A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

変態ジャケの雄~ホースリップス「ハッピー・トゥ・ミート、ソーリー・トゥ・パート」

2008年01月31日 23時59分58秒 | 素晴らしき変態音楽
変形ジャケットというとサンタナ「ロータスの伝説」の22面体ジャケをはじめ、ザ・フー「ライヴ・アット・リーズ」のおまけ付、グランド・ファンク・レイルロード「戦争をやめよう」やXTC「ザ・ビッグ・エクスプレス」の円形ジャケ、PIL「メタル・ボックス」の缶入りなど色々あるが、今回紙ジャケ化されたホースリップスのデビュー盤も凝った特殊ジャケットで有名な作品だ。アイルランドの伝統楽器コンサーティーナ(手風琴)を模した八角形で、表面は細かい模様が繰り抜かれている。今回紙ジャケ化にあたっては世界初のレーザー加工で繰り抜きを再現したというから、さすがストレンジデイズ・レコード、気合の入った一枚だ。インサートもCD袋も八角形に統一されており、価格が若干高いのも許しちゃう。
ホースリップスは70年代初頭にアイルランドで結成された。1972年にこのデビュー盤を自主制作でリリースした。自主制作でこの装丁は凄いが、内容もまた素晴らしい。コンサーティーナ、ティン・ホイッスル、イーリアン・パイプ、フィドル、マンドリン等民俗楽器を多用し、自らのルーツであるケルト音楽をベースにモダンなロックやプログレを融合した完成度の高いサウンドを聴かせる。同時代のブリティッシュ・ロックに比べ古臭さを感じさせない。この時代の英国ロックはとにかくクドかったもんね。その喧騒から一歩離れたアイルランドという田舎で育まれたために純度の高いサウンドが生まれたのだろう。その後イギリスは勿論、アイリッシュ・ロックの代表格として世界進出を果たし、1980年に解散するまでに12作のアルバムを発表している。
日本へは70年代後半に紹介されたので、私はパンク/ニューウェイヴのバンドだと勝手に思い込んでいた。彼らの音を初めて聴いたのは当時FM東京でやっていた「ライヴ・フロム・ザ・ボトムライン」という番組でだった。NYの名門ライヴハウス、ボトムラインでのライヴを月~金の毎日オンエアするという画期的な番組で、スティーヴ・ハケット(ジェネシスのギタリスト)、グラハム・パーカー(パブ・ロックの親玉)、ツーリスト(アニー・レノックス在籍)、インメイツ(60'sリバイバル・バンド。カッコいい!)などクセのあるミュージシャンの演奏が楽しめた。そこで流れたホースリップスのライヴは全くパンクではなく伝統的なプログレ・ハード・ロックだった。特に大きな感銘を受けたわけではないが彼らの曲の一節が今でも頭の中にこびり付いて離れない。
日本での知名度は低く、レコードも1stを除いてはレアではないが、こうして全タイトルがリイシューされたのには感慨深いものがある。
Horslips HP English

八角形
蛸の足だと
オクトパス

2004年に再結成され昨年25年ぶりのアルバムを出したそうだ。しぶとい人気のあるバンドである。

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誘惑のアニメ~魔女っ子メグちゃん

2008年01月30日 23時50分00秒 | ラジオやテレビのこと
アニメで魔法少女ものというと「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」が有名だが、「魔女っ子メグちゃん」もかなり人気があった。調べてみるとテレビ放映が1974~75年だから、「キューティーハニー」(1973~74)の翌年である。魔女の国のお姫様が人間界に修行に来る、という設定はサリーちゃんと似ている。問題はこのアニメの主題歌であった。♪ふたつの胸のふくらみは何でもできる証拠なの♪という部分に男子は密かな"萌え"を経験し、ちょっと罪悪感を感じたものだ。人前でこの歌を歌おうものなら、友達みんなから「すけべ~っ」と冷やかされた。その実みんなこの歌詞に興味津々だったのである。アニメの内容もちょっとエッチで、「キューティーハニー」と共に「魔女っ子メグちゃん」が我々の性の芽生えだったのかもしれない。
他のアニメと違ってリメイクもされていないし再放送もされていない。あの胸のときめきを今一度感じてみたいものだ。禁断の主題歌だけでもGO! GO! 7188あたりにカバーしてもらいたい(彼らはカバー集第2弾を今春リリース予定である)。
魔女っ子メグ ファン・サイト

