A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

割礼「ゆれつづける」LIVE@下北沢Shelter 2013.10.29(tue)

2013年10月31日 00時20分45秒 | 素晴らしき変態音楽

(写真・動画の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

スローモーションのパントマイムを踊ろう



輝くギターから放たれる圧縮された命の炎



気泡が沸き上がる水の中、ワカメとしての聴取体験

HMV GET BACK SESSION independent 割礼「ゆれつづける」LIVE



割礼『ゆれつづける』(1990)
4th・アルバム。 メジャー進出後2nd。
ネオ・アコースティックなスタイルはゆったりとした高まることのない薄暗い耽美なサイケデリックな世界が広がる。 チリチリと小さくも激しい炎が燃える。
01. 緑色の炎
02. 散歩
03. 電話の悪魔
04. 海のあの娘
05. 快人20面相
06. 歪み
07. 素敵な季節
08. ゆれつづける
09. ごめんね女の子



21世紀に入ってからアイドルの眩しい光で救われるまでの11年間、私は地下音楽の居心地のよい暗黒の淵に身を浸してきた。それは灰野敬二の世界かもしれないが、存在感に圧倒され魂の震えを止められない灰野ワールドよりも、居心地のよさでは割礼のライヴこそ山椒魚の住処には相応しい。日常生活では経験し難い超低速の世界は、思考回路を麻痺させ限りなく眠りに近い酩酊ウイルスを延髄に注射する。昔大好きだった暗黒舞踏劇団に浣腸脳髄という演目があったが、再開発前の池袋東口の雑踏から徒歩10分の民家で経験したその完全な暗闇の記憶が、割礼のライヴを観ている間に脳内に鮮烈に甦る。30年前の記憶と共に目の前に展開されるスローモーション世界の住人の蠢きが、レンドルミンのように脳幹を優しく刺激し、清浄な催眠効果をもたらす。朦朧とした意識と同様に、身体は海藻の動きを真似てゆらゆらゆれつづけるばかり。人間存在の根源はワカメであった。赤ん坊のように無防備になってごらん、と二本のギターが囁きかける。その言葉に安心して主体性を放棄し、スピーカーから溢れ出す轟音の波に身を任せる。完全降伏の快楽(PLEASURE OF SWEET SURRENDER)。すべてを捨ててこの音に溺れよう。もう何をされてもいい。好きにしていいよ。殺されてもいい。もし殺るなら今この瞬間に背中をひと突きにして下さい。お願いです。





ENCORE
10. INスト
11. がけっぷちのモーテル
11. リボンの騎士

ディズニーランドのアトラクションでは体験できない2時間のユートピア・エクスペリエンス。耽美の絵本を読み終えたワカメ人間たちは背中を伸ばして闇の中を再び社会生活に戻っていくのであった。



スローモーション
ストップウォッチ
計測不可能

意識と無意識の狭間に棲息する山椒魚こそ我が理想なり。
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ブリットポップのお祭り兄ちゃん完全復活!~ドッジ―、ライヴ盤発売決定&最新インタビュー

2013年10月30日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


昨日ザ・クロマニヨンズのライヴレポートを投稿した直後に、初のライヴCD『ザ・クロマニヨンズ ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン』のリリースが発表になり、ナイスタイミング!と喜んでいたら、今朝届いたメールマガジンで、UKロックの雄ドッジ―もライヴ盤をリリースするという情報を知った。BBCライヴのコンピCDはあったが、正式なライヴ盤は初めて。マイ・フェイヴァリット・バンド2組が揃って実況録音盤をリリースするとは、やはりロックは現場主義!と実感。

復活後の順調な活動に感慨を覚えながらドッジ―のサイトを眺めていたら、感激の映像を発見。まずはご覧いただきたい。



何とロイヤル・アルバート・ホールで代表曲「グッド・イナフ」を1200人の少年少女合唱団と共演している。本人は勿論、子供たちや指揮者の女性の楽しそうな姿が感動的。青少年音楽フェスでの演奏らしいが、祭り好きなドッジ―にはピッタリ。彼らは子供たちの楽器演奏を援助する活動も行っているようだ。90年代の「闘うフラワーチルドレン」はおっさんになっても社会運動とリンクしている。デビューから20余年経った今、このブリットポッパーに再び陽の光が当たっているのは間違いない。

そんなドッジ―の最新インタビューがイギリスのstereoboard.comに掲載されていたので日本語訳を無断掲載。ステレオボードは日本でいえばチケットぴあやイープラス、ローチケのようなチケット販売サイトである。

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危険な(Dodgy)キャラクター:ブリットポップの愛すべき悪党の帰還

ブリットポップの時代が遠くなり記憶が霞むとともに、2つの象徴的存在以外にも、多くの登場人物が、良かれ悪しかれ同じ標識を付けられ、シーンに大きな貢献をしたことが忘れられがちである。

一般にはブラーとオアシスがチャートを席巻したことになっているが、それ以外にもジーンやメンズウェアやスリーパー、よりメジャーなシェッド・セヴン、スウェード、スーパーグラスなどもチャートの常連だった。

そういったバンドの間のどこかに座を占めるのがミッドランド経由ハンズロー出身のトリオ、ドッジ―である。「ステイング・アウト・フォー・ザ・サマー」、「イン・ア・ルーム」、全英4位ヒットの「グッド・イナフ」といった"ハッピーゴーラッキーな"ヒットを放った全盛期には彼らの話題は尽きることがなかった。実際キックオフツアーで彼らをサポートしたのはオアシスだった。

