A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

変らぬ歌心~スピッツ「シロクマ/ビギナー」

2010年09月30日 00時37分32秒 | こんな音楽も聴くんです
結成23年になる長寿バンド、スピッツの37枚目のシングルがリリースされた。

私にとってスピッツは特別な想い出のあるバンドである。
彼等を本格的に聴き始めたのは1998年のアルバム「フェイクファー」からだが、当時私は道ならぬ恋に身を焦がしており、その頃の想いを象徴するのがこのアルバム、そしてスピッツというバンドなのである。

以来草野マサムネ氏の描くメランコリックで甘いメロディーには抵抗出来ない。彼等の凄いところは20年以上たっても初心を忘れていない所以である。今回のニュー・シングルでも何処か懐かしいフレーズには涙を止めることは出来ない。
「シロクマ」がメナードの、「ビギナー」がゆうちょ銀行のCMソングというダブル・タイアップ・シングル。
スピッツHP

スピッツの
甘く切ない
恋の味

10月27日には13thアルバム「とげまる」が控えている。

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超高級マンション

2010年09月29日 00時21分37秒 | トレンド・ウォッチング
月の家賃が531万円という超高級マンションが代官山に登場することで話題となっている。
住友不動産は15日、月額家賃を最高で531万円に設定した高級賃貸マンション「ラ・トゥール代官山」(東京都渋谷区)が月内に完成すると発表した。
平均でも家賃は181万円、専有面積が240平方メートルに達する。企業経営者や外国人ビジネスマンが主な入居者となりそうだ。
7階建て、地下1階で総戸数は139戸。家賃最高額の部屋は最上階にあり、専有面積で500平方メートルを超える。

この家賃
払える人が
いるんだなあ

武富士が倒産するという世の中に。
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灰野敬二+石川浩司+臼井淳一@新井薬師スペシャルカラーズ10.9.26(sun)

2010年09月28日 00時25分17秒 | 灰野敬二さんのこと
昨年の5月に行なわれた異種格闘技的(?)完全即興セッションが再び開催された。

この組み合わせはもう一度観たかった。一見何の接点もなさそうな二人の共演は普段味わえない不思議な空間を産み出していて印象に残ったからだ。

今回も臼井氏が主催する形で実施されたこのセッションは60名限定。雨にも拘らず満席に近い入りで盛況だった。

最初に石川さんと臼井氏の二人で演奏。臼井氏は笙、ヴァイオリン、ギターを演奏。石川さんは電動歯ブラシを両手に持ってその振動で音を出すユニークなパフォーマンス。二人の「はいのさ~んはまだかなあ」という歌を合図に灰野さんが登場。灰野さんの「さあやろうか」との掛け声でSGを手に3人のセッションが始まる。灰野さんのシリアスなプレイと石川さんの天然のユーモア溢れるパフォーマンスが一度に楽しめるお得なライヴだ。灰野さんの歌もたっぷり聴けた。

第2部では灰野さんはブズーキ、赤いグヤトーンのフレットレス・ギター、タンバリン、ダラブッカ、フルート、発信器、竹の笛など持って来た楽器を全部使った多彩なプレイ。石川さんのヴァラエティ豊かな演奏スタイルとうまく溶け合う。時に寄り添うようで、時に突き放すようなエネルギーの放射が心地よく会場を満たす。気持ちよく酔えた夜だった。

陰と陽
ひとつに重なる
異空間

正月には「たま」の軌跡を描いた映画が公開予定とのこと。

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ネコ動画2

2010年09月27日 00時22分14秒 | 動画の歓び
暇な時はYou Tubeでネコ動画を探している。
無数にあって飽きない。



ネコがいる
ただそれだけで
面白い

ニャーゴ。
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六本木 Super Deluxe

2010年09月26日 00時32分14秒 | お気に入りの場所
六本木という街には余り縁がなかった私だが、Super Deluxe(SDLX)が出来てからは月に数回通うようになった。

オープンは7年前くらいになるだろうか。最初は”六本木にこんなアングラで実験的なスペースは似合わない”と思っていたが、今でも路線変更なしに営業しているのだから立派なものだ。当時はMikeという外国人が企画/ブッキングを担当していたが、最近では日本人スタッフが中心になって運営されているようだ。

SDLXの魅力はその柔軟な企画力、音響の良さ、フロアを自由にレイアウト出来る機能性だろう。
私にとっては会社から歩いていける距離にあるので便利だ。個人的には吉祥寺や高円寺など中央線沿線のノリが好きなのだが、SDLXの至便さには叶わない。

不満を言うならドリンク700~は高いということと、スノッブな客が多いことくらい(最近減ってきた)。

新宿Pit Inn(ジャズ)と新宿ロフトや東高円寺UFO CLUB(ロック)と高円寺ペンギンハウスや新宿裏窓(アングラ)の全てを網羅しているところが、SDLXの魅力である。
最近はどのイベントに行ってもお客さんが結構入っているので心強い。
SDLX HP

