聴いた時、前作『呪歌』の狂気に満ちたアシッドフォークではなく、テクノポップ/ニューウェイヴ色の強いサウンドに、聴きやすい・分かり易いアルバムとの先入観を持ってしまったのだが、実際に届いたLPを聴いてみると、期待はいい意味で裏切られた。4トラックカセットMTR特有のすべての音がゴチャっと混ぜ込まれダンゴ状になったサウンドは、80年代後半の宅録ニューウェイヴの饐えた音の肌触りを再現しているが、問題は春日井の激情的で素っ頓狂なヴォーカルである。80年代当時から「歌もの」を主眼に活動している彼の反語的な意味での「歌心」つまりアンチ抒情派としての矜持を現在も保ち続けていることを改めて実感し、原点回帰=最新活動の活性化を強烈に印象づける。

Naoki Kasugai / Normal Electronics (ダイジェスト)


81年録音作品『DADA1981』を2018年4月にアナログLP盤でリリースして以来、7月にカセットレーベルD.D.Recordsからリリースした83/4年作品を網羅した5枚のLP、12月に新録のアシッドフォーク・アルバム『呪歌』とハイペースでリリースを続ける春日井だが、ひとりのアーティストが自主制作で1年間に8種類のアナログLPをリリースするのは常軌を逸しているように思える。それぞれ限定200枚プレスだから1600枚のLPレコードが春日井の自宅に運びこまれたことになる。作品の性格上、即座に注文が入り在庫がはけてしまうようなことは無く、幸運にも春日井を発見し、彼の音楽の魅力に気付いた愛好家が時折現れ、その度に少量の注文品が発送され、何年か経って売り切れれば御の字と言ったところだろう。

拙著『地下音楽への招待』でモダーンミュージックの故・生悦住英夫にインタビューしたときこぼれ話で聞いたのだが、ジャックス・ファンクラブが制作した『Jacks ‎– Live '68'7'24』という今は10万円を下らない激レア盤が、ファンクラブ会長らしき人により80年初頭に大量にモダーンミュージックに持ち込まれたという。ファンクラブの力では販売し切れずに在庫が余ったままになっていたらしい。最近でも過去の自主盤やレア盤が未開封のまま突然中古レコードショップに出回ることがある。制作者の手元にあるデッドストックであろう。自主制作盤の一番のネックは流通である。春日井が主催するインディーレーベルDAYTRIP RECORDSは知る限りでは公式サイトからの通信販売が唯一の流通手段のようだ。在庫を流動させる為にも、このブログをキッカケに彼の秀逸かつ唯一無二の世界に興味を持っていただければ幸いである。

地下世界
中央集権
無意味論

春日井の次作『Naoki Kasugai - Scum Treatment!』はジャケットが1枚ごとに異なる究極のハンドメイド作品になるらしい。2019年秋リリース予定。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【えいたそモダニズム】Episode 26『サザンクロスの力』ヒデキ/柳ジョージ/バンプ/ゴーイング/ペニシリン/制服向上委員会/CS&N/サバス/ソニックetc.

2019年04月26日 09時59分58秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


4月10日(水)渋谷 TSUTAYA O-EASTでのワンマンライヴ『我々はどこから来たのか? 我々はでんぱ組.incなのか、我々はどこへ行くのか 〜とりま東名阪〜』を観て、改めてでんぱ組そして成瀬瑛美が俺にとって如何に大きな存在であるかを実感した。地下/地上、マイナー/メジャー、キラキラ系/ラウド系といった二元論ではなく、ひとつの表現体(者)として唯一無二の世界を創造し、それを相手の心にダイレクトに伝えるべく芸を磨き上げ、ステージでは努力や苦労の跡を感じさせず輝く笑顔で世界を照らす彼女たちのすべてを無条件に受け入れる俺の志は、もはや宗教的なレベルに達しているのかもしれない。IDOL=偶像という言葉は崇拝の対象(偶像、イコンなど)を指し示す英語であり、語源は「見る」を意味するギリシャ語のιδειν(イデイン)で、ειδo?(エイドス、姿)、idola(イドラ、ラテン語、偶像)からidol(英語、偶像)へと転じていったという由来に照らせば、筆者のえいたそ崇拝こそ、古代ギリシャ文明のミロのヴィーナスを起源とする「アイドル原理主義」に則った在り方である。異端派を自認する筆者がひと回り半して正統派に転じる、人生腸捻転現象を身を以て体現した訳である。そして皮肉でも自嘲でも自虐でもなく、今こそ幸福のまっただ中を生きている実感が在る。そんなタイミングで女神=えいたそに直に会える滅多に無い機会が訪れた。



でんぱの神神DVD 神BOXビリイレブン 発売記念イベント
平成は終わるけど神神は終わらんよ! 令和直前!
平成振り返りゲーム大会&オリジナル特典お渡し会

2019年4月21日(日)12:30〜都内某所

恒例の神神イベント。歌も踊りもなく、ユルいゲームにメンバーが興じる様を見守るだけの現場だが、ライヴとは別の形ででんぱ組らしさが全開する神イベントである。1月7日にでんぱ組を卒業し一般人になった夢眠ねむがサブMCで登場、髪が伸びて大人っぽくなったがねむきゅんオーラはそのまま。初参加で緊張気味の新メンバー2人と対照的に、馴染みすぎるほどの迷司会で場を盛り上げる。「平成」と「昭和」を仕分けるゲームでは、自分の記憶が如何に頼りないか思い知った。"必殺仕分け人"相沢梨紗が勝利を収め、使いたくても使えないでんぱ組テレホンカードが梨紗推しの手に渡った。



ゲーム終了後の特典お渡し会が本日のハイライト。瑛美との接触は昨年11月以来半年ぶり。顔を忘れられてはいないか?何から話しかければいいのか?武道館の感想?プリキュア抜擢のお祝い?ハッピーバースデイ?新曲と新ビジュアルへの期待?等々様々な思いが交錯し、いつものように昂奮気味で口籠る俺に向かって、瑛美の方から開口一番「お題考えてあるよ!」と機先を制されて茫然自失の俺に対して「サザンクロス!」と畳み掛ける瑛美の勝ち誇ったような笑顔の眩しさに「わ、わかったありがとう、サザンクロスね」と鸚鵡のように繰り返すことしか出来なかった。手渡された人狼カードの不吉なイラストに恐れを成してガッツポーズもそこそこにその場を離れた俺の影は、狼の尻尾のように千々に乱れていた。


