A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそ文化論】その参『イエロー』前編~YMO/イエモン/マシンガン/バルーン/ページ/愛なき世界

2014年04月30日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


忘却とは誰にでも訪れる過ちであると同時に救いでもある。襞状に重なり合った大脳皮質は広げると新聞紙一面分の面積だと言うから、そこに保管出来る情報量には自ずと限りがある。限界量を超えてコップから水が溢れるように新規情報が零れ落ちてしまったら、人間はいつまで経っても成長・進歩・前進することは適わない。そんな不完全なHumen Being(人間)に与えられた神スイッチが「忘却」機能に他ならない。即ち保管情報の幾許かを恣意的に選択して忘却のシュレッダーで滅却し、新たに運び込まれる情報に「記憶」とタグ付けして保管リストに追加するのである。出さなければ入れることは出来ない。捨てなければ新規購入出来ない。そのことは頭ではよく分かっている。



しかし、前夜布団に潜り込む直前まで脳内で何度も反芻しWKTK(ワクテカ)感に浸っていた重大情報が、僅か5時間半の睡眠中にすっかり忘却の彼方に失念し、翌日何事も無かったようにのほほんと目を覚まし支度して出かけ定時少し前に職場に到着し、エゴリサーチしようと開いたツイッターのTLが「めざましにでんぱ組さーーん ∑(゜Д゜)!」(プー・ルイ@新生アイドル研究会BiS)という主旨の呟き一色に染まっているのに気付いた瞬間の衝撃と落胆は筆舌に尽くし難いものがあった。前日の夕食後に、録画予約しとかなきゃ、という閃きが脳裏を掠めたことを思い出すにつけ、自分の愚かさを責め続けるばかり。その上、推しメンのえいたそに「すげぇドリーミンな子」と謎のテロップが付いているのに、事情が何一つ飲み込めず、無力さに絶望した。



武道館公演が一週間後に迫り、でんぱ組周辺の動きが加速している。でんぱの神神が「速度が問題なのだ」(鈴木いづみ)、でんぱ組が「誰よりも速くなりたい」(阿部薫)と語り合ってスピードのお告げを授かったに違いない。でんぱ組の太陽マキシマムえいたそこと成瀬瑛美さんを読み解く「えいたそ文化論」も佳境に入り、ついにえいその肝の肝であるシンボルカラー「イエロー(黄色)」の秘密に迫りたい。なお、本テーマはえいそ研究に於けるたいへん重要なポイントなので、早急に結論付けることは避け、二日間に亘りじっくり論を進めたい。当然ながら詳細なデータは全て実験ノートに記載してあるが、極秘データもあるのでノートの公開には応じられない旨了承いただきたい。

イエロー・マジック・オーケストラ


イエローを冠するバンド名は数多いが、手始めに黄色魔術楽団からスタートしよう。今でこそ日本ポップス界の重鎮としてもリスペクトされる細野晴臣/高橋幸宏/坂本龍一の三人は、1978年の結成当時は玄人好みの地味渋ミュージシャンという印象だった。白魔術(善や白人などの象徴。特に白人音楽)でも黒魔術(悪や黒人などの象徴。主に黒人音楽)のどちらでもない黄色人種独自の音楽を作り上げるとして、魔術の色を人種の色にかけて提唱したのが「黄色魔術」(イエローマジック)である。クラフトワークとディーヴォとリンクして「テクノポップ」革命の担い手となる。テクノカットと人民服でファッション業界も席巻。もっぱらスーパーマーケットのBGMとして街中で流れており嫌でも耳に入ったので、毎日帰宅したらパンクやサイケやフリージャズで耳と脳を洗浄する必要があった。30年経ってやっと懐メロとして許容された。




ザ・イエロー・モンキー


YMOと並ぶ有名どころはイエモンこと黄猿。1988年結成だからYMOの10年後。バンド名は、主に西洋圏で使用される東洋人に対する蔑称である。この名前はダサくてシニカルな名前にしたいと考えていたロビンこと吉井和哉によって、結成前から命名されていた。吉井曰く、ルックスが良くて長身なのが「イエロー・モンキー」のコンセプトであり、事実183cmの吉井以下全員が180前後の長身である。イケメン&高身長&高収入とは同性からの妬まれ要素バツグン。学歴は中卒らしいが、圧倒的に女性ファンが多いのも頷ける。初期はらしくないジャケットがあるし、「アバンギャルドで行こうよ」「サイケデリック・ブルー」という耳を塞げば目を惹くナンバーも。ハーフコインの花園にあったら購入してみるのも一興。




【警告】この先注意。地下・極端・辺境音楽愛好家中級編

●イエロー・マシンガン


イエローネタで魔術や猿よりも真っ先に頭に浮かんだのが黄色機関銃だった。1993年大阪で結成された女子ハードコアトリオ。同じ大阪の先輩に赤痢がいるが、レッドの後を継いだイエロー娘は、90年代のメロコアやロリータ18号などの女子パンクの波に乗って活躍、S.O.D.のサポート等で海外でも人気を博す。5枚のアルバムを発表し2006年に活動休止するが、2010年12月に復活。今年1月には大阪でコロボックルズと対バンし健在ぶりを示した。




●イエロー・バルーン


黄色信奉者は日本のみならず世界中にあまねく存在する。黄色風船は60年代ロサンゼルス出身のソフトロック・バンド。ジャン&ディーンやロネッツの作曲家ゲイリー・セグリーがプロデュースした5人組。1967年にシングル「Yellow Balloon」が全米25位のヒット。ブライアン・ウィルソン直系のドリーミーなメロディーとスウィートなコーラスはジャケット通りのサンシャイン・ワールド。唯一のアルバムは長らく埋もれていたが、90年代後半のCD再発ブームで発掘され、今やソフトロックの定番に。筆者は87年に中野オールディーズでエサ箱の主だったレコードを救出した。




●イエロー・ページズ


サイケデリア版イエローは黄色頁。PageをPaygeと綴るのはByrdsに倣った60'sサイケ流。以前も触れたが、黄色はマリファナでラリった時に見える色で、黄色いバナナはアシッドな果物とされた。ビートルズの『サージェント・ペパーズ』内ジャケのポートレイトの黄色い背景や、ヴェルヴェッツの1stのバナナは麻薬と浅からぬ縁がある。詳細は後編でさらに追求するが、65年秋にハリウッドのライヴハウス「フラバルー」で飛入りで歌ったダン・ホーターという男を気に入った店主の提案で急遽結成されたガレージバンド「ドリフトーンズ」は、すぐに「イエロー・ページズ」と改名してUNIレーベルと契約した。ヒットはしなかったがエリック・バードン&アニマルズやビーチ・ボーイズのツアーの前座を務め、ジミ・ヘンドリックス、ドアーズ、モンキーズ、ピンク・フロイド、バーズ、グレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン等と共演し、西海岸のライヴシーンでは知られたバンドだった。しかし電話会社の「イエローページ」のコマーシャルに出演したことで、アングラ界の信用を失い、1970年2ndアルバムのレコーディング中に解散した。しかし42年後の2012年にダン・ホーターとオリジナル・ドラマーのダン・ゴーマンを中心に再結成。






●イエロー


日本の70年代ロックに輝くイエローがそのまんま黄色。70年代初頭、後にゴダイゴに加わる浅野孝巳、ファニーカンパニーの西哲也、外道の加納秀人らとエムで活動していた垂水孝道(vo,per)&良道(b,cho)の兄弟を中心に、ジョニー吉長(ds,cho/ジョニー、ルイス&チャー)などで結成されたブルースロック・バンド。75,6年に『イエロー』と『VIBRATION ~イエロー・ライブ~ 』をリリース。ニューロック、ブルースロックを核にファンク/ソウル色のあるグルーヴ感溢れるサウンドを聴かせた。このイエローとは別に、裸のラリーズと交流のあった森下泰輔(vo,b)率いるサイケバンド「イエロー」も70年代前半に活動していた。恐らく他にも日本各地に同名バンドが存在したものと想像される。




●イエロー・ラヴレス/V.A.


