A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

『音ほぐし』ジョセフ・ハマー/.es(ドットエス)/Reizen(冷泉)@喫茶茶会記 2014.9.27(sat)

2014年09月29日 00時27分59秒 | 素晴らしき変態音楽


音ほぐし|Oto-hogushi
Joseph Hammer/.es/Reizen

1972年より活動を続ける、アメリカ西海岸のユル~い前衛音楽共同体「LAFMS」(Los Angeles Free Music Society) より、稀代のオープンリール・テープ・マニピュレーター Joseph Hammerが来日します。今年、Art into Lifeより新作ソロ「Roadless Travel」をリリースしたばかりです。
大阪のGallery Nomartを基点に活動する、サックスとピアノの気鋭のインプロヴィゼーション・ユニット、.es [ドットエス]を東京にお招きします。PSF RecordsからのCD作品「Void」のリリースも記憶に新しいです。
[謝辞] 今回、様々にご協力をいただいた坂口卓也さんの御厚意に心より謝意を表します。



8月の羅府夢衆展に続き、LAFMSのメンバーである音楽家ジョセフ・ハマーの来日ツアー。若きドローンギタリストReizen(冷泉)が企画するイベント「音ほぐし」でジョセフの東京公演が開催された。当初ジョセフとCarl Stone(カール・ストーン)によるユニットLubaoの出演が予定されたが、カールが帰省先で急病のため帰国出来なくなり、急遽Reizenが出演することになった。また、大阪の即興ユニット.es(ドットエス)の2度目の東京ライヴでもある。
羅府夢衆(LAFMS)展@神宮前TOKI ART SPACE 2014.8.23(sat)

●Reizen

(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

大正浪漫の香り漂う茶会記は若い観客や音楽関係者で盛況。サウンドアーティストのHiroki SasajimaがDJを担当し、環境音的な音響を流す。アンティークな室内に異次元空間を創造する。Reizenは床に座り込んでSGを弾く。いつものように照明を極端に落としプレイが見えないので、必然的に聴覚が鋭くなる。一音だけで何処まで演奏を続けられるのかに挑戦するかのような、終わりの予測出来ないドローン音の放射は、判断力の低下と共に精神の闇を照らし出す。

●.es


以前書いたように橋本孝之(as)が東京在住になったので、彼の演奏に触れる機会は増えたが、Sara(pf)が大阪在住なので、.esとしてのライヴは滅多に観れない。それだけに今回のライヴは貴重。PAを一切使わず、サックスとピアノの生音だけで奏でるストイックな演奏スタイルは、.esの原点に還るかのよう。PAを使っていないのに、サックスの音が止んだ後にふわっとした残響が聴こえて、魔法にかかったような気分になる。後で確認したら、Saraがピアノのペダルの操作で、ピアノ線をサックスの音に共鳴させているという。まさにこの二人の間でしか成し得ないミラクル空間だった。



●Joseph Hammer


オープンリールデッキを使う音響アーティストは少なくないが、磁気テープと録音・再生ヘッドの軋轢と時間差を駆使したライヴ(生)パフォーマンスはジョセフの専売特許のようなもの。異なる音源を無作為にコラージュし、目紛しいカットアップがループする演奏は、Reizenのドローン同様に、確固たる意志の力にコントロールされた卓越した音空間で部屋を満たす。音楽ではなく音そのものに心の中を切り刻まれる心地がして、狂気の淵を覗き込んだ。二度と戻れなくなる危険があるので20数分で終了したのは神の情けかもしれない。



反復と
切断と
修復で鳴る音

Joseph Hammer 追加公演
10.9(木)
Art Space Bar Buena
\2,000
時間調整中
JJoseph Hammer
Hiroshi Hasegawa (Astro, CCCC)
Haruhisa Tanaka
Hakobune (Takahiro Yorifuji)
Joseph Hammer + Atsushi Reizen


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でんぱ組.inc/清 竜人25/後藤まりこ/LinQ/Silent Siren@お台場Zepp DiverCity Tokyo 2014.9.26(fri)

2014年09月28日 01時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


『清 竜人ハーレム♡フェスタ2014』

清 竜人25/でんぱ組.inc/LinQ/後藤まりこ/Silent Siren

『清 竜人25』が主催するイベント「清 竜人ハーレム♡フェスタ2014」が 9月26日(金)Zepp DiverCity Tokyoで行われます! オーディションによって選ばれた女子メンバーを含めてこのプロジェクトの全貌が このイベントによって明らかになります! 今後定期的に行われる予定のこのイベント、第1弾の出演者は『清 竜人25』に加えて『でんぱ組.inc』『LinQ』が決まっていて今後追加でさらに出演者が発表されて行く予定です。
『一夫多妻制のアイドルグループ「清 竜人25」、本格始動』インタビュー



清竜人の名前は、でんぱ組の夢眠ねむのソロ楽曲「あのね・・・実はわたし、夢眠ねむなんだ・・・♡」の作者として初めて知った。読み方も判らず勝手に”セイリュウト”と呼んでいた。それが武道館記念シングル「Dear☆Stageへようこそ♡/まもなく、でんぱ組.incが離陸致します♡」の2曲を提供し、キヨシリュウジンがオレ的脚光を浴びることとなった。といってもググることもなく放置してたら向こうからやってきた。それがこの日のイベントだった。清はともかく、カップヌードルツアーを終えて、来年の代々木体育館へ向けて準備期間に入ったでんぱ組と、もふくちゃんがプロデュース、ねむきゅんがMVを監督して、こちらもオレ的関心の高まるLinQ、きゃりーからでんぱへの移行期の活力となったSilent Siren、そしてアングラとアイドルに二股掛ける後藤まりこ、というオレ的ネ申ラインナップ。超満かとの予想に反して、空間的に余裕のある動員。物販も拍子抜けで楽勝。ワンマンだと圧縮を恐れて避ける最前ブロックの手前の柵に居場所を見つけた。