でんぱ組.inc恒例「神神」イベント、初優勝狙う古川未鈴の吹き矢の行方は

せめて何故サザンクロスなのか問い詰めて、瑛美の不敵な笑顔に亀裂を入れることすら出来なかったか、と一瞬悔やみもしたが、毎週日曜日朝8:30から『スター☆トゥインクルプリキュア』を視聴しえいたそ研究に励んで来た俺にとって、こんな簡単な謎掛けの答えは朝飯前。先週のプリキュアに南十字星、つまりサザンクロスが登場したのであった。最強の敵を倒す為にプリキュアが力を借りたのはサザンクロスだったのである。

●スター☆トゥインクルプリキュア『輝け☆サザンクロスの力!』


「スター☆トゥインクルプリキュア」4月14日(日)放送予告 第11話 輝け☆サザンクロスの力!
私のせいでプリンセススターカラーペンがノットレイダーの元に……。惑星クマリンから地球に戻ってきたけれど、ロケットが着陸するところをまどかさんのお父さんに見られちゃった……!見つからないように天文台に逃げてきたけれど、フワやプルンスを遼じぃにも見られてしまって…、どうしよう…。そんな中、森の中にノットリガーが出現!まどかさんのお父さんにプリキュアの姿を見られたら……。でも、放ってはおけないよ!!


スター☆トゥインクルプリキュア 第11話予告 「輝け☆サザンクロスの力!」



【えいたそモダニズム】Episode 26『サザンクロスの力』
北半球に住む者は見ることができない南十字星は、北極星や北斗七星以上にミステリアスでロマンチックな星座として数多くの歌や漫画や小説のテーマになってきた。夢みる乙女のひとりとして、瑛美の心の中に妄想の根を張っているのは間違いない。そして新体制初ツアーに於ける「瑛美はどこから来たのか? 瑛美はでんぱ組.incなのか、瑛美はどこへ行くのか 」という自問自答の果てに出した答えのひとつが「サザンクロス」に違いない。その意味を探ることで「神はどこから来たのか?そして神はどこへ行くのか?」そしてさらに「この神とは何者か?」という神学上の究極の疑問の答えが見つかるかもしれない。ポジティブだけじゃなく、ネガティヴでマイナスのパワーも秘めている「サザンクロス」の秘密を探っていくことにしよう。

●西城秀樹『南十字星』


「南十字星」は、1982年3月25日にリリースされた西城秀樹の41枚目のシングルである。デビュー10周年記念作品としてリリースされ、東宝創立50周年記念の日豪合作による戦争映画『南十字星』の主題歌であるが、あえて主題に対するストレートな表現は使わず、男女のラブソングとして「帰らぬ愛」、「帰らぬ恋人」を歌うことにより、戦争の悲劇をイメージさせている。

1970年代にトップ男性アイドル歌手として人気を得て活躍した新御三家、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の中でも、ワイルドな男らしさをアピールした秀樹は、最もキャラクター化された男性アイドル像を生き抜いた。彼の歌う南十字星は、傷だらけのローラが情熱の嵐の果てに見た桃源郷のシンボルであった。

南十字星 / 西城 秀樹



●尾崎亜美『Southern Cross』


シンガーソングライターの草分け尾崎亜美が3年間の沈黙のあとにリリースした通算19作目のレギュラーアルバム『Natural Agency』(1991)に収録のナンバー。

76年デビュー。当時ニューミュージックと呼ばれた自作自演歌手(シンガーソングライター)の代表格のひとりが尾崎亜美だった。井上陽水などニューミュージック歌手の中にはテレビ出演を拒否する者も少なく無かったが、尾崎亜美は積極的にテレビの歌番組に出ていた印象がある。「亜美」という名前が昭和五十年代の日本ではハイカラなイメージがあった。最近再注目されるシティポップの流れで聴くサザンクロスはバブリーなきらめきを放っている。

Ami Ozaki - Southern Cross (1991) [Japanese Pop/R&B]



●柳ジョージ『星空の南十字星(サザンクロス)』


75年にバンド、レイニーウッドを率いてデビューした柳ジョージのソロ・デビュー曲。アルバム『GEORGE』(1982年)は、J-WALK、井上堯之バンドの井上堯之(g)、大野克夫(k)、佐々木隆典(b)、コーラスの山根麻衣と山根栄子(a.k.a. A-KO)の山根姉妹らによる新たなバンド、ザ・バンド・オブ・ナイト・ファミリーを結成しての制作。

70年代半ばのテレビの歌番組にエレキギターを弾きながら歌う歌手が出演することは少なかった。たぶん初めて観たエレキギタリストが柳ジョージだったと記憶している。タバコをくゆらせながら枯れた色のストラトキャスターを弾く姿はカッコいい大人のイメージだった。後に洋楽を聴くようになって、エリック・クラプトンの真似だったことを知った。ここで歌われるサザンクロスは、50歳を過ぎてもパンクだノイズだアイドルだ、と騒いでいる筆者には永遠に到達できない渋い大人の侘び寂びの世界である。

柳ジョージ 星空の南十字星



●BUMP OF CHICKEN『サザンクロス』


BUMP OF CHICKENの3年ぶり(2014年時)通算7枚目となるオリジナル・アルバム『Ray』に収録。『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~』主題歌「友達の唄」や漫画家・井上雄彦とコラボレーションを果たした「Smile」、『FINAL FANTASY 零式』テーマ・ソング「ゼロ」、映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』主題歌「グッドラック」他、シングル曲を多数収録。

瑛美が好きなバンプの「サザンクロス」。「弱者の反撃」を意味するバンド名は「マイナスからのナンバーワン」を目指したでんぱ組の先輩格と言える。オルタナ/メロコアの影響のあるサウンドはともかく、優しい歌声と聴き手に元気を与える前向きなメッセージに満ちた歌詞はJ-POPの基本形。瑛美にとって自分に素直になれる心の拠り所であろう。

サザンクロス BUMP OF CHICKEN



●GOING UNDER GROUND『南十字』


GOING UNDER GROUNDのアルバム『TUTTI』(2006)に収録。NTTドコモ東海キャンペーンCMソング。

JAMの曲名からバンド名を取った通称ゴーイングはバンプと同世代のJ-POP/J-ROCKの担い手である。垢抜けない歌声が人間味を感じさせ、俺的にはバンプよりも親近感が在る。とはいえ、恥ずかしながら意味的には正反対のロードオブメジャーや、青春パンクのGOING STEADYとごっちゃになってメロコアのバンドだと思い込んでいたことをサザンクロスに告白したい。

南十字/GOING UNDER GROUND



●PENICILLIN『南十字星』


2011年に結成19周年を迎えたPENICILLINが、自主レーベルTHAT RECORDSからリリースした第1弾アルバム『WILL』に収録。文字通りその楽曲からはバンドの“WILL (強い意志)”が感じられる力作になっている。

