A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

東京ロッカーズ再評価

2009年01月31日 01時19分34秒 | ロッケンロール万歳!
1970年代終わりに海外のパンク・ムーヴメントに呼応する形で産まれた日本のパンク、特に東京ロッカーズへの再評価が著しい。
写真家にしてオーガナイザー、インディ・レーベル、テレグラフを主催した地引雄一氏が80年代に出版した写真集「STREET KINGDOM」がDVD付きで復刊され、フリクションはバイオ本、写真集を出版、そしてリザードはCD10枚+DVDの集大成「ブック・オブ・チェンジズ コンプリート・ワークス・オブ・リザード」がリリースされた。Mr.Kite、ミラーズの未発表CDは5年くらい前にリリース済みである。あとはS-Kenのリリース・出版があれば完璧だ。
まだライヴハウスの仕組みがいい加減でインディ・レーベルもない時代に、DIY精神でシーンを作り上げた彼らは正に日本の真のロックの立役者だろう。彼らに影響を受ける形でAunt Sally、INU、Ultra Bide、非常階段などが関西No Waveを名乗り活動を始めたことは雑誌「Hard Stuff Vol.12」に詳しい。
あれから30年たち日本のロックが商業的に成り立つ時代になったからこそ、生々しい手作りの初期パンクが再評価されているのだろう。
私は当時ミラーズが好きで何回か観に行った。SYZEというバンドも好きだった。コンサートのチケット代が500円位の頃である。

アングラが
メジャーに育った
30年

しまった!リザードのモモヨと地引氏のトークショーが下北沢のDisk Unionであったことをすっかり忘れていた。



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麗しの真子ちゃん

2009年01月30日 00時37分48秒 | こんな音楽も聴くんです
石野真子のファンだった。
中学生の頃、友人2人がそれぞれ大場久美子、石川ひとみのファンで、それに対抗して私は石野真子を応援し始めた。間もなく本当に彼女が好きになり、レコードや「平凡」「明星」を買い漁った。部屋中にポスターを貼り、同室だった弟に気象悪がられた。歌は正直言ってヘタクソだった。でもその舌足らずの歌い方やチャーミングな髪型、吉田拓郎による素晴らしい楽曲の虜になった。
当時ストラングラーズのLPを買うか真子ちゃんのアルバムを買うか悩んで真子ちゃんを選んだ程だ。美容院へ行って「真子ちゃんカット」にしてもらったこともある。しかし1981年に長渕剛と結婚した時にファンを止め、以来心ときめかすことはなかった。
そんなことを思い出したのは昨夜NHK「きよしとこの夜」のゲストに真子ちゃんが出ていたからである。最近は女優活動の方がメインだが平成15年から歌手活動を再開し、東京タワー50周年記念イベントソングを歌ったりしている。昨年はデビュー30周年記念CD Boxがリリースされもした。2年前からギターを始めたそうで弾き語りを少し聴かせてくれた。氷川きよし、ベッキー、グッチ裕三とのヒット曲メドレーも良かった。青春時代の甘酸っぱい想い出が蘇った。

私の首領
狼なんか
怖くない

パンクスと真子ちゃんの接点は何だったのだろう。



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内視鏡検査を受ける

2009年01月29日 00時06分49秒 | 健康について
昨年12月に受けた人間ドックで引っ掛かってしまい、大腸の内視鏡検査を受けてきた。
お腹の中を空っぽにしなけりゃならないので、前日夜9時以降は食事禁止。寝る前に下剤を飲む。
朝も勿論食べないで病院へ検査に向かう。病院では腸の中の物を完全になくすためにポカリスエットのように見えて異常に不味い液体の下剤を2ℓ飲んで便が完全に透明になるまでトイレへ通う。その間3時間。「Hard Stuff」を読みiPodでピエール・アンリを聴きながら時間を潰す。
午後になり完全に腸がきれいになったら検査の開始だ。お尻に穴の開いたパンツに着替える。ベッドに横向きに寝てイラストのような屈辱的な体勢で大腸に小型カメラを挿入されるのだ。痛み止めの点滴をしているから痛みはないが妙な違和感がある。1mくらい挿入するそうだ。モニターに大腸内の映像が写し出される。ピンクの内襞に毛細血管が意外に綺麗だ。
結局大腸には何も問題がないことが分かってひと安心。終わったのは午後4時。痛み止めが効いていて何だか頭と身体がふわふわする。空腹感は不思議と余り感じなかった。

