A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【週末特選ライブ情報】3/31(日) 『奔馬』高円寺Oriental Force~剛田武ソロ/阿呆船/Vajuwaju/宮本隆+NRYY

2024年03月29日 20時54分02秒 | 素晴らしき変態音楽


3月31日(日) 高円寺Oriental Force
奔馬
18:00 Open / 19:00 Start
1,500yen + 1d

19:00~19:30 剛田武ソロ
19:40~20:10 阿呆船
20:20~20:50 宮本隆+NRYY
21:00~21:30 Vajuwaju

ノイズギタリストNRYYの企画イベント。大阪のベーシスト宮本隆、地下音楽界のベテランデュオ阿呆船、ジャズ・ロック・インスト・グループ vajuwaju (ヴァジュワジュ)、そこになぜか剛田武ソロとして出演。類まれなるノイズ~即興~アングラロック~アヴァンジャズ~アンビエントの饗宴です。ぜひお越しください。

●阿呆船
鈴木峻(vo,g,ts)と栗原優(ds)のデュオ・阿呆船(Foolish Ship)。2000年前後の東京アンダーグラウンド・シーンを牽引した伝説のバンド。幾多のメンバーチェンジを経てここ10年余りデュオで活動を続ける。コードもメロディも無視して掻き鳴らされるギターとフリークトーンだらけのテナーサックス、リズムキープ不要の凛とした打音の響きで音楽を導くドラム、混沌の中にメランコリックな叙情をたたえたヴォーカル。乱調の美学を体現する彼らこそ、地下音楽最高のメロディメーカーと呼ばれるべきだろう。



●Vajuwaju
Koutarou Asano(B.sax)
Noriya Shimizu(trumpet)
Nobukazu Sakamoto(E.trumpet)
Kazuhiko Saiki(trombone)
Satoru Nakano(bass)
Hitoshi Kawai (drums)

"Low Tech & High Spirit"東京アンダーグラウンドシーンのそのまた地下、メンバー個々が詩人やダンサーとのコラボ等、ソロイストとして活動しつつバンド結成20周年を迎えた『vajuwaju』現代音楽、フリー・ジャズ、プログレッシヴ・ロック、ポスト・ロック、ファンク、ノイズ、インプロヴァイズド・ミュージックと多彩なジャンルの影響を受けながら、無知と偏見、雑食癖から過去の偉大な音楽遺産、音楽語法の誤飲、誤解、誤用も甚だしく、四管一弦一打楽器という編成から通常想像されるアカデミックさ、スタイリッシュさといった要素は皆無、その演奏テクニックとスタイルは稚拙にして粗野、粗暴、表現衝動の強さだけが際立つ大人気ないインスト・サウンドを構築。バルトークが採譜した共産圏パンクをインストでカバーしたかの様なストレンジな小曲から、妄想とラップ・トップ上の切り貼りのみで組み立てられた異国の伝統リズムを無自覚に取り入れてみました的ビッグバンド風疾走チューン、はては精神性と思想の欠如したロフト・ジャズ的集団痴呆性インプロ楽曲まで、即興部分と作曲された断片とが右往左往と蠢いては澱み崩れ落ちる分裂症的展開、ノイジーにエレクトリック変調された二本のトランペット、フリーキーなトーンを豪放に撒き散らすテナー&バリトン・サックスをフロントに、傍若無人な重低音で地を這うベース、ドラムとパーカッションで組み立てられる粘着質なポリリズム、浮世の洗練されたインスト・バンドの固定観念を打ち破る世界観を持つ。



●宮本隆
宮本 隆 Miyamoto Takashi  electric bass / produce
<主宰ユニット>
● 時弦旅団(time strings travellers)
● sonic orbit (with初坂恵美Key、松元 隆Ds)
● Zero-Prizm (with S-NOI)
◍ SCATTER ELECTRONS (with臼井康浩g,藤掛正隆ds)
◍ 3 mirrors(with石上加寿也、木村文彦)
<参加ユニット>
●マジカル・パワーマコL5BAND(with松元隆ds)
●無二&suddenly echo(with山本無二 vo,g , 能登恵子cho,ds)
他、様々なユニットでの演奏。ソロでの即興演奏活動。 音楽制作レーベル 時弦プロダクション主宰。