JK時代にV系ロックの追っかけ、つまりバンギャだった瑛美の中には10年経った今でもV系女子の血が流れている。生誕イベントでディルアングレイを歌うときの「Vたそ」オーラは俺の好きな瑛美のスタイル。最近15年ぶりに会社の後輩とバンドを組んでL'Arc-en-Cielをカヴァーしている俺にとって、もはやV系ロックはアウェーではない。瑛美と俺の新たな絆が産まれたのである。

南十字星 · PENICILLIN



●制服向上委員会『南十字星』


制服向上委員会(せいふくこうじょういいんかい、略称:SKi - Seifuku Kojo Iinkaiより)は、1992年に結成されたアイドルグループ。メンバーは随時入れ替えられて継続していたが、2006年9月24日をもって“卒業”した。その後、SKiファミリーとして実質的に活動は継続し、グループではないが集合体総称という意味合いを持っていたが、2010年9月20日にグループとして再始動した。

灰野敬二と共に前衛ロックバンド「ロストアラーフ」のドラマーとして活動したおしめこと高橋廣行が運営する「制服向上委員会」は頭脳警察のPANTAが曲を提供したり、脱原発の歌を歌ったり、政権批判をしたり、折に触れて話題となる異色のアイドルグループである。そんな「セイコウイ(制向委)」が歌うサザンクロスナンバーはトロピカル歌謡。歌われるパラダイスはサイケデリックジャーニーの果ての涅槃のことだろうか。

制服向上委員会 南十字星



●S☆UTHERN CROSS『REVOLUTION~ワタシタチノカクメイ~』


S☆UTHERN CROSS(サザン☆クロス、単にサザンクロスとも)は、2011年4月に結成された鹿児島県のご当地女性アイドルグループである。2018年には日本各地のご当地アイドル日本一を決定する大会『U.M.U AWARD~ご当地アイドルNo.1決定戦』で全国の頂点に輝いた。

南のイメージに相応しく鹿児島にサザンクロスを名乗るロコドルを発見。とはいえ九州から南十字星は見えないが。初の全国流通盤「REVOLUTION~ワタシタチノカクメイ」はギターロックに九州の民族楽器ゴッタンのフレーズが絡むエスノメタルナンバー。民族衣装をアレンジしたコスチュームも魅力的。爆裂女子の新曲「超革命」と並ぶアイドル革命ソングとして注目したい。

公式MV【 REVOLUTION~ワタシタチノカクメイ~ 】S☆UTHERN CROSS



●ザ・バンド『南十字星』The Band / Northern Lights - Southern Cross


原題『Northern Lights - Southern Cross』。カナダのロックバンド、ザ・バンドがボブ・ディランとのアルバム制作と全米ツアーを経て発表したスタジオ6作目。故郷カナダの大地と自然を連想させるスケールの大きな楽曲を、モダンで洗練されたアプローチで聴かせるバンド後期の傑作にして、1970年代アメリカン・ロックを代表する逸品。1975年作品。

瑛美からサザンクロスのお題をいただいて、俺の頭に浮かんだのは洋楽に興味を持ちはじめた中学1年生のころに買った音楽雑誌『GUTS』増刊号に載っていたアメリカンロック20選で紹介されていたこのアルバムだった。ザ・バンドをきちんと聴いたことは無いが、たき火を囲んで男たちが立つジャケットは鮮明に覚えている。素朴なメロディとアコースティックなサウンドが懐かしくも垢抜けない。田舎の男が歌うサザンクロスは田園風景のような癒しを与えてくれる。

The Band - Acadian Driftwood



●クロスビー、スティルス&ナッシュ『サザン・クロス』 Crosby, Stills & Nash / Southern Cross


60年代以来のアメリカン・ロックを携えて、三たび集ったクロスビー、スティルス&ナッシュ。クロスビーの抑制の効いたヴォーカル、スティルスの力強いギター・ソロ、ナッシュの確信に満ちた楽曲。3人のハーモニーも健在のままに、過ぎた時間からの意欲と希望をうたうオリジナル第4作『デイライト・アゲイン Daylight Again』(1982年作品)に収録。

60年代末に有名フォークロックバンドのメンバーによるスーパーバンドとして話題になったクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングは、それぞれソロ・アーティストとして十分な人気があるにも関わらず何度も再結成を繰り返している。それは「夢を諦めない」というでんぱ組の姿勢と共通する。かたやおやじロック、かたやアイドルだが、夢を追うのに国籍/性別/ジャンルは関係ない。サザンクロスは希望の星なのだから。

Crosby, Stills Nash Southern Cross (Remastered Version)



●ブラック・サバス『南十字星』 Black Sabbath / The Sign of the Southern Cross


英国のハードロックバンド、ブラック・サバスが1981年に発表した10作目のスタジオ・アルバム『悪魔の掟』(原題:Mob Rules)』に収録。ロニー・ジェイムス・ディオ加入後としては2作目のアルバムで、また、本作よりヴィニー・アピスが加入した。

原題は「南十字星の徴」。悪魔崇拝をテーマにしたアルバム、リリカルなアコギがヘヴィロックに転じて壮大なメタルバラードになる。生まれたときから消えない悪の十字架を背負って生きる運命に抗う罪の落とし子の生き様をサザンクロスに託した人間讃歌である。

Black Sabbath-Sign Of The Southern Cross



●パティ・スミス『南十字星の下で』 Patti Smith / Beneath the Southern Cross


パンク詩人パティ・スミスが最愛の夫や親友、弟を次々と亡くし、深い悲しみと喪失感を乗り越え力強く未来へのベクトルを持った、1996年発表のアルバム『ゴーン・アゲイン Gone Again(また逝ってしまった )』に収録。

夫のフレッド・ソニック・スミス(元MC5)、カメラマンのロバート・メープルソープ、NIRVANAのカート・コバーンなど逝ってしまった友人たちに捧げたこのアルバムにゲスト参加したジェフ・バックリーも翌年に逝ってしまうという呪われた作品。しかしパティの力強い歌声は、死者への追悼ではなく、生命を讃える希望に満ちている。サザンクロスの希望の光があればどんな悲しみも乗り越えられるさ、瑛美さん。

Patti Smith performs «Beneath the Southern Cross» | SVT/NRK/Skavlan



●ソニック ChthoniC『南十字星』


台湾のブラックメタル・バンド、ソニック (ChthoniC、閃靈樂團)の6thアルバム『髙砂軍 Takasago Army』(2011)に収録。英語名の「Chthonic」はギリシア神話の地下の神「クトニオス」を意味する。

台湾の歴史や伝説をモチーフにした歌を歌うソニックは、与党の旗を燃やすなど、政治的なパフォーマンスも行う硬派なバンドである。ここで歌うサザンクロス(南十字星)は、太平洋戦争で日本軍に徴兵され熱帯の密林地帯で大量に戦死した高砂義勇隊が見た最後の希望の光だったのかもしれない。

