A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

朝生愛@新高円寺 Salon by Marbletron

2007年09月29日 16時47分16秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
先日Manda-la2でレコ発ライヴを行なった朝生愛ちゃんのソロ・ライヴ。他の出演者は秋山徹次氏、樋口寿人氏。みなギター一本で演奏するミュージシャンだ。
愛ちゃんは最後に出演。今日は髪を縛り、ベージュの上下で、レコ発の時より気軽な感じ。ショートスケール、ワンピックアップのリッケンバッカーを抱え立って歌う。その立ち姿が凛としていて気持ちいい。ギターはほとんど一本の指で弾く。そこに繊細だが芯のある歌声が重なる。ギターと歌が一体化し、微妙な緊張感のある空気を作り出す。6曲ほどで30分弱の演奏。豪華なゲストの参加したレコ発ライヴも良かったが、こうしたソロ・パフォーマンスの方が彼女の本質をはっきり感じられる。
「今日は音楽に真剣に取り組む人ばかりの中で緊張しました。この借りはきっと返します」と言っていたが、借りを返すってどういう意味なんだろう?
終演後挨拶してCDにサインをもらった。イラスト風の彼女らしい小さなサインだった。
モダーンミュージックの生悦住さんが来ていた。「ソロの方がいいね」と愛ちゃんにぞっこんの様子だった。
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踊る阿呆に観る阿呆~ゆらゆら帝国「CLIPS 1988-2003」

2007年09月29日 00時47分44秒 | 素晴らしき変態音楽
ゆら帝のMIDI在籍時のビデオクリップを8曲集めたDVD。デビュー当時はビデオにそれほど興味の無かった坂本慎太郎氏が年を追うごとにビデオに惹かれ、制作に深く関わっていく様が描かれている、ある意味ドキュメンタリー。
ライヴ素材を使用した「発光体」「ズックにロック」、「ゲバゲバ90分」のようにサイケ&カラフルな「ゆらゆら帝国で考え中」と「ラメのパンタロン」(これは「タモリ倶楽部」も)あたりまでは普通の(といっても彼ら特有のユーモアと毒の溢れる)クリップといえるが、それ以降が凄い。
エフェクターフェチが昇天する「冷たいギフト」、ヴェルナー・ヘルツォークばりの長回し映像が後半に爆発する「貫通」、そして観る者全ての最先端の感性を3分間で錆付かせる「夜行性の生き物3匹」、デレク・ジャーマンのフィルムのような「ドア」、と危ない映像が盛りだくさん。音楽と映像の持つ関係性を全て捨て去った、荒涼とした宇宙が描き出されている。
嗚呼、今夜も無数のひょっとこに襲われる夢を見るのだろうか。
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six@新宿 Red Cloth

2007年09月25日 23時15分58秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
24日(月・休)sixの半年振りのライヴ。共演はインバスターズ、ザ・チョコレイツ、The Oranges。知らないバンドばかりだ。
sixは一番手。特に新曲もなく、今までどおりのキュート&ワイルドなステージを展開した。久々に観れて嬉しかったが、この半年間何をしていたのか気になった。バンドとして進歩していないのがちょっとフラストレーション。Lolaのギターが以前のグレッチからホロウボディのテレキャスターに変わっていたのが唯一の変化か?
vo.bのChelioは9月末から吉祥寺のブティックでイラスト展を開くそうだ。彼女のちょっとフレンチっぽいレトロな雰囲気のイラストはなかなか味がある。sixのデビュー7インチのジャケはChelioのイラストだった。
それからsixは現在、女性オルガン奏者を募集中!60'sのファッションと音楽が好きな方は是非応募してください!詳しくはsixのHPにて。
six HP
ふと横を見ると赤のボーダーシャツのジョニーラモーンカットの女の子が。それはなんと昨日観たロマーンズのナツコちゃんじゃないか!「昨日真ん前で観てました。サイコーでした!」と興奮気味に話しかけた。週末は大抵ライヴハウス(特にRed Cloth)で遊ぶそうだ。ちっちゃくて可愛かった。

