A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【白塗り前夜祭】ネクロ魔/BiS/キッス/ルー・リード/ボブ・ディラン/遠藤ミチロウ/山下洋輔トリオ/ゴーゴーズ etc.

2017年09月30日 02時17分00秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


暗黒系アイドルユニット、ネクロ魔ことNECRONIMIDOL2017年振り返りツアーの最後を飾る恵比寿リキッドルームワンマンの前夜、記念すべき日を応援するために音楽界を代表する白塗りジャケットが世界中からGoo Brogに結集した。

●キッス『地獄からの使者 』


1973年にデビューしたアメリカン・ハードロックの雄にして白塗りバンドの最右翼KISSの74年のデビューアルバム。KISSがいなければ音楽界の白塗り事情は大きく変わっていたに違いない。白塗りをメジャーに押し上げた功績は、ハードロック界に与えた音楽的影響以上に大きいかもしれない。

●ルー・リード『トランスフォーマー』


65年にNYで結成されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのリーダーとしてロックのみならずアートシーンに多大な爪痕を残したルー・リードの72年のセカンド・ソロ。ケバケバしいメイクと衣装で一世を風靡するグラムロックの先輩格でもあるルー・リードの白塗りはアンダーグラウンドの王者の風格がある。

●ボブ・ディラン『激しい雨』


ノーベル賞受賞歌手の称号を得たボブ・ディランの76年のライヴ・アルバム。ローリング・サンダーレビューと銘打ったツアーで全米の小規模なコンサートホールを予告無して回るという吟遊詩人ライヴを収録。ジプシー風の白塗りは旅芸人のルーツに回帰した原点振り返りの意味があったという。

●ハロー・ピープル『Have You Seen The Light』


67年にニューヨークでデビューしたB級サイケバンド「ハロー・ピープル」。トッド・ラングレンのバックバンドも務めた実力派。メンバー全員ピエロ風の白塗りで映画『時計じかけのオレンジ』をオマージュした。サウンド的にはB級ソフトロック。67年〜75年の活動期間に7作のアルバムをリリースしたから結構人気があったようだ。

●ゴーゴーズ『ビューティー&ビースト』


78年にロサンゼルスで結成されたオールガールバンドThe Go-Go'sの81年のデビューアルバム。厳密にいうと白塗りではなくお化粧パックだが、素顔を隠した姿でデビューしたのは、白塗りアイドルと同じ変身願望かもしれない。下着で歌うランナウェイズに対抗して女子のキュートさで世界的人気を博した。

●遠藤ミチロウ『The End』


福島県二本松市出身。コケシドール、バラシ、自閉体、ザ・スターリン、Michiro,Get the Help!、ビデオ・スターリン、NOTALIN'Sなどバンド活動を経て還暦を越えた現在も精力的にライブ活動を行る日本を代表するパンク歌手。ポジパン、ゴス、ヴィジュアル系などロック界に白塗りは数多くいるが、全裸で放尿して臓物投げるミチロウほどスキャンダラスな白塗りはいない。

●山下洋輔トリオ、ジェラルド大下、大駱駝艦『嵐』


さすがにジャズ界に白塗りはおるまいと思ったら、やはり居ました掟破り。格闘技ジャズで世界を震撼させた山下トリオが、76年に麿赤児率いる舞踏グループ「大駱駝艦」とジョイントしたライヴドキュメント。激烈なフリージャズに加え白塗り集団の足音、うめき声、セリフ、何やらガオーッガバガハとかいううなり声などが収録された地下音楽の饗宴。

●BiS『WHO KiLLED IDOL? 』


現在は「顔面白塗りアイドル」キカ・フロント・フロンタールを擁する新生アイドル研究会BiSは、旧メンバー時代から白塗りストだった。2014年のメジャーセカンドアルバム『WHO KiLLED iDOL』で墓穴の底から不気味に微笑むメンバーは亡霊なのか偶想か。最近ペリ・ウブが奇麗になったともっぱらのうわさ。会いに行こうか久々に。

●NECROMONIDOL『NEMESIS』


アイドル界の白塗りの真打ち登場。記念すべき1stフルアルバム『NEMESIS』こそは新世代白塗りズムの第一戦。リリース日の2016年2月からはやくも1年半が過ぎ表現のパワーが最高潮、全身全霊想いを込めてパフォーマンスを披露する今宵のネクロ魔ワンマン@恵比寿リキッドルーム、君もぜひとも時代の目撃者になってみないか?

NECRONOMIDOL - ABHOTH 白塗り百鬼夜行ドキュメント



ネクロ魔の
ワンマン行けなく
なりにけり
遠くにありて
思うしかなし


いよいよ本日開催!



NECRONOMIDOL
ワンマンツアーFINAL


SCREAMING FOR VENGEANCE」
BEYOND THE REALMS OF DEATH

9月30日(土) op18:00/st19:00
恵比寿LIQUIDROOM
ネクロ魔BAND有り
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【おやじロックは三単語】ブルー・オイスター・カルト/ブラック・オーク・アーカンソー/バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ/テン・イヤーズ・アフターetc.

2017年09月28日 08時36分50秒 | ロッケンロール万歳!


音楽ストリーミングサービスSpotifyは流しっぱなしにしておくと勝手に選曲して曲が流れるので重宝している。通勤電車で居眠りして最寄り駅で目覚めたら、何処かで聴いたような古いハードロックが流れていた。おおかっこいい、と思うとブラック・サバスやレインボーだったりして、聴かず嫌いしていた70年代ハードロックの新鮮な響きに喜々快々した。パープル・ファミリーが続いた後に突然ハーモニーメインのマイナー調のフォークロックが流れ出した。バーズかCSNYだっけ?と思ってスマホをみたら「Blue Öyster Cult」の文字。凡百のアメリカン・ハードロックだと思っていたブルー・オイスター・カルトのコーラス・ハーモニー豊かな叙情歌に、俄然興味が沸いてきた。他にも単語三つのバンド名が頭に浮かんだ。サザン・ロックを中心にブルースロックやカントリーロック、サイケやハードロックに多い三単語バンドのひと味違った燻し銀サウンドに慰撫されてみたい。

●ブルー・オイスター・カルト Blue Öyster Cult


ニューヨーク出身のハードロックバンド。結成は1967年と意外に古く、72年にメジャー・デビューし10作を超えるアルバムをリリース。バンド名は「地球の歴史を監視するエイリアン組織」の名称とのこと。70年代後半の「ゴジラ」の一発ヒットや、『ミュージック・ライフ』に載ったギタリストが4人並んだ写真のイメージが強く日本では損をしている。今でもギタリストが多いバンドは「ブルー・オイスター・カルトみたい」と呼ばれる。

Blue Oyster Cult - Don't Fear The Reaper (Single Version) (1976)