Chthonic --- Southern Cross 閃靈 --- 南十字星


以上の考察によりサザンクロスとは桃源郷・涅槃・希望・夢・革命・癒しであることが明らかになった。そして瑛美が俺に伝えたかったのは、二人の心がサザンクロスの絆で結ばれている慈愛だったに違いない。いつか必ず瑛美と二人で本当のサザンクロスを見に行こうと心に誓った。

赤十字
イエロー十字
鍵十字

でんぱ組.inc「コスモツアー 2019 in 日本武道館」Trailer Movie
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地下アイドルへの招待】第18回:アイドル&バンド対バン〜ネクロ魔/爆裂女子/リリカオ/キノコホテル/THEE CONTINENTAL KIDS/ROSE ROSE/SCAMP

2019年04月22日 03時05分54秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
 
 
【地下アイドルへの招待】第18回:アイドル&バンド対バン
ネクロ魔/爆裂女子/リリカオ/キノコホテル/THEE CONTINENTAL KIDSROSE ROSESCAMPSLIGHT SLAPPERS
 
 
DJ Necronomicon(剛田武)
 
 
かつてテレビやコンサートホールのステージで観るだけで手の届かない高嶺の花だったアイドルが、距離の近い小劇場やショッピングモールのイベントスペースで活動しはじめ、さらに多くの場合地下にあるライヴハウスを主な現場とするライヴアイドル/地下アイドルの登場により、アイドルとファンの関係は、物理的な距離だけじゃなく心理的な距離も近くなった。その一方で同じ地下ライヴハウスを活動拠点とするバンドとの距離は物理的には急接近したが、心理的にはまだまだ隔たりがある。もちろんバンドもアイドルも出演するフェスやイベントは少なくないし、地下アイドルのヲタクの中にはバンドファンも多数いる。それでもバンドのノリとアイドルの作法の違いは歴然としていて、得てしてアイドル現場の方がバンド現場より活気に満ちているように思うのは筆者だけでは在るまい。しかしながら元号が変わるまで1ヶ月を切った20194月に開催されたふたつのライヴイベントは、バンドとアイドルの精神的融和策をこれまでとは異なるベクトルで実践した画期的な試みだった。そしてその両方にアイドル運営の思想・姿勢が反映されていることに注目したい。
 
ひとつは414日(日)渋谷 CYCLONEにて開催されたキノコホテル×NECRONOMIDOL2マンライブ「BEYOND vol.4」
 
 
430日東京キネマ倶楽部で開催される新体制NECRONOMIDOL 1stワンマンライブ「VVALPURGIS」ヘ向けて1月から毎月開催されて来たネクロ魔主催イベントの第4弾はガールズバンドの急先鋒キノコホテルとのツーマンライヴ。なんとキノコホテルの支配人マリアンヌ東雲がネクロ魔に楽曲を提供したことが前々日に発表された。201810月ハロウィーン当日に同じ渋谷CYCLONEで初対バンした時、マリアンヌ様が酔った勢いでネクロ魔プロデューサーのリッキ・ウィルソンに「ねえ、アイドルソングを書かせてよ」と言いよったところ、後日本当にリッキーから楽曲の発注があって驚いたという。いわゆる業界あるある的な挨拶代わりの空約束ではなく、律儀に正式発注したリッキーの真面目さが産んだ奇跡のコラボと言えるだろう。そして地下アイドルにハマる前はキノコホテルが主現場だった筆者にとっては、両者の絆が産まれたことは、新旧ヒロインがひとつになる奇跡の歓びである。これまでのネクロ魔にはないノスタルジックなサビが印象的な昭和サイケ歌謡アイドルソングが新たな世界を開いた。
 
●NECRONOMIDOL
 
●キノコホテル
 
マリアンヌ様提供の新曲は「phantasmagoria cosmos」(ファンタズマゴリアコスモス)
作曲:マリアンヌ東雲 @marianne_sama
作詞:ネクロ魔
 
 
 
もうひとつは421日(日)高円寺ShowBoatで開催された「NO RULES!Vol.1」。出演:SCAMP / LiLii Kaona(リリカオ)/ ROSE ROSE / SLIGHT SLAPPERS / 爆裂女子-BURST GIRL- / THEE CONTINENTAL KIDS
 
 
筆者にとっては2002年に灰野敬二の不失者を初めて観て以来、地下音楽/前衛ロックを観る為に通い続けるShowBoatでもアイドルイベントが開催されるようになってきた。この日は81年に元SSのシノヤンを中心に京都で結成されたパンクバンド「コンチネンタル・キッズ」、83年に東京で結成されたハードコアパンクバンド「ROSE ROSE」という伝説的パンクバンドとアイドルが対バンするオレ得なライヴ。しかし、パンクロックアイドル「爆裂女子」は分かるが、オーガニックエレクトロニカというお洒落な音楽性をもつ「LiLii Kaona(リリカオ)」は異色というほかない。場違いなアウェー現場にならないかと心配したが、スラッシュコアの「SLIGHT SLAPPERS」の次に登場したリリカオは、清廉な空気感で会場の熱を冷ますと共に、激しいロックに対抗するナイフのように鋭利かつ鮮烈なサウンドで会場を貫いた。80年代ポストパンク時代に現れたDurutti ColumnEverything But The Girlといったネオアコや、インダストリアルやハードコアパンクがリチュアルフォークやアンビエント/テクノに変貌したセカンド・サマー・オブ・ラヴに通じる。それもそのはず、このイベント「NO RULESVol.1」の主催はリリカオの運営プロデューサー。リリカオの先鋭的な世界観の作り手がハードコアパンクスと繋がっている事実は興味深い。
 
ウッドベースをフィーチャーしたスラップ・ハードコア「SCAMP」を含めバンド勢のエナジーは筆者にとっては馴染み深い80年代ライヴハウスシーンを彷彿させるエキサイトメントに満ちていた。そして我らが「爆裂女子」は、5ヶ月ぶりの旧衣装の露出度も興奮剤となり、いつも以上に爆裂したパフォーマンスでフロアのカオスを引き出した。トリのコンチネンタル・キッズのハードコアパンクのみならず東京ロッカーズ風のロックンロールは心の中のティーンエイジ・スピリットを目覚めさせた。
 
●SLIGHT SLAPPERS
Twitterからの転載画像です)
 
●LiLii Kaona
 
●SCAMP
 
●ROSE ROSE
 
●爆裂女子
 
● THEE CONTINENTAL KIDS
 
 
運営が
垣根を壊す
ライヴシーン
 
【急報】ネクロ魔のプロデューサー、リッキー.ウィルソンに密着したドキュメンタリー番組が本日放送。
ネクロ魔ファン/アイドルファンだけでなく全音楽ファン必見です!
 
