A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ひだまりのガレージ・ロック~ママギタァ「MAMAGUITAR SINGS MAMAGUITAR」

2012年02月28日 01時16分02秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


1990年末に結成され当時のガールズ・ガレージ・シーンでもとりわけ60年代ガールズ・ポップスへのこだわりに溢れたサウンドで人気を博したママギタァが奇跡の復活。10年ぶりの3rdアルバムを坂本慎太郎氏のzelone recordsからリリースした。1stと2ndはマーブル・シープの松谷健氏のCaptain Trip Recordsから出ていたのでつくづくミュージシャンに好かれるバンドだと思う。

彼らの現在のところ最後のライヴの2006年新宿Red Clothを観に行った。当時熱愛していたガールズ・ガレージsixとの対バンだった。ワイルドなsixのガレージ・ロックに比べ、60'sポップスの香り濃いコーラスワークを核にしたママギタァのソフトな演奏は新鮮だった。CDは聴いていたがライヴは初めてで、ライヴの方が数倍良かった、と当時感想を書いている。その時ギターのJun嬢以上にリード・ヴォーカルを取っていたベースのIris嬢が脱退し、Jun嬢とドラムのYoko嬢の二人組になってしまった。女の子バンドは男性に比べて恋愛や結婚、妊娠、子育てなど女性特有の事情があるので、継続して活動していくのはなかなか難しいようだ。古株の少年ナイフが休み無く活動しているのは奇跡的なことだし、ガレージ系ではThe 5,6,7,8'sが散発的ながらも地道に活動を続けている。バンドが大好きな女の子たちは男性以上に頑張っているのだ。

「ママギタァがママギタァを歌う」と古風なタイトルがつけられた新作ではベースを坂本慎太郎氏がプレイしているが、作詞・作曲・プロデュースともにママギタァのふたりの手によるモノだから、このアルバムにゆら帝の香りを嗅ぐことは出来ない。しかしゆら帝時代からコーラス/ヴォーカルに彼女たちをフィーチャーしてきた坂本氏の愛情は色濃く感じることが出来る。どの曲もドリーミーで甘いポップスとして完成されており、同じく60's志向のキノコホテルのアクの強さには負けるが、リラックスしたいとき木漏れ日の下で聴くには最適のアルバムである。あとは新ベーシストを早く見つけてライヴでも復活してくれるのを願うばかりだ。

PVは坂本慎太郎氏監督・作画によるアニメ作品。



ママギタァ
ジャケット写真も
素敵だな

ライヴ再開といえば肝心の坂本氏の動向が気になるところだ。
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ジェイソンマスクを被ったアイドルグループ「アリス十番」のライブがすごい! 

2012年02月26日 00時34分33秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


アイドル界はまさに群雄割拠、AKB48が登場して以来、多人数型アイドルグループが続々デビューしている。テレビや雑誌など主要メディアに登場する数はかなりのものなのだが、実は地道なライブ活動を続ける「地下アイドル」の世界も競争は熾烈を極めている。

そんななか、他のグループとは明らかに一線を画すアイドルがいるのをご存知だろうか? そのグループ「アリス十番」は、ホラー系アイドルとでも言おうか、ジェイソンマスクをつけたり、ステージからダイブするという必殺技(?)を持っている。

アイドルというには異色すぎる彼女たち、その舞台裏を取材した。ライブでの奇抜な演出の裏には、どうやら秘密があるようだ。
 
■ アリス十番の異色演出あれこれ

・ ジェイソンマスクと武器
まず驚かされるのが彼女たちのステージ衣装だ。衣服には特に変わったところはないのだが、ライブではジェイソンマスクを着用する場面がある。ルックスが売りのはずのアイドルが、マスクをするのは珍しい。そして武器を携えてステージに登場する。

・ ヘッドバンキング
メタルアイドルを自負する彼女たちのライブでは、ヘッドバンキングが普通に行われている。最前列のファンは、曲のピークになると頭を振りっぱなしだ。

・ ステージからのダイブ
バンドのライブでも、ダイブは禁じられることがあるのだが、彼女たちは自ら飛ぶ! しかも、その彼女たちをファンがやぐらを組んで受け止めるのである。握手しかできないアイドルとは、文字通り「身の投じ方」が違う。

・ イリュージョン
歌と踊りでステージを盛り上げるのはもちろんのこと、途中でイリュージョンの時間も用意されている。決して派手なものではないのだが、観ていて本当に飽きない。というよりも、ささやかな仕掛けがたくさん盛り込まれており、目が離せないのだ。
 
■ 異色グループが生まれた理由

実は、彼女たちの活動を支えている関係者は、全員バンド畑出身だ。楽曲のアレンジはもちろんのこと、パフォーマンスやステージングの細部に至るまで、今までのアイドルにはなかった工夫をいくつも持ち込んでいる。衣装もヘッドバンキングもバンドの発想に基づいているのだ。