90年代半ばのピーク後のこの愛すべき悪党を見失った人には意外なことに、1998年にナイジェル・クラークが脱退した後も、新しいラインナップでドッジ―の活動は続き、2001年に『Real Estate』をリリースして解散した。

有りそうになかったオリジナル・スリーピースの再結成は、残念ながら悲劇的な状況下で2007年に実現した。結成から20年後の2012年にリリースしたニュー・アルバム『Stand Upright In A Cold Place』は評論家から称賛され、最近のBack To Backツアーでは、新作と1993年のデビュー作『ザ・ドッジー・アルバム』の全曲演奏を披露した。

新しいライヴ・アルバムは最近のツアーから最高の演奏を収録している。リリース記念イベントが11月23日ロンドンのジャズ・カフェで開催され、往年のグレイテスト・ヒッツと共に新曲も披露される。ステレオボードは、忙しいスケジュールの中ドラマーのマシュー・プリーストを捕まえ、彼らの最新動向と思い出を辿ることに成功した。



1998年にオリジナル・ラインナップが分裂した時、ナイジェルのソロ志向と家族とより多くの時間を過ごしたいということが大きな理由だと言われたが、もう少し辛辣だったと仄めかす情報もある。実際には何が起こったのでしょうか?

ナイジに90年代半ばに立て続けに二人の子供が生まれた。マネージャーもアンディも僕もそれがどんなことか理解できず、ナイジに大きなプレッシャーがかかった。また、4年間一生懸命ギグとレコーディングに励んだ結果、やっと96年に「グッド・イナフ」でブレイクした時、彼は「こんなものか。こんなのクソだ」と思ったんじゃないかな。96年がどんなにクレイジーでクソだったかわかるかい?僕とアンディは隔週でタブロイドネタになってた。振り返ると奇妙極まりないよ。

バンドは何年もナイジェルなしに活動しました。2007年に照明担当のアンディ・ムーアの病気をきっかけにあなた方3人が再集合した時、そこに参加できない他の元メンバーになんて話したのですか?

僕がパントマイム・ドッジ―と呼んでいるドッジ―No.2は2001年に失速しており、2007年に正式なラインナップが復活した時に他の人間を除外することは問題なかった。僕らはアンディ(ムーア)を愛していた。僕らの最初期からの照明技術者でおかしな奴だった。彼は脳腫瘍を患い死にかけていて、2006年に子供たちの資金調達の為に、僕とナイジを別々に呼び出して、わざと鉢合わせさせたのさ。彼に祝福を。僕らに人生ってクソみたいに短いことを教えるために仲間が死んでいくのを見るなんて嫌な体験だった。

ライトニング・シーズのイアン・ブロウディがプロデュースしたドッジ―のデビュー・アルバムから20年経ちました。その頃のことやレコーディングに関して思い出を聞かせてください。

それは特別な時間だった。僕らは、若くて勇気に満ち、無限のエネルギーがあった。すべてが新しかったし、総じて素晴らしい時間だった。レコード業界にはお金があり、それを若いバンドに投資することを望んでいた。彼らは愚かにも僕らの飲み代を負担してくれたので、僕らは二晩で£ 300使った。それですぐ取り止めになった。リバプールは凄かった。キャストやリアル・ピープルのようなバンドがいて、ブロウディを通じてアイシクル・ワークスのイアン•マクナブのようなリバプールの先輩ミュージシャンたちとつるむようになった。それ以来腐れ縁が続いている。



かなり高い評価を受けた『Stand Upright In A Cool Place』は、すべてマルバーン・ヒルで録音された新曲ですか?それとも過去の未発表曲も含まれているのですか?アルバム・タイトルはどこから来たのでしょうか?

いくつかのアイデアは4年前からあったが、90年代に遡るものはないよ。アルバムのレコーディングに強壮剤は必要なかった。ナイジは素晴らしい曲を書いていた。そして、彼はそれ以来、さらに良くなっている。

僕はラジオが大好きなんだ。レコーディング開始の前の2010年にラジオ制作の修士号を取った。その頃ラジオドキュメンタリーやポッドキャストをたくさん聴いていて、そのひとつが世界中を旅して様々な人々の幸福の秘密を探る番組だった。金持ち、貧乏人、信心深い人、無神論者などあらゆる人生を歩んでいる人。その中で僕が気に入ったのが、「涼しい場所に直立に置くこと」という漂白剤のボトルのシールが人生の秘密だと述べた坊さんだった。「いただきー!」と思ったら、曲にピッタリはまった。

ニュー・アルバムの中で特に好きな曲はありますか?

僕はやっぱり「Did It Have To Be This Way」が好きだ。ナイジはコリン・フォアマンという作詞家と一緒のEmpty Paintingsという別のプロジェクト用に、この曲の素晴らしいデモを録音した。僕はそれを聴いて、こんなすげぇ曲は僕らもやるべきだって言ったんだ。

僕とアンディにとっての課題は、そのシンプルな魅力を台無しにすることなく、何を付け加えられるかだった。その結果がアルバムを貫く本当に明るいタッチのバンドサウンドなんだ。出来にはとても満足している。マット・ペンスのミックスはそれを効果的に引き出してくれた。



次のアルバムの計画はありますか?

もちろん、僕らは死ぬほどスタジオ入りしたいよ。新曲は前のアルバムよりベターですげえよ。先月具体的な目的なくパース・ヒルのスタジオに入り、2時間ぶっ続けでジャム・セッションした。幸運にもすべて録音した。とてもクレイジーな曲があり、リリースしたいと思っている。僕らがブルースに近寄らないことを誇りに思うよ。あまりに簡単だから。

Back To Backは誰のアイデアですか?また「殿堂(Hall Of Fame)」とは何ですか?