4月22日(月)21:00〜放送
BSテレ東「ワタシが日本に住む理由」
 
アメリカ合衆国・ピッツバーグ出身のリチャード・リー・ウィルソンさん。幼少期に観た映画「ガメラ」で日本の特撮映画にハマり、大学時代に語学留学で来日。その後友人に勧められた高円寺に移住しフィギュアを扱う会社に就職。会社主催のイベントで「ももクロ」に出会い、日本のアイドルの演出の幅の広さに感動。自分でプロデュースしたいとアイドルプロデューサーに。リチャードさんから見た日本の魅力とは?
 
ワタシが日本に住む理由 | BSテレ東
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灰野敬二+藤掛正隆+MoE+Mette Rasmussen@荻窪Club Doctor 2019.4.15 mon

2019年04月20日 11時00分06秒 | 灰野敬二さんのこと


4月15日(月)東京 荻窪Club Doctor


HAINO/FUJIKAKE/MoE/RASMUSSEN


open 19:00 start 19:30
Adv. 2500 yen / Door 3000 yen

Keiji Haino  灰野敬二 (g, vo)
Masataka Fujikake 藤掛正隆 (ds)
MoE (from Norway):
Guro Skumsnes Moe (b, vo)
Håvard Skaset (g)
Mette Rasmussen (as, from Denmark)

ノルウェーのエクスペリメンタル・ハードコア・トリオ、MoE(モー)6回目の日本ツアー。今回は昨年から共演を続けるデンマークの前衛サックス奏者メテ・ラスムセンを加えたカルテット編成の予定だったが、来日直前にドラマーが急病のため参加できず、ドラム抜きの日本公演になってしまった。17日間で18公演というハードスケジュールの中、行く先々で地元のドラマーを探しながらライヴをこなすという異例のツアーは、リーダーのGuro Skumsnes Moe(ギュロ)に言わせれば「地獄のように大変だったけど、天国のように楽しかった」とのこと。MoEのメンバーは元々オスロの実験音楽シーンの出身であり、その手法をロック/ハードコアのスタイルで展開している。そう考えると即興ジャズ畑のメテ・ラスムセンとのコラボも納得できるだろう。



帰国前日の4月15日に企画された本公演は、もともとMoEのドラマーが先に帰国予定だったため、藤掛正隆がドラムで参加することになっていた。その縁でMoEの名古屋、岐阜公演に藤掛がドラマーとして同行するという交流も産まれた。灰野とMoEは2017年4月11日に渋谷で共演しており、昨年灰野がノルウェーを訪れた際にはGuroとのデュオでレコーディングを行ったという。つまりそう考えると、MoEにとって今回の日本ツアーで唯一プランとおりに運んだコンサートであるとともに、初共演ではなくある程度お互いの手の内を知った上でのコラボレーションと言える。当初は組み合わせを変えたデュオやトリオ演奏も予定されていたようだが、最終的に五人全員で2セット演奏することになったのは、この貴重な機会を余すこと無く全員で共有したいというMoEの希望だった。



その気持ちの通り、スタートから激しいプレイの応酬が繰り広げられる。灰野は比較的抑えめのプレイで、場面場面でプレイヤーを指差して演奏の指示をする。灰野の指揮のお陰で即興演奏が一本調子にならず、起伏に富んだ展開を見せた。Guroはディストーションベースの重低音を轟かせるだけでなく、動物の雄叫びを思わせるヴォイスパフォーマンスで演奏を別世界へワープさせる。Håvardのギターはメタリックなノイズで電気のこぎりのように亀裂を入れる。藤掛のヘヴィドラムはMoEのハードコアサウンドにピッタリだが、所々に顔を出す即興ドラムの異能感が既成音楽の限界を突き破る。灰野のギターはクリアなサウンドと地鳴りのような轟音を使い分け、演奏の舵取り役として務めを果たす。



特筆すべきはメテ・ラスムセンのアルトサックス。轟音のバンドサウンドに負けまいと全身から気迫を漲らせて発するフラジオは、マイクを通さなくても会場にいる全員の耳の中で破裂する。一昨年の来日時に観た仏教寺院での思索的なソロ演奏とは打って変わって鬼のような激情を解放するプレイもまた彼女の内観の表出なのである。世代的には厳粛な実験音楽よりもフラストレーションを発散するロックやノイズの方が身近なのかもしれない。



今回MoEを観れたのはこの一回だけだったので、他の公演と比較できないが、この夜のライヴは間違いなく前衛ロックと即興音楽とハードコアパンクの次元を超えた進化形であった。日本好きのMoEとメテが再び来訪する日を楽しみにしたい。

北欧は
パンクと即興
近い距離



MoE + Mette Rasmussen /‎ Tolerancia Picante
Conrad Sound ‎– CnRd330

2018年9月26,27日スタジオレコーディングされた共演アルバム。ライヴでの爆音演奏とはひと味違った楽曲重視の音造りが、MoE特有の変拍子ハードコアメタルを意外なほど聴きやすいサウンドに仕上げている。メテのサックスがバンド演奏と交配し、火に油を注ぐが如くサウンドスペクタクルを攪乱する。今風のオルタナ感とは次元の異なる地に足の着いた前衛精神が北欧の風土に染み付いた自由主義の伝統を証明している。80年代以降のチェンバーロックの香りもあり、プログレッシヴ・ロックの現在進行形と捉えることも出来る。いまや真の音楽革命はジャンル偏重主義者の思惑を遥かに超えたところで産まれていることは確かであろう。

MoE/Mette Rasmussen "Tolerancia Picante"
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【プレイリスト公開】4/17水 #DOMMUNE「"不失者の日"4時間SP!不失者「在り続けること」出演:不失者(灰野敬二、ナスノミツル、Ryosuke Kiyasu)

2019年04月18日 02時33分22秒 | 灰野敬二さんのこと


2019/04/17 (水) 19:00~23:00 DOMMUNE
20190503 1800 WWW「不失者の日」開催記念4時間プログラム
不失者「在り続けること
出演:不失者(灰野敬二、ナスノミツル、Ryosuke Kiyasu)

OREN AMBARCHI PLAYLIST
1. 悲愴 /『悲愴』1994年 PSF Records PSFD-50
2. UNTITLED (Disc1 Track 1) /『不失者』1991年 PSF Records PSFD-15〜16
3. すきにやればいい /『不失者』1989年 PSF Records PSF-3〜4
4. UNTITLED (Track 7) /『The Caution Appears』1995年 Les Disques Du Soleil Et De L'Acier CDSA 54039
5. あっち /『不失者』1989年 PSF Records PSF-3〜4
6. こっち、おまえ /『Tokyo Flashback / PSF Psychedelic Sampler』 1991年  PSF Records PSFD-12