前編の締めはバンド名ではなくアルバム・タイトルだが、プロジェクト名とも言える。J-ゲイザーを中心にした、シューゲ帝王マイブラに捧げたトリビュート・アルバム/プロジェクトが黄色い愛なき世界。Lemon’s Chair、東京酒吐座を筆頭に、BABYMETALの頭脳NARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS)によるソロ・プロジェクトSADESPER RECORD、元祖女子バン・少年ナイフ、ヘヴィロック魔王Borisほかが参加。一方K-ゲイザーによる韓国版トリビュートは『ブルー・ラヴレス』。チームカラーで言えば韓国は赤、日本は青の筈だが、シューゲ界のノイズの遺伝子は色覚異常なのかもしれない。








黄青赤
バンドの色は
面白い

●成瀬瑛美(えいたそ)ーーーー(*≧ω≦*)!!!!!!☆
           
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突然段ボール/T.美川/非常階段@秋葉原Club Goodman 2014.4.27(sun)

2014年04月29日 00時15分15秒 | 素晴らしき変態音楽


CLUBGOODMAN 18th ANNIVERSARY
<突然段ボール/T.美川/非常階段「超センシティブ、不備、T.美川ソロ 発売記念ライブ!!」>

出演:突然ダンボール / 非常階段 / T.美川俊治(非常階段/インキャパシタンツ)

2年半ぶりの突段のニューアルバム「超センシティブ」と突段がアルケミーに唯一残したアルバム「不備」の再発、そして、非常階段のT.美川のソロ・アルバム『Bloody, innocent and Strategic』の3枚のアルバムの発売を祝うトリプル・レコ発!出演はもちろん、突然段ボール、T.美川、非常階段の3組。日本アンダーグラウンドロック界の突端をご堪能下さい!!



突然段ボールと非常階段の共演は2013年9月15日蔦木栄一&林直人没後10周年+ボックス&新作リリース記念イベント以来7か月ぶり。前回はそれぞれのボカロ共演ユニットも出演した賑やかなイベントだったが、今回もトリプル・レコ発というわっほいお祭り!アキバ異能ロックの夜となった。

●T.美川

(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

まさかアイドルにハマることになるとは・・・と本人が思っているかどうかはわからないが、美川の35年に亘るノイズ生活の中で女性絡みの話題が浮上するのはたぶん初めて。これもツイッターが生んだ奇跡のロマンスのひとつに間違いない。果たしてアイドルとの出会いが制作意欲の源になったのか、たまたま制作中だった作品をアイドルに結び付けたのかは不明だが(おそらく後者)、実質的なソロ作のインキャパシタンツ『REPO』(1989)以来、国内では25年ぶりのソロ・アルバムがアイドル「BiS」とリンクしたことは、世界のエクストリームミュージックヒストリーに於いて特筆すべき「事件」と言ってよかろう。異性関係は発禁ポルノや残虐ヌードや倒錯エロスしか有り得なかった極端音楽表現者が、異端とはいえ「KAWAii!!」「萌え」系女子と野合が可能だという事実は、全世界の地下音楽・前衛音楽・騒音芸術家に大きな希望と勇気を与えるに違いない。それはさておき、美川のソロ演奏をきちんと聴く機会は決して多くない。マル非やインキャパやセッションとは異質の「わたしだけ」の電子雑音の実演は、アンプから放射される容赦ないカオス音響の音圧と共に、美川俊治という生命体の内なる情念の炎の一端を聴き手の眼前に曝け出すストリップティーズのようであった。

 

 

★BiSに捧げる“劇薬”全6曲――T.美川(インキャパシタンツ / 非常階段)、ソロ・アルバムの衝撃を体感せよ⇒コチラ

非常階段


美川が「単一生命体」としての「ノイズ」を提示したのに対し、集団即興によるノイズ演奏を35年間追求する非常階段の演奏は、4個の「自我」が喧々諤々正面衝突融合乖離切磋琢磨し、限りない想像の翼を広げ聴き手の意識を拡大する。過日「題名のない音楽会」にて大友良英を作った楽曲として公開されたウッドストック音楽祭でのジミ・ヘンドリックスの「アメリカ国歌」演奏に於ける、演じ手の表現欲求が最大限に高まった絶頂の瞬間に、全ての音楽語法を放棄し、電気増幅された音響が循環し自発的に震動する金属弦の共鳴に任せて再生装置を痛めつける痙攣パート(俗にフィードバックと呼ばれる)だけをリピートする演奏が30分以上に亘って繰り広げられた。メロディーやリズムやハーモニーの柵から解放された歓びを謳歌する大音響に名前を与えるとすれば、大文字ゴシック体で『ROCK』と記すのが相応しい。「シンガーを支える3人が生み出す重厚で力強いサウンド――あれがブリティッシュ・ロックの醍醐味なんだ。そしてそれは俺たちが誰より得意とするものだ」とロジャー・ダルトリーがウィルコ・ジョンソンに話したことが世紀のロケンロー共演の発端だったという(『レコード・コレクターズ』2014年4月号)が、「ブリティッシュ・ロック」を「ノイズ」と置き換えれば、そのまま非常階段の本質を突く金言となる。JUNKOは非常階段のセンターを張る”シンガー=ヴォーカリスト”に他ならない。

 


突然段ボール


とことん「ノイズ」に拘る強い意志と国内外へ向けての弛まざる情報発信により、世界の極端音楽界の頂点に君臨する非常階段に比べ、結成37周年を迎えた突然段ボールは極めて不可解な存在だと言える。1977年蔦木兄弟により埼玉県で結成されて以来、PASSレコードよりニューウェイヴ・バンドとしてデビュー、「イカ天」出演によりバンド・ブームに参画、フレッド・フリス、ロル・コックスヒルといった個性派外国人ミュージシャンと共演して前衛性をアピール、「サボテン」「たま」「おにんこ」「PANICSMILE」など曲者揃いのバンドと契りを結び、兄弟二人から十数人までバンド形態を変幻させるなど、突段をひとつのキーワードで括ることは不可能。特定のジャンルやスタイルに属さなければ認められることのない日本の音楽界で40年近く活動し定期的に作品を発表し続ける。活動拠点は一貫して埼玉。世界の辺境音楽界七不思議の筆頭と言えるかもしれない。一曲目の「そのままでいいよ」(『不備』収録)に続き、もはや通算何作目か分からない(数えても意味がない)新作『超センシティブ』全曲演奏は、やはり「突段的」という以外言葉では説明不可能な特異体質ワールドが全開。ベース脱退をシンセベースで補填しテクノ色が増したことで、余計に脱臼ビート感が強まり、「この世に無い物質」(『不備』)「奇天烈世界」「ミラクル・ワールド」(『超センシティブ』)という曲名通りの”名は体を表す”有言実存バンドであることを証明した。




 

●突然階段


観客の期待に応えて突然段ボールと非常階段の合体ユニットによるダブル・アンコール。JOJO広重と蔦木俊二は35年来の付き合いだが、一緒に演奏するのは初めてだという。日本地下音楽の最古参二組の初邂逅は「お帰りなさい」「所在無し」「ホワイトマン」の三曲。異種の音楽の衝突や軋轢をクローズアップしてきた階段ユニットだが、突段の楽曲は意外にシンプル且つ言葉のエモ指数が低いので、マル非ふたりのノイズ演奏が風通し良く吹き抜ける。対立せず、かといって混ざり合うわけでもなく、ごく当たり前のように二者が”ただそのまま存在する”だけの極めて自然な風景。両者の飄々とした笑顔に晴れ晴れとしたムードに包まれてアキバの夜は更けていった。

ホワイトマンも
イエローマンも
ブラックマンも
そのままでいいよ

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【続々・GWだョ!女子バン集合】キノコホテル/きゃりー/しょこたん/中ノ森文子/黒木渚etc.

2014年04月27日 00時23分06秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


黄金週間の肝は五月五日の端午の節句のハズだが、筆者のTLには一向に男子ネタが揚がってこない。これは一体何故?とググってみて驚愕の事実が判明した。

mixiニュースアクセスランキング(2014年04月26日)
1位 中川翔子 2歳下ヒーローと交際
2位 元モー娘。吉澤と小川がキス♀
3位 工藤静香がショートヘア姿披露♀
4位 ここが嫌 母親のイラつく言動♀
5位 SP番組で「いいとも!」復活?
6位 ラムちゃん新フィギュアに賛否♀
7位 からあげフェス 26日から開催
8位 「卵子の老化」響く夫婦の慟哭♀

お分かりのように、♀マークはすべて女子ネタ(8位は女性の不妊治療について)。5位はTVネタ、7位は食ネタだから、ランキングに男子ネタはゼロである。即ち、GWだろうがこどもの日だろうが、世間一般の関心はもっぱら女子に集中しているという事実。戒厳令下に寿司以外に大した成果の無かった某国大統領が去った後の解放感に浮かれているとはいえ、日本国民の大半が男子に興味を示さない現状は、消費税増税に次ぐアベノミクスの重大な失策ではなかろうか?少子化で若年労働者人口が減少し、外食産業が人手不足で苦境に陥っている現在、派手な話題性のある男子の育成が急務であることは間違いない。