●NRYY
Improvised guitar,Harsh Noise,Noise performer,ragtime guitar。大阪出身。国内のみならずマレーシアを拠点に東南アジア各国で活動。ソロの他にもコラボレーションも積極的に行なってきている。



●剛田武 Takeshi Goda
70年代後半10代で演奏活動開始。80年代初頭の東京アンダーグラウンドシーンに交わり、サイケデリックバンドFlower Tripのギタリストとして90年代半ばまで活動。しばらく演奏活動を中断し、地下音楽ブロガーとして執筆活動に専念。2016年に80年代アンダーグラウンドシーンを取材した著書『地下音楽への招待』を著す。
2017年異端音楽DJイベント「盤魔殿」を主宰。2019年頃から演奏活動再開。フルート、クラリネット、ヴァイオリン、おもちゃ楽器などを駆使して主に即興演奏を行っている。参加バンドは前衛アンビエントユニット「MOGRE MOGRU」、フリージャズバンド「CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE」、ガラクタテクノ「盤魔殿レジデンツ」など。
また、自主レーベル「Les Disques Du Daemonium」を主宰し、日本のネオアンダーグラウンドシーンのアーティストによる作品を10枚以上リリースしている。



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【剛田武&MOGRE MOGRUスケジュール】4/11モグモグ主催、4/19プログレ盤魔殿、5/5JOY OF A TOY2024、5/19デルフィーヌ・ドラ来日公演 他

2024年03月23日 23時05分58秒 | 素晴らしき変態音楽


3月31日(日) 高円寺Oriental Force*ソロで出演
奔馬
18:00 Open / 19:00 Start
1,500yen + 1d

19:00~19:30 剛田武
19:40~20:10 阿呆船
20:20~20:50 宮本隆+NRYY
21:00~21:30 Vajuwaju




4月11日(木) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRU で出演
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation
open 19:00 / start 19:30
adv/door 2500yen + 1 order 
streaming 1000yen
予約:https://nepo.co.jp/schedules/view/2318

19:30-20:00 MOGRE MOGRU
20:10-20:40 Miya
20:50-21:20 Risaripa
21:30-22:00 沖縄電子少女彩 with morota




4月13日(土) 江古田 Cafe Flying Teapot*ソロでコラボ出演
第1回 即興音楽園 ライブとワークショップ
オープン:1:30pm スタート:2:00pm
入場料:1,000円+別途1ドリンクオーダー

ブルーカーボンサウンド
マグマトロン
Yann Joussein + Kunichiro Bueno + 剛田武
セッションタイム(楽器持参の上、奮ってご参加願います)




4月17日(水) 高円寺Oriental Force*ソロで出演
モルガナイト vol.7
18:30 Open / 19:00 Start
1,500yen + 1d

18:45~19:00 華音
19:15~19:45 MCコメダ&オナシャスK
19:45~20:30 Vegan Junk Experience (DJ)
20:30~21:00 極楽商店街
21:15~21:45 剛田武




4月19日(金) 阿佐ヶ谷TABASA*DJ&コラボ演奏で出演
プログレ盤魔殿 vol.2~Disque Daemonium de Progressive
19:30 Open/Start
Charge 1,000yen + 1 drink
予約:https://www.asagayatabasa.com/events/purogurebanmadono-vol-2-disque-daemonium-de-progressive

出演DJ:
Isei Ben
よくばりChameleon.
DJ Silence a.k.a.宇田川岳夫
DJ Manticore a.k.a. 剛田武(flute)

Special Guest:
鈴木和美(flute)


5月3日(金祝) 乃木坂CLUB CACTUS*MOGRE MOGRU で出演
汗と熱気 29
18:30 予定
entrance free:投げ銭(要2オーダー)

MOGRE MOGRU
やきころし:火炎瓶テツ&忘八門土&Miki
シラスダイチ
ブラウン管
クロックアップ:eifonen&佐伯武昇&yutastar&杉本博紀


5月5日(日祝) 高円寺Oriental Force*盤魔殿レジデンツで出演
JOY OF A TOY(おもちゃの歓び)2024
~盤魔殿 Disque Daemonium Children's Day Special 2024