似たようなユニットが数多く存在するなかで、オリジナリティの高いものを生み出そうと知恵を絞った挙句に、メタルアイドルという考えに行き着いたのだとか。

また、メンバーもアメリカのバンド「スリップノット」(メンバー全員がマスクを着用している)を好んでおり、ジェイソンマスクをつけることに抵抗がなかったそうだ。
 
■ 絶大なるファンの力

・ ファンの組む強固な「やぐら」
先に挙げたように、彼女たちはステージからダイブする。それを受け止めるのはファンだ。一歩間違えばけがにつながる恐れもある。しかし、メンバーとファンは固い信頼関係で結ばれており、ファンが組む「やぐら」は試行錯誤のうえに誕生した強固なやぐらである。何度もステージを重ねていくうちにメンバーはより高く、より自由に飛ぶようになった。

・ ダイブの発案はファン
ダイブはファンのアイディアによるものである。他のグループとより差別化をするために、「ステージから飛んだらどうか」との意見がファンから持ち上がった。とは言っても2つ返事で飛ぶわけに行かない。そこでファンは繰り返しこう諭したそうだ。「俺達が支えるから思い切って飛んで来い!」と。

そしてファンの皆さんは、「自分たちも演者」と自負している。したがって、アリス十番のライブはステージ上・ステージ下、いずれも楽しめる一体感が生まれている。
 
記者(私)が取材にうかがった日は、ライブ前に入念なリハーサルが行われていた。その一部始終を拝見したのだが、スタジオを支配する緊張感に圧倒されてしまった。同じ曲の同じ箇所を何度も繰り返し、本番に臨む。彼女たちの多くはまだ10代、しかしプロ意識の高さに驚かされるばかりだ。

今後が非常に楽しみなアリス十番。余談だがマネージャーは、「天才たけしの元気が出る」テレビのダンス甲子園に出場した経験の持ち主。「れいかんやまかんとんちんかん」と言えば、思い出される人も多いはず。そのマネージャーが、アリスのダンス指導に参加していることは言うまでもない。
(Rocket News 24)



史上初
デス系アイドル
登場だ

まったくアイドルの世界はいろんなことが起こっていて目を離せない。
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坂田明+坂田学@渋谷Bar Isshee 2012.2.23 (thu)

2012年02月25日 00時41分07秒 | 素晴らしき変態音楽


昨年8月以来の坂田親子ガチンコ対決。2日前の新宿ピットインでの坂田&芳垣バースデイ・ライヴにも学氏は出演したのだが、やはりデュオとなると雰囲気は相当違う。狭いBar Issheeには男性客ばかり10数人。学氏つながりで森山直太郎氏も観に来ていた。学氏は直太郎バンドのドラマーとして長い付き合いだそう。

私的な話を少し。私が学生の頃サックスをやっていたことは何度か書いた。大学のバンドでは山下達郎のコピー・バンドのヘルプとして、そして自分では吉祥寺ぎゃていを拠点にギターとのインプロ・デュオとして活動。そのころ従兄の結婚式に出席し、ちょうど山下バンドの練習のためにサックスを持っていた私に突然披露宴の余興で吹いてくれとの依頼が。アナーキーなパンクスを気取っていた私は「どうなっても知らないよ」と引き受けて、宴席を歩き回り目茶苦茶な即興演奏を披露した。披露宴の華やかなお祝い気分をぶち壊す余りにKYな演奏にほとんどの出席者は目が点になっていたが、新婦側の親戚の青年が「坂田明みたいですね」と声をかけてくれたのを覚えている。当時坂田さんがそれだけポピュラーな存在だったという証である。私は山下洋輔トリオでの坂田さんは勿論好きだったが、むしろ阿部薫さんやエリック・ドルフィー、アルバート・アイラーのような夭折した破滅的な天才プレイヤーに心酔していた。今となっては赤面モノの若気の至りである。

それから幾星霜を重ねた現在も洋輔さんや坂田さんが現役で、しかも前衛ジャズの先頭を走っているというのは驚異的なことだ。特に坂田さんの日本民謡や平家物語からジム・オルークや非常階段などのアヴァン・ロックまでジャンルに拘らない八面六臂の活動ぶりを見ると老成とか熟年という言葉が嘘のように思えてくる。昨年からそんな坂田さんに惚れ込んで追っかけている次第。

息子さんと自分の土俵であるフリージャズで共演できるというのは何と幸せなことだろう。数々のJ-POPアーティストと活動する学氏も父親とふたりの時は水を得た魚のように生き生きとしたプレイを展開する。全く何の遠慮もなくお互いの自我をぶつけ合える関係は正に理想の親子像である。