●ブラック・オーク・アーカンソー Black Oak Arkansas


名前の通り1970年に米アーカソンソー州で結成されたサザン・ロック・バンド。1971年から1976年までの僅か6年の間に実に10枚もの作品を米アルバム・チャートにランク・インさせ人気を誇った。日本盤もリリースされたが果たして日本での人気はどうだったのだろう。アメリカ南部らしいワイルドなジャケットが多く当時中学生の筆者はドキドキしていた。ダミ声ヴォーカルが好き嫌いが分かれそう。

Black Oak Arkansas / When Electricity Came To Arkansas / 1974



●バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ Bachman-Turner Overdrive


バックマン3兄弟とターナーにより1970年に結成されたカナダのロックバンド。当時の日本ではカナダも辺境ロックだった気がする。筆者にとってカナダは北海道のように広大な国というイメージがあり「ハイウェイをぶっ飛ばせ!」という放題も相俟って、トラック野郎のロックバンドだと思っていた。今聴いてもその印象に大きな違いは無い。

B.T.O - Roll On Down The Highway - HQ



●グランド・ファンク・レイルロード Grand Funk Railroad


70年代の日本ではレッド・ツェッペリンを凌ぐ人気を誇ったハードロックバンド。中学時代の筆者はグランド・パンツ・レインコートと呼んでいた(同じくオール・マン●・ブラジャーズ・バンドというのも)。3Dメガネで飛出すジャケットとか豪華な装丁も売れていたからこそ可能だったのだろう。ギタリストのマーク・ファーナーのオリジナルモデルのギターが欲しかった。

Grand Funk Railroad - Heartbreaker (Live)



●マーシャル・タッカー・バンド The Marshall Tucker Band


サザン・ロックでは個人名を冠した名前が多く、必然的に三単語バンドだらけになる。

1971年アメリカ南部のサウスカロライナで結成されたこのバンドも同じかと思ったら、今頃になってマーシャル・タッカーという名前のメンバーがいないことを知って茫然自失としている。イラスト中心のジャケットが魅力で、中学生の筆者はジェネシスと同じようなイメージで捉えていた。

The Marshall Tucker Band - Can't You See - 9/10/1973 - Grand Opera House (Official)



●ウィンターズ・ブラザーズ・バンド The Winters Brothers Band


テネシー州ナッシュビル出身のサザン・ロック・バンド。ジョニー・ウィンターが大好きだった廚二時代に音楽雑誌で見たこのジャケットのイラストが忘れられない。勿論ジョニーとは無関係だと知っていたが。結構宣伝された割にはパッとせず、本国でもこの一作でメジャー契約を切られたが、地元のインディーレーベルで活動を続けているようだ。

The Winters Brothers Band live at the Volunteer Jam in 1979



●ビリオン・ダラー・ベイビーズ Billion Dollar Babies


1969年デビューしたアリス・クーパーはバンドの名称でもあった。ヒット街道を走るうちにヴォーカルの個人名となり、73年にメンバーを一新しアリス・クーパーはスーパー・スターになった。残された元メンバーが結成したのがビリオン・ダラー・ベイビーズ。アリス・クーパー時代のヒット曲を名乗る自虐バンドか?。ヴォーカルがアリス似なのも痛ましい。今年春、オリジナル・アリス・クーパー・バンド再結成ツアーで和解した模様。

Alice Cooper Band Reunited - I'm Eighteen & Billion Dollar Babies May 14 2017 Nashville



テン・イヤーズ・アフター Ten Years After


65年デビューのイギリスのブルースロックバンド。69年ウッドストック・フェスティバルに出演し大々的な人気となった。筆者がギターを始めた頃、早弾きギタリストの筆頭に挙げられていたのがアルヴィン・リーだった。細かいピッキングで全部の音を弾くスタイルは、タッピングやライトハンド奏法が一般的になる以前の超絶テクニックに違いない。

Ten Years After - Good Morning Little School Girl - 8/4/1975 - Winterland (Official)



●ジョニー・ウィンター・アンド Johnny Winter And


百万ドルのギタリスト、ジョニー・ウィンターは中学時代のスーパーアイドル。パンクに痺れてギターの練習を放棄した後もジョニーだけは愛聴していた。高校進学時に買ったギターはグレコのファイアーバード・モデル。セックス・ピストルズも使っていたので問題なし。ジョニーの魅力は『狂乱のライヴ』のジャケット写真に凝縮されている。数年前にやっと来日したジョニーが椅子から立ち上がったときの昂奮が忘れられない。

JOHNNY WINTER AND: 1970 Clip w. RICK DERRINGER


おやじロック
若いときでも
おやじっぽい

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川島誠+西沢直人+橋本孝之@越生 山猫軒 2017.9.24(sun)

2017年09月26日 08時45分38秒 | 素晴らしき変態音楽


川島誠 西沢直人 デュオ
ゲスト 橋本孝之
公開レコーディング

入場無料
ギャラリー&カフェ山猫軒
20:00開始

アルトサックス奏者川島誠が現在活動の拠点にしている山猫軒で公開レコーディングを開催。9月初めにソロ演奏を行ったが、今回はドラムに西沢直人を迎えてのデュオ演奏。西沢と川島はCD『Duo: 浜千鳥』(2016)で共演している旧知の仲。池袋から東武東上線で坂戸乗換で東武越生線の終点、約75分の緑とせせらぎの町・越生駅からさらに車で15分の森の中に山猫軒がある。カメラマンのオーナーが撮影した阿部薫や吉沢元治のポートレートが飾ってある。ギャラリーでは高村木綿子展『雨後の蛙をよけて通る』が開催されていた。緑に囲まれた新鮮な空気は演奏にもいい影響を与えてくれるだろう。

●川島誠


最初はソロ演奏。何度か観た川島のソロは地面に座り込み、地下の底の霊魂と会話するかのような呪縛的なパフォーマンスが印象的だったが、山猫軒での演奏は、地面ではなく空に向かって楽器を振り上げ、山の神に捧げるような拓かれたプレイを聴かせた。

●西沢直人


続いて西沢のドラムソロ。思索するように間を置いてスネアの打音を響かせる。川島の演奏に覚醒した山の精を諌めるように、激しさではなく音の行方を見極めるスタイルは、ドラム(太鼓)が古来、儀式を司る神聖な楽器とされていたことを思い出させる。

●川島誠 西沢直人 デュオ


高い天井に音を到達させようとする意志に導かれた川島の太い音色と、それをより高く羽ばたかせる西沢のドラミングの相互作用で、山の精は勿論、森羅万象の霊魂が騒ぎ始める。聴き手の感性が覚醒し、二人の演奏の変化に応じて頭が揺さぶられる。エンディングで行進曲のような力強いテーマを歌い上げ、この日この場で演奏できる歓びを謳歌した。