まあそれは御上に任せるとして、上記のマーケティングリサーチ結果により、常日頃から女子ネタを大量投下し、地下音楽を愛好する読者の洗脳に精を出してきた当ブログの正当性が証明された訳である。この路線をさらに強化する為に、大手を振って女子バンド特集第三弾をドロップすることにしよう。

キノコホテル


ジュリエッタ霧島加入後初のオリジナル・アルバム『マリアンヌの呪縛』をGW後5月14日にリリースする菌糸類女子バン、キノコホテル。ジャケットに写るのは、本物の蛇(ジャングルカーペット・パイソン)を巻きつけたマリアンヌ東雲。PV曲は全裸の男性がキーボード・スタンドやマイクスタンドになるというまるで「家畜人ヤプー」の世界を思わせるシーンや、生肉が飛び散ったりとホラー映画さながらのシーンもある。蛇と絡み合うマリアンヌと緊縛マリアンニャに胞子は昇天するばかり。実演会映像には大雪の中わずか数十人のオーディエンスの前で敢行された新代田FEVERでのエレクトリック・プルーンズ・サポート映像を含む。





 

きゃりーぱみゅぱみゅ


9thシングル「ファミリーパーティー」は映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のテーマ曲。映画のコンセプトに合わせて「家族の絆」をテーマにしたWKTK(ワクテカ)なエレクトロチューン。お子様マーケティングに定評のあるKPP印だけに、オリコン初登場2位と自己最高位をマーク。レコードストアデイに限定リリースされた「にんじゃりばんばん」7インチシングルを求めて、幼児連れのファミリー層がレコード屋に並ぶ珍現象を巻き起こした。最近テレビ出演時に割と普通のワンピースを着ていて驚いたが、そろそろ年齢的に奇天烈路線からの脱却を図っているのかもしれない。



 

中川翔子1985年5月5日(28歳)


レベル29からのロマンス報道がアクセスランキングNo.1と話題沸騰中のしょこたんの3年半ぶりの4thアルバム『9lives』。「A cat has nine lives. 猫に九生あり」という諺に因むだけあり、ネコ愛全開のラヴアルバム。一般から公募したネコ写真&動画満載のPVに「ネコ愛転じてリア充」の秘密が隠されていると目され、某理研を辞任した科学者に鑑定依頼中(USO)。






中ノ森文子1985年4月4日(29歳)


しょこたんと同学年。SCANDAL以前の女子バンではチャットモンチーの次に推してた中ノ森BANDのボーカルAYAKOこと中ノ森文子がソロでメジャー・デビュー。福岡出身しゃがれ系ボーカルを武器に女子ロックのど真ん中を突き進む。雑誌モデルもこなすキュートなルックスも強力。曲名から♪ゲッゲッゲッザグローリッ!♪という30年前のパンクアンセムを思い出してしまうおっさん殺しチューン。





シシドカフカ1985年6月23日(28歳)


こちらも同年齢。本名・宍戸佑名。自慢の長身を活かしモデルとしても活動するドラム女子の急先鋒。オールナイトニッポンなど音楽以外の活動には接していないが、自信満々の歌詞や毎回強い女を演じるPVから伺えるように、花粉症以外には非の打ちどころの無いパーフェクトネスが何だか近寄り難いオーラを放つ。






黒木渚


昨年メジャー・デビュー時にはバンド名でマリアンヌ東雲風の片目ヘアスタイルだった「黒木渚」は、現在は金髪に変えてソロ歌手として活動する。今年4月にデビュー・アルバム『標本箱』をリリース。しょこたんや中ノ森よりも5歳は若い筈だが、キリッとした横顔やジャンヌ・ダルクのようなPVは貫禄ありあり。





●パスピエ


2012年きゃりーぱみゅぱみゅと同じunBORDEからメジャー・デビューした印象派バンド。昨年の1stアルバム『演出家出演』に続く2ndアルバム『幕の内ISM』を2014年6月リリース。先行シングルを聞く限りでは、ポスト相対性理論から脱皮したロッカホリック&ボカロチックなサウンドになっている。






ふぇのたす


ナンバタタン(南波志帆)や寺嶋由芙に楽曲を提供し、注目を浴びるヤマモトショウ率いるスウィート系音楽グループ、ふぇのたすが前作『2013ねん、なつ』より約10カ月ぶり、通算2枚目のミニ・アルバム『胸キュン'14』をGW明け5月14日にリリース。新曲はまだ公開されていないが、ライヴでお馴染みの曲が多く楽しい内容間違いない。先月公開されたC-C-B.のカバー曲は見事にふぇのたす色に染まっている。





女子ばかり
追いかけていたら
面白い

GW男子ではこの男に注目。
マヒトゥ・ザ・ピーポー


GEZANのヴォーカル/ギターのマヒトゥ・ザ・ピーポー2dソロ・アルバム『POPCOCOON』はイマドキ女子の高い支持を得ながら、性別国籍年齢関係なく絶賛アピール中毒。4月上旬から始まったレコ発ツアーのラストランがGWに京都・大阪・東京で開催。心が震える時間を共有したければぜひ。



 

マヒトゥ・ザ・ピーポー『POPCOCOON』発売記念ツアー
5月3日(土) 京都 拾得
5月4日(日) タワーレコード梅田NU茶屋町店(インストアライヴ)
5月8日(木) 渋谷7th FLOOR

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【続・GWだョ!女子バン集合】失禁少女/テツコ/浮遊スル猫/マイクロコズム/THE LEAPS/SCANDAL

2014年04月25日 01時04分53秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


前回は筆者と他生の縁のあった女子限定で登場願ったGWJSP(Golden Week Joshi Special)にまさかの続編。今回は筆者の知らない未知なる世界に生きる少女帯にフォーカスする。扇情的で蟲惑的なイマドキ娘々の包囲網を君は突破出来るか?いざ勝負っ!

失禁少女


Vo.Gt ちゃこ Gt ハセ Ba あかねん Dr メル 2011年8月結成
関西を中心に活動している、ロックでキャッチーな変態的野性的美少女的NO Ladyバンド! 失禁少女。よろ乳首


バンド名からしてセンセーショ鳴るな破壊力。ふぁっきゅー!ふぁっきゅー!の連呼でTADZIOの次代を担う暴れ女子の登場に股間の疼きを禁じ得ない。今一番、観たい・見たい・視たい・看たい・診たい・イタいバンド!





5月6日 アメ村CLAPPER
5月15日 club vijon
5月30日 尼崎deepa
5月31日江坂MUSE

テツコ


● 渡邊玲子 ギター、ヴォーカル
● 野瀬陽子 ベース、コーラス
● 関安代  ドラム、コーラス
同志社大学のサークルにて結成。卒業後は東京、京都、大阪にてライブ活動中。活動歴は10年以上。
スイートパンクから乙女ロックへ!京都が生んだ変幻自在のガールズバンド「テツコ」


失禁少女の対極にある素朴なバンド名と普段着女子の風貌にも拘らず自主イベントのタイトルは「FUCK見放題」。ふぁっくが日常茶飯事とはイマドキ娘の屈折率は深刻なまでに高い。会場限定New Single『クリームレモン/GOOD MORNING』発売中。





Next Live! 2014.5.17(sat) 天王寺Fireloop
BAKERU RECORDS presents
maximum joy in OSAKA
会場 天王寺Fireloop
出演 テツコ/溶けない名前(名古屋)/Co shu Nie/ナンセンスラブレター(札幌)

★JUNGLE☆LIFEインタビュー⇒コチラ

浮遊スル猫


3人編成:さはら(Vocal,Guitar) やがわいちる(Bass,Vocal) おみやん(Drum)
活動拠点:東京都
プロフィール:2012年4月結成。東京を中心に活動中のアンダーグラウンドガールズポップバンド。。浮遊スル猫、略して「ふゆねこ」。


ネコ好きバンドに悪モンなし、の定理を証明スル素敵な地下少女帯。ほぼ無料のデモCDゎ4作共SOLD OUTし、2014年1月に初の全国流通となるミニ・アルバム『フカシンリョウイキ』をリリース。ネコ&アングラを名乗る割には骨太のオルタナロックは今後の女子界を仕切るかも。





2014/04/26 (Sat) 新宿Motion
浮遊スル猫「フカシンリョウイキ」Release Tour Final スリーマン
雑魚猫タワー/感覚ピエロ/浮遊スル猫

2014/04/29 (Tue) 日比谷野外大音楽堂
「NAONのYAON2014」

2014/05/03 (Sat) 渋谷Lush&渋谷HOME
『HELLO&TRUTH 』2会場往来自由型イベント

★skream!インタビュー⇒コチラ

マイクロコズム


佐藤 穂奈美 Dr.&Cho. 太田 美音 Vo.&Gt. 
2009年12月結成 マイクロコズムとは、高校時代の同級生で結成。経て経て現在、ボーカルギターとドラムコーラスの女性2ピースバンドである。2014年2月ニューシングル「顔」をリリース。