他の出演バンドは音楽性が違っていて飽きなかったが、ザ・チョコレイツはイギー・ポップ&ザ・ストゥージズみたいなワイルドなロッケンロールで面白かった。vo,g,b,dsの4人組で楽器の3人はロッカーっぽくてカッコいいのだが、voが次長課長の河本そっくりで笑ってしまう。普段はしがないセールスマン、でも歌はなかなか迫力があってよかった。ついでに
チョコレイツ HP
帰りに裏窓へ寄って10/2のVajraの前売りチケットを買った。サックス奏者の浦邊雅祥さんが飲みにきていた。
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Cobra vs Romanes@渋谷チェルシーホテル

2007年09月25日 22時50分08秒 | ロッケンロール万歳!
23日(日)日本のOiパンクの元祖ヨースコー率いるCobraが2年ぶりに再結成、ロマーンズをフロントアクトにライヴを敢行した。
会場は200人も入れば満員の狭いライヴハウスで、チケットはもちろんSold Out。
私はどちらかというとロマーンズ目当てで行ったのでステージ最前列、g.voのナツコ・ロマーンの真ん前で観た。初の40分ライヴ(通常は30分くらい)でたっぷりロマーンズを堪能した。「ロボトミー」や「ハッピー・ファミリー」などCDに入っていない曲もかなり演った。正直言ってテクニックは2年前からそんなに上達していないのだが、数多くのステージをこなしてきただけあって、気合と迫力はUPしていた。Cobra目当てのスキンズもこの可愛いトリオに温かい拍手を送っていた。
さてCobra。ロマーンズの時とは大違いで始まった途端に観客が前へ押し寄せてくる。そしてモッシングの嵐。覚悟はしてはいたのだが、彼らのCDをそれほど聴きこんでいない私はこのノリには乗り切れなかった。しかも最前列でもみくしゃにされて、頭を5回ぐらい蹴られるし、前の奴の汗だくのT-シャツの背中が胸に張り付くし、隣の女の子には腕を握られるは、でボロボロ。でもこういうのは嫌いじゃない。今年42歳というヨースコーの歌は往年のままの迫力。バックは新メンバーだが演奏はしっかり固まっている。会場が一体になって腕を振り上げて大合唱する。やはりCaptain Nipponは永遠だな、と思った。


Cobra HP
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灰野敬二x藤掛正隆@横浜 Stormy Monday

2007年09月21日 22時15分47秒 | 灰野敬二さんのこと
このデュオを観るのは何回目になるだろう。その進化を観るために会社を早退して横浜へ向かった。
灰野さんは今回も座っての演奏。第一部は短めのタブラッカとドラムのパーカッション合戦の後、灰野さんはゴッタン(南九州の伝統楽器。全部木でできた小型の三味線)を手に。静か目の単音弾きから、ディストーション、ファズをかけた凄まじい音まで、掟破りの演奏を聴かせる。その後SGに持ち替える。今日は攻撃的なプレイが目立つ。藤掛さんはリズムマシーンも使いつつ、強力なビートを叩き出す。
休憩の間に見るからに観光客という外国人がゾロゾロと入ってきた。ペちゃくちゃおしゃべりの陽気な集団だ。会場の雰囲気が一気に変わる。たぶん気軽なブルースでも聴いて盛り上がろう、という気分で、Stormy Mondayを紹介されて来たのだろう。確かに普段はブルースやジャズ、フュージョンが多いStormy Mondayだが、よりによって日本のアンダーグラウンド界の闇の司祭が出演する今日来るとは不運な人たちだ。
灰野さん、藤掛さんの二人も自分たちを観に来た客と、音楽には興味の無い客の混在する中で演奏するのは妙な気分だったと思う。
第二部は愛秘謡を織り交ぜてのステージ。「かなりや」~「ダイヤモンドが百五十屯」。さらに気合が入ったのか、ギリギリガガンガンと音が前に出てくる演奏だ。そのあとは轟音のヴォイスパフォーマンス。鳥肌が立つような演奏。この辺で外国人客は耐えられなくなったのか、退散(一人だけ残って最後まで観ていた。)終盤はフルートとファルセットヴォイスをバックに「愛しのマックス」で締めた。
珍客の乱入で面白い経験が出来た。
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知る人ぞ知るパンクバンド、NYルース