2013年は僕らのデビュー作『ザ・ドッジー・アルバム』の20周年を迎え、それを記念したかったけど、もっとも最近の、評論家に絶賛されたアルバムの曲をプレイするのを止めたくはなかった。そこで両方のアルバムを全曲”背中合わせに(Back To Back)”演奏するショーを計画した。いわばバンドの’その後(then)'と '今(now)' 。それがもともと誰のアイデアだったかは覚えていないけど。

ツアーはBack To Backツアーと呼ばれ、5月と6月の間にブレコンからビッドフォードまでの合計9公演行った。各地で素晴らしいパフォーマンスが生まれ、幸いにも録音機材があったので、殆どのショーは記録され、ツアーのライヴ・アルバムがリリースできる。

殿堂のアイデアは、ファンにとって自分の名前がアルバム・アートワークに載る機会は素晴らしいアイデアだと思ったし、特にどれかのショーに来た人にとっては、CDがちょっとだけ特別なものになるだろう。そしてそれはアルバムを買う動機づけになるかもしれない。みんなが欲しいものが何かわかってるんだ。



あなた方は過去に社会問題や慈善活動に関与してきましたが、現在そのような活動は行っていますか?

うん、ナイジは『Festivus Music project』というコンピレーション・アルバムの為にクリスマス・ソングを録音するよう依頼された。他のアーティストは皆カヴァーだけど、ナイジはオリジナルさ。一日で作曲して録音したけど、とても感動的で素敵な曲さ。「Christmas At The Foodbank」という曲。だから僕らはTrussell Trustと一緒に何かやるつもりだ。一日何万ポンドも稼ぐ人がいる一方、この国では50万人の人がFoodbank(食料銀行)に頼らなければならないことは大問題だ。

あなたのウェブサイトのマーチャンダイズ商品にはティーポッドカバーがありますね。あなたたちの誰がその楽しいティーポッドカバーを使って仲間に素敵な紅茶を煎れてくれるのでしょうか?

変わったマーチャンダイジングのアイデアを考えることができたとき、人生はちょっぴり良くなる。例え実際には売れなくても。これはファースト・アルバムの「コールド・ティー」の” 冷たいお茶ほど酷いものはない”というアンディが書いた歌詞から来ているんだ。今年はそのアルバムの20周年でそのアルバムのツアーを行うので、とてもスウィートなアイデアだと思う。アンディは大の紅茶好き。ナイジは全然違う。便所よりましなだけのインスタントコーヒーが好きだし。まろやかな鳥とたわごとだね。

オアシスがあなたをサポートした時、彼らがこんなにビッグになると思いましたか?彼らをどう思いましたか?

僕はビールジョッキとパイを持って道を渡っていたので観なかった。いつものことさ。97年のグラストンベリーでラジオヘッドの前にプレイした後、彼らの象徴的なパフォーマンスをステージ脇から観ていたと思う? 僕は馬鹿者だった。どこかの芝生の上で酔いつぶれていたんだ。

<ドッジ―UK&アイルランド・ツアー日程>
Sat November 9th 2013 - SALISBURY The Rainbow On The Lake
Mon November 14th 2013 - DARLINGTON The Forum
Sat November 23rd 2013 - LONDON Jazz Cafe
Sat December 7th 2013 - EBBW VALE Institute


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ザ・クロマニヨンズ@TOKYO DOME CITY HALL 2013.10.27(sun)

2013年10月29日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


ザ・クロマニヨンズ ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン
10月27日(日) 東京都 TOKYO DOME CITY HALL

 

2月20日岡山からスタートした『イエティ 対 クロマニヨン』ツアーは夏フェス時期を除くのべ7か月間全67公演に及ぶロングラン。11月2日の沖縄公演を残し、この日はツアーセミファイナル。東京ドームシティはオープンして5年目の新しいホール。3階層のバルコニーとアリーナのオペラ座スタイルでキャパ3000人と大きいが、どこからでもステージが30m以内の近距離。満員御礼だがスタンディングのアリーナも混雑感はなく、好きな格好で下手くそな踊りが出来る空間的余裕がある。しかも音がとてもよく、気持ちよくロケンローできるナイス・ヴェニューだった。



物販で新グッズのパーカーを購入。茶色のツアーTシャツは土人っぽい。客層は普段より若めで女性が多い印象。ゴジラやモスラなど特撮アニソンのBGMにワクワク感がアップアップ(仮)する。椎名さんと呼ばれる前説のお兄さんはデビュー当時から同じ。7年やってるだけあり堂に入ったステージング。バンドと一緒に全国ツアーに同行しているらしいが、本業は何だろう?



呼び込みに続きお馴染み「イエティ!クロマニヨン!」コール。ロケッンロー!と叫び、カウントで爆撃開始。あとは突っ走るのみ。以前書いた記事をそのままコピペすればよい。

 

彼らは同じことを7年間繰り返してきた。観客のためだけではなく、自分たちが楽しむために。「最高に楽しいロッケンロールをやろーなー!」というヒロトの気持ちは、東京でも大阪でも岡山でも沖縄でも世界中何処へ行ってもまったくブレはない。過去ブログを辿ったら、2006年のデビュー作『ザ・クロマニヨンズ』以来、リリースやライヴのたびに記事を書いている。レコ発ワンマン・ツアーには毎回数公演参戦し、イベントでも何度も観ている。ザ・ブルーハーツ時代からの付き合いだから27年間ヒロト&マーシーのロケンローを聴き続けているわけだ。人生の半分以上共に過ごしたミュージシャンは他にはいない。同じ境遇の人はたくさんいるに違いない。これほど人の心と繋がる音楽はないと断言できる。