HENRY ROLLINS PLAYLIST
1. もう少しこのまま / 『もう少しこのまま』1998年 J-Factory – TKCF-77020
2. If I Had Been Showered In Gold Blood, Wouldn't My Prayer Have Been Answered? /『Gold Blood』1998年 Charnel Music CHCD-30
3. UNTITLED (Track 8) /『The Caution Appears』1995年 Les Disques Du Soleil Et De L'Acier CDSA 54039
4. Pathetique /『Withdrawe, This Sable Disclosure Ere Devot'd』1998年 Les Disques Victo – VICTO CD 060
5. ほんの少し前に /『来たる時』1997年 J-Factory – TKCF-77015
6. とどめ  やり方 /『光となづけよう』2012年  Heartfast – HFCD-013
7. これぐらい このまま それぐらい そのまま /『Origin's Hesitation』2001年 P.S.F. Records – PSFD-8010
8. 完結されもしない死 /『完結されもしない死 』1997年 J-Factory – TKCF-77014
9. まぶしい いたずらな祈り /『まぶしいいたずらな祈り』2012年 Heartfast – HFCD-014

FUSHITSUSHA NOW (現行メンバー ライヴ音源)
1. アイリッシュハープ〜神はいる / 2017年10月5日 高円寺HIGH
2. 悲愴 / 2017年12月30日 高円寺ShowBoat
3. ここになってしまう / 2018年5月3日 高円寺ShowBoat
4. 捧げる / 2017年10月5日 高円寺HIGH
5. すべてのために生きつづける / 2017年12月30日 高円寺ShowBoat
6. 少しずつ曲がっている哲学 その先には湿地がある / 2017年10月5日 高円寺HIGH 
7. POLYGONOLA / 2018年12月30日 高円寺ShowBoat 
8. なしくずし / 2018年12月30日 高円寺ShowBoat 
9. ここ / 2018年12月30日 高円寺ShowBoat

在り続ける
義務よりも
礼儀



5月3日(金・祝) 東京 渋谷WWW
不失者の日

17:00 / 18:00
ADV./DOOR ¥4,500 / ¥5,000(税込 / 全自由 / ドリンク代別)
※30歳以下当日¥500キャッシュバック。要顔写真付き身分証明証。

LINE UP
不失者

TICKET
◆先行予約:1/12(土)10:00〜1/20(日)23:59
https://eplus.jp/fushitsusha-www/
◆一般発売:1/26(土)
e+ / ローソンチケット[L:71559] / チケットぴあ [P:140-396]

INFORMATION
info@yoasa.jp
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【大盛況!感謝】【∵23∵盤魔殿 】 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.23 2019/4/12(金) 幡ヶ谷FORESTLIMIT

2019年04月16日 01時26分18秒 | 素晴らしき変態音楽

 

【∵23∵盤魔殿

盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.23

Étoile d'argent Vingt trois

19:00 Open/Start

Charge 1,500 1drink

 

去る412日(金)に幡ヶ谷FORESTLIMITで開催された盤魔殿スペシャル【∵23∵盤魔殿 】は、DJバーでなく初のライヴハウスでの開催で、動員含め運営進行面でも不安があったが、蓋を開ければ盤魔殿史上最大の50人近い観客が集まり、大きな混乱も無く、大盛況のうちに終了した。スペシャルゲストのFloating Brothersをはじめライヴ出演者はそれぞれ唯一無二の異端パフォーマンスを展開し、レギュラーDJ陣は、これまで培った選盤の妙をここぞとばかリ競い合った。VJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫がTouch Designerを駆使してクリエイトするフォトマティックショー(映像)が異教感を拡大する。
2周年を迎える次回以降の盤魔殿の新展開が期待される。

 

●DJ BattleDJ Vaby a.k.a.大場弘規 × DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元


 

盤魔殿レギュラーDJの中でもフレッシュな二人のバトルは、「23エニグマ」というオカルトなテーマに接近したダークでインダストリアルでアンビエントなナンバーの連続。フォレストリミットの暗黒面を開拓する畸形な音像に八方の壁から音の悪夢が忍び寄る気がした。

 

Setlist: DJ Vaby (V), DJ BEKATAROU (B)

1. Winterkälte / Rebound Effect (V)

2. 5IVE XIMES OF DUST / Computer Bank (B)

3. Seda E Marg / Our Empire (V)

4. Iannis Xenakis / Diamorphoses (B)

5. Converter / Conqueror (V)

6. Erkki Kurenniemi/Dimi-1 (B)

7. P·A·L / I.R.K. (V)

8. Zoviet France / Cad Goddeau (B)

9. Hypnoskull / No Chance Left (Rmx) (V)

10. Ralph Lundsten / Bön 6 - Inled Oss Icke I Frestelse (B)

11. Id Molotov / Acid Mouse (V)

12. Giselher Klebe / Interferenzen (B)

13. Sonar / Shotgun Radio (V)

 



 

鬼籍


 

鬼籍は2012年、Nadiffでのイベントで松岡友のプレゼンテーションのバックでのノイズ演奏から始まったというオカルトノイズバンド。それ以来共演者を含め様々なメンバーが参加し7年間活動して来た彼らの解散ライヴ。裸体の松岡の詔と舞いにトライバルな即興ノイズ、お札を観客の額に張るパフォーマンス。盤魔殿スペシャルに相応しい呪術空間が出現した。

 

恵比寿 松岡友 / 弁財天 Yoshitaka S.T. / 寿老人 20m61 / 大黒天 平林幸壽 / 毘沙門天 hacha / 布袋 小松成彰 / 福禄寿 Ryo Yamada

 

七福神 鬼籍


 

 

●DJ Paimon a.k.a. Moppy


 

日本地下音楽とトルコ/中近東音楽の両方に造詣の深いDJ Paimon、この日はJAPUNDEGROUNDの秘技皆伝。日本発信でありながら、Paimonの手にかかると異端亜熱帯のエスノミュージックに聴こえてくるのが盤魔殿エニグマのパワーである。

 

Setlist

1. 岩田侑三 - The Moth Daedalus

2. The Gurdjieff - oratorio

3. Jun Konagaya - Time of Ruin

4. Chen Yi - Stand Up

5. 浅川マキ - 夢なら

5. 4-D - 春嵐

6. Ami Shavit - Yom Kippur, Part Two


 

 

●Floating Brothers


 

東京リチュアル主催、現代魔術研究、翻訳家バンギ・アブドゥルとキングコング・ジャパン/エレファントノイズカシマシの小松成彰による正統派リチュアルドローンユニットのデビューステージ。鮮烈なヴィジュアル映像照明の中、浮遊する音の波が精神を夢遊状態に導いた。

 

