A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

山下洋輔+坂田明+大友良英+芳垣安洋@新宿ピットイン 2011.12.28 (wed)

2011年12月30日 01時00分29秒 | 素晴らしき変態音楽


大友良英昼夜連続8公演年末4DAYS@新宿ピットインの目玉といえる洋輔さん、坂田さん、芳垣氏をメンバーに迎えたスペシャル・カルテット。丁度この日が仕事納めで会社の納会で散々飲んだので酔いをさますために新宿ディスク・ユニオンで時間つぶし。結局3枚で5%offセールに負けてCD購入。酔ってレコ屋漁りをするもんじゃねえな。

開場15分前に行くとピットインの前が人で溢れ返っている。この凄い面子ならさもありなんと思ったが、今回の大友氏の4DAYSは総じて動員がいいらしい。まあそうじゃないとピットインの年末スペシャルにはならないが。大友氏は今年プロジェクトFUKUSHIMA関連で露出が多かったこともあり人気急上昇。特に20代の若い男女の姿が目立つ。私にとっては洋輔さんと坂田さんの共演が再び観れるのが何より嬉しい。それもゲストで数曲じゃなく全編共演だし。

チケットの整理番号は12番と微妙なところだったが運良く最前列右端の席を確保。大友さんの真ん前だ。並びは左に洋輔さん、真ん中に坂田さん、後ろに芳垣氏、右が大友氏。今回の8公演の殆どで大友氏が最年長なのだが、この日ばかりは最年少の若輩者です、と語って笑わせる。

さて演奏が始まると初っ端から全力疾走のハードコア・ジャズが炸裂。全身に爆発する音響の火の粉が降り掛かり無性に興奮する。特に芳垣氏のドラムの凄まじさと言ったらない。抑えるところでは大人しく、そこで溜めたエネルギーを一気に開放するドラミングの高揚感。大友氏も激しくノイズ・ギターをかき鳴らす。そして洋輔さん!69歳にしてこのパワー溢れるドシャメシャ奏法を見せるか、と驚くほどのハードな演奏。立ち上がって容赦なくピアノに肘打ちを喰らわせる。間断なく吹き捲くる坂田さんも相まって即興ジャズ界の猛者カルテットならではのダイナミックな演奏を堪能した。現在考えうる最高のフリージャズ・カルテットではなかろうか。

1st,2ndそれぞれ50分強に亘るテンションの高い演奏を聴かせ、止まない拍手に応えて再登場し演じたアンコールは何と1分間の俊足爆撃演奏。その模様をリンクしておくので創造性の極みを味わって欲しい。長時間の動画は私のYouTubeアカウントで検索して下さい。



この4者
同時に音出す
その奇跡

30日には大友氏とJOJO広重氏のデュオを観に行く。同じ日に灰野さんのオールナイト。豪華な年納めである。
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伝説的ロック/ポップス・アルバムのテレビ・コマーシャル集 おまけ付

2011年12月29日 00時36分15秒 | 動画の歓び


1970年代~80年代レコード業界の景気が良かった頃はアメリカでも様々なレコードがテレビで宣伝されていた。YouTubeで検索してみるとそういうコマーシャル映像をいろいろ観ることができる。まだMTVが一般的じゃなかった時代に工夫を凝らして制作したものや、あまりにチープな作りだったり意味不明なコンセプトだったりでホントに宣伝効果があるのか首を傾げたくなるものなど、時代の雰囲気が反映されていて面白い。そうしたコマーシャルを集めてみたのでお楽しみいただければ幸いである。
(Flavorwire)

●デヴィッド・ボウイ「ロジャー」(1979)



●ニルヴァーナ「イン・ユーテロ」(1993)



●マイケル・ジャクソン「スリラー」(1982)



●ピンク・フロイド「アニマルズ」(1979)



●マドンナ「ウルトラ・マドンナ ~グレイテスト・ヒッツ」(1990)



●エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ「ゲット・ハッピー」(1980)



