A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二パーカッション・ソロ@清澄白河 Taka Ishii Gallery 2011.2.26(sat)

2011年02月28日 01時46分57秒 | 灰野敬二さんのこと
ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスの個展のオープニング・レセプションに灰野さんが招待されてパフォーマンスを開催。エヴァンス氏自身が灰野さんを指名したらしい。

倉庫の5階にあるギャラリーには、無料ライヴということもあって200人くらい集まり大盛況。アートっぽい風貌の人や外国人の姿が目立つ。初めて灰野さんを観る人も多かっただろう。

主催者の紹介で灰野さんが客席後ろから登場。まずは座り込んで発振器のスピーカーを覆ったり動かしたりして微妙な音の変化を聴かせながらヴォイス・パフォーマンス。それから立ち上がってパーカッション&ダンスの響宴。タンバリン、シデロイホス、鉄琴、シンバル、鐘、金属棒、メタルプレートなど数々の楽器を使って途切れることの無い流れのある演奏。轟音ギターに負けないくらいの気迫とエネルギーに満ちている。
当初30分の予定が60分の長いパフォーマンスになり観る方も大満足。パーカッション・ソロを久しぶりに堪能した。

控え室では少し疲れた様子の灰野さん。パーカッションの方がギターよりも体力を消耗するようだ。「リハの時と客が入っての本番では全く音が違った。特にお客さんの吐く息の音が気になる。今度やる時は"呼吸禁止"にしようか」とジョークを飛ばす。翌日にスタジオコーストの大舞台を控えている。「とにかく大音量でやるから覚悟して。終わった後、楽しかったのかどうかお客さんが疑問に思うかもしれないね。もし警察に止められたら次のバンドのドラムを借りて叩こうか」。相変わらずマイペースな灰野さんだった。

パーカッション
空間満たす
打撃音

肝心の展示の方は正直言ってどこがすごいのか判断に迷う地味なものだった。

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坂田明ソロ@渋谷 Bar Isshee 2011.2.25 (fri)

2011年02月27日 03時07分32秒 | 素晴らしき変態音楽
今月3回目の坂田さんのライヴ。今回もツイッターで情報を得てマークしておいたのだ。ツイッター便利!

Bar Issheeはクアトロの裏手の雑居ビルにあるこじんまりしたライヴ・バー。アンプもPAも無く、20人も入れば満席の落ち着いたスペースである。結構名の通ったミュージシャンが出演している。ライブチャージは基本的に「投げ銭制」(ライヴ終了後に好きな金額を払う)という画期的なシステム。私は初めて行ったが、店長の石井さんは気さくな人で居心地が良かったので、今後もたびたび訪れることになるだろう。
Bar Isshee Bloc

坂田さんはここには初出演。灰野さんとの共演の時一番前で観ていたので私の顔を覚えていてくれた。お客さんは坂田さんの知り合いを含め10人ほど。1970年代のフリージャズのライヴや吉祥寺マイナーの十時劇場の観客が大抵5.6人だった、という話を思い出した。でもとてもアット・ホームでリラックスした雰囲気がいい。坂田さんはデジタルフォトフレーム持参でミジンコの映像を見ながら馴染みの客と談笑。

「仕方ないのでやりましょうかね」(笑)と1st Setスタート。 アルト/クラリネット/アルトと3セットで50分。生音で聴く坂田さんのサックスの音色は澄んでいてとても美しい。
30分の休憩を挟んで2nd Set。ミジンコの生態についての講義を始める。流石研究家。不思議なミジンコの生き様を面白可笑しく話してくれる。それからアルト・ソロ。アルバート・アイラーの「ゴースト」を想わせる黒人霊歌のようなメロディー。それが終わると今度はDNAについての講義。クラリネット・ソロでは「役立たず」の唄を挟んだ吹き歌い。そのあと"プランクトン生活"についての話。客席から笑いが溢れる。「面白くやらなくっちゃねえ」と坂田さん。アルトで先日Pit Innでもやった「ロンリー・ウーマン」。今回動画も録ったので、Pit Innのバンド・ヴァージョンと比べてみて欲しい。魂が高揚するスピリチュアルな演奏。最後に「オンドの舟歌」という唄を身振りを交えて朗々と聴かせて本編終了。アンコールに応えて再びアイラー風の霊歌を1曲。