●Silent Siren


きゃりーに続く青文字系読モアーティスト、サイサイは来年1月に武道館公演が決まり、女子バン界の昇り竜として驀進中だが、アイドル現場はちょっとアウェー。確かにサイサイ現場は女子率が高い。きゃりーが国民的人気者になった代わりの原宿カワイイ女子の憧れの的である。女子現場ではコール大会に違いない「バン!バン!ババン!」もスルー気味。それでも全3曲はぴるんで駆け抜けた女子力の涼風が、立ち込めるヲタ臭を吹き飛ばしてくれた。



●LinQ


TIF2014や台風の秋葉原NHK公開録画で遭遇した福岡のアイドルグループLinQ。選抜9人の中に顔を覚えたメンバーも少し居る。曲や振付けがグラムロックっぽいことに気がついた。判り易くポップでカッコイイので、ROLLYがギターを弾いたらピッタリかも。新曲「ウエッサイガッサイ」は初めて聴いたときLinQというよりでんぱかな?と思ったが、流れで聴くと間違いなくLinQスタイルに昇華されていた。博多弁で捲し立てるこの曲がLinQの定番曲になる日も近いだろう。



●後藤まりこ


昨年のTIFに出演したし、高円寺二万電圧でのアイドル2マンライヴをはじめ、アイドル現場に馴染みの後藤まりこさんだから、ハーレムフェスタも楽勝と踏んでいたが、隣の楽屋のでんぱ組のキャーキャー声に元気をもらい、最前列にでんぱ推し女子が多くてハイテンション。ダイブを辞めて普通に客席に降りてきたが、男子ヲタは容赦せずに足場代わりに立上がる。ヲタに足を支えさせて柵の上で歌う喚く叫ぶ吠える狼藉パフォーマンス。後藤さんか夙川BOYSマーヤかって感じ。


後藤まりこZeppDiverで女性ファンに大熱狂!

●でんぱ組.inc


9月4日の日韓芸術祭はサイリウム・立ち上がり禁止だったので、思いっきり推せるでんぱ現場は8月3日UMI-POP&TIF2014以来90日ぶり。心置きなく黄色リウムを2本使いでコール&ケチャの嵐。ショートステージのアゲ曲「Future Diver」や「でんでんパッション」ではなく、清竜人の2曲「DearStage」「離陸」+「ちゅるり」の3曲だけだったが、最前エリアに居るせいか異様な程の盛り上がりを実感する。ロック/パンク/ジャズ/前衛/アイドル、ジャンルに関係なくオレ的「いつみるか?今でしょ」アーティストの筆頭にこのアキバ発の内気な6人組が位置することは間違いない。捕食アメーバのように周りを飲み込んで増殖するでんぱだが、追える限りは追う・推せるか限りは推す所存であることをここに宣言したい。誰よりもえいたそ☆成瀬瑛美さんに♡!






●清 竜人25


清竜人と六人の妻たちという設定なので、ステージ上のカーリーヘアに口ひげスーツの悪徳マネージャー風の男はモテモテ状態を見せつける。しかもオーディションで選ばれたという六人娘が皆必要以上にカワイイ。こりゃヲタがジェラってどん引きシチューエーションのハズだが、至って好反応で大盛り上がり。かく言う筆者も安心して素直に楽しんだ。





これは何故?と考えたら、ロックスターが周りに美女を侍らせるのと同じでは?と思いついた。ロバート・パーマーの「恋におぼれて」PVのように、ロックを楽しみながら金髪美女を眺めてにんまりできる。一方でアイドルばかり聴いていることへの後ろめたさを、男性歌手を観ているという建前で誤摩化せる。そんなヲタ心理をくすぐる竜人は曲者に違いない。曲調はでんぱの2曲そのまんまのミュージカル風ボードビルチューン。繰り返すが女子六人のクオリティが高すぎ。



ハーレムは
入ってみたら
ゴーモン♡かも

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浅井健一@新木場STUDIO COAST 2014.9.25(thu)

2014年09月27日 01時02分37秒 | ロッケンロール万歳!


浅井健一 2014 AUTUMN TOUR「Splash Nancy」ACOUSTIC & ELECTRIC NIGHT





ベンジー・浅井健一の最新ソロアルバム『NANCY』レコ発秋のツアー初日。昨年11月にリキッドルームで開催したアコースティックライヴ「GARAM MASALA NIGHT」の時にレコーディング中と語っていたアルバムが『NANCY』。キャッチコピーは「これが詩人 浅井健一の真骨頂」。その通り激しいビートやカミソリギターは息を潜め、静謐で内省的な私小説のような作品となった。音域的には女声に近いベンジーのハイトーンヴォーカルで、噛み締めるように歌われる言葉は、哀感と抒情の嵐が吹き荒び、出口の見えない人生の逃避行に巻き込まれるような思いがする。



簡単に言えば、凄くいい曲ばかりで、ベンジーがブランキー時代から描いてきた現実世界と夢・理想との断絶日記の続きであるに違いないが、あまりに無防備すぎるナイーヴな感性の奔流に戸惑わざるを得なかった、というのが正直なところ。だから『PIL』(2013)のように何度も聴き返すことは無かった。寧ろ初回盤に付いていたアコースティックライヴ音源の方がヘビロだった。