18:00 open/start
1500 yen + 1drink

Live Act:
Miss Donut
PUNSUCA
盤魔殿レジデンツ(川崎レジデンツ+剛田武)
由良隴砂

DJ :
DJ Vaby a.k.a.大場弘規
DJ Silence a.k.a.宇田川岳夫
Uran92 (JAZZ DAILAZ)




5月13日(月) 四谷三丁目CON TON TON VIVO*MOGRE MOGRUで出演
デルフィーヌ・ドラ来日公演 “Dive Deep with Delphine Dora”
19:00 open / 19:30 start
Charge 2500yen + 1 order

Delphine Dora (from France)
Archeus(ヒグチケイコ、内田静男、TOMO)
MOGRE MOGRU(黒い瞳、剛田武、Tanao)


5月26日(日) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRUで出演
TOKYO NOISE MEETING
詳細後日


6月27日(木) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRUで出演
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.12
詳細後日


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【DJイベント情報】4/19(金)『プログレ盤魔殿vol.2』阿佐ヶ谷TABASA にて開催!出演:Isei Ben/よくばりChameleon. /鈴木和美/宇田川岳夫/剛田武

2024年03月19日 00時25分03秒 | 素晴らしき変態音楽



プログレ盤魔殿 vol.2~Disque Daemonium de Progressive
2024年4月19日(金) 阿佐ヶ谷TABASA
19:30 Open/Start
Charge 1,000yen + 1 drink
予約⇒https://www.asagayatabasa.com/events/purogurebanmadono-vol-2-disque-daemonium-de-progressive

ゲストDJにAUTO MODのジュネを迎えて昨年10月に開催され好評を得た『プログレ盤魔殿』第2回が開催決定。今回はミュージシャンとして活躍するIsei BenとよくばりChameleon.がDJとして出演。さらにプログレバンド『内核の波』の鈴木和美(かずみんぐ)を迎えてのフルート・デュオ演奏もあり!ジャンルとしてのプログレにこだわらず、真のプログレッシヴ音楽を浴びるDJイベントの神髄をお聴かせします。

出演DJ:
Isei Ben
よくばりChameleon.
DJ Silence a.k.a.宇田川岳夫
DJ Manticore a.k.a. 剛田武

Special Guest:
鈴木和美(flute)

 

TIME TABLE

19:30-20:15  DJ Silence(宇田川岳夫)    
20:15-21:00 よくばりChameleon. 
21:00-21:45  Isei Ben     
21:45-22:15 鈴木和美+剛田武 フルート・デュオ 


【出演者プロフィールとコメント】
●Isei Ben


音が干渉し合うことで生み出される調和に興味を持ち、都市空間に於けるサウンドデザインをテーマに活動。公共施設のジングル、CM曲、イベント曲の制作など都市域で奏でられる様々な音の制作を行なってきた。主な仕事:東京芸術劇場全ホールチャイム作曲・制作/NTT PC INFOSPHERE TVCM曲作編曲/電気事業連合会イベント用楽曲制作 等
https://twitter.com/messages/media/1712564852886249823

「プログレッシブロックに傾倒した70年代前半はその前年代に充る60年代後半の前衛(アート)ロックを受けた形で始まった。プログレッシブは進歩的なロックとして紹介されたが、自分にとってはロックに魔法が掛けられた10年間(65~75年の間)のイギリスの音楽のことでしかない。この間に様々な進化を遂げたプログレッシブ音楽は76年PUNKの登場とともに瓦解する。古き良き時代のイギリス文化の豊穣をプログレッシブロックに耳を傾け噛み締めたいと思う。」

●よくばりChameleon.


