A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【私のB級サイケ蒐集癖】第35夜:魅惑のエレキギター・メロディの未知なる世界~ザ・バディーズ/沢田駿吾/ポップキッカーズ

2021年09月18日 00時15分54秒 | 素晴らしき変態音楽


前回はベンチャーズ・スタイルのエレキ・インスト・バンドを紹介したが、ジャンク・レコード売り場に眠っているギター・レコードは偽ベンチャーズだけではない。クラシック、ラテン、フラメンコ、ジャズ、フォーク、ポップス、ロックと様々なギター・メロディが掘り起こされるのを待っている。筆者がたまたま眠りから目覚めさせた安レコの中から、B級サイケ度高めのエレキギター名演/迷演レコをこっそり紹介することにしよう。

●ザ・バディーズ/レッツ・ゴー・スキー・バカンス(Philips SFX-7017)


ジャケ写のビザールギター(日本ビクター製)に惹かれてジャンクレコードコーナーから救出した1枚。ペラジャケ見開き綴じブックレット付きのそこそこの豪華仕様。しかしながら、明らかにリリース当時(1966年)に流行りはじめたスキーブームの便乗レコードで、6ページに亘る解説書はスキーについての解説(スキーの楽しみ方のエッセー、スキー用語集、スキー・モンキーの踊り方、スキーのエチケット集、スキーバカンス用品プレゼント告知)だけで、演奏のザ・バディーズについては一切触れられていない。曲はアメリカのサーフギターインストとビーチボーイズ風のヴォーカルナンバーが半々、B級感たっぷりで大好物。レコード・レーベル面をよく見ると作曲クレジットのMike CurbとKim Fowleyの名前を発見!マイク・カーブは60年代にサイドウォーク~カーブレコードを立ち上げ西海岸ロック・シーンを席巻したプロデューサー、キム・フォーリーは70年代にランナウェイズのマネージャーとして知られることになるプロデューサーで、60年代にノベルティ・ソングやカルト・ロックを数多く手がけた奇人。このザ・バディーズも両者が手掛けた匿名バンドのひとつで、ファズの王様と呼ばれるデイヴィー・アランがギター、バディ・ホリーの死後にクリケッツのヴォーカルを務めたジェリー・ネイラーがヴォーカルという由緒正しいB級アメリカンガレージポップである。本国アメリカでは『Go Go With The Buddies』『The Buddies & The Compacts』(ともに65)の2枚のサーフロックアルバムをリリースした。その中に「Ski City U.S.A.(あこがれのスキー・バカンス)」と「Ski Jump(恋のスピード・ダッシュ)」というスキー絡みの曲があったので、日本のスキーブームに当て込んで売り出されたのだろう。2枚のアルバムからの選曲の本作『レッツ・ゴー・スキー・バカンス』にはスキー関係の曲はこの2曲だけ。それ以外はサーフィン、ホットロッド、スケートボート・ナンバーばかり。元々実体のないバンドだから文句を言えた義理ではないが、遥か極東のNIPPONで、自分たちがでっち上げたエレキ・インストがスキーブームの名の下で宣伝されて、スキー板やチョコレートが当たる抽選券付で販売されている事実を知ったらマイク・カーブは訴えたかもしれない(彼はのちに政治家になった)。一方国内外のB級ガレージ/サイケ・ファンにとってはスキーブーム便乗レコードに大好物のサーフィンナンバーが満載だとは思いもよらないだろう。その意味では筆者がDiscogsにも載っていないこのLPを救出したことは幸運に違いない。

The Buddies - Ski City USA



●沢田駿吾&ザ・ダイナミック・サウンズ他/魅惑のギター・メロディ(リーダーズダイジェスト 12GS-5)