坂田さんの人間的温かさと人を惹き付ける魅力に感動した一夜だった。
坂田明HP

石井さんがその場で4月1日梅津和時さんとのデュオをブッキングしていた。これも行かなきゃ。

坂田さん
心温め
ほっかほか

対照的に外へ出たらいきなり冬に逆戻りした寒さだった。

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モーサム・トーンベンダー@渋谷 Club Quatrro 2011.2.24 (thu)

2011年02月26日 01時55分17秒 | ロッケンロール万歳!
MO'SOME TONEBENDER ”BEST OF WORST!”FREE LIVE!!! 2011.2.24事件

1年半ぶりにモーサムのライヴを観る。何とこの日は無料ライヴ。しかも4月発売のベスト盤通りの曲順で演奏するというスペシャルな企画なのだ。私は当日朝に友人からこの情報を得て、即座に行くことに決めた。前日の坂田+芳垣と同じく予定外のライヴ観戦となった。

メジャー契約を切られたと聞いていたのだが、結局はコロムビアに残ったらしい。結成14年、メジャー・デビュー10周年を迎えるモーサムの歴史が刻まれたベスト盤は楽しみだが、一足先にライヴでそれを楽しめるなんてレコード会社もオツなことをやるものだ。

ギターの百々氏が遠藤ミチロウさんが今年期間限定で結成したThe Starlin Zに参加するなどモーサム以外の活動が話題になっていた彼ら3人が再び結集。
流石に無料ライヴだけあってクアトロは超満員。開演前にスクリーンにPVが映写され期待を盛り上げる。
壮大なSEと共に3人がステージに登場すると大歓声で迎えられる。「タダのライヴだから来た皆、サンキュー」と百々氏。メジャー・デビュー曲「未来は今」から轟音ロッケンロールが炸裂、観客は激しいモッシュで応える。百々氏は髪振り乱してギターを掻き毟る。ベースの武井氏は坊主頭にイメチェン。ドラムの藤井氏と共にヘヴィーなビートを叩き出す。中盤から打ち込みのテープを使い、武井氏はベースを置き、トランペットを吹いたり、ライトセイバーを手に踊りまくったり、観客を楽しませる。普段は聴けないインディーズ時代の曲も含め全15曲90分のロッケンロール・ショー。鳴り止まぬ拍手に応え、予定には無かったアンコールも披露。

彼らは3月にUSツアー〈The world conquest tour〉を実施する。3月18日(金)のオースティンを皮切りに、NY、シカゴ、シアトル、ラスヴェガス、LA、サンフランシスコの7都市での公演が決定している。渡米目前のモーサムの充実振りを見せつける強力なライヴだった。
モーサム・トーンベンダーHP

ベスト盤「Best Of Worst」曲目
1. 未来は今 ver.2011
2. GREEN & GOLD
3. ロッキンルーラ
4. HigH
5. TIGER
6. ペチカ(long flight ver.)
7. 冷たいコード
8. DAWN ROCK
9. 凡人のロックンロール
10. DUM DUM PARTY
11. hang song
12. Lost in The City
13. Bad Summer Day Blues
14. We are Lucky Friends
15. echo
16. ストロベリータイム (bonus track)

この日のライヴはボーナス・トラックを除く15曲だったが、実は百々氏が曲順を間違えたとツイッターで告白している。

モーサムの
海外進出
期待大

彼らのような実力派ロッケンロール・バンドが着実に活動を続けていける限り日本の音楽シーンは大丈夫。

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坂田明&芳垣安洋バースデイ・ライヴ@新宿 Pit Inn 2011.2.23 (wed)