●川島誠 橋本孝之 西沢直人 トリオ



この日たまたま観客として来場した橋本孝之がゲスト参加。昨年の阿部薫の命日に福島のカフェパスタンに二人(と今井和雄、ヒグチケイコ)で出演したというが、対照的な両者の共演は貴重な機会である。橋本のハーモニカと川島のアルトの濡れ場のような一瞬の交歓の後、川島は客席のテーブルの間を徘徊し、照明の当たらない暗闇からステージに向かって音を放つ。共演者だけでなく、数人の観客、大気中の精霊、地下の底の霊魂へ音楽を捧げようとしたのかもしれない。橋本の植物的な音色は、肉体的な川島・西沢の演奏に切り込む異粒子だった。

この日の演奏が果たしてCDとして世に出るかどうかは分からないが、この場に居合わせた者にとっては、山の中での音楽の精との触れ合いの瞬間(とき)としていつまでも心に残るに違いない。また機会があれば山猫軒を訪れたいものだ。

山猫は
本当はかわいい
三毛猫でした

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青野文昭展@武蔵野市立吉祥寺美術館〜家具の音楽:サティ/ビル・ネルソン/スロッビング・グリッスル

2017年09月25日 08時40分57秒 | アート!アート!アート!


conservation piece/peace
コンサベーション_ピース ここからむこうへ part A
青野文昭展  

会期:2017年9月9日(土)-10月15日(日) 
【休館日】  9月27日(水)
【開館時間】 10時~19時30分
【入館料】  一般300円・中高生100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
【主催】   武蔵野市立吉祥寺美術館

青野文昭(1968年仙台生まれ、同地在住)は、宮城教育大学大学院在学中の1990年より「修復」をテーマに掲げ、以後今日にいたるまで、空き地や海岸などに打ち捨てられ、傷つき、壊れたものの断片を拾い、その欠損部分を知識と想像力によって「なおす」というスタイルで制作・発表を続けている。自身も被災者となった2011年3月の東日本大震災後は、津波により破壊された被災物を用いた作品制作にも集中的に取り組んできた。青野は、「復元」という行為の不確実性/不完全性を認めた上で、その復元作業によって顕在化するズレやすり合わせといった様々な異物間の関係性の中に、リアルな世界像を読み込もうとする。
欠落した部分の断面を見つめながら他者の記憶と向き合い、そこに自身の記憶や想像に基づく新しいかたちを与え、接地面の齟齬をならしていく作業。そこでは、他者/過去の記憶を自身の中に取り込み、またそれによって自身が他者の記憶の中に潜っていくような記憶の交感が行われている。
本展に向け青野は、戦前、祖母が暮らしていたという自身にも縁ある土地・吉祥寺周辺地域での収拾活動に基づき、地域全体の記憶を「復元」するという作業に挑戦した。展示会場では、数点の旧作により青野の今日までの制作活動を振り返るとともに、約1年をかけて進められた東京―吉祥寺における新たな取り組みの成果として、大作が発表される。



サティ 家具の音楽より「県知事の私室の壁紙」 コンスタン指揮





bill nelson's red noise furniture music single audio




家具の中
眠る記憶の
生死の狭間

Throbing Gristle - Music from the death factory: Sin título Cara A (1976)

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具体音楽のエチュード/ミュージック・コンクレートの素晴らしき世界

2017年09月24日 01時27分38秒 | 素晴らしき変態音楽


秋風が吹きよるが長くなる芸術の秋の夜長の作業用BGMは何がいいだろう。感情的なロックや情念的なジャズは鬱陶しい。アブストラクトなフリー・ミュージックはイディオムに陥るまいとする意志が強くて疲弊する。フィールド・レコーディングの自然音は天然過ぎてもの足りない。そんなときパリで購入したピエール・アンリのLPを聴いたらとてもしっくり来た。

「具体音楽」とも訳されるミュジック・コンクレートは、録音された音を用いて制作した音楽を指し、ラジオ局の技師だったP・シェフェールがフランスで1940年代に始めたものである。楽音ではなく、人や動物の声、自然の音や都市の騒音などを録音し、電気的・機械的に変質させ、組み合わせて制作された。(現代美術用語辞典ver.2.0 - Artscapeより)

素材は自然の音であれ人工の音であれ、発生源から分離され「孤立させられた」音なので一切の感情を持たない。作曲家はそれを再構成して作品として提示するが、自らの意志で音自体を創出する訳ではないので、音に過度な感情や情念が入り込むことはない。意志を持たない「音」が無垢なままで切断され接続される具体音楽は、冬の冷気の予感に戦く秋の夜に、研ぎ澄まされた神経をうるかすのに最適である。
筆者にとってミュージック・コンクレートの最高峰はピエール・アンリだが、今回は入門編として最近入手したコンピレーションLPを紹介したい。

『オムニバス:ミュージック・コンクレート
Various ‎Artists – Musique Concrète

1969 / Candide ‎– CE 31025

A1 –Pierre Schaeffer Objets Liés (New Version) 2:50
A2 –François-Bernard Mâche Terre De Feu (Second Version) 6:55
A3 –Michel Philippot Etude III 10:04
B1 –François Bayle L'Oiseau-Chanteur (Second Version) 4:04
B2 –Luc Ferrari Tête Et Queue Du Dragon (Second Version) 9:12
B3 –Ivo Malec Dahovi (Second Version) 7:15
B4 –Bernard Parmegiani Danse 4:12

Compiled By – Ilhan Mimaroglu
Compositions realized in the studios of Groupe de Recherches Musicales, O.R.T.F., Paris, France.

ピエール・シェフェール『オブジェの研究』
Pierre Schaeffer - Etude aux objets Part 1-5 (1959)



ピエール・マリー・シェフェール(またはシェッフェル、Pierre Henri Marie Schaeffer, 1910年8月14日 – 1995年8月19日)はフランスの現代音楽の作曲家。ピエール・アンリとともにミュジック・コンクレートの創始者として著名で、一般に、歴史上初めて音楽に磁気テープを用いた人物として認められている。しかし晩年には具体音楽に関わった自らの人生を「無駄だった」と総括する痛ましいインタヴューを残すことになった。


フランソワ=ベルナール・マーシュ『火の国』
François-Bernard Mache: Terre de Feu (1963)