今年の12月29日に50歳になるベンジーは、40代最後のアルバムで敢て弱みを見せたのではないか?人生の後半戦に突入する前に、これまでの生き方にクエスチョンマークを投げかけ、同時に世間の人々に浅井健一という一人の男の胸の内側を曝け出してみせたのではないか?などと深読みするのは、2年早く天命を迎えた自分への慰みに過ぎないのだろうか。
浅井健一インタビュー "光"の射す方へ



スタジオコーストに座席が並ぶのを見たのは初めて。筆者は椅子席は買えず立見のテラスから眺めたが、ブランキー仕込みの筋金入り中年ファンから若いロケンローボーイズ&ガールズまで年齢層の広い観客が大人しく椅子に座って鑑賞する光景は何となくシュール。ベンジーも座って演奏する。バイオリンと女声コーラスが哀愁の歌を流れに乗せて運び出す。ベンジーはバキバキとベースを弾いたり、泣き出しそうなハーモニカを吹いたりする。



演奏と観客が大人しいので、歌・言葉が邪魔されることなく心に突き刺さり痛いほど。CDなら停止出来るが、ライヴだから痛いからといって逃げることは出来ない。無防備な言葉が無防備な心を震わせる、この感覚は、子供の頃、就寝前に母親が歌う子守唄の悲しい調べに涙が出て、気付かれないように寝返りを打って顔を隠した時の切ない幸せに似ている。



言葉が音楽と聴き手の心に繋がり、真っ直ぐに届いた瞬間、高い天井から歌の雨が降り注ぐのを感じた。音楽がいつもこのように届けられることが可能であれば、ラストナンバーの最後のサビの時に無数の捩じれた銀色のテープを噴射する派手な演出など必要ないのにな、と思った。



この次も
泣かせておくれ
その歌で





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【ボカロvs掃除機】MIDIを演奏する「ルンバ」上で行われるミクさんライブが近未来っぽくてかっこい

2014年09月26日 00時33分17秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


以前サメ服のネコがルンバに乗ってサメ服の赤ちゃんの周りを回り続けるシュールな映像が話題になったが、なんとルンバが今回はついに初音ミクさんとコラボ。ルンバの上でミクさんが歌って踊る動画が投稿された。ミクさんにとってはレディ・ガガの全米ツアーのサポートに抜擢されて以来のビッグコラボ。相当気合いが入ったに違いない。



楽曲「ロミオとシンデレラ」を熱唱し、華麗に舞うミクさんの立つステージは……ルンバである。しかもただステージとして使用されているのではなくメロディをMIDI演奏するという活躍ぶりには驚かされる。まさに万能ルンバ!


スマートフォンをかざすとライブの始まり


ゆっくりと前進するステージがかっこいい

ミクさんが降臨したことで、「ルンバ」が宇宙船を思わせる近未来的なステージに早変わり。そしてこの舞台、やはり動くのだ。前後左右、そして高速回転。くるくる回る舞台の上でミクさんもグルグル。もはやミクさんのライブを盛り上げる一種の音響・舞台装置として機能している「ルンバ」に「それそういう機械じゃないから!」というツッコミは無粋なのかもしれない。ただただ見入ってしまうのみ。青いライトが美しい……。歌って踊れる次世代型お掃除ロボットに盛大な拍手を! 


回る回る!

近未来
ボカロが世界と
コラボるよ




ファレル・ウィリアムス・リミックス









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【鬱フェス】アーバン/筋少/チャランポ/ROLLY/キャプテンズetc.@渋谷O-east 2014.9.23 (tue)

2014年09月25日 00時38分02秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


アーバンギャルド Presents 鬱フェス 2014 Sapported by ミュージックDNAトーキョー

出演:アーバンギャルド、筋肉少女帯、ROLLY&GlimRockers、真空ホロウ、上坂すみれ、チャラン・ポ・ランタン、ザ・キャプテンズ、サカモト教授、情熱マリ子、夜子

さき崖!鬱フェス宣言! by 松永天馬(アーバンギャルド代表)
宣誓!我々アーバンギャルドは此処に鬱フェスを開催する!!
夏フェスになかなか呼ばれない!
呼ばれても大抵はアウェーであるグループを集め!
そして夏フェス焼けが絶対似合わないであろうインドアなリスナーを集め!
新たなフェスの在り方を提唱する所存である!
「鬱」は人生の嗜みである!
健康な人は不健康に!健全な人は不健全に!
大いに日常を呪い、ハイテンションに病みましょう!
泣け!叫べ!盛り下がれ!!!!!!!



●ザ・キャプテンズ


薔薇王子傷彦率いる最後のグループサウンズ。アーバンギャルドのサポートも務めるオオクボケイがケイ伯爵としておネエキャラ弾けるステージング。傷彦が客席に降りて「愛してるよ!」と叫び失神。アナと雪の女王ネタで盛り下がるネ申展開。



●情熱マリ子


大阪の歌って踊れるシンガーソングライター。妙にバブリーな二人のバックダンサーをバックに、休み時間に「ふたつの胸の膨らみは~」と不用心に口ずさんしまって以来「スケベ」というあだ名で卒業まで呼ばれ続けた小学校の同級生を思い出すキノコホテルな昭和歌謡が好ましい。



●チャラン・ポ・ランタン


松永姓の小春とももの姉妹ユニット。アコーディオン歌謡は神社の秋祭りの見世物小屋の匂い。昭和の頃は街中にこういう得体の知れない大道芸人やハプナーが居たものだと述懐する。客席乱入・写真OKのエンディングは越路吹雪のようだった。大森靖子のレーベルメイト。