絵や、音楽、動画、時には空間を使って、物や形にとらわれず表現するアーティスト。
展示や、クラブ、ライブハウス、アートイベントにて活動を行う。
趣味でギターを弾く父親と、絵を描く母親を持ち、内気な性格な為、幼少期より絵を描いたり楽器を弾くことしかなかった。学生時代よりバンドを始める。大学時代に建築を学んだ事からものづくりについて学んだものの、就職をきっかけにそれらから離れる。
社会人として働く内に人生を見つめ直すきっかけがあり、2012年よりアート活動を開始。
絵の展示や制作、音楽ライブを行う中、2015年にアートイベントでライブペイントをし始めた事からライブペイントを中心うものの、ここ数年より音楽と絵を交えたライブやバンド活動も行う。
渋谷のクラブR-Loungeで行われている毎月第4日曜日の”ナイフレ”、3ヶ月毎に行われる”導火線”のイベントのレギュラーとして参加、その他ライブハウスでは音楽を中心にライブを行う。
その他に、アーティストとのコラボレーション、音楽ジャケットや PV、 店舗のグラフィティーアート、フライヤー制作、なども手掛ける。
2019 年 9 月「即興アートバトル Art Melee 肆 」では第 3 位入賞 、2018 年 9 月公募展「第 48 回 純展」では奨励賞受賞の経験を持つ。

「私が初めてプログレに出会ったのは中学生の頃。学生時代に入っていた部活で先輩がDream Theaterを演奏していたのを聴き驚愕した。
ロックやパンク、J-pop と流行りの音楽とはまた違う、まるで映画を見ているようなストーリー性のある流れや、演奏力と大変芸術的なものを感じる。
King-crimson、Yes、ELP…と聴く様になりプログレッシブバンドには影響を受けておりました。
どこかしら私の中の表現の一部に繋がっているのかもしれませんが、今回プログレのDJイベントにお声掛け頂き正直驚いております。
まだまだ拙い私ですが、45分程プログレの様なプログレなDJを楽しんで頂けましたら幸いです。
よろしくお願い致します。」


●鈴木和美


フルーティスト。東京都大田区生まれ。小学6年からフルートを始める。昭和音楽大学短期大学部音楽学科を卒業。
2007年、プログレロックバンド『内核の波』で海外遠征。世界最大のプログレフェス・メキシコ Baja Prog 2007、アメリカ Progday2007に出演。メキシコのフェスで憧れのタイス・ヴァン・レア(FOCUS)に会い、ホテルのバーでセッション、2009年にはオランダでプライベートレッスンを受ける。
クラシックというジャンル以外に、ロック、ポップス、歌謡曲、ジャズ等、幅広いジャンルで活動してきた経験を活かし、タブレット純、阿佐ヶ谷姉妹、J・A・シーザーと悪魔の家、サロメの唇などメジャーからインディーズまで数々のレコーディングやライブに参加。

「プログレという音楽を初めて知ったのは22歳で内核の波というバンドに加入した時でした。
自分たちではプログレとは言ってなかったのですが、プログレ のレーベルからリリースしたり、メキシコとアメリカのプログレフェスに出演しました。1stアルバムをレコーディングする時にレーベルの社長から「フルートがいるバンドならこのバンドをカバーして入れよう」と言われて聴いたのがFOCUSのHOCUS POCUSです。今までクラシックで吹いていてどれだけ美しい音を出すかを課題にしていた私にはこの曲のフルートソロがあまりにも衝撃的で!でも最高にかっこよくて一瞬で大好きになりました。この時が私のプログレ人生のはじまりだと思っています。
ロックの中にフルートって本当にかっこよくて美しくて合いますよね!
まだまだその魅力が日本では知られてないと思います。
それを広めていくのが私の役目と思っていますので、こうしてプログレの中のフルートに注目して演奏させていただける機会をいただいて嬉しいです!」


●DJ Silence a.k.a.宇田川岳夫


サブカルチャー研究家。60-70年代のメインカルチャーに反逆的な漫画・音楽・演劇等の芸術作品を「フリンジ・カルチャー」と命名、「萌え系」文化全盛の時代に反逆する評論活動を行う。「ふくしま政美ルネッサンスの会」元会長。『MARQUEE』『QuickJapan』『G-Modern』『BURST』でアンダーグラウンド・ロックに関する原稿を執筆。

「tradition et renouveau 伝統と革新 同タイトルのアルバムを残したフランスのAsgardなど、復活の季節である春にふさわしい、レア・フォーク、プログレ・フォークを中心にプレイして、聞くものを妖精の住まうAvalonの島へといざないます。レコード中心にプレイします。」