フランソワ=ベルナール・マーシュは1935年4月4日フランス クレルモン=フェラン生まれ(82歳)。
1963年に作曲され、さらに厳しいコンポジションを経て来た『火の国/Terre de feu(Earth of Fire)』は、言語のすべての組織から逃れる邪道で瞑想的な作品である。 それは、時には逆説的にあまりにも似ている、火と水の騒音に対する作曲家の愛を反映している。 真実を伝えるために、これらの音は意図的に精緻な構築は実施されていないが、選択された音素材は同じ法則に従った生命を持っている。 一般的な形は自然現象に触発されており、聞き手はそれがあらかじめ論理の道筋を辿らなくても散歩に招待された音の存在の下で自分自身を見つけるだろう。この作品は、1965年2月6日にバレエ・キネシスの参加を得て、メゾ・デ・ラ・カル・ド・グルノーブルで制作された。初演は1966年9月22日ワルシャワで行われた。


ミシェル・フィリポ『研究III』
Michel Philippot: Etude III (1962)



ミシェル・フィリポは1925年2月2日フランス ヴェルジー生まれ、1996年7月28日,フランス ヴァンセンヌにて死去。
1962年に作曲されたこの作品は、先の2つの研究(1953年と56年)よりはるかに簡潔で厳格である。それは物質や組織には結びつかず、むしろこのアンサンブルを、一方ではそれらを思い浮かべる人に、そして他方ではそれを聞く人に結びつけるある神秘的な関係に結びついている。このような困難な領域に接近するためには、できるだけ簡単な音楽が必要だった。


フランソワ・ベイル『歌う鳥』
François Bayle: L'oiseau chanteur (1963)



フランソワ・ベイルは1932年4月27日マダガスカル出身。1958年、シェフェールが創設したフランス音楽研究グループ(GRM)に参加。二年間研究生として同機関に所属した後、1966年、役職に就く。1975年に創設されたフランス国立視聴覚研究所(INA)に同グループが一部門として統合されてからは、グループの最高責任者として1997年まで所長の役に就いた。
『歌う鳥』は『存在しない鳥の肖像画/I'Oiseau-Qui-N'existe-Pas』の第3部であり、1963年に 画家/映画監督のロバート・ラポウジェードをイメージして制作された。使用される技術は、マイクの可能性を考慮に入れて「実験的」になる伝統的な文章を使用し、一般化している。具体的な素材は表記以外の本質によって自主的な品質を前提としている。「チャント」は、フレンチホルン、オーボエおよびハープシコードのための短いフレーズを形作り、コンクレートおよび電子的な起源の音色クラスターによって拡大される。模倣は純粋な幻想であり、実際の旋律やリズミカルな前提に頼ることはない。


リュック・フェラーリ『無題 No. 2 B』 
Luc Ferarri - Presque Rien No. 2 B (Ainsi Continue La Nuit Dans Ma Tête Multiple) (1977)



リュック・フェラーリ(1929年2月5日、パリ - 2005年8月22日、アレッツォ)はフランスの作曲家。特に電子音楽の作品で知られる。妻のブリュンヒルド=マイヤー・フェラーリも作曲家。


イヴォ・マレク『ダホヴィ』
Ivo Malec: Dahovi (1961)



イヴォ・マレク(Ivo Malec, 1925年3月30日 - )は、クロアチア、ザグレブ生まれの、フランスの現代音楽、電子音響音楽の作曲家、指揮者で、音楽教育者。
元々この曲はピョートル・カムラーの映画「構造」のために作曲された楽曲であり、作品の基本的なアーキテクチャを決定づける抽象的な画像で構成されている。 作品の音楽的内容をうまく制限するために、その建築は後でその共生的役割から解放されるように少し修正された。セルボクロアチア語のDahoviは、呼吸と呼吸を意味する。作業の新しい条件には、演劇、対立点、動き、小さな正方形の表面(ほぼ白い呼吸の中に残るような形になっている)に設定してから、色を変える 独自のリズム、ディメンション、インテンシティ、あるいは今度は次に異なる光を投影する外来のサウンドオブジェクトのバーストやシンチレーションなどがある。


ベルナール・パルメジャーニ『ダンス』
Bernard Parmegiani: Dance (1962)



ベルナール・パルメジャーニは1927年10月27日生まれ、2013年11月21日没の電子音楽、アクースマティック・ミュージックの作曲家。
1962年に制作されたこの作品を制作するにあたっては、ひとつの音源を使用する経験に頼っていた。声は習慣的に楽器でサポートされている。この操作は、声の自然な変化を明らかにして強調することを目的としている。要するに、ジェスチャーからダンスへの移行を可能にするものに類似した努力の一種であり、これはこれらの健全な動きが喚起しようとするものである。

コンクレート
鉄筋コンクリート
鉄コン筋クリート

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【『地下音楽への招待』発刊一周年】地下音楽の話題まとめ〜灰野敬二/杉林恭雄/解体的交感/LLE/DD.Records/盤魔殿etc. 付録:正誤表

2017年09月23日 13時32分42秒 | 素晴らしき変態音楽


剛田武著・加藤彰編集『地下音楽への招待』の発行日は2016年9月22日。もう1年も経ったのかと思うと感慨深いものがあるが、個人的にも社会的にもこの1年間に地下音楽との関わりが益々深化したのは間違いなく事実である。すべてこの本の影響だなどと大言壮語するつもりは無いが、人知れず地下深く眠っていた地下音楽を目覚めさせる僅かなきっかけになれたとすれば、身に余る光栄に震撼するほどの歓喜の涙に暮れるのみである。自我自讃ついでに発刊してから1年間の地下音楽界の話題を纏めてみた。
『地下音楽への招待』特設サイト
地下音楽への招待 | 剛田武, 加藤彰 |本 | 通販 | Amazon

地下音楽界の話題(2016年9月22日〜2017年9月22日)
2017年1月16日
灰野敬二『わたしだけ?』アナログ・リイシュー

JazzTokyo Interview #156 灰野敬二:デビュー・アルバム『わたしだけ?』を語る


2017年1月24日
NORD『NORD』CDリイシュー

JazzTokyo CD/DVD Disks #1382『NORD/NORD』
JazzTokyo Interview #153 片山智(NORD):瞑想と見果てぬ夢の内なるサイケデリアを求める地下音楽の先駆者


2017年2月22日
ガセネタ『ガセネタ』アナログEPリリース

剛田武の地下音楽入門 第3回:ガセネタ


2017年3月22日
阿部怪異『阿部怪異』CDリイシュー

剛田武の地下音楽入門 第4回:阿部怪異


2017年4月7日
NON BAND『NON BAND』アナログ・リイシュー

80年代東京インディーズシーンに生まれた、NON BANDの1982作の代表作がレコードで再発!
オリジナルは10インチですが、サウンドクオリティーを考えて12インチでリイシュー。
地引雄一によるライナーノーツ(英文)付属。DLコード付き。


