A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

パードン木村+菊地成孔 with Hair Stylistics@六本木Super Deluxe 2011.6.28(tue)

2011年06月30日 00時16分05秒 | 素晴らしき変態音楽

6月10日のTADZIOレコ発以来のヘアスタ東京ライヴ。その間中原氏は群馬県と大分県でライヴを行ったそうだ。特に大分県のライヴの仕切りは地元の酒蔵の二代目で凄い金持ちだったらしい。

この日は菊地成孔氏とパードン木村氏との初共演というスーデラらしい企画。ヘアスタとサックスとの共演はありそうでなかったので楽しみに出かけた。菊地氏のライヴは5年位前DCPRGを渋谷クアトロで観たのと、2年前山下洋輔トリオ復活祭ライヴ@日比谷野音にゲスト出演したのを観たくらいで、余りライヴでは接してこなかったのでこちらも楽しみ。菊地氏は大学での講師を務めたりファッション誌に寄稿したりしているので女性ファンも多い。スーデラが丁度満員になるくらいの入り。

まずはヘア・スタイリスティックス=中原昌也氏のソロ。MBの「Symphony For A Genocide」のTシャツを着ている。いつも通りの電子ノイズ音響だが、スーデラでやる時はいつもリバーヴを深めにかけ催眠的な演奏になるのが面白い。1970年代のタンジェリン・ドリームを思わせる。深遠な中原ワールドを40分間堪能した。



続いて菊地氏とパードン木村氏のデュオ。木村氏はスーツケース大のアナログ・シンセを3台使いスペーシーなエレクトロ・サウンドをクリエイト。菊地氏はソプラノとテナーを使って豪快なブロウを聴かせる。菊地氏のDub Sextetで何度も共演している二人だけに息のあったパフォーマンスだったが、どこか予定調和的な気がして途中かなりうつらうつらしてしまった。



最後に3人のセッション。菊地氏のドローン的なサックスとヘアスタのノイズと木村氏のシンセサイザーが蕩け合い涅槃のような感覚が身体を包む。たいへん心地よい脳髄マッサージだった。ヘアスタのノイズにはサックスが似合う。いつか坂田明さんと共演して欲しいものだ。ジム・オルーク氏も一緒にね。



ヘアスタと
サックス共に
響きあう

会場に以前日本に滞在して灰野さんを中心に日本のアングラ音楽を研究していたニューヨーク州立大学のロレイン嬢が来ていて驚いた。3週間夏休みをとって来日中とのこと。中原氏とは以前カラオケに一緒に行ったことがあるという。今回灰野さんのライヴを観ることはできないが、インタビューをしたいと言う。灰野さんが帰ってきたら当たってみよう。
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ネコ動画18:キュートなねこ子10選

2011年06月28日 00時31分28秒 | 動画の歓び

最近コアな音楽ネタが続いたのでネコ動画で癒されてください。

一生懸命に
なればなるほど
笑えるネコちゃん

あなたは何番のネコが好き?



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禁断のサウンド。幻のサイケデリック・バンド、Flower Trip。

2011年06月27日 00時15分09秒 | 素晴らしき変態音楽

Flower Tripとは1988~1994年私がギターで参加していたバンドである。元々大学のサークルの仲間が卒業してから結成したバンドで、結成当初から"サイケデリック・ロック"をやろうと決めていた。メンバーは白衣のW氏(vo,sitar)、地下のMiro(g,sax,flute,cho)、例のK氏(b,cho)、教師のA氏(ds,tabla)。

最初はサイケと言ってもビートルズやバーズ風のポップな作風だったが、次第にメンバーのアングラ/プログレ/インド好きが顕著になり、どんどんブラック・サバス、ブルー・チアー、フランク・ザッパ、キング・クリムゾンのようなヘヴィーで暗いサウンドに変貌して行った。時代がバブル期を迎え文化全体が脳天気で軽薄な方向へ進むのに逆行する動きだった。

1989年には「イカ天」に出演。完奏は逃したもののヴォーカルのW氏が"ベスト・パフォーマンス賞"を受賞した。

渋谷屋根裏、高円寺20000V、新宿アンチノックなどに出演していたが、普通のブッキングでは面白くないので「アートロック宣言」というシリーズ・ギグを開始する。これは同じくアングラな傾向のバンドを集め、ライヴハウス・シーンをサイケに盛り上げようという試みだった。ゆらゆら帝国、dipのドラマーの別プロジェクトMagic Mashroom Syndrome、海外でCDデビューしたMuddy Frankenstein、女性ヴォーカルが怪しいDas Gemeine、ツイン・ギターがテレヴィジョンを思わせるSpecial View、ジャックスをニューウェイヴにしたようなSolid Calm Skyなど様々なバンドが出演した。