2011年02月25日 00時40分00秒 | 素晴らしき変態音楽
山下洋輔さんの新作を聴いていたら無性にジャズのライヴが観たくなった。タイミングのいいことにツイッターでその日の夜新宿Pit Innで坂田明&芳垣安洋バースデイ・ライヴがあることを知り、衝動的に駆られて観に行くことにした。普段の私は計画的にライヴ観戦の予定を立てる方である。今回の衝動は10年位前に偶然不失者のライヴがあることを知りいたたまれず観に行ったときと同じだ。最近ONJQやエマージェンシーのCDを図書館で借りてきて聴いていたのも何かの偶然か。

出演は坂田 明(Sax,Cl)芳垣安洋(Ds)水谷浩章(B)高岡大祐(Tuba)高良久美子(Vib,Per) 大友良英(G)青木タイセイ(Tb,etc)という現代フリージャズ界を代表する面々。
坂田さんと芳垣さんは2月21日が誕生日と同じで、毎年一緒にバースデイ・ライヴを開催しているとのこと。今年は諸般の事情で二日遅れの開催になった。坂田さん66歳、芳垣さん52歳。
平日の夜のため客席は空いていて、予約なしでも2列目の席に座れた。

最初は全員がステージへ。むさくるしい男たち(大友、高岡、青木、水谷)が後ろのほうに神妙な顔で1列に並んでいるのが笑える。芳垣さんがジョーク交じりのMCでメンバー紹介。時々鋭いツッコミを入れる坂田さんとのやり取りが面白い。「この組み合わせでやると何故かお客さんの9割が男性なんだよね」と芳垣さん。確かにいつも以上に男性率が高かった。

1曲目は全員でアブストラクトなインプロヴィゼーションから重厚なテーマ、そして坂田さんの激しいサックス・ソロ。凄い。2曲目は坂田さん+低音部隊(高岡、青木、水谷)。骨太の低音合奏の上を坂田さんのクラリネットが舞う。3曲目(本当は1st Setは4曲の予定だったがノリがよくて演奏が伸びたためにこれがラスト)は坂田さん+芳垣さん+大友氏+高良嬢による自由度の高いセッション。ここで休憩。

2nd Setは坂田さん+大友良英ニュー・ジャズ・トリオ(大友氏+水谷氏+芳垣さん)によるオーネット・コールマンの名曲「ロンリー・ウーマン」。坂田さん、大友氏共にそれぞれの最新アルバムで取り上げている曲だけに、非常に密度の高い激烈な演奏を繰り広げる。私のフェイバリット・ナンバーでもあり、この日のハイライトといえる演奏だった。2曲目は坂田さん+芳垣さん+青木氏+高岡氏+高良嬢。冒頭ブレス音だけを聴かせる演奏に乗せて坂田さんが「呼吸というのは吸ってから吐かなければ大変なことになります」と真面目ぶったMCで会場を沸かす。演奏中所々にジョークを入れたヴォーカルも聴かせ大受け。最後に再び全員で演奏。縦横無尽のインプロヴィゼーションを堪能した。
アンコールは坂田さん+芳垣さんのデュオ。大らかなパワーに溢れる演奏でライヴ終了。

やっぱり観に来て良かった。ジャズの現在進行形に触れた素晴らしい一夜だった。

坂田さん
金曜日には
ソロを観る(予定)

フリージャズは死んではいない。


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深遠なるチェンバー・ジャズ~山下洋輔「ディライトフル・コントラスト」

2011年02月24日 00時49分39秒 | 素晴らしき変態音楽
1988年にセシル・マクビー(b)、フェローン・アクラフ(ds)と結成して以来、一度もメンバー交代することなく、日本国内はもちろん世界各地で意欲的に演奏活動を続けてきた山下洋輔ニューヨーク・トリオの「トリプル・キャッツ」以来3年ぶりのニュー・アルバム。今回は金子飛鳥率いるストリング・カルテットとの共演作。