●サカモト教授


いわずと知れたファミコン博士。レトロなテレビゲームのピコピコ音は面白いが、ファミコン世代だったら数十倍楽しめるに違いない。その意味ではひとつのジェネレーションミュージックと言える。新曲MVのボカロなスラップスティックは今が旬。



●真空ホロウ


この日一番普通の鬱バンドと自己紹介する茨城出身ロックトリオ。だが鬱には違いはない。硬派スタイルで激した歌を聴かせるヴォーカルギターとニヒルなドラムに、放言丸出しMCのベースと、役割分担がきっちりしている今時バンド。硬派の影にお笑い有。



●ROLLY&GlimRockers


51歳の新人バンド。小畑ポンプ(ds)松本タカヒロ(g)永井ルイ(b)ROLLY(g)ヴォーカルは全員がとる。判り易いグラムロックは躁でも鬱でも関係なくノレる安心印のロケンロー。毒りんごのようで心の薬(レキソタン)に違いない。



●夜子


最も鬱の名にふさわしい鍵盤弾語り女子。前向きに自分への応援歌を歌う流行のギター女子に対してピアノ女子が暗闇を宿しているのは、戸外で弾けない引きこもり楽器の宿命だろう。歌も語りも俯き(鬱向き)がちなスタイルは真の意味でシューゲイザー。挙動不審も味のウチ。



●筋肉少女帯


夏フェスに縁のないハズの出演陣の中で、ピカイチの夏フェス常連バンドKing-Show。中二病の神ではあるが、バンドブームの中二病は多数派だった証として、この日最大の盛り下がり。キング・クリムゾンのSEに合唱が起こる中年筋少ヲタの壁は同世代ながら眩しくて直視出来ず。さにあれどダメ人間ジャンプはキメる。



●上坂すみれ


メンタル病んでる声優上坂すみれちゃんは、ゆっふぃー☆寺嶋由芙に似てるし、勿論声はカワイイし、楽曲はいいし、何より振付けが弾けててチョベリグ(死語)!心持ってかれた。推すかも。レスください。リプくれそう♡。



●アーバンギャルド


この大盛り下がり大会の仕掛人、前衛都市はドラムの鍵山喬一の脱退が決まりリアル鬱。狙った訳ではないだろうが、イチ年毎に一人辞める負(正?)のローテーションに突入したのかも。よこたん☆浜崎容子に首輪&鎖ファッションでぶたれてみたい。



●大団円(アンコール)

[9/25 24:39写真変更]
エンディングは出演者ほぼ全員で「君の病気は治らない、だけど僕らは生きてく」(ももいろクロニクル)を唱和。鬱向いて生きる我らは来年も同所に集うことを誓って、アンチ夏フェスは幕を閉じた。
盛り下がりまくりの6時間!鬱フェス大成功
[9/25 24:38追加]

フェスで打つ
フェスを撃つ
フェスに討つ

▼クリスマスも鬱

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【英國サイケ人種】"Dr. Acid Guru" Kudda's LOOK BACK IN PLEASURE #3(1993年秋)

2014年09月24日 00時28分33秒 | 素晴らしき変態音楽




UK PSYCHE PEOPLE CHRONICLE
●BLOSSOM TOES(ブロッサム・トウズ)




●EAST OF EDEN(イースト・オブ・エデン)




●TOMORROW(トゥモロウ)




●SKIP BIFFERTY(スキップ・ビファーティ)




●MIGHTY BABY(マイティ・ベイビー)




●ART(アート)




●THE FOOL(ザ・フール)




サイケなら
UFOクラブ
IN ロンドン







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灰野敬二/河合政之+浜崎亮太/LA BRUHA DESI LA/小林径@幡ヶ谷Forestlimit 2014.9.21(sun)

2014年09月23日 00時29分27秒 | 灰野敬二さんのこと


BEAUTIFUL MACHINE 7 @ Forestlimit Hatagaya

出演:
灰野敬二/河合政之+浜崎亮太/LA BRUHA DESI LA/小林径/VJ:中山晃子

灰野敬二様の初FORESTLIMITライブです!
今回のBEAUTIFUL MACHINEが7になります!7とはいえとても特別な番号で特にBEAUTIFUL MACHINE主宰LA BRUHA DESI LAにとって大事な運や力のある番号なのでとってもエクストリムな企画を組みました!
大尊敬する伝説ミュージシャン:灰野敬二様が出演して頂きます!!そして再びノイズと感激な映像のアーテイスト:河合政之様も出ます。ゴルジェやテクノの世界に入り込んできた素晴らしいDEEP DJ小林系様も出演して頂きます。最後は天才ライブペインてイングで幻想的な映像を作るVJ:中山晃子様が映像担当になります。是非是非!(原文ママ)



幡ヶ谷FORESTLIMITは、6面のコンクリートの壁に囲まれたスペースで、出演者の好きなように楽器や機材をセッティング出来る。六本木SuperDelaxeより小振りなので照明や映像が映えるし、音が拡散せずオーディエンスにダイレクトに伝わる。今まで何度か観たイベントはその時により印象が異なり、優劣の付けようは無いが、この会場で観たライヴは記憶に残る場合が多い。そんなForestlimitに灰野敬二が出演したことが無かったとは意外だった。音響(残響)のよさで灰野が気に入っている中野Plan Bをラウドにしたようなこの会場で灰野を観るのは新鮮な体験になるに違いない。