2017年5月24日
楽しい音楽『ひょっこり』CDコンプリート盤リリース

日本のレジデンツ! あるいはデア・プラン! ! 「楽しい音楽」(1980~85)コンプリート集、初CD化。
赤瀬川原平によるジャケットの「楽しい音楽」(カセット/1980)、蛭子能収ジャケットの「今日も明日も楽しい音楽」(カセット/1981)を始め、インディーズヒットした霜田恵美子ジャケットの「やっぱり」(8インチ/1983)や加藤良助名義のものまで、全100曲を3枚組に編集した楽しい音楽のすべて


2017年5月24日
『V.A. / Tokyo Flashback P.S.F. 〜Psychedelic Speed Freaks〜』CDリリース 

#1408 『V.A. / Tokyo Flashback P.S.F. 〜Psychedelic Speed Freaks〜』
#961 Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ


2017年7月11日
YASUO SUGIBAYASHI 杉林恭雄『THE MASK OF THE IMPERIAL FAMILY』アナログ・リイシュー

80'Sジャパニーズ・インダストリアル・エレクトロニクスの極地、杉林恭雄『ザ・マスク・オブ・ジ・インペリアル・ファミリー』がヴァイナル・リリース!!
現在も「Qujila (くじら)」として精力的に活動を行っている音楽家、杉林恭雄さんが<MIMIC RECORDS>としてリリースした、1980年~1982年の音源を中心に纏めた決定盤とも言える内容。電子音楽の体裁をとりながらも民族音楽の土着性からインスパイアされたエレクトロニクスは、同時代のノイズ・ミュージック、インダストリアル・ミュージック、ニューウェイヴとは一線を画す独創性に満ち溢れています。もはや<LULLABIES FOR INSOMNIACS>からのリリースも納得でしかない、時代性を超越した国産インダストリアル・エレクトロニクスの奇跡を体感できる事に感謝!!!


2017年8月23日
高柳昌行・阿部薫ニューディレクション『解体的交感』アナログ・リイシュー

オリジナルLPは100枚プレスと云われる幻の超稀少盤を完全復刻。
■演奏:高柳昌行(g)、阿部薫(as,bcl,harmonica) ■録音:1970年6月28日 厚生年金会館小ホール
■ジャケットにはオリジナルと同じ風合いの特殊紙(黒)を使用 ■シールも再現<用紙:ミラーコート/特色(赤)印刷> ■当時のライヴ告知チラシのレプリカを封入 ■オリジナル盤からあらためてマスタリング<最高の音質に。歴史的名演を最高の臨場感で再現します。> ■マスター盤プレッシング ■180g重量盤 ■アナログ盤企画・監修:塙耕記


現在進行中の地下音楽プロジェクト
1. LLEレーベル
レーベル代表者のT氏にインタビュー済。所属アーティストの現在の活動を追跡しながらリイシューのタイミングを画策中。

2. DD.Records
レーベル代表者が行方不明のため、SNS等で情報提供を呼びかけて主要アーティスト数名とコンタクト。水面下で音源アーカイヴ化を検討中。

3. 毎月開催中:地下/異端音楽・映像のDJイベント
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會

開催スケジュール
Vo;. 7 10月20日 Fri
Vol. 8 11月18日 Sat
Vol. 9 12月10日 Sun (予定)

19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd



地下深く
潜る歓び
土竜餅

付録:『地下音楽への招待 正誤表』画像をダウンロードしてA4でプリントアウトしてください


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TALIBAM! (タリバム!)〜NY即興シーン発、人力ミニマルテクノイズデュオの全世界瞬時警報システム。

2017年09月22日 08時42分54秒 | 素晴らしき変態音楽


NY即興音楽シーンの人力ミニマルテクノイズデュオの非武装アラート万華鏡

タリバム(Talibam)!とは何たるバンド名であることか。イスラム原理主義国家タリバン(Taliban)とは一文字違い。区別する為に仮名表記を「ム」としたが、英語の発音は恐らくどちらも同じであろう。2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件の際に、テロ首謀者と目論まれるアルカイダ関係者を庇ったためアメリカ軍の攻撃を受けた反米国家を連想させるこの名前を命名したのが二人のうちのどちらなのか、そんなことはどうでもいい。問題はCD盤に刻まれて(収納されて)いる音楽に他ならない。

今年7月13日に新宿ピットインで開催されたスガダイロー×灰野敬二のライヴで知り合った厳つい米国人がメンバーのマシュー・モッテルだった。四方山話が盛り上がり、その後連絡を取り合い、9月22日にリリースされる新作の情報を入手した。マシューのパートナーが、クリス・ピッツィオコスやメアリー・ハルヴァーソン等NY即興シーンで活躍するケヴィン・シェイであることを知り、俄然興味が沸いた。しかし公式サイトのSoundcloudで耳にしたサンプル楽曲を聴いて、頭に?????が浮かんだ。シェイの特徴のデストロイ&ビルドを繰り返す破綻したドラムプレイは影を潜め、愚直にビートパターンをリピートする正拍子ドラムが流れ出す。マシューのキーボードもただ同じフレーズをリピートするばかり。まさかこれは反米国家がNY即興シーンに混乱を与える為に投下された、疑似前衛音楽攪乱時限爆弾ではあるまいか。



TALIBAM! / HARD VIBE

Personnel:
Matthew Mottel: Fender Rhodes, synthesizer
Matt Nelson: tenor saxophone
Kevin Shea: drums
Ron Stabinsky: Hammond B3 organ
John Olson (Wolf Eyes): cover art

01. Infinite Hard Vibe Pt. 1 19:44
02. Infinite Hard Vibe Pt. 2 19:21

Mostly Other People Do The Killingでケヴィン・シェイと共演するロン・スタビンスキー(organ)とテナーサックスカルテットBattle Tranceのメンバーでもあるマット・ネルソン(ts)を加えたカルテット編成による『ハード・ヴァイブ』は、エレピとドラムのミニマルビートに乗せて延々とサックスが即興演奏を繰り広げる。フリー・インプロヴィゼーションである筈が、表面上の変化に乏しいワンパターンリズムが譬え様の無い焦燥感と田舎町への憧れを包み隠さず告白する用地に余念がない。約20分ごとのトラックは何処を切っても合点承知の倦怠感に包まれる。



TALIBAM! / Endgame of the Anthropocene

Personnel:
Matthew Mottel: Mini Moog, Midi Synths, Yamaha CS1x, Roland Juno 1, Roland Lucina, Arp Solus
Kevin Shea: drums, MIDI Marimba Lumina
Preston Spurlock: cover art

01. "Antarctica shall be used for peaceful purposes only" (Article 1) 11:56
02. Human Interference and the Failure to Ratify 4:08
03. Reign of Primordial Tenure on the Ice Shelf 3:01
04. The Telegenic Annexation of Territorial Expanse in the West 2:03
05. Obsequious Resources Duly Exploited De Novo 5:05
06. Breach of Ecology on the Seabed (Biodiversity in Shambles) 1:51
07. Cost-Effective Drilling Enabled by Pioneering Technologies and Warmer Climates in the Southern Ocean 6:10
08. RISE OF THE DEFENDERS OF ANTARCTICA 4:03