●ローリング・ストーンズ「山羊の頭のスープ」(1973)



●ブロンディー「恋の平行線」(1979)



●ブルース・スプリングスティーン「闇に吠える街」(1978)



●キャプテン・ビーフハート「リック・マイ・デカルズ・オフ、ベイビー」(1970)



コマーシャル
見せて買わせる
資本主義

おまけ!
きゃりーぱみゅぱみゅ出演のテレビ・コマーシャル♡



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祝!ユニヴェル・ゼロ来日~魅惑のチェンバー・ロック特集

2011年12月28日 00時14分32秒 | 素晴らしき変態音楽


今月初めの発表から一部の好事家の間で話題になっているベルギーのチェンバー・ロック・バンド、ユニヴェル・ゼロの初来日公演。私はチケ発の日に新宿のDisk Unionプログレッシヴ・ロック館で購入、整理番号16番をゲットした。

チェンバー・ロックとは文字通り「室内楽ロック」という意味。クラシックで使われる管楽器、弦楽器を取り入れたバロック調の"踊れない"ロックで、1969年イギリスのサードイヤー・バンド「錬金術」が始まりとされる。彼らは灰野敬二さんのフェイバリット・バンドでもある。



1970年代に同じくイギリスのカンタベリーから登場したヘンリー・カウが世界に広め、ヨーロッパ各地にチェンバー・ロックを標榜するグループが現れた。その多くが政治的な背景を持ち、ヘンリー・カウが提唱したRock In Opposition(R.I.O./反対派ロック)の旗の基に共同コンサートやメンバー交流を行った。



ユニヴェル・ゼロはドラムのダニエル・デニス(今回の来日告知ではドゥニという表記になってる)を中心にバルトーク、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ等のクラシックにも通じる真摯な音楽性を追求している。ジャケットも含め"暗黒のロック"というイメージが定着している。



彼らと並びチェンバー・ロックの最右翼と言えるのがフランスのドラムレス・バンド、アール・ゾイである。ピアノとトランペットが乱舞するサウンドが印象的だがやはり陰鬱な曲調で、ホラー/サスペンス映画のサントラに似合いそうなバンドである。



もう少しオシャレなのがフランスのZNR。エクトール・ザズーとジョセフ・ラカイユのふたりによるエスプリたっぷりの室内楽を聴かせる。後にザズーはビョーク、坂本龍一、デヴィッド・シルヴィアンらとコラボレートしエレクトロ・ポップ界で成功を収めるが2008年9月惜しくも60歳で病死してしまった。



さらにクラシック寄りになるとフランスのジュルヴェルヌがおススメ。サティやプーランクに通じる"家具の音楽"的美メロに溢れている。ジャケも印象派風でシャレオツ。邪魔にならない音楽。



チェンバーと
ちゃんばーは
似て非なるもの

【お詫びとご案内】
Facebookやtwitterでお知らせしたのでご存知の方も居るかと思いますが、私のYouTubeのアカウントが強制削除されました。著作権侵害というのが理由です。確かに色んなバンドに無断で動画をアップロードしてきた私に非がありますが、突然何の告知もなく削除というのが解せません。いずれにせよ今まで数年に亘り撮り溜めて来た動画はほとんどすべてが失われました。父が存命中に実家の納戸にあった私の昔のバンドのビデオやカセットをほとんど全て処分してしまったことが死後明らかになりショックでしたが、あらゆるものがいずれ失われる運命にあるのだと思います。しかし"YouTubeゲリラ"はめげることはありません。今後も出来るだけ動画を上げて行きたいと思います。新しいアカウントは mirokristel ですので気になる方はチャンネル登録をお願いします。
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キノコホテル@下北沢 Club Que 2011.12.24(sat)

2011年12月26日 00時14分47秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


<サロン・ド・キノコ~性夜の戯れ・下北沢編>と題されたキノコホテルのクリスマス実演会。前日に<サロン・ド・キノコ~禁断の蜜の味>という女性限定実演会を同じClub Queで開催、翌日は札幌で<サロン・ド・キノコ~性夜の戯れ・札幌編>という3日連続公演の中日である。