昭和3,40年代に流行った家庭向け通信販売レコードボックスはジャンクレコードコーナーの王者と言える。ホーム・クラシック、映画音楽、懐かしのメロディ、ムード音楽等の企画ものレコード10枚組が100円でたたき売られている。ジャケットや箱の黴やシミは我慢するしかないが、たいていは家に飾っておいただけでレコード盤はほとんど針を下ろしていない新品同様が多い。中でも安売りコーナーでよく見かける当時の通販大手のリーダーズダイジェストが企画した『魅惑のギター・メロディ』5枚組はバッタもんオーラを放つ垢ぬけないジャケットなのでスルーしそうになるが、ちょっと待て、日本のジャズ・ギタリストの草分けの沢田駿吾をはじめ日本を代表するギタリストの知られざる名演集として聴き逃せないボックスなのだ。沢田駿吾はザ・パッショネイト・エイトと共にラテンビート、ザ・ダイナミック・サウンズと共にヒット・パレードとLP2枚にフル参加。レアグルーヴなラテンものも素晴らしいが、ここでは当時のヒット曲をカバーしたLP5『ダイアモンド・ヘッド』に注目したい。フルートやサックスが入ったコンボ編成によるビートルズやフォークソングのジャジーなカバーはお手の元だが、聴きどころはやはりベンチャーズ・ナンバー。ホーンとオルガン入りの「パイプライン」はグルーヴィーなドラムソロをフィーチャーしたジャンプビートナンバー。ベンチャーズの十八番のテケテケテケを敢えてドラムに叩かせているところがジャズ・ギタリストとしての意地を感じる。そしてテンポをぐっと落とした「ダイアモンド・ヘッド」はウォーキング・ベースがリードするハードボイルドなアレンジがカッコいい。この2曲とも沢田は12弦ギターでメロディラインを軽やかに歌っている。他にはGS歌謡風のアダモの「ブルージーンと革ジャンパー」、泣きのサックスが聴ける愛唱歌でジョーン・バエズがヒットさせた「ドナドナ」など、サーフギターではないが、エレキ・インストの魅力がたっぷり。マニア向けにはクラシックのLPにソンコマージュこと荒川義男が参加していることも付け加えておこう。

横内章次&沢田駿吾 「イエスタデイ」



●ポップキッカーズ他/若いみんなのベスト・リクエスト2


80年代パンク系自主制作盤の定番ソノシートは、1958年にフランスで開発され、60年代に日本でも安価なレコード代用品として定着した。薄くて冊子に挟めるので「音の出る雑誌」として定期刊行されたりもした。雑誌社による企画なのでレコード会社と契約のない演奏家によるカバーが量産され、例えば貸本漫画と同じように、デビュー前の無名の演奏家やスタジオミュージシャンによる匿名バンドによる作品も少なくない。また低予算の録音スタジオで作られる場合も多く、メジャーなレコードとは比べようもない安っぽい音も少なくない。そういったソノシートバンドのひとつが前回紹介したザ・ハイウェイズと言う訳だろう。当時のソノシート出版社として大手の現代芸術社からリリースされたこのソノシートブックはタイトル通り当時のポップスヒットの選曲のソノシート5枚組。ジャンルはバラバラだが、ベンチャーズのライバル、アストロノーツのヒット曲「太陽の彼方に」をポップキッカーズなるバンドがカバーしている。これまたザ・ハイウェイズに負けず劣らず安っぽい音作りで、ソノシート特有の音揺れと相まって闇の底から湧き上がる負のオーラに満ちている。正式名称は、熊木忠とポップ・キッカーズ。昭和38年に結成。熊木忠 Piano, 鳴海誠 Lead Guitar, 望月康平 Guitar, 萩原利夫 Tenor Sax, 小林茂夫 Bass, 今本憲二郎 Drumsの6人組らしいが、「太陽の彼方に」にはピアノとサックスは参加していない。他にソノソート音源があるようなのでいつの日かジャンクレコード沼から救い出して、ポップキッカーズ完全音源コレクションとしてリリースできないだろうか。

【195A】ベンチャーズベスト8(1)


ソノシート
エレキギターの
泣きどころ





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【私のB級サイケ蒐集癖】第34夜:知られざるB級エレキ・インスト・バンドの謎と悲哀~ザ・ハイウェイズ/ザ・ゴールドフィンガーズ