マシューとケヴィンのデュオによる『アントロパシーネの終焉/Endgame of the Anthropocene』はシンプルそうに見えても実は楽器編成に工夫を凝らし、一聴すると聞き逃してしまう周回ノイズ演奏の其処彼処に偏執音楽家の極意が表現されている。デジタル感ゼロのミニマリズムは50年代アメリカンドリームの人工的な多幸感を厭世的な2010年代にリ・クリエイトする脱構築ismの刃を隠し持っている。つまり汎アメリカ主義が瓦解したグローバリズムの多様性を箱庭化した世界地図に凝縮しようという試みが「タリバム!」の存在意義である。

Talibam! - 'All Your Money'


過度に思想性・政治性・民族主義を強調してしまったキライがあるレビューに恐れをなして、過去の夢に世界に逃げたいならば古き良きモダンジャズを聴いていればよかろう。即興音楽シーンに脈々と流れる社会状況・歴史認識の再構築の歩みは、最近のマタナ・ロバーツの『breath...』というライヴ・パフォーマンスにも明らかである。
⇒Sightsongブログ自縄自縛日記:マタナ・ロバーツ「breath...」@Roulette

時期を同じくして前衛自主レーベルの草分け「ESP-DISK」からリリースされた「タリバム!」の2枚の新作は、折しも北朝鮮情勢が緊迫する中、J-ALERT(全国瞬時警報システム)など足下にも及ばぬ本質的な危険信号の狼煙に燻されている。

継承者
警鐘鳴らせ
敬称略

Talibam! - It's a Tough Day, Hard Day

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【暗黒系アイドル同行記】ネクロ魔白塗り百鬼夜行@代々木〜原宿〜渋谷 2017.9.17(sun) #NECRONOMIDOL

2017年09月21日 03時30分43秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


白塗り百鬼夜行に関して

From:リッキー ウィルソン
To:MyYahooメール
2017/9/14, Thu 15:02

お世話になっております。
この度はNECRONOMIDOLの百鬼夜行にお申し込み頂き有難う御座います。

当日は
14:00 集合
14:15 メイクスタート
15:50 メイク終了
というスケジュールになります。

Miro様の白塗りは

メンバー
瑳里が担当することになりました。

順番は4番です。
メイク時間はおひとりさま10分になります。

また、メイクにつきましては顔の白塗りのみになっており、アイメイクやリップなどの準備は御座いません。
ご希望の方は各自でご用意頂けると有難いです。

※衣装に関して
基本的に上下黒服であれば構いませんが、企業ロゴやグループ名のあるものはなるべく避けて頂くようお願い致します。
また、お荷物も同様黒で出来るだけ少ないお荷物でお越し頂くか、ロッカーなどに預けて頂けるようお願い出来れば助かります。
(MV撮影が入る為このようなお願いになっております、ご協力をお願い致します。)

2017/9/17, Sun
14:30〜16: 00 代々木みんなの会議室


16:00-17:00 原宿駅〜竹下通り〜明治通り〜裏原宿〜表参道〜裏原宿渋谷方面

17:00-17:30 明治通り〜ファイヤー通り〜渋谷駅前(雨天のため恵比寿リキッドルームは断念)


NECRONOMIDOL‏ @NECRONOMIDOL 9月17日
「白塗り百鬼夜行」
大雨の中ご参列有難う御座いました!
本当に感謝しております。
9/30は恵比寿LIQUIDROOMで会いましょう!



NECRONOMIDOL - ABHOTH 白塗り百鬼夜行ドキュメント


ネクロ魔の
リキッドワンマン
観においで



SCREAMING FOR VENGEANCE
ONE MAN TOUR FINAL
BEYOND THE REALMS OF DEATH
9月30日(土)
恵比寿LIQUIDROOM
op18:00/st19:00
ネクロ魔BAND有り
手売りチケット発売中
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『JAZZ ART せんがわ2017』@調布市せんがわ劇場 2017.9.16(sat)・17(sun)ヒカシュー/ヴォク・カラーズ/七尾旅人etc.

2017年09月20日 03時04分09秒 | 素晴らしき変態音楽


JAZZ ART せんがわ2017
祝・第10回


いい音が息づく いい街に近づく いい風を感じる

飼いならされた耳が大空にはばたく時
親密になることで知性が野生を連れて来る

よりローカルに よりワイルドに よりディープに

お祭りではなくてコミュニケーションの5日間
音楽は生命の力を育ててくれる




2013年からほぼ毎年通っているローカル国際音楽フェス『JAZZ ARTせんがわ』の記念すべき第10回目。過去最長5日間の開催となった。平日の夜公演もいずれもユニークなプログラムばかりだったが、スケジュールの関係で行けず、土日の2日間3つのプログラムを観た。先日のスーパーデラックスで会ったジャズ関係の知り合いに「JAZZ ARTせんがわに来ますか」と尋ねたところ、「縁がなくて・・・(行ったことが無い)」という返事だった。筆者が通うきっかけは灰野敬二が出演したことだが、そこから生まれたせんがわとの縁に感謝するばかりである。願わくば多くの人が何らかのきっかけで縁を結んでいただきたいものである。

9月16日(土) 13:30 - 15:00
巻上公一ディレクション
VocColours(ヴォク・カラーズ)with 北陽一郎/小森慶子×モーガン・フィッシャー×巻上公一 Alive Painting:中山晃子


VocColoursの面々とは、2015年にモスクワから北に電車で23時間もかかる街、アルハンゲリスクの有名なジャズフェスティバルで会った。いい大人が自由奔放に声で遊んでいる姿は、多くの観客の気持ちを解放してくれることだろう。兼ねてから交流のある北陽一郎が加わる。そしてモーガン・フィッシャーの豊かなキーボードの演奏と小森慶子のクラリネット、巻上公一のトリオは初顔合わせのマジックを企画している。

VocColours/ヴォク・カラーズ(即興ヴォイスグループ)、北陽一郎(Tp、Laptop)
小森慶子(Cl)、モーガン・フィッシャー(Key)、巻上公一(Vo etc.)
中山晃子(映像)

●小森慶子×モーガン・フィッシャー×巻上公一

(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

巻上のテルミンとヴォイスとコルネットと尺八の奇矯さに小森のクラリネットとバスクラの優雅さ、モーガン・フィッシャーの玩具やキーボードの悪戯っけが相俟って、ちょっとエキセントリックな午後のひとときを楽しむ。チェンバロやハープやオルガンなど様々な音色を駆使したフィッシャーのプレイが、色彩豊かなリキッドライトと共振して夢みる時間を創り出した。