まずはエマちゃん、ケメちゃん、ファービー(前日から"プーさん"というニックネームに変わったとのこと)の三人がサンタ風の赤いフード付マントを着て登場。そしてマリアンヌ支配人は何と全身電飾付き+トナカイのかぶり物で現れ、開口一番「浮かれてる訳じゃないのよ」。そして「何よ野郎ばっかりじゃない。昨日の可愛い女の子たちは今頃幸せな夜を過ごしているのね」と観客を寂しい男ども扱い。キノコホテルは支配人のこのS発言がなけりゃね。

私はステージ下手のエマちゃん側で観ていたのだが、この会場だとロフトやクアトロのようなモッシュは起らないので落ち着いて観ていられる。ただし支配人が「Club Queも手狭になってきたわね」と言っていたのでここではもうやらないのかもしれない。

演奏力に関してはもう何の心配もなく安心して観ていられる。支配人のMCも相変わらず面白い。DVD「マリアンヌの秘宝」に収録の「荒野へ」のビデオ撮影は浜岡原発近くで行われたそうで、農家の人たちが作業する横でハイになって踊ったり回ったりしていたとのこと。

新曲も何曲か交えた100分のステージ。アンコールも2回応えてくれ大満足。何度観てもまた観たくなる中毒性は相変わらず。マイクスタンドにぶら下がっていたマリアンヌ人形は新物販アイテム。


Set List
1.新曲
2.キノコホテル唱歌II
3.真っ赤なゼリー
4.新曲
5.もえつきたいの
6.新曲
7.新曲
8.荒野へ
9.白い部屋
10.風景
11.非情なる夜明け
12.愛人共犯世界
13.キノコノトリコ
14.あたしのスナイパー
15.#84
16.キノコホテル唱歌

~アンコール~
17.ネオンの泪
18.人魚の恋
19.恋のタッチ・アンド・ゴー

~アンコール2~
20.静かな森で
21.真夜中のエンジェル・ベイビー

支配人
翌日札幌
飛んで行く

来年は2月に撃鉄との<雌豹VS猛虎>という2マンライヴ2daysがロフトで決定。荒れそうだけど行きたいにゃ~。

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サロメの唇/THAT'S A NO NO!/原子力牧場etc.@新宿JAM 2011.12.23 (fri)

2011年12月25日 00時57分03秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


Sazenami Label presents "サザナミナイト vol.28"。出演はサロメの唇/THAT'S A NO NO!/Rummy/THE YANMARS/THE MIDNIGHT TV PROGRAMS/原子力牧場(静岡)の6バンド。

サザナミレーベル主宰のカマチガク氏は原子力牧場をかない気に入り、彼らがサザナミ関連のイベントで静岡から上京するのは3度目。私はスケジュールが合わず9/18自主企画"アトミックファンシン"@二万電圧以来3ヶ月ぶり。他にもずっと観たいと思っていた昭和歌謡のサロメの唇、数年前に観たっきりのTHAT'S A NO NO!が出演するので楽しみにJAMへ向かった。

会場内は女性イラスト作家チムニー画伯の描いた童話に出てくるような女の子の絵画で飾られていてクリスマスらしいほのぼのした雰囲気を醸し出している。

1番手はTHE YANMARS。明らかにゴーグルエースの影響を受けている60'sガレージロックだ。キーボード奏者が客席を走り回ったりビールの一気飲みをしたりお客を楽しませようとするサービス精神たっぷりのステージ。演奏力もなかなかのもの。2010年結成の若いバンドだが、サザナミナイトのカラーにピッタリの楽しい演奏だった。