●DJ Manticore a.k.a. 剛田武


1962年千葉県生まれ。77年パンクに衝撃を受けバンド活動開始。80年代前半地下音楽と交わる。サイケバンドでTV番組『イカ天』に出演するも94年に解散。2005年にブログ「A Challenge To Fate」をスタートし、音楽サイトJazzTokyo等で執筆活動。著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス2016年)。異端音楽DJイベント『盤魔殿』および自主レーベル「Les Disques Du Daemonium」を主宰。2019年から演奏活動を再開、アンビエントユニット『MOGRE MOGRU』、フリージャズバンド『CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE』などで活動する。

「80年代『Fool’s Mate』『Marquee Moon』のといった音楽雑誌の影響でプログレというよりB級ユーロロックやレコメン系と呼ばれるマイナーで難解な音楽ばかリ好んで聴いてきたが、40年近く経って還暦を過ぎた今になって『王道プログレ』の魅力を再発見している。同時にアヴァンギャルドなインプロではなく、きちんと作曲された音楽への憧れも湧き上がってきた。そんな折にプログレ・フルート曲を憧れのかずみんぐさんとデュエットできる機会を持てて至上の歓びを感じています。プログレとはチャレンジである!」

前回のレポートおよび剛田の回想録はこちらをご覧ください⇒【私的回想録:プログレと私】プログレ盤魔殿~盤外地プログレ不法集会 vol.1@阿佐ヶ谷TABASA 2023.10.20 fri

音楽と戯れる
レコードとお酒の
似合う夜

▼DJ Silenceがプレイする予定のレコード(変更の可能性あり)



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動画あり【MOGRE MOGRU 3Daysライヴレポート】2/25高円寺Oriental Force/3/2阿佐ヶ谷mogumogu/3/6神楽坂Kagurane

2024年03月09日 01時16分33秒 | 素晴らしき変態音楽

Photo by FJ

即興アンビエントユニットMOGRE MOGRUは、2月25日~3月6日の11日間に3か所でイベントに出演した。どのイベントもユニークな対バンでとても充実した演奏をすることが出来た。濃厚な3日間のライヴレポートをまとめてみた。

■2月25日(日) 高円寺Oriental Force


Southern Cross
18:30 Open / 19:00 Start
Entrance 2,000 yen + 1 drink

MOGRE MOGRU
EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
沖縄電子少女彩 × gloptin

イベントタイトルの「Southern Cross」は、オーストラリア原産のピンクの星形の花のことで、花言葉は「願いを叶えて」。また南十字星という意味もあり、今回オリエンタル・フォース初出演の沖縄電子少女彩にも通じる。さらにモジュラーアイドルMomose YasunagaのポップユニットEDIT-LIGHT、MOGRE MOGRUの黒い瞳も含めて美しき花を集めたスリーマンイベント。gloptinもオリエンタル・フォース初出演となる、初めて尽くしのイベントの記念すべき第1回目であった。

●MOGRE MOGRU

40分のロングセットなので黒い瞳の詩の朗読を長めにフィーチャー、剛田はバイオリンの代わりに大正琴を使用。さらにミニテルミンを導入し、瞳のダイヤル式テルミン(シンセ)とのダブル・テルミンが好評だった。ピアニカ、フルート、ギターがシュールに絡み合う中間部は、開催中のPUNSUCAの映像個展「TSV EXHIBITION」の妖しいヴィジュアルと相まって意識が飛ぶようなサウンドになった。

●EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)

小説家の滝本竜彦と、モジュラー奏者で編集者でもあるMomose Yasunagaによるデュオユニット。Momoseのキュートなヴォーカルで滝本の詩の世界をポップなサウンドで表現するスタイルは、ファンタジーな夢の世界へ導いてくれる。ドリームポップに通じる浮遊感が気持ちいい。

 

●沖縄電子少女彩 × gloptin

意外な組み合わせだが、gloptinがパーカション奏者であるとともにヴォイスパフォーマーであることを考えれば、ヴォーカル&エレクトロニクスの彩との親和性の高さに納得できる。呪術性のあるパーカッションと歌のコラボは、この二人でなければ描き出せない霊性あふれるサウンドスケープをオリエンタル・フォースに現出させた。

 