毎年の
健康診断
欠かさない

日本人に一番多い癌は大腸癌だそうだ。

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歌心のあるノイズ~Hair Stylistics「Singing For The Justice」

2009年01月28日 00時16分51秒 | 素晴らしき変態音楽
月刊ヘア・スタイリスティックスも遂にVol.10まで来た。
「正義のために歌う」というタイトルで、1曲目がいきなりアコギのアシッド・フォーク風に始まるので、「すわっ、ヘアスタが転身か?」と思ってしまったが、直ぐにエレクトロニクスが舞ういつものヘアスタ節になり安心(?)する。
タイトル・チューンは20数分間ひとつの電子音が持続して鳴り続けるリュック・フェラーリのようなコンセプチュアルな作品で、これはこれで問題作。これを始めとして、今作に収録の楽曲は音の作りが比較的シンプルである。ヘアスタの原点を見るようなアルバムといえるだろうか。その中にもタイトル通り人なつこい"歌心"を感じさせる。
本人による脱力感溢れるイラストのアートワークもいい。3~4月には月刊ヘアスタのアートワークを中心とした個展が予定されているという。

脱力と
倦怠を撃て
ヘアスタよ

中原正也氏は1月末にパリのジュンク堂でトーク・ショーを行うそうだ。

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チコヒゲ+灰野敬二、あぶらだこ@東高円寺UFO Club 2009.1.25(sun)

2009年01月27日 01時14分43秒 | 灰野敬二さんのこと
U.F.O. Club presents 2マン・ライヴ・シリーズ第3弾(といっても1,2弾が何だったのか知らないが)。
2度目の共演となる元フリクションのチコヒゲ氏+灰野さんとあぶらだこ。ナイスな組み合わせなのでチケットはSold Outの超満員。私は1番で並んでステージ最前列ど真ん中を確保。

先があぶらだこ。彼等を観るのはこれで2回目だが、1983年結成の長寿バンドだ。複雑な変拍子にvo.長谷川氏の甲高いユニークな歌い方が唯一無二の存在たらしめている。しかし曲を知らないとちょっとヘヴィーだ。37分くらいの短い演奏だったが、個人的には丁度良かった。長谷川氏はトレードマークの篳篥は使用せず、簡易テルミンを演奏した。

セットチェンジに30分くらい掛かり、気を持たせた挙句やっとチコヒゲ+灰野がスタート。のっけから5台のアンプに繋げられたSGが轟音を上げる。いつになくテンションが高い。前回の共演でもハイ・テンションな演奏を聴かせたので、このデュオは轟音デュオといえるのだろう。灰野さんの激しいアクションとチコヒゲ氏のタイトなドラムに打ちのめされる。灰野さんは歌も結構歌った。後半は哀秘謡で「ダイナマイトが百五十屯」「昭和ブルース」「ワイルドで行こう」。85分の演奏。
灰野さんは前日にイタリアのボローニャから帰国したばかりで時差ボケもあったようだが、それがナチュラル・ハイな効果をもたらしたといえる。
この間の国立でのライヴとは正反対の攻撃的なライヴだったが、この振れ幅が灰野さんの魅力なのだ。