出演者で他に聞き覚えがあるのはジャズ系クラブDJの小林径だけ。今回はDJイベントで、灰野もExperimental Mixture(DJセット)での出演だと予想してForestlimitの入口を開けた。これまた予想外だったが、このイベントの主催者LA BRUHA DESI LAは、灰野や非常階段などのライヴでよく一緒になる外国人の彼だった。池ノ上ガリガリなどでライヴイベントを企画しているのは知っていたが、遂に夢が叶って灰野の出演となった訳だ。彼の企画と考えると、ユニークな出演者のラインナップが納得出来る。外国人のセンスは、日本人の常識とはかなり異なり、一見ミスマッチな組み合わせも、面白いと思えば躊躇なく実行するのだろう。SuperDeluxeもマイク・クーベックがブッキング担当の時は革命的なネ申イベントになることが多い。

●小林径

(写真・動画の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

開演までとセットチェンジの間は小林径のDJプレイ。90年代から第一線で活躍する小林らしく、踊らせるのではなく、気分を高揚させる選曲。ディープなテクノから前衛ジャズ、電子音楽、エスノパーカッションなど、危ない雰囲気を醸し出すプレイは、場内を異空間にワープさせる中山晃子のリキッドライティングと相俟って、別世界に意識を解放させてくれた。


●LA BRUHA DESI LA


リスナーとしてしか知らんかったLA BRUHA DESI LAはカオスパッド1台で電子ノイズ演奏。ドローンから始まって、徐々にノイズやコラージュ色を強めていく。今度はオールカラーのリキッドライティングが毒々しい色彩で壁一面を染める。演奏の流れに従って、グロくてケバく変遷するライティングが素晴らしく、心を奪われる。もし「内臓映画」「細菌フィルム」という映像ジャンルが存在したなら、LA BRUHA DESI LAの音響は最高のサウンドトラックに違いない。




●河合政之+浜崎亮太


河合政之のことは知らなかったが、ゼロ年代ヴィデオアートを牽引する映像音響アーティスとして高く評価される。浜崎亮太が操作するビデオ装置から投射される映像は、ひとつの映像が重なり混ざり変化するアブストラクトアート。ノイズ的グラデーション映像エフェクトがナム・ジュン・パイクを思わせる。クラフトワークの3Dライヴを100倍実験的にした過激な映像と音楽で大脳皮質が麻痺し知覚が混乱して、物事の真の姿を理解してやる!という空威張りが瓦解して、膝から下に力が入らなくなってしまった。




●中山晃子


プロジェクターの上で絵の具を混ぜ合わせて流れる映像を投射する中山は、昨年の灰野のバースデイライヴで共演して以来。前回は絵の具が流れる映像中心だったが、更に多彩なテクニックを習得し、音の世界を何十倍にも増幅する強烈な表現媒体として輝きを増した。


●灰野敬二


中山のカラフルでグロテスクな映像の中で灰野がエレクトロニクス演奏。発振器からの電子音をゆっくりゆっくり変化させ重ねて行く。映像の色彩の変化が単色の音楽を文字通り彩る。電子音が耳を圧するヴォリュームになり、ドラムマシーンのビートが歪んで暴発する。思索に耽るには音量が大きすぎる。聴き手の心の灰汁を絞り出す音の魂。3台のエアシンセの上に覆い被さり、大きな腕の動きで舞うように音をコントロールする。普段は魔術師を思わせる演奏だが、リキッドライティングの創り出す異空間で見ると天地創造に励む神のシルエットのように感じる。マイクはセットしてあったが歌うことなく1時間強のエレクトロワールドに圧倒された。




音と映像
魔法と創造
新世界





【NEW RELEASE】
●zeitkratzer + KEIJI HAINO/ Live at Jahrhunderthalle Bochum!

ライヴ会場で販売中
ドイツの現代音楽アンサンブル「ツァイトクラッツァー」との2008年『electronics』以来6年ぶりのコラボ第二弾。灰野はヴォーカルだけで挑む。二本のマイクだけのセッティングで、高周波の叫び、チベット僧の読経のような超低音、天使のファルセットを使い分ける灰野と、現代音楽のクリシェを排した変幻自在な室内楽団のコラボは新たな表現地平を切り開く。

●KEIJI HAINO 灰野敬二 / THE GREATEST HITS OF THE MUSIC ザ・グレイテスト・ヒッツ・オブ・ザ・ミュージック

10月22日RELEASE
40年以上に渡って、日本の現代音楽、またはその前衛的傾向を主導してきた音楽家「灰野敬二」。彼がDJとして活動する「experimental mixture」によるMIXシリーズ第2弾が完成!
昨年12月にリリースされた初の公式音源にして3枚組となった大作「in the world」が従来のファンに限らず、異ジャンルのユーザーにも注目され、国内に留まらず海外でも大きな話題となり、世界でも類を見ない歴史的作品となった。今作でもCDJ4台、リズムマシンを用い、世界中の音を何層にも重ねた5時間以上に及ぶ録音から編集した1枚。


<灰野敬二Live Schedule>
10月17日(金)六本木SuperDeluxe

Red Bull Music Academy presents
Wails to Whispers
出 演:
WAILS:不失者/暴力温泉芸者/Masonna/Melt-Banana/MMMOOONNNOOO
WHISPERS:灰野敬二 with Hurdy Gurdy + Guest
開場 19:30 / 開演 20:00
料金 WAILS: 予約2500円 (ドリンク別) /WAILS+WHISPERS: 予約3500円 (ドリンク別)
WAILS: OPEN 19:30, START 20:00-24:00/WHISPERS: 24:00-05:00