1曲目から坂田さんはフル・スロットルのドシャメシャ・ブロウ、学氏もドラムを叩きまくる。とてつもないパワーが狭い会場に充満する。お客も大興奮。坂田さんの激しいプレイに掛け声がかかる。第2部では平家物語やアルバート・アイラーの「ゴースト」も演奏してくれて感慨しきり。大人数のバースデイ・ライヴとは全く違う素顔の坂田親子の姿を堪能した夜だった。



3月19日には「坂田親子とジム・オルーク」と題されたライヴを下北沢で開催する。これまた楽しみだ。

坂田親子
今度はジムと
共演だ

いよいよ3月14日に昨年11月の坂田明&ちかもらち+ゲストの渋谷WWW公演のライヴ盤「ちかもらち 空を飛ぶ」が発売になる。ちなみに「ちかもらち」の名付け親は今年10歳になる学氏の娘さんだそう。






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坂田明&芳垣安洋バースデイ・ライヴ@新宿ピットイン 2012.2.21 (tue)

2012年02月23日 00時45分40秒 | 素晴らしき変態音楽


坂田さん67歳、芳垣氏53歳。誕生日が同じ2月21日の新旧(芳垣さんもベテランだが)フリージャズ界を代表するふたりが毎年開催しているバースデイ・ライヴ。私は初参戦だが、毎回豪華ゲストを迎えて賑やかにドシャメシャ・パーティを繰り広げている。今年のラインナップは坂田明(Sax,Cl)、芳垣安洋(Ds)、大友良英(G)、水谷浩章(B)、高良久美子(Per,Vib)、高岡大祐(Tuba)、坂田学(Ds)と中堅~若手で固めた鉄板の布陣。これは期待するなという方が無理ってもの。

早くに予約をしたので最前列の芳垣さんのドラムの目の前の席を確保できた。会場は満員とはいかないものの熱心なファンの熱気に満ち溢れている。ミュージシャンの姿もチラホラ。やはり巨匠ふたりの誕生日を祝いに訪れた様子。

まず主役のふたりが登場。いきなり坂田さんが「以上のようなわけで演奏をするわけです」と挨拶し笑わせる。ふたりで誕生日が同じ有名人の名前を挙げておいて「そんなにいませんね(爆笑)。それじゃ演奏でもやりますか」と和やかなムードから一変、坂田さんのフリーキーなアルトが炎を吹く。芳垣氏も呼応して爆音プレイが炸裂。ふたりが一歩も引かないストロング・プレイはのっけから物凄い迫力。芳垣氏のドラムの連打が脳髄に突き刺さる。激しい掛け合いに手に汗握ったあとは、芳垣氏が引っ込み、ゲストの水谷氏、高岡氏、高良嬢と坂田さんのクラリネットで室内楽的な静的な演奏。先ほどの緊張感が解けてリラックスした雰囲気に身を委ねる。続いて今度は芳垣氏と坂田学氏のツイン・ドラムと大友氏のギターのトリオ。芳垣氏は最初「奥さんもステージに上げて坂田ファミリーで演奏しては」と提案したのだが却下され、「私が坂田明さん、大友さんが奥さん役の疑似坂田ファミリーです」と紹介。大友氏は「俺奥さんなの?始めて聞いた」とボケをかます。このトリオの演奏がヒートアップしてまた凄かった。ふたりのドラムがこれでもかとばかりに火花を散らす中に大友氏のノイズ・ギターが掻き消されるほどの迫力。とにかく大音量の爆裂プレイに興奮。第1部の最後は全員で割と大人しめの集団即興。坂田さんはクラリネットとアルトを交互に演奏。じわじわ盛り上がる演奏が最高潮に達する直前で終了。ここまで1時間。もう満腹というくらいにバラエティ豊かな演奏だった。まだ半分残っているのが楽しみやら怖いやら。

休憩中カウンター近くでCD即売に来ていたdoubt musicの沼田氏とダベッていると坂田さんが入口から顔を出し「そろそろ始めます」と店員に伝える。

第2部は坂田さん+大友氏+水谷氏+学氏のカルテットからスタート。またもや坂田さんは初っ端から全開モード。オーソドックスな編成のカルテットで坂田さんのブロウが聴けるのは嬉しい。ジャズの基本だね。続いて芳垣氏+高岡氏+高良嬢の変則トリオによる演奏。先ほどのカルテットとは打って変わってユーモラスな高岡氏のチューバと高良嬢のヴィブラフォンを中心にした上品な演奏。心地よくて眠ってしまいそうだ。最後は再び全員によるセッション。今回は最初から丁々発止のインプロヴィゼーションが展開されるスリリングな演奏。坂田さんがマイクに向かって歌いもした。エンディングは全員が最大限のエナジーを発散する強力な磁場を持った轟音の嵐が吹き荒れる。芳垣氏の発する気合いが直に伝わってきて金縛りに合ったような気分。演奏終了後「演奏はいつかは必ず終わりますから安心してください」と坂田さん得意のフレーズ。洋輔さんが今年71歳でナベサダさんは79歳になるという。「そうして年々去る人もいるわけです。今ステージにいる人たちも明日は我が身ですから」。それにしても70歳近くなってもこの過激さに溢れたパワーがいったいどこから湧いてくるのか、と舌を巻いたライヴだった。