月一は
SDLX
行きましょう

東京ミッドタウンや六本木ヒルズより楽しいぞ。
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金は天下の回り物~オリヴァー・ストーン監督「ウォール・ストリート」

2010年09月25日 00時16分14秒 | 映画やDVDのこと
オリヴァー・ストーン監督映画「ウォール・ストリート」の試写会が当たったので観て来た。

昨年の「リーマン・ショック」と世界恐慌を元ネタに金融業界の陰謀渦巻く世界を描いた、オリヴァー・ストーンらしい社会派ドラマだ。

<ストーリー>若き投資家ジェイコブの順風満帆の人生は、たった一日で崩壊した。彼が勤める会社が突然の経営破綻に追い込まれ、父親のように慕っていた上司は自殺。ジェイコブ自身も資産を失ってしまったのだ。巨大マネーを動かす強欲な男ブレトンが黒幕だと知ったジェイコブは復讐を誓い、最愛の婚約者ウィニーの父親である元カリスマ投資家ゲッコーに接近する。断絶状態の娘との仲を取り持つことと引き替えに、刑務所を出たばかりのゲッコーを復讐計画に利用することがジェイコブの狙いだった。

金融業界の専門用語が出てくるので最初はとっつきにくかったが、慣れてくると爽快な復讐劇とラヴ・ストーリーが共存した世界に引き込まれていった。特にゲッコーを演じるマイケル・ダグラスがいい味を出していた。中々面白い映画だった。
ウォール・ストリート公式サイト

金融界
生き馬の目を抜く
怖いとこ

来年の正月公開。
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中原昌也「集まれ!IQ84以下!」@六本木Super Deluxe 2010.9.22(thu)

2010年09月24日 00時40分23秒 | 素晴らしき変態音楽
中原昌也氏「IQ84以下」出版記念イベント。
ライブペインティング:中原昌也 / ライブ:ジム・オルーク、ULTRAFUNCTOR (伊東篤宏+MicroDiet)、TAZIO (from仙台)、CARREということで、中原氏は演奏しないものと思って出掛けた。

SDLXでは別の企画「Le Dernier Cri ポスター展」が開催されており、壁中にアーティスティックなポスターが展示してある。"こんなに上手なアートに囲まれて絵を描くのはとてもやりにくい"と中原氏。それでもステージ後ろに貼られた3枚の画用紙に絵を描いていく。

正直言って演奏される音楽には余り興味がなかった。演奏に合わせて中原氏がどのように絵画の制作を進めていくのかということに関心があった。しかし、ライヴが始まってみると、流石中原氏のイベント、音楽的にもとても楽しめる内容だった。

最初はULTRAFUNCTOR。伊東氏のOptronは何度も観ているから意外性はないがMictoDiet氏のテクノビートに乗ると自然に身体が反応してしまう。
それは次のCARREも同様でテクノイズがワクワクするような空間を産み出す。中原氏も途中で演奏に参加した。やっぱり根は音楽家である。
ジム・オルーク氏は12弦ギターで心が洗われるような瑞々しいメロディーを紡ぎ出す。夢見るような時間だった。
最後が仙台から来たTAZIO。うら若き女の子ds&gのデュオである。何とこの日が初ステージだという。彼等が嬉しい驚きだった。変則ハードコア・バンド。あふりらんぽやStoned Green Applesを想わせるが、もっと荒削りでストレート。アンコールでは中原氏が加わり、ハードコア+ノイズの凄い演奏を聴かせてくれた。
そうこうする内に絵も完成。中原氏らしい幻想的で愛らしい作品になった。

中原君
あなたの感性
信じます

3日連続ライヴという強行軍だったが、このイベントは期待が大きくなかった分、心の底から楽しめた。サインも貰いハッピー気分で帰路についた。





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Non+灰野敬二@仙川 Tiny Cafe 2010.9.21 (tue)

2010年09月23日 02時25分52秒 | 灰野敬二さんのこと
1980年代初期にNon Bandを率いてニューウェイヴ・シーンで活躍した女性ベース&ヴォーカルのNonさんと灰野さんの共演。ドラムに吉田達也さんを加えたトリオでUFO Clubで共演したことはあるが、デュオは初めてとのこと。

タイニーカフェはその名の通り小さなスペースで、30人限定のライヴなのも納得。私は灰野さんに蹴っ飛ばされそうなほど近いところに腰を下ろす。

マイクやPAも無く、生声の演奏だ。最初はそれぞれがソロで各15分位。天真爛漫なNonさんの元気のいい歌と、ブズーキを弾きながら搾り出すような歌を聴かせる灰野さん。
続いてNonさんがベース、灰野さんが発信器でのデュオ。灰野さんは発信器のスピーカーを手で押さえたり、振ったりして音響を変化させる。Nonさんの弾くポップなベースラインと意外に相性がいい。二人が交互に歌い、25分程で休憩。