2021年09月15日 02時42分50秒 | 素晴らしき変態音楽


1960年代前半、ビートルズやグループサウンズが流行る前の日本では空前のエレキブームがあった。ブームの代表的存在は1960年に登場したベンチャーズである。「ウォーク・ドント・ラン」「パイプパイン」「ダイヤモンド・ヘッド」などのヒット曲は、サーフィンブームとも連動していたので、後にサーフギターとも呼ばれた。62年に寺内タケシとブルージーンズがデビューした頃から、プロ、アマ問わず数多くの和製エレキ・インスト・バンドが登場し、テレビで「勝ち抜きエレキ合戦」というオーディション番組が人気になるほどのブームを巻き起こした。同時に「エレキは不良の音楽」という偏見が世間に広がり、それはビートルズの人気爆発と共にエレキブームがグループサウンズ・ブームに移行してからも根強く残っていた。実際に筆者がロックに興味を持ち始めた1974年(小学6年)に、親にエレキギターが欲しいとねだったが、「不良の楽器はダメだ」と言われてクラシックギターを与えられたほどである。

そもそも筆者がエレキギターを弾きたいと思ったきっかけはラジオで聴いたベンチャーズの「10番街の殺人」だった。当時ジョン・デンバーやビーチ・ボーイズといったアメリカンポップスを好んでいたが、ベンチャーズのストレートなビートと歪んだギターに全く異なる「ヤバさ」を感じたのである。当時住んでいた金沢には滅多に外国のミュージシャンが来ることはなく、唯一ベンチャーズが毎年金沢公演を行い、街中にポスターが貼られていたことも思い出す。当然ながら不良の音楽のコンサートに親が連れて行ってくれることはなかった。その後中学生になってキッスやエアロスミス、ジョニー・ウィンターなどのアメリカン・ハードロックを知り、さらに1977年(中3)に東京へ引っ越してからパンクロックに衝撃を受けることになった。その頃にはギターインストバンドは逆にダサく感じるようになっていた。その後ガレージパンクやサイケデリックロックにハマったことで、Davie Allan & The Arrowsをはじめとするファズ度高めのサーフギターバンドには興味を持ったが、本家のベンチャーズやそのフォロワーには惹かれることはなかった。

ザ・ベンチャーズ 10番街の殺人 1965年4人初の日本公演


ところがつい最近になってムード音楽やラウンジ系の安レコードを掘るようになってから、ベンチャーズを含むエレキギターインストのレコードを聴くことが増えて、今更ながらにその面白さに目覚めた次第である。特に興味深いのが、エレキブームに便乗してレコード会社がリリースした安易なエレキギター企画レコードの数々である。レコードジャケットにメンバー名はおろかバンドの紹介もない。ムード音楽の企画盤と同じように、スタジオミュージシャンの寄せ集めに架空のバンド名を付けたものもあるし、無名ながらも当時はバンドとして活動していたものもある。ジャンクレコードの山にはエレキギターインストの掘り出し物がたくさん埋まっているかもしれない、と思うと無性にハードオフに行きたくなってくる。


●ザ・ハイウェイズ/エレキギター フェスティバル(Big One BL-024 / )


一昔前のメイク濃いめ外人女性ジャケットにカタカナ大文字タイトル。内容はベンチャーズのレパートリー中心にアニマルズ「朝日のあたる家」もあり(しかしベンチャーズのカバーを参考にしたらしい)。帯付ミントで110円という値付けもどうかとは思うが、<安レコ買いは銭失わない>をモットーに生きる蒐集家として買わない手はない。針を下ろすと、録音自体は悪くないが、マスタリングする前のデモテープのような音作り。曲によってレベルやミックスがバラバラだったり、ドラムの音が妙に生音っぽかったり、フェードアウトが不自然だったり。製造元がELM CORPとなっていて、中野区の住所まで書いてあるので、てっきりアマチュアのベンチャーズ・コピー・バンドの自主制作盤だと思い込んで、ほほえましい気持ちで聴きとおした。しかしザ・ハイウェイズでググってみて、正真正銘60年代のオリジナル和製エレキ・インスト・バンドだと知った。