TADZIOと同じ編成。Fxxkとは発声しないが、女子二人組ならではの業の深さとレズビアーンな仲の良さに赤面する男子は多いに違いない。





2014年5月28日(水) 下北沢SHELTER
マイクロコズム presents 「顔面充電チャレンジ」
GUEST told / Qomolangma Tomato

★RO69JACK 2013インタビュー⇒コチラ

THE LEAPS


CELiCA(ex.DIRTRUCKS),MAYOU(ex.ロリータ18号),shioRi(ex.mimika with Jelly Beans),NANA-A(ex.THE PINK★PANDA)によるGIRL'S ROCK BAND
2012年2月29日にセッションし「これはイケる」と全員確信。そのまま居酒屋へ直行しミーティング。バンド名は閏年(leap year)の閏日(leapday)、「飛躍(leap)」の意味も込めて「THE LEAPS」結成。


実力派&美形揃いのソソる4人に「これはヌケる」と確信。2014年1月リリースの1stミニ・アルバムその名も『ROCK'N'ROLL』は女子ROCKのメインストリーム復権への挑戦状。ROCKはみんなのモノさ!DICKはビンビンさ!





GANGLION presents[Center of the truth col.6]
2014.05.05(月) 渋谷REX
w/GANGLION、LEAPLION(セッション)

女プラズマギンギンツアー
2014.05.11(日) 渋谷Milkyway
出演:矢沢洋子&THE PLASMARS / sugar’N'spice / THE LEAPS

若手女子
みんな集まり
音鳴らせ

SCANDAL


真打ちはバンド女子スケ番長のスキャ様。HARUNA(ボーカル・ギター)MAMI(ギター・ボーカル)TOMOMI(ベース・ボーカル)RINA(ドラムス・ボーカル)の4人がいなければココまで来れなかった。通算21枚目ニュー・シングル『Deaprtue』は旅立ちソング。いざ出航じゃ!





★ももクロ×SCANDALがロックに「怪盗少女」次回Mフェアで ⇒コチラ
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JAZZ非常階段+JAZZBiS階段@新宿ピットイン 2014.4.22(tue)

2014年04月24日 01時15分00秒 | 素晴らしき変態音楽


JAZZ非常階段+JAZZBiS階段

【MEMBERS】
非常階段(JOJO広重、T.美川、JUNKO、岡野太)、坂田 明、大友良英、ヒラノノゾミ(From BiS)ファーストサマーウイカ(From BiS)



JOJO広重が著書『非常階段ファイル』で明かしている通り、BiS階段誕生のきっかけはツイッターだった。広重が「ももクロ階段」構想を呟いたところ、フォロワーから「ももクロもいいけどBiSの方がコラボするにはいい」と返信があったという。さらに辿れば、「ももクロ階段」構想も、広重のドーナツに関するツイートから生まれたという事実も判明。ツイッターから生まれた思いつき企画が、ノイズ者にアイドル・ドルヲタにノイズを認識させ、世界的話題となり、水と油をひとつの花にし、題名の無い音楽会で流れ、ノイズ版アイドルオマージュ作品が制作され、新宿ピットインでサイリウムが舞う事態を齎したのだから、ツイッターで世界革命戦争宣言が発布される日も近いに違いない。

同書で広重は、ブログに比べ圧倒的に即時性の高いツイッターの優位を述べているが、筆者としては「速さもいいけど記録もね!」とブログのアーカイヴ機能に利点を見出すものである。という訳で、ツイッターから生まれた現象の後始末はツイッターにさせるべきであり、TLに置いた侭では時間と共に失われる呟きをアーカイヴする必要性に関しては、関係各位の合意を得られるものと判断する。捏造や盗作と剽窃と贋作が世間を賑わせる昨今だが、博士号や学術的名誉を目当としたものではなく、悪意がないばかりかむしろふと漏らした呟きを冷凍保存していつでも閲覧可能な状態に留める善意の行為とすら言えると判断して、関連ツイート&画像のコピペにより記事を構成する次第である。

それでも一抹の疑念を拭い去れない読者の為に、筆者の主観・偏見・独断に満ちたライヴレポートは、音楽情報サイト「JAZZTOKYO」6月号(5月末更新)に多数の写真と共に掲載される予定なので参照されたい。



●JOJO広重‏@jojo_hiroshige
新宿ピットイン「JAZZ非常階段+JAZZBiS階段」、多数来場ありがとうございました。すごくいいライブが出来ました。坂田明さん、大友さん、ウイぽんにノンちゃんたちが非常階段とノイズにフリージャズにまみれ、真剣勝負、でも最高に楽しいライブでした。ありがとうございました。
BiS階段についてはたくさん思うことがあります。解散後、ゆっくり気持ちをまとめて文章にしますね。

●大友良英 otomo yoshihide‏@otomojamjam
Pit innのJazzBis階段、最高でした。結局そのまま寝れずに羽田空港へ。これから香港。むこではDJ Sniff等とライブやレクチャーを。詳細は香港到着後につぶやきま~す。

●美川 俊治 ‏@incapatm
@DubTheWorld @tsurutak @Uika_bis 大友さんは、坂田・岡野デュオの後に、岡野君のドラムのことを森山威男さんを彷彿とさせたと言い、ウイぽんのドラムについては、イクエ・モリさんと初めて一緒にやった時のことを思い出したと言ってました。

●ファーストサマーウイカ‏@Uika_bis
本日20:00~新宿ピットインでJAZZBiS階段!!大友良英さん、坂田明さん、非常階段さんとの共演!ノンウイで出ます◎ソールドしてますが、キャンセル待ちはあるそうです!またとないイベントなのでお時間できた方は是非!!

もうすぐだよー!新宿ピットイン!!
">

JAZZBiS階段ありがとうございました!本当に目からウロコなライブでした。最高でした。雨の中ありがとうございました。入れなかった方もごめんなさい、ありがとう!!大友良英さんと坂田明さんと!


こんな機会を下さったJOJO広重さん並びに非常階段さんに感謝。本日の御三家。


ブログを更新しました!すこし書き足しました◎
「JAZZBiS階段」⇒コチラ

●ヒラノノゾミ‏@BiS_nozomi
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段@新宿ピットイン、ありがとうございました✩°。⋆⸜(ू。•ω•。) 贅沢な時間でした。 上達を感じると楽しいね。一日中エフェクターを持って歩いて、バンドマン気分でした。


●新宿PIT INN‏@pit_inn
フォトセット: JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、超満員、大盛り上がりにて終了です。少人数での様々な組み合わせでの演奏の後、最後は全員で。BiS階段の2人もノイズにドラムに大暴れ!



●ギュウゾウ(電撃ネットワーク) @gyuzo_rock
JAZZBiS階段ハイライト。ドラムを叩くファーストサマーウイカが立ち上がりヒラノノゾミに近づくと…スティックを手渡しパートチェンジを要求。一瞬だけだが…ウイカがのぞ氏を引っ叩くんじゃないかと身構えたよー
Σ(゜д゜lll)
JAZZBiS階段ハイライト。ファーストサマーウイカがオヤジ殺しを発揮し大友良英に仕掛ける。デレデレのジェジェ大友をJOJO広重が更に追い込む。
JAZZBiS階段ハイライト。坂田明、大友良英、非常階段の錚々たるメンツの中でドラムをトコトコと叩くヒラノノゾミ。箱は日本JAZZのメッカ・新宿ピットイン。
4/22 JAZZBiS階段ハイライト。ノイズを操る弟子のヒラノノゾミを監視…いや…手助けしようかしまいかハラハラしながら父兄参観立ちで寄り添う過保護 T美川。
JAZZBiS階段。大御所を相手に臆せず、時にセッションを引っ張るドラムを叩き、会場を歩き、トークで仕掛け会場の空気を作る場面もあったウイカの芸達者ぶり。健闘ぶり。何をやっても可愛いヒラノノゾミ。演者の魅力はいろんな方向に向かい、それを観客がいろんな受け方をして愛でる。LIVE。
ギュウゾウです☆昨日のJAZZBiS階段がどんだけ楽しかったかは、興奮してまだ寝付けない私の様子で察してください。
自由にやる事の難しさ。楽譜があり振り付けがあり台本がある事は縛られているのではなく守られているのだと知る空間。自分の芸力の器が露わにされる空間。達者も芸。敏感も芸。恐れるも芸。無知鈍感もまた芸。@JAZZBiS階段。