10月28日 (火) 六本木SuperDeluxe

灰野・オルーク・アンバーチ
開場 19:00 / 開演 19:30
チケット 予約3000円 / 当日3500円 (ドリンク別)
【出演】■ 灰野敬二 + ジム・オルーク + オーレン・アンバーチ


11月1日(土)
<頂上決戦!激闘編>@秋葉原CLUB GOODMAN

出演:JOJO広重、灰野敬二、ドラびでお、七尾旅人


11月3日(月)秩父ladderladder他

「秩父4D」
I.S.O(一楽儀光、Sachiko.M、大友良英)
Kyoka
灰野敬二 x JOJO広重(非常階段)x 河端一(Acid Mothers Temple)
CARRE
BOMBORI
Bossston Cruizing Mania
Redd Temple
電子たくあん
Hockle Hock
in the sun
s-explode
gleam garden
SPANCOALS
カルナロッタ



まだまだ豪華アーティストが出演します!
通常チケット前売り:¥2800
予約方法:メール予約
予約メールアドレス:ticketorder@chichibu4d.com
こちらまで件名を「4D予約」として氏名、チケット種類、予約枚数を送信下さい。
順次返信メールにて決済方法等の詳細をお送りいたします。
*9月15日以前の予約は受け付けておりません。
*先着順となります。売切れ次第終了致します。


11月17日(月)渋谷WWW

Sound Live Tokyo 裁かるゝジャンヌ - ローレン・コナーズ + 灰野敬二
ローレン・コナーズ(インターネット出演) + 灰野敬二
OPEN/START 19:00 / 19:30
ADV./DOOR
¥2,500 / ¥3,000(税込/全席自由)
INFO PARC - 国際舞台芸術交流センター www.soundlivetokyo.com/contact 03-5724-4660


12月1日 (月) 渋谷O-nest

RICHARD PINHAS with 吉田達也 JAPAN TOUR
LINEUP
RICHARD PINHAS
灰野敬二
Merzbow
吉田達也
INFORMATION
OPEN: 18:30 / START: 19:30
ADV: 3500 / DOOR: 4000 (ドリンク別)
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汝のタンバリンを撃て!~BJC/TMGE/ROSSO/BECK/Byrds/清春/岡村ちゃんetc.

2014年09月21日 03時23分25秒 | ロッケンロール万歳!


思考回路が単純なので、タンバリンというバンドの続きはタンバリン・ソング特集、略してバリ特。バリンは打楽器の中でもとりわけ持ち運びが楽で、歩いたり踊ったりしながらでも演奏出来るし、形もジャラジャラ派手で目立つ。幼稚園でのお遊戯会では合奏でバリンをやりたがる園児が多くてじゃんけんで決めるという。シャレオツなのでファッションにもなるし、激しいステージでも片手でプレイ可能。子供と同じで目立ちたがりのロケンローラーにもピッタリ。



そんな中でも、好きが嵩じて歌を捧げてしまった無類のタンバリンフェチばかりを集めてみた。並べるとそれぞれのバリン愛が強烈にアピールされてオモしろい。

RED
●ブランキー・ジェット・シティ「赤いタンバリン」


カッコ良さに命を賭けるロケンローラーにバリン愛好家は多い、特にR&Rカオス主宰者のベンジー&チバは筋金入り。鮮烈な赤バリンで叩き付けるBLANKEY JET CITY1998年の11thシングル。オリコン11位のヒット。タンバリンは叩くのではなく撃つものだと明らかにした。人は愛し合うために生きているという噂を流した張本人がベンジー。今でも時々歌う。

ブランキー・ジェット・シティ「赤いタンバリン」


BLACK
●ミッシェルガン・エレファント「ブラック・タンバリン」


ベンジーのライバル、チバユウスケ率いるTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのメジャーデビューアルバム『cult grass stars』収録。インディーズ時代からの持ち歌であり、1993年の1stアルバム『MAXIMUM! MAXIMUM!! MAXIMUM!!!』にも収録されているが歌詞が違う。黒いタンバリンは3年経っても変化しないので泣いている。

ミッシェルガン・エレファント「ブラック・タンバリン」


1000
●ROSSO「1000のタンバリン」


色勝負は引き分けだったので、チバは数で闘いを挑んだ。2001年TMGE在籍中にチバが、2000年に解散したBJCの照井利幸や元フリクションのイマイアキノブ等と結成。2003年TMGE解散を受けて本格始動。2004年11月の1stシングルが「1000のタンバリン/アウトサイダー」。オリコン12位。星空を見上げれば1000のタンバリンが鳴るという都市伝説を産んだ(USO)。道なき道を猛ダッシュするブルーハーツの「1000のバイオリン」(1993)を意識したのかも。

ROSSO「1000のタンバリン」



FLOWER
●清春「花柄のタンバリン」


色でも数でもない、バリンの魅力は柄だ!と言い放つのが黒夢(Black Dream)の清春(Clean Spring)。2005年の3rdソロアルバム『官能ブギー』に収録のこのナンバーで、幻覚マイムかアレルギーか、ラリッたような陶酔感を七色の花柄バリンの鈴の音で表現した。

清春「花柄のタンバリン」



MAGIC
●ファントム・ギフト「魔法のタンバリン」


愛しい君に捧げるタンバリンには魔法がかかっている。J-Rock以前の日本のロック界にターンという打撃音を鳴り響かせたのはネオGSの貴公子の1987年の3rdEPだった。星の王子様の手にはマジックタンバリンが。指差しポーズに失神女子が多数発生した。