 

 

「ありがとう。ほんとに心の底からありがとうと言える瞬間があるのは幸せです。なんだか分からないけど、こんなに楽しいことができるなんて、何かによってこんな楽しいことをさせてもらえるとしたら、僕はそれに対してありがとうって言いたい。それが素直な気持ちです」というヒロトの言葉は、そのまま僕らの気持ちを表していた。






<Set List>
1. 突撃ロック
2. 黄金時代
3. 人間マッハ
4. 涙の俺1号
5. チェリーとラバーソール
6. キラービー
7. くじらなわ
8. 歩くチブ
9. 団地の子供
10. とがってる
11. ホッテンダー
12. 日本の夏ロックンロール
13. 炎
14. ヘッドバンガー
15. 南から来たジョニー
16. グリセリンクイーン
17. 底なしブルー
18. 雷雨決行
19. ギリギリガガンガン
20. 紙飛行機
21. 燃えあがる情熱
-Encore-
22. 夢の島バラード
23. タリホー
24. ナンバーワン野郎!

★急報!


ライブ・アルバム「ザ・クロマニヨンズ ツアー2013 イエティ 対 クロマニヨン」2013年12月25日発売決定!!
詳細はコチラ

ナンバーワン
アンパンマン
オンリーワン


過去ログ
『ザ・クロマニヨンズ』
素晴らしきクロマニヨンズ!(2006-10-26)⇒コチラ

『CAVE PARTY』
?...ザ・クロマニヨンズ「Cave Party」(2007-09-13)⇒コチラ

『FIRE AGE』
R&Rの希望の光~ザ・クロマニヨンズ「FIRE AGE」(2008-10-17)⇒コチラ

『MONDO ROCCIA』
先祖帰り~ザ・クロマニヨンズ「MONDO ROCCIA」(2009-10-30)⇒コチラ

『Oi! um bobo』
転がる岩~ザ・クロマニヨンズ「オイ! ウンボボ」(2010-11-11)⇒コチラ

『ACE ROCKER』
やらずにいられない気持ち~ザ・クロマニヨンズ「ACE ROCKER」(2012-01-19)⇒コチラ

『YETI vs CROMAGNON』
ティーンエイジ衝動対決~ザ・クロマニヨンズ「イエティ対クロマニヨン」vs 浅井健一「PIL」(2013-02-07)⇒コチラ


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相対性理論「幾何 I」@ZEPP TOKYO 2013.10.25(fri)

2013年10月27日 00時17分27秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


相対性理論 presents『幾何 I』



今頃になってやくしまるえつこに惚れ込んだオクテ理論ヲタのワンマン初参戦。売り切れ寸前にGETしたチケットの整理番号は最後尾。しとしと雨の中待つこと1時間、開演5分前にやっと入場できた。物販もドリンクも断念しホール内へ直行。ザワザワした場内は男女半々、平均年齢25歳前後の普通の若者で満員。真ん中の段差の上の壁際に居を定める。前方は背の低い女子なので眺めの良いナイススポット。



ニューウェイヴのBGMがニコ「ジ・エンド」に変わる。荘厳なオルガンと歌に心奪われたのはわたしだけ? 暗転するとともにメンバーが登場。前回の国際フォーラムでは遠過ぎて気づかなかったが、4D mode1にも参加するitokenがドラムとキーボードでマルチプレイヤーぶりを発揮。

お目当てのまるえつは黒マント姿。遠目には頭にラーメン丼を乗せているように見えたので、ハロウィンだからキョンシー・コスプレかぁー。お茶目なえっちゃん♡、とトキメイていたら、後にナース服とナースキャップだったと判明。これまた萌えよる。いつものように殆ど動かず愛想の欠片もないステージ。以前は拒絶していたスタイルだが、電波放送温泉理想郷(RADIO ONSEN EUTOPIA)で真の魅力を知ってしまった愛好家は、愛想レスこそ愛のラビリンスだと看破する。dimtakt(ディムタクト)はさながら振ればハートマークが飛び出す愛の打ち出の小槌。苦手だったフュージョン風の金太郎飴サウンドにロック的なダイナミズムが加わり、特に長尺の「ムーンライト銀河」やアンコールでは、温泉セッションに負けない表情豊かな演奏を聴かせた。



観客の反応は至って静寂。全員まるえつ状態で殆ど身動きせずに佇んで眺める。勿論指差しケチャや手拍子は無く、クラシックのようにお行儀の良い拍手だけ。「えっちゃんカワイイ!」という健全な男子ならば当然の掛け声もKYとして黙殺される。まるで開演が何時間押しても文句ひとつ言わず、終わると拍手もしないで闇夜に消えていく裸のラリーズの黒尽くめの観客と同じ。まるえつの無言不動パフォーマンスには水谷孝の霊魂が宿っている訳だ。撮影や録音を許したラリーズに比べ、理論の場合はメディアを含め一切の撮影・録音・記録を拒否するから、より頑固かつ臍曲りの不寛容精神と言わざるを得ない。20年後のロックヒストリー本では、理論は「子供の落書き風イラストと限定音源だけを残した正体不明の謎のユニット。ジャップロック七不思議のひとつ。ロリコン理系男子におススメ。現在作家として活躍する薬師丸悦子が関係しているという噂があるが、本人は否定している」と紹介されるかもしれない。残念ながらジュリアン・コープの後継者は物理学が苦手で毛嫌いしているので、解明されることは永遠に無かろう。