2番目が原子力牧場。11月にドラムのハセ君が脱退したのでこの日は代理のドラムにAU氏を加えてのステージ。セットリストは1st CDからの選曲。これがかなり良かった。ハセ君のパワー・ドラムは時に目立ち過ぎてしまうことがあったが、今回はアンサンブルを重視したバランスの良い演奏。もよぽんのヴォーカルも格段に進歩していて印象的だった。カマチ氏が「彼らは会うたびに進化して行くのが分かるから面白い」と評価していたがその通りだ。ただしかなり陰影のある牧場のサウンドがイケイケ・バンド中心のサザナミのカラーに合っているかは難しいところ。できれば9月にやったような自主企画を望みたい。まずその前にいいドラマーを見つけないとね。



3番目はRummy(ラミー)。ホリグチチエ嬢率いる珍しい女性ヴォーカルのロカビリー・バンドである。チエ嬢はブライアン・セッツァーばりにグレッチのフルアコをかき鳴らして凛としたステージを見せる。彼女の魅力に参ってしまったが、彼らはこの日を最後にベースとドラムが脱退してしまうそうで残念。当分はチエ嬢が引き語り中心に活動して行くとのこと。その布石とも言うべきJ-POP風のナンバーも披露。結構いけるかもしれない。



4番目はTHAT'S A NO NO!。彼らもまたオリジナル・ドラマー脱退により、ザ・シャロウズの進藤氏をドラムに迎えた演奏。レアなカヴァー曲を含めガールズ・ガレージのお手本のようなワイルドでチャーミングな演奏を繰り広げる。アニマルズの「Inside Looking Out」のカヴァーがウルトラ・サイケで良かった。お揃いのミニの衣装も目にまぶしい。特にベースのれなちんは超好み!私はステージの上手側で観ていたのだが、下手のれなちんに見とれてしまった。イベント終了後「ヨッパラっちゃった~」と言いながらツイストを踊りまくる姿にも惚れちゃった。というわけでメインの写真はれなちんです♡



5番目はTHE MIDNIGHT TV PROGRAMS。2001年結成、今年やっと1stアルバムをリリースしていたばかりのライヴ・バンド。結構人気があり女の子の観客が一斉にステージ前に詰めかける。サザナミナイトにぴったりのお祭りガレージ・サウンドでとにかくMCで笑わせ演奏で踊らせる。ライヴ中心に活動してきただけあって客の乗せ方はお手のモノ。会場は大いに盛り上がった。



トリがサロメの唇。2003年水のさとし氏を中心に結成、"昭和40年代の歌謡曲、ムード音楽、映画音楽に影響をうけながらも、独自の背徳的な世界観を繰り広げている平成の歌謡グループ"との紹介だが、ふたりのゴーゴーダンサーを加え昭和の香りたっぷりの世界を作り上げるステージは完成の域にある。ヴォーカルの橘京子嬢の佇まいはまさに由紀さおりか八代亜紀といったところ。時にファズ・ギターでサイケな雰囲気を付け加えるサウンドが素晴らしい。彼らもこの日出演予定だったドラマーが急遽出演出来なくなり、THAT'S A NO NO!で叩いた進藤氏とゴーグルエースのエミーリー嬢をドラムに起用しての演奏だった。進藤氏はこのあとザ・シャロウズのライヴがあり、ギリギリまでサロメで演奏して途中で退出、次の会場へ向かうという過密スケジュールだった。それでも独特のサロメ・ワールドに陶酔の時間を過ごした。彼らは2/12にここ新宿JAMでワンマン公演が決まっているという。観に来ようかなぁ。



毎度のことながらカマチ氏のアンテナの広さには驚いてしまう。多彩なバンドを集めたサザナミナイトはいつ来ても最後は飲みまくって踊りまくって120%楽しめるイベントだ。サザナミレーベルからリリースするアーティストも皆個性的で一度ハマったら抜け出せない魔力が潜んでいる。

年末も
サザナミナイトで
大騒ぎ

原子力牧場から誕生日プレゼントをもらった。感激! CDを申し込んだ人には年賀状を出すらしいのでお楽しみに。
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騒恵美子著「ライブ・アット 騒 (GAYA) ─ 阿部薫、鈴木いづみ、フリージャズメンとの日々 ─」