1992年にSpecial View、Solid Calm Skyと共にスプリットCD「アートロック宣言」を自主リリース。300枚プレス限定盤。Fool's Mate、Doll、CD Journalなどの音楽誌に好意的なレビューが掲載された。

1992年後半ドラムがジャズ好きのA氏からカツ重のF氏に代わりさらにヘヴィー・ロック色を強くする。1994年4月に解散するがその頃のサウンドを聴くと現在UFO CLUBなどでやっても全く遜色のないラリった異臭をプンプン放っている。

その幻の音源/ライヴ映像が噂のK氏の手で一挙にYouTubeにアップされた。私も20年ぶりに目にする映像だが、平成初期の混沌とした空気感と日本のロックが伝統的に持っていた湿ったアブナさに満ちていて悪くない。単なる懐かしさを超えた永劫の響きが封印されている稀少映像である。頭痛持ちのアナタに是非体験してもらいたい。

行くぞ今こそ
アートロックで
殲滅だ

Flower Tripの前身バンドのRajioの封印もいつか解かれる日が来るのだろうか。







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ザ・パステルズとアノラック・サウンド

2011年06月26日 00時34分10秒 | 素晴らしき変態音楽

先日はマンチェスターを中心としたレイヴ・カルチャーの中で活動したバンド群を紹介したが、今回はよりひっそりと、しかし確実に音楽シーンに影響をもたらしたスコットランド中心の「アノラック・サウンド」を紹介しよう。

「おマンチェ・ブーム」と違って全世界を巻き込む大きな動きにはならなかったが、「アノラック・サウンド(トゥイー・ポップとも言う)」は、1980年代初頭雪国グラスゴーでアノラックを着込みドタバタしたジャングリー・ギターにヘロヘロ・ヴォーカルという素人同然のロックを奏でたスティーヴン・パステル率いるザ・パステルズを起源とするロックの総称である。ザ・パステルズは「どんなにギターがヘタクソでもセンスさえよければいい曲が作れる」ということを証明したバンドであり、彼らに勇気付けられ音楽を始めたバンドは数多く存在する。BMXバンディッツ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ヴァセリンズ、タルーラ・ゴッシュ、ショップ・アシスタンツなど数多くの愛すべきDIYバンド達がスティーヴン・パステルの設立した53rd&3rdレーベルからデビューを飾っている。彼らのサウンドはニルヴァーナのカート・コバーンによって世界的に紹介され、数多くのロック・バンドが影響を受けることになった。日本ではフリッパーズ・ギターとか。

スティーヴン・パステルは後にGeographicレーベルを設立し、マヘル・シャラル・ハシュ・バズや渚にてといった日本のバンドもリリースしている。

現在でも脈々と続く「アノラック・サウンド」の影響力は、打上げ花火のように花開き消えていった「おマンチェ・サウンド」よりも奥深いものがあるのではなかろうか。

アノラック
着てちゃギターが
弾けないよ

アナザー・サイド・オブ・80'sロックとして再評価の進むシーンである。













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Cookie Scene/Summer Of Love@Dommune 2011.6.22(wed)

2011年06月24日 01時44分38秒 | 懐かしき想い出

Summer Of Loveというと1960年代末にサンフランシスコ中心に花開いたサイケデリック/フラワー・パワーのムーヴメントだが、1980年代末~1990年代初頭にイギリス・マンチェスターを中心にSecond Summer Of Loveというムーヴメントが巻き起こった。

伊藤英嗣氏が編集する雑誌「クッキーシーン」から『Cookie Scene Essential Guide: POP & ALTERNATIVE 2011』というムック本が発行された記念にDommuneでSecond Summer Of Loveを振り返るトークショーがストリーム放映された。出演は伊藤英嗣氏、久保憲司氏(フォトグラファー&ライター)、岡村詩野氏(音楽ライター)、杉田元一氏(元What's In Es編集長)。当時一緒にツルんでいた仲間なので懐かしく拝見した。1980年代前半6年間イギリスに在住し、その後も何度も渡英して現地の生のミュージック・シーンを吸収した久保氏の話が面白い。エクスタシーをはじめとするドラッグ事情、レイヴ・パーティーの裏話、当時のミュージシャンの素顔などが映像・音源を交えて披露された。遠い日本で「おマンチェ・ブーム」に浮かれ騒いだことが懐かしく思い出された。ストーン・ローゼズ、プライマル・スクリーム、ブラーなどシーンの立役者的バンドだけではなく、フラワード・アップ、スープ・ドラゴンズなどB級バンドにも言及されたのが嬉しかった。