<Set List>
SE たまたまニュータウン(インスト)
1. キッズ・ノーリターン
2. 人工衛星
3. 地獄先生
MC「相対性理論 presents『幾何 I』」
4. YOU&IDOL
5. 救心
6. 辰巳探偵
7. ムーンライト銀河
MC「で、ダイバーなの?ダイバーじゃないの?」
8. 帝都モダン
9. BATACO
MC「トリックorハットトリック?」
10. (恋は)百年戦争
11. ほうき星
12. 上海an
MC「バイバイ」
≪アンコール≫
13. QP
14. 気になるあの娘
15. たまたまニュータウン
MC「バイバイ」



▼会場限定CDR「YOU & IDOL/キッズ・ノーリターン」ステッカー&シリアルNo.付


実践解析
立式位相
幾何

●次回自主企画
相対性理論 presents 『微分 I』
EINSTEIN(アインシュタイン):大竹伸朗が80年代に名乗ったデザインユニット名。



Einstein on the Beach(浜辺のアインシュタイン):アメリカの現代音楽家フィリップ・グラスによる1976年のオペラ作品。

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ポーランドのテレビ史上「最悪のパフォーマンス」と酷評される歌手のバラードが完全に放送事故レベル

2013年10月25日 01時42分18秒 | ラジオやテレビのこと


テレビの生放送や中継で、予期せぬ出来事が発生する場合がある。「放送事故」と呼ばれるハプニングだ。最近ポーランドの朝の情報番組で、思わぬ事態が発生したようだ。

・史上最悪のパフォーマンス
若手歌手が番組で歌を披露したのだが、バックでギターとキーボードを担当している二人の女性がおかしい。実はこの二人はただのモデルで楽器の演奏はできないようなのだ。歌手側が用意した仕込みだったようだが、二人があまりにもひどかったため「ポーランドのテレビ史上最悪のパフォーマンス」と酷評を浴びている。一体どうして?

・バラードを歌うパティ
朝の番組「Good Morning TVN」に出演したのは、ポーランドのセレブ・パティ(21)だ。彼女は番組で楽曲『Krzyk』(ポーランド語で「叫び」を意味する)を披露した。ゆっくりとしたテンポのバラードで、パティの歌唱力が冴える曲。彼女は視聴者に向けて熱唱したのである。

・右利き用ギターを左に?
ところが、バックで演奏をしているはずの二人の女性が妙だ。ギターを弾く女性はなぜか、右利き用のギターを左手で弾いている。まるで日本のミュージシャン、松崎しげるさんや甲斐よしひろさんのようである。さらによく見ると、弾いていない! いや、手つきから楽器を弾いたことがない感じである。

・冗談? 真面目?
もうひとつ問題がある。ギターとキーボードの二人はズボンを履いていないのだ。そんな珍妙な状況で、パティは渾身の力を振り絞って熱唱しているではないか。これは冗談なのか? それとも真面目なのか?

・結果的にネガティブなPRに
どうやらインターネット上で話題になることを狙って、仕込まれたもののようだ。後にバックの二人はモデルであることが判明したのだが、海外ネットユーザーも混乱気味。本来はパティを売り込むはずの仕込みだったのだが、「ポーランドのテレビ史上最悪のパフォーマンス」としてネガティブなPRになってしまったようである。

話題作りには成功したというべきか。だが、後ろの二人の珍妙な様子が気になって、歌を聞く気分ではない。やはりこれは、放送事故レベルのハプニングではないだろうか。
(Rocket News 24)



ポーランド歩乱堂
ノーランド野卵堂
ガーランド伽藍堂

もったいないとらんど。





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lyrical school/アップアップガールズ(仮)/寺嶋由芙/ハナエ/みきちゅ@渋谷duo 2013.10.22(tue)

2013年10月24日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


IDOL PHILOSOPHY VOL.3
LINE UP:lyrical school/アップアップガールズ(仮)/寺嶋由芙/ハナエ/ふぇのたす/みきちゅ

渋谷duo MUISC EXCHANGE

全世界的にCD・DVDとデジタルの売り上げが逆転する中で、日本ではCD・DVDのセールスが音楽市場の80%を占める。アメリカは34%、イギリスは49%。CNNが現在でもCD人気に沸く日本の状況をリポート。値段は気にすることなく、特典に関心を寄せる日本人の性格が高い人気に結びついていると分析する。特典とはアイドルのDVD、写真集、握手会などのイベント券。日本のアイドル・ブームは世界的に注目すべき現象として報じられている。

アイドルのファン・サービスは過熱する一方で、男性週刊誌に特集されるほど。過激サービスはともかく、耳にしたところでは、音楽よりも握手会等で直接触れ合うことにハマり、月収の全てをアイドルのCD・DVD・グッズに費やし、破産寸前の猛者も少なくないようだ。因みにアイドル・ビジネス成功の秘訣は物販を充実させることだという。アイドルに好かれるための秘訣はコチラ

その一方で、CDランキングが特定アーティストに寡占される状況を不安視する声も大きい。
いったい日本の音楽業界はどこへ向かおうというのだろうか?