●宗像明将 ‏@munekata
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、前半戦終了。凄まじい。これでまだ前半なのか。細かくメンバーが入れ替わってのセッション方式で、JOJO広重+ファーストサマーウイカの頭脳警察「さよなら世界夫人よ」大友良英+ファーストサマーウイカ+ヒラノノゾミのあまちゃんなきまちゃんセッション、
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、JOJO広重+JUNKO+ヒラノノゾミでJUNKOがニコニコしながら奇声を発し始める衝撃、坂田明+ファーストサマーウイカ+T.美川のセッションなど、書き出したら止まらないレベル。坂田明のクラリネット+JUNKOはもはや終わらないかと思った。
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、終了!本編最後の全員セッションで、ファーストサマーウイカがタンバリンを客に叩かせながらフロアを歩いて行って、坂田明が両手を挙げて叫び出す光景ヤバかった。なんだあれは。
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、非常階段と坂田明、大友良英のセッションは、調性音楽と無調の間を自在に行き来する坂田明と大友良英、そしてノイズという形のないものに形を与える非常階段の凄みを体感した。最高だった。
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、ファーストサマーウイカ+ヒラノノゾミ+JOJO広重+大友良英のセッションのとき、ファーストサマーウイカがドラムを叩き狂った後に立ち上がってドラムの周囲を歩きながら叩き、ヒラノノゾミとパートを交代して、さらに歌い出したのは彼女の真骨頂だった。
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段、あれはBiSのファーストサマーウイカとヒラノノゾミが、世界の最高峰のミュージシャンと共演させてなもらったわけで、今夜はもうJOJO広重に感謝しないと。そういう次元だった。
【終演後宣伝】ひとつ前のBiS階段、ソウルフラワーBiS階段の記事もぜひ読んでください! / 咲いた花が、ひとつになればよい。 ソウルフラワーBiS階段出演「闇鍋音楽祭2014」レポート(宗像 明将)⇒コチラ



●Y_Maruyama ‏@DubTheWorld
JAZZBiS階段終了。アイドルのお遊びみたいなお気軽なものではなく、聴こえてきたのはスリリングなフリー・ジャズやノイズでした。
美川さんとノンちゃんの師弟デュオや広重ファミリー(JOJOさん、JUNKOさん、ノンちゃん)というホッコリするような組み合わせもありましたが全体的には緊張感溢れるセッションばかり。広重ファミリーも音は非常階段そのものだったし。
個人的に面白かったのは坂田さん、美川さん、ウイぽんのトリオ。アルバート・アイラーとノー・ニューヨーク系のミュージシャンの共演みたいなサウンドでしたね。
JOJOさんとウイぽんの頭脳警察の「さようなら世界夫人よ」のカバーはウイぽんの気迫に満ちた歌声に震えました。先週新宿ロフトで見た大森靖子みたいな雰囲気も。JOJOさんとウイぽんのデュオは改めて何処かでやって欲しいです。
MCでは笑顔だった坂田さんも大友さんも演奏中はいつも通り。アイドルと一緒だから軽くなんてことは一切ない。第2部の最後で大友さんが絶叫した直後に坂田さんがマイク持って叫び続けた瞬間は今夜のハイライトでしたね。
広重さんの名司会ぶりと弟子を優しく見守る美川さんの姿も印象的でした。BiS階段のラストライブに大友さんの登場を期待していますよ!
「音楽は魔法ではない」のかもしれないけど今日のJAZZBiS階段は魔法のように素晴らしいライブでした。BiSと非常階段が組む時は必ず魔法が起こりますね。ソウルフラワーBiS階段も原爆BiS階段も。もう少し魔法にかかっていたと切に思いました。

JAZZBiS階段
第1部
1.JOJO広重、T.美川、大友良英
2.T.美川、ヒラノノゾミ
3.大友良英、ヒラノノゾミ、ファーストサマーウイカ 
4.JOJO広重、ファーストサマーウイカ 
5.JOJO広重、JUNKO、ヒラノノゾミ 
6.坂田明、JUNKO
7.坂田明、T.美川、ファーストサマーウイカ 
8.坂田明、岡野太
第2部
1.JOJO広重、大友良英、ヒラノノゾミ、ファーストサマーウイカ 
2.T.美川、大友良英、岡野太
3.坂田明、大友良英、JUNKO、岡野太
4.JOJO広重、T.美川、坂田明、大友良英、JUNKO、岡野太、ヒラノノゾミ、ファーストサマーウイカ 
アンコール
JOJO広重,、T.美川、坂田明、大友良英、ヒラノノゾミ、ファーストサマーウイカ 



●nong02 ‏@extra_joker
【JAZZBiS階段①】
非常階段 (キングオブノイズ)
坂田明 (ミジンコ研究家)
大友良英 (あまちゃん)
BiS (新生アイドル研究会)
キャリアや音楽性、そもそもの概念が異なる者たちが必然と偶然の狭間でバグって一瞬相まみえた聖なる一回性。2014年4月22日の集団投射。
【JAZZBiS階段②】
奏でるよりも先にありったけの衝動を音に乗せて出すという原始的かつ音楽の根源のような荒々しさが新宿ピットインに渦巻いてた。鼓膜をつんざく地獄のノイズと肌にビリビリ伝わる爆発音を前にして感じたことはただひとつ。
【JAZZBiS階段③】
少しでも気を抜くとすぐにでも襲いかかってくる凶暴なノイズをその小さな手で懸命に制御してるのぞしゃん。気後れすることなく常に全体を見渡して空いてるスペースがあれば果敢に突っ込んで己の表現をぶっこんでいくういぽん。脳内画像フォルダの限界まで目に焼き付けたぜ。
【JAZZBiS階段④】
今回もまた先日のノイズ電車同様に様々な組み合わせによる短めのセッションが中心。ド頭のJOJO×美川×大友がいきなり凶暴さを全開にしてきたので爆裂スイッチが速攻で入った。JUNKOの絶叫と坂田明のクラリネットの激突で鼓膜がギャリギャリと引っ掻かれて大惨事。
【JAZZBiS階段⑤】
坂田明×岡野太による問答無用の爆裂フリージャズに至っては歓声が一段階あがってピットイン史上稀に見る"凄えの観ちゃった"感で大爆発した。その後の休憩で大勢の観客から口々に呟かれた「超ヤバかった…」を聞きながら俺も絶頂に達した余韻にズブズブ浸っていた。
【JAZZBiS階段⑥】
JOJO広重の混沌と大友良英の音響がお互いに一歩も引かずにブチまかれたので頭ぐわんぐわん回して脳をドロドロに溶かした。坂田明のぶっとすぎるサックスの音色はひたすら音楽で有り続けた。なんなんだよ!どこ観ても化け物だらけじゃねえか!←知ってるけどw
【JAZZBiS階段⑦】
連投しながらなんとなく思ってる。言葉が追いつかない。でも全然いいや。あの時に感じたことで絶対に忘れないことは音楽は素晴らしいっていうシンプルな真理。永遠の記憶にとどめておきたかったけど鬼のように楽しみすぎてしまったようだ…Σ(゜д゜lll)
【JAZZBiS階段⑧】
詳細が発表された時には子供のようにわくわくして、絶対に観たいと思って徹夜でチケット列に並んで、無理して有給までとって、楽しみにしていたライブがめちゃくちゃ楽しかった。こんなに有意義なことないわ。実現してくれてありがとうございました。
\音楽は素晴らしい/



ピットイン
サイリウム
お似合いです

ところで、第一部でサングラスなしにステージに立つJunkoさんに、心を見透かされているような恥ずかしさを感じたのはわたしだけ?

*今回剽窃させていただいた方で、何か不都合のある場合はご一報いただければ削除します。(弱気)



















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【GWだョ!女子バン集合】TADZIO/魅起法則/Drop's/Gacharic Spin/野佐玲奈とブルーヴァレンタインズ

2014年04月23日 00時51分04秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


米国大統領来日と云う警備イベントの真っ最中、外出も儘ならぬ引き籠もりと化すか、萌えを求めて街へ繰り出すか、二者択一を迫る眼に見えぬ束縛に震え慄く迷える子羊を救うのは、アイドルちゃんとノイズ君だけに非ず。戒厳令下の都心をやり過ごせば、黄金週間が待ち受ける。ギラギラ輝くでっかい太陽中心世界か、はたまた現身を焦がす地獄の業火か?仕掛けられたアンビヴァレンツ・トラップをクリアすべく、最新女子バンの群れにメスを入れるとしよう。

TADZIO(タッジオ)


4年前に中原昌也のお誕生会で出会って一目惚れに似た衝撃を受けたリーダー(g, vo)と部長(ds, vo)から成る仙台出身の爆音ハードコア・ポップ・バンド。2010年のオレ的ベスト・ニュー・カマーに選出し、2011年の1stアルバム『TADZIO』リリース後も暫く追っかけ状態だったが、部長の怪我等不運が重なり、いつしか不義理の私に。しかし見事に復帰し、3年ぶりの2ndアルバム『TADZIO II』を今年3月にドロップ。相変わらずのファッキュー連発&ガビゾリ・ビートを叩き出す。GW最中 にレコ発ライヴ決定!