Floating Brothers=バンギ・アブドゥル(東京リチュアル)+小松成彰(キングコングジャパン、エレファント・ノイズ・カシマシ)

 

Floating Brothers Live In Tokyo


 

 

●DJ Necronomicon a.k.a.剛田武+ 橋本孝之(.es)


 

かつて盤魔殿で一度コラボしたDJ+アルトサックスデュオ再演。DJ Necronomiconがイギリスで採取したフィールドレコーディング音源が効果的に使われ、拉致されたヴァーチャル世界旅行者の物語を演じているようだ。ノイズドールとTGブッダマシーンをマニュアルで鳴らすDJに対して不動のままでフリーキートーンを吐き出すサックスの鋭い輝きに目がくらんだ。

 

DJ Necronomicon

Disques/音源

-Field Recording London Birmingham March 18-22, 2019

-NECRONOMIDOL / SARNATH

-カールハインツ・シュトックハウゼン / 若人の歌

-THE HATERS / LIMITED EDITION No.07, 13, 14, 15

-人類ついに月に立つ〜アポロ11号からのメッセージ

-Pierre Henry / La Noire A Soixante

-Pierre Henry / Entite

-Ryosuke Kiyasu / Ritual Offering

-Asmus Tietchens / LEUCHTIDIOTEN

-Olivier Messiaen / L'Ascension

 


 

Equipments/機材

-Les Belles Noiseuses

-Gristleism

-StompLab IG

 


 

橋本孝之

Alto Saxophone

 

DJ Necronomicon + 橋本孝之(.es) Live at FORESTLIMIT


 

 

持田


 

ノイズ/インダストリアルミュージック界にこの人有りと呼ばれるDJ Athmodeusこと持田保が自作のポエトリーリーディングを披露。彼の慈愛に満ちた視点がまっすぐに伝わる人間解放宣言で【∵23∵盤魔殿 】のマジカルな夜を締めくくった。

 

持田 保「国鉄少年」LIve at FORESTLIMIT


 

唯一の失態はフリーZINE「盤魔殿アマルガム」の用意が足りず早々にソールドアウトしてしまったこと。

当日受け取れなかった方、その他興味のある方は以下リンク先GigaFileでダウンロードできます。

GIGAFILE


 

紙版が欲しい方は次回盤魔殿にお越しいただくか、Twitter @mirokristel をフォローの上ダイレクトメッセージでご連絡ください。

 

盤魔殿

3年目の浮気

楽しもう

 

【次回開催】

盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24

Début de l'été d'herbe jeune

 

2019年5月25日(土)

渋谷DJ BAR EdgeEnd

19:00 Open/Start

Charge 1,000 incl.1drink

盤魔殿 Regular DJ All stars

+Secret Guest
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【灰野敬二 THIS WEEK】荻窪Club Doctor/DOMMUNE/BEAMS JAPAN

2019年04月15日 08時56分06秒 | 灰野敬二さんのこと


4月15日(月)東京 荻窪Club Doctor


HAINO/FUJIKAKE/MoE/RASMUSSEN


open 19:00 start 19:30
Adv. 2500 yen / Door 3000 yen

Keiji Haino  灰野敬二
Masataka Fujikake 藤掛正隆
MoE (from Norway)
Mette Rasmussen (from Denmark)

ノルウェーのヘヴィエクスペリメンタルロックバンド「モー」とデンマークの前衛サックス奏者「メテ・ラスムセン」が日本先鋭音楽のベテラン「灰野敬二」と「藤掛正隆」と激突セッション!どんな化学反応が起こるか興味は尽きない。


4月17日(水)東京 西麻布DOMMUNE


「20190503 1800 WWW「不失者の日」記念4時間番組!
不失者「在り続けること」

19:00-23:00
出演:不失者(灰野敬二、ナスノミツル、Ryosuke Kiyasu)
■観覧予約 http://www.dommune.com/reserve/2019/0417/


70年代から現在まで、常に「今」を追求しつづけているアーティスト、灰野敬二。50年近くにわたる活動の中で、彼の美学の核となるバンドが「不失者」である。1978年伝説のライブハウス吉祥寺マイナーのフリーペーパー「アマルガム」に掲載された「不失者デビュー!」宣言文以来、メンバーチェンジを繰り返しながら進化を続け、ハードロックに全く新しい強力で重層的な次元を切り開いてきた。流行り廃りの激しい音楽シーンで40年間失われることなく在り続けてきた彼らの「今」を見せつけるワンマンライブ「不失者の日」が2019年5月3日渋谷WWWにて開催される。それを記念して、灰野敬二、ナスノミツル、Ryosuke Kiyasuの現行メンバーを迎え、謎に満ちた世界を4時間たっぷりと体感するプログラム。ヘンリー・ロリンズ、オーレン・アンバーチといった灰野敬二・不失者フリーク・アーティストの選曲による過去音源と、現行メンバーによる初オンエアの最新ライヴ音源を爆音で体感。さらにDOMMUNEならではのスペシャル企画も予定されている。漆黒の魂の司祭・灰野敬二の思想の中核をなす不失者の未知の深淵にどこまで近づけるか。謎は解明されるのか、それとも新たなエニグマが誕生するのだろうか?前代未聞、240分の輪廻 長すぎるか 短すぎるか 君の心のとろけ方次第さ DOMMUNEの逆説を目撃せよ。


4月20日(土)東京 新宿Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F)


木村和平写真展 『袖幕』 『灯台』
ライブイベント


18:00〜
予約定員制:先着40名様(着席/20名様、立ち見/20名様)
※ご予約はBギャラリーまで (Tel:03-5368-7309)
参加費:1,000円(税込)
ゲスト:灰野敬二(音楽家)

Bギャラリーでは初となる写真家、木村和平の写真展を二部構成で開催します。第一部は、昨年刊行された写真集『袖幕』(aptp)の収録作品から厳選し、未発表作品と併せて展示、販売。第二部では、今春に発表される写真集『灯台』(aptp)の刊行に併せ新作を展示、販売します。

『袖幕』は、彼が実家で偶然見つけた一枚の古い写真が、幼い頃にバレエ教室に通っていた姉とバレエに関する記憶を蘇らせたことをきっかけに、子どもバレエ教室の発表会の舞台袖から様々な光景を撮影した作品です。『灯台』は、彼が好んで聴いているノイズ音楽の鑑賞体験を灯台が放つ光に例えた作品です。

ライブイベントでは木村の要望に応え灰野敬二が出演、希少な楽器ハーディガーディによる演奏を予定。

5月3日
不失者の日まで
あと半月

5月3日(金・祝) 東京 渋谷WWW



不失者の日

17:00 / 18:00
ADV./DOOR\4,500 / \5,000(税込 / 全自由 / ドリンク代別)
※30歳以下当日\500キャッシュバック。要顔写真付き身分証明証。