2月26日に69歳の誕生日を迎える洋輔さんだが、富樫雅彦、高柳昌行、佐藤允彦、吉沢元治等と共に1960年代に日本のフリージャズの第一世代として活動を開始して以来、精力的な海外ツアー、筒井康隆、唐十郎、タモリなどの多彩な人脈、そして玄人はだしの文筆活動で、"フリージャズ"のアンダーグラウンドなイメージを払拭してきた功績は大きい。1980年代以降のポスト・フリージャズ時代に入ってからはフリージャズに拘らずスタンダードや童謡、クラシックなど幅広い音楽性を消化した独自の活動を続けており、性格も音楽もかなり丸くなったとはいえ、目を離せない存在だ。

スイング・ジャーナル誌の休刊をはじめ、ジャズをめぐる状況は決してよくないが、洋輔さんや坂田明さん、豊住芳三郎さんなどベテランの活躍には若いミュージシャンや音楽ファンが鼓舞されるものがある。

実際この新作では、25歳の女性ピアニスト/作曲家/編曲家、挾間美帆嬢との共作を4曲収録し、若い才能を取り入れることで自らの音楽を新鮮に生まれ変わらせている。"ウィズ・ストリングス"的リラクゼーションを追求したムーディーな曲もあるが、1曲目の「チェイス」からピアノ・トリオとストリングスが火花を散らすスリリングな緊張感のある作品になっている。悪魔的な旋律を奏でるストリングスは、まるでユニヴェル・ゼロやアール・ゾイのような暗黒チェンバー・ロックを想わせ、レコメン系ロック・ファンにもアピールするに違いない。
緊張と弛緩、動と静、天国と地獄、そういったサウンドの対比が素晴らしく、タイトル通り「Delightful Contrast=心地よい対照」を描いた傑作である。10月から始まる飛鳥ストリングスとのツアーは見逃せない。
Jam Rice HP

洋輔さん
69(ロック)歳を迎えて
熱く燃ゆ

ジャズの深淵はまだまだ探求され尽くされてはいない。

これは珍しい! キヨシローとの共演。2001年放映。二人とも若い。



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ザ・クロマニヨンズ@C.C.Lemonホール 2011.2.21 (mon)

2011年02月23日 00時52分20秒 | ロッケンロール万歳!
ザ・クロマニヨンズの「ウンボボ月へ行く 2010-2011」ツアーが再び東京へ戻ってきた。前回12月はスタンディングだったが、今回は古巣のC.C.Lemonホール(未だに渋谷公会堂と呼んでしまう)である。勿論ライヴが始まったら全員総立ちになるのだが。

2階席の後ろのほうだったが、ステージ全体が見渡せて、たまにはこういう光景も新鮮でいい。

いつもの前説のお兄さんが登場、「ロッケンロールの用意はいいですか!」と会場を盛り上げる。
そして4人がステージへ。一曲目の「オートバイと革ジャンとカレー」から会場は大合唱大会。いつものように突っ走る初期衝動。インフルエンザに罹っていたマーシーも元気そうだ。前回同様ニュー・アルバム「Oi! Um bobo」から曲順通りにレコードのA面に当たる6曲を続けて演奏。セットリストの半ばで3月リリースの新曲「流線型」と「飛び乗れ!!ボニー!!」を東京初演。ちょっとカントリー&ウェスタン風の新機軸の曲調だ。ヒロトが「ああ、緊張した~」とMC。新曲という肩の荷を降ろして、後半は再び勢い良く走り抜ける。レコードのB面の7~11曲目を演奏。ヒロトはKARAのお尻ダンスの真似をして笑いを取る。私の一番好きな「紙飛行機」で本編終了。ここまで20曲90分。
恒例となった「もう一杯、ちょうだいな~」という掛け声に応えて、アンコールに登場。カツジ以外の3人は上半身裸でアルバムのラスト・ナンバー「南南西に進路をとれ」、「夢の島バラード」そしてエンディングはお約束の「タリホー」。

はっきり言って新曲以外は前回のステージと殆ど変わっていない。ツアーを重ねても、年月を経ても彼らのスタイルは変わらない。ラモーンズと同じく永遠のワンパターン。ロッケンロールはそれでいい。