メグちゃんの
胸のふくらみ
ドキドキだ

あ、その前に「ハレンチ学園」があったな~。


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錯視、錯に溺れる~サイケデリック・アート

2008年01月29日 23時31分06秒 | アート!アート!アート!
頭がくらくらするようなアートが好きだ。古くはエッシャーのだまし絵。そして60年代後半のサイケデリック時代のレコード・ジャケットやコンサート・ポスター。文字が渦を巻き極彩色のアートに包まれたデザイン。当時の若者はドラッグをキメてサウンドとヴィジュアルでトリップしていた。さらに80年代中期にコンピューターによりフラクタルと呼ばれる幾何学模様が無限に回転し拡大縮小するデジタル・アートが生まれた。見ているだけで脳がマッサージされるような快感を与えてくれる。こちらはテクノと結びついてネオ・サイケデリック・ムーヴメントを産み出した。
こうしたアートは"錯視"という目の錯覚を利用したものだ。有名なのは二本の同じ長さの線に矢印を逆につけることで長さが違うように見える現象。子供の頃から目の錯覚に興味があった。そういえばステレオグラム(立体視)にもハマった。私と同じように錯視に興味のある人にピッタリのサイトを見つけたので紹介しよう。このサイトかなり遊べます→北岡明佳の錯視のページ
どうだろう、ドラッグなんかなくてもトリップするには充分の刺激と魅力に満ちているでしょう。錯視は脳を刺激しリフレッシュさせるとして、最近は文房具等に応用されているようだ。
サイケデリックは決してヤバいだけのものではない。人間の脳の不思議を私たちに実感させてくれるユニークな体験なのだ。

目が回る
グルグル回って
気持ちいい

映像の中心をずっと見て、終わったら周りを見渡してください。するとあら不思議。さいけでり~っく!!!!

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混沌のハードコア・プログレ~マーズ・ヴォルタ「ゴリアテの混乱」

2008年01月28日 23時51分42秒 | 素晴らしき変態音楽
これまたカッコいいアルバムを作ったものだ。テキサス出身のオルタナ・ロック・バンド、マーズ・ヴォルタの4thアルバム。元At The Drive-Inのメンバー、オマー・ロドリゲス・ロペス(g,作曲)とセドリック・ビクスラー・サヴァラ(vo,作詞)のふたりを中心とするバンドだが、その音楽性はイエス、クリムゾンといった往年のプログレッシヴ・ロックと現代のハードコアを融合させた異能サウンドである。絶え間ない変拍子に破壊的なギター、咆哮するサックス、のたうつ電子音/ノイズにエフェクト多用のハイトーン・ヴォーカル。実に様々な音が浮き上がる。全編75分を通して息つく間もない血管が切れそうなほどハイテンションなアルバムだ。聴くほうにも相当の体力が要求される。歌われる世界は旧約聖書を素材にした混沌としたストレンジ・ワールド。歌詞は怪奇小説か狂人の綴る日記のようだ。
3年前に彼らの来日公演を観たが、全てが組曲になっているかのような長時間演奏は思いのほかハードロックっぽく70's的な感触で、メンバーのアフロヘアーも相俟ってMC5のようだった。
オリジナル・タイトルは「The Bedlam(精神病院) In Goliath(聖書に出てくる巨人)」。"理解するのではない、美しくも残酷なこのカオスにおぼれてしまえばいいんだ!"とはCDの帯に書かれたキャッチ・コピーだが、まさに私たちはこの不条理なエネルギーを全身に浴びて身悶えすることしか出来ない。
メジャー・アーティストとしては現代アメリカン・ロックの最高水準といえる脅威の作品だ。
Mars Volta HP English

混沌に
快楽求める
中毒者

音楽誌でも評価が高く結構売れているらしい。世界が健全な証拠だ。

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ちょっとキモい?デコりマスク

2008年01月27日 23時10分13秒 | どーでもいいけど
風邪や花粉症の季節の必需品、マスク。今年女子中高生をターゲットに売り出し中なのが「デコりマスク」という商品。その名の通りマスクをハート柄や花柄のシールでデコッちゃおう、というものである。
確かにマスクは萌えの対象であるが、それは看護婦の白衣と切り離せない。特に歯医者の看護婦さんのマスクは美人に見えるし、歯垢を取ってもらう間いけない妄想が膨らんでくる。それがデコりマスクだったらどんな感じだろうか。幼稚園児に戻った気持ちになりそうだ。
女子高生が制服にデコりマスクというのも可愛くて良いかもしれないが、ルーズソックスみたいに流行るのだろうか。
最強なのは白衣にデコりマスク+カラータイツであろう。
デコりマスク 記事