その疑問を検証するために、本ブログ記者は「アイドル哲学」と題する謎のイベントに潜入した。

いくつかのライヴハウスが密集する円山町ホテル街入り口はV系ゴスロリ少女がたむろしているだけで閑散としている。しかし普段は大人向けのJ-POP中心のライヴハウスから異様なヲーラが漂ってくる。追い追い(オイオイ)と聴こえる追分風の掛け声。入り口でドリンク代を払う段になると、火照るような怪しい熱波が頬を舐める。仄かな異臭も感じるが、未だ処理班が出動するほど酷くはない。薄暗いホールの前方では赤青黄色の光を放つ棒が円を描いている。群衆の頭の間から露出度の高い衣装の少女が上下左右に走り回り、何やら節のある声色が聴こえてくるようだ。これは歌なのか?目の前のスキンヘッド男が視線を遮り、自分が何を観ようとしているのか訳が分からなくなった。

みきちゅ


1993年1月26日仙台出身、在住のI☆SSW(アイドルシンガーソングライター)。16歳からライブ活動を開始。“アイドルの全ての音楽に愛を!”をモットーに全曲の作詞作曲を手がけている。七夕祭り等仙台のご当地イベントで活動しつつ、全国展開。2枚のシングルで熱心なファンを獲得。この日は5日間にわたる「I☆SWW」レコ発イベントの最終公演。「ここじゃぜったい終わらない。もっともっと大きくなります!」と感極まる発言に会場は暖かい愛の拍手に包まれた。




●寺島由芙


今年5月に「活動の悩みからくる体調不良」を理由にBiSを脱退した優等生担当、「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル!」=ゆっふぃーことテラシマユフのソロ・デビュー。バレエ仕込みの流れるような身体の動きは、音程不安定なゆる過ぎるヴォーカルを補って余りある。元BiSという看板がなくても、講談社主催のミスID2014受賞のこぼれるような笑顔と浜崎容子の妹風の姫カットに萌えキュン。ゆるキャラ好きでも有名。




アップアップガールズ(仮)


赤坂BLITZのワンマンを行うまでに成長したハロプロ研究生落ちこぼれユニット。アイドルグループでありながらガチンコで、アイドルの枠を超えていろんなことに挑戦するのが特徴。いっぱいいっぱい上へ上へアップアップしたステージは徹頭徹尾アゲアゲ・ハイ・テンション。(仮)Tシャツのファンが一斉にジャンプするパワーを電力に変換できれば永遠に原発にオサラバできるだろう。ヲタ発電でノーベル賞を狙いたい。




lyrical school


アイドルでは珍しいヒップホップ・グループ。2010年結成、当初tengal6を名乗っていたが昨年6月リリカルスクール通称リリスクに改名。個人的にヒップホップは得意じゃないが、江口寿史のイラストに釣られて購入したアナログ盤が予想外に良かった。「チェケラッ」じゃなくてアニメ声で畳み掛けるラップと、クラブ仕様のハウスビートが超新鮮。限りなく素顔に近いメイクも好印象。マイチャート急上昇中の6(SIX/SAX/SEX/SOX/SUX)人組。




ハナエ


ハナエちゃんは愛どるぢゃないのでは?という突っ込みを入れるのはアイドル哲学の半可通。「IDOL」の森は奥深い。何でもアリがアイドルの合言葉である。この日のオープニングを飾ったロックバンドふぇのたすはゆっふぃーに曲を提供しているし、リリスクのアルバムにはtofubeatをはじめクラブ系オールスター総出演。エレクト(ロ)サウンドとキッチュなロリ声でリスナーをエレクトさせるハナエの魅力はアイドルヲタもトリコにする。



アンコールはハナエ+ゆっふぃー(+ちょうせい豆乳くん)の「変幻ジーザス」という豪華コラボでヲタ群、笑い死にせり。



むせ返るような汗の匂いに悶(萌)え死に寸前の断末魔に記者が残したひとことは「IDOL as No.1, JAPAN as No.2 & WOTAKU as No.3Eternally(アイドル一番、日本は二番、三時のヲタクは永遠に)」。混濁し切った意識の中でクマ人形のラインダンスの一幕を垣間見たに違いない。生命を賭けた報道の亡者として、歴史に残る金言を吐いたことに満足しきったようなデスマスクであった。




OF THE IDOL(アイドルの)
BY THE IDOL(アイドルによる)
FOR THE IDOL(アイドルのための)
JAPAN(日本)

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進化する新時代の子供たち Part2:幼稚園で4つ打ちを流したら子供たちが踊り狂った

2013年10月23日 00時15分15秒 | 音楽ちょっといい話


幼稚園の教室にDJブースを設置し、4つ打ちの楽曲を流したところ、園児たちが大興奮して踊り狂ったという動画が話題を呼んでいる。

初めこそお行儀よく座っている子供たちだが、4つ打ちのビートが高鳴るにつれて自然と身体が動き出し、最後には教室中が熱狂の坩堝と化してしまう。途中、輪になって踊る子供たちがいたり、教室に寝転んでしまう子供がいたりと、その反応は様々だ。踊ると言っても、ただぴょんぴょんと跳ねまわるだけで、曲のリズムにもほとんど合っていないのだが、それでも音楽が人にもたらす根源的な興奮(と言ったら大袈裟だろうか)を思い出させてくれる秀逸な動画となっている。

この動画をアップしたアボカズヒロは、子供たちを相手にしたDJプレイをライフワークとして継続するアーティスト。彼によれば、アニメや戦隊ものの主題歌といった子供向けの曲よりも、普通のクラブでかかるような大人向けの曲の方が、明らかに反応が良いという。子供向けの曲をかけると、お遊戯の時間に覚えた振り付けを再現することに終始してしまい、自由なダンスではなくなってしまうのだそうだ。

一般的にはダーティなイメージとともに語られることの多いクラブ/ダンス・カルチャー。昨今は風営法によるダンス規制なども話題になっているが、規制推進派の人たちも、この動画を見ればダンスに対する印象が変わるかもしれない。


(OTOTOY)