 



TADZIO "TADZIO II"RELEASE PARTY
5.2 (fri) 渋谷 TSUTAYA O-nest

[4/23 14:26追記]
★どこでもアウェー──タッジオ、インタヴュー⇒コチラ


魅起法則(ミキノルム)


昨年5月の下北沢サウンドグルージングで遭遇し、予想外の激烈ロックに痺れた千葉方面オルタナ女子トリオ。今年2月に浅井健一のSEXY STONES RECORDSより予想外の1stアルバム『is escape』をリリース。ベンジーの庇護の元に躍進するとは予想外だったが、オルタナとはいえ予想外の堂々としたギターサウンドは、女子ロックの予想外の王道かもしれない。





Queen of Alternative
4.26(sat) 三軒茶屋 HEAVEN'S DOOR


Drop’s


昨年前半「あまちゃん」よりもハマった札幌出身の女子高校生ブルース・バンドDrop’s。こちらはThe BirthdayのRockin’ Bluesに所属し、2013年9月にメジャー・デビュー・アルバム『DAWN SIGNALS』をリリース。無事に高校を卒業し、今年から本格始動。5月14日に1st EP『コール・ミー』をDropす!ティーンエイジ・スピリットとブルース・エッセンスはそのままに、よりストレートに、よりスワッガーに叩き出すロケンローが眩しい。





base inc.10&Shinjuku LOFT 15 SHINJUKU LOFT 15TH ANNIVESARY
5.11(sun) 新宿Loft
【LIVEHALL】The Birthday/ DOES / 爆弾ジョニー / Drop's
【BARSTAGE】 イマイアキノブ / うつみようこ / 浜辺シゲキ 


Gacharic Spin(ガチャリック スピン)


メタル女子特集」で出会ったアキバ系首ふり娘、DOLL$BOXX(ドールズボックス)の母体となった女子バンが「ガチャピン」ことGacharic Spin。女子バン「THE PINK☆PANDA」のFチョッパーKOGA(b)が過去に共演したアーティストに声をかけて結成されただけあり、実力は飛び抜けている。音楽性に安住せず、ヴィジュアルやパフォーマンスに拘る姿勢は女子バンの鑑。今年4月9日に2ndアルバム『WINNER』をリリース。ガチャガチャダンサーズを加えぶっちゃけはっちゃけ楽しいステージを展開。





MI JAPAN全国セミナーツアー
2014.05.08(thu) MI JAPAN 札幌校
2014.05.13(tue) MI JAPAN 仙台校
2014.05.19(mon) MI JAPAN 名古屋校
2014.06.21(sat) MI JAPAN 東京校


●野佐玲奈とブルーヴァレンタインズ


ピチカート・ファイヴの遺伝子を21世紀に伝える女子シンガー野佐玲奈はちょっぴり気になる存在。新バンド、ブルーヴァレンタインズを率いて4/19レコード・ストア・デイにリリースした7"シングルのジャケを見て心が動いたが、他に買うモノが多くてそのままスルー。一昨日何気なくツイッターをチェックして、メンバーが横山由佳里(b / ex. キノコホテル)、菊池ともか(g)であることを知った。トモカはガレージバンドThat's A NO NO!で観て、目が釘付けのまま踊り狂った甘い思い出がある。そして元キノコホテルのベースといえばエマニュエル小湊以外には考えられない。ガレージ女子萌え二大巨頭=トモカちゃん&エマちゃんにこんなところで再会するとは、GWの夜はポカポカ暖かいに違いない。オサレなガレージ歌謡は大人の魅力。






4.26(土)レッドシューズ
5.4(日)新宿JAM
5.14(水)新宿ロフト

女子だらけ
アガる休日
過ごしたい

The Broken TV


女子バンではないが、横山由佳里(エマちゃん)が参加するThe Broken TVはベンジー率いるSHERBETSの外村公敏(ds)と、90年代に大好きだった渋谷系ギターバンドPLECTRUMのタカタタイスケ(vo.g)を含む新生バンド。何だかオレ的裏スーパーバンドっぽい。

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台湾の可愛すぎる “清純バンドガール” は 男だった。といってもハンパない素晴らしさ!

2014年04月22日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


よくインターネット上で「台湾には美少女が多い」という言葉を見かける。実際、街中で可愛い女の子を見かける気がするが、「台湾=美少女」と思い込んでいると、ひどく驚愕することになりそうだ。

・台湾バンドのボーカルが可愛すぎると話題
「可愛すぎる」と話題になっているのは、台湾のバンド『Green! Eyes』のボーカル老王(ラオワン)だ。卵型の輪郭に、パッチリ二重。メイクをしているかどうかわからないほどナチュラルで、肌がとてもきれいだ。



・男性だった
台湾メディアには、ロングヘア、ボブ、ショートカットの写真が掲載されている。どれも可愛いが爽やかなショートカット姿は元AKB48の篠田麻里子さんに似ているような気もする。

ところが! 老王はなんと……なんと男性だというのである。マジかよ!! 彼がボーカルを務める『Green! Eyes』の動画を見てみると、確かにその歌声は男性である。

・ネットユーザーの声

「美しい」
「オーマイガー! 声を聞かなければ女の子だと思ってた」
「俺の彼女より可愛いのだが」
「彼の音楽も最高だよね!!」
「女の子じゃないのか、残念」
「こんな可愛い子、男の子に決まってるじゃないか♪」
「俺、彼ならいけるわ」

・台湾の学生運動で注目を浴びる
彼がボーカルを務める『Green! Eyes』は、老王の容姿に、声、歌の歌詞は英語、派手な宣伝をしない、など独特のスタイルを貫いているそうだ。メジャーシーンにこそなかなか登場しないものの、熱烈なファンが多いという。

「イケメンボーカル」として知られている彼が、今回、話題となったのは、2014年3月18日より始まった台湾の学生運動に関連して行われた ぶっちゃけ座談会「大腸花論壇」に登場したこと。ここで多くの人の前に現れ、アツく主張をしたことで注目を浴びることになったのだ。

・老王「特別な容姿だとは思っていない」
この件について老王は困惑しているらしく「自分の容姿は特別だとは思っていない。実際の自分は普通でパっとしないくらい。ミュージシャンとして、作った音楽と容姿は関係ないと思ってる」と、コメントしているそうだ。このコメントが、「男気があってカッコイイ!」と、また話題になっている。

そんな『Green! Eyes』の楽曲の歌詞は全編英語で非中華圏の人間でも親しみやすい。美少女のような姿をした彼の男気がどう現れているのか、聞いてみるといいかもしれない!










美しさ
だけじゃない
曲もいい












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【えいたそ文化論】その弐『マキシマム』~R&B/ジョイ/サーカス/ホルモン/パーク/プリースト

2014年04月21日 00時29分26秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2013年04月07日
MC マキシマムえいたそ☆ テーマ:でんぱちゃん

カオスフェスはじまったよ!

オープニングアクト、mckjさんのステージにえいたそが登場!!!

スタート前、フリースタイルにびびりまくるえいそ



「ふあん…」





パニックえいそ…
がんばれー!

メンバーが見守る中…



堂々としたラップを披露!



やりきったぜ☆



mckjさん、ありがとーございました!
えいたそおつかれー!

まだまだ楽しいカオスフェス☆
でんぱの出番もよろきゅん!

(夢眠ねむオフィシャルブログ「ユメミる世界日記」より)





成瀬瑛美
eitaso☆eimi naruse ポップカルチャー最前線アイドル!でんぱ組.incの黄色担当。またの名をマキシマムえいたそ。日本の漫画・アニメカルチャーを愛するトキメキ界のカリスマ!

「えいたそ文化論」その弐は枕詞の「マキシマム」をキーワードに現代カルチャーの深部に潜入を試みる。
★【えいたそ文化論】その壱『太陽』⇒コチラ

maximum
発音記号 /mˈæksəməm(米国英語)
【名詞】最大限[数, 量];〔数学〕最大, 極大(⇔ minimum)(【略】 max.).
【形容詞】(φ比較)[限定] 最大限の, 最高の, 極大の(greatest).
【副詞】多くて, 最大限に(at the most).