■3月2日(土) 阿佐ヶ谷mogu mogu


mogumogu一周年記念コンサート
Start 15:30~

2023年3月TwitterでMOGRE MOGRU(モグモグ)と同じ名前のレコード&カフェがオープンしたことを知り即連絡し4月にライヴ出演をした阿佐ヶ谷mogumoguの1周年イベントが3/1~3の三日間にわたり開催された。数多くのバンドやミュージシャンに門戸を開き、ほぼ毎日のようにライヴイベントを開催するmogumoguにゆかりのアーティストがジャンルに関係なく多数出演。その顔触れも面白いが、どの出演者も一癖も二癖もあるユニークな演奏を聴かせてくれた。

 

●Lou Kitamura

mogumoguでフードと音楽のイベントを主催しているというシンガーソングライター。軽妙なトークと明朗な歌が温かい人間性を伝えてくれる。料理は趣味、と言っていたが彼の作るフードはきっとおいしいに違いないと確信した。

●Ohayoomama

アコギとエレキの若い二人組。フォークやブルースのルーツを押さえた演奏が心に刺さる。サウスポーのギタリストが、右利き用のストラトを弦を張り替えないで弾いていたのに驚いた。

●MOGRE MOGRU

この日も40分セット。真っ暗に近いオリエンタル・フォースとは逆に、mogumoguは戸外の光が差し込む明るい空間で、ステージや店内のカラフルなインテリアも相まって、心なしか明るく軽めのサウンドになった気がする。それでも後半はダブルテルミン&ノイズギターのヘヴィな盛り上がりになった。オーナーのmoguさんが「いままでで一番良かった」と喜んでくれたのが嬉しかった。これからもよろしくお願いします!

 

●Keisuke Oiki

フリーに弾きまくるキーボードと、サンプラーやラジオの音を操作するドラムの二人組。不定形で進行が読めない展開は、実験的であると同時に原初的なエネルギーを感じる。キーボードの沖啓介氏はベテランの美術家であることを後で知った。ぜひまた共演してみたい。

●Katakamuii

MOGRE MOGRU主催イベントに出演してもらったこともあるアンビエント・ミュージシャン、カタカムイと久々の再会。流麗なギタープレイをエフェクト操作で幻想的・催眠的なサウンドに拡張する。実際に気持ちよくて意識が朦朧としてきた。理想のアンビエント音楽がここにある。

●Menow

名古屋から来たアコギとシンセのデュオ。男女ヴォーカルのハーモニーで歌われるサイケ風味たっぷりのフォーキー・ポップが素晴らしい。実生活の体験を歌った歌詞も心に染みる。本当のドリームポップとはこれに違いない。彼らともぜひまた共演してみたいものだ。

●The Devil&Libido

アフロヘアのベーシストと小柄な女性ギタリストが印象的なオルタナロックトリオ。特に女性ギタリストのアグレッシヴなプレイは、UFO CLUBや二万電圧が似合いそう。こんな爆音ロックバンドがmogumoguでライヴできるのか!と驚いたが、決してうるさく聞こえない音響の良さに二度驚く。

●Obake Chant

ヘヴィサイケかアシッドフォークが似合いそうなロングヘアとフレアパンツの風貌ながら、モジュラーシンセでアゲアゲなダンスビートを奏でる意外性たっぷりのアーティスト。mogumoguがダンスクラブに変貌し、1周年を祝う夜が更けていった。

 

■3月6日(水) 神楽坂 神楽音 Kagurane


MERGE vol.3 presented by Kagurane × musit
open 19:00 / start 19:30

[LIVE]
バラナンブ
MOGRE MOGRU
ACM:::
YOKUJITSU

[SHOP]
ヨムキクノム

原宿にある本と音楽とお酒のお店ヨムキクノムの企画イベント。お店のオーナーが昔黒い瞳とバンドメイトだった縁でMOGRE MOGRUを誘っていただいた。バラナンブとACM:::もその当時に付き合いのあったメンバーとのことで、初めての会場ながらアットホームな雰囲気のあるイベントだった。音響にこだわったKaguraneならでは、演るもよし聞くもよしのいい会場だった。