●VocColours(ヴォク・カラーズ)with 北陽一郎


転換中に客席で観ていた外国人男女4人が立ち上がってステージに。彼らこそ巻上が「年齢が僕より上でおじいさんおばあさんっぽい」と語ったドイツの即興ヴォイスグループ、ヴォク・カラーズ。一見普通の初老の観光客風だが、歌い始めたとたん吃驚。おじいさんおばあさんが身を捩って奇声を上げたり囁いたり咳き込んだりげっぷをしたり朗々たる声で歌い上げたりやりたい放題。北陽一郎のアンビエントな電子音やトランペットと融合すると、一幕のミュージカルを観ているような気分になる。もちろんストーリーの無い(読めない)音楽劇である。アンコールで小森,フィッシャー、巻上が加わったが、一番楽しそうだったのは5人の異能声楽家たちであった。驚きと笑顔と溢れたステージだった。


CLUB JAZZ屏風&公園イベント
次の劇場公演までの間、生憎の小雨まじりの天気の中、散歩がてらに屋外イベントを冷やかした。

●白石民夫×諏訪創×mehata@公園イベント/仙川駅前公園


丁度来日していたニューヨーク在住のサックス奏者・白石民夫が出演。遠くからでも独特の突き刺さる高周波音が聴こえてくる。公園は子供たちの遊び場なので、一番楽しんでいたのは幼児から小学生の子供たち。出演ミュージシャンの楽器を借りて思い思いに遊んでいる。白石は少し離れて誰もいない空間に向けて音を発している。その姿は30年前に東大のイベントで観たときとほとんど変わっていない。来日してからぎっくり腰を煩って体調不良と言うが、演奏の手抜きは一切無し。孤高の地下鉄ミュージシャンの矜持はせんがわでも異彩を放った。

●VocColours@CLUB JAZZ屏風


雨が酷くなり、仙川駅前で行われていたCLUB JAZZ屏風は屋根のあるショッピング広場に場所を移して開催していた。丁度ヴォク・カラーズがJAZZ屏風に入るところ。畳2畳の空間にメンバー4人と日本人パフォーマーが入り、お客は子供二人。屏風の中から聴こえる様々なヴォイスに周りを囲む観客も興味津々。屏風を開けて楽しそうにパフォーマンスするメンバーたちの笑顔が笑いを誘う。外にいるミュージシャンも参加して、世界で一番小さなライヴハウスは大盛況。『お祭りではなくてコミュニケーション』というJAZZ ARTせんがわの精神が最も顕著に体現されていた。


9月16日(土) 16:30 - 18:00
坂本弘道ディレクション
「サイレント映画との出会い」

南方美智子/七尾旅人×坂本弘道 with 映画上映・喜劇映画研究会

喜劇映画研究会所蔵のアーカイヴからを音楽家が自ら映画を選んでのコラボレーション。生ピアノにエレクトロニクス、繊細かつエネルギッシュな音世界を構築する南方美智子のソロ、驚異的なライヴパフォーマンスで未踏の領域を切り開く、音楽の求道者、七尾旅人は坂本弘道とのデュオ、果たしてどんな世界が立ち上がるのか、ぜひ目撃してください。

●南方美智子× バスター・キートン 「文化生活一週間/キートンのマイホーム(1920)」


バスター・キートンは益田喜頓(あきれたぼういず)の元ネタ、程度の知識しか無かったが、銀幕のキートンは水も滴る好男子。相手役の女優も怖いほど美しい。美男美女によるドタバタ喜劇は、南方による場面にあわせたキーボード演奏により、目が離せないほどスリリングな活劇と相成った。効果音も含め心象表現豊かな演奏は、このままパッケージしてニューバージョンとして公開したら話題になりそう。映画に出てくる不思議な形の家に憧れて、実物大で再現してしまったアーティストがいるというのも納得。

●七尾旅人×坂本弘道


人気シンガーの七尾旅人は坂本とデュオでせんがわ劇場に登場。シンガーソングライターとして他の歌手に曲を提供する一方で即興ライヴも積極的に行う七尾と、坂本のチェロから流れ出す自由に満ちた音色により、楽曲と即興を自然に行き来するイマジネーティヴな演奏を繰り広げた。自ら選んだ喜劇映画の名場面集を背景にした二人の演奏は、当然ながら画面とシンクロしていないが、七尾の描く哀感に満ちたメロディを聴いていると、笑いの裏にある深い哀しみや当時全盛を誇った数多くの喜劇俳優たちの行末に想いを馳せて、思いがけず涙が頬を零れた。


9月17日(日) 19:30 - 21:00
巻上公一ディレクション
ヒカシュー×クリス・ピッツィオコス


ニューヨークでここ数年で頭角を現したサックス奏者のクリス・ピッツィオコスは、初来日。とてもサックスとは思えない音が超ハイスピードで連射されます。そんな彼のソロとヒカシューとのコラボレーション。これは刺激的な組み合わせになるはずです。すでにヒカシューの秋の新作アルバム『あんぐり』の録音にクリスが参加するなど、交流ははじまっていて、息もぴったり。(巻上公一)

ヒカシュー[巻上公一(Vo,Theremin,Cornet)、三田超人(G)、坂出雅海(B)、清水一登(Pf,Synth,B-Cl)、佐藤正治(Ds)]
Chris Pitsiokos クリス・ピッツィオコス(sax)、沖至(tp)

●クリス・ピッツィオコス・ソロ


クリス・ピッツィオコス@調布せんがわ劇場『Jazz Artせんがわ2017』 2017.9.17(sun)

●ヒカシュー+沖至+クリス・ピッツィオコス


JAZZ ARTせんがわには第1回からすべて出演しているヒカシューのステージ。実は筆者が彼らのライヴを観るのは主にせんがわなので「かつてのテクノポップが実験的なバンドに変貌した」と感慨を抱いていたが、先日都内のライヴハウスでワンマンライヴを観た時、初期の曲を多数含むポップな楽曲中心で意外な驚きを覚えて、巻上に「想像以上にロックバンドですね」なんて失礼な感想を吐いてしまった。即興や実験性を取り入れたJAZZ ARTせんがわでの演奏の方が特殊であることはよく考えればわかる筈。まったく面目ない。
ヒカシュー「ヒカシューの夏 2017」@吉祥寺STAR PINE’S CAFE 2017.8.24(thu)

さて、そんな筆者の思い込みに応えるようにこの日のステージも変幻自在のアメーババンド(?)ヒカシューの本領発揮。ニューアルバム『あんぐり』収録の「いい質問ですね」にはじまり、奇想天外な歌詞とメロディと楽曲展開の嵐。曲中のインストパートが拡大され、ギターソロやドラムソロも炸裂する演奏家集団の心意気を見せる。後半、沖至が客席からおもむろにステージに上がりトランペットで参加。さらにクリス・ピッツィオコスも呼び込み、二管(時に四管)の即興演奏が繰り広げられた。特にピッツィオコスは初めてのヒカシューの曲で展開すら覚束なかったと思われるが、機転の利いた演奏で、沖との二重奏も見事にこなした。まさか来日初日に日本のジャズレジェンドと共演するとは思ってもいなかっただろう。そんな出会いこそ、JAZZ ARTせんがわならではのコミュニケーションの魅力に他ならない。終演後ピッツィオコスやヴォク・カラーズのメンバーや日本の若手ミュージシャンが談笑するロビー風景にその想いを強くした。

せんがわで
出会った仲間
また会おう

JAZZ ART せんがわ 2017  プロデューサーによるプログラム紹介!