2011年12月23日 00時45分05秒 | 書物について


伝説のサックス奏者、阿部薫が晩年に拠点として出演していたことで知られる初台のライヴハウス「騒(GAYA)」の女性オーナー騒恵美子さん(通称エミさん)による回顧録。"全く音楽に関しては素人同然の"エミさんが、20代後半に長野県伊那で近藤等則、梅津和時、土取利行らの衝撃的な音と出会いフリージャズに開眼、自分が聴きたい一心で開店したのが「騒」だった。過激派の拠点だったビルを格安で借り防音のために壁や天井一面に段ボールの卵のケースを貼り巡らせキュウリのQちゃんの瓶を椅子代わりに並べる、という手作りの店で、1977~84年の7年間、阿部薫、梅津和時、坂田明、加古隆、近藤等則、浅川マキ、つのだ☆ひろ、友部正人などフリージャズからフォークまでアンダーグラウンドなミュージシャンが多数出演していたという。

この本にはジャズ評論家や他のジャズ喫茶オーナーの著作に必ず出てくる小難しい音楽論やディスクガイドなど全くない。ミュージシャンとそれぞれひとりの人間として本音で付き合い、時に頼られ時に大喧嘩をする日常の姿がヴィヴィッドに描かれている。特に付き合いの深かった阿部薫と鈴木いづみとの逸話は、伝説的に語られてきた偶像ではなく、必要以上に人間臭いふたりの知られざる興味深いエピソードが満載。

そのエミさんはこの本を書き上げて間もなく今年10月に他界してしまった。しかしこの本の中にエミさん、阿部薫、鈴木いづみをはじめ今は亡きミュージシャン達がしっかりと生きている。1970年代フリージャズやアングラ音楽に少しでも興味のある人なら必ず読むべき一冊である。長らく廃盤だった阿部薫の「ソロ・ライヴ・アット騒」全10タイトルが再発され、来年1月には1970~73年の録音の7CD BOXと、若松孝二監督 広田玲央名, 町田町蔵(町田康)主演の阿部薫&鈴木いづみを描いた映画「エンドレス・ワルツ」DVDが発売される。再び時代は阿部薫を求めているようだ。



好きだから
本音でぶつかる
音楽と

フリージャズの熱かった時代が真空パックされている傑作。
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アーバンギャルド/東京カランコロン/D.W.ニコルズ@新宿ロフト 2011.12.19 (mon)

2011年12月21日 00時33分48秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


「新宿ロフト2011 年末大感謝祭!!」 我らがアーバンギャルド、9月にクアトロで観た東京カランコロン、初めて観るD.W.ニコルズという毛色の違ったバンドの共演イベント。ロフトは7割の入り。アーバンギャルが多いかと思っていたが、むしろ普通のカッコの青少年少女の方が多い。

開演時間を40分くらい過ぎてロフトへ着くとオープニング・アクトは終わった後で、D.W.ニコルズが始まったところだった。男性二人・女性二人の4人組。ベースとドラムが女の子。男性ヴォーカリストがアコギを弾きながら歌うメロディはちょっとスピッツや斉藤和義氏を想わせる柔らかい旋律。際立った特徴はないもののなかなかいいバンドだった。コール&レスポンスやシンガロングも交え観客を巻き込んだステージは楽しい。



次が東京カランコロン。女性キーボードを含む5人組だが、壊れかけのテープレコーダーズをもっと人懐っこくしたようなスタイルが印象に残る。関西弁のキーボードの女の子のキャラクターも面白いし、人気急上昇しているのも理解できるバンドだ。壊れかけのゆさちゃんもこれくらい愛想がよければもっと可愛らしさをアピールできるのにな、と思った。



