A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

東京地下音楽の裏街道。『内田静男』について知っている11の事柄〜5/25(sat) 盤魔殿vol.24にゲスト出演

2019年05月23日 00時49分13秒 | 素晴らしき変態音楽


内田静男 Uchida Shizuo
80年代より、触媒夜、滲有無にて活動。現在、Hasegawa-Shizuoや、albedo gravitas、Galactic Abyss、UH、TERROR SHIT、Nord、疎水響、 L'Extase Métallique、などのユニット、そしてソロやさまざまなインプロヴァイザートのDUOやTRIO形式などで演奏。Bassを中心にした、インプロヴィゼーションを行う。



2019年5月25日(土)渋谷DJ BAR EdgeEndで開催される異端DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24〜Début de l'été d'herbe jeune』にスペシャル・ライヴ・アクトとして出演する演奏家・内田静男。内田は90年代に「おんなこども」という即興グループでPSFの『Tokyo Flashback』シリーズや海外のコンピレーション作品に参加する一方で、灰野敬二のドローン・ユニット「滲有無」のメンバーとして活動し、21世紀に入ってからはパンクバンドあぶらだこの長谷川裕倫とのデュオ「長谷川静男」やアシッド・フォーク・ユニット「Le Son De L’os」、さらにソロや様々なセッションで音楽活動する。また「猫猫商会」名義でグラフィックデザイナーとしても活動している。その歩みは東京地下音楽の裏街道と言ってもいい。

この機会に筆者が体験した内田静男の11のライヴ/音源についての文章を纏めてみた。盤魔殿2年目の記念すべき日に渋谷EdgeEndに降臨しベースソロ演奏を披露する内田の不偏不党の音楽の片鱗を感じてもらえると思う。興味を持ったらぜひ盤魔殿に足を運び、あなた自身の目と耳と心で直に彼の唯一無二の魂を感じて欲しい。
【告知】5月25日(土)開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』featuring 内田静男 (Special Live Act)

【内田静男体験記】
●2011.3.26(sat) 長谷川静男@新大久保 Earthdom
あぶらだこ/kito-mizukumi rouberの長谷川裕倫氏(エレクトリック篳篥)と内田静男氏(b)のデュオ・ユニット長谷川静男。ドローン/アンビエント風に静かに始まってゆっくりと高まっていく音響のスケール感にピンク・フロイドやタンジェリン・ドリームなどのプログレに通じる世界を感じた。後半の激しいせめぎ合いは昇天ものだった。
Sutcliffe Jugend/Painjerk/ENDON他@新大久保 Earthdom 2011.3.26(sat)


●2013.10.3 thu 解体飼育団@新宿URGA


長谷川洋(ASTRO)がエレクトロ、内田がベース、佐々木悟がアルトサックスのトリオ。ドローンノイズが撒き散らされる中で、アルトが突き刺すように咆哮する。次第にASTROのスペーシーな電子ノイズが空間を侵食し、サックスとベースを飲み込んでゆく。寄せては返す波のようにトリオの演奏が絡み合い、ひとつの有機生命体のように脈動する。堅固なノイズの壁を作り出し、最後に壁を破壊するストイックなASTROの演奏スタイルとは違い、バンドならではの鼓動が脈打つしなやかな演奏が心地よい。
解体飼育団とは、80年代初頭に長谷川と佐々木ともうひとりで結成されたバンドの名前で、長谷川はドラムを担当、彼にとって最初のバンドだったという。29年ぶりにそのバンド名を冠したユニットで始動、この日が記念すべき初ステージ。これから本格的に活動する予定だというから、要チェックである。
Aural Fit/二階のマウンテン/解体飼育団@新宿URGA 2013.10.3 thu


●2014.3.5(wed)解体飼育団@新大久保Earthdom


2013年新宿URGAで27年ぶりに復活した長谷川洋a.k.a.ASTRO&佐々木悟のプロジェクト「解体飼育団」が再降臨。ASTROのスペーシーなハーシュノイズは3分の1に過ぎず、佐々木の意外にクールなサックスと内田静男の物音ベースが三つ巴となり、単なるノイズでもフリージャズでもドローンでもない芳醇な異世界が目の前に広がる。展開らしい展開のない40分の演奏が吹き抜けた後には、欠落した記憶の空白がポッカリ穴を開けていた。
大凶風呂敷(白石民夫+カミッサ)/魔術の庭/解体飼育団@新大久保Earthdom 2014.3.5(wed)


●2014.8.23(sat)内田静男Solo@神宮前TOKI ART SPACE


LAFMSが本質的に訳が分からない活動体だったから、余計に受け手の想像力(妄想力)と好奇心を掻き立てた。WKTK(ワクテカ)な謎との出会いこそ、愛好家にとって最大のトキメキである。すべての謎が解けると思われているネット社会だからこそ、もっともっと羅府夢衆感が必要であろう。
羅府夢衆(LAFMS)展@神宮前TOKI ART SPACE 2014.8.23(sat)


●2015.4.23(thu)NORD(片山智+長谷川洋+内田静男+α)@高円寺ShowBoat


オリジナルメンバーの片山智とその次の世代の音楽家によるノール最新型。暗闇の中から立ちのぼる煙のような電子音が、明滅するフラッシュに同調して立ち籠める濃霧となる。空気を満たす濃厚な音の靄を吸い込んで、意識は朦朧となり異次元に漂う。言葉にすればアンビエントだろうが、四人の演奏家が放つ邪悪な「気」は、なしくずしの死に誘導する危険な香りがする。1stアルバムB面の「Utopie」を想起させるドラマティックなノイズ交響楽に酩酊した。
グンジョーガクレヨン/K.K. NULL/陰猟腐厭/NORD@高円寺ShowBoat 2015.4.23(thu)


●2017.2.11 (sat) NORD(片山智+長谷川洋+内田静男)@大久保ひかりのうま


2015年4月に高円寺ShowBoatで観て以来約22ヶ月ぶりにNORDを観る。前回同様オリジナル・メンバーの片山智と、ASTROこと長谷川洋と内田静男の3人組。正面のモジュラーシンセやカオスパッドを並べたテーブルに片山が座り、ベースの内田とエレクトロニクスの長谷川は背後の床に黒子のように鎮座する。片山が線香に火をつけ甘い香りが漂うと静かに楽器に息が吹き込まれる。アルバム『NORD』の1曲目「labyrinthe」を思わせるお経の声明で幕を開ける。アンビエント風のスペーシーなドローンが、照明ランプの明滅のリズムに引き裂かれ、シャワーとなって注ぐサウンドの滝になる。目の前の薄明の中で展開されるインダストリアル/サイケ/ノイズの饗宴は、35年間の進化の熟成を物語っている。温和な表情の後ろに漲る強靭な創造性が、音響の亀裂から放射状の光の帯となって弧を描いた。
NORD(ノール)/みみのこと@大久保ひかりのうま 2017.2.11 (sat)


●2017.3.20 (mon) UH(内田静男+橋本孝之)@大久保ひかりのうま


kito-mizukumi rouberで共演する内田と橋本のデュオユニットUH。CD『SIGNAL』以上に口唇ノイズ成分増量の橋本のハーモニカに舐め回されるようなエロティシズムを感じる一方で、禁欲的な内田のセミアコベースを使った物音音響が過激さを緩和するので、過度な妄想が暴走することは無い。アルトの螺旋がベースの肥沃な土壌に音楽の種を蒔いた。
工藤冬里/Reiko.A/UH(内田静男+橋本孝之)@大久保ひかりのうま 2017.3.20 (mon)


●2017.4.16(sun) NORD(片山智+長谷川洋+内田静男)@池ノ上 Bar GARIGARI


何も無いステージに大量の電子機器が運び込まれる。ぼんやり光を放つエフェクター群の前に座った片山智はマッドサイエンティストにしか見えない。後方左に内田静男、右に長谷川洋が黒子のように控える。お香に火をつけ、煙が店内に漂い始めると同時に、低い電子音が流れ出す。お経の呟き、嵐の前兆の風雨、水中の破裂音、遠くの咆哮、様々な音が浮かんでは消える。極めて映像的だが、視覚的に風景を幻視するのではなく、飽くまで聴覚刺激として脳内に現出するサウンドヴィジョンの物語である。映像の無い音だけの夢に引き摺り込まれる感覚は、真のサイケデリックと言えるかもしれない。
【魔窟に集いし地下音楽】NORD/JUNKO+橋本孝之/Sachiko/Sarry@池ノ上 Bar GARIGARI 2017.4.16(sun)


●2017.6.25 sun 長谷川静男(長谷川裕倫 +内田静男)@六本木SuperDeluxe


あぶらだこのVoでもある長谷川ヒロトモと、アコースティックベースを自在に操る内田静男のデュオ。ヒロトモはウクレレを弓で弾く軋みと弦を弾く打音で有機的なノイズ演奏。内田のベースは三つのペダルで変幻し、空間を塗り替えるマジックを発揮する。
Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~生悦住英夫氏追悼ライブ@六本木SuperDeluxe 2017.6.25 sun


●2017.12.2(sat) UH(内田静男+橋本孝之)@高円寺Fourth Floor


滲有無のメンバーでもあった内田静男と.esの橋本孝之のデュオ。橋本が吹くハーモニカが、内田のアコスティックベースの深い音に浸されてノイズと唾液の飛沫を浴びせる。アルトサックスは最新ソロアルバム『ASIA』の螺旋状ではなく、放物線を描いて大地を潤す如雨露の水となり低音畑の湿地に亀裂を入れた。
フローリアン・ヴァルター/橋本孝之/内田静男/川島誠/増渕顕史/SNH@高円寺Fourth Floor 2017.12.2(sat)


●Disc Review『橋本孝之+内田静男 / UH Takayuki Hashimoto + Shizuo Uchida』


内田の物量感のあるベースと橋本の官能的なサックスとハーモニカの軋轢が生み出す、鳴る音と響く音の穽陥に魂を誘い込まれ、残響がやむ瞬間を心待ちにしながら眠りに落ちる筆者の膝の上にはいつの間にか「音の無い音楽(la Musique sans son)」が座っていた。
#1513 『橋本孝之+内田静男 / UH Takayuki Hashimoto + Shizuo Uchida』 – JazzTokyo

ベーシスト
地下音楽の
屋台骨

●MC Review『NORD / Electric Meditation -Live materials 2015-2017』


Music Cassette : haang niap Records HNCS-007 haang niap records web site
内田静男が主宰する haang niap Recordsからリリースされた片山智を中心とするインダストリアル・ノイズ・ユニットNORDのライヴコレクション。筆者が目撃した2015年4月高円寺ShowBoatと2017年2月大久保ひかりのうまのライヴ音源に加え、2015年12月スタジオセッション音源と2017年5月落合Soupでのライヴ音源が収録されている。ノイズ音響と言うよりも、電気信号に変換された片山の思念が長谷川洋と内田静男によって変容・拡張され、スーパーウーハーを振動させて心身を揉み解すバーチャルマッサージ効果を持つ精神療法と呼ぶ方が相応しい。圧巻はB面すべてを使った落合Soupでのライヴ。30分を超える長尺だが、聴き手に強迫観念を与える密教的な魔窟サウンドは影を潜め、薄明に呟くような酩酊感が全編を貫く。地獄巡りから抜け出して涅槃の境地に達したのか、そのフリをして次の罠を仕掛けているのか、真意を悟らせない不測性こそ、生粋の異端主義者・片山智=NORDの真骨頂である。ここ暫く活動が沈静化しているようだが、また覚醒する時を楽しみにしていたい。
(2019年5月22日記)
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【タイテ公開】いよいよ今週末開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』feat. 内田静男@渋谷EdgeEnd

2019年05月21日 00時39分06秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年5月25日 sat 渋谷DJ BAR EdgeEnd
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24
Début de l'été d'herbe jeune


18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl.1drink


出演:
盤魔殿 DJ′s :DJ Necronomicon / DJ Qliphoth / DJ Athmodeus / DJ BEKATAROU / DJ Bothis / DJ Vaby
Special Live Act : 内田静男

タイムテーブル
18:00-18:30 Free Zone(自由参加)
18:30-19:00 DJ Necronomicon aka 剛田武
19:00-19:30 DJ Vaby aka 大場弘規
19:30-20:00 DJ Athmodeus aka 持田保
20:00-20:30 Special Live Act : 内田静男
20:30-21:00 DJ Qliphoth aka 宇田川岳夫
21:00-21:30 DJ BEKATAROU aka 伊藤元
21:30-22:00 DJ Bothis aka山田遼


来場者全員にプレゼント、特製ZINE『盤魔殿アマルガムVol.18』内容
・地下アイドルへの招待:アイドル&バンド対バン ネクロ魔vs.キノコホテル/リリカオvs.コンチネンタル・キッズ
・ターン・オン、チューン・イン、スピン・アウト!!!:特集:ポスト・ヒューマン vs. チーム・ヒューマン
・世界の地下音楽 音楽と魔術 :Acherontas/Shibalba/Jinmo
・スプラッター千夜一夜:第伍夜【Phantasm(ファンタズム)】 アメリカ・1979年公開
・レポート【∵23∵盤魔殿】 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.23
and more

【各DJのHOT POINT(聴かせどころ)】⇒【告知】5月25日(土)開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』featuring 内田静男 (Special Live Act)

異端頭脳
ディスクの悪魔
棲みついて

<ーーーーーーーーーーーーーーーEVENT INFORMATION――――――――――――――――>
『ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2』
2019 年 6 月 8 日(土)渋谷 DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Star Charge ¥1,000 incl. 1 drink
出演:魔ヲタ(NECRONOMIDOL ファン)DJ's

『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.25』
Saison des pluies sombre
2019 年 6 月 22 日(土)渋谷 DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Start Charge ¥1,000 incl.1drink
盤魔殿 ALL STARS + Secret Guest???
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【日本地下音楽の秘宝DD.Records】Juma『Selected Works』/Naoki Kasugai(春日井直樹)『DD.Records works 1983-84』

2019年05月20日 08時26分28秒 | 素晴らしき変態音楽


80年代日本地下音楽最大の謎と呼ばれるカセットレーベル「DD.Records」の謎の一部がベールを脱いだ。現在広島でフィルムメーカーとして活動する吉松幸四郎が1978年から山口県の大学在学中に結成したプロジェクト「Juma」のDD.Records音源がニューヨーク・ブルックリンのレーベルBITTER LAKE RECORDINGSから2枚組LPでリリースされたのである。
【幻のレーベルを求めて】謎の地下音楽カセットレーベル『DDレコーズ』全貌解明の糸口

1981年に雑誌『MARQUEE MOON Vol.6』に掲載されたDD.Recordsの紹介記事に興味を持って甲府のレーベル主宰者・鎌田忠に注文した中にJumaの1stリリース『Faust and Lost』も含まれていた。ソロ名義の宅録作品中心のラインナップの中で逆説的ポップバンドと紹介されており、ドイツのプログレバンド「ファウスト」をもじったタイトルに惹かれた。どんな音楽だったか、今となっては正確には覚えていないが、ファウストにも通じるシュールなポップロックと感じた記憶がある。

JumaのほかにK.Yoshimatuとしてソロ名義・共同名義で多数の作品をリリースした吉松は、間違いなくDD.Recordsを代表するミュージシャンのひとりである。今回リリースされた『Selected Works』は、タイトル通りJumaとして81-82年にリリースした6作のアルバムから選曲されたコンピレーション。1st『Faust and Lost』は7人編成のバンドだが、それ以外は曲によってヴォーカルにF.Yasumura、サックスにT.Isotaniを加えただけでほぼ吉松のソロプロジェクトである。Side AとSide Dはそれぞれ片面1曲の長尺ナンバー。シンセ、ギター、リズムボックス、シーケンサーを駆使してオーバーダビングで作り上げたサウンドは、マイク・オールドフィールドやマニュエル・ゲッチングを思わせるミニマルなプログレ組曲。最近海外で再評価されるシンセウェーヴやアンビエントミュージックに通じる音楽性だが、Side A「Enigma」では心地よいミニマリズムの裏で脳神経を逆撫でするノイズ音響がループされていたり、Side D「Jurasic Cycle」では軽やかなギターの向こうに寂寞とした虚無を孕んでいたり、いわゆる環境音楽やヒーリングミュージックとは次元の異なる実験性と冒険心に満ちた世界である。

Side BとCには短めの曲が収録されている。瞑想的なサウンドループや音響的なインストナンバーに交じって、ニューミュージック風ポップなヴォーカルナンバーもある。特にロリータ性を帯びたF.Yasumuraのヴォーカルナンバーは、80sニューウェーヴポップに通じるキッチュな魅力がある。Jumaが前衛的な実験音楽だけを目指していなかったことは明らかであり、それはフィルムメーカー/映画監督として活躍する現在の吉松幸四郎のスタイルに通じている。

モノクロを基調としたジャケットは、レーベル主宰者の鎌田忠によるシンプルなモノクロコピーのDD.Recordsオリジナルアートワークに倣ったもの。アルバム全体を通してクールで洗練された印象があるのは、元々のJumaの世界なのか、それともアメリカ人による選曲だからなのか判断できないが、有象無象の自主音楽家の作品を統一したイメージで世に送りだしたDD.Recordsの精神が、40年近く経った今でも生き続けていることは明らかである。

Juma - Ocean Zero(DD. Records DT37)1982



同じことが昨年秋にDAYTRIP RECORDSからアナログLP5枚でリリースされたNaoki Kasugai『DD.Records works 1983-84』にも感じられる。こちらは後期DD.Recordsを代表する名古屋在住の音楽家・春日井直樹自身が、DD.Recordsからリリースした作品を選曲したコンピレーションである。吉松より少し下の世代の春日井は、81年高校生の頃フライング・リザーズに触発されて身の回りの雑多な楽器や物体を駆使して自宅録音を始めた。パンク、ニューウェイヴ、インダストリアルミュージックに影響を受けた音楽性は、過剰な実験性や攻撃的なスタイルを持っており、ほぼ同世代で精神的パンクスだった筆者にとってより共感できる世界である。露悪的なノイズミュージックの要素もあるが、通して聴くと制作した当時の(おそらく)暗い情念よりも、表現行為として昇華されたポップミュージックとしての完成度に驚くしかない。LP5枚分、3時間以上の独創的な音楽が形に残されることに感謝するとともに、現在も精力的に独創的な音楽活動を続ける春日井直樹の不屈の創造精神に敬服するしかない。

DD.Records works 1983-84 part 1~part5 / Naoki Kasugai Commercial Video

JazzTokyo #01 『Naoki Kasugai(春日井直樹)/‎ DADA1981』
【感情解放ノ為ノ音楽〜アシッド・フォークの極北】春日井直樹『呪歌』
【地下音楽の原点回帰は電気牧場の煩悩か?】Naoki Kasugai ( 春日井直樹 ) / Normal Electronics

DAYTRIP RECORDS公式サイト

地下音楽
基本DD(誰でも大好き)
愛好家

えてして「フラストレーションの発散」「若さの無駄遣い」などと呼ばれがちな10代・20代の無軌道な音楽活動だが、このふたつのアーティストが産み出した作品は、溢れ出る才能の結晶であり、それを記録したDD.Recordsの功績を含め、日本の地下音楽の秘宝として高く評価されるべきである。DD.Recordsの全容解明は不可能かもしれないが、このレーベルに残された秘宝がこの先陽の目を見ることを愛好家として楽しみにしている。

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【告知】6月8日(土・仏滅)開催決定!ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2〜DJ紹介と聴きどころ #ネクロ魔 #NECRONOMIDOL

2019年05月18日 02時10分48秒 | 素晴らしき変態音楽


ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2

2019/6/8 Sat Shibuya DJ Bar EdgeEnd
18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink

魔ヲタDJ's
DJ LUNA/DJ Minoloux!/DJ なまず/DJ PX/DJ META-cheeee/DJ 憑琉陀ケ/DJ TKD/DJ Necronomicon/DJ せまし/DJ 闇鍋/DJテキサス/DJ luvis666/DJ matsuton
ルール:各DJの持ち時間は20分。ネクロ魔の曲は1曲まで(かけなくてもOK)。


踊れないDJに特化したDJイベント『盤魔殿』の番外編として3月9日に開催された『ネクロ盤魔殿 vol.1』は20人近い動員で盤魔殿史上異例の盛り上がりをみせました。そもそも盤魔殿スタート時のキャッチフレーズは「カムオルグからネクロ魔まで」なので、暗黒系アイドルグループNECRONOMIDOL通称ネクロ魔のヲタクに特化したイベントは想定内。出演したDJがそれぞれ相当の音楽マニアで、シンセウェーヴ、クラウトロック、ニューウェーヴ、メタル、パンク、ノイズ、メタルといった一見バラバラな音楽性が<ネクロ魔>の世界観で統合されて愛に満ちた楽しい空間が生まれました。
【セットリスト+音源公開】魔ヲタDJイベント:ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d’Necronomidol Vol.1

第2回の今回はDJが13人に増えバラエティを増すと共に、6/12にリリースされる新体制初のミニアルバム『scions of the blasted heath』を4日後に控えた期待感が前回以上の祝祭空間を産み出すに違いありません。ネクロ魔やアイドルに馴染みの無い方にもゼッタイおススメのDJイベント、お気軽にお越し下さい。


【DJ紹介・聴きどころ】
●DJ LUNA(Lunatic Dawn@mooncastlesun):ハードコアテクノ縛り


●DJ Minoloux!(Mᵢₙₒₗₒᵤₓ!@iwamino):ミチロウ縛り


●DJ なまず(なまる@satyriconcon):シューゲイザー縛り


●DJ PX(japonica x@japanipoika ):「暗黒」縛り


●DJ META-cheeee(ちぃめた@TWty78t):『クトゥルフ召喚しちゃうぞ💕』コンセプト縛り


●DJ 憑琉陀ケ(Keiichi Tsuruta ☬ 憑琉陀ケ@tsurutak ):ノイズ縛り


●DJ TKD(TKD@dj_tkd):LAメタル縛り


●DJ Necronomicon(ひろミサ✰剛田武@mirokristel) 日本のフォークとフリージャズ縛り


●DJ せまし(ひろし/せまし@rocknroll_saiko):「1980年代の布袋寅泰」縛り


●DJ 闇鍋(キカ鍋@bishbisgp ):戦う女の子縛り


●DJテキサス (🏴‍☠️HITOSHI 🏴‍☠️@hitopichimas):ネオロカ、パンカビリー、オールディーズ縛り


●DJ luvis666(るびす@luvis666 ):Visual系縛り


●DJ matsuton(まつん@matsuton):アイドルソングメイン(48ハロ~地下まで)縛り


魔女狩りに
ヲタクDJ
火を放つ


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【アナログLPリリース記念】『Tokyo Flashback P.S.F. – Psychedelic Speed Freaks 4LP』フラッシュバックレビュー

2019年05月16日 01時38分31秒 | 素晴らしき変態音楽


2017年5月24日に日本のSuper Fuji DiscよりCD2枚組でリリースされたコンピレーション・アルバム『Tokyo Flashback P.S.F. 〜Psychedelic Speed Freaks〜』がアメリカのBlack EditionsよりLP4枚組でリリースされた。30センチLPの収録時間を最も音質のいい長さに調整する為に曲順はCD盤とはかなり異なっている。八面ブック型パッケージ、日本語解説と英訳入のインナースリーヴ、重量盤仕様という豪華な装丁を含め、愛情とリスペクトに溢れたリリースである。このアルバムの収益はすべてPSF Recordsのオーナーだった故・生悦住英夫氏の家族に寄付される。日本ばかりでなく世界中の地下音楽/極端音楽愛好家に愛される希有なレーベルの粋を極めたリリースに再度陽が当たるこの機会に、筆者がリリース時にJazzTokyoサイトに寄稿したアルバムレビューを再掲して「Flashback」することで、PSFおよびすべての地下音楽への捧げものとしたい。

『Various Artists / Tokyo Flashback P.S.F. – Psychedelic Speed Freaks 4LP』

2019年4月12日発売
Deluxe 4LP Triple Gatefold Black Editions BE-1001

Side A
Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O. / Pink Lady Lemonade
今井和雄 / Delay 160715

Side B
マヘルシャラルハシュバズ / いけえずみさん
.es / 暁の歌

Side C
Kim Doo Soo / 野花
灰野敬二 / 遠ざかりはしない
Overhang Party / 今立ち現れる

Side D
à qui avec Gabriel / ほばらみ
静香 / 狂気の真珠
浦邊雅祥 / “Alto Saxophone Solo”

Side E
High Rise / Outside Gentiles
Ché-SHIZU / 皇帝〜伝えよ
不失者 / お前

Side F
White Heaven / OUT
ヒグチケイコ with ルイス稲毛 / Nothing Is Real 002
冷泉 / Untitled

Side G
川島誠 / 窓からの輝き
にせあぽりあ / 空の蒼に染まず詠う
Ghost / Blue Link

Side H
平野剛/ For Rains
長谷川静男 / Low Blues
近藤秀秋 / ソナタ第 1 番ト短調 BWV1001

Directed by Masaki Batoh
Edited by Yoshiaki Kondo (GOK Sound)
Mastered by Kazuo Ogino
Vinyl Mastering by John Golden
Designed by Takuya Kitamura
Translation and Notes by Alan Cummings

鳴り続ける運命にあるサイケデリックの輪廻転生

1980年に生悦住英夫が東京・明大前にオープンした小さなレコード店「モダーン・ミュージック」は「ぺル・ウブから小林旭まで」と宣言して、大手レコード店が扱わないマイナー音楽や前衛音楽、フリー・ジャズ、プログレッシヴ・ロックやポスト・パンクを中心に、落語や一部の演歌まで含む品揃えで、趣味を同じくするコアな音楽ファンの集う場になった。過去の作品は素晴らしいものが多いのに、同時代のレコードに売るに値するものがない、と嘆いた生悦住は自分たちが売りたいアーティストのレコードをリリースしようと決意する。第1弾が常連客がやっていたヘヴィ・サイケデリック・ロック・バンドのHIGH RISE。彼らのデビュー・アルバム『Psychedelic Speed Freak』に因んで「PSF」というレーベル名になった(この頃の興味深い逸話は、拙著『地下音楽への招待』で生悦住本人が語っているので参照されたい)。HIGH RISEの他に不失者(灰野敬二)、三上寛、吉沢元治などの作品をリリースする一方で、ライヴハウス・シーンで活動するアーティストを紹介するために企画されたコンピレーション・アルバムが『Tokyo Flashback』であった。1991年にスタートし、2011年までに8作をリリース。サブ・タイトルに『PSF Psychedelic Sampler』とあるように、無名のアーティストのショーケース的な役割を果たし、日本国内よりも海外からの反応が大きかったという。実際に『Tokyo Flashback』に収録されたことで海外から単独作品のリクエストが寄せられたり、海外公演に招聘されたアーティストは数多い。PSFの200枚を超えるリリース作品に限らず、現在に至るまで世界中のレーベルから多くの日本の地下音楽がリリースされ続ける状況を創り出した功績は計り知れない。

21世紀に入って10年ほど経ったころから、世界的なCD不況に伴う経済状況の悪化によりモダーン・ミュージック及びPSFレコードの活動は滞るようになり、ライヴハウス・シーンもそれまでの活況ぶりが息を潜めていく。生悦住自身も「若い世代、特に大学生がメジャーな音楽以外に興味を示さなくなり、アンダーグラウンド・シーンが無くなってしまった」と嘆いていた。2014年に実店舗を畳んで以降、徐々に病魔に侵されていった生悦住を励ます為に、PSFレコード所縁のアーティスト有志によりコンピレーション・アルバムが企画されていたが、2017年2月27日の生悦住の急逝により追悼盤となり、PSFレコード最後のリリースとして発表されることになった。

22組のアーティストが未発表・新録音トラックを提供、トータル150分を超える大作である。幻想的なロック・バンドから極北を目指す即興演奏まで、スタイルも方法論も録音状態もバラバラながら、全体を曰く言い難いひとつのカラーというか香りのようなものが貫いている。それを言い表そうとすると「サイケデリック」という言葉が最も適切だろう。モダーン・ミュージック開店当初に生悦住が最も力を入れていたのは60年代の知られざるサイケデリック・ロックの再発盤だったという。特に一見普通のアメリカン・ロックに聴こえる音楽の裏側に流れる狂気のような精神性に惹かれたらしい。一貫して「商業的な音楽」への対抗心を燃やし続けたレーベル・オーナーの信念が、死後もなお引き継がれていることは間違いない。

肝に銘じるべきは、このアルバムはあくまでサンプラーであり、完成した作品でもなければ、過去の記録でもないということである。このアルバムのトラックやアーティストに「何か」を感じたなら、今現在の彼らの姿を体験してほしい。参加メンバーの殆どは、PSF亡き今でも全く変わらず自らの「サイケデリック」を追及しているのだから。過去・現在・未来と、このアルバムは時代を超えて鳴り続け、聴き継がれる運命にあるのだから。(2017年4月27日 剛田武記)

時は過ぎ
地下音楽に
身を任せ



2017年6月25日に本CDのリリース記念イベント『Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ』が開催された六本木SuperDeluxeも既に存在しない。日本と世界の地下音楽が今後どのように生まれ変わって続いて行くのか、興味は尽きない。
Jazz Tokyo Live Review #961 Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ
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灰野敬二/ニコラ・ラッティ/SUGAI KEN/Koichi Kimbara@幡ヶ谷Forestlimt 2019.5.7 tue

2019年05月13日 01時53分00秒 | 灰野敬二さんのこと
 
57日(火)東京 幡ヶ谷Forestlimit
Konrad SprengerPAN+ Nicola RattiRoom40 Japan tour 東京 DAY3
 
Open 18:00 / Start 18:30
Adv. 2000yen | Door. 2500yen | U23 1500yen
 
Live:
Nicola Ratti (ROOM40 / WHERE TO NOW?)
Keiji Haino / 灰野敬二
SUGAI KEN (RVNG Intl.)
Koichi Kimbara (star dub)
Arnica (Harp on mouth sextet)
 
DJ:
Yoshitaka Shirakura (Konvektion / Conflux)
GIEK (Output)
 
10連休のゴールデンウィーク終盤にドイツのKonrad Sprenger (PAN)とイタリアのNicola Ratti(Room40) のふたりの電子音楽家の初来日公演が開催された。Nicola Rattiのみ出演の東京公演3日目に灰野敬二が参加。4日前に渋谷WWWで不失者ワンマン公演を行ったばかりであるが、エレクトロニクスのソロ演奏は、バンドライヴとは全く異なる雰囲気があって聴き手だけでなく演者にとっても新鮮だろう。若いオーディエンスも多く、最新のエレクトロニクスミュージックスタイルへの興味が溢れてくる
 
●Kimbara Koichi
 
モジュラーシンセとPCを使ったアブストラクトなダブ。プリセットされた音源をシンセとミックスし、抑揚を押さたクールなサウンドが会場を沈静化する。目を瞑って聴いていると宇宙塵となり星間を漂っているような穏やかな気分になる。
 
●Nicola Ratti
 
モジュラーシンセを使ったサウンドスカルプチャー。ジャンルではないミニマル音響であり。少ない音数で起伏に富んだサウンドウェーヴを産み出す様は、音の魔術師のようだ。最新の電子音楽にあまり造詣が深くない筆者はPANSONICAutecreに近い感触だが、彼らよりずっとストイックで学究的な指向性が伝わってくる
 
●SUGAI KEN
 
和楽器のサウンドを取り入れたサウンドクリエーションで海外でも知られるSUGAI KEN。フィールドレコーディングを使って会場から地下鉄駅へ消え去り、覆面をしたクローンが代わりにパフォーマンスするという仮想ストーリーは忍者の葉隠れの術のようだ。言葉のループを多用したコンセプチュアルな電子音響が時間の感覚を麻痺させ、無限に続くタイムループに陥る気分になる。聴覚と視覚を襲う幻術に放浪され、別世界に迷い込むサイケデリックな合法トリップ。休み惚けがアシッドジャーニーに変わった。
 
灰野敬二
 
ヴォイス、ドラムマシーン、エアシンセによるエレクトロニクスセット。邪教的な叫びや呟きやハミングをループさせ二重三重に重ねるヴォイスパフォーマンスは久々かもしれない。人間の声とモジュラーシンセのハーモニーは決して水と油ではないが、異種の音たちを肉体と精神で濾過して吐き出すような、水も油も炎すら仲間にしてしまうパワーはまさに灰野マジックと言うしかない。エアシンセを操る魔術師のような動きが、エレクトロ二クスの洪水に溺れた頭脳を幻惑させ、轟音に頭から突っ込んだ。
 
不失者で発火したロックの極致への導火線が、エレクトロニクスの幻惑作用で鈍化し、地下でくすぶる火の種を若芽が包み込む新緑の季節の訪れを感じた電子音楽の夜であった。
 
連休の
果てに聴こえる
電子音
 
KEIJI HAINO CANADA TOUR May 2019
 
517日(金)Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville (FIMAV), Victoriaville, Quebec, Canada
PETER BRÖTZMANN / HEATHER LEIGH / KEIJI HAINO
 
10 PM - $40
Peter Brötzmann : saxophone ténor, tarogato, clarinette
Heather Leigh : guitare pedal steel
Keiji Haino : guitare électrique, électroniques, polygonola, percussion
 
 
519日(日) Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville (FIMAV), Victoriaville, Quebec, Canada
SENYAWA / KEIJI HAINO
 
10 PM - $40
Shabara : voix
Wukir Suryadi : bambuwukir
Keiji Haino : guitare électrique, électroniques, polygonola, percussion
 
 
521日(火) Red Gate Revue Stage, Vancouver, British Columbia
Keiji Haino & SUMAC
 
19:00-23:00
$35
Ticket
Botfly & Holzkopf
Keiji Haino (Tokyo) & SUMAC
The Nausea & JS Aurelius
 
523日(木)Summerhill Pyramid Winery, Kelowna, British Columbia
Skin And Bones Music Series Keiji Haino in The Pyramid
 
7:30 PM – 9:00 PM PDT
$20 – $25
Keiji Haino Solo
コメント

【アナログLPで聴く現代地下音楽】川島誠『HOMO SACER』/ネクロ魔『VOIDHYMN』

2019年05月10日 02時03分08秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年春、二組の日本のアーティストのアルバムが海外のレーベルからいずれもアナログLP盤でリリースされた。方や70年代フリージャズの精神を継承する前衛サックス奏者、方や地下アイドルシーンで異彩を放つ暗黒系アイドル。性別も編成もスタイルも違えど、現代日本地下音楽を象徴する個性派であり熱狂的なファン/支持者が存在する。まさに日本の極端音楽の代表格と言える両者の作品が海外の音楽ファンに届けられる意義は非常に大きい。デジタル配信やストリーミングが主流の欧米の音楽マーケットでは、音楽マニアの関心はアナログレコードに注がれている。アナログレコードを手に入れることでアーティストと音楽への愛情が高まり、熱心なファンが生まれるのである。売上やヒットだけを求めて活動をしていない表現者にとっては、一過性のブームよりも心から応援してくれる真のファンこそ重要である。そういうファンに支えられてネクロ魔は2019年7月UKヨーロッパツアーを行う。川島誠の2度目の海外ツアーも話が進んでいるようだ。レコードの次に生のライヴパフォーマンスを経験することで、海外リスナーのファン心理はますます高まるに違いない。日本の現代地下音楽への評価は黒船のように海外からもたらされるのかもしれない。

●川島誠『HOMO SACER(ホモサケル)』

Black Editions ‎– BE-006/0211 / US

今は亡き日本の地下音楽の代表レーベルPSFレコードの最後の作品として2015年にリリースされたソロ・アルバム。現在まで活動拠点のひとつとなっている越生の山猫軒で雨の夜にレコーディングされた。使ったリードは、70年代日本フリージャズ界の伝説的サックス奏者、故・阿部薫が使っていたものだという。切れ味と深みを兼ね備えた川島のサックスには、彼が育った環境や知り合った人々や聴いて来た音楽の精神が宿っている。自己のレーベルHomosacer Records(ホモ・サケルレコード)を主宰し、現代を生きる表現者として進化と深化を続ける川島の原点と呼べる作品である。

Makoto Kawashima solo @ Downtown Music Gallery 1-29-17

JazzTokyo Disc Review#1603 『Makoto Kawashima / HOMO SACER』


●NECRONOMIDOL『VOIDHYMN(ヴォイドヒム)』

Specific Recordings – SPCFC044_2019 / France

暗黒系アイドルユニットNECRONOMIDOL(ネクロノマイドル)、通称・ネクロ魔の2018年の3rdアルバム。デビュー時に追求していたブラックメタル/ダークウェイヴからヘヴィメタル/ハードロックへと拡張してきた音楽性がひとつのベクトルに統合され、メランコリックなメロディとクリスタルなヴォーカルに貫かれた高次元なサウンドクリエーションにより、唯一無二のゴシックホラーアイドルの世界観を作り上げている。丸尾末広のアートワークはもちろん、CDにはない黒を基調とした裏ジャケット、ディープパープル・カラーヴァイナルという30センチLPならではのアート作品。本作リリース後メンバーチェンジがあったが、進化を止めない不屈の創造精神は、2019年4月30日平成最後の日に開催された東京キネマ倶楽部ワンマン公演で証明された。

NECRONOMIDOLギュウ農フェス‬@新木場スタジオコースト2019-05-06


地下音楽
アナログレコード
世界征服

川島誠は1981年生まれ、ネクロ魔のプロデューサーのリッキー・ウィルソンは1983年生まれ。川島が現在の楽器であるアルトサックスと出会ったのは2007年、リッキーが日本に移住したのは2006年。方や実演家、方やプロデューサーと立場は異なれど、自分の信じる音楽世界を一貫して追求している。まさに「信念こそ力なり」である。

コメント

令和元年5月3日『不失者の日』@渋谷WWW 直前企画:不失者年表 1978-2019

2019年05月02日 02時06分07秒 | 灰野敬二さんのこと


FUSHITSUSHA CHRONOLOGY 1978-2019

書籍『捧げる 灰野敬二の世界』〔河出書房新書〕掲載の活動記録に追記したものです。

1978年
11月
5日 白石民夫・灰野敬二デュオ◎東京・早稲田大学「Free Music Company 汎」他の出演:佐藤秀、白石民夫・大里俊晴デュオ、Hippopotamus Quartet〔大里/織田/高橋/園田voice quartet〕
12月
1日 マイナー店長・佐藤隆史の編集によるミニコミ『AMALGAM』VOL.2に「不失者デビュー!」のマニフェストが掲載される

1979年
1月
17日 不失者◎東京・吉祥寺・マイナー
2月
10日 不失者◎マイナー 他の出演:ノイズ、ガセネタ、RAY、TOKYOほか
12日 不失者◎マイナー「うごめく・けはい・きず」他の出演:ノイズ、ガセネタ、オッドジョン、黒涯槍、東京。コンサートは一連のシリーズとして企画されたもので、この後2月16、18、23、25日、3月2、4、9、10、16、17、18、20、23、24、25日の回に、不失者の出演が予定されたが、実際にどの回 に出演したかについては不明。
7月
27日 不失者〔灰野敬二(g,vo)/浜野純(b)/高島宗平(ds)〕◎東京・福生・Chicken Shack II *トリオ編成の不失者の最初のライヴ
9月
15日 不失者◎東京・新宿・京王地下・スター劇場「青い毛皮の制服を着たパンクス」他の出演:NOISE、白石民夫、INU、BIDE、Another Voice(タンゲキヨコ)ほか
10月
14日 不失者〔灰野敬二(g,vo)/浜野純(b)/高島宗平(ds)〕◎マイナー「剰余価値分解工場」他の出演:光束夜〔金子寿徳/横山トミ/ミック〕、上記〔白石民夫/大里俊晴〕、Z
27日 不失者〔灰野敬二(g,vo)/浜野純(b)/高島宗平(ds)〕◎東京・市ヶ谷・法政大学学生会館大ホール(主催:79上智大学ソフィア祭実行委員会)
11月
11日 不失者◎東京・高円寺・Red House PartII 他の出演:Z
15日 不失者◎横浜・関内・ファー・イースト
20日 不失者◎東京・渋谷・屋根裏 他の出演:ダダ
12月
9日~11日 不失者〔灰野敬二/浜野純/高島宗平〕◎マイナー「VEDDA WUSIC WORKSHOP '79」他の出演:上記〔白石民夫/大里俊晴〕、ヴェッダ〔竹田賢一/向井千惠/河原淳一/鈴木健雄/河本きの/風巻隆/臼井弘行〕、カルミナ〔高橋ゆうじ/渡辺ナナ子/渡辺優/林雅寛〕、霜田誠二、エアロバティックス〔大木公一/吉田哲治/前野錘生〕
18日 不失者◎東京・福生・Chicken Shack II 他の出演:マリアンヌ、LB-1
26日 不失者◎マイナー「HOLD DEATH IN…」他の出演:光束夜、佐藤

1980年
3月
5日 不失者◎東京・福生・Chicken Shack II
9月
7日 不失者◎マイナー

1981年
6月
27日 不失者〔灰野敬二(vo・g)/渡辺宏之(b)/臼井弘行(ds)〕@横浜・慶応大学日吉校舎310番教室 「the art of running」他の共演:非常階段、The STALIN、P.T.A.S、あんぱさらむぱらん、AKEVONOZ、Vedda Music Workshop、タコ。このイベントの模様はドキュメンタリー映画『朝日のようにさわやかに』(40分/監督:樋口泰人)に記録されている
8月
15日 不失者@東京・日比谷野外音楽堂「天国注射の昼 VOL.3」他の出演:KEIKO、PHEW WITH A-MUSIK、グンジョーガクレヨン、山崎春美+白石民夫&タコ、PUNGO+近藤達郎、コクシネル、FULLX、VEDDA MUSIC WORKSHOP、原田依幸+片山広明+菊池隆、じゃがたら+和田幸子、BAKUZU、カヌーレ、SHGHING-P ORCHESTRA、坂本龍一、巻上公一、鳥居夷、伊藤はじめ、アウシュヴィッツ、まだ
27日 不失者@東京・新宿LOFT「FRIGHT 7 DAYS」(24日~29日)他の出演(27日):STALIN、宮沢正一、ジル・ド・レイ
10月
23日 不失者@東京・新宿・STUDIO JAM「生産設備飼育前線」
11月
21日 不失者@法政大学館ホール棟地下一階第一音楽練習室 他の出演:白石民夫とダメなわたし、A-Musik、業火クラブ、CHe-shiZE、死人に口なし、工藤冬里、Vedda Music Workshop
28日 不失者@横須賀・キャバレー2nd New Yokosuka「Cabaret Gig」(15日~29日)他の出演(28日):ビールス・フリーク、A-Musik

1987年
4月
25日 不失者〔灰野敬二(vo・g)/小沢靖(b)/臼井弘行(ds)〕/灰野敬二@法政大学学生会館大ホール
   不失者としては5年半ぶりのライヴ。灰野敬二のソロの演奏もはさむ。以後90年代半ばまで二者の名義を併記する形を取った。
8月
16日 不失者/灰野敬二@東京・渋谷・La.mama
10月
16日 不失者/灰野敬二@大阪・エッグプラント
17日 不失者/灰野敬二@名古屋・芸音劇場 割礼のライヴにゲスト出演
19日 不失者/灰野敬二@京都・磔磔
22日 不失者/灰野敬二@東京・新宿ANTIKNOCK

1988年
1月
30日 不失者/灰野敬二@東京・渋谷・La.mama
6月
10日 不失者/灰野敬二@京都・どん底ハウス
8月
15日 不失者/灰野敬二@La.mama
9月
15日 不失者/灰野敬二@La.mama
11月
5日 不失者/灰野敬二@埼玉大学・教養部A106「埼玉大学むつめ祭 辺境の歌々」他の出演:白石民夫、竹田賢一、HIGH-RISE、旧陰猟腐厭、Che-SHIZU、NORD、田中敏+臼井弘行、現場の力、光束夜、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、ソノダサトシ、中矢誠、浦邊雅祥、河合渉+αほか
28日 不失者/灰野敬二@東京・渋谷・クロコダイル 他の出演:割礼
12月
1日 不失者/灰野敬二@La.mama
26日 不失者/灰野敬二@東京・吉祥寺・MANDA-LA2 他の出演:割礼

1989年
1月
30日 不失者/灰野敬二@東京・渋谷・La.mama
2月
23日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/阿久井喜一郎(ds)/三浦真樹(g)〕@名古屋・K・D Japon
10月
14日 不失者@法政大学学生会館大ホール「ぼくのあきらめと破滅どっちが先にやってくるかな」
12月
18日 不失者/灰野敬二@La.mama

1990年
6月
5日 不失者/灰野敬二@東京・渋谷・La.mama
23日 不失者/灰野敬二@東京・東十条GIG HALL 他の出演:MERZBOW、ゲロゲリゲゲゲ、暴力温泉芸者、インキャパシタンツ、、NOOD〔片山智/小椋幸行〕、古舘徹夫ほか
7月
13日 不失者@東京・仙川・GOSPEL 
8月
11日 ロスト・アラーフ〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/小杉淳(ds)〕@千葉・芝山町横堀ひろば「三里塚原野祭」 ロスト・アラーフ名義だがメンバーは当時の不失者。また、この時の演奏の一部は『不失者』(PSF PSFD-15~16)に収録された。他の出演:The Vontures、黄色い太鼓、魔王、ままくと、Ouch、A.R.F.、だいなし、窒息者グループ、The 5'6'7'8's、LOVE Craft、OZma、NADJA、CANIS LUPAS、RANKIN TAXI、GENET & The HIPS、ぼけまる、ACID SEVEN、NO PROBLEM、A-Musik、川端浩
11月
25日 不失者@駒場・東京大学教養学部5号館1F555番教室
12月
22日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1991年
2月
28日 不失者@東京・吉祥寺・バウスシアター 他の出演:割礼
3月
12日 不失者@Free Bird
13日 不失者@Free Bird
31日 不失者@La.mama
7月
16日 不失者@La.mama
8月
6日 不失者@La.mama「角谷美知夫追悼一周忌LIVE」他の出演:光束夜、High-Rise、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ
16日 不失者@京都大学西部講堂 他の出演:全力オナニーズ、マーブル・シープ&ザ・ランダウン・サンズ・チルドレン
9月
26日 不失者@La.mama 他の出演:ペインキラーPainKiller〔ジョン・ゾーン(as・vo)/ビル・ラズウェルBill Laswell(b)/ミック・ハリスMick Harris(ds・vo)〕。この日の不失者の演奏はビデオ『1991.9.26 19:15~20:08』に収録。また、ペインキラーの演奏では灰野敬二(g・vo)が4曲にゲスト参加し、いずれもCD『儀式』に収録された
11月
3日 不失者@La.mama
12月
3日 不失者@La.mama 他の出演:再生工房
7日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1992年
2月
17日 不失者@福岡・天神・ビブレホール
3月
3日 不失者@MANDA-LA2
4月
23日 不失者@大阪・ファンダンゴ
29日 不失者@La.mama
5月
30日 不失者@アムステルダム「Lente Festival」
6月
2日 不失者@アムステルダム・Silo
7月
下旬 不失者〔灰野敬二(g, vo)/小沢靖(b)/小杉淳(ds)〕@ブルックリン・B.C.Studio『寓意的な誤解』レコーディング
8月
30日 不失者@東京・日仏会館「The Action Plan」他の出演:フリクション、割礼、White Heaven、光束夜+ゆらぎ
10月
3日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/三浦真樹(g)/小杉淳(ds)〕@東京・市ケ谷・法政大学学生会館大ホール 三浦真樹復帰後の初ライヴ
12月
12日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/三浦真樹(g)/小杉淳(ds)〕@福岡・JAJA 他の出演:アジャクレヨンズ
17日 不失者@La.mama

1993年
3月
9日 不失者@東京・吉祥寺・MANDA-LA2
4月
10日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/三浦真樹(g)/小杉淳(ds)〕@東京・渋谷・La.mama
8月
8日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/三浦真樹(g)/小杉淳(ds)〕@La.mama
10月
19日 梅津和時+不失者@川崎・クラブチッタ「梅津和時・七転八倒!」(10月18日~21日)でのセッション・ライヴ
11月
6日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小杉淳(ds)〕@La.mama
12月
18日 不失者〔灰野敬二(g, vo)/小沢靖(b)/小杉淳(ds)〕@東京・市ケ谷・法政大学学生会館大ホール

1994年
2月
12日 不失者@東京・渋谷・La.mama
3月
23日 不失者@大阪・心斎橋ミューズホール
6月
11日 不失者@La.mama
10月
1日 不失者@La.mama
12月
17日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1995年
3月
18日 不失者@東京・渋谷・La.mama
5月
27日 不失者@ナンシー(フランス)・Centre Culturel André Malraux「Festival de Musique Action」
6月
2日 不失者@ロンドン・Canterbury Arms この時の演奏は『Purple Trap - The wound that was given birth to must be bigger than the wound that gave birth』に収録
7月
7日~9日 不失者@ウィーン・「Jazz Fest Vienna」
23日 不失者@La.mama
9月
2日 不失者@La.mama
9日 不失者@大阪・心斎橋クラブクアトロ
11月
18日 不失者@La.mama
12月
16日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1996年
2月
12日 不失者@東京・吉祥寺・MANDA-LA2
4月
20日 ペーター・ブロッツマン+不失者@大阪・心斎橋クラブクアトロ
26日 ペーター・ブロッツマン+不失者@東京・市ケ谷・法政大学学生会館大ホール
6月
7日 不失者@MANDA-LA2
9月
6日 不失者@MANDA-LA2
11月
7日~9日 不失者@サンフランシスコ・Great American Music Hall「Table of The Elements Festival No.2 Yttrium」他の出演:トニー・コンラッド、ジョン・フェイヒーJohn Fahey、ガスター・デル・ソルGastr del Sol、ブルース・ギルバートBruce Gilbert、バーナード・ギュンターBernhard Guenter、ローレン・マザケイン・コナーズ、ジム・オルークJim Orourke、エンプティ・ボトルEmpty Bottle。また、この時の演奏は『Gold Blood』に収録。KFJC FM(サンフランシスコ・ベイエリアのカレッジ・ラジオ局)でも放送された
下旬 不失者『完結されもしない死』『来たる時』、デレク・ベイリー 灰野敬二『寄り添い合いし 秩序と無秩序の気配かな』レコーディング@ロンドン・Moat Studio
12月
14日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1997年
4月
29日 不失者@MANDA-LA2
5月
16日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/高橋幾郎(ds)〕@ヴィクトリアヴィル(カナダ)・「14th Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville」 この時の演奏は『Withdrawe, this sable Disclosure ere devot'd』に収録
7月
25日 不失者@ShowBoat
8月
22日 不失者@MANDA-LA2
10月
25日 不失者@20000V
12月
20日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1998年
2月~4月 不失者『もう少しこのまま』『すでに用意されていた想い』レコーディング@東京
2月
14日
不失者@ShowBoat
3月
26日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/高橋幾郎(ds)〕@京都・磔磔
29日 不失者@福岡・天神・ビブレホール
31日 不失者@岡山・ペパーランド
4月
1日 不失者@姫路・MUSHROOM
19日 不失者@東京・高円寺・20000V
7月
19日 不失者@20000V 他の出演:BORIS、KIRIHITO
11月
8日 不失者@札幌・ベッシーホール
13日 不失者@ShowBoat
12月
12日 不失者@法政大学学生会館大ホール

1999年
1月
1日 不失者@東京・渋谷ジァン・ジァン お年玉付きライヴ
2月
14日 不失者@東京・高円寺・ShowBoat
5月
5日 不失者@ShowBoat
7月
2日 不失者@ShowBoat
9月
3日 不失者@ShowBoat
11月
6日 灰野敬二ソロ(発振器・tambourine etc.)、不失者@TONIC
11日 不失者@シアトル・Graceland 他の出演:サン・シティ・ガールズSun City Girls、キンスキーKinski
12日 不失者@サンフランシスコ・Bottom of the Hill 他の出演:サブアラクノイド・スペースSubArachnoid Space、GAJI
13日 不失者@ロサンゼルス・Spaceland 他の出演:ファーフラングFarflung
12月
4日 不失者@法政大学学生会館大ホール

2000年
1月
29日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/羽野昌二(ds)〕@東京・高円寺・ShowBoat
羽野晶二はゲスト参加。以後、不失者は灰野、小沢のデュオもしくはゲスト・ドラマーを迎える形で活動する
4月
16日 不失者@ShowBoat
5月
22日
不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/チャールズ・ヘイワード(ds)〕@ロンドン・The Garage
24日~26日 灰野敬二と小沢靖、イングランド北部のマックルズフィールドでレコーディング(音源は未発表)。
7月
21日 不失者@ShowBoat
10月
5日 不失者@ShowBoat
11月
16日~20日 「Festival November Music」に不失者で出演するため、ヨーロッパに滞在
17日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)〕@スヘルトーヘンボス(オランダ)・W2 この時の演奏から『November Music Festival 2000 As The World Turns』に1曲収録
18日 不失者@ゲント(ベルギー)・Vooruit
19日 不失者@エッセン(ドイツ)・Folkwanh Hochschule
12月
9日 不失者@東京・市ケ谷・法政大学学生会館大ホール

2001年
2月
18日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)〕@高円寺・Show Boat
4月
29日 不失者@高円寺・Show Boat
6月
15日 不失者@高円寺・Show Boat
7月
6日 不失者@初台・The Doors「The Doors Tribute Night」他の出演:Ski他
9月
9日 不失者@高円寺・Show Boat
12月
15日 不失者@法政大学学生会館大ホール

2002年
4月
23日 不失者@Mains d'Oeuvres(パリ北郊外Saint-Ouen, France) 他の出演:Fine Pussy , Naomi Mutoh Dance Company + Mami Chan
28日 不失者@The Tolbooth (Stirling, Scotland)
7月
13日 不失者@高円寺・20000V "MOTHRA presents ""DESTRUCTION CHAOS Vol.4" 他の出演:MOTHRA+GUILTY CONNECTOR、K2 + INCAPACITANTS、DEFEKTRO
8月
4日 不失者@初台・The Doors
10月
11日 不失者@高円寺・Show Boat
11月
9日 不失者@名古屋・TOKUZO  ペヨトル☆CALLING2002 in NAGOYA 他の出演:魔ゼルな規犬、かまた りか、百合林くさ子、若見ありさ、藤本由起夫(パフォーマンス+今野さんとのトーク)、梅津和時+小林嵯峨
16日 不失者@New York (USA)・Tonic (1st stage)20:00- 不失者(2nd stage)22:00-
12月
21日 不失者@法政大学学生会館大ホール "真っ逆さまに 落ちてゆく 洗脳された「これでいい」

2003年
3月
13日 不失者@高円寺・Show Boat
22日 不失者@大阪・灘波ベアーズ
23日 不失者@名古屋・TOKUZO
5月
23日 不失者@スターリング(イギリス)・The Tollbooth「Le Weekend Festival」 他の出演:友川かずき
6月
27日 不失者@デンマーク・Roskilde Festival「The Wire celebration night on the Odeon Stage」 他の出演:Mike Ladd, Suicide, DJ I-Sound
8月
2日 不失者@東京・市ヶ谷・法政大学学生会館大ホール「不失者・夏の陣」
10月
19日 不失者@ニューヨーク・Tonic
11月
1日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)/高橋幾郎(ds)〕@札幌・マルチスペース・エフ
12月
13日 不失者@東京・市ヶ谷・法政大学学生会館大ホール
26日 不失者@大阪・灘波ベアーズ
27日 不失者@名古屋・TOKUZO

2004年
2月
7日 不失者@オーストラリア・ブリスベン・Brisbane Powerhouse「What is Music Festival」
13日 不失者@オーストラリア・シドニー・Annadale Hotel「What is Music Festival」
16日 不失者@オーストラリア・メルボルン・Revolver Upstairs「What is Music Festival」
7月
11日 不失者〔灰野敬二(g・vo)/小沢靖(b)〕@札幌・マルチスペース・エフ

2007年
6月
23日 不失者(灰野敬二ソロ)@金沢・メロメロポッチ
12月
30日 不失者(灰野敬二ソロ)@高円寺Show Boat オールナイト・ライヴ

2010年
9月
1日 不失者〔灰野敬二(vo,g)+工藤冬里(b)+高橋幾郎(ds)〕@新宿JAM 「uramado 7th anniversary-有り余る程の光輝な屈辱の行方-」

2011年
1月
14日 不失者〔灰野敬二(vo,g)+工藤冬里(b)+高橋幾郎(ds)〕@大阪・心斎橋・クラブクアトロ
7月
6日 不失者〔灰野敬二 (vo.g)+ナスノミツル(b)+高橋幾郎(ds)〕@渋谷・WWW「contrarede presents AKRON/FAMILY AKAK DREAMTIME 2011 TOUR」他の出演:AKRON/FAMILY  、灰野はAKRON/FAMILYにゲスト参加

2012年
1月
27日 不失者〔灰野敬二 (vo.g)+ナスノミツル(b)+高橋幾郎(ds)〕@東京・東高円寺UFO CLUB「UFO CLUB 16周年記念 “不失者 ワンマン” 」

6月
16日(土) 不失者〔灰野敬二 (vo.g)+亀川千代(b)+Ryosuke Kiyasu(ds)〕@東京・東高円寺・高円寺 HIGH「ドキュメント灰野敬二」前夜祭』 他の出演:ジム・オルーク&石橋英子/Merzbow/七尾旅人

8月
11日 不失者@千葉・幕張メッセ『FREEDOMUNE ZERO』
9月
19日・20日 不失者@大阪・難波 ベアーズ『まぶしい いたずらな祈り ~不失者2DAYS』
21日 不失者@名古屋 得三『まぶしい いたずらな祈り』
27日 不失者@渋谷 WWW『まぶしい いたずらな祈り』
11月
30日 不失者@東京・タワーレコード渋谷店 B1F 「不失者@ RECORDOMMUNE SHIBUYA」
12月
21日 不失者@東京・六本木SuperDeluxe 「SDLX十周年記念ワンマンLIVE 不失者」

2013年
4月
7日 不失者@東京・日比谷野外大音楽堂「カオスフェス2013」 他の出演:BiS / cinema staff / でんぱ組.inc / 旺福(Wonfu) from 台湾
11月
21日 不失者@東京・六本木Super Deluxe

2015年
5月
3日 不失者@東京・高円寺ショウボート「灰野敬二 生誕記念公演 ~不失者」
11月
9日 不失者@東京・KOENJI HIGH

2016年
3月
28日 不失者@東京・KOENJI HIGH
10月
28日 不失者@東京・渋谷LUSH「不失者 Fushitsusha」
12月
30日 不失者@東京・高円寺ShowBoat「灰野敬二 Keiji Haino ワンマンライブ ~不失者~」

2017年
3月
5日 不失者@東京・六本木Super Deluxe 他の出演:青葉市子
5月
3日 不失者@東京・高円寺ShowBoat「灰野敬二 生誕記念公演」*不失者はシークレットとして出演
21日 不失者〔灰野敬二+森重靖宗〕@中華人民共和国 深セン B10 Live, North District of OCT-LOFT 「第四届明天音乐节 4th TOMORROW FESTIVAL」
6月
20日(火)不失者@東京 KOENJI HIGH 
7月
19日 不失者@アメリカ・ニューヨーク Pioneer Works「Fushitsusha (不失者) : Silent」
20日 不失者@アメリカ・ニューヨーク Pioneer Works「Fushitsusha (不失者) : Heavy」
22日 不失者@アメリカ・ロサンゼルス Zebulon Café Concert 「Fushitsusha (不失者) with special guest 75 Dollar Bill
10月
不失者〔灰野敬二(vo, g)、ナスノミツル(b)、Ryosuke Kiyasu(ds)〕@東京・高円寺 HIGH 
12月
30日 不失者@東京・高円寺 ShowBoat「灰野敬二 Keiji Haino 2017年最終公演」

2018年
5月
3日 不失者@東京 高円寺ShowBoat「灰野敬二 生誕記念公演 不失者」
12月
30日 不失者@東京 高円寺ShowBoat「年末公演 不失者」

2019年
5月
3日 不失者〔灰野敬二(vo, g)、ナスノミツル(b)、Ryosuke Kiyasu(ds)〕@東京・渋谷WWW「不失者の日」

不失者の
最新公演
ついに明日


5月3日(金・祝) 東京 渋谷WWW
不失者の日

17:00 / 18:00
ADV./DOOR ¥4,500 / ¥5,000(税込 / 全自由 / ドリンク代別)
※30歳以下当日¥500キャッシュバック。要顔写真付き身分証明証。

LINE UP
不失者

TICKET:e+ / ローソンチケット[L:71559] / チケットぴあ [P:140-396]/当日券有

INFORMATION
info@yoasa.jp

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【告知】5月25日(土)開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』featuring 内田静男 (Special Live Act)

2019年04月30日 00時20分02秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年5月25日 sat 渋谷DJ BAR EdgeEnd
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24
Début de l'été d'herbe jeune


18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl.1drink

出演:
盤魔殿 DJ′s :DJ Necronomicon / DJ Qliphoth / DJ Athmodeus / DJ BEKATAROU / DJ Bothis / DJ Vaby
Special Live Act : 内田静男


記念すべき23回目のスペシャルパーティ【∵23∵盤魔殿 】を大成功させたカルトDJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會』がついに3年目に突入。その一発目のパーティが令和元年5月25日に開催される。踊れないDJに特化したDJイベントとして異端音楽と異端映像を媒介とした出会いの場の創出を目論む当初のスローガンはそのままに、新元号初のパーティは日本地下音楽の裏番長の異名を取る音楽家・内田静男をゲスト・ライヴアクトに迎え、これまでにない未知なる領域に突入する新機軸。乞うご期待!
【大盛況!感謝】【∵23∵盤魔殿 】 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.23 2019/4/12(金) 幡ヶ谷FORESTLIMIT

【特典】来場者全員に特製ZINE『盤魔殿アマルガムVol.18』を無料進呈!
*ご希望の方には前回の『盤魔殿アマルガムVol.17』も差し上げます。

【Special Live Act】
●内田静男 Uchida Shizuo



80年代より、触媒夜、滲有無にて活動。現在、Hasegawa-Shizuoや、albedo gravitas、Galactic Abyss、UH、TERROR SHIT、Nord、疎水響、 L'Extase Métallique、などのユニット、そしてソロやさまざまなインプロヴァイザートのDUOやTRIO形式などで演奏。Bassを中心にした、インプロヴィゼーションを行う。

Shizuo Uchida live at ひかりのうま, Tokyo, Japan, 20 April 2017.



【各DJのHOT POINT(聴かせどころ)】
●DJ Athmodeus(持田保)
90年代のスカムコラージュ感覚を現代DJカルチャーに召喚する目論見で多分自爆する予感マシマシの一夜。言語とビートの加速主義。逃走とメルトダウン。亡霊たちのダンスミュージック。

タモリのオールナイトニッポン・つぎはぎニュース(連続再生版)



●DJ BEKATAROU(伊藤元)
当日は重厚かつ繊細な波動がEdgeEndに流れることと存じます…




●DJ Bothis(山田遼)
2000年代から活動している米国のsightings等ノイズロック中心にかけていきます。

Sightings - Two Thoughts



●DJ Vaby(大場弘規)
1993年から2001年までオーストリアのウィーンにおいて活動していた「Syntactic」というレーベルを皆さんはご存じだろうか?OrganumやHaters、TNBなど著名なアーティストのほぼほぼ7inchオンリー、しかも超限定(10枚~100枚)のリリース枚数というヴァイナルジャンキーを狂喜乱舞させた伝説のレーベルを!現在は消滅してしまったレーベルですが創設者のWalter Robotkaが運営する別レーベル「Klanggalerie」にその精神は引き継がれ超マニアックな名作の復刻等、CDを中心に精力的なリリースを続けています。今回はそんなマニア心を擽りまくるレーベル「Klanggalerie」のリリースオンリーで攻めたいと思います。




●DJ Necronomicon(剛田武)
<ヴァルプルギスの夜>をテーマに、悪魔崇拝的なサイケ/プログレ/地下音楽/地下アイドルを集めて異端音楽承継の儀を執り行います。

The Shiver - Walpurgis (1969 Swiss Heavy Progressive)



●DJ Qliphoth(宇田川岳夫)
Touch Designer を使ってDJと映像をシンクロさせてネオフォーク特集します。



盤魔くん
今宵はどこで
令和待つ

▼平成最後の夜を過ごすのにピッタリのライヴをご紹介します。


新体制NECRONOMIDOL 1stワンマンライブ
「VVALPURGIS」
4/30(火) 東京キネマ倶楽部

st19:30
adv¥3000+1D

VVALPURGIS
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【地下音楽の原点回帰は電気牧場の煩悩か?】Naoki Kasugai ( 春日井直樹 ) / Normal Electronics

2019年04月29日 01時52分19秒 | 素晴らしき変態音楽


Naoki Kasugai ( 春日井直樹 ) / Normal Electronics
*限定200枚アナログLP盤 定価税込¥2800
番号<DTR-LP008> 200枚限定 全9曲 定価¥2800 [税込)   LP盤+6pハンドメイド・コラージュブック

A1 Normal Electronics
A2 Death Side
A3 System
A4 Siren At Dawn
B1 Total Sex
B2 You And Me
B3 Sex Sex Seventeen
B4 Super Cub 2010
B5 Mar's Brain

Instrument Used - Guitar.tape,electronics,Voice,Rhythm box,synthsizer,etc
Recorded 2010 at Kasugai,s room
Recording with 4track Tape MTR
Order⇒DAYTRIP RECORDS

地下音楽の原点回帰は電気牧場の煩悩である

80年代から愛知をベースに地下活動をつつける名古屋の異端音楽家、春日井直樹のニューリリース。2010年に春日井の自室で録音され、カセットテープでりりーすされた音源のアナログ化である。「Neue Detsche Welle , Cold Wave , Industrial Noise , 当時のアナログシンセ、リズムボックス、ヴォコーダーを使用し80年代当時のカセットテープを使用した4トラックカセットMTRによる録音で音質を80年代自主製作音源に限りなく近づけた」作品である。最初にYouTubeでダイジェスト音源を聴いた時、前作『呪歌』の狂気に満ちたアシッドフォークではなく、テクノポップ/ニューウェイヴ色の強いサウンドに、聴きやすい・分かり易いアルバムとの先入観を持ってしまったのだが、実際に届いたLPを聴いてみると、期待はいい意味で裏切られた。4トラックカセットMTR特有のすべての音がゴチャっと混ぜ込まれダンゴ状になったサウンドは、80年代後半の宅録ニューウェイヴの饐えた音の肌触りを再現しているが、問題は春日井の激情的で素っ頓狂なヴォーカルである。80年代当時から「歌もの」を主眼に活動している彼の反語的な意味での「歌心」つまりアンチ抒情派としての矜持を現在も保ち続けていることを改めて実感し、原点回帰=最新活動の活性化を強烈に印象づける。

Naoki Kasugai / Normal Electronics (ダイジェスト)


81年録音作品『DADA1981』を2018年4月にアナログLP盤でリリースして以来、7月にカセットレーベルD.D.Recordsからリリースした83/4年作品を網羅した5枚のLP、12月に新録のアシッドフォーク・アルバム『呪歌』とハイペースでリリースを続ける春日井だが、ひとりのアーティストが自主制作で1年間に8種類のアナログLPをリリースするのは常軌を逸しているように思える。それぞれ限定200枚プレスだから1600枚のLPレコードが春日井の自宅に運びこまれたことになる。作品の性格上、即座に注文が入り在庫がはけてしまうようなことは無く、幸運にも春日井を発見し、彼の音楽の魅力に気付いた愛好家が時折現れ、その度に少量の注文品が発送され、何年か経って売り切れれば御の字と言ったところだろう。

拙著『地下音楽への招待』でモダーンミュージックの故・生悦住英夫にインタビューしたときこぼれ話で聞いたのだが、ジャックス・ファンクラブが制作した『Jacks ‎– Live '68'7'24』という今は10万円を下らない激レア盤が、ファンクラブ会長らしき人により80年初頭に大量にモダーンミュージックに持ち込まれたという。ファンクラブの力では販売し切れずに在庫が余ったままになっていたらしい。最近でも過去の自主盤やレア盤が未開封のまま突然中古レコードショップに出回ることがある。制作者の手元にあるデッドストックであろう。自主制作盤の一番のネックは流通である。春日井が主催するインディーレーベルDAYTRIP RECORDSは知る限りでは公式サイトからの通信販売が唯一の流通手段のようだ。在庫を流動させる為にも、このブログをキッカケに彼の秀逸かつ唯一無二の世界に興味を持っていただければ幸いである。

地下世界
中央集権
無意味論

春日井の次作『Naoki Kasugai - Scum Treatment!』はジャケットが1枚ごとに異なる究極のハンドメイド作品になるらしい。2019年秋リリース予定。






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