ドモッドモッ
ドーモドモコ ドモたち
ドーモドーモ コードモたちー






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進化する新時代の子供たち(Nouveaux enfants évolution):イーグルス/リザード/ナゴム/W&JAS

2013年10月22日 00時15分15秒 | 妄想狂の独り言


子どもの能力は時代と共に進化する。時代の流れに戸惑いを隠せない、夢見るママス&パパスの元にもコウノトリは新しい子供(nouveaux enfants ヌーヴォー・ザンファン)を配達する。本稿が新たなる親子関係を築く手引きになれば幸いである。

●イーグルス「ニュー・キッド・イン・タウン」


1976年の大ヒット・アルバム『ホテル・カリフォルニア』からの1stシングルが「街の新入り」。スピリット(魂・酒)の置いていないホテルを舞台に、ウェストコースト・ロック界の凋落、ひいては商業主義化したロック界への皮肉、あるいは現代社会・都市社会の歪みへのアンチテーゼなど、からっぽの時代への挽歌。「君が歩けばみんな君のことを話す でもそれは新しい奴が来るまで その後は君はみんなに忘れ去られる」と入れ替わりの激しい時代の潮流を歌ったの曲は、情報が絶えずタイムラインを流れ去る現代社会を先取りしていた。




●リザード「ニュー・キッズ・イン・ザ・シティ」


東京ロッカーズの雄リザードの1979年のデビュー・アルバム『リザード』のオープニングを飾るのが「都市の新しい子供たち」。イーグルスが嘆いた旧態然としたロック界にNO!を突き付け、新時代の到来を宣言した。三島由紀夫に心酔する極真空手の闘士、絞殺し(Strangler)のジャンことJ.J.バーネルのプロデュースは、クールで近未来的なエレクトロ・ロックに結実。「新しい子供達が生まれ 新しいヴィジョンが生まれる 新しいモラルがつくられ 新しい世界が生まれる」。僅か3年で情感ある夕刻のホテルが無表情な月夜の石油コンビナートに変貌した。




●V.A.「子どもたちのCity」


80'sインディーズの代表レーベル、ナゴム・レコードはバカバカしさに溢れた何でもアリの子ども天国だった。ナゴムには「あつまり」とタイトルされたオムニバスが3作あるが、1987年メジャーのディスコメイト(!)レコードからリリースされたのが本作。筋肉少女帯、人生、ばちかぶりなどナゴム系とパパイア・パラノイア、ゴーバンズ、メトロファルス等キャプテン・レコードのバンドを収録。ケラリーノ・サンドロビッチによるイラストが楽しい。タイトル通りのKids Cityだった80年代サブカルチャーを象徴する。







●W&JAS「New Kid In Town」


結成13年目の韓国の実力派エレクトロ・ポップ・バンド「W(ダブリュー)」がヴォーカルに魔性の声を持つ女性シンガーJASを迎えてW&JASとして始動、初のミニ・アルバムが「街の新顔」。宇宙的な深みのあるエレクトロ・ポップの真髄を追求する彼らが、前衛都市同様、新顔の参入により新たなレベルに挑戦する。。



★W&JASインタビューはコチラ

新時代
新たな人類
新生児

▼必見!iPadを完璧に使いこなす驚異の2歳児。

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筋肉少女帯/アーバンギャルド@赤坂ブリッツ 2013.10.19(sat)

2013年10月21日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


筋肉少女帯
LIVE DVD発売記念ツアー「四半世紀中」
vs アーバンギャルド




2006年に復活した筋肉少女帯の6月中野サンプラザでのワンマンライヴ「筋肉少女帯メジャーデビュー25周年記念“4半世紀”」を収録したDVDの発売記念ツアーが今回の「四半世紀中」。6公演中3公演が対バン形式で、同世代のすかんち、人間椅子に加えアーバンギャルドが唯一若手として出演。今までもヒカシュー、戸川純、ケラ&ザ・シンセサイザーズなど80'sニューウェイヴ・レジェンドと対バンしてきた前衛都市にとって筋少は一際重要な存在である。発表直後から大きな関心を呼びすぐにSold Out。この日KISSと安室奈美恵とLOUD PARKを蹴ってブリッツに集まった4・50代の往年の筋少ファンと1・20代のアーバンギャル&ギャルソンが入り交じり、短大の父兄同伴懇親会といった雰囲気。初対面の緊張を解す為のBGMのフランク・ザッパに籠められた主催者のお・も・て・な・し精神に反応したのは筆者だけだったかもしれない。

アーバンギャルド


恋と革命とアーバンギャルド・ツアー以来約一ヶ月ぶりのライヴ。ステージセッティングが上手にキーボード、下手にギターと今までの逆に変更。金髪をおかっぱにカットした松永天馬、ソバージュヘアにグラマラスな化粧のギターの瀬々信、カラーヘアを黒髪に戻したドラムの鍵山喬一、初登場のサポート鍵盤奏者、と男性陣が小賢しくお色直しする中に、絶対的アイドル浜崎容子が揺るぎない神々しさで屹立する。前任者と違いスリムな体型のサポート君のモーグの電子音と派手なアクションが新鮮。選曲は挑戦的なまでにマニアックで、前衛都市のLEVEL 3の新局面を垣間見せた。血色水玉旗が乱舞する光景に、最近シ○キ隊の噂を聞かないなと邪念が頭をよぎる。しかし即座によこたんオーラがヨコシマな考えを吹き飛ばしてくれた。エンディングでサポート君がキーボードをぶん投げ破壊。何処かで観たことあるな、と思ったらザ・キャプテンズのケイ伯爵こと大久保敬だった。鍵山とのデュオでエアインチョコというユニットもやっていた。BURST CITY=爆裂(前衛)都市もいいんじゃない?