ふたりとも
歳を取るのさ
同じ日に

灰野さんは阿部薫さんと同じ誕生日(5/3)である。阿部さんが生きていたらやはり一緒にバースデイ・ライヴをやったのだろうか、と想像すると楽しい。
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孤高のヴァイオリニスト~デイヴィッド・ギャレット「ロック・シンフォニー」

2012年02月22日 00時55分55秒 | こんな音楽も聴くんです


1980~90年代ナイジェル・ケネディというイギリスのクラシックのヴァイオリニストがポップス界で活躍した。とんがりヘアに激しいアクションで超絶テクニックを披露するナイジェルは1989年ヴィヴァルディの「四季」をポップ・チャートに送り込むヒットを放ち、ポール・マッカートニーやケイト・ブッシュ等と共演、ジャズやジミ・ヘンドリックス作品をフィーチャーしたアルバムの発売、自身のコンサートを『ギグ』と称するなど、音楽ジャンル間のクロスオーヴァー的、音楽思想家的な色彩を濃厚に打ち出した。その後5年間隠遁するが1997年に復帰、再び大センセーションを巻き起こす。

昨年はこのブログでも早々に紹介した2 Cellosというクロアチア出身のチェロ・デュオがマイケル・ジャクソン、スティング、ニルヴァーナ、ガンズ&ローゼズ、U2等の曲をチェロ用にアレンジした作品を発表、楽器破壊寸前の情熱的なプレイで話題になった。

今回紹介するデイヴィッド・ギャレットも元々はクラシックの英才教育を受け、クラシックの名門レーベル、ドイチェ・グラモフォンからモーツァルト、ベートーヴェン、チャイコフスキーなどの正当なヴァイオリン協奏曲/ソナタを発表している天才ヴァイオリニスト。同時に学生時代からモデルとしても活躍してきたというイケメンでもある。そんな彼がポップス・シーンへ進出したのは2007年。2枚のクロスオーヴァー・アルバムは全米クラシカル・クロスオーヴァー・アルバム・チャートのトップに輝き世界的な注目を浴びた。YouTubeで検索をしてみればわかるが、大規模なクラシック・フェスティバルに出演し、ロック/ポップスの名曲をアレンジした楽曲で大喝采を浴びている。そんなデイヴィッドのクロスオーヴァー第3弾、その名も「ロック・シンフォニー」がリリースされた。ニルヴァーナ、ガンズ&ローゼズ、エアロスミス、メタリカ、レッド・ツェッペリン、マイケル・ジャクソン、プリテンダーズ、TOTO、映画音楽などを想像以上にロックっぽいダイナミックなストリング・アレンジで聴かせる。人気女性ギタリスト、オリアンティもゲスト参加。



個人的にはクロノス・カルテットのようにもっと大胆で実験的なアレンジの方が好きなのだが、ナイジェル・ケネディ以来続くクラシカル・クロスオーヴァーの流れは今やひとつの大きな潮流になったと言えよう。彼らによって「クラシックって難しい」というイメージが打ち破られるなら大歓迎だ。

デイヴィッドは現在プロモーション来日中でテレビ出演やインストア・イベントを行っているから目にする機会も多いだろう。そのルックスとユニークなプレイに酔いしれてほしいものである。

クラシック
全然難しく
ありません

イケメン姿を拝みたいなら初回限定DVD付スペシャル・エディションがおススメ。
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キノコホテル/撃鉄@新宿ロフト 2012.2.18 (sat)