●マキシマムR&B/ザ・フー


1977年中三でパンク熱に感染した筆者だったが、78年初頭にピストルズが解散すると「パンクは死んだ」と日記に殴り書きし、パンク衝動以前のロックのルーツを遡った。流石に中二病の感染源のジョン・デンバーやジョニー・ウィンターに戻るのは憚られたので、MTVやようつべなど無い当時ロッカーの動く姿を拝める唯一の媒体、ロック映画を観に名画座へ通った。『ウッドストック』と『トミー』の二本立てを観てザ・フーのピート・タウンジェンド(前から思っているのだが「タウンゼント」という仮名読みは間違いでは?)の虜になり、ジャンプと風車奏法の練習に明け暮れたことは過去ブログ記事「ロックは形から」に記した通り。で、ザ・フーの名盤『ライヴ・アット・リーズ』の輸入盤LPを新宿ディスク・ユニオンで購入。そこに入っていたポスターが「MAXIMUM R&B」。ソリッド・センダーズのLPに付いていたウィルコ・ジョンソンがジャンプしているポスターと一緒に勉強部屋に貼っていた。というわけで「マキシマム」と聞いて最初に頭に浮かぶのはリッケンバッカーを構えて腕を振り上げるピート像なのである。




●マキシマム・ジョイ


79年には多様化したパンク/ニューウェイヴから「オルタネイティヴ」と呼ばれるスタイルが登場する。90年代以降の「オルタナ」とは別モノで、alternative=別の方法という意味に倣った非主流派ロックを指した。キャバレー・ヴォルテール、フライング・リザーズ、スロッビング・グリッスル等がいたが、その中で最も衝撃的だったのがザ・ポップ・グループ。名前に反する過激なアヴァンギャルド・ロックに心酔、特にフリーキーなサックスに影響され、ブラバンの練習中に真似て顰蹙を買った。筆者のノイズ初体験はサックスのミストーンかもしれない。ザ・ポップ・グループは3枚のアルバムを残して81年に分裂。ジョン・ワディントン(g)とダン・カトシス(ds)が同郷のグラクソ・ベイビーズのメンバーと結成したのがマキシマム・ジョイ。”最大限の歓び”という名前に偽りの無いハッピーなファンクを鳴らした。他の派生バンド=ピッグバッグ、リップ・リグ&パニックに比べ知名度は低いが、近年大きく再評価されている。




マキシマム ザ ホルモン


カタカナで「マキシマム」とググると圧倒的な勢いで出て来るのがこのバンド。バンド名の由来はマキシマムザ亮君いわく「脳内分泌物(ホルモン)が最大級(マキシマム)に分泌されるくらいの血沸き肉踊るような音楽をぶちかます!!!」というのは実は後付であって、実際はメンバーが肉好きだったため焼き肉の「ホルモン」の名前を入れ、そこにかっこいい言葉として「MAXIMUM」をつけ加えていった結果の名称である。リリースアイテムの価格が語呂合わせになっているものがある(2564円→「ぶっ殺し」価格、2259円「夫婦で号泣」、1193円→「いい草」価格、1129円→「いい肉」価格、1157円→「いい粉」価格、3840円→「サバ塩」価格、4890円→「シャクレ」価格、1172円→「E!夏」価格、1182円→「いいヤツ」価格、1292円→「胃痛苦痛」価格など)。




●サーカス・マキシマス(60's)


「サーカス・マキシマス」は、一番大きなサーカスだ。それは精神を拡大させるサーカスであり、そのテントの中はイマジネーションで膨れ上がっている(植草甚一訳)。フリージャズに興味を持った高校生の頃テキストとして愛読した植草甚一は、ジャズとロックの境界をとびこえ、ロック革命の核心に迫るエッセイも残した。『ニュー・ロックの真実の世界』というタイトルで纏められたスクラップ・ブックには、ドアーズ、ザッパ、ビートルズ、ジャニス、ヴェルヴェッツなど有名処と並んで現在では無名のバンドのことが書いている。「サーカス・マキシマス」「フォード・シアター」「グラフィティ」「メッキー・マーク・メン」「オーヒュース・アセンディング」・・・・。マイナー好きの筆者としては気になって仕方が無い。中古レコード屋を廻って入手したのが『サーカス・マキシマス』だった。さすらいのフォーク歌手として知られるジェリー・ジェフ・ウォーカーが参加した5人組バンド。時代熱に浮かされたサイケ風味のフォークロックは悪くないが、特に個性的ではない。67,8年にリリースした2枚のアルバムはノープレミアだが、オレ的にはB級の香りが溜まらなく気に入っている。




●サーカス・マキシマス(00's)


2000年にノルウェーのオスロで結成されたプログレッシヴメタルバンド。パワーメタル、シンフォニックメタルに影響を受けたハイトーンヴォーカルやドラマチックかつ叙情的なアレンジが特徴。。ドリーム・シアターのフォロワーと言えば分かり易い。2012年ラウドパークで初来日、新旧メタラーの間で大きな支持を集めるシンフォニックメタル最後の砦。




●サーカス・マキシマス/モーマス


モーマスは1960年スコットランド生まれ、現在大阪在住のミュージシャン。80年代学生時代にバンド活動を経て、87年にリリースした1stソロ・アルバムが『サーカス・マキシマス』。のちにカヒミ・カリィや猫沢エミ、Poison Girl Friend等に楽曲を提供し、渋谷系としてカテゴライズされることもある才人だが、この頃はアコースティックで内省的な吟遊詩人だった。最近は嶺川貴子と共演することが多い。




●ミニマム・マキシマム/クラフトワーク


ミニマム・マキシマム(Minimum-Maximum) はドイツの音楽ユニット、クラフトワーク初の公式ライブアルバム。2005年6月6日にリリースされた。2004年に行われたミニマム・マキシマムツアーの模様が収録されている。CDは歌詞が英語・独語の2ヴァージョン、2枚組DVDでもリリースされた。日本公演からは渋谷AXでの「Dentaku」が収録された。最小と最大を備えた電卓ユニットに相応しいツアータイトルと言える。




以上の考察により、えいたそと「最大限」を意味するマキシマムとの関係は明らかにされたが、えいそワールドは意味論のみで解明出来る程単純ではない。表音主義の視点でさらに探究を進めたい。

マキシモ・パーク


昨年5thアルバム『トゥー・マッチ・インフォメーション』をリリースした英国ニューキャッスル出身の4人組。エイフェックス・ツインなどを送り出してきたテクノの老舗レーベル、ワープレコードが初めて契約したギター・ロック・バンドとして注目を集め、ヴォーカルはポール・スミスを名乗るだけあり、スタイリッシュなスーツの優男。それに拘らずPVにメンバーは出てこない上にジャケットはコレ、というギャップ萌え。4月初頭にはオルタナ女子バンtricotをサポートに来日公演。因みに「マキシモ」とはキューバの首都ハバナに実在する歴史ある公園の名前で、ドミニカ共和国出身のキューバの独立革命指導者マキシモ・ゴメスを称えたもの。文学青年の屈折した青春群像。




●マキシム


本名はマクシム・ムルヴィツァ(Maksim Mrvica, 1975年5月3日 ‐ )。日本では通称のマキシム(Maksim)という名義で活動している。モデル並の甘いマスクに長身、ピアニストらしからぬファッションで「戦場のピアニスト」「鍵盤のプリンス」の異名を取るクロアチア出身のピアニスト。テクノからチャイコフスキーまでを自由に弾きこなす凄腕はルックスだけじゃ生き残れないクラシック界を見事にリードしてきた。織田信成や羽生結弦をはじめ国内外でフィギュアスケートに楽曲が使われている。




マキシ・プリースト


マキシ・プリースト(Maxi Priest, 本名:Max Alfred Elliott, 1961年6月10日 - )はジャマイカ人の家系を持つイギリス出身のレゲエ・ラヴァーズ・ロックの歌手。日本では特に織田裕二主演のドラマ『踊る大捜査線』の主題歌"Love Somebody"の楽曲提供者としても知られている。90年代に爆発的にヒットし、日本にレゲエを定着させた功労者と言える。当然ながら筆者との共通点は無いに等しい。今でも健在。ビルボードライブ東京等で定期的に来日公演をしている。




●MAX(マックス)


こちらもご縁の無かった方々。沖縄アクターズスクール出身のダンス・ボーカルグループ。SUPER MONKEY'Sから安室奈美恵を除く4名によって結成された。「MAX」というグループ名は、現エイベックス社長松浦勝人のニックネーム“マックス松浦”に所以し、また、「Musical(音楽的な)」、「Active(活動的な)」、「eXperience(経験、体験)」の頭文字の略でもあり「バラバラだけど1つ」のMAXを理想とする。キャッチコピーは「95年型ピンクレディー」。メンバーの妊娠・脱退・不遇時代・復帰等を経て現在も活動を続ける。