ファントム・ギフト「魔法のタンバリン」



MISTER
●ザ・バーズ「ミスター・タンブリン・マン」


海外に目を移せば、流石にサイケの本場アメリカのフォークロックの曙はバリンソングで訪れた。ロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、デヴィッド・クロスビーによりロサンゼルスで結成された鳥バンドの1965年のデビュー曲。十二弦ギターのイントロは、リッケンバッカーにお任せ。翌年サイケに突入する彼らの最大のヒットチューン。原曲はディランに会ったらヨロシクと。

The Byrds - Mr. Tambourine Man



GREEN
●レモン・パイパーズ「グリーン・タンバリン」


おサイケバリンの決定盤。60年代後半、お子様向けロックとして「バブルガムミュージック」と呼ばれた一連のバンドのひとつLEMON PIPERS(檸檬笛吹き団)の1968年のデビュー曲。元々ガレージロックをやっていた彼らがデビューに当たってお子様向けバンドに転身を強要され、否否やった曲らしいが、キャッチーなメロディとサイケなインド嗜好がバランスの取れた名曲だと言える。「GREEN」はお金やセックス、安価のマリファナを意味するスラングであり、タンバリンで打ち鳴らすアンチモラルソングでもあった。

The Lemon Pipers - Green Tambourine



BLACK
●ベック「ブラック・タンバリン」


アメリカにも黒バリン派がいた。オルタナ界のヒットメイカー、ベック・ハンセンの2005年のアルバム『グエロ』収録のナンバー。全米No.2ヒット作で、この黒バリンソングもシングルカットされ、ラジオヒットした。モータウン・ビートにサイケのメロディーを乗せたテン世代らしいフレッシュなナンバー。

BECK - Black Tambourine


タンバリン
耽美な罵詈雑言
浴びせます

LOVE
●岡村靖幸「ラブタンバリン」


でも結局大切なのは、色でも数でも柄でも魔法でもなくって、生きる為の心の糧=愛(LOVE)なのよ、と真理を告げるのがオカムリンこと岡村ちゃん。1989年の9thシングル。派手な愛情表現をタンバリンで鳴らすバブル歌謡の典型だが、その2年後1991年に同名バンドがデビューし、渋谷系の歌姫として人気を博するのだから、オカムリンはおかんむりではなかろう。

岡村靖幸「ラブタンバリン」


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【誰も知らない迷バンド】チューリップの国のフラワー・トラヴェリン・トリオ『タンバリン』

2014年09月20日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


昨日デンマークのギタリスト、ヤコブ・ブロのことを書いていて、アシッド・ロックやアシッド・フォークの件(くだり)で、24年前隣国におサイケな女子ヴォーカルが居たことを思い出した。チューリップと風車の国オランダに出現したフラワーパワートリオは、日本盤も出たが殆ど話題にならなかった。ネオサイケ経由で先祖帰りした同時代のガレージ・リバイバルやオルタナ・サイケのアングラ感を一切排除した、メジャー感のあるポップセンスは、正直言って狙い過ぎのもろコピー系。しかし彼らがオランダ出身という点がツボだった。



1986年春にヨーロッパに卒業旅行に行った筆者のパキスタン航空便は、往路がデンマーク・コペンハーゲン着、帰路がオランダ・アムステルダム発という南回り北欧ルートだった。2月厳寒のコペンハーゲンで想像より遥かに小さい人魚像を見て、スウェーデン~ノルウェー~西ドイツ~イタリア~オーストリア~フランス~イギリスと鉄道旅行したあと、フェリーで辿り着いたアムステルダムが最後の訪問地だった。3週間の貧乏旅行でボロボロになったジャンパーとスニーカーをアムスの蚤の市で買った革ジャンと革ブーツに着替え、ローカル列車で行った風車村で一日リラックスした。黙認マリファナを試す勇気はなかったが、平日昼間から大道芸人や観光客やヒッピーが溢れる運河の街の解放感に酔った。コスモポリタンシティの名に相応しく、白人黒人黄色人種入り交じる坩堝の空気は、ロンドンやパリやベルリンとまったく違ってユルくてレイドバックして懐古趣味だった。



それ以来ヨーロッパで一番好きな街はアムステルダムになり、仕事を含め5,6回訪れた。強盗やスリに襲われたり、詐欺師に騙されたり、同性愛者に迫られたり、同行者が喧嘩して警察が来たり、ラリって何時間もストリートを彷徨ったり、行く度に事件が起ったが、一度もパニックになったことは無い。この街では何があっても許せる。この街ではどんな事件も面白い。オランダ語ではVを「フ」と発音するので、VIDEOはフィデオ、VAN HALENはファンヘーレンになる。何だが脱力する発音が、何でもOKの阿蘭陀に相応しい。この10年彼の国を訪れる機会はないが、教会の庭で開催される蚤の市では今でもタイダイの衣服とマリファナの鉢植えを売っているに違いない。



タンバリンTambourineは1987年にオランダで結成されたロックバンド。中心メンバーはサスキア・ファン・オルリーSaskia van Orly (vo)、バート・ファン・ポペルBart van Poppel (b,org,p)、ジャック・ビコJac Bico(g,sitar,tambourine)の3人。結成以前はサスキアはアフェア、バートとジャックはピウ・ピウというバンドに在籍していた。80年代ニューウェイヴに幻滅を感じていた3人が目指したのは60年代後半ダッチサウンドと呼ばれ世界各国のヒットチャートを席巻したショッキング・ブルーやゴールデン・イヤリング、アース&ファイアーなどのサイケポップやフォークロック。アートワークやファッションを含め、チューリップの国オランダならではのフラワーパワーを打ち出した。