花粉症
デコりマスクで
お洒落さん

デコリ方を間違えると口裂け女みたいになっちゃいそうだ。
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大人のポップスに魅了された夜~キアラ・シヴェロ@COTTON CLUB 08.1.25(fri)

2008年01月26日 23時58分06秒 | こんな音楽も聴くんです
コットンクラブへ行ってきた。3年前に丸の内の新ビルTOKIA 2Fにオープンしたジャズクラブである。ブルーノート東京には何度か行ったことがあるが、コットンクラブはブルーノートの2/3くらいの大きさで雰囲気はちょっとカジュアルで明るめである。ジャズに限らずポップスやR&B、ソウル、ブル-スなどの大人向けのアーティストが出演している。オープン最初の出演者はキャブ・キャロウェイだったという。
今日の出演はイタリア出身ブルックリン在住の女性シンガーソングライター、キアラ・シヴェロ。3年前にデビューしてアルバムを2枚リリースしている。ノラ・ジョーンズのようにジャズテイストを持ったポップスを歌う。あのバート・バカラックと共作したこともある才女である。
キアラはエレガントなグリーンのロングドレス姿で登場。バックは男性4人。同じくイタリア出身のピアニスト/アコーディオン奏者、ニュージーランド出身のベーシスト、コロラド出身のドラマー、そしてパーカッションは日本人である。キアラはアコースティック・ギター、ピアノを弾きながらボッサ・テイストのアンニュイなヴォーカルを聴かせる。ところどころカンツォーネを思わせる節回しが出てくるところが面白い。スザンヌ・ヴェガやニルソンのカヴァー曲も良かった。
う~んビールの酔いが回ってきていい気分。これがセレブな大人の音楽だ。
キアラ・シヴェロ HP English

メロウ・ボサ
心の澱が
洗われる

たまにはこんな音と雰囲気に酔いしれてみるのもいい。



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橄欖と塋窟~或る廃墟の思い出に 金子寿徳を偲ぶ会@新宿JAM 08.1.24(thu)

2008年01月26日 00時14分57秒 | 灰野敬二さんのこと
光束夜の金子寿徳氏の突然の死からこの日が丁度一周忌。金子氏ゆかりのアーティストが集まり、氏を偲ぶ演奏会が行われた。毎度の裏窓企画で、タイトルは「オリーブとカタコム」と読む。参加アーティストは灰野敬二(vo,g)、工藤冬里(kbd,g)、工藤礼子(vo)、白石民夫(sax)、ミック(vo,b)、高橋幾郎(ds)の6人。昨年9月1日吉祥寺曼荼羅で行われたライヴの続編といった顔ぶれである。灰野さん曰く吉祥寺マイナーの同窓会。70年代終わりの日本のアンダーグラウンド・シーンの再現。ポリスの再結成を観に行くのと同じ感覚だ。違うのは全員現在でもアンダーグラウンド・シーンを象徴する存在として現役で活躍していること。これは重要なポイントだ。
平日ということを差し置いても動員が寂しい。フロアはガラガラである。各アーティストの知名度を考えるともっと入ってもいいと思うのだがこれだけ濃い面子になると逆に恐怖感があるのだろうか?
全員一緒の演奏。ヴォーカルがミック(光束夜の曲)→灰野(アコギで「Born To Be Wild」の日本語ヴァージョン)→白石(アジ演説)→礼子(清浄な"歌")と進行していく。演奏は硬質なインプロ。灰野さんはいつも通りの轟音ギター演奏。冬里氏の暴力的なオルガンがドアーズを思わせる。後半にはスライド・ギターも弾く。白石氏は時折ステージを降りて観客に交じりサックスのフリークトーンを鳴らす。PAを通しても生音でも関係なく高周波音が響く。ミックさんはベースを置くとピンクのレースの布を手に踊る。ひらひら舞うレースが天国の金子さんへの惜別のようだ。最後は再びベースを持ち光束夜の曲を基にしたインプロ。80分の哀悼の演奏だった。
多少とりとめのない混沌とした演奏だったかもしれない。でもこういうカオスこそ金子さんが愛したものなのだ。
終演後楽屋に挨拶に行き、礼子さんの最新CD「塵をなめる」に礼子さん、冬里さん、灰野さんのサインを貰う。灰野さんはここ2日間体調が悪くて何も食べていないそうだ。モダーンミュージックの生悦住さんもいて、猫好きの灰野さんが工藤家の暴れ猫を手なずけた話、三上寛さんの息子が幼い頃灰野さんを見て「ばか!」と呼んだこと、など面白い話を伺った。