2007年09月15日 00時39分15秒 | ロッケンロール万歳!
思いっきり個人的な想い入れのあるバンドに付いて書こうと思う。
90年代半ばにアメリカからデビューしたNY Loose(NYはもちろんニューヨークのこと)というポップパンクバンド。Vo&Gがブリジット・ウェストという美形の女の子で、G,B,Dsは男の四人組バンドだった。HollywoodレコードというDisneyの子会社から「Year Of The Rat」というアルバムでデビューした(ジャケ違いで日本盤も出た)。それに先立ちインディーズで7"を3作とEPを1作リリースしており、アメリカよりもイギリスで人気があったという。
ブリジットは金髪ボブカットで、私の好きなSGを低く構えて弾きながらキュートな歌声を聴かせた。サウンドは初期BlondieやRamones,New York Dollsのような70'sパンク。いかにも私好みのバンドだった。
96年頃、マリリン・マンソンの前座で全米ツアー中の彼らをアメリカのボルティモアで観た。たまたま出張でアメリカへ行った時にやっていたのだ。その頃アンチキリストの教祖として人気絶頂のマリリンとは音楽性も違うし、結構辛いツアーだったのでは、と思うが、オーディエンスの受けもよく、何よりもブリジットのセクシーさに私はメロメロになってしまった。
そんな彼らはアルバム1枚でレコード会社との契約を切られ、あっけなく解散してしまう。

それから10年、彼らのことを思い出すことも無かったのだが、先日ふと思い出してYAHOO検索してみた。そしたら何と、立派なホームページが出来ているではないか。現在イギリスで結婚して子供もいるブリジットへの最新インタビューも載っている。しかもNYルースのレアトラックCDが今年の4月に発売された、との記載が!再評価か?
早速アマゾンで取り寄せてみた。初期の7"の歌なんかもうロリータパンク。正直言ってクロマニヨンズより良かった(比較の対象が違うが。。。)

興味のある人はHPをチェック。もちろん英語です。Photoもいっぱい載っているし、曲の試聴も出来る。
NY Loose HP
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?...ザ・クロマニヨンズ「Cave Party」

2007年09月13日 18時07分53秒 | ロッケンロール万歳!
ガレージかサイコビリーかと思わせるロゴとジャケット、その名も「洞穴宴会」。ザ・クロマニヨンズ待望の2ndアルバムである。私はディスク・ユ○オンで予約して購入したが、特典として缶バッジ3個とステッカーが付いてきて嬉しかった。
1stリリース後に出したシングル「紙飛行機」と「ギリギリガガンガン」を含む全14曲入。
さてその内容だが、ちょっと期待しすぎたか。シンプルでストレートなロッケンロールに溢れているのだが、前作に比べて少し散漫な気がする。ブルーハーツに例えれば「High Kicks」みたいで、いい曲はたくさん入っているのだが、何となく印象が薄い、という感じ。全編R&Rの基本形なのは変化無いのだが、1stにあった普通のR&Rを突き抜けるヒロトとマーシーのミラクルなパワーがちょっと足りない。その原因のひとつは、頭とケツにシングル曲を持ってきた曲順にあるように思う。1stには「キラービー」「エレキギター」とブッ飛ばして、スケールの大きな「連結器よ永遠に」に繋がり、そのスピードのまま後半の「歩くチブ」へ行ってエンディングのお祭りソング「土星にやさしく」で大団円を迎える(さらにシークレットトラックもある)、という素晴らしい流れがあった。それに比べて「CAVE PARTY」は、カッコいい曲を並べた小品集という感じ。いいアルバムなのだが。。。特典DVD「Cro-magnons TV」もちょっとマンネリ気味だし。
あまりに期待をし過ぎたね。ゆらゆら帝国の新譜には過大な期待をしないようにしよっと。
ちなみに「悲しみのロージー」はザ・ルースターズのデビュー曲「ロージー・ロージー」へのオマージュだと思います。それから「いきなりくる」はムーディー勝山を思わせる。失礼!
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テレホンカード