The Highways ザ・ハイウェイズ


メンバーはLead Guitar - 河野武尚、Rhythm Guitar - 中川恒男、Bass - 吉田マサシ、Drums - 能谷亘弘、Piano - 宮地一夫。1962年に結成され、ソノシートを中心にリリースしていたという情報もある。ヤフオクなどで調べてみると、ほぼ同じ内容でタイトルの異なるレコード『熱狂のエレキギター』『エレキギター名曲集』がリリースされている。おそらく60年代にソノシート用に低予算でレコーディングした曲をまとめて、何度か廉価盤でリリースしたのだろう。デモテープ同然の音作りの中にメンバーの気合が籠められている。そう考えると、レコードの解説が全てベンチャーズについての内容で、ザ・ハイウェイズのことが一切書かれていない事実にたとえようのない悲哀を感じて愛おしさがさらにこみあげてくる。


●ゴールデンフィンガーズ/キャラバン/炸裂するエレキ・ギター ビッグ・ヒット(Fontana BT-24 / 1972)


メジャーのフォノグラムからの1972年のリリース。いかにも廉価企画盤!というジャケットのインパクトが凄い。ヘッドを見ると10弦のようだが、糸巻は6個しかないし、ボディの形がどうにも不自然。昔の少女漫画にありがちな、エレキギターを見たことがなくて想像力で描いたようなロック漫画を思わせる。イラストを担当した清藤猛氏は、同じフォノグラムの映画音楽シリーズのジャケも手掛け、味がある俳優の似顔絵を描いているので、映画関係には詳しいに違いないが、いかんせんロックは全く知識ゼロだったようだ。そのため、当時大人気だったレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジをモデルにしたのだろう。しかしながら、よりによってダブルネックSGを弾く写真を参考にしてしまったため、弦の数やボディの形が不自然になってしまった。さらに人物をジミー・ペイジに似ても似つかない、アメリカ映画のカントリーガール風にしてしまったため、衣装や構図がますます不格好になってしまった。見れば見るほどじわじわ来る迷ジャケットである。しかし音の方はザ・ハイウェイズとは正反対の日本人離れしたパワーとテクニックに驚くハイレベルなサウンド。1曲目の「キャラバン」からして、ジャズロック風のリズムセクションにファズギターのアドリブが暴れるサイケカバー。ブラスが入っている曲もあるが、あくまでメインはギター・コンボで貫きつつ、随所でハモンドオルガンがソウルフルな味つけをする。日本のニューロックの猛者によるスーパーグループ、例えばフードブレインにも匹敵するアルバム!と興奮しながらDiscogsをチェックしたところ、なんと60年代オランダのユトレヒト出身のビートバンドThe Jetsの変名だと判明した。

The Jest a.k.a. The Goldfingers ザ・ゴールドフィンガーズ


メンバーはNico Witkamp (Lead Guitar), Peter van Meel (Side Guitar),Karry Mulder (Bass Guitar), Eddy Geurtsen (Organ), Tonny Mulder (Drums)。オランダのフォンタナ・レコード所属だから日本では当時フォンタナを配給していた日本ビクターが権利を持っていた。1965年に007映画『ゴールドフィンガー』のヒットに便乗して「ゴールドフィンガーのテーマ」をシングル発売する際に、ビクターの重役の「ザ・ジェッツじゃわかりにくいから、いっそのことゴールドフィンガーズにしちゃえ」という鶴の一声でThe Goldfingersとして売り出されることになったのだと想像する。シングルがヒットしたかどうかは分からないが、今さら本名のThe Jetsに戻すわけにもいかず、日本では70年代までザ・ゴールドフィンガーズと呼ばれ続けたことをメンバーは知っていたのかどうか?調べた限りではThe Jetsは1968年頃に解散している(80年代後半に再結成)ようなので、今となっては確かめるすべはない。微妙過ぎるイラストの解説すらないジャケットに包まれた不遇のバンドの運命に、日本とオランダの間の距離に匹敵するほどの悲哀を感じざるを得ない。