2012年02月20日 00時13分19秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


<雌豹VS猛虎>新宿ロフト2daysの初日。
観客は7:3でキノコの胞子(ファン)の方が多い。出演順は初日がキノコが後で、二日目は撃鉄が後とのこと。

撃鉄は一度観たことがあるが、ヴォーカルの天野ジョージ氏のハチャメチャなパフォーマンスばかり記憶に残っていて肝心の演奏の方は”UK Rockっぽいビートパンク"といった印象しかなかった。2007年に本格的に活動開始、2009年のFUJI ROCKルーキー・ステージに出演したという活動歴はキノコホテルと比べて遜色ない、というかFUJI ROCKの分だけ勝っている気がするのだが、ステージでのMCは後輩バンドのようにマリアンヌ支配人に対して謙った態度で一貫していたのが面白かった。「初めて対バンした時にマリアンヌに乳首を摘まれた」とか「この二日間で必ず落としてみせる」とか言いたい放題だったが。タイトなドラムと骨太なベースの強力なファンク・ビートと切れ味鋭い硬質なギターに奔放なヴォーカルが乗るスタイルは外国でいえばギャング・オブ・フォーやワイヤー、日本でいえばじゃがたらや後期ばちかぶりを彷彿させ観ているうちに自然に身体が動いてしまう。客席に飛び込むのは当たりまえ、天井から逆さ吊りで歌ったり、トレードマークの虎のぬいぐるみに股がって客の上をサーフィンしたり、天野氏の破天荒な行動が彼らの武器である。メジャー・デビュー前の毛皮のラリーズの志磨遼平氏がやはり客席に乱入し暴れるイギー・ポップ的なパフォーマンスで売っていたことを考えると撃鉄が近い将来大ブレイクすることも充分あり得る。一度観る価値のあるバンドである。ちなみに天野氏は2/19が27歳の誕生日とのこと。



いよいよキノコホテルの登場。ステージ前のスクリーンがあがると、マリアンヌ嬢以外の3人がセッティング済でノイジーなサウンドを奏でる。そこへマリアンヌ支配人が大きな赤い扇子を振りながら登場。今年2度目のライヴということで挨拶も「あけましておめでとう」。絶叫シャウトをフィーチャーした新曲からキノコ・ワールドへと観客を引き摺り込む。「白い部屋」「もえつきたいの」「危険なうわさ」「非情なる夜明け」「風景」「キノコノトリコ」「キノコホテル唱歌」「真っ赤なゼリー」などお馴染みの曲に加え昨年半ばからレパートリーに加わった新曲も数曲披露。アレンジが大きく変わっている曲もあり、日を追って曲が成熟していく様子が伺えて興味深い。観客の多くは何回も観ているから新曲でも既発曲と同じように盛り上がる。ステージ前はモッシュの嵐。ロフトでのキノコはいつもに増して挑発的だ。ファービー嬢(ds)はまた顔が丸くなったようだがいつも笑顔で観ていて清々しい。



マリアンヌ嬢が"支配人コール"に応えて登場したアンコールでは「愛人共犯世界」のあと一旦引っ込み、上半身裸の撃鉄の天野氏に犬のように首輪を付けて再登場。天野氏の乳首にSM用チェーンを付ける。曲はイギー・ポップの「I Wanna Be Your Dog」。キノコをバックに天野氏が歌う。最後はヒョウ柄のTバックを脱いで全裸に。キノコのメンバーは逃げるように退場。対バン企画ならではのユニークなサプライズだった。

ちなみに二日目19日は撃鉄をバックに支配人がスターリンの「ロマンチスト」を歌ったが、撃鉄メンバーは下の写真のような悲惨な有様。


ヒョウ柄は
撃鉄ファンの
お気に入り

物販でキノコTシャツを買うもサイズが思ったより小さくあえなく家人のモノに。無念である。
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ザ・クロマニヨンズ@渋谷AX 2012.2.16 (thu)

2012年02月18日 00時37分07秒 | ロッケンロール万歳!


ザ・クロマニヨンズ「ACE ROCKER 2012ツアー」は2/9鹿児島からスタート。6月末まで4ヶ月に亘って続く。東京公演・渋谷AX 2daysの二日目に参戦した。ツイッターなどでは地方公演および東京初日を観た人のつぶやきが次々飛んでくるが、出来るだけ読まないようにして真っ白な気持ちで新しいロッケンロール・パーティに挑んだ。凍りつくように寒い夜、会場に近づくにつれ気持ちが高ぶってくる。彼らが2006年にデビューしてから毎年ライヴに参戦してきた。毎回ヒロトと一緒に歌って踊って楽しんで。今夜も同じことが繰り返される訳だが、この気持ちの高揚ぶりは一体何なんだろう。何故何回観ても飽きることがないのだろう。ブルーハーツ~ハイロウズ時代から観てきたのでもう25年以上ヒロト&マーシーを追いかけ続けていることになる。灰野さんのライヴに通い始めて10年余りだから、それよりも長い間ヒロト&マーシーの演奏を聴いてきたわけだ。毎回異なる灰野さんの演奏に比べて、ヒロト&マーシーのパフォーマンスはブルーハーツのデビュー時からずっと金太郎飴のように同じままである。マンネリを貫くことの凄さ、これを体現しているのがこのふたりなのである。