2007年09月10日 22時36分23秒 | どーでもいいけど
中野ブロードウェイのテレカ専門店でテレホンカードを売った。一枚350円だった。プレミアものだと思っていたWINKも門あさ美も同じ価格だった。思えば一世を風靡したテレカ・コレクターは現在どのくらい残っているのだろう。技術の進歩と共に古いものは無価値になっていく。オープンリール、8トラックテープ、レーザーディスク、ベータ、アナログディスク、カセットテープ。。。数え上げればきりが無い。
小学生の頃、切手収集とコイン集めに熱中した。子供の世界では流行の移り変わりが非常に早い。ミニ四駆、ハイパーヨーヨー、たまごっちなどなど。
こうして"流行"という名の得体の知れない罠に落ちたまま、私たちは生きていく定めなのだ。
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朝生愛@吉祥寺Manda-la2

2007年09月09日 00時41分42秒 | 素晴らしき変態音楽
新作「カモミールのプール」のレコ発ライヴ。Manda-la2はいつものテーブルをどかしてイスを並べていたが、それでも立ち見が出るほどの超満員。それだけアルバムが多くの人の心を捉えたということだろう。
朝生さんは白いワンピースにレッドサンバーストのリッケンバッカー。バックは寺西千秋(key)、中村宗一郎(ds)という小編成。朝生さんのギターはオープンチューニングで基本的に単音弾きのアルペジオ、KeyもDsも最小限の音数。アルバムでは力強さを感じたが、ライヴでは今まで通り可憐で微妙な歌を聴かせる。ただし全曲日本語の歌だった。
スペシャルゲストとして数人のミュージシャンが参加した。BORISのWATAさんは、自分の歌も披露。ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏はカーペンターズの「Close To You」のカバーでもギターを弾いた。
今回は盛り上がるシーンもあり、バラエティに富んでいていつものライヴとは変っていたが、基本的に朝生さんのパフォーマンスは体温が低めで静寂に満ちている。ありきたりの言葉だが本当の癒しの音楽だ。
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無料のコミック雑誌、コミック・ガンボ

2007年09月06日 21時35分40秒 | 書物について
毎週火曜・水曜に都内の駅で黄色いジャンパーのお姉さん方が配布している無料のマンガ雑誌「コミック・ガンボ」をご存知だろうか。
最初は「ただのマンガ雑誌なんて質が良くないだろうし、もらうのもちょっと恥ずかしい」と思って避けていたのだが、ある日もらって読んでみた。面白い。内容はしっかりしているし、1時間あれば読んでしまえる気軽さが嬉しい。夏目漱石の小説をコミック化した「坊っちゃん」、織田信長の武勇伝の「覇道遥かなり」、麻雀を知らなくても楽しめる麻雀マンガ「鳳凰」、恐怖マンガ「朧」など連載は充実しているし、4コママンガも面白い。他にも落語、野球、ボーリング、株、茶道、デパ地下、芸人、博物誌などいろんなテーマのマンガが並んでおり、飽きない。
「ガンボ」とはニューオリンズの様々な食材をごった煮にする名物料理から来ているのだろう。
広告収入だけでこれだけクオリティのコミック誌が作れるとはすごいものだ。毎週火曜日が楽しみでならない。皆さんも馬鹿にしないで読んでみて欲しい。首都圏以外の人でも送料を払えば定期購読が出来るそうだ。詳しくはHPを。
コミック・ガンボ HP

あと「R25」も愛読しています。
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