1988年に自主レーベルからシングル「サマー・オブ・ラヴ」でデビュー、ラジオチャートTipparadeで13位にランクイン。1989年オランダ・ポリドールと契約し、シングル「ハイ・アンダー・ザ・ムーン」とアルバム『フラワーズ・イン・セプテンバー』をリリース。シングルはナショナルチャートで21位のスマッシュヒット。同年オランダのNo.1新人に与えられるシルヴァー・ハープ賞を受賞、90年にはアルバム『フラワーズ・イン・セプテンバー』で世界最古の音楽賞エジソン賞を受賞した。1991年に2ndアルバム『ウォーターランド』をリリースするもチャートには入らず、1992年解散。
バートとジャックはプロデューサー、アレンジャーとなる。サスキアは他のシンガーのバックヴォーカリストとして活動し、2003年位ファン・オルリー名義でソロアルバム『サムバディ・ホールド・ミー』をリリース。シングル「コーリング・アウト」が小ヒットした。






Tambourine Discography

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【合法☆危険ギタリスト初来日決定!】アシッド・スローモ・ジャズの旗手「ヤコブ・ブロ」

2014年09月19日 00時15分15秒 | 素晴らしき変態音楽


ACID JAZZ
「アシッド・ジャズ」とは、1980年代後半に生まれた音楽スタイル。70年代のファンクにヒップホップの手法を混ぜ,ジャズ的な要素を加えたもの。「踊れるジャズ」とも呼ばれ、イギリスを中心にダンス/クラブシーンで人気を博した。主なアーティストはジェームス・テイラー・カルテット、ガリアーノ、ジャミロクワイ、インコグニート、ブランニュー・ヘヴィーズなど。



ACID ROCK
「アシッド・ロック」とは、1960年代後半に流行したロック音楽の一ジャンル。主に、LSDによる幻覚を体現する音楽に対して定義付けられる。サイケデリック・ロックという呼称の方がよく知られており、アシッド・ロックはその中でも特にドラッグ感の強いスタイルに分類される。主なアーティストはグレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、ブルーチアー、マザーズ・オブ・インヴェンションなど。



ACID FOLK
「アシッド・フォーク」とは、サイケデリック・ミュージックから派生したスタイル。主にアコースティックな楽器、フォークギターやシタール、フルート、タブラ等をバックに浮遊感のあるヴォーカルを聴かせる。60年代から現在まで、和洋関係なく存在する。主なアーティストは、ティム.バックレー、ニック・ドレイク、ピーター・アイヴァース、シド・バレット、三上寛、遠藤賢司、佐井好子など。



デンマークのギタリスト、ヤコブ・ブロ(Jakob Bro)の奏でる音楽は穏やかなリズムを持ったアコースティック感覚のジャズ・ミュージック。一昔前ならヒーリングやアンビエントやロハス等と呼ばれたに違いない。精神科医の緑色の待合室のBGMに重宝されただろう(緑は心を落ち着かせる色と言われる)し、朝までディスコでフィーヴァーしたボディコンOLが、帰宅してシャワー浴びながら聴いたかもしれない。



しかし、そんなバブル及びポストバブル時代は今は昔。ハーブのお香を焚いてα波のシンセ音で心を休める者など殆どいない。胎教にきゃりーぱみゅぱみゅやマキシマム・ザ・ホルモンを聴く妊婦も居るらしい。そんな時代に1978年コペンハーゲン生まれのギター弾きが鳴らすスローモ・ミュージックは、聴く人間をトリップさせる効果を最大限に発揮している。かつてバリバリのサイケ/ハードコア/スラッシュ闘士だった者が、数年後に煩悩を捨て去ったかのように、穏やかな笑顔で、空虚な世界観の仙人音楽を奏でることも少なくない。シド・バレット然り、ディノ・ヴァレンテ然り、バイロン・アレン然り、Sunn O))))やBORIS、EARTHなどドゥームメタルや、アンドリュー・チョークやナース・ウィズ・ウーンド、冷泉などドローンも同様。



リー・コニッツ、ポール・モチアン、ビル・フリゼールなどジャズ界の大先輩をゲストに迎えながらも、決してオーガズムに達すること無く、永遠に一歩手前の陶酔感が続くラブアフェアさながらの演奏をリードする北欧男の焦らしテクに悶え泣く男女もいるに違いない。ノードラッグで彼岸を見れるかもしれない。その心地よさは、きゃりーぱみゅぱみゅの歌う「スローモ」に通じるアシッド感覚。きゃりーと同じように、ヤコブ・ブロは雲の上のヘヴンズ・ドアを開けて、聴き手をまだ見ぬ桃源郷へ誘(いざな)うのである。



コペンハーゲン
人魚の像は
小さかった

[ヤコブ・ブロ・トリオ来日公演情報] (SONG X LIVE 019)


ヤコブ・ブロ(ギター)Jakob Bro : Guitar
トーマス・モーガン(ベース)Thomas Morgan : Bass
ヨン・クリステンセン(ドラム)Jon Christensen : Drums

■ DAY 1 : 大阪公演 [日程]2014年 10 月 1日(水)[会場]ドルチェ・アーティスト・サロン大阪 (100席)
■ DAY 2 : 岡山公演 [日程]2014年 10 月 2 日(木)[会場]蔭涼寺 (100席)
■ DAY 3 : 東京公演 [日程]2014年 10 月 3 日(金)[会場]新宿ピットイン
■ DAY 4 : 東京公演 [日程]2014年 10 月 4 日(土)[会場]公園通りクラシックス(60名)
公演詳細⇒SONGS X JAZZ
ヤコブ・ブロ公式サイト
コメント (2)
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