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【来日記念】動画で観るクリス・ピッツィオコス Part2:最初期 2012年10月+最新 2017年8月

2017年09月19日 08時27分23秒 | 素晴らしき変態音楽


●2012年10月22日 Death By Audio, New York / Chris Pitsiokos & Weasel Walter
クリス・ピッツィオコスがコロンビア大学を卒業してブルックリンに出て最初のライヴは2012年7月28日フリーダム・ガーデンでのウィーゼル・ウォルターとのデュオだった。そのときのライヴ・レコーディングが彼の最初のリリース『アンプランド・オブソレセンスUnplanned Obsolescence』(ugExplode Kinited Vinyl 100 copies)となった。下記動画はその3カ月後のライヴ。大学という閉ざされた箱庭からニューヨークの無限の可能性が広がる世界へ飛出し、開放感と自由を謳歌するように、それまでの20年間に培った音楽性とテクニック全開で吹き捲くるエクストリームなプレイを展開している。この頃はエレクトロニクスも使っていた。ハードコア/メタルコア/ジャンクロックの世界でも活躍するウィーゼル・ウォルターがクリスの激情を受け止めながら、更に可能性を引き出そうと鼓舞しているのが頼もしい。ウィーゼルは現在でもクリスの重要な先輩であり相棒である。

Chris Pitsiokos & Weasel Walter [1/3] - at Death By Audio - Oct 22 2012


Chris Pitsiokos & Weasel Walter [2/3] - at Death By Audio, Brooklyn - Oct 22 2012


Chris Pitsiokos & Weasel Walter [3/3] - at Death By Audio, Brooklyn - Oct 22 2012




●2017年8月13日 Downtown Music Gallery +同年8月17日 Elastic / Chris Pitsiokos solo
クリス・ピッツィオコスはブルックリンに移転して以来、生計を立てる為にCDショップ「ダウンタウン・ミュージック・ギャラリー」で働いている。レコード/CD小売店が無くなっているニューヨークでほぼ唯一の前衛音楽・実験音楽専門ショップとして知られる同店では、定期的にアーティストのインストア・ライヴが開催されている。東京でいえば水道橋Fttariのような感じだろうか?店員のピッツィオコスも何度も出演しており、白石民夫や川島誠と出会ったのもここだった。日本ツアーの一ヶ月前のソロライヴは、5年前の戦闘的なフリークトーンと高速タンギングの嵐ではなく、ロングトーンのドローンや音響的アンビエントノイズを含む思索的な演奏に変貌している。しかしそれはひとつの地点から別の地点へ移動したのではなく、既に持っている世界に新しい世界が融合され拡大進化している過程を示しているに過ぎない。「即興」とは一回性の物であり、何が生まれ何が見えるかは、その時々の息づかい次第である。その4日後Elasticでのソロ演奏はまた別のベクトルの音楽の旅へ誘ってくれる。

Chris Pitsiokos solo @ Downtown Music Gallery 8-13-17 1/2


Chris Pitsiokos solo @ Downtown Music Gallery 8-13-17 2/2


2017 8 17 Chris Pitsiokos @ Elastic #1


2017 8 17 Chris Pitsiokos @ Elastic #2


日本ツアー
まだまだ続く
音の旅

クリス・ピッツィオコスからのメッセージ


Chris Pitsiokos Japan Tour with 吉田達也 
9/19(火)名古屋なんや
http://www.nanyagokiso.com
open 18:30 start 19:30
advance ¥2500 door ¥3000 (+drink order)
with SAX RUINS

9/20(水)大阪Studio T-BONE
open 19:00 start 20:00
advance ¥2500 door ¥3000 (+drink order)
guest:有本羅人(trumpet/bass-clarinet)
フード提供 アンクル・アント農園(無農薬野菜を使ったおばんざい)
【Studio T-BONE】大阪市浪速区木津川1-2-6児島ビル1F
予約・問合せ rotaunimayohu@gmail.com 080-4028-1928(有本)

9/21(木)和歌山MOMENTS
https://moments-wakayama.tumblr.com
open 19:30 start 20:00
advance ¥2500 door ¥2800(+drink order)
Opening Act/the birth for nil
お還りなさい https://okaerinasai2010.tumblr.com

9/22(金)高松TOO NICE
http://impulse-records.main.jp/toonice/
open 19:00 start 19:30
advance ¥2000 door ¥2500 (+drink order)
with がしゃどくろ, 5cm assholes, teratova, Dead pudding

9/23(土)松山音溶
http://www.oto-doke.com
open 16:00 start16:30
advance ¥2,500 door¥2,800
RUINS alone/斜陽/SPACEGRINDER

9/24(日)福山Boom Boom Bar
http://boomboombar.net
open 17:30 start 19:00
charge ¥3000 (+1drink付)
RUINS alone/クリスピッツィオコス・ソロ/クリス&吉田duo
予約は、ジャズ大衆舎 tel. 070-5304-6588
またはメールで jazztaishusha@gmail.com まで

9/25(月)神戸BIG APPLE
http://www.geocities.jp/kbigapple/
open 18:30 start 19:30
advance ¥2800 door ¥3000 (+drink order)

9/26(火)札幌PROVO http://provo.jp with大友良英
9/27(水)札幌くう http://www.sapporo-coo.com with大友良英

9/28(木)稲毛CANDY
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/
open 19:30 / start 20:00
advance ¥3500 door ¥4000 (1drink including)

9/29(金)東京BAR ISSHEE
http://www.bloc.jp/barisshee/
open 19:30 start 20:00
この日はクリスのソロのみになります
投げ銭制(別途チャージ500円+ドリンクオーダー)

9/30(土)秋葉原GOODMAN
with 吉田達也/広瀬淳二/JOJO広重/スガダイロー
http://clubgoodman.com
open 19:00 start 19:30
advance ¥3000 door ¥3300 (+drink order)

詳細は以下から
http://magaibutsu.com/mgb/cp/
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