東京カランコロンが終わると帰るお客が続出。今日のお客の目当ては彼らだったようだ。トリのアーバンギャルドは今まで観た内で最も客が少なかったのだが、お構いなしにいつも通りの渾身の演奏を展開した。毎度の”セックス”コール&レスポンスもしたし、観客が少ないのをいいことに天馬氏がフロアに飛び降りて駆け回って歌う傍若無人ぶり。よこたんは白いワンピースでクールな佇まい。ニュー・アルバム「メンタルヘルズ」からの曲が多かったのでのりやすかった。彼らは翌日恵比寿リキッドルームでアイドルユニットBiSのオープニングを務める。



アーバンギャルド初のPV集DVD「プロパガンダビデオ2012」が1/25リリース決定。ジャケットは「ライチ☆光クラブ」「幻覚ピカソ」などの作品を手がけた漫画家・古屋兎丸氏による描き下ろし。そして3/20渋谷AXを皮切りにこちらも初の全国ツアー「アーバンギャルドの日本は、病気。ツアー」も決定。来年は水玉模様とビョーキを全国にまき散らす活躍が期待できる。DVD、ツアーの詳細はこちら

よこたんの
クールな微笑に
ほの字だよ

アーバンギャルが2011年を漢字一文字で表すと「病」。
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【眠眠打破】SDN48の美女たちと温泉旅行イッターーー! 宴会がアホエロすぎて笑った

2011年12月20日 01時12分55秒 | ラジオやテレビのこと


「なんかカッタリィィィィィィィィーーーなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」というときに飲むと一気に「キターーーーーーーーッ!」となるドリンクといえば、常盤薬品の『眠眠打破』だ。そのCMに出ているアイドルグループといえば、美女集団のSDN48だ。その個性的な妖艶さを持つ美女たちに、メロメロになっている人も多いはずである。

そんなSDN48のメンバーと、温泉旅行に行っちゃった一般人グループがいるのである! なんとも許せん! なんともけしからん! タイホだ逮捕! 禁固刑じゃおりゃああああああああああ! そのときのようすが『眠眠打破』公式サイトや『YouTube』に掲載されて話題となっている。

SDN48のような美女たちと温泉旅行に行けるならば、『眠眠打破』を飲んで絶対に寝ないようにして1分1秒を大切に彼女たちと過ごしたいものだが、夜に開催された宴会ではツイスターごっこが行われ、SDN48のメンバーたちが一般人客の前でムチムチな肉体を浴衣姿でアピールしていた。

「アホかと。バカかと。小一時間問いただしたい」と言いたくなるくらいアホエロすぎるツイスターごっこだったが、「これぞSDN48!」と言えるイベントなのも確かで、間近でアイドルたちを見ることができた一般人客は幸せである。うらやましい……!

『眠眠打破』はSDN48との展開を公式サイトに掲載しており、宴会の様子はもちろんのこと、多くのSDN48コンテンツを楽しむことができる。宴会に一緒に行けなかった人は公式サイトをチェックしてみるといいかもしれない。
(Rocket News 24)



うらやまし
美女に囲まれ
大騒ぎ

応募すればよかった、かな?

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Bo Ningen@タワーレコード新宿 2011.12.17 (sat)

2011年12月19日 00時30分15秒 | 素晴らしき変態音楽


この日は半日新宿で過ごした。土曜日の新宿は人ごみが凄くて苦手だ。

来年2月に初来日が決定したベルギーの暗黒チェンバーロック・バンド、ユニヴェル・ゼロの前売チケットがディスク・ユニオン新宿プログレッシヴ・ロック館で先行発売。3公演あるうちの一番売れていない日曜昼公演のチケットを購入。整理番号18番だった。

このチケット代が8500円と高額。それを工面するためにディスク・ユニオンでCDを売る。何とかチケット代くらいで買い取ってもらえた。そのまま本店6Fオルタナティヴ・フロアで取り置きを頼んでおいたスロッビング・グリッスルのインダストリアル・レコード音源のリマスターCD5タイトルを購入。2枚組で1700円とは安いが5枚一遍だと値が張る。また財布が軽くなった。