この日のAXも下は小学生から上は恰幅のいい紳士まで幅広い年代の観客が集まった。これだけ年齢層の広いロッケンロール・バンドは他にいない。50近いおっさんが鳴らす爆音ビートに会場を埋め尽くした観客全員が熱狂する。これほど一体感のあるライヴは他にはない。踊っているうちにその秘密がわかった。観客全員が「ヒロト状態」なのである。例えば誰も灰野さんのように演奏できはしない。ゆらゆら帝国の音楽は素晴らしいが誰も坂本慎太郎氏の真似をしようとはしない。サザンやX Japanの人気は国民的なものだが、観る者が自分を投影したりはしない。でもヒロトにはなろうと思えばなれるのだ。ライヴで声を張り上げてシンガロングし、ヒロトの煽りに両腕を突き上げて応えれば、ポコチン出さなくても誰でもヒロトになれる。一億三千万人総ヒロト。それは夢じゃないしバカな政治家に中指を突き立てつつ「今日は最高!」と心から叫ぶことがこの国の将来を約束してくれるのだ。

ちょっと観念的なことを書きすぎた。アンコールのMCでヒロトは言った。「大変な事もあるけど、何やっても、みんな上手くいくから、勇気だしていけよ~!」。生きる勇気。確信に基づいた楽天主義。それこそロッケンロールのあり方なのだ。1時間半があっという間に過ぎた。観客全員笑顔で輝いている。今を生きる幸せ。この場を共有する幸せ。全裸にTシャツを履いてアンコールを歌ったヒロトの姿は過去の歴史の重みを微塵も感じさせない。
♪今日走ってゆく 今走ってゆく 明日とかわからないし 別にいい♪ from「紙飛行機」



Set List
1.他には何も
2.欲望ジャック
3.バニシング・ポイント
4.ゴー ゲバ ゴー
5.シャイニング
6.ハル
7.ライオンとサンシャイン
8.伝書鳩
9.連結器よ永遠に
10.ムーンベイビー
11.あったかい
12.スピードとナイフ
13.グリセリン・クイーン
14.底なしブルー
15.ひらきっぱなし
16.オートバイと皮ジャンパーとカレー
17.紙飛行機
18.エイトビート
19.雷雨決行
20.ナンバーワン野郎!
--Encore---
21.49cc
22.ギリギリガガンガン
23.弾丸ロック

いいライヴ
美味しい食事
楽しい会話

このために自分は生きているんだと心から思った。


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真面目なふざけ方~ばちかぶり「ナゴムコレクション」「'85 LIVE」

2012年02月16日 01時01分18秒 | 素晴らしき変態音楽


2月6日は大槻ケンヂ氏(以下オーケン)の誕生日だったので久々に筋肉少女帯やソロ・アルバムを引っ張りだして聴いた。オーケンのソロ・デビューは1995年の「オンリー・ユー」。10年前に田口トモロヲ氏を中心に活動していたパンク・バンド、ばちかぶりのEP「一流」のリード・トラックにしてパンク版ラヴソングの名曲のカヴァーである。YouTubeにオーケン・ヴァージョンの映像が上がっていて観ているうちに本家のばちかぶりを聴きたくなった。ばちかぶりも筋少もデビューは有頂天のケラリーノ・サンドロヴィッチ(ケラ)氏のレーベル、ナゴム・レコードだった。1980年代インディーズ・ブームの最右翼として活発に活動したナゴム・レコードは当時大学生だった私のお気に入りで、有頂天、ばちかぶり、筋少、空手バカボン、人生、オレンジ・チューブなどナゴム・バンドのレコードを愛聴していた。中でもばちかぶりは特に好きで渋谷屋根裏に何度か観に行った。トモロヲの完全にトンだ視線に本物のパンクを感じ、ステージで見せる今で言えば「変顔」にヤバい香りを感じ身震いしたものである。

吉田まゆみや蛭子能収によるオシャレでカルトなジャケットとハードコア+アヴァンギャルドの過激なサウンドのギャップがナゴムらしかったし、宝島やシティロードに掲載されたインタビューでキャプテン・ビーフハート、三上寛、PIL、JAGATARA、リップ・リグ&パニックに影響を受けたという話やライヴ・レポートでの「ステージで嘔吐し脱糞する」という常軌を逸したパフォーマンスを読むにつけ真のアヴァンギャリストという気がした。残念ながら(?)私が観たライヴではゲロやウンチは出てこなかったが。極めつけはナゴムのオムニバス「子供たちのCITY」に収録された「未青年」の♪Boys Be Sid Vicious!♪というフレーズだった。単なる変態パンクスに留まらない真の天才を感じて狂喜した。