The Jets Goldfinger


エレキギター
インストバンドは
カッコイイ

クロマニヨンズ『エレキギター』Live動画


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【地下ジャズDisc Review】シュテファン・ゴルドマン&ドットエス(.es)『一瞬の知らせ(At A Moment’s Notice)』~橋本孝之君の置き土産

2021年09月12日 01時21分19秒 | 素晴らしき変態音楽


Stefan Goldmann & .es / At A Moment’s Notice
シュテファン・ゴルドマン&ドットエス / 一瞬の知らせ

CD/DL:The Wormhole – WHO#20

Stefan Goldmann: electronics (tracks 1 and 3), electric guitar (track 2).
Takayuki Hashimoto: alto saxophone, shakuhachi, harmonica, guitar (track 3).
Sara: piano, percussion (track 3).

1. 29-09-2019
2. Echoes Of An Era
3. 12-07-2012 (featuring .es)

Produced by Stefan Goldmann. Mastered by Phil Julian, August 2020.

Track 1 recorded live at Cafe OTO, London, by Adam Matschulat. Written and mixed by Stefan Goldmann. Track 2 written, recorded and mixed by Stefan Goldmann. Track 3 recorded live at Nomart Gallery, Osaka. Written by Takayuki Hashimoto, Sara Dotes and Stefan Goldmann.

Bandcamp

彼世から此世へ一瞬で伝わるリアルミュージックの置き土産
シュテファン・ゴルドマン Stefan Goldmannは1978年ドイツ・ベルリン出身。電子音楽の作曲家、演奏家、DJ。テクノからダンス公演の音楽、映画のサウンドトラックまで幅広い音楽を手がける。2007年にレコードレーベル「Macro」を共同創設しヨーロッパのテクノ/ハウス/エクスペリメンタル系のアーティストをリリース、また、電子音楽の美学についての論文や本を出版している。2012年にドイツのゲーテ・インスティテュート主催の「アーティスト・イン・レジデンス」というプログラムで京都に3か月間滞在し、ライヴ・制作活動を通して日本のアーティストと交流した。その後も何度か来日している。

このアルバムは即興ユニット・ドットエス.esとのコラボレーションを含む最新作で、イギリスのカセット専門レーベルThe TapewormのサブレーベルThe Wormholeからのリリース。ゴルドマンは2010年にThe Tapewormからアルバム『Haven't I Seen You Before』をリリースして以来、レーベルのコンピや主催ライヴでコラボしている。自分のレーベルMacroではテクノ/エレクトロニカ的なプログラムされた反復ビートを持つサウンドが中心だが、本作はスポンテニアスな瞬時の反応(即興と言ってもいいかもしれない)により創造されたパフォーマンスを収録している。

Track1「29-09-2019」は2019年9月29日ロンドンCafe OtoでのThe Tapeworm10周年記念コンサートでのライヴ録音。事前に用意された音源を用いた演奏だが、自由な時間軸の中で自発的に組み合わされるエレクトロニクス音響は、ミュージック・コンクレート/エレクトロアコースティックの手法に近い予測不能なサウンドレイヤーを生成する。

Track2「Echoes Of An Era(時代の残響)」は、2010年の『Haven't I Seen You Before』のレコーディング・セッションの未発表テイクで、ギターによるインプロヴィゼーションを編集したドローン/アンビエント作品。重層的にオーヴァーラップするギターノイズが、空間を拡張させるリヴァーブとミニマルなループにより、聴き手を浮遊する電子音響の真っただ中へ誘い込む。ささくれた雑音の摩擦熱が、酩酊と覚醒が満ち引きするエクスタシーへ導く。

Track3「12-07-2012」は2012年7月12日大阪ギャラリーノマルに於けるゴルドマンとドットエス .es=橋本孝之+saraとの共演ライヴ音源。同年7月14日から9月5日までギャラリーノマルで開催された「PEKE展」(7回7組によるトークセッションと展覧会)のプレ・イベントとして開催されたライヴイベントで、.esとゴルドマンそれぞれの単独ライヴの後に、3人の共演が行われた。レーベルのプレスリリースには“事前の予告無しに観客の面前で共演が告げられ、数秒後にスタートした。この急場にゴルドマンは『Haven't I Seen You Before』の音楽サンプルをロードアップして、ディレイで時間とピッチをずらしながら音を放射し、三者の会話を生み出した”と書かれている。果たして本当にゴルドマンが共演のことを事前に知らされていなかったのかどうかは分からないが、ここで聴ける三人のコラボレーションには迷いや躊躇は全くない。金属的なエレクトロニクスがギャラリーのナチュラルエコーで輪郭が曖昧になり霧と化して会場を包み込む中、鋭角的な橋本のサックスが霧笛のように切り裂き、saraのピアノが雨粒となって弾ける。ゴルドマンのパーカッシヴな重低音とピアノの打音が共鳴し合い、狭い画廊に無限のサウンドスケープを現出させる。靄で霞んだ残響のど真ん中に虫食い穴を穿つ橋本のフラメンコギター。反復する電子音とパーカッションが近づく足音となって急接近。ハーモニカの警告にもかかわらず、三者入り乱れてホワイトアウト、恵みの雨が降り注ぐ。波のように引いていく三つの音の去った後に肥沃な大地が残された。

▼ギャラリーノマルでの共演の2日後、2012年7月15日大阪府立江之子島文化芸術創造センターでのStefan Goldmann / .es / 佐々木龍馬(ゲスト)のコラボ


当時の音源を使ったアルバムをリリースしたい、というオファーがシュテファン・ゴルドマンから橋本孝之に届いたのが2020年8月。その際にトリオセッションの音源を聴いて、今聴いても面白いということで快諾した。それから1年経ち、2021年8月にリリースのニュースが届いたが、すでに橋本は他界しており、それを知らなかったゴルドマンは大変驚き残念がっていたという。まるでタイムカプセル、もしく遅れて届いた孤独のメッセージ(Message In A Bottle)だろうか?

「ワームホール (wormhole)」とは、時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道である。あの世の橋本からこの世の我々の元へ届けられたこのアルバムがその名もThe Wormholeというレーベルからリリースされた事実に、いつまでも「運命への挑戦(A Challenge to Fate)」を続けなければならない我が宿命を再確認するのみである。



なお2012年9月1日「PEKE展」の最終回“Sound or Visual -耳の勝ちか目の勝ちか”に於いて、ドットエス .esと美川俊治の初共演ライヴが開催されたことも付け加えておきたい。

忘れては
いけない音が
ここにある

▼橋本君からのもう一つの置き土産
フランスの音楽誌「REVUE & CORRIGEE」2021年6月号に筆者による「橋本孝之(.es)インタビュー:確かな「心」の芽生えと「自己」の消失の先にあるもの」のフランス語訳が掲載された。
これも橋本が生前にミシェル・アンリッチに依頼されて英訳したものが元になっている。

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注目のフランス産プログレ・ジャズ・ビッグバンド『The Very Big Experimental Toubifri Orchestra』ミニ・インタビュー

2021年09月10日 00時23分59秒 | 素晴らしき変態音楽


フランスのプログレ・ジャズ・オーケストラ、ザ・ヴェリー・ビッグ・エクスペリメンタル・トゥビフリ・オーケストラ(以下VBETO)に質問状を送った。答えてくれたのはフルート奏者のマチルダ・ブイヨ Mathilde Bouillot。実は英語が得意ではないらしく、シンプルな一問一答で終わったが、フランス語ができればもっと突っ込みたいと思わせる答えだった。

Q:VBETOの結成のきっかけを教えてください。その当時メンバーはいくつくらいでしたか?   
A:VBETOは2006年にリヨンでグレゴワール・ゲンセにより結成された学生バンドでした。結成当時メンバーは20~25歳でした。