騒音で
眠れる魂
呼び醒ます

15000円で買った灰野/My Cat Is An AlienのスプリットLPがCD化された。タイトルは「Cosmic Debris Vol.III」。灰野さんのライヴ会場で買えます。
映像は2001年大阪での光束夜のライヴ。


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弾けるミクチャー・ポップ~少年カミカゼ「Master'd」

2008年01月24日 23時45分37秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
Yum! Yum! ORANGE、ムラマサ☆、Mix Market、Gollbettyなど女性ヴォーカルのミクスチャー・バンドが増えている。一昔前だとミクスチャー・バンドというとグランジ・ファッション(死語)のむさい男が集まってウオ~ッて感じだったけど、女の子が参加することでヴィジュアルは勿論、サウンドにも愛らしさとポップさが加わり、普通のロック・ファンでも抵抗なく入り込めるようになった。パンク、ヘヴィロック、スカ、ラップ、ファンク、ヒップホップ、テクノなど様々な音楽要素をロックの鍋にぶち込んで煮込んだシチューはとても口当たり(耳障り)がいい。
ここに紹介する少年カミカゼも男性5人に女性1人のミクスチャー・バンドである。彼らを知ったのはUHFのテレビ神奈川で昨年10~12月に放映されていたドラマ「パセリ」の主題歌である。ドラマはいかにも低予算で作った地方局ドラマでクオリティーは褒められたものではなかったが、女子高生がバンドを結成してメジャー・デビューを目指すという、映画「リンダリンダリンダ」に通じる内容が好きでよく観ていた。その番組のCMに少年カミカゼのニュー・アルバム「マスタード」のスポットが必ず入っており気になっていた。
男女ツイン・ヴォーカルで勢いのあるロッケンロールを聴かせる彼ら、なかなかいい。弾丸ラップ調のヴォーカルもカッコいいし、皆で飛び跳ねて演奏しているような若さの迸りが爽快である。これが2nd。ジャケットのイメージも相まってアニメチックな期待の若手バンドである。
少年カミカゼ HP

雄の中
乙女の香り
芳しく

似たバンドが多い中、どうやってツイン・ヴォーカルという個性をアピールしていくかが課題だろう。

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Damon & Naomi @ 渋谷 O-nest 2008.1.22(tue)

2008年01月23日 23時39分36秒 | 素晴らしき変態音楽
P-vineレコードのメルマガにライヴ・レポーター募集とあったので応募したら招待券が当たった。ビンゴでは負けてもInter FMとかP-vineとかマイナーなもの(失礼!)には強いのだ。
デーモン&ナオミはデーモン・クルコウスキー(vo,ac-g)とナオミ・ヤン(vo,b,kbd)の夫婦デュオ。80年代半ばにボストンで結成され、USインディーズ・シーンに大きな影響を及ぼしたネオサイケ・バンド、ギャラクシー500のメンバーだった。1991年にデュオとしてデビューし、今まで7作のアルバムをリリースしている。2000年には日本のサイケ・フォーク・バンド、ゴーストと一緒にレコーディングし、以来日本のアンダーグラウンド・シーンでもよく知られる存在になった。
今回は2年半ぶりの来日。会場はフロアに椅子を並べたため後のほうは立ち見で一杯。ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏の顔も見える。サポートでツアー・メンバーでもあるヘレナ・エスプヴォール嬢(cello)とゴーストの馬頭將噐氏(g)のデュオによるスウェーデン民謡(ヘレナはスウェーデン人)を中心としたほのぼのとした演奏があった。
そしていよいよデーモン&ナオミ・バンドが登場。左からヘレナ、デーモン、ナオミ、ボブ・レイニー(soprano sax)、栗原道夫(el-g、現ゴースト/ザ・スターズ)の5人。ナオミの白いドレス姿がフェミニンで素敵だ。私は彼らの音をまともに聴くのは初めてだったが、ナオミの歌声を聴いた瞬間、ああ好きだ、と思った。聴き手を優しく包みこむ素朴な美声。デーモンとのハモリがまた天使のように美しい。そして春の木洩れ日を想わせるほんのり温かいサウンドと繊細なメロディー。栗原氏のサイケデリックなファズ・ギターが空中を漂うような浮遊感を醸し出す。
ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェル、ローラ・ニーロ、バフィ・セント=マリー、メラニー、ティム・バックリー、ティム・ハーディン・・・60年代後期から70年代初めのアメリカン・フォーク・シンガーの名前が心をよぎる。当時からアンダーグラウンド・シーンに綿々と受け継がれてきたアメリカン・サイケ・フォークの継承者が彼らだ。強烈なインパクトはないが、心の湖水にさざ波を立てるようなほのかな感動を与えてくれた。
アンコールでは何とジャックスの「遠い海へ旅に出た私の恋人」を日本語でカヴァー。よりによって早川義夫の作詞じゃない曲を選ぶなんてマニアックな連中だ。そういえばデーモンはMCで渋谷のブートCD屋マザーズ・レコードへ行ったことを語っていたなぁ。
久々に頬が緩み心温まるライヴを存分に楽しんだ
Damon & Naomi HP (English)