Set List
1.オートバイと皮ジャンパーとカレー
2.伝書鳩
3.あったかい
4.底なしブルー
5.キャデラック
6.多摩川ビール
7.グリセリンクイーン
8.草原の輝き
9.流線型
10.飛び乗れ!!ボニー!!
11.スピードとナイフ
12.ゴーゴーゴー
13.ひらきっぱなし
14.7月4日の横田基地
15.ボンジュール ロマンマン
16.いきもののかん
17.我が心のアナーキー
18.エイトビート
19.ギリギリガガンガン
20.あさくらさんしょ
21.紙飛行機
------------------
22.南南西に進路をとれ
23.夢の島バラード
24.タリホー

変化なし
転がる岩の
お約束

4月の日比谷野音公演のチケット先行予約当選したよ! 楽しみ!

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爆笑! 日本語に聞こえるサッカー中継

2011年02月22日 01時06分53秒 | 動画の歓び
テレビで放映されたので有名な動画だが、何度観ても笑えるアラビアのサッカー実況中継。



アラビア語
空耳アワーの
常連だ

サッカー中継で興奮するのはどこの国のアナウンサーも同じだね。
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Vivian Boys/The Madame Cats@吉祥寺Disk Union 2011.2.19(sat)

2011年02月21日 01時14分14秒 | ロッケンロール万歳!
Disk Unionのインストア・ライヴ。週に3回は通っている吉祥寺店の店内のどこでどのように行われるのか興味があった。出演はどちらも最近CDをリリースし気を吐く若手ガレージ・パンクのVivian BoysとThe Madame Cats。

大音量で演奏する為、夜9時の閉店後にスタート。店員に聞くと今までも何度かインストア・ライヴはやってことがあるとのこと。店のシャッターの外には開演を待つ100人くらいの若者の列。無料だから気軽に観に来ているようだ(私もだが)。通行人も何事かと告知看板を覗き込む。

9時半に開場。アナログ・コーナーの棚を奥へ移動させ、ドラム、アンプ、PAがセットしてあり店内はミニ・ライヴハウス状態。見慣れた日常風景が変貌していて何だか奇妙な感覚になる。

最初が男性g,b+女性dsのトリオVivian Boys。「何だかアメリカみたいだな~」とMC。確かに海外でありそうな風景である。明るい蛍光灯の下で演奏を観るのはこちらも見られているようで何となく照れくさい。演奏は8曲30分の駆け抜けるロッケンロール。男女のヴォーカルの掛け合いが面白い。
Vivian Boys HP

続いてガールズ4人組The Madame Cats。これだけ明るいと女性の場合は化粧がハッキリ見えてちょっと不利である。少々太めの(失礼!)ヴォーカリストが迫力がある。ベースは骨太でいいグルーヴ。ドラムの娘は常に笑顔で楽しそうに演奏している。観客も盛り上がり、熱気溢れる30分の演奏。
The Madame Cats HP

The Madame Catsに因んで「猫ジャケLP」のディスプレイもあり、遊び心が楽しい。

インストア
フルのライヴで
お得です

2/26武蔵境StattoでVivian Boysのレコ発イベント。The Madame Cats、The傷などが出演。



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灰野敬二×ヨシダダイキチ@青山 PLSMIS 2011.2.18 (fri)

2011年02月20日 01時11分10秒 | 灰野敬二さんのこと
連日なので行くかどうか正直迷ったが、会社から歩いて15分の場所だし、灰野さんのパーカッションを観るのも久々だったので出掛けて行った。

PLSMISは「プラマイ」と読み、場所柄ちょっとオシャレなイベントスペース。到着するとまだサウンドチェック中で、灰野さんは黒いマスク(!)をしていた。いつものように最前列に座り込む。思ったより観客が入り、立ち見が出るほど。

第1部は「義太夫というものを聴く」というトークショー。義太夫にハマっているというヨシダダイキチ氏と女流三味線奏者の鶴澤津賀寿嬢の解説で、この伝統芸能の背景や話の筋を語り、演奏録音を聴く。私はてっきり生で義太夫が聴けるものだと思っていたので、ちょっと肩透かしだった。でも初めて聴く義太夫は迫力があり飽きなかった。