Eキメて
踊り明かした
夏の夜

先日の「NEWSWAVE Night」に続いてUKロックに浸った夜だった。
















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怒髪天/キノコホテル他@渋谷O-east 2011.6.21(tue)

2011年06月23日 00時28分16秒 | ロッケンロール万歳!

NHK TV国際放送「ALTERNA JPN 2011」の公開収録。キノコホテル目当てで応募したら招待状が当たった。同じくキノコ好きのドラマー野田さんを誘って観に行ってきた。出演は怒髪天、RYO the SKYWALKER、雅-miyavi-、キノコホテルの4組。キノコちゃん以外は初見だが、4月にやはり招待で行ったオリコンのイベントよりはロック色が強く客層も若い。

てっきりキノコちゃんが一番手かと思っていたら、ステージにキーボードがセッティングしてない。ドラムとギター・アンプのみ。そう、スタートは雅-miyavi-だった。以前写真は見たことはあり、赤い髪に派手な衣装だったのでてっきりヴィジュアル系かと思っていたら、登場したのは普通のロック兄ちゃん。しかもギターが滅茶苦茶上手いときた。ピックを使わないで指で弦を叩くようにして弾く"スラップ奏法"が彼の得意技である。それだけ聴くと渋い燻し銀のミュージシャンを想像してしまうが、雅-miyavi-はやたらカッコよく、ステージングもエネルギッシュ。ステージ前には若い女の子のファンが詰めかけ腕を振り上げて盛り上がる。ドラムとギターの二人組ということで久人'N'茶谷を髣髴させるところがあるが、雅-miyavi-の方が圧倒的に若い。超絶ギター・プレイには唖然としてしまった。自称「サムライ・ギタリスト」も伊達ではない。



2番手にキノコホテルが登場。いつも盛り上がるギターのケメちゃん側のステージ前に移動。静かな森で→キノコホテル唱歌II→白い部屋→非情なる夜明け→真っ赤なゼリー→キノコホテル唱歌、計26分の短いステージ。テレビ用の収録ということで特にケメちゃんが気合を入れてステージ前方での激しいギタープレイで魅せてくれる。照明も赤や青のスポットライトを使って昭和の歌謡ショー風でいい。観客の反応もとても温かく、今回の出演者の中では一番キャリアが短い割には盛り上がったライヴだった。最後の曲のメンバー紹介でケメちゃんが支配人を紹介する時に「それでは司会を紹介します・・・」とかんでしまったのに笑った。この日のステージ、ぜひテレビで観てみたい。8月のクアトロがますます楽しみになった。



3番目がRYO the SKYWALKER。ただのラッパーだと思っていたら、ダンスホール・レゲエ・シンガーだった。DJと二人だけのステージだったが、とにかく盛り上げ方が上手い。こんなに楽しいラップのライヴは初めてだった。会場が一体になってコール&レスポンスする。目から鱗の経験だった。



トリが結成27年というベテラン怒髪天。R&E=「リズム&演歌」を標榜する4人組は平均年齢45歳とは思えないほどパワーに溢れた最高のロッケンロール・ショー。司会の人が言っていたように精神年齢は15歳なのじゃないか。先日観たカーネーションや割礼、それにクロマニヨンズもそうだが、ロッケンローラーはいくつになっても老いさらばえることはないのだ。「俺たちの決意表明の歌だ」と披露した新曲「ニッポン ラブ ファイターズ」はまさに3・11以降の日本に元気を与える応援歌に聴こえた。「日本戦士」のフラッグもまぶしい一流のパフォーマンスだった。



4バンドともカラーの違う異色の組み合わせだったがどのバンドでも盛り上がり声援を送る楽しげなファンの姿も観ていて爽快だった。J-Rockも捨てたもんじゃない。

NHKさん
BSでいいから
国内放送して

番組は海外で8月に4週間連続で放送されるとのこと。
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80's New Waveの饗宴~NEWSWAVE Night@新宿Be-Wave 2011.6.19(sun)