宙に舞う
悪魔と直美の
夫婦舟

特に新作「ウィズイン・ディーズ・ウォールズ」の曲がポップで良かった。

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チクショーッ!痛恨のBINGO!

2008年01月22日 23時40分57秒 | どーでもいいけど
最後の一瞬の邪念が敗北を招いた。何の話かというとビンゴの話である。
会社でニューイヤー・パーティーが開催された。社員一同交流を深め、本年度の予算達成を祈念するというのが大義名分だが、出席者の頭にあるのは料理とゲーム大会の賞品のことだけである。社長の長話なんてどうでもいい。早く飲ませろ早く食わせろというのが本音である。
料理は寿司、中華、揚げ物とうちの会社にしては珍しく豊富だった。ビールとワインで勢いをつけて、いざゲーム大会に突入である。
最初はじゃんけんゲーム。取締役とじゃんけんして勝ったものだけが残り、優勝者は社長提供のポケットマネー数万円を手にするという太っ腹なゲームである。敵は数百人。じゃんけんに弱い私は最初からこれは捨てていた。本命はあくまでビンゴである。
ビンゴの賞品は32インチ液晶テレビ、Wii Fit、Boseスピーカーなどの大物から図書券まで10数点。さあ始まった。数字があったなかったと賑やかだが、皆目指すところは同じ「ビンゴッ!」の一言である。しかしうちのビンゴはアガってからさらにくじ引きで賞品が決まるのだ。ビンゴしても気を抜いてはいけない。すべての運気を指先に集中させてくじを引かねばならない。
ダメだ、リーチにすらならない。液晶テレビは20代の若造が、Wiiは営業の女の娘が当てた。そして全ての賞品が他人の手に渡りカードを放り投げようとした時、「実はもうひとつ賞品を隠していました」と司会者。i Pod Touch。粋なことをするじゃねえかコノヤロー。
最後の一品を狙って死闘が始まった。「Nの・・・65ッ」「ビンゴ!」やったぜ。しかし同時多発ビンゴで数人前へ出てきた。こうなりゃ最後の死闘じゃんけんだ。私はチョキを出し続け勝ち進んだ。ついに最後のふたりに!相手は営業の後輩社員。ここは先輩に華持たせろよ。敵も今までチョキで勝ってきたから、こちらがまたチョキを出すと思ってグーでくるだろう。それじゃこちらはさらにその裏をかいてパーだっ!じゃーんけーん、ぽんっ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷汗。
やられた。敵は引き続きラッキー・チョキで攻めてきた。完敗だ!!!!!! 私は足から地面に崩れ落ちた・・・・。
フッ虚しいものよ。さっきまで掴みかけていた栄光が脆くも無に帰してしまった。私はニヒルな笑いを浮かべながらビンゴ会場(パーティー会場だっちゅうの)を後にした。

饗宴の
後に残るは
虚しさよ

関係ないけどAKB48「BINGO!」のPVです。こりゃまたスゲーことになっています。

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