マキシマム
マクスファクター
マキシムドパリ

●愛しのマックス/灰野敬二




●成瀬瑛美(えいたそ)⊂二二二( ^ω^)二二⊃☆
      

★〈ニコニコ超会議3〉「RED STONE」ステージにでんぱ組.inc成瀬瑛美が出演決定⇒コチラ
★でんぱ組.inc、初の日本武道館公演を前に「"神神"ライブになるように頑張る」⇒コチラ
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近藤等則『地球を吹く in Japan』上映会&ソロ・ライヴ@青山CAY 2014.4.18(fri)

2014年04月20日 00時18分31秒 | 素晴らしき変態音楽


近藤等則
「地球を吹く in Japan」上映会&ライブ


近藤等則が監督・作曲・演奏を務めたドキュメンタリー映画『地球を吹くin Japan』春の上映会が決定しました。2007年夏から3年間、日本の美しい自然の中で行われたエレクトリック・トランペットの即興演奏のドキュメンタリー映画です。美しく繊細な日本の自然の風景、みずみずしいトランペットの音色、豊かなイマジネーションによる即興演奏を、おいしいお酒とお食事とともにお楽しみいただけます。また同時に近藤等則のライブも予定しています。日本の春をどうぞ音楽で体感してください!

◆近藤等則よりメッセージ
世界の大自然を吹いて廻った後、日本の四季を吹いて一番感じた事は、日本列島の自然のきめの細やかさ、優しさ、豊かさ、そして四季の移ろいの美しさです。世界の自然の中でもかけがえのないものです。縄文時代以来、日本列島に住む人達はこの自然に育まれて生活を営んできたのです。日本人の生活観、死生観、美意識、文化、すべてはこの自然をベースに生まれたのです。深呼吸して体の力を抜いて、意識と体のより深いところでこの映画を感じてください。


(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。)

近藤等則の個人的なイメージは、70年代後半から80年代半ばにかけて、海外を舞台に前衛的なサウンドを追求した”フリージャズ侍”というもの。意志の強そうなキリッとした眉の精悍な顔つきと新体道で鍛え上げた肉体がその印象を裏付けた。1984年に結成した近藤等則&IMAはファンキーでカッコ良くはあったが、70年代のプログレバンドがこぞってMTVポップ路線に転向するのに似た”前衛の敗北”のように感じてしまった。アヴァンポップという胡散臭いネーミングにも馴染めなかった。

90年代に入り、プログレ組の中で唯一MTVに魂を売らなかったフレッド・フリスの『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』に呼応して、「越境」を合言葉に世界中の音楽が交感を始め、フリスはもちろん、ビル・ラズウェル、ジョン・ゾーン、アート・リンゼイ等が音楽の境界を大きく広げた。1993年に近藤がそれまでの活動すべて打ち切り、アムステルダムへ音楽拠点を移したのがこの「越境運動」に関係あるかは分からない。この日の近藤の話では「人に向かってだけ演奏することに疑問を覚えた」というのが動機のひとつだという。イスラエルを皮切りに世界中の大自然の中でエレクトリック・トランペットを吹き、地球の鼓動と共振・共鳴する「地球を吹く(Blow the Earth)」の旅は18年に亘った。

2007年に日本の自然を相手に演奏を始める。これまで世界の大自然と突き刺す強い音で対話してきたが、日本の自然は柔らかい音じゃないとコミュニケーション出来ないと言う。しかも季節によって音色を変えなければならない。そんな繊細な日本の自然の力に惹かれて3年に亘り続けた即興演奏の旅の記録がドキュメンタリー映画『地球を吹く in Japan』。時系列的な旅紀行ではなく、幾つかの時間・場面がカット&ペーストされお互いに反響し合い、映画の中では殆ど語られない近藤の心と音楽の動き・変化がじわじわ伝わってくる。プログラムされたリズムや電子音に呼応したトランペット演奏は、かつての刃のようなフリーインプロヴィゼーションとは全く印象は異なるが、山や川や草木との対話による紛うこと無く本当の「即興演奏」である。



映画の上映に続いて、母校京都大学の広報誌に寄せたエッセイの朗読(笑って死ねる人生を選んだ etc.)と日本の自然への愛情を率直に語る。ずっと自然を相手に演奏してきたので、人間に聴いてもらう音楽とは何なのか迷っていると言いながら披露した20数分のソロ演奏には、「これからまた人前での演奏に集中していきたい」と語る近藤の新たなスタートへの決意が溢れていた。65歳のベテランの新たな挑戦を大きな期待を持って讃えたい。

自然との
対話が生んだ
インプロ道


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これぞジャパナイス!逆輸入萌えジャポン最新情報~完結!せんぱいクラブ/来日!Pudra(プードラ)

2014年04月19日 01時05分24秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ここ最近、きゃりーぱみゅぱみゅ、灰野敬二、Multiple Tap、BABYMETAL、でんぱ組.incなど「日本から世界へ」というOUTPUTの流れに気を取られがちだが、「世界から日本へ」というINPUTの逆流も引き続き押し寄せている。顕著なのは黒船のように海外文化をそのまま日本へ受け入れよ、という押し付けではなく、ジャパニメーションに象徴される疑似日本文化の逆輸入である。日本人とは基本的に育ちも感性も異なるが故に、微妙なズレが深い亀裂を垣間見せる恐怖体験と紙一重だが、実際はうぷぷな笑いや憧憬に似た萌えで、観る者すべてに満面の笑みをくれる結果と相成った。

これこそ、ジャパナイスじゃないすか!というわけで、少しでも力になりたーいなんて思ってくれる萌えジャポン女子ネタ二連発.

●北欧萌えキュンアニメ『せんぱいクラブ』第1話が遂に完結!


今年1月末に突然YouTubeに投稿され、アニヲタはもちろん、お茶の間レベルを笑撃の破壊力で頓死させたスウェーデン産アニメ『せんぱいクラブ』の最新作にして第1話完結篇がうぷされた。ピンク・ツインテの糞ファック娘、ど麺罪木(どめんつみき)は相変わらずタコを吐く暴走ぶりだが、完結篇の最大のヒロインは、これまでチョイ役で画面に現れうぷぷなエロさで密かな人気を博してきた黒髪ロングのメガネっ娘、黒川文子に違いない。こちらも謎キャラの女教師せんせいせんせいに対して「ホット」な感情を抱いている。罪木のヘルプで告白しようとして、いきなり大胆なパイタッチ。無駄に揺れる巨乳と、風も何もないところでも常に発生しているパンチラには、純情大和ボーイズは萌えを超えてばぴゅっと艶上間違いなし。ちなみに前髪は自分で切ったらしい。さらにさらに、泣けるエンディングテーマも無駄に名曲過ぎるっっっっ!!



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●【お待たせ!】スウェーデン人作の伝説アニメ『せんぱいクラブ』続編キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!⇒コチラ

●ロシアの美少女バンド「Pudra(プードラ)」遂に初来日決定!


きゃりーぱみゅぱみゅ「ファッションモンスター」を日本語カヴァーし、透き通るような紅毛碧眼ヲーラで大和男子を魅了したロシアの美少女バンド「Pudra」(英語名POWDERからロシア名に表記を変更)がゴールデンウィークに来日決定!メンバーはラーシャ15歳(g./vo.),ゲーリャ16歳(b./vo.)、サ-シャ14歳(ds)、マリーナ14歳(key)の4人組。きゃりー以外にいきものがかり、美空ひばり、JUDY AND MARY、ゴールデンボンバーをカヴァー、日本語オリジナル楽曲3曲、ソチオリンピック"スマイルジャパン"応援ソングを発表。猛勉強の成果で日本語も上達したか?カタコト言葉に萌え死ぬ洋娘ヲタも多いに違いない。



下のライブ日程から希望日と枚数をきめて下のメールまで送ってね。
pudraticket@gmail.com
件名に5/1or5/4希望 と書いて本文にお名前、住所、電話番号を書いて送信してね!

■5月1日(木)渋谷eggman
『Girl’s UP!!! vol.124』
supported by GIRLS ROCK MAGAZINE
出演:Pudra(from ロシア)/Chu’s day./BAND-MAID(R) 他
OPEN 未定 START 未定
Adv.2500円(1D別) Door.3000円(1D別)

■5月4日(日)渋谷CLUB CRAWL
Pudra presents.『ロックでつなごう!日本とロシア』
supported by GIRLS ROCK MAGAZINE
出演:Pudra 他
OPEN 16:00 START 16:30
Adv.2500円(1D別) Door.3000円(1D別)

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世界の国から
こんにちは






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