第2部が灰野さんとヨシダ氏の演奏。灰野さんはヴォーカルとパーカッション、ヨシダ氏は巨大低音シタール=スルバハールを演奏。灰野さんは歌を中心に聴かせ、時々アクセント的にパーカッションを叩く。その声の迫真性と多様性に灰野さんが元々ヴォーカリストとしてデビューしたことを改めて思い出す。先ほどの義太夫にも勝る情念の籠った歌声と深遠な歌詞に鳥肌が立つ。魂を操る司祭としての灰野さんを堪能した1時間だった。

寒い楽屋に挨拶に行くと「何が義太夫だ。ただなぞっているだけじゃないか。ロックならもっとロック、スイングならもっとスイング。俺は全てのジャンルを超越してやる」と意気盛んな灰野さん。ああ、この人の言葉は全て金言だ、一生ついていきたい、と思った。

義太夫を
蹴散らすパワー
目の前で

伝統芸能も悪くないけどね。

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灰野敬二+亀川千代+kiyasu/鳥を見た他@高円寺 Club Mission's 2011.2.17 (thu)

2011年02月19日 01時08分45秒 | 灰野敬二さんのこと
「高架下のユース season.22」というイベント。出演は灰野敬二/鳥を見た/田中眞紀子/爆弾しょった子供たち/PANAprojectの5組。前日になってtwitterで灰野さんが元ゆらゆら帝国の亀川千代氏とSETE STAR SEPT,Kiyasu Orchestraのドラマーkiyasu氏とのトリオで演奏するというニュースが流れ話題になり動員が急に増えたらしい。

対バンのあるイベントでの40分一本勝負の灰野さんの演奏は非常に凝縮されていて、ワンマンとは違った魅力がある。私はそれが観たくて早々に予約しておいた。

ネオアコ風の爽やかトリオの爆弾しょった子供たち、エレピ弾き語りの田中眞紀子嬢(角栄の娘ではない。笑)と、悪くは無いのだが灰野さんとは不釣合いの演奏が続く。このイベントは特にジャンルで色付けされているわけではないようだ。

なかおちさと氏(vo,g)が率いる「鳥を見る」の登場。以前灰野さんと共演したこともある彼らのライヴを観るのは初めてだった。爆音ロックが床を震わせ、場の空気を"ヤバさ"で塗り替える。単純なコード進行を繰り返す骨太のベースライン、ノイジーな轟音ギターには裸のラリーズの影が伺えるが、バリトン・サックスを取り入れて個性を発揮。この先の成長が楽しみな気持ちのいいバンドだった。

最後にいよいよ灰野さんの登場。前半ソロ/後半トリオでやるのかと思っていたら、最初から亀川氏とkiyasu氏もセッティングしている。亀川氏サイドにはゆら帝ファンとおぼしき若い女の子達が集まっている。最初の10分ほどはソロの演奏。正直言って鳥を見たとは格が違いすぎる。最初の一音だけで灰野ワールドに巻き込む求心力は凄まじい。そして嵐のようなトリオの演奏に突入。亀川氏は1月のUFO CLUBに続いて2回目の共演だが、前回よりもずっとアグレッシヴなフレーズを繰り出してくる。それに刺激されて灰野さんの気合がどんどん高まる。数年前に灰野さんと共演した時に灰野さんから「ロックしていない!」と喝を入れられたkiyasu氏のドラムもいい感じでグルーヴしている。強烈な存在感。ゆら帝では物静かな亀川氏が髪振り乱してプレイしている。途轍もなくヘヴィでサイケデリックな60分の演奏だった。

楽屋へ行くと、灰野さんが鳥を見たのメンバーにロックを演奏することについて伝授しているところだった。曰く"もっと音を前へ押し出すんだよ"。彼らに灰野さんが期待を寄せていることが伝わってきた。

ミッションズ
音がいいので
聴きやすい

亀川氏との共演はこれからも続けて行きたいと言っていた。




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