2011年06月21日 00時52分27秒 | 懐かしき想い出

1980年代後半に音楽評論家の小野島大さんが編集していたミニコミ「NEWSWAVE」はパンク以降のニューウェイヴの専門誌として一部のファンには高い支持を得ていた。その名を冠したクラブ・イベントが開催されたので顔を出した。

1990年代ブリットポップ全盛の頃は結構クラブ・イベントに通い、DJもしたりしていたのだが、ブリットポップが下火になると共に自然にクラブから足が遠のき、特にタバコをやめて以来、煙が立ち込めるクラブの空間が苦痛になってしまった。しかし今回は「祝PIL、ポップ・グループ、シスターズ来日! 伝説のNEW WAVE Partyが復活!!!オトナに優しい夕方開始、終電前終了のイベントです。」ということで、また小野島さんや久保田稔人氏、杉田元一氏などDJ陣には昔お世話になったこともあり久々に出かけた次第。歌舞伎町のど真ん中にある地下のクラブで、平均年齢35歳くらいの男女で結構盛り上がっていた。80'sニューウェイヴ満載でしばし懐かしさに浸った。

エイティーズ
チョット恥ずかしい
青春時代

PILとポップ・グループを観にサマソニに行くかどうかはまだ検討中である。
















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SuiseiNoboAz/割礼/カーネーション@秋葉原Club Goodman 2011.6.18(sat)

2011年06月20日 00時16分45秒 | 素晴らしき変態音楽

割礼とカーネーションの対バン。どちらも1980年代初頭から活動する長寿バンドなので、最近のマイ・ブーム80's Rockにも合致して嬉しい組み合わせ。とは言ってもカーネーションについては余り知らない。少なくとも割礼よりはメジャーな活動が多いバンドだから人気はあるんだろうな、という思いでアキバへ向かった。
予想通りカーネーション・ファンとおぼしき女性客の姿が目立つ。ただバンドの活動歴に比べれば比較的若い客層である。

オープニング・アクトとしてSuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)という若手バンドが出演することを会場へ行って初めて知った。以前灰野さんのライヴで知り合った女の子が彼らのことをいいと言っていたのを思い出した。ライヴ・スケジュールを見るとクリトリック・リスやZazen Boysと対バンする予定なので、ちょっとアヴァンギャルドなバンドを想像していたら、意外にポップでストレートなロックを聴かせる。先日観たThe Saloversと一緒にツアーするそうで納得。感性が似ている気がする。
スイセイノボアズHP



続いて割礼。この日はサイケなライティングも使い、幻想的な世界を作り上げる。Nスト→光り輝く少女→ルシアル→空中のチョコレート工場→溺れっぱなし→ゆれつづける→ゲー・ペー・ウー。桃源郷に誘うような圧倒的な陶酔感にどっぷり浸り幸福な気分。



トリがカーネーション。オリジナル・メンバーはギター/ヴォーカルの直枝政広氏のみで、ベースに元Grandfathersの太田氏、ドラムにさかなの鈴木氏のトリオ編成。期待通りの親しみやすいパワーポップ。客席前の方では若い女性ファンがかなり盛り上がる。元気の出るライヴだった。



80's
生き抜くバンド
心強い

帰りは雨も上がりいい気分だった。
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追悼:ワイルド・マン・フィッシャー様。

2011年06月19日 01時24分15秒 | 素晴らしき変態音楽

6月15日(水)ロサンゼルスでワイルド・マン・フィッシャーことLawrence Wayne Fischer氏が心臓病のため66歳で亡くなった。

1960年代半ばロサンゼルスの街角で大道芸人よろしく歌っているところをフランク・ザッパにスカウトされ、ザッパが設立したビザーレ(奇妙な)レーベルから2枚組大作「An Evening With Wild Man Fischer」でデビュー。即興的に出鱈目に歌ったり叫んだりするフィッシャーをポータブル・レコーダーで録音。そこにマザーズのメンバーが演奏をオーヴァーダブして作り上げたロック史上稀に見る怪作である。ザッパの死後関連作品が次々CD化される中、このアルバムだけはザッパの遺族がCD化を許諾していないといういわく付きのアルバム。キャプテン・ビーフハートやESP時代のファッグスに近いサウンドではあるが、一切の芸術性/精神性を無視し、本能の赴くままに湧き出る感性をそのままストレートに表現する迫力はフィッシャー以外には存在し得ない。