激しさと
優しさ同居
灰野さん

アラカン(アラウンド還暦)のパワーを見せつけるライヴだった。

あぶらだこ



チコヒゲ+灰野敬二




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冬の夜歩き宇宙人

2009年01月26日 01時21分43秒 | ありきたりな日常
終バスを逃し、駅から家までトボトボ歩いて帰った。
60分の道のりである。iPodは忘れてきた。寒い中ひたすらうつ向き加減で家路を急ぐ。日曜日の深夜、すれ違う人も少ない。
夜空は晴れわたって星が良く見える。新月なのか月は出ていない。
それにしても何で冬の夜は悲しいのだろう。 心の中に寂寥感が漂う。儚さと虚しさに打ちのめされる。明日からまた仕事、嫌だな、という心理も働いているのだろう。
この世界に一人ぼっちという気持ちがする。
でも私はこの季節が嫌いじゃない。コートの襟を立ててポケットに手をいれてひたすら歩く。暖かい家が待っている。

冬の夜
地球の上を
ひっかいて

自分も宇宙人の一人だと実感する。



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寿徳忌@新宿JAM 2009.1.24 (sat)

2009年01月25日 00時41分54秒 | 素晴らしき変態音楽
光束夜のvo,g金子寿徳さんが亡くなってから丸2年になる。
命日のこの日、新宿裏窓企画でオールナイトの追悼イベントが開催された。
内容は下記の通り。
[フィルムコンサート]光束夜 archives/1984-2006
[ライブ演奏]■mick & the livingdead:ミックvo、工藤冬里g、田畑満g、西村卓也b、高橋幾郎ds
■工藤冬里sings金子寿徳

フィルムコンサートは2部に分かれ、前半に90~80年代の仙川GOSPEL、荻窪WATTS、明大前キッドアイラックホールなどの貴重なヒストリー映像、後半に2006年のJAMでのライヴの模様を映写。変化の少ないコード進行にラウドでノイジーな金子氏のギターがのたうち回る長時間演奏は裸のラリーズを強く連想させる。ヘヴィーさと自由度の高さではラリーズを超えているかも。

ライヴ演奏の方も2部に分かれ、第1部が金子氏のパートナーでもあり光束夜のメンバーでもあるミック嬢をvoに、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、シェシズ、アシッド・マザーズ・テンプルなどアンダーグラウンド・シーンで活躍する精鋭達が結成した光束夜トリビュート・バンド。光束夜の曲を解体して即興的な演奏で聴かせる。特に工藤氏の素っ頓狂なギターが印象的だった。髪振り乱して歌うミック嬢の姿も強烈なインパクトを残した。「俺は最後までアンダーグラウンド」と金子氏は普段から言っていたそうだが、このメンバー達に関してもそれは同じだろう。

第2部は金子氏が10代の頃に作った歌を工藤冬里氏が弾き語りで聴かせた。"闇"や"死"などの言葉が既に歌われる歌詞に金子氏の早熟さが窺える。工藤氏もいつもの奇矯さはいっさい見せずに真摯なギター演奏と歌を披露してくれた。心温まる演奏だった。

動員は30名程度で決して盛況とは言えないイベントだったが、その全員の心に金子寿徳という不世出のアーティストの姿が再度刻まれた。朝5時冷え切ってまだ暗い中を新宿駅へ向かって歩きながらそう考えた。

遠く逝く
天才達へ
祝福を

金子氏は天国で焼酎のグラスを傾けながら微笑んでいるに違いない。

mick & the livingdead



工藤冬里sings金子寿徳



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ギターを教える

2009年01月24日 12時18分26秒 | ありきたりな日常
ひょんなことから中学生にギターを教えることになった。
音楽の時間に伴奏をするとのこと。課題曲はビートルズの「ヘイ・ジュード」。決して難しい曲ではないが、ポール・マッカートニー特有の複雑なコード進行の曲だ。原曲をアレンジした簡単な譜面で教えた。
その子はいくつかのコードは知っているが、レパートリーは「アンパンマンのテーマ」と「リンダリンダ」だけである。
アコギは持っていないのでエレキギターで教えた。彼女はストラトキャスター、私はファイアーバード。ギターの形も違うし、コードの仕組みも忘れている。分数コードなどはチンプンカンプン。
それでも彼女は一生懸命練習してAメロのバックはかろうじて弾けるようになった。
でも学校の授業ではクラシックギターを使うらしい。あと1週間でマスターしなけりゃならない。大変なことだ。ガンバレ!

忘れかけ
ろくな教師じゃ
ありません

またギター練習してみようかな。

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疾走するBeauty~マスドレ「ワールドイズユアーズ」

2009年01月23日 00時32分02秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
Mass of the Fermenting Dregs通称マスドレの1年のぶり2ndアルバム。
「世界は君のもの」なんて大層なタイトルが付けられているが、その名に恥じないスケールの大きな作品になった。1stは初期衝動を全開にした豪快なアルバムだったが、その豪快な疾走感はそのままに、ポップな味付けをしたメジャー感がある。
特に歌詞が殆ど日本語で、♪走れ!そう、息、切って♪♪焦がれて抱いたら壊れてしまったよ♪♪人の未来は いつも 遠くのほうで きみの期待と同じ色に染まるから♪など印象的なフレーズが並ぶ。そのヴォーカルの美しいことと言ったら。クリアに響く天使の叫びだ。ギターの音もキラキラ輝いて聴く者の心に突き刺さる。
クラブクアトロのワンマンも決まったし、マスドレがメジャー・シーンで注目を浴びるのも時間の問題だろう。
マスドレHP

マスドレの
美しさには
ガーベラを

私はDisk Unionで購入し特典のライヴDVDRを貰ったが、これが溜まらなくカッコいい。





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茂木大輔PLAYSヤマシタ・ワールド@初台オペラシティ 2009.1.20 (tue)

2009年01月22日 00時20分12秒 | 素晴らしき変態音楽
山下洋輔さんが毎年オペラシティで開催しているニューイヤー・コンサート。
10年目に当たる今年は、洋輔さんがプロデュースという形で、指揮者でありオーボエ奏者である茂木大輔氏&東京フィルハーモニー交響楽団をフィーチャーした"クラシック・コンサート"となった。
オペラシティは満員御礼。私は前から11列目といういい席だった。
第1部はベートーヴェン:交響曲第7番第1楽章、山下洋輔:管弦楽のためのChasin' the Place、茂木大輔:管弦楽のための《ファンファーラ》。洋輔さんは演奏しなかった。ふざけまくった管弦楽の《ファンファーラ》が笑いを取ったが、全体的には比較的まともな演奏。
第2部は茂木大輔:オーボエと大太鼓のための《4つのナイフラ》、そして山下洋輔&狭間美帆:ピアノと管弦楽のための交響詩《ダンシング・ヴァニティ》。殆ど即興の《4つのナイフラ》もスリリングで良かったが、筒井康隆氏の小説を音楽化した《ダンシング・ヴァニティ》は洋輔さんのピアノ、平野公祟氏のサックス、XUXUのコーラスをフィーチャーした賑やかで目紛しい展開で休む暇もなかった。
例えばこんな風だ。
第1部。始まりのテーマ→フクロウのテーマ→事件→家族団欒→スーパーマンのテーマ→へんてこな行進曲→それらが入り乱れての繰り返し→パーティ音楽→ジョーズのテーマによる予感→妹の怪挙「投げ落とし」のテーマ。(プログラムより)
筒井氏の原作は読んでいないが、彼の小説らしいドタバタ劇がそのままオーケストラによって再現される。かなりとっ散らかった部分はあったが、洋輔さんならではの変態的クラシックが堪能出来た。
それにしても洋輔さんは挟間美帆嬢を相当気に入っているようだ。才色兼備の期待の星だ。

ニューイヤー
洋輔なしには
始まらぬ

オペラシティの音響の良さには毎回驚かされる。流石"タケミツメモリアル"と称されるだけある。

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