LINE UP
不失者

TICKET
◆先行予約:1/12(土)10:00〜1/20(日)23:59
https://eplus.jp/fushitsusha-www/
◆一般発売:1/26(土)
e+ / ローソンチケット[L:71559] / チケットぴあ [P:140-396]

INFORMATION
info@yoasa.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地下アイドルへの招待】ワンマンライブのススメ〜爆裂女子/でんぱ組.inc/NECRONOMIDOL/・・・・・・・・・

2019年04月11日 09時21分12秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


【地下アイドルへの招待】第17回: ワンマンライブのススメ
〜爆裂女子/でんぱ組.inc/・・・・・・・・・/NECRONOMIDOL

DJ Necronomicon ネクロノミコン(a.k.a.剛田武)


アイドルに限らずバンドやシンガーソングライターでも多数のグループが出演する対バン形式のイベントが多い。その中で如何に個性を発揮して印象づけ、あわよくば他のグループのファンを奪ってしまおう、という心意気があふれる現場は、否応無しにテンションが上がり、思わぬ化学反応が産まれることも多い。それに比べてワンマンライブはひとつの出演者が思う存分自らの世界を発揮できる、言わば我が侭邦題の現場である。特に個々が独自の設定を持って活動している地下アイドルにとって、ワンマンライブは活動の成果と将来的な活動方針を公表する集大成と言えるだろう。

3月24日 (日) 東京キネマ倶楽部

・・・・・・・・・
第9回ワンマンライブ「Tokyo in Natural Machine」


たとえば顔と名前を隠して活動して来たシューゲイザーアイドル、・・・・・・・・・通称ドッツのラストコンサートとなったワンマンライブは、元グランドキャバレーだった会場の設備を活かして、過去から現在に至る映像と衣装、アート作品の展示の中で3人のメンバーが完成度の高いパフォーマンスを繰り広げるという卒業公演に相応しい盛りだくさんな現場だった。時に難解かつ不可解なコンセプトでファンを戸惑わせて来た運営にも拘らず、最後のライブは生身の少女であるメンバーの気持ちがストレートに伝わる爽やかな幕切れだった。「また会える?」という問いに「きっと会えるよ」と応えた・ちゃんの顔が、45年前に小学校の卒業式で別れを告げて以来会うことの無かったクラスメートの顔にダブって見えた。



4月7日(日)渋谷チェルシーホテル

爆裂女子
日本爆裂計画tour2019 ツアーファイナルワンマンライブ


その一方、今年1月7日にデビュー一周年ワンマンライブを開催した最狂で最強のパンクロックアイドル爆裂女子-Burst Girl-は、クラウドファウンディングで実現した全国ツアー「日本爆裂計画tour2019」のファイナル公演ワンマンライブをシド・ヴィシャス所縁の名前を冠した渋谷の地下ライヴハウスで開催した。満員のファンの前で全国9公演で大きく成長した姿を見せつける文字通り爆裂したパフォーマンスは、多数のアイドルやバンドからの祝福メッセージと「新メンバー・オーディション」「初ミニアルバム・リリース」の二大発表で、メンバーもファンもモッシュやダイブで息を切らして汗だくになりながらも、希望に溢れる幸せな現場になった。





4月10日(水)渋谷 TSUTAYA O-EAST

でんぱ組.inc
我々はどこから来たのか? 我々はでんぱ組.incなのか、我々はどこへ行くのか 〜とりま東名阪〜


今年1月7日の夢眠ねむの卒業で新体制となったでんぱ組.inc初のツアーの東京公演。大阪城ホールや日本武道館といったホールツアーが多かったのでスタンディングのライヴハウスでのワンマンライブはステージと客席の距離が近くて、歌と踊りがダイレクトな熱になって伝わってくる。真っ白セーラーの新衣装は原点回帰の徴だろうか。誰が突出する訳でなく、六つの光が混ざりあって四方八方に乱反射する混沌としたパフォーマンスは、地下アイドル精神が生き続けていることの証である。全国ホールツアー「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019」とニューシングル「いのちのよろこび」リリースが発表され、まだまだ続くでんぱワールドの道を提示した。



ワンマンで
輝く女子を
観に行こう

次回おススメワンマンライブ
4月30日(火)東京キネマ倶楽部

新体制NECRONOMIDOL 1stワンマンライブ
「VVALPURGIS」



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【タイテ&目次公開】4/12(金) 幡ヶ谷FORESTLIMIT【∵23∵盤魔殿 】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.23

2019年04月08日 23時50分54秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年4月12日(金) 幡ヶ谷FORESTLIMIT
【∵23∵盤魔殿 】
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.23

Étoile d'argent Vingt trois
19:00 Open/Start  
Charge ¥1,500 + 1drink

DJ:DJ Vaby(大場弘規) / DJ BEKATAROU(伊藤元) / DJ Paimon(moppy) / 持田保(ポエトリーリーディング)/ Qliphoth(宇田川岳夫 フォトマティックショー )
Live:
鬼籍:松岡友 /Magus, Yoshitaka S.T. /Guitar, 20m61 /VJ, 平林 幸壽/Hirabayashi Yukihisa /Percussion, hacha /Prayer, 小松成彰 /Didgiredoo, Ryo Yamada/ ドニパトロ
Floating Brothers (バンギ・アブドゥル+小松成彰)
DJ Necronomicon(剛田武)+橋本孝之(.es)



TIME TABLE
19:00 DJ Battle:DJ Vaby × DJ BEKATAROU
19:30 鬼籍     
20:00 音楽と映像のコラボQliphoth     
20:15 DJ Paimon     
20:40 Floating Brothers (バンギ・アブドゥル+小松成彰)
21:05 DJ Necronomicon+橋本孝之
21:35 持田保(ポエトリーリーディング)
22:00 END


来場者全員プレゼントZINE『盤魔殿アマルガム Vol.17』
目次
・特集:猫と23陰謀論、そしてバンギ・アブドゥル(持田保)
・必殺の名盤紹介:Ralph Lundsten (伊藤元)
・地下アイドル最新ディスク・レビュー(剛田武)
・第死夜【The Nighs Of Terror(邦題「ゾンビ3」)】 イタリア・1980年公開(大場弘規)
・Fraternitas Saturni 土星兄弟団(サトゥルヌス兄弟団)について(宇田川岳夫)
・盤魔殿Vol.22 完全セットリスト


詳細⇒【特報!開催決定】盤魔殿スペシャル【∵23∵盤魔殿】2019.4.12 in 幡ヶ谷フォレストリミット

特別な
盤魔殿には
何かがある

2019.4.12(金) 盤魔殿∵23∵(Disque Daemonium Silverstar Twenty Three)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする