A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【実録】REAL MODERN MUSIC Talk Show Part1 〜モダーンミュージック開業からPSFまで〜

2020年02月18日 00時24分52秒 | 素晴らしき変態音楽


REAL MODERN MUSIC Talk Show Part1
〜モダーンミュージック開業からPSFまで〜

2020年2月16日(日) 12:00〜
東高円寺UFO CLUB Charge:¥1000+D

司会進行:宇田川岳夫 (フリンジカルチャー)

松谷健 (キャプテン・トリップ・レコーズ/ミュージシャン)
石原洋 (サウンドプロデュサー/ミュージシャン)
小山雅徳 (ムジカロコムンド/バミューダ・トライアングル)
高桑聡郎 (web/グラフィックデザイナー)

輸入レコードショップ・モダーンミュージックの80年代
初期モダーンミュージックのスタッフだった小山、松谷、石原の三氏に初代スタッフだった高桑氏を迎え、若かりし日の生悦住英夫が創業した、ニューウェイブ、ノイズをはじめとする80年代の先端音楽の中継地点モダーンミュージックの草創期を語る(宇田川 岳夫)

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雨の日だったが昼間のUFO CLUBはほぼ満員の盛況ぶり。当時お客として訪れていた人から、名前しか知らない若者まで、是ほど多くの人の関心を集めるモダーンミュージックの黎明期の話を聞ける機会は初めて。公開できないマル秘話も多く、会場は時に笑いも起こった。80年代半ばからモダーンに通っていた筆者にとっては、お店の内情が興味深かったのと共に、ずっと客として通い詰めていた司会の宇田川氏はもちろん、当時の店員四人のレコード愛を強く感じて嬉しかった。モダーン以外のレコード店の話題も面白かった。ここには筆者の箇条書きのメモを元にトークの内容の一部を掲載した。図版は宇田川岳夫氏作成のプレゼンスライドを提供いただいた。

●モダーンミュージックの軌跡
1980年9月開業
1980年前半 レコード店黎明期
1984年 P.S.F Records設立
1992年 雑誌G-Modern創刊
2014年3月 実店舗営業終了
2017年2月27日 生悦住英夫氏逝去



●高桑聡郎:80〜82年
学生時代ヴァージン・ファンクラブの会長で、下北沢・五番街でフィルム・コンサートをやっていて、店員だった生悦住氏を知っていた。青山学院大学の同期の桜井氏に「面白そうなレコード屋が明大前にできた」と誘われてMMを訪れたら生悦住氏がいたので驚いた。桜井氏は初代バイトになり、次に高桑氏もバイトを始めた。初期の在庫は6割プログレ。国内盤の王道プログレや生悦住氏の個人所有のローリング・ストーンズのブートレッグも多数売っていた。

レコードバッグ、初代は無地だったが、生悦住氏がつまらないので何とかしたいと言うので、高桑氏がたまたま近くにあったニコのLPジャケットをコピーして切り抜いて貼ったら「いいじゃない」と採用。2時間後に入稿した。高桑氏の初デザインとのこと。初期の雑誌の広告、文字はフジヤマ渡辺氏だが、デザインは高桑氏。ただし『ロック・マガジン』の広告はテイストが異なり、高桑氏のデザインではないと思われる。
初期はアパレル系の客も多かった。ヨーガンレールのデザイナーなど。
82年頃からニューウェイヴ系の取り扱いが増えた。



●小山雅徳:82~84年
高校時代に吉祥寺ジョージ~レコード舎でアルバイトしていた。ニューウェイヴ目当てでモダーンを訪店。Joy Division、New Orderなどを買った思い出。入店した頃から、小山氏は次第にニューウェイヴよりサイケが好きになった。
小山氏とプログレマニアのヌメロ上野(上野信吾)氏の2人体制、のちに西村茂樹氏(元THE LOOSE、ラウド・マシーン)が入店。
85年ころ渋谷Disk Port西武(のちのWAVE)が出来て、特に4ADのジャケットなどニューウェイヴはオシャレなイメージになっていった。



●松谷健:85年~
プログレ廃盤専門店だった下北沢エジソンの店員。お茶の水エジソンで新譜担当。新宿エジソンには行かず退職。
客として以前からモダーンに出入りしていた。自主制作カセットを販売したりもしていた。あるとき生悦住氏から誘われて、バンド活動と並行して店員として働き始める。
85年以降同時代の音楽がつまらなくなり、60年代の音楽を掘るようになった。PsychoやEvaなどの再発レーベルの隆盛と同時期。
ベーシックなものを知らないで面白いものに先にいっちゃう時代だった。ピンク・フロイドを聴かないで北欧のレア・サイケを聴くような客が多かった。



●石原洋:86年〜
83年くらいからサイケ再発レーベルにハマる。下北沢のロックバー「マキシ」のオーナーに進められてモダーンに来店。
86年に生悦住氏から買付に行ってくれないかと頼まれてロンドン~ドイツに買付旅行に。ロンドンは何もなかったが、ドイツでPilz/Ohrをはじめとするレア盤を多数買い付けし、帰国したらバイトやらない?と誘われ店員になった。

高桑氏や小山氏は学生のバイトだったが、松谷・石原氏は社会人。バンドだけでは食えないからモダーンでバイトしていた。そのため長期間店員をしていて、80年代後半からノイズとサイケ中心のカオス状態になっていった。



●モダーン・ミュージック 3大サイケアーティスト
ピーター・アイヴァース Peter Ivers
ティム・バックレー Tim Buckley
タイニー・ティム Tiny Tim

他に
Yahowha 13
David Peel
Jandek(本人の父親から直接購入していた)
Shaggs
Silent Records (Sweden)
Plasticland (80’sサイケリバイバルで生悦住氏の一押し)



●モダーン&生悦住氏にまつわるエピソード
開店当時から客を選別していた。いち早くコピー機を導入したので、明治大学の学生が試験時期になるとコピーを取りに来た。一緒に来た女の子がレコードを見はじめると、生悦住氏は追い出すためにメルツバウやメタル・マシーン・ミュージックを大音量で流した。すぐかけられるようにカセットテープを用意していた。

モダーン開店の前は東宝レコードのアンテナショップだった模様。そのため東宝レコードの四人囃子のLP多数在庫があった。カウンター奥の窓のない小部屋に在庫多数有り。トイレもあったが荷物で入れない状態。トイレの窓から泥棒が入り盗難事件も起こった。犯人が転売しようとして発覚、全部回収出来た。

隣のパーマ屋「寺田美容室」のママがジャックスの水橋春夫氏の親戚だった。モダーンに貼ってあったジャックスのポスターを見て「(早川)義夫ちゃんのレコード!」と喜び、自分の持っていた(買わされた)レコード売ってくれた。

現在レア盤の自主制作LP『ジャックス・ライヴ』を売りに来た人がいて高く買ったら、次の日ダンボール1箱分持ってきた。LP制作関係者だった模様。最初は高く売っていたが最後は3500円で売っていた。



生悦住氏はローリング・ストーンズやブルース・スプリングスティーンも好きだったが、店に置くと他のロックも置かなければならなくなって普通の店になってしまうからと言って避けていた。

80年代半ばから日本のインディーズの売り込みが多かったが、生悦住氏は気に入らないものは断固として断った。ハードコアバンド、チフスの売り込みを断り、怒る強面のパンクスになぜダメか理由を得々と説明し納得させた。宮部知彦、阿木譲(ヴァニティ)、佐藤隆史(ピナコテカ)、大竹伸朗(19 Juke)、地引雄一(テレグラフ)などインディーズ・レーベル関係者が出入りしていた。モダーンに置かれることがある意味でステータスだったのかもしれない。

他にも黒沢進(GS研究家)、根本敬・湯浅学(幻の名盤解放同盟)など一癖ある客がいた。
ユニークなお客さんの話は多数有り。○○○連れで来るノイズ・オンリーの客、メロトロンが入っているレコードを全部買う外国人客など。
ニール・ヒル(SPK)、パスカル・コムラード、忌野清志郎など、有名ミュージシャンも多数。



●モダーン・ミュージックとは?
当時の東京で「ロック・マガジン」に載ってるレコードを買えるのはモダーンだけだった(松谷)

生悦住氏が最終的にOKを出すが、バイトが仕入れたいものは自由に入れてくれた。その時々のバイトの趣味が反映された品揃えだった(小山)

当時はネットも配信もなく、好きな曲を聴くにはレコード店の店員になるしかなかった。得意分野のある店員が集まった(石原)

「モダーン塾」というか、学校みたいな存在。生悦住氏がいい音楽はなぜいいか、良くないものは何故良くないかじっくり説明してくれた(高桑)

お客も一緒にライヴやプロレス(アントニオ猪木ファン)、落語に連れて行ってくれた。

PSF第1弾HIGH RISE 1st LPに貼ってあった生悦住英夫氏のコメント:
「Blue Cheer, MC5, ガセネタ、SPK、全て好きな人のみお勧め。それ以外の人は聴かないでください

モダーンの
四方山話
無尽蔵

PSF設立以降の話は次回のお楽しみにしておこう。

【宇田川岳夫氏も出演。モダーンミュージックの精神を継承するDJ+LIVEイベント】


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.33
Anniversaire de l'empereur de Hérésie 異端音楽天皇誕生日


2020年2月24日 (月・振替休日) 渋谷 DJ Bar EdgeEnd
18:00 open/start  ¥1,000 incl. 1drink

Special Live Act:
Mojo Beatnik(from Hakata・投げ銭制)
DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+ DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda

盤魔殿DJ All Stars:
DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
DJ Bothis a.k.a. 山田遼
DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
DJ Paimon a.k.a. moppy

Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!

★来場者全員にZINE『盤魔殿アマルガム』プレゼント
★DJ Athmodeusによる中古書籍物販有り。G-Modern他レア本多数。

⇒詳細はこちら
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【私のB級サイケ蒐集癖】第25夜:インドア派シティ・サーファー暗黒時代〜ザ・ビーチ・ボーイズ『サーフズ・アップ』『オランダ』

2020年02月14日 02時19分08秒 | 素晴らしき変態音楽


切手集めが趣味の漫画家志望の少年だった筆者が音楽に興味が移ったのは小学校高学年の頃。テレビで観た西部劇のテーマ曲に魅了されウェスタン映画音楽のシングル盤を集めはじめた。アメリカの広大な草原やグランドキャニオン、ロッキー山脈に憧れカウボーイかグライダー乗りになりたかった。中学に入って洋楽ポップスやロックに目覚めて最初に最初に好きになったのはジョン・デンバー。「カントリー・ロード」「ロッキー・マウンテン・ハイ」という曲を歌う明るいヴォーカルは憧れのアメリカのイメージそのものだった。

次に好きになったのがザ・ビーチ・ボーイズ。ジョン・デンバーとは違うバンド・サウンドと美しいハーモニーのロックンロールが魅力だった。一番好きだった曲は「アイ・ゲット・アラウンド」。途中でマイナーに転調するコーラス部分が物悲しくて、小学生時代に大好きだった「ちいさい秋」を思い出した。しかしながら、彼らが歌うサーフィンやホットロッドやガールハントなどの洒落たライフスタイルに憧れたことはなかった。というか当時の自分にとっては全く縁のない世界だと分かっていたのである(今も同じだが)。カウボーイやグライダーの夢は覚えていたが、寧ろ自分は家の中でギター弾いたりレコードを聴いたり本を読んだりして一生を過ごす今風にいえば「インドア派」だった。だから『ペット・サウンズ Pet Sounds』(66)に犬や羊の鳴き声を入れたとか、「グッド・バイブレーション」を何十回も録音し直したとか、スタジオに砂を敷き詰めて録音したとか、ブライアン・ウィルソンの変人ぶりを物語るエピソードが自分のことのように共感できる。

The T.A.M.I. Show: Beach Boys - "I Get Around"


Good Vibrations the Lost Studio Footage


●The Beach Boys ‎/ Surf's Up Reprise Records ‎– RS 6453 / 71


『ビーチ・ボーイズ・コンサート Beach Boys Concert』(64)、『ライヴ・イン・ロンドン'69 Live in London』(70)とライヴ盤を2枚連続して買ったあと、金沢に唯一あった輸入盤専門店で購入したのが『サーフズ・アップ Surf's Up』(71)だった。当時日本盤はリリースされていなかったので、どんなアルバムか知る葦もなかったし、馬に乗った角の生えた男が項垂れたジャケットはあまりにも暗い。しかし分からないからこそ聴いてみたい、という好奇心に突き動かされて買ったのだろう。歌詞カードには干上がった沼地の写真と、サーファーとはかけ離れた長髪ひげ面のメンバー写真が載っている。収録曲はミッドテンポの地味な曲ばかり。浜辺の少年=ビーチ・ボーイズというバンド名を大きく裏切るダークでメランコリックな世界は、中学2年=廚二病の筆者の心情に余りにもピッタリだった。歌詞を翻訳しようと奮闘したが、只でさえ難解な隠喩暗喩に満ちた文学的な歌詞を習いたての貧弱な英語力では殆ど歯が立たなかった。ブライアン・ウィルソン作の「'Til I Die」だけはなんとか翻訳できて、「僕は海に漂うコルク、谷を転がり落ちる石、風に吹き飛ばされる葉っぱ、一体いつまで続くんだろう?....僕が死ぬまで」という虚無感に浸って涙を零して聴いていた。

The Beach Boys "'Til I Die"


●The Beach Boys ‎/ Holland Warner-Pioneer ‎– P-8314R / 73


次に買ったのは『オランダ Holland』(73)。76年夏にビーチ・ボーイズ3年ぶりの新作『偉大なる15年 15 Big Ones』がリリースされたが、ロックンロールのカバーばかりでいまいち興味を惹かれなかった。その前作の『オランダ』は朗読の7インチEPが付録で付いていてお得だったし、チューリップの国オランダに興味があったので購入したのだと思う。彼らの全アルバム中『サーフズ・アップ』の次に地味渋だが、絵画的な味わいのあるジャケットも気に入った。蒸気船の音で始まる「スティーム」や生まれ故郷のカリフォルニアの悲しい伝説を歌った「カリフォルニア物語」三部作など美しいメロディと凝った音作りの名曲揃い。浮遊感にたっぷりのドリーミーな音世界は、間違いなくオランダというマリファナ解放地で思う存分トリップ&リラックスして制作した成果である。付録EPの「不思議なトランジスタ・ラジオ」と題されたブライアン・ウィルソンの朗読は、ゴングの『ラジオ・グノーム・インヴィジブル』を彷彿させるラリった電波系おとぎ話。『オランダ』こそ隅から隅までサイケデリックカラーに染まった作品だと思う。

The Beach Boys - Steamboat


ドラッグとアルコール中毒に精神を蝕まれたブライアン・ウィルソンがまともな音楽活動が出来ず、他のメンバー中心になんとか活動を続けるが、セールスもチャートも低調だったこの時期のビーチ・ボーイズは、決して<迷走>していた訳ではなく、逆に内面・外面ともに理想的な<瞑想状態>を体験していたに違いない。真の<創造>に於いては売れ行きや番付など無価値な概念でしかないことは明白だ。一般的にサイケデリック・ロック黄金時代は70年代の到来と共に終焉したといわれるが、ビーチ・ボーイズにとっては「暗黒時代」と呼ばれる70年代前半こそ、遅すぎたサイケデリック・エラなのである。

阿蘭陀は
マインド・サーファーの
楽天地

▼筆者の推しメンはアル・ジャーディンである。あまりビデオに映っていないが。。。。
Brian Wilson & Al Jardine - Wouldn’t It Be Nice


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【クラシックの嗜好錯誤】第五回:やになるほどクセになる、ヤニス・クセナキスのシン・クトゥルー神話。

2020年02月13日 00時50分28秒 | 素晴らしき変態音楽


クラシック音楽が取っ付きにくいのは作曲家の名前の難しさが一因ではないだろうか。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー=コルサコフ、モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキー、イーゴリ・フョードロヴィチ・ストラヴィンスキー、ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチなど、カタカナばかりでなかなか覚えられない。それに比べてジョン・レノン、キース・リチャーズ、ボブ・ディラン、ジョニー・ロットンなど、ロック・ミュージシャンの名前はシンプルで覚えやすい。ときにはイングヴェイ・マルムスティーンやアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンといった長ったらしい名前もあるが、インギーとかノイバウテンと略せるから問題ない。だからクラシック界では名字で呼ぶのが通例になっているが、例えば多数の音楽家を輩出したバッハ一族は、「大バッハ」とか「ベルリンのバッハ」とか暗号のように紛らわしい迷宮に陥っている。

そう考えるとジョン・ケージとかピエール・アンリといった簡単な名前にアドバンテージがあるように思えるが、そんな作曲家ほど偏屈なまでに異端の音楽を創造しがちなのが現代音楽の常である。そのひとりにヤニス・クセナキスというギリシャ人の作曲家がいる。大文字で「XENAKIS」と書くと何かの記号のように見えて、藝術や音楽でなく数学の定理や科学の元素記号に近い。1922年5月29日ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人というコスモポリタンな出自のクセナキスは、アテネ工科大学で建築と数学を学び、第2次世界大戦中にギリシャ国内で反ナチス・ドイツのレジスタンス運動に加わった。戦闘で左目を失い、機銃掃射の音で聴覚も傷付けられるハンディキャップを負った。戦後は建築家として生計を立てながら、パリ音楽院にて作曲方法を学び、グラフ図形、コンピューターの確率計算、ブラウン運動など数学の理論を応用した作曲方法を発案し実践して行った。しまいには人間の限界に挑戦する超絶テクニックを要する曲を創り出し、批判されることもあった。

Iannis Xenakis - Pithoprakta (w/ graphical score)


Yuji Takahashi_Herma(Iannis Xenakis)


2001年に没するまでに、舞台音楽、管弦楽、室内楽、器楽曲、声楽、テープ音楽、ミュージック・コンクレートなど様々なスタイルで170曲以上作曲した多産な作曲家だが、筆者が聴いた限りでは、いずれも容赦のないシリアスな姿勢が貫かれており、演奏者も聴き手も真剣に対峙することを求められる。音楽と人間の関係を再定義する環境は、単なる音楽鑑賞ではなく、信仰にも似た音楽の神話体系を産み出すかのようである。実際に作品のタイトルはギリシャ語だと思われるが、その異形の響きは、クトゥルー神話の邪神の名前に酷似している。

【クセナキス作品タイトル】メタスタシス(Metastasis)/ピソプラクタ(Pithoprakta)/アホリプシス(Achorripsis)/テルレテクトール(Terretektorh)/ノモス・ガンマ(Nomos gamma)/トゥオラケムス(Tuorakemsu)/ドクス - オーク(Dox-Orkh)/クリノイディ(Krinoidi)

【クトゥルー神話の外なる神】Abhoth(アブホース)/Azathoth(アザトース)/Daoloth(ダオロス)/Ghroth(グロース)/Hydra(ヒュドラ)/Mynoghra(マイノグーラ)/Ngyr-Khorath(ヌギル=コーラス)/Nyarlathotep(ニャルラトホテプ)/Yog-Sothoth(ヨグ=ソトース)

Polytope de Cluny Docu Iannis Xenakis


解体され会場内にランダムに拡散したオーケストラ、神もしくはコンピューターにしか演奏できない音階、可聴域の限界を超えた音色、晩年アルツハイマー病に侵され作曲が不可能になりつつもトーン・クラスターの羅列のみで作品を提示したまま昏睡に向かったクセナキスは、音楽の新たな領域を切り開き、新たな神話を産み出そうとしたのでは無かろうか。しかし悲しいことに、クセナキス神話体系を語り継ぐ後継者は現れてはいない。

草一本
生えない救世(くせ)に
泣き伏せる


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『都市通信』と79年の塩ビ盤〜東京ニュー・ウェイヴ'79/スジバン/シナロケ/パワーポップ/ピストルズ/ツネマツ/ミラーズ/フリクション

2020年02月12日 01時57分39秒 | ロッケンロール万歳!


1980年にリリースされたオムニバスLP『都市通信』が40年経ってCDで再発された。当時高校生だった筆者はこのアルバムの発売告知を音楽誌で見て知っていたが、レコード屋で現物を見た記憶が無い。その理由は、リリース直後にレーベル主宰者が失踪し、少数しか流通しなかったばかりか、予約金を振り込んだ人にレコードが届かない「事件」で知られる訳ありレコードだったからである(詳細は40年経って姿を現した主宰者「海賊艇K」のブログを参照のこと)。しかし、もし当時現物を見つけたとしても限られた小遣いでは買えなかっただろう。当時のメモによれば美れいとシンクロナイズはライヴを観ているが、どんなだったかは覚えていない。再発で初めて耳にしたアルバムの冒頭のシンクロナイズを聴いてとても嬉しくなった。1979年に初めて行ったライヴハウスで観た東京ロッカーズをはじめとする日本のパンクの音そのものなのである。気持ちが強すぎて吐き捨てられる言葉。言葉に追いつこうと前のめりに突進するビート。こんがらがるもどかしさを振り切ろうと足掻く楽器演奏。スピード感や切迫感は異なるが、同じ感情が他の3バンド、美れい、NON BAND、螺旋にも共有されている。リリースは80年だが、溢れ出る精神は79年の東京特有の香りがする。その香りを全身に浴びた高校2年の筆者の記憶を縁取る数枚のレコードをターンテーブルに乗せてみた。
1979年の【回想録】非常階段結成35周年記念ライヴ@初台The DOORS 2014.8.29(fri)

●スージィー&ザ・バンシィーズ『香港庭園/天の叫び』

Polydor ‎– DPQ6115 / 1978

79年3月に10日間ほどのヨーロッパ旅行で訪れたロンドンで購入したレコードの中に Siouxsie And The Bansheesのデビュー・アルバム『Scream』があった。しかしイギリス盤にはシングル曲『Hong Kong Garden』が収録されていない(日本盤には収録)。82年に大学で結成したバンドでカヴァーするために買ったシングル盤。日本独自のジャケットは愛読していたパンク雑誌『ZOO』で連載していた漫画家・森田じみぃのイラスト。後にポジパン女王として日本のガールズバンドにも多大な影響を与えるスージー・スーのオーラ全開。B面『Voices』のギターだけをバックに歌うナンバーはNICOの生まれ変わりのようだ。

Siouxsie And The Banshees - Hong Kong Garden (Official Video)



●鮎川誠/シーナ・ロケット『涙のハイウェイ/恋はノーノーノー』

Elbon ‎– BON-1014 / 1979

ラジオで聴いて痺れたシーナ・ロケットのデビュー・シングル。パンクというよりロックンロールだが、鮎川誠のリズム主体のギターとシーナのポップなヴォーカルが新鮮だった。ところが同年秋にリリースされた2ndアルバム『真空パック』がいきなりテクノになっていて失望した。プロデュースの細野晴臣への恨みは未だ消えていないが、今年1月に観たSheena and The Rokkets feat. Lucyが1stアルバム『#1』と『真空パック』の曲をメインにやっていたので改めて聴き直したら思ったほど悪くなかった。

SHEENA & THE ROKKETS 1979 涙のハイウェイ



●ブラム・チャイコフスキー『ガール・オブ・マイ・ドリームス/カム・バック』

Warner-Pioneer / Radarscope Records ‎– P-482F / Oct 1979

当時吉祥寺の近鉄(今のヨドバシカメラ)前の通りにあった電気屋DACのイベントホールで雑誌『ZOO』(後のDOLL)主催のイベントが開催されていた。アナーキーギグというライヴイベント(スピードやシンクロナイズを観た)の他にレコードコンサートもやっていて、クイズコーナーがありポスターやステッカーや見本盤がもらえた。Bram Tchaikovskyのシングル盤はアーティスト名当てクイズで正解してもらった。『パワーポップの仕掛人』という邦題通りのポップなサウンドが最高だが、あまりヒットしなかった。「仕掛人」で終わってしまった訳だ。

Bram Tchaikovsky - Girl of my Dreams - LIVE!



●Sex Pistols 『The Great Rock 'N' Roll Swindle/Rock Around The Clock』

Virgin ‎– VS 290 / 12 Sep 1979

セックス・ピストルズが解散して1年経った79年初頭にピストルズのドキュメンタリー映画のサントラ盤がリリースされた。映画は日本で公開されなかったが、マネージャーのマルコム・マクラーレンがメンバーに無断で作ったおふざけ映画と言われていた。2枚組サントラLPはオーケストラやディスコまであり支離滅裂で厳しいが、ヴォーカルが次々替わるこのタイトル・ナンバーはピストルズらしいハードパンクで悪くない。後にクレジットカードのジャケットがアメリカン・エクスプレスから著作権侵害で訴えられて発売中止になった。

【PV】 SEX PISTOLS The Great Rock'n Roll Swindle



●ツネマツマサトシ 『Do You Wanna Be My Dog・g・g!?〜き・を・つ・け・ろ/いいかげん』

Gozira Records ‎– GZ 444 / Jan 1979

たぶん最初に買った自主制作盤。ゴジラレコードの3枚目。78年の最初の2枚、ミラーズ『衝撃X』とミスター・カイト『共犯者』はレコード店で手にしたがある理由で購入しなかった。しかしツネマツマサトシはジャケットが最高にパンクで迷わず購入、勢いだけで突き進む荒削りのサウンドはまさに「これぞ自主制作」!。高校のバンドでやりたいと言ったらヴォーカリストが「歌詞が酷い」と言って却下された。それこそパンクの証であろう。

Tsunematsu Masatoshi ‎– Do You Wanna Be My Dog・g・g!? Vinyl, 7" 1979



●ミラーズ 『Out Of Order/Block Out』

Gozira Records ‎– GZ888 / May 1979

ゴジラレコードの4枚目。このシングルで聴けるコード感無視・切れ味オンリー・三三七拍子のギターはロンドンパンクともNYパンクとも異なる東京パンクの象徴といえるだろう。間違いなくフリクション時代のツネマツに匹敵する個性だと思う。79年にミラーズのライヴを何度か観たが、ヒゴヒロシの突進する歌とドラムを分断しつつ加速させるギターとベースの異物感がスリリングだった。ミラーズ解散後のアンドウとマツモトの足取りが分からないのが残念。

Mirrors ‎– Out Of Order Vinyl, 7"1979



●Friction フリクション 『Crazy Dream/Kagayaki/Big-S』

Pass Records ‎– PASS 1003 / Aug 1979

何と言っても東京ロッカーズ関連の最高傑作はこのEP。筆者は79年8月20日の発売日に吉祥寺ジョージア・ジュニア店で購入した。店員は「ヘッドホンで聴くと最高ですよ」と言っていたが、スピーカーで大音量で聴く方が79年の東京の臨場感が十二分に体験できる。何故かジャケットが大きいのか、理由をメンバーや関係者から聞いたことは無い。想像するに、当初8インチ盤の予定でジャケットを発注したら、なにかの手違いでレコード工場が7インチでプレスしてしまった、という「うっかり説」は如何だろうか? もし8インチ盤が存在しているとしたら、世界中のマニアが血眼になって探しまくるに違いない。

Friction Crazy Dream



1979年7月21日:BOYS BOYS、ミラーズ、マリア023@池袋西武デパートCITY/1979年9月29日:GLANDES(筆者のバンド)@某都立高校 

7インチ
記憶の中に
楔打つ

●Various Artists『東京ニュー・ウェイヴ'79』

Victor ‎– SJX-20122 / 1979

『東京ロッカーズ』とともに日本のパンク・シーンのドキュメントとして貴重なアルバム。ヨーロッパ帰りで「気分だけパンクス」だった筆者に「リアル・パンク」を生きる理由と勇気を与えてくれた1枚。79年6月11日の発売日に購入した。いかにもニューウェイヴ世代のB面の8 1/2とボルシーよりも、70年代日本のロックの暗さと湿気を残すA面のSEX、自殺、PAINの方が好きだった。SEXの『TVイージー』は高校のバンドのヴォーカリストも気に入り無事カヴァーした。川田良、伊藤耕に続き、ドラムのマーチンこと高安正文が去る2月6日に63歳で永眠したという。合掌。

Sex - Tv Easy



【参考動画】
Rockers documentary Tokyo 1979 / ハイパワー・ロックンロールドキュメンタリーフィルム "ROCKERS"


Japanese Punk New Wave Rare Tracks vol.3 1976-1984
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【New Disc】白昼夢のサウンドトラック『平野剛 Go Hirano / Corridor of Daylights』 #psfrecords #psychedelic

2020年02月10日 01時16分02秒 | 素晴らしき変態音楽


●Go Hirano / Corridor of Daylights
Black Editions LP:BE-008/157

Go Hirano – Piano, Pianica, Windchime, Percussion, Voice
​Roderick Zala – Guitar, Effects on “coral”

Side A
1 Airborn
2 Corridor of Daylights
3 Higan
4 Windy Shores
5 At Noon
6 Coral
7 Fragrant Olive

Side B
8 Heartstone
9 Pure Waters
10 Fireworks
11 Ice
12 Gogonohikari
13 Airstream
14. Sleep Valley (bonus track)

Engineer – Takashi Yoshida
Producer – Hideo Ikeezumi
Illustration – Kiyomi Enomoto
Artwork – Rikako Tanaka
Mastering – Elysian Masters
Originally released on CD in 2004 by P.S.F. Records, Japan (PSFD-157)

Black Editions Group

●アルバムについて(Black Editions)
平野剛のサード・アルバムは夢のような輝きを持った静かな作品。壊れやすいピアノのメロディーが風鈴や切ないメロディーに寄り添って漂う宅録フィールド・レコーディング〜遠くに虫の音が鳴り、夏の一日が夕方に向かってゆるやかに吹く風。 もともと2004年にP.S.F.により日本でリリースさた『コリドー・オブ・デイライツ(昼光の廊下)』は8月初旬の東京からの美しい魂の便りである。
光沢パールペーパー、箔押し、メタリックインクの厚紙ジャケットに収納された史上初のヴァイナル盤。 新翻訳のイラスト入トーリー・ブックレットを含む2つのインサートを封入。デジタル・ダウンロードにボーナストラック入。

平野剛による未発表の新曲を収録のカセット付きの特別セットもオンライン限定で販売中。

●アルバム・レビュー(JazzTokyo)
白昼夢の夢幻回廊に立ち昇る地下音楽家の信念
アンビエント/環境音楽ブームのおかげで、平野の音楽にも関心が集まっていると聞く。どのような形でも構わない。謎多き日本地下音楽の闇に薄暮の光を放つ秘宝がより多くの人たちの耳に届くことが、何よりも重要なことである。
レビュー全文⇒#1661 『Go Hirano / Corridor of Daylights』

●インタビュー(Black Editions)
私にとって最も大切のは、最初の飾りの無い表現欲求だった。
日本の地下音楽シーンで30年間、最もデリケートなメロディと深くパーソナルな音楽を創造して来謎多き平野剛の初めてのインタビュー。
全文(英語)⇒"The most important thing for me was that initial, unadorned expression"
*JazzTokyo次号にて日本語版インタビュー掲載予定。

ハクチューム
白昼光の
渡り廊下








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【イベント告知】2/24祝日開催。異端DJ+噂のMojo Beatnik(from博多)ライヴ!盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.33 異端音楽天皇誕生日

2020年02月08日 22時53分46秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.33
Anniversaire de l'empereur de Hérésie 異端音楽天皇誕生日


2020年2月24日 (月・振替休日) 渋谷 DJ Bar EdgeEnd
18:00 open/start  ¥1,000 incl. 1drink

Special Live Act(投げ銭制):
Mojo Beatnik(from Hakata)

In-house Live Act:
DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+ DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda

盤魔殿DJ All Stars:
DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
DJ Bothis a.k.a. 山田遼
DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
DJ Paimon a.k.a. moppy


Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!

★来場者全員にZINE『盤魔殿アマルガム』プレゼント
★DJ Athmodeusによる中古書籍物販有り。G-Modern他レア本多数。
★最初の30分はFREE ZONE。DJをやりたい方はCD/LP持参で参加できます。

TIME TABLE
18:00-18:30 Open/FreeZone 自由参加
18:30-19:00 DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
19:00-19:30 DJ Paimon a.k.a. moppy 
19:30-20:00 DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
20:00-20:30 LIVE : DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+ DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
20:30-21:00 DJ Bothis a.k.a. 山田遼
21:00-21:30 DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
21:30-22:00 LIVE : Mojo Beatnik(投げ銭制)
22:00-22:30 DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元

● Mojo Beatnik
Mojo Beatnikこと三笠隆志は2016年ソロ活動をスタート。Minimal Synth / Electro New Wave / Cold Wave サウンドに Voodoo 教の呪術的なセンスをねじ込んだ Mutant Wave ソロアーティストとして自らの特異なサウンドを構築。シーケンサーやヴィンテージシンセを使用したサウンドからは狂気が感じ取れると同時にダンスミュージックとしても素晴らしい作曲能力を発揮している。また並行してTシャツやロングスリーブなどのアパレル作品やボーンをモチーフにしたアクセサリーの製作も展開。さらに小説の小冊子も発表。デビュー音源は2曲入りカセットを自主でリリース完売。2018年4月に初のヨーロッパツアーにて称賛を浴びる活躍を見せた。その後2018年に沖縄のレーベル THINK-AND-GROW からの4曲入りのCDをリリース。Voodoo 版 New Order とでも呼べそうな怪しさタップリの 1 枚。問題作となる Synth Wave 版 Motörhead - Ace Of Spades のカバーも収録。だが、オリジナルの楽曲はカセット音源の楽曲より更なる深化を遂げている。オリジナルの楽曲がそれぞれ異なるタイプの楽曲でいて、録音も素晴らしく音圧もあり、より楽曲の素晴らしさが際立っている。New Wave~Post Punk~Synth Wave等のシンセサウンドをベースに50s〜60sのPrimitive、ObscureなR’n’Rサウンドを交配させた唯一無二のSynth Punk!サウンドそのものは70年代から80年代にかけてのGerman New Wave / Industrial / Techno に対するリスペクトがうかがえるサウンドである。さらにはMojo Beatnik 氏が大切にしている部分の歌詞にも注目していただきたい。歌詞はバロウズのカットアップの技法を駆使して作られていて、いったん作成した歌詞をハサミで切り離してばらばらにしてあとからつなぎ合わせる手法を取っている。歌詞の内容は昭和の歌謡曲の持つ情景描写や詩情を大切にして踏襲し、安部公房やジャン・コクトーといった文学者のように音楽だけにとどまらず多方面へその芸術性を展開することを目標としている。音楽を用いて世界を作り、文学に投影して脚本を書き、ショートムービーを作り、さらには効果音楽も作成するといったようなマルチメディアでの活躍を目標としている。またモチーフとしてケイオスマギック的やVooDoo教の表象を多用し、その仮面やメイク、ステージング、販売するアパレル商品などにも一貫して魔術的なイメージの閃きがある。決して見逃せないアーチストだ。
「Frenzy Beat 表皮のエゴを剥いで Frenzy Beat 晒す狂熱のパッション」
この音楽を聴いた瞬間よりあなたは Mojo Beatnik の呪いにかかっているだろう。




●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+ DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda コラボ・ライヴ
地下音楽世界へようこそ! 忘れられた名盤を発掘し続けるDJ ネクロノミコンと未だサイケリバイバルにこだわり続けるDJ Ipetam(Rie fukuda)の奇跡のコラボ、或いは化石の融合。雀百まで踊り忘れずの故事に倣い、流行を考えない音の洪水。繰り出す武器はもちろんアレ!!

DJ Necronomiconはカムオルグ(Come Organisation)Original Vinyl Only DJ+ノイズドールMichelle & Miyakoを使用。




●DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
2月24日はCurrent93やDeath in june, Nature and Organisation, Sol Invictus, Fire + Ice, Freya Aswen などカレント93関係と 映像のコラボでお見せします。






●DJ Athmodeus a.k.a.持田保
今回はゲストが話題のMojoBeatnikということなのでモンド&エキゾ、実験ダブで回す予定。イメージとしては「ジョイント咥えたヤコペッティ一行が残酷ドキュメント撮りにジャマイカのジャングル奥地に入るが遭難し酷い目に遭う」感じ???
また当日、Gモダーンを中心に持田の中古書籍を物販いたします。是非この機会に盤魔殿へ遊びに来てくださいませ。

Martin Denny "Quiet Village" from Hawaii Calls





●DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元
前衛ROCK(岩?)を中心に廻させていただきます。よろしくお願いいたします。




●DJ Bothis a.k.a.山田遼
今回は、前回紹介しきれなかった世界のインダストリアル・リチュアル・ダークアンビエントアーティストに加え、それらに精神的な部分で共通点があると思われる日本の女性ボーカルアーティストを特集します。具体的には、2018年に惜しくも解散してしまいました日本の音楽デュオ「sakana」の初期作品を中心に、同じく日本の音楽デュオ「Jack Or Jive」なども紹介できればと思います。また、私はアメリカの音楽家「Daniel Johnston」が昨年9月に亡くなっていたことをつい先日知りました。遅くなりましたが、自分なりの追悼として彼の作品も選曲していきたいと思っています。

sakana / アルファ / 1990





●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
今回は年末に評判の良かった「La Tene」を始め、ターキッシュ・サイケ、ケルト風味を感じるトラディショナルフォークやスピリチュアルでアフロ・フリーな民族トライバル・グルーヴなんぞも取り入れ混沌とした世界をお届けしたく思います!しかしながらも皆様のハートの琴線に触れるような盤魔殿に相応しいマテリアルをチョイスしましたので震えてお待ち下さいませ!!




●DJ Paimon a.k.a. moppy
日本の80年代、地下音楽は 陰鬱、過激、逸脱したものばかりではなく、ポップなものもありました。バプリーで華やかなメジャーポップスとは一線を画した80年代の日本の地下ポップを中心に選曲します。

Variètè | Good-Night Age | 1982


盤魔殿
33回目の
神経快楽

The Witch - Mojo Beatnik
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【最新海外女子ロック事情】スターベンダーズ/ドール・スキン/ハンズ・オフ・グレーテル/ザ・ソープガールズ/アズ・ディセンバー・フォールズ/デストロイ・ボーイズ/スタンド・アトランティック/ハイマーツ

2020年02月08日 00時14分08秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


1年前の2019年2月9日にYouTubeやSpotifyをググって海外の新しい女子ロックバンド事情をブログに書いた。その中には来日公演を行ったバンドもいる。しかしながら当の筆者は女子地下アイドルに加えスタークラブや亜無亜危異、ラフィン・ノーズなど80年代日本のパンクに夢中になり海外女子まで手が回らなかった。そんなことを思い出しつつタイムラインを眺めていると、ポロリ有りのえちえち海外女子ロッカーを発見。その名も泡女子(SoapGirls)という狙い定めたエロカワイさ、地下アイドルには無い大人の色香に惑わされ1年ぶりに洋ピンならぬ洋楽女子ロックを検索しまくる2日間の末、ここにブログとして公開する準備が完了した次第。前回は米国に絞ったが、グローバル化が一段と進む令和2年に相応しく英米豪痾の4カ国のカラフルな取り合わせとなった。特にポップパンクが多いのは、西暦2020年・令和2年とニコ×3のスマイルイヤーに相応しい。
【当世米国女子ロック事情】チャーリー・ブリス/スタークローラー/スケーティング・ポリー/グリム・ストリーカー/デュード・ヨーク/ヤッキー・ダスター/ナックルチワワ

●スターベンダーズ Starbenders


Kimi Shelter - lead vox/guitars
Aaron Lecesne - bass
Emily Moon - drums
Kriss Tokaji- guitars/vox.

アメリカ、ジョージア州アトランタ出身。2014年6月14日にキミ(vo,g)が以前のバンドメイトのアーロン(b)に新バンド結成を持ちかけ、ギターのクリス、ドラムのエミリーが参加し、元レディ・ガガの音楽ディレクターでギタリストのニコ・コンスタンティンのレーベルInstitution Recordsと契約し、3枚のEP、1枚のアルバム、1枚の7インチと6枚のシングルをリリースしている。イギー・ポップとケイティ・ペリーの融合と呼ばれるグラマラスでキュートなロックンロールで話題となる。日本では新鋭アパレルブランド【KOBINAI】のモデルの起用されるなど、ファッション業界からも注目の的。3月14日NEWアルバム『LOVE PTIONS』リリース予定。

Starbenders - While I Was Sleeping 監視社会 (Official Japanese Version)



●ドール・スキン Doll Skin


Sydney Dolezal - vocals, rhythm guitar
Nichole Rich - bass
Alex Snowden - lead guitar
Meghan Herring - drums

アリゾナ州フェニックス出身。音楽学校School Of Rock Scottsdaleで出会った。2013年に地元のバンドコンテストRock Revolutionで優勝、翌年アリス・クーパーの"Proof Is In The Pudding"コンテストでファイナリストとなり、マライア・キャリーの"All I Want for Christmas Is You"のカヴァーがアルバム『Alice Cooper's Taste of Christmas Pudding 2015』で収録された。2015年10月デビューEPをリリース。2017年Hopeless Recordsを契約。これまで2枚のEPと2枚のアルバムをリリースしている。パンク、メタル、オルタナ、ポップを融合したサウンドはThe Donnas, The Go-Go's, The Runawaysと比較されている。

Doll Skin - Outta My Mind (Official Music Video)



●ハンズ・オフ・グレーテル Hands Off Gretel


Lauren Tate (guitar, vox),
Sean Bon (guitar)
Sam Hobbins (drums)
Becky Baldwin (bass).

2015年イギリス、ヨークシャーのBarnsleyにて結成。UKパンク・シーンで活躍するオルタナ/グランジバンドである。精力的なライヴ活動で知られ、Wight, Camden Rocks Festival, Y Not and Kendal Callingなどのフェスティバルに出演。各音楽誌で「今みるべきバンド」と評価されている。女性の身体イメージ、メンタルヘルス、セレブ、子供時代、孤独といったテーマを激しく歌い、シュガー・コーティングされたグランジパンクの完璧なサウンドトラックと呼ばれる。DIY精神を活動方針としており、バンドのビジュアル、アートワーク、ビデオ、マーチャンダイズはすべてヴォーカルのローレン・テイトが手掛けている。

​Hands Off Gretel - Milk (Official Music Video)



●ザ・ソープガールズ The SoapGirls


Noemie Debray (guitar, vocals)
Camille Debray (guitar, vocals)

フランス生まれで南アフリカ・ケープタウン育ちのミリーとミーのダービー姉妹は南アで7,8歳の頃からストリートパフォーマンスをして12,13歳でアイドルとしてデビュー、2011年のデビューアルバム『Xperience』は南アでNO.1ヒットとなる。しかし2015年にパンクロックに転向し、トップレスにボディーペインティングの大胆なスタイルでライヴパフォーマンスし、UK/ヨーロッパでもセンセーションを巻き起こした。2015年2nd『Calls to Rebellion』、2017年『Society's Rejects』、2019年『Elephant in the Room』とアルバムをリリース。日本では2020年1月に3rdアルバムが『悩殺のジョニー・ロットン』の邦題でリリースされた。

Chains - The SoapGirls



●アズ・ディセンバー・フォールズ As December Falls


Bethany Curtis (vocals),
Ande Hunter (lead guitar/backing vocals)
Timmy Francis (bass)
Lukas James (drums)

2015年イギリス、ノッティンガムにて結成。Tonight Alive, Pvris, The 1975, Fall Out Boyにインスパイアされたポップパンクが評価されScuzz TVのベスト・アンサインド・バンドに選出された。同年12月にリリースしたデビューシングルが即座にBBCラジオで紹介され、翌年Comden Rockフェスに出演。2ndシングルリリースに続き2019年2月にデビューアルバム『As December Falls』をリリース。2020年2月UKツアーは軒並みSOld Out。

As December Falls - More To You



●デストロイ・ボーイズ Destroy Boys

Alexia Roditis - lead vox + rhythm gtr
Vi Mayugba - lead guitar + vox
Falyn Walsh - bass + vox(現在は脱退?)
Narsai Malik - drums

2015年10月にカリフォルニア州サクラメントにて結成。最初はアレクシアがドラム、ヴァィオレットが歌とギターのアコースティック・デュオだった。2017年に25th Sacramento Area Music Awardsにて3部門にノミネート。2018年Do The Bayコンテストで最大の票を集めNoise Pop Festivalで演奏した。グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが大ファンである。往々にしてRiot Grrrlsの継承者と呼ばれるが、メンバーは「女性メインだからといってそう呼ばれるのは我慢できない」と語っている。

DESTROY BOYS - American River (Official Video)



●スタンド・アトランティック Stand Atlantic


Bonnie Fraser - vocals/guitar
David Potter - guitar
Jonno Panichi - drums
Miki Rich – bass

2014年オーストラリア、シドニーで結成。2015年にリリースしたデモEPが話題になりイタリアのRude Recordsと契約、2枚のシングルをリリースしたあと2018年にアメリカのHopeless Recordsと契約しデビューアルバム『Skinny Dipping』をリリース。2019年8月にUK/EUツアー。Blink 182, The Story So Far, Justin Bieber, Silverchair, The 1975, Moose Bloodから影響を受けている。

Stand Atlantic - Hate Me (Sometimes) [Official Music Video]


洋楽の
女子パンクスは
えちえちだ

それに比べて日本女子ロックは色気よりも可愛さたっぷり。キュートなお顔で残虐ファズを鳴らすガールズガレージGSがサイコーPSYCHO!

●ザ・ハイマーツ The Highmarts


Suzu(Gt&Vo)
Haruna(Ba)
Karin(Dr)

2013年結成。2015年、ファーストアルバム「EARLY RECORDINGS」を発表。東京ガレージシーンを中心に活動を続け、2019年、サリー久保田氏プロデュースのもと「あなたが欲しいの(I Want You Bad)」7inchをリリース。立て続けに「Hey Boy/ Tallahassee Lassie」の7inchを発表、USはサンフランシスコでBurger Boogaloo Pre Partyにも出演。10月より新ベーシストにHarunaを迎え、精力的に活動中。

The Highmarts - Hey Boy MV



The Highmarts - Hey Boy MV
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【地下音楽への招待】LLEレーベル特集 第4回:プログレッシヴ・ロック奇譚と地下迷宮〜ネガスフィア/ラクリモーザ

2020年02月05日 00時57分31秒 | 素晴らしき変態音楽


日本では70年代初頭からプログレッシヴ・ロックの人気が高かった。「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり」というキャッチコピーが付けられたピンク・フロイドの70年のアルバム『原子心母』がロング・セラーとなり、フロイド、イエス、エマーソン・レイク&パーマー、キング・クリムゾン、ジェネシスの通称5大プログレバンドをはじめ、英国を中心にクラシックやジャズや現代音楽の要素を持った長尺曲をレパートリーとする「プログレッシヴ・ロック」(通称プログレ)が紹介されて高セールスを上げていた。筆者は1976年、中学2年の時に冨田勲の『火の鳥』と『惑星』を聴いてシンセサイザーに興味を持ち、たまたまラジオで耳にしたジェネシスがシンセを使っていたのが気に入ってプログレの道に入った。友人からキング・クリムゾンやピンク・フロイドのレコードを借りて心酔していたが、同時期に出てきたセックス・ピストルズやクラッシュなどパンクロックのパワーとシンプルさに衝撃を受け、長く複雑なプログレは過去の遺物として聴かなくなった。

Genesis: Live 1973 - First time in HD with Enhanced Soundtrack


しかしパンクからポスト・パンク~オルタネイティヴ(当時はこう発音されていた)に流れが変わった79年ころに別の方向からプログレに出会うことになる。レジデンツやポップ・グループが好きになり、より前衛的・実験的なロックを探し求めていた時に本屋で手にした『Fool’s Mate』に載っていた英米以外のヨーロッパ各国のロックバンドの数々に、自分の知らないロックがこんなにたくさんあるのか!と驚愕しパンク以来の衝撃を受けたのである。特にR.I.O(Rock In Opposition/反対派)に属するヘンリー・カウ(英)、ユニヴェル・ゼロ(ベルギー)、アール・ゾイ(仏)、エトロン・フー・ルルーブラン(仏)、ストルミー・シックス(伊)といったバンドの悪魔的な写真や難解なレビューを読んで、それまでに知っていたロックとは異なる禍々しいインテリジェンスを感じ、音を聴いたことがないのに憧れの存在になった。しかしながら当時ヨーロッパの輸入盤はかなり割高(LP1枚もので¥3500前後)だったので、高校生にはおいそれと手を出せなかった。その代わりに重宝したのが1979年にスタートしたキング・レコードのヨーロピアン・ロック・コレクションだった。イタリア、フランス、ドイツなど英米以外のロックの名盤が1800円で手に入るなんて、まさに革命だった。内容的にはクラシカル/シンフォニック系が多く筆者が求めた前衛性・実験性に突出したバンドは少なかったが、聴きなれない民族色のある多言語のサウンドはイマジネーションを刺激した。80年にはキング・クリムゾンが復活し話題になった。イエスやジェネシスなど往年のプログレバンドが革新性を放棄し凡庸なポップサウンドでヒット・チャートに上るのに対して、エイドリアン・ブリューのトリッキーな歌とギターとポリリズムを前面に打ち出した新生クリムゾンは革新的だった。

King Crimson - Three of a Perfect Pair (Japan 1984)


80年代前半の大学時代は音楽サークルでオリジナルのニューウェイヴ・バンドをやる傍ら、先輩のプログレ・バンドに参加した。ジェネシスの曲名をバンド名に冠した正統派プログレ中心だったが、初めて弾く変拍子の楽曲は面白く、特にキング・クリムゾンで変態ギターを弾くのが快感だった。自分のバンドはオリジナル曲メインだったが、プログレバンドの方はカヴァー曲に終始した。メンバーにオリジナル志向がなかったことが大きな理由だが、複雑な構成のプログレ・ナンバーを自分で作れる自信がなかったことも確か。そんな時手に入れた音楽雑誌『Marquee Moon』の付録のソノシートでカトラ・トゥラーナというバンドの曲を聴いて文字通りぶっ飛ばされた。これまで聴いたロックやニューウェイヴやプログレとも異質なリコーダー(縦笛)と生ピアノをメインにした奇怪なサウンド、どこの国にもない造語で歌うヴォーカル。エキゾチックでエレガントでストレンジ。日本にこんなバンドがいることに心がときめいた。それがLLEレーベルとの出会いでもあった。『Marquee Moon』には毎号ソノシートが付いていてそのほとんどがLLEのバンドだった。もちろんニューウェイヴやエレクトロニクスもあったが、雑誌で特集されたユーロプログレの記事と相まって、LLEのプログレ的な面が強く心に焼き付いた。

Katra Turana - Mortera in the Moonlight (1981)


以前取り上げたオムニバス盤にもプログレッシヴな音楽性を持つバンドが多数参加している。いわゆる正統派よりもオルタナティヴなスタイルを持つ実験的なバンドが多い。今回はLLEのプログレ迷宮を象徴する対照的な2枚を紹介する。

●NEGASPHERE / Castle In The Air 砂上の楼閣
LLE Label ‎– LLE-1007 / 1984


A1 Gear Of Cosmos
A2 Beyond Love
A3 Another Dawn Is Breaking
B1 Holly Ground Ceremony
B2 At The Last Moment

真嶋宏佳:g,vo
菅野詩朗:ds
徳武浩:b
矢田徹:key
川崎薫:syn
Recorded at Green Studio Honancho Tokyo March '84 - June '84.

キーボード奏者・川崎薫を中心に1976年高校時代に結成された。のちにプネウマと名乗りLLEの中心的役割を果たす高沢悟も初期メンバーだった。LLEには珍しく「正統派」プログレを追求するバンドである。80年にカセットアルバム『Negasphere』をリリース、81年にオムニバス『精神工学様変容』に参加。メンバーチェンジを経て84年にリリースした1stアルバムが本作である。漫画家の千之ナイフによるカラージャケットは自主制作とは思えないクオリティ。内容はキーボードをメインとするシンフォニック・ロックで、LLE作品としては正統派過ぎて逆に異端的な感じがする。曲構成やテクニック面は秀でているが、残念ながらヴォーカルが弱い。レコーディング直前にヴォーカリストが脱退し、ギタリストがメイン・ヴォーカルを担当したというから仕方ないかもしれないが。聴きようによっては東欧のバンドが下手くそな英語で歌ったレコードに通じる愛おしさを感じることが出来る。正規ヴォーカルが参加した2ndアルバム『Disadvantage』(85)でヴォーカルの弱さは改善されるが、度重なるメンバーチェンジのため、86年に活動を休止。16年に亘る休止を経て2012年に活動再開。現在はアコースティックユニットNegAcoustikaとしても活動中。2019年11月にプログレッシヴ・アイドル、キスエクことXOXO EXTREMEと共演した(観に行けず残念至極)。

Negasphere 1985 - 23NOV2017 - 05 - Holy Ground Ceremony



●Lacrymosa ‎– Lacrymosa
LLE Label ‎– LLE-1008 / 1984


A1 Opus 2
A2 Le Chant Par Blaise Cendrars
A3 Junkie's Lament
A4 疑心暗鬼
B1 Vision I (The Death Of The Bird Of Paradise)
B2 時間牢に繋がれて
B3 Vision II (The Chuckle Laughter In The Question)
B4 The Resurrection
B5 Vision III (The Secret Treaty Of The Age Of Maitreya)

齊藤千尋:b,perc,vo
ASH:vln
中田晴一:cla
佐々木正博:ds
中川毅:reco
藤田佐和子:pf,hc
Recorded at Green Studio, Tokyo, Honancho & Our House Studio Mita, Aug/Oct 1984.

カトラ・トゥラーナのベーシストで、Chihiro S.として『Fool's Mate』『Marquee Moon』の編集・ライターとしても執筆活動していた斎藤千尋は、LLEと『Marquee Moon』の橋渡しをした功労者と言われている。カトラ・トゥラーナを脱退した齋藤が82年秋に結成したのがラクリモーザだった。クラリネット、リコーダー、ヴァイオリンといった非ロック的な楽器を取り入れ、中世音楽と現代音楽がミックスされた複雑怪奇な展開の演奏は日本におけるチェンバー・ロックの草分けと言える。R.I.Oとの精神的な共通点も明らかだ。採算度外視で作られた銀箔ジャケットを含め、LLEレーベルの美学が凝縮された一枚である。アルバムはほぼインストゥルメンタルだが、85年のEP『疑心暗鬼』ではアシッドフォークシンガー小山景子をヴォーカルに起用することで、海外のバンドに比べても遜色のないハイクオリティのサウンドを実現した。93年に2nd『破船の歓び』をリリースした後活動休止。その後も齋藤はゴールデンアヴァンギャルド、まぼろしペイガンズなどのバンドを結成し、現在も精力的に活動中。日本プログレ界の影の首領と呼びたくなる。一見異様な風貌だが、本人は冗談好きでおちゃめな愛すべきキャラクターである。

MABOROSHI PAGANZ - Henriette Krötenschwanz (AMON DUUL II cover)


プログレの
道の果てには
LLE

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【永久保存版】レント・ロムスとローズ・オブ・アウトランド(Rent Romus' Lords of Outland) / 山の下で25年 (25 years under the mountain)

2020年02月02日 02時14分24秒 | 素晴らしき変態音楽


Rent Romus' Lords of Outland / 25 years under the mountain
Edgetone Records DL/CD: EDT4207

Philip Everett – drums, autoharp, electronics
Ray Schaeffer – 6-string electric bass,
Alex Cohen – electric guitar, viola da gamba
Rent Romus – alto, soprano, c-melody saxophones, flutes, kantele, percussion

1. Grown out of Stone
2. Like tears in ice
3. Ape of God
4. A Glass Darky
5. Revenge of Trees
6. Systemic Fault
7. Dark Wind
8. Under the Mountain
9. Call from the Deep
10. Homeward Bound

Recorded at New, Improved Recording, Oakland California, May 31, 2019
Mixed & Mastered by Ray Scheaffer
Cover Art by Collette McCaslin (ink on paper)
Gertude monster art logo by Vincent Rezini (Averee Repke)

【ディスク・レビュー/Disc Review】
名は体を表す。新・標題主義者レント・ロムスの25年目の覚悟。
有言実行、新・標題主義を掲げるレント・ロムスと辺境君主の信念に貫かれた異端音楽が、いつか山の下を貫通し、モンスターとなって地上に出現する日が来ることを心待ちにしている。
JazzTokyo CD Review#1662 『Rent Romus’ Lords of Outland / 25 years under the mountain』


http://www.romus.net/lordsofoutland.html
 
【バイオグラフィ/Biography】
1993年、サックス奏者/作曲家のレント・ロムス Rent Romusは、60代のドラマー、ジェームズ・ジトロ James Zitroとサン・ラのチェロ奏者カシュ・キリオン Kash Killionと一緒にトリオを結成し、シーンに登場した。その後編成は、ドラマーのアンドリュー・ボーガー Andrew Borger、ベーシストのヴィタス・ナギセティ Vytas Nagisetty、トランペット奏者のジェイソン・オレイン Jason Olaineとのカルテットになった。1994年、ロムスは志を同じくするミュージシャンと共にジャズとブルースにルーツを置きつつ、即興、メロディ、ノイズ、サウンドアートの探求にフォーカスするバンドをローズ・オブ・アウトランド Lords of Outlandと名付けた。1995年、Blondies Bar and No Grillでライブ録音された1stアルバム『You'll Never be the Same』をリリース。

その年の後半、ロムスはデンマークを訪れ、当時若手ピアニストだったジョナス・ミュラー Jonas Mullerと共演し、翌1996年にドラマーのステファン・パスボーク Stephen Pasborgと共演した。デンマークとのコネクションは続き、1997年にドラマーにデビッド・ミハリー David Mihaly、チューバにジョン・バードソング Jon Birdsong、そしてデンマーク出身のフリー・ジャズの伝説的テナーサックス奏者ジョン・チカイ John Tchicaiをフィーチャーした2ndアルバム『Adapt…or Die!』をリリースした。

90年代後半、BECKのヨーロッパツアーに参加するジョン・バードソングに代わってベーシストのビル・ノルトカー Bill Noertkerが加入。2001年トロンボーン奏者のトヨジ・トミタ Toyoji Tomitaが参加し、アルバート・アイラー・トリビュート『Avatar In the Field』とCJボロスク CJ Borosqueの詩作によるフリー・ポエトリー・プロジェクト『メタル・クアン・インThe Metal Quan Yin』をリリースした。2004年にドラマーのフィリップ・エヴェレット Philip Everettとベーシストのレイ・シェーファー Ray Schaefferがレギュラーのリズム・セクションとなり、さらにロムスの妻でノイズ・アーティスト兼トランペット奏者のCJボロスク(コレット・マッキャスリン Collette McCaslin)が加入した。

2006年以来、グループは、狂気に満ちたフリー・インプロヴィゼーションから、抽象的で社会政治的な詩、サイエンス・フィクション、ホラー、ファンタジーにインスパイアされたテーマで作曲された組曲に至るまで、独創的なアルバムを10枚以上レコーディングした。トロンボーン奏者の故トヨジ・トミタ、ギタリストのジョエル・ハリソン Joel Harrison、創作楽器のトム・ナン Tom Nunn、チェロ奏者のダグ・キャロル Doug Carroll、ヴォーカリストのジェシー・クワトロ Jesse Quattro、サックス奏者のジム・ライアン Jim Ryan、トランペット奏者のダレン・ジョンストン Darren Johnston、ベーシストのデイモン・スミス Damon Smith、ピアニストのスコットR.ルーニー Scott R. Looney、テナーサックス奏者のジョシュ・アレン Josh Allen、マルチ楽器奏者のヴィニー・ゴリア Vinny Golia、そして最近ではギタリストのアレックス・コーエン Alex Cohenをフィーチャーしている。

Lords of Outland 2019 0407 SIMM


【ディスコグラフィー/Discography】
1. You’ll Never Be The Same / JH 9493 / 1995.1.1

Rent Romus – alto & sop. saxophones
Jason “Jay O” Olaine – trumpet
Vytas “Brock Lee” Nagisetty – bass
Andrew Borger -drums

2. Adapt…or Die! (John Tchicai with Rent Romus’ Lords of Outland) / JH 9503 / 1997.5.1

John Tchicai – tenor saxophone
Rent Romus – alto & sop. saxophones
Jon Birdsong – sousaphone
Dave Mihaly – drums

3. Avatar In the Field / EDT 4001 / 2001.4.1

Rent Romus-alto/soprano saxes, voice, piccolo
Toyoji Tomita-trombone
Bill Noertker-bass
Dave Mihaly-drums

4. The Metal Quan Yin "Destinations Suite"(CJ Borosque, Lords of Outland) / EDT4011 / 2002.10.1

CJ Borosque - reading
Jesse Quattro - voice, reading
Danielle Degrutolla - elec. cello
Bill Noertker - bass
Dave Mihaly - drums
Rent Romus - reeds, reading
Toyoji Tomita - trombone

5. Culture of Pain / EDT 4028 / 2006.6.1

Rent Romus – alto/c-melody saxophones, zitherod, voice
CJ Borosque – noinput electronics, electric & acoustic guitars
Ray Schaeffer – 6 string elec fretless bass
Philip Everett – drums, perc, autoharp
Guests:
Jim Ryan – tenor saxophone
Darren Johnston – trumpet
Scott Looney – piano
Damon Smith – double bass

6. You can sleep when you’re dead! / EDT 4064 / 2008.1.29

Rent Romus – alto, soprano, and C-melody saxophones, voice, accordion
CJ Borosque – fx pedals
Ray Schaeffer – 6-string electric bass
Philip Everett – drums, autoharp, electronics

7. The Pit / EDT 4084 / 2009.4.28

Rent Romus – alto, soprano saxophones, voice
CJ Borosque – fx pedals
Ray Schaeffer – 6-string electric bass
Philip Everett – drums, autoharp, electronics

8. XV – The First Fifteen Years 1994-2009 / EDT4094 / 2009.10.20

Rent Romus – alto, soprano, and C-melody saxophones, voice, electronics
CJ Borosque- no-input pedals, trumpet
Ray Schaeffer – 6-string electric bass
Philip Everett – drums, autoharp, electronics
Guest Artist:
Kash Killion – cello
James Zitro – drums
Jason “Jay O” Olaine:trumpet
Vytas Nagisetty – doublebass
Andrew Borger: drums
John Tchicai – tenor saxophone
Jonas Westergaard -doublebass
Joel Harrison – electric guitar Dave Mihaly:drums
Doug Carroll – electric cello Tom Nunn:T-rhodimba
Toyoji Tomita – trombone Bill Noertker:electric bass Andre Custodio – electronics

9. Edge of Dark (Rent Romus’ Lords of Outland with Vinny Golia)/ EDT4112 / 2011.4.27

Rent Romus – alto, soprano, and C-melody saxophones, voice, electronics
Vinny Golia – sopranino, soprano, tenor saxophones, piccolo, voice, mukhavina
CJ Borosque- no-input pedals, trumpet
Ray Schaeffer – 6-string electric bass
Philip Everett – drums, autoharp, electronics

10. Cloudknitter Suite Live / EDT 4128 / 2012.5.8

Rent Romus – alto & soprano saxophone, voice, toys, electronics
CJ Borosque- trumpet, electronics
Ray Schaeffer – 6-string electric bass
Philip Everett – drums, autoharp, electronics

11. Thee Unhip / EDT 4129/NW0298 / 2012.6.1

Rent Romus – alto, soprano, C-melody saxophones
CJ Borosque- trumpet, analog electronics
Ray Schaeffer – 6-string electric bass
Philip Everett – drums, autoharp, electronics

12. The Proceedings of Dr. Ké / EDT 4143 / 2014.4.22

Philip Everett – drums/electronic autoharp
Collette McCaslin – trumpet, electronics
Ray Schaeffer – electric bass
Rent Romus – alto, soprano saxophone
Joshua Marshall – tenor saxophone (Tracks 2, 4, 5)
Hasan Abdur-Razzaq – tenor saxophone (Tracks 1, 3)
L.A. Jenkins – electric guitar

13. Lords O Leaping / EDT 4152 / 2014.9.30

Rent Romus – alto saxophone
Collette McCaslin – coronet/no-input analog pedals
Ray Schaeffer – electric bass
Phillip Everett – drums
Special Guest:
Josh Allen – tenor saxophone

14. In the darkness we speak a sound brightness and life / EDT4189 / 2017.12.5

Rent Romus – alto, soprano, c-melody saxophones, flute, overtone flutes
Collette McCaslin- trumpet, soprano saxphone, no-input analogue pedals
Philip Everett – drums, analogue synth, Xlarinet and lapharp
Ray Schaeffer – electric six-string bass, effects

15. 25 years under the mountain / EDT4207 / 2019.10.22

Philip Everett – drums,autoharp, electronics
Ray Schaeffer – 6-string electric bass,
Alex Cohen – electric guitar, viola da gamba
Rent Romus – alto, soprano, c-melody saxophones, flutes, kantele, percussion

Lords of Outland 2019 1117 SIMM


山の下
四半世紀の
辺境王

Ape of God
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【セットリスト+MIX音源公開】新春地下音楽はじめ〜盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.32』 @ 渋谷 DJ Bar EdgeEnd 2020/1/26 sun

2020年01月29日 09時10分27秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.32
Nouvel an sous terre tôt 新春地下はじめ

2020/1/26 sun 渋谷 DJ Bar EdgeEnd

雪の予報で客足が心配されたが、魔盤を求める愛好家たちが集まりとても良いスタートを切った。レギュラーDJ陣の安定の異端音楽DJプレイ、ゲストのDJ malo23 a.k.a. Mark LoweとDJ Vegavis a.k.a. 鈴木恒史のそれぞれ個性的なDJプレイ、ライヴアクトDJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+橋本孝之(.es)の白熱のパフォーマンス。DJ Vaby a.k.a. 大場弘規がインフルエンザ感染のため欠席だったが、渋谷の夜を新年あけましておめで地下の祝祭で飾った。



TIME TABLE
18:00-18:30 Free Zone 自由参加
18:30-19:00 DJ Vegavis a.k.a. 鈴木恒史
19:00-19:30 DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
19:30-20:00 DJ Bothis a.k.a. 山田遼
20:00-20:30 DJ malo23 a.k.a. Mark Lowe
20:30-21:00 DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
21:00-21:30 LIVE ACT:DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+橋本孝之(.es)



●DJ Battle : Free Zone 自由参加


DJ Necronomicon
1. ポール・モーリア・グランド・オーケストラ / エーゲ海の真珠
2. Chihiro S. LACRYMOSA / Lacrymosa
3. Still / sa-ma-yo-i
4. Synchronize / Priest
5. バグダッド・ハネムーン / 僕の青空

DJ Qliphoth
1. Hierakonpolis / Flint Glass
2. Ergon / Igor Wakhévitch – LOGOS
3. Gnonmo / Ariel Kalma – Osmose

●DJ Vegavis a.k.a. 鈴木恒史


1. D-DAY / Citron(Live at 渋谷LA MAMA Jul.1986)
2. アマリリス / おとうさん
3. コクシネル / 夜の唄
4. 泯比沙子 & KLINA-MEN / HAGOLOMO
5. Neo Museum / 月あかり
6. STILL / Sweet Warm Rain
7. SARASVATI / dendrocacaglia
8. 4-D (Mode-2) / 雪鳥
9. 4-D (Mode-2) / en Soirée de Chérubin
10.アマリリス / 愛の呪文(石川秀美カヴァー Live at 新宿LOFT Oct.1986 私家版)

●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元


1.Conrad Schnitzler / Conrad no.2 (from "Conrad & Sohn")
2.THE DADA COMPUTER by 5XOD / Automation
3.Conrad Schnitzler / Conrad no.3 (from "Conrad & Sohn")
4.DJ置石 / コブシゴリラBurst Bash Loopout
5.5XOD / Negative Terminal Data
6.Conrad Schnitzler / Gregor no.5 (from "Conrad & Sohn")
7.DJ置石 / ミクロ/マイクロスケープズームイン高周波振動型sine wave,拡大現地録音響vs竹床しばき型Bamboo Atackz + LOUD E / Get Down On Me

●DJ Bothis a.k.a. 山田遼


1.His Divine Grace - Les Chevaux De Feu
2.Apoptose - Violet Silence
3.Nocturne - Offensive...
4.Apoptose - I Say Seven
5.Les Joyaux De La Princesse - Untitled(taken from”Croix De Bois - Croix De Feu” 1st song)
6.Taint(R.I.P) - Justmeat

●DJ malo23 a.k.a. Marc Lowe


1. Jeff Buckley: You & I
2. Trent Reznor & Atticus Ross, feat. Karen O: Immigrant Song
3. David Bowie: Bring Me the Disco King (Marc Lowe Remix)
4. Marc Lowe: Blackened Nails
5. Marc Lowe: The Sea at Dawn
6. Danger Mouse & Sparklehorse, feat. David Lynch: Dark Night of the Soul
7. Jonsi & Alex: Boy 1904

●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫


1. El divino Dalí / Être Dieu - Igor Wakhévitch / Salvador Dalí
2. Mange-machine / Flint Glass | Polarlight 4.1 |Transister – Zoran’s Equation
3. Oorlog / Empusae - Mortusae
4. the edge of certainty / Iszoloscope –the edge of certainty
5. Hymme a Sathanael / Igor Wakhévitch – Hathor
6. Red Passage Overture / ESA –Themes of Carnal Empowerment Pt.1 : LUST
7. prologue / Ah Cama-Sotz –Ghost in the Shadows
8. sakrahl / Ah Cama-Sotz–Ghost in the Shadows
9. Über Die Brutalität / hypnoskull – Die4 Generation
10. One eYed Man / This Morn‘ Omina –7 Years of Famine
11. kaban / Tzolk’in –same
12. Beauty of Decay / Empusae (Circumsounds –Flint Glass)
13. The servant of wrath part 1 / Flint Glass & Collapsar – Deus Irae
14. Echorgen / Ariel Kalma – An Evolutionary Music
15. Sabbat Ⅲ〚The Dark Path〛/ Ah Cama-Sotz – Mantra
16. dust particles / Flint Glass – hierakonpolis

●LIVE ACT:DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+橋本孝之(.es)


DJ Necronomicon使用音源
・Field Recording London March 2019
・Necronomidol / Sarnath
・Pierre Henry / Variations Pour Une Porte Et Un Soupir
・Pierre Henry / Voile D'Orphée I Et II
・Pierre Henry / La Noire À Soixante
・黛敏郎 / まんだら 電子音響と声による
・Karlheinz Stockhausen / Gesang der Junglinge
etc.

DJ Necronomicon使用楽器


【MIX音源】
盤魔殿 vol.32 20200126sun EdgeEnd FULL SIZE
ダウンロード期限 2020年3月29日(日)

GigaFile Link

DJを
してみたい人は
音源(CD,LPetc)持って
自由参加の
FREE ZONE

【NEXT PARTY】
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.33
Anniversaire de l'empereur dé mon 魔の天皇誕生日

2020/2/24 (mon/holiday) 渋谷 DJ Bar EdgeEnd
18:00 Open/Start ¥1,000 (1drink 込)

Special Live Act: Mojo Beatnik(投げ銭制)
盤魔殿 DJ+ゲスト
<令和天皇誕生日の翌日は盤魔天皇が生まれる日>

MOJO BEATNIK 20170819@hatagaya heavy sick
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