Q:VBETOに影響を与えたバンドやミュージシャンはいますか?
A:あなたのCDレビューで名前がでたアーティスト(フランク・ザッパ、ヘンリー・カウ、マグマ、サン・ラ・アーケストラなど)に加え、グレゴワールはインドネシアの音楽やバリのガムランが特に好きでした。

Q:最初の公の活動はいつ、何でしたか?レコーディング、コンサート、それとも別の何か?
A:最初のコンサートは2006年、最初のアルバムは2014年でした。

Q:『Dieu Poulet』のコンセプトは何ですか?私は「ノアの方舟」「天地創造」「動物の謝肉祭」などを連想しました。
A:『Dieu Poulet (訳すとGod Chicken)』には特別なコンセプトはありません。しかし『Waiting in the toaster』の作曲がグレゴワールひとりだったのに比べて、今作は何人かが作曲しています。みんなオーケストラのメンバーです。

Q:アルバム収録曲の作曲者を教えてください。
A:曲ごとの作曲者(担当楽器)
M1: Sexe ! : Benoit (trombone)/ Hercberg (bass)
M2 : Les Anciens Humains : Hercberg (bass)
M3: Le Costume : Benoit (trombone)/Hercberg (bass)
M4 : Range ta chambre : Fontana (tenor sax)
M5 : Bléant : Narejos (tenor sax)/ Quemener (drum)
M6 : Aigüe : Quemener (drum)
M7 : Lune : Acchiardi (vibraphone) / Perret (keyboard)
M8 : Waiting for lips : Pasquier (former clarinet of the band)
M9 : Dieu Poulet : Mignot (guitar)
M10 : Tell me : Quemener (drum) / Hercberg (bass)

Q:VBETO以外のユニットで活動しているメンバーはいますか?
A:😎 トゥビフリ・オーケストラのメンバー全員が別のバンドで活動しています:
Keystone big band, Chromb, Bigre, ARFI, Pan-G, Tatanka, l'Attracteur étrange, Odessey&Oracle, Saint Sadrill, Rien Faire, Ni, Pigniol, などたくさん....!

Q:日本のビッグバンド、渋さ知らズを知っていますか?VBETOの祝祭的なパフォーマンスが渋さのライヴに似ている気がしました。
A:すみません、渋さ知らズは知りません。でも聴いてみます!

Q:フランスやヨーロッパにVBETOに似たビッグバンドはいますか?Bigreというバンドは知っていますが、繋がりはありますか?
A:はい!3人のトランペット奏者の中のひとりがBigreのリーダーです!

Q:Rock In Opposition(RIO)やプログレとの繋がりは?
A:RIOには2回出演しました。ご注意いただきたいのですが、バンドにはホルンやバスーンはいません。(そう聴こえるのは)金管とバスクラリネットだと思います。
  拙い英語で申し訳ありません。出来る限り努力しました。

https://toubifri.com/
最新アルバム『Dieu Poulet(ニワトリの神)』ディスク・レビュー

▼フルートがマチルダ嬢



●VBETOのユニークな活動のひとつ
トゥビフリ・ウォーク LA BALADE DU TOUBIFRI
VBETOの18人のミュージシャンが完全にアコースティックで、公園、庭園、畑、ブドウ園、廃工場、町の中心部などどこへでも出かけて行って演奏する“音楽の散歩”。
まずメンバーがいくつかのグループに分かれて観客と一緒に散策し、最後に全員集まって大きな野外コンサートを開催するという趣向。

LA BALADE DU TOUBIFRI - 2019


子供たち
実験音楽
楽しめる

▼2021年7月1日サン=ジュニ=ラヴァル(フランス東部のコミューン)でのトゥビフリ・ウォークの様子
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R.I.P. Burton Greene : June 14, 1937 – June 28, 2021~Lament for My Favorite Free Jazz Pianist