しかし大学を卒業し就職した頃、有頂天がメジャー・デビューしナゴムは解体、ばちかぶりのことを聞くこともなくなり、彼らが音楽性をファンクに変えてリリースした2ndアルバム「白人黒人黄色人種」はリアルタイムで聴かなかった。存在を忘れかけていた頃にオーケンが「オンリー・ユー」を出したのである。

それからさらに15年以上経った今再びばちかぶりを聴きたくなったのは何故だろう。おそらくここ数年東京ロッカーズ時代のPASSレコードやテレグラフ・レコードなどのカタログが再発され、佐藤薫氏のEP-4周辺やThe ComesやNurseといったハードコア自主制作盤がCD再発されたことに影響されたのだろう。 さっそく数年前にリリースされた「ナゴムコレクション」と今年発掘された「'85 LIVE」を購入して聴き狂っている次第。今や個性派俳優/映画監督/ナレーターとして広い人気を持つトモロヲ氏の原点を再確認している。



そんなところへ復活したテレグラフ・レコード代表の地引雄一さんからトモロヲ氏の最初のバンド、ガガーリンが再結成ライヴを行うとの情報が届いた。何を今更という気もするが、アレルギーも再結成ライヴを行ったことだし、50代前後になった元パンクスたちがもう一度夢を追いかけたくなる気持ちも分かる。それにつけてもロッケンロール道を30年休むこと無く転がり続けてきたヒロト&マーシーの偉大さを再認識する私は明日クロマニヨンズを観に行くので興奮して今夜も眠れない。

歌ってた
うんこ食ったら
40万円

ケラやオーケン、トモロヲ、石野卓球など元ナゴム勢もそれぞれエンターテイメント界で活躍しているんだからたいしたものだ。


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灰野敬二+太田惠資@下北沢 Lady Jane 2012.2.12 (sun)

2012年02月15日 00時29分57秒 | 灰野敬二さんのこと


魚上氷 うおこおりにのぼる
例えば、灰野の炸裂音が天に飛翔する竜になる時、太田の弦音は一本の細い葦となって、地にそよぐのだ。
(Lady Janeフライヤーより)

灰野さんと太田惠資氏の初共演は2003年4月16日大泉学園in Fだった。太田氏のことは新大久保ジェントルメン、シカラムータ、渋さ知らズなどに参加しているヴァイオリン奏者ということだけ知っていて演奏を観るのは初めてだった。ユーモラスな衣装と飄々とした佇まいから想像できるようにヴァイオリン以外にもパーカッションや拡声器、おもちゃ類を駆使した演奏は面白く、灰野さんのシリアスな演奏と不思議に絡み合って普段の灰野さんのライヴからは感じられないユーモラスで楽しい演奏が繰り広げられた。余りに面白かったので休憩中の二人に「一緒にデュオ・ユニットでやっていけばいいじゃないですか」と余計な進言をしたことを覚えている。

それからほぼ9年。その間に何度かこのデュオ演奏を観てきた。最初の時のユーモア感が次第に薄れ、徐々に真面目な演奏に変わってきたのは太田氏と灰野さんの関係がより深まってきたが故なのだろう。10年近くも共演を続けるということは灰野さん自身が太田氏の演奏を相当気に入っている証拠である。かつて共演を重ねてきたアーティストでもいつの間にかご無沙汰になる場合も多いのだから。

この日はユニヴェル・ゼロの昼間の回のチケットを取っていたためラッキーにも夜のLady Janeに行くことが可能だった。予約の時にお店に頼んでおいたので、カウンター最前のベストな席に座ることが出来た。何度も通っているから可能なちょっとしたご褒美。灰野さんの場所にはSG、グヤトーンのフレットレス・ギター、フルート、たて笛、タンバリンなどが置いてあり、前回Shelterでのライヴの時に初めて使い気に入ったと言っていたエレクトロ・ハーモニクス製のエフェクターが3つ並んでいる。リング・モジュレーターが2台、リバーブが1台。

ほぼ定刻通りにふたりが登場。灰野さんのたて笛から演奏が始まる。アタックの強い鋭い笛の音に太田氏のヴァイオリンのドローンが重なり、緊張感のある静謐な世界を産み出す。内面に秘めた爆発しそうなエネルギーを抑え込み少ない音数でふたりの感情を小出しにする。それは灰野さんがSGに持ち替えても変わらないまま続く。今にも溢れだしそうな激情を敢えて貯め込むことで、空間が凍りつくようなピリリとしたテンションが会場を包み込む。灰野さんが言葉にならない呻き声を発する。第1部は無言の爆発といった雰囲気のまま50分で終了。