1970年代後半新興のRhinoレコードと契約、宣伝ソング「Go To Rhino Records」を始め1984年までに3作のアルバムをリリース。またLAFMSの変態バンド、スメグマとの共演作も発表している。とにかく天真爛漫自由奔放、最高のストリート・ミュージシャン=大道芸人としての姿勢にブレはない。Rhino盤CDは安く手に入るので聴いてみてはいかがか。

その後伝記本が出版されたりTVのコメディ・ショーに出演したりことあるごとに活動が報告されていたが、音楽シーンの表舞台に立つことはなかった。そういう意味では牛心隊長とならぶ幻のアーティストであった。
ロック史に残る奇人変人がまたひとり鬼籍に入ってしまった。

心ある
人には届く
わめき声

フィッシャーさん、心安らかに眠りたまえ。



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川口雅巳ニューロックシンジケイト他@高円寺Club Mission's 2011.6.16(thu)

2011年06月18日 00時22分38秒 | 素晴らしき変態音楽

今週はライヴの予定がなく寂しかったのでツイッターで何か良いライヴはないか、と呟いたところ渋谷Bar Issheeのドラびでお+さがゆきのライヴを推薦されて行くつもりになっていたが、前日になって川口雅巳氏のツイートでニューロックシンジケイトのライヴが高円寺であることを知った。川口氏のライヴは何度も観たことがあるが、彼のメイン・バンドであるニューロックシンジケイトはまだ観たことがなかった。それに高円寺のタウン誌「Show Off」の最新号の表紙がキノコホテルらしいので、ライヴついでにタウン誌もゲットしようと思い高円寺に行くことに決めた。

高円寺で古着屋やレコード屋を回るが置いてあったのは「Show Off」の前の号だった。マリアンヌ支配人の表紙は拝めず。しかし現物を手に入れたことで郵送でも注文できることを知って一安心、Club Mission'sへ向かう。この日のイベントは以前灰野さん+亀川千代氏+kiyasu氏が出演した「高架下のユース」。出演はハリハラ/ゴイゾン/ゴーゴートップレス/川口雅巳ニューロックシンジケイト。雨のド平日でもありお客は殆ど入っていない。

Vo/GとDsの二人組ハリハラの最後から観た。まあ普通のロック。

川口氏がいたので挨拶する。次は川口氏の弁では”ポスト・ロック的”なゴーゴートップレス。う~ん、ポスト・ロックというよりオルタナの王道という感じ。悪くはないのだがまだまだこれからの4人組。積極的にライヴをやっているようだからそのうち頭角を現すかもしれない。



次に川口雅巳ニューロックシンジケイト。とはいってもベースの菊地明氏がMandogでイギリス・ツアー中のため、元電動プリン/dipのヨシノトランス氏をヘルプに迎えた変則編成。ドラムは長髪のパワー・ドラマー、kiyasu氏である。音の立ち方が他のバンドとは比較にならない。川口氏のサイケデリックなギター・プレイが爆発、60年代アシッド・ロックを髣髴とさせるサウンドはバンド名そのままだ。1970年代後半の日本のフリージャズ界でNew Jazz Syndicateというビッグ・バンドが活動していたが、そこから名前をとったのかしら。裸のラリーズ、村八分、外道など70'sアングラ・ロックが好きな人ならチェックすべきバンドだ。ねっとりした川口氏のヴォーカルも良い。1曲ハングルで歌った曲もあった。川口氏は1970年生まれというから中原昌也氏と同年代だ。ヘアスタとの共演も面白いのでは。7月13日には高円寺Show Boatで恒松正敏グループ、突然段ボールと共演する。美味しい組み合わせ。
川口雅巳ニューロックシンジケイトHP



最後のゴイゾンは何者かと思ったら、ノイズ・ユニット異形人のギター、ニラ氏の率いる即興ノイズ・バンドだった。いきなり挨拶されてびっくりした。タンジェリン・ドリームやアシュラ・テンペルなど初期クラウト・ロックを思わせる轟音ドローン・サウンドは心地よく夢の世界へ連れて行ってくれた(実際ウトウトしてしまった)。
ゴイゾンHP



ニューロック
私がやってた
アートロック

翌日「Show Off」にメールしたら、キノコホテルの掲載号を送ってくれるとのこと。良かった!
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