2021年09月09日 00時27分04秒 | 素晴らしき変態音楽


R.I.P. Burton Greene : June 14, 1937 – June 28, 2021
text by Takeshi Goda 剛田武

日本語記事はこちら

Among the many unique albums on ESP Disk, "Burton Greene Quartet" (ESP 1024 / 1966), by acclaimed pianist Burton Greene, is one of my favorites.
I first encountered this album in 1982 at a used record sale at a university co-op. For some reason, there were a lot of free jazz and avant-garde rock records in the inexpensive 500 yen (US$5) section, and this album was one of the dozens of records I bought with great pleasure. I was fascinated by the dandy cover photo, and when I put the needle down, I was grabbed by the first track "Cluster Quartet", in which all musicians rushed forward in a cocooning manner. Having played the alto saxophone myself, I was only interested in saxophonists in the jazz field, but on this album, I was more interested in the Gary Cooper-like keyboard player than saxophonist Marion Brown. The piano is overlaid with strange metallic sounds, which suddenly turn into percussive blows and chain-dragging noises. I think my love of object noises may have started with this prepared piano. I also found the same pianist's name on "Patty Waters Sings" (ESP 1025 / 1966) by singer Patty Waters, which I bought at the same time. I shuddered at the gentleness of the piano that accompanied Patty's gasping "Black...Black...Black...Black," which occupied the entire B-side, like a spirit behind her.

Since then, the name Burton Greene has been on my version of the "NWW List," but the name has become even more deeply etched in my mind when I learned of the "The Burton Greene Affair", an episode I read about in an essay by Jin-ichi Uekusa. The poet and writer Amiri Baraka (then known as Leroi Jones), writing in Down Beat in 1966, described Greene's performance with Marion Brown and Pharaoh Sanders in 1964 as "overwhelmed by black musicians, self-loathing, and frustrated.
I couldn't believe that Greene, who played more powerfully than Marion Brown on the ESP records, had such a past. I later found out that the article was written from a racist point of view of a black supremacist, but it certainly ignited my enthusiasm for Greene, who continues to go above and beyond in his radical acts of expression, even in the face of slander.

"The Burton Greene Trio / On Tour" (ESP 1074 / 1968), the second leader album of ESP (you can hear a lot of his signature "piano harp" playing inside of piano. "Patty Waters / College Tour" (ESP 1055 / 1966) ; The Burton Greene Trio only appears on one track, but their performance is undoubtedly the highlight of the album), "Presenting Burton Greene" (Columbia CS 9784 / 1968) ;This was the first record to use the Moog synthesizer in improvised jazz. In the liner notes on the Japanese edition at the time, Music critic Yozo Iwanami subtly praised the album, saying, "Those who know the pain will make progress," referring to the Burton Greene affair, "Burton Greene Ensemble / Aquariana" (BYG 529.308 / 1969) ; a work of in which Burton's chanting of "Hare Krishna - Hare Rama" can be heard as his oriental taste in full bloom. However, records from the 1970s onward were hard to find in Japan, and I felt frustrated that I couldn't promote them even if I wanted to, so I ended up unfollowing him for a while.

It's been a long time since I've heard Burton Greene's name (20+ years?). Green (and bassist Tjitze Vogel) backed Patty Waters at Cafe Oto in December 2017. Unfortunately, a near miss prevented me from seeing the show, but the following year Cafe Oto digitally released the live album, "Patty Waters / 6.12.17" (OTOROKU 118 / 2018) [see Disc Review], and it was so amazing that Patty was, of course, very happy. But most of all, I regretted missing the opportunity to see Burton Greene live. I found out that Greene left the U.S. for Europe in 1969, settled on a houseboat in Amsterdam, and has been actively working there, releasing nearly 100 albums so far. In addition to jazz and improvised music, he has been active in contemporary music, synthesizer solo, East-West Trio with sitar player, and Klezmokum and Klez-Edge, a klezmer music ensemble. Not only in Japan, but probably in the U.S. as well, it must not be known that "that" Burton Greene continues to make such rich music. If he had released his works on famous labels such as ECM, or ICP based in Amsterdam