休憩の間にマイクの前に用意された譜面台に詩のファイルを開いて、第2部は灰野さんがタンバリンを叩き太田氏のエキゾチックなヴァイオリンのフレーズと相まって邪教的な演奏。昼間観たユニヴェル・ゼロの暗黒世界を髣髴させる。しかしこちらはふたりきり、しかも完全即興だ。灰野さんが歌う。「俺の分け前をよこせ」「意味崩し」など最近の灰野さんのライヴではお馴染みの歌詞が飛び出す。後半は太田氏もヴァイオリンの音にエフェクトをかけまるでオルガンのようなサウンドを繰り出す。次第に演奏が激しさを増して行き暴走するインプロヴィゼーションが炸裂。激情の迸りにハシゴで疲れ瞼が下がりかけた私の意識が覚醒する。最後は嵐の後の静けさを想わせる静かなギターの爪弾きで50分の演奏が幕を閉じる。



ユニヴェル・ゼロの計算しつくされた演奏も良かったが、それとは正反対の何が起こるか分からないふたりの名手のスリルに満ちた激突には心が打ち震えた。灰野さんがフランク・ザッパを嫌いでキャプテン・ビーフハートを愛する気持ちが理解できたような気がした。

異教徒が
ふたり奏でる
饗宴の夜

灰野さんは2月下旬からグラスゴー・ツアーに行くとのこと。寒いところには行きたくないんだけどね、と言って苦笑していた。


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ユニヴェル・ゼロ@吉祥寺 Star Pine's Cafe 2012.2.12 (sun)

2012年02月14日 00時18分44秒 | 素晴らしき変態音楽


1970年代半ばベルギーで結成。イギリスのヘンリー・カウ、フランスのアール・ゾイ等と共にチェンバー・ロックの創始者としてプログレッシヴ/ユーロ・ロック界に衝撃を与えた暗黒の室内楽団ユニヴェル・ゼロの初来日公演。1980年代プログレ専門誌「Fool’s Mate」に心酔した者にとってはその名は魔法のように魅惑的に響く。招聘はユニヴェル・ゼロ来日実行委員会。ツイッターのつぶやきを読むとどうも代表者は女性のようだ。いずれにせよ35年近い時を経てようやく来日に漕ぎつけた努力は称賛に値する。

会場が私の地元吉祥寺ということもあり妙に身近な存在に感じられる。公演前日にはタワーレコード渋谷店でサイン&撮影会(!)が開催され根がミーハーな私は喜び勇んで参加した。オリジナル・メンバーのダニエル・ドゥニ(ds)とミシェル・ベルクマン(bassoon/oboe)がサインをしてくれ、全メンバーと一緒に記念撮影もしてもらった。ホクホク。


ファンにとっては歴史的な来日だけに3公演(11日夜・12日昼夜)全部行ったツワモノも結構いたらしい。私は一番空いていた12日の昼公演を観たのだが、開演前に並ぶ観客は95%が男性、それも往年のプログレ・マニアのおっさんといかにも音楽好きそうな地味な草食系男子ばかり。傍から見たらコンサートに並んでいるというより場外馬券売り場に並ぶ列のように思われただろう。私は整理番号18番だったので前から3列目の中央の席を確保。ステージ上にはドラム・セットを中心に左右に椅子と譜面台が並んでおり正に室内楽的な雰囲気を醸し出している。

開演時間通りにメンバーがステージに登場。リーダーのダニエルが登場すると割れんばかりの拍手が湧きあがる。夜の部は日本のバンドが前座を務めたが、昼の部は前座なしなので万全の態勢で彼らの演奏に臨むことができた。ミニマルなピアノと品のある木管楽器のユニゾンに驚異的に表情豊かなドラムスが加わった途端にサウンドが異端の悪魔的な香りを発散し出す。私は彼らの音源は最初の3枚をアナログで持っているだけなので久しく聴いておらず、曲名も覚えていない。しかしその感触は学生時代に彼らをはじめレコメン系のアーティストのレコードを聴き狂っていた頃に感じたモノと全く同質であり、当時の興奮が蘇ってきて懐かしさに夢見心地になってしまう。若手の新メンバーもそれぞれ高度な音楽教育を受けた実力派揃いだけにとにかく演奏が物凄く上手い。複雑な編拍子が重層的に重なる高度な曲構成を次々と畳み掛けてくるので一瞬たりとも気を抜くことが出来ない。それでいて難解さを感じさせない独特のグルーヴのある音世界に酔った100分間だった。



物販では来日記念の「ユニヴェル・メモ」が売っていて駄洒落のセンスに思わず爆笑。招聘元も楽しんでるところがイイね!

ユニヴェルと
言えばゼロと応える
魔法の合言葉

ダニエル・ドゥニはオフの時間は中古レコード漁りに精を出していたそうだ。いくつになっても失わぬ音楽への興味に強く共感する。
*この夜私は灰野さんと太田惠資さんのデュオを観に下北沢へ。そのレポは明日書きます。
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