●MOGRE MOGRU

撮影:トガシツトム

30分セットなので初心に帰ってコンパクトな展開に努めた。瞳は久々にPCを使用しライヴハウスらしい硬質な世界を演出した。ACM:::目当ての女性ファンも最後まで見てくれたのが嬉しかった。白い牧師マント姿がアピールしたようで、バラナンブの藤井画伯がイラストを描いてくれて感激。ロックバンドとの対バンもいいものだ。

●YOKUJITSU

最近注目を集めているという若手サイケデリックバンド。60年代サイケポップではなく、80年代マンチェスターやグラスゴーを思わせるダウナーなギターロックが今風でクール。女性ベースと女性キーボードの淡々とした佇まいも時代に似合うイメージがあって新鮮だった。

 

●バラナンブ

70年代日本のロック・スピリットを現代に蘇らせるトリオ。ルックスと音がここまでリンクしているバンドも珍しい。ギター、ベース、ドラムが雪崩のように絡み合うパワーはロック本来の衝動を発散し、バラの花が似合う豪奢な歌と共に心あるロックファンを魅了する。

●ACM:::

元FOXPILL CULTの西邑卓哲と虚飾集団廻天百眼の十三月紅夜、女優のこもだまりを中心とするデジタルロックユニット。ゲストドラマーに元Auto ModのTellを迎えた編成でのライヴ。NECRONOMIDOLや爆裂女子の対バンで観た廻天百眼の妖艶さをシャープなロックに転化させたダンスビートと演劇的なヴォーカル・パフォーマンスで畳みかけるパフォーマンスは圧倒的。詩の朗読があるのでMOGRE MOGRUに通じると思ったがいかがだろうか。

▼藤井画伯による似顔絵

濃厚な

ライヴまみれの

3日間

 

【次回のライヴ】

2024年4月11日(木) 吉祥寺NEPO 
MOGRE MOGRU presents
DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation

open 19:00 / start 19:30
adv/door 2500yen + 1 order 
streaming 1000yen
https://nepo.co.jp/schedules/view/2318

出演:
MOGRE MOGRU
Miya
Risaripa
沖縄電子少女彩 with morota

即興アンビエントユニットMOGRE MOGRUが贈る企画イベント『DIVE DEEP vol.11』はモジュラーシンセや電子楽器を駆使する個性派アーティストを集めて『電子瞑想=Electronic Meditation』の世界へ誘います。
★モジュラーシンセとヴォイスでダーク&ゴシック&ノイジーなエレクトロサウンドを展開するRisaripaさん
★即興フルートの名手でありながらモジュラーシンセを導入し未知の音楽表現を追求するMiyaさん
★プログレポッププロジェクトre-in.Carnationのリーダーであり、日本のオルタナロック/シューゲイザーの草分けCOALTAR OF THE DEEPERSからプログレッシヴアイドルXOXO EXTREMEまで幅広いアーティストをサポートするシンセ奏者のmorotaさんと、MOGRE MOGRUとコラボもしているエレクトリック・フィメール・シンガー沖縄電子少女彩さんによるスペシャルユニット。
MOGRE MOGRUもいつもよりエレクトロニクス成分マシマシな電脳アンビエントミュージックを聴かせます。

電子音楽、プログレ、ノイズ、即興、エスニック、アンビエント、クラウトロック、エレポップ。ひとつでも興味のある方なら絶対楽しめること保証します。
是非ともお越しください!

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【剛田武&MOGRE MOGRUスケジュール3月~5月】3/6神楽音・3/16,31,4/17,5/5Oriental Force・4/11NEPO・4/13Flying Teapot

2024年03月05日 22時33分26秒 | 素晴らしき変態音楽

Photo by 船木和倖



3月6日(水) 神楽坂 神楽音 Kagurane*MOGRE MOGRUで出演
MERGE vol.3 presented by Kagurane × musit
open 19:00 / start 19:30
adv ¥2,800 / door ¥3,300 (+1D)

[LIVE]
19:30 MOGRE MOGRU
20:15 YOKUJITSU
21:00 バラナンブ
21:45 ACM:::

[SHOP]
ヨムキクノム




3月16日(土) 高円寺Oriental Force*ソロでコラボ出演
『Sound of BURST DAYS』
OPEN 18:30 START 19:00 END 22:00
¥1500+ドリンク代