第2部では灰野さんがSGを弾く。最初はピック無しで爪弾くように、次第に激しいカッティングに変化していく。アンプの真ん前だったので耳がやられた。子供のように楽しそうなNonさんと、いつものように鋭いフレーズを繰り出す灰野さんの対比が面白かった。35分くらいの演奏。

前日の静寂のような灰野ワールドの爆発も素晴らしいが、この日の様な気の置けない相手とのこじんまりとしたセッションもいいものだ。Nonさんが「灰野君」と呼んでいたのが印象的だった。

Nonちゃんの
笑顔がとても
眩しかった

PS.私の隣でライヴを観ていたY沢さん、もしこのブログを読んでいたら、コメント欄からご連絡ください。よろしくお願いします。

PS2.昨日のブログになんばジャズ+梅津和時のライヴ映像を追加しました。文章も一部訂正しましたので再読ください。


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静寂(灰野+ナスノ+一楽)他@六本木 Super Deluxe 10.9.20(mon)

2010年09月22日 00時58分10秒 | 灰野敬二さんのこと
ネットCDショップノFtarriとインディ・レーベルDoubt Music共催によるイベント「Ftarri Doubt Music Festival」の3日目。
どちらもアンダーグラウンドな音楽に力を入れており、出演者も外国勢も含めユニークなものだった。

この3日目には灰野さんがナスノミツル氏(b)、一楽儀光(ds)と結成したブルース・バンド「静寂」がデビューするのだ。私の興味は全てそこにあったといっていい。
杉本拓氏のひたすら眠気を誘う微音のギター演奏の後、フェスティバルのトリとして静寂の3人が登場した。それまでは実験音楽/フリー・ジャズの少しノスタルジックな気分のあった会場の雰囲気がガラッと変わる。
灰野さんは珍しくSGの他に赤いグヤトーン製60'sビザール・ギターをプレイした。以前ブルース・バンドをやりたい、灰野さんから聞いた時は、レスポールJr.を使うと言っていたので、少しでも違った試みをしたかったのかもしれない。
のっけからベースとドラムが重い断続的なビートを叩き出す。灰野さんはグヤトーンを手に襲い掛かるような迫力のあるヴォーカルを聴かせる。バンド名通り静けさを湛えた曲もあったが、ピンと張り詰めた緊張感はそのままだ。「ブルース」と灰野さんが言う時、それは音楽のスタイルを表しているのではない。古のブルースに込められた情念や怨念の発露としての表現の姿勢をブルースと呼んでいるのだ。正に情念の塊のような演奏だった。最後は「Born To Be Wild」を凄まじい展開のアレンジで聴かせて終了。イベントだから短めのステージだったが、この為だけにこのフェスティバルの存在意義があった、と言っても過言ではないだろう。
先日の不失者といいこの静寂といい、最近の灰野さんの充実振りは信じられないほどだ。静寂に限って撮影禁止だったため、動画で紹介できず残念。

その他に観たのはテニスコーツ (さや, 植野隆司) + 梅田哲也 、Tim Olive + Anthony Guerra + 大城真 、向井千惠 + Tetragrammaton (TOMO, Cal Lyall, ノブナガ・ケン) 、ナンバ・ジャズ (山本精一, 芳垣安洋) + 梅津和時 、杉本拓。
特にナンバ・ジャズの21世紀型フリージャズが印象的だった。
このようなアングラで前衛的なイベントに満員の観客が集まるなんて素敵じゃないか。

静寂の
音の中には
咆哮が

静寂はDoubt Musicから2枚のCDを10月11日に同時発売する。その1枚のタイトルは「Mail from FUSHITSUSHA」、邦題は「不失者の秘儀伝授」! この日に先行発売で購入したが物凄くいい内容だ。
もう1枚は「You Should Prepare To Survive Through Even Anything Happens」、邦題は「何があっても生き抜く覚悟の用意をしろ」。最近の灰野さんのライヴに通っている人には待望の楽曲を収録。こちらも必聴。

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予想以上にシリアスな~中原昌也「IQ84以下」

2010年09月21日 00時26分25秒 | 書物について
中原昌也氏の初の絵画集が発売された。
136ページに及ぶ描き下ろしの作品集。今までもCD/書籍のイラストや個展等でユニークな感性を評価されてきた彼のペインティングの才能が120%発揮された傑作である。
しかも今までの作品に顕著だったどこかユーモラスな楽天性よりも、シリアスでペシミスティックな雰囲気が色濃く、自らの存在に疑問を呈しているようにも思える。
初版限定でイメージCD/ポスター・カバー付。

初めての
画集に込めた
怨念よ

書き下ろしのショートストーリーも掲載されているので、中原氏の小説のファンも見逃せない。
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