19時よりタワーレコード新宿店でBo Ningenのインストア・ライヴ。ニューEP「Henkan」購入者特典でサイン会に参加できる。30分前に行ったら売り場に作った狭いステージでサウンド・チェックの真っ最中だった。イギリス在住の彼らの来日は今年3回目。来年1月から全国ツアーが行われる。



さすがにこの日のインストアは明るい店内で音量も思い切り出せないという彼らにとって不利な状況下でのパフォーマンス。「yuruyakana ao」「henkan」「△」の三曲を演奏。最初は照れている様子だったがスイッチが入ると本番さながらのアグレッシヴなステージングを見せる。最前列で観ていたのだが彼らの気合いは凄い。2011年の新人の中ではピカイチだと思う。10分を超える長尺の「△」のエンディングではvo,bのTaigen氏がベースに馬乗りになったり振り回したり、gのYuki氏はシールドをギターから引き抜いてノイザーと化す。動画を最後まで観ていただけば分かるが、そんな過激な演奏のあとのTaigen氏のMCがとても礼儀正しくて好感度UP。メンバーが心配していたサイン会も何事もなく終わった。勝手にももクロ・リミックスを作ってしまうほどのももクロ・フリークのTaigen氏は25日にさいたまアリーナで開催される「ももいろクリスマス」で聖夜を迎えるそうだ。



サイケ道
行き着く先は
ももクロか

東京でのライヴは1/15 O-nestで灰野敬二さん等と、1/29 Club Asiaでギターウルフ、N'夙川BOYS等と対バン。
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昇天モノのPV集~キノコホテル「マリアンヌの秘宝」

2011年12月18日 00時42分28秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


キノコホテル待望の初PV集がリリースされた。今まで初期メンバーによるライヴ「キノコホテルの夜明け~初期実演会」、会場物販/通販限定のライヴCD+DVD「サロン・ド・キノコ・実況録音盤」の2枚のDVDをリリースし、メジャーからのアルバム3作にはEnhanced仕様でPVが収録されているが、こうしてPVのみ纏めて観ると彼女たちの新たな魅力が発見できる。

2007年クラシック少女だったマリアンヌ東雲嬢を中心に「過激でポップな中毒性の高い大衆音楽」をコンセプトに活動してきたキノコホテル。以来数度のメンバー・チェンジを経て2010年にメジャー・デビューしたがこのコンセプトにまったくブレはない。支配人=マリアンヌ嬢の強烈な個性を全面に打ち出した実演会構成とパブリシティ戦略で、他のガールズバンドとは一線を画す存在であり続けた。それを如実に表すのがプロモーション・ビデオである。主人公はマリアンヌ嬢、他の3人はあくまで脇役に徹するストーリーは常に一貫している。今回のDVD化にあたって最新アルバム「マリアンヌの恍惚」から4曲のPVが新たに制作されている。特に「白い部屋」で拘束衣に身体の自由を奪われたままで右目の鋭い眼力だけで感情表現する彼女の演技力は相当なものである。

プロフィールで「最近はハリウッド進出に興味がある」と紹介されているマリアンヌ嬢、来年はVシネマでもいいから女優としての活動も期待したいところだ。



クリスマス・イヴには下北沢Club Queで「サロン・ド・キノコ~性夜の戯れ・下北沢編」と題された実演会がある。先日東京キネマ倶楽部でお披露目された新衣装でのステージがますます楽しみになった。

マリアンヌ
あなたの左目
何処にある

昔の実演会ではヴィダルサスーン・ヘアと言っていたあの髪型のモデルは墓場の鬼太郎だろうか。鬼太郎好きといえば割礼の宍戸氏。ぜひ共演を望みたい。そういえば川口雅巳氏が「キノコホテルとは昔は良く対バンしてたのに、どこでこんなに人気に差がついちゃったんだろう」と嘆いていたな~。
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