天馬は兄や姉の影響で幼少の頃から筋少に親しんだという。「高木ブー伝説」や「日本印度化計画」を歌う小学一年生のトラウマ。病めるアイドルツアーでNegiccoとの共演で筋少「日本の米」をカヴァーしたのは記憶に新しい。最近雑誌のコラムで大槻ケンジがNegiccoの「アイドルばかり聴かないで」を「バンドマンの心の叫び!」と褒めていたというから、四半世紀経った記念すべき日に両雄がステージを共にするのは定められた運命だったのかもしれない。



[10/22追記]
<アーバンギャルド Set List>
1:恋をしに行く
2:都会のアリス
3:傷だらけのマリア
4:ベビーブーム
5:スカート革命
朗読
6:コミック雑誌なんかILLかい
7:月へ行くつもりじゃなかった
MC
8:さよならサブカルチャー
9:四月戦争

筋肉少女帯


休憩中に巨大なアンプの壁がセットされる。ドラム台の高さはアーバンの倍以上ある。エコ推進派から糾弾必至の資源の無駄使いの虚仮威し舞台セットはバブル期に青春を謳歌した中年バンドの性(さが)だろう。アラフィフのメンバーはアーバンギャル&ギャルソンの親父と同世代。フォーパパスと称してMCの殆どをオヤジネタで貫く元祖自虐ロッカー、オーケン節が炸裂。鉄壁のセトリに老若男女問わず会場全体がタテノリジャンプ大会。最近のライヴハウスは免震構造に違いないが、12月21日渋谷O-Eastの筋肉少女帯×JUN SKY WALKER(S)「25年目のバンドブーム!」の際は揺れ戻しと余震に気をつけた方が良かろう。

アンコールのJ-ボッサ演奏にナゴムギャルコスプレのよこたんがゲスト参加し、マイ再評価中の谷山浩子のパートを歌ったのも運命だろう。オーラスは筋少×アーバンによる「釈迦」大読経会。天馬がオーケンのパートを歌い本懐を遂げ、トラウマが新局面に突入した。



<筋肉少女帯 Set List>

SE God of Thunder/KISS

1. イワンのばか
2. 日本印度化計画
3. ワインライダー・フォーエヴァー
4. ロシアンルーレット・マイライフ
5. 中2病の神ドロシー
6. 蜘蛛の糸
7. 踊るダメ人間
8. ツアーファイナル

En1. 猫のおなかはバラでいっぱい(with浜崎容子)
En2. 釈迦(withアーバンギャルド)

★中野サンプラザ公演のライヴレポートはコチラ



URBAN&King-Show
親子二代の
ビョーキ持ち

ネギとセーラー服とカレーが取り持つ二世代の絆。
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4-D mode1/soyuz project@高円寺HIGH 2013.10.18(fri)

2013年10月20日 00時27分02秒 | 素晴らしき変態音楽


4-D mode1 presents
Zahnrad System Vol.2


2013年10月18日(Fri)
出演:4-D mode1(小西健司、成田忍、横川理彦+itoken)
ゲスト:soyuz project

昨年9月以来13ヶ月ぶりの4-Dのライヴ。会場は同じ高円寺HIGH。前回はワンマンだったが、今回はゲストを迎えての二部構成。女性が7割の観客の中には見覚えのある顔もチラホラ。前回ゲスト出演したモヒカンのドイツ人歌手サブリナの姿も。ミュージシャン仲間もいる模様。

●soyuz project


何者かと思ったら、元P-Model&ヤプーズ、現ケラ&ザ・シンセサイザーズのキーボード福間創のソロ・ユニット。電子楽器に囲まれてダンサブルなエレクトロ・サウンドをクリエイト。バックスクリーンに加えホイール・スクリーンというふたつの円形スクリーンに映像を投射しヴィジュアライズされたステージ風景とテクノと呼ぶには複雑過ぎる電子音響を奏でる。35年前の冨田勲がDJ化したような高密度のエレクトロが脳天をマッサージしてくれた。




●4-D mode1


P-Model,EP-4と並ぶ80'sエレクトロの代表バンド4-Dは2004年の再結成以来、オリジナル・メンバー3人=小西健司、横川理彦、成田忍+itokenの本隊4-D mode1の他に4-D Elements=横川+成田、メンバー個々のソロ/音楽制作活動も盛んに行っている。成田は男装のアイドル腐男塾のプロデュースやマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン・トリビュートへの参加等筆者の守備範囲内に出没する。前回観たとき最も印象的だったのは、電子音楽/テクノと呼ばれていても、P-Modelがそうだったように、明確なロックバンドであるという事実である。この日先行リリースのニューシングル「DRIVE」は畳み掛ける8ビートが尖ったロックンロール・チューン。先月観たEP-4に比べてより硬質なファンクビートを叩き出す祝祭的なステージが爽快極まりない。一方年相応のユルーいMCが場を和ませる。福間を加え、デビュー曲「アフターディナーパーティ」の賑やかな演奏で終了。



★昨年のライヴレポートはコチラ

4-D10/18セットリスト
1.FALL
2.WHEEL
3.VERY
4.DRIVE
5.Stein(with福間創)
6.インプロ~CYCLING
7.Big House
8.Shaku
9.Kudan
EN:AFTER DINNER PARTY(with福間創)

四次元に
タイムワープは
あるのかな

小西が在籍したプログレ・バンドDADAの唯一のアルバムが密かにCD再発された。
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