ピスケン (ポエトリー)
TSOUSIE (ポエトリー DJ)
ケロッピー前田 (ディジュリドゥ 打楽器 他)
剛田武 (リードフルート ノイズドール 他)




3月31日(日) 高円寺Oriental Force*ソロで出演
奔馬
18:00 Open / 19:00 Start
1,500yen + 1d

19:00~19:30 剛田武
19:40~20:10 阿呆船
20:20~20:50 宮本隆+NRYY
21:00~21:30 Vajuwaju




4月11日(木) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRU で出演
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation
open 19:00 / start 19:30
adv/door 2500yen + 1 order 
streaming 1000yen
予約:https://nepo.co.jp/schedules/view/2318

出演:
MOGRE MOGRU
Miya
Risaripa
沖縄電子少女彩 with morota





4月13日(土) 江古田 Cafe Flying Teapot*ソロでコラボ出演
第1回 即興音楽園 ライブとワークショップ
オープン:1:30pm スタート:2:00pm
入場料:1,000円+別途1ドリンクオーダー

ブルーカーボンサウンド
マグマトロン
Yann Joussein + Kunichiro Bueno + 剛田武
セッションタイム(楽器持参の上、奮ってご参加願います)


4月17日(水) 高円寺Oriental Force*ソロで出演
詳細後日


4月19日(金) 阿佐ヶ谷TABASA*DJ&コラボ演奏で出演
第2回 プログレ盤魔殿 Disque Daemonium de Musique Progressive vol.2
19:30 Open/Start
Charge 1,000yen + 1 drink

出演:
DJ Silence(宇田川岳夫)
DJ Manticore(剛田武) with 鈴木和美(flute)
ben isei
よくばりChameleon.


5月3日(金祝) 乃木坂CLUB CACTUS*MOGRE MOGRU で出演
汗と熱気 29
entrance free:投げ銭(要2オーダー)
詳細後日


5月5日(日祝) 高円寺Oriental Force*出演形態未定
JOY OF A TOY(おもちゃの歓び)2024
詳細後日


5月13日(月) 四谷三丁目CON TON TON VIVO*MOGRE MOGRUで出演
Delphine Dora Japan Tour
19:00 open / 19:30 start(予定)
Charge 2500yen + 1 order

Delphine Dora
MOGRE MOGRU
Archeus


5月26日(日) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRUで出演
TOKYO NOISE MEETING
詳細後日

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【JazzTokyo#311更新】『クリス・ピッツィオコス / 無理数リズムとシフトする極性』『アノード/カソード / パンクアナクロック』『EXPLOSION GIG vol.2』

2024年03月03日 22時45分35秒 | 素晴らしき変態音楽

(Chris Pitsiokosが制作したシーケンサーのパッチ図)

音楽情報サイト「JazzTokyo Jazz and Far Beyond」の最新号が公開された。剛田武は以下の記事を寄稿した。

●Chris Pitsiokos / Irrational Rhythms and Shifting Poles

#2304『Chris Pitsiokos / Irrational Rhythms and Shifting Poles』『クリス・ピッツィオコス / 無理数リズムとシフトする極性』

“マッドサクソフォニスト”クリス・ピッツィオコスによるサックス+電子音響の進化形
今まで経験したことのない異次元の聴覚体験による甘美なカタルシスの快感に溺れていく。




●Anode/Cathode / Punkanachrock

#2303 『Anode/Cathode / Punkanachrock』『アノード/カソード / パンクアナクロック』

名状し難き地下音楽の謎の解明
Anode/Cathodeがでっち上げだったお陰で、日本地下音楽の深淵に人知れず輝く第五列と金野 “onnyk” 吉晃という宝石を再発見する幸運に巡り合えたわけだから、これこそ「嘘から出た真実(まこと)」であろう。




齊藤聡さんが2/9『EXPLOSION GIG vol.2~出演:森田潤 / グンジョーガクレヨン / CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE』の素晴らしいレビューを書いてくださいました!

●EXPLOSION GIG vol.2

#1291 EXPLOSION GIG vol.2

2024年2月9日(金) 高円寺ShowBoat EXPLOSION GIG vol.2
森田潤、グンジョーガクレヨン、Cannonball Explosion Ensemble。それぞれがスタイリッシュですばらしく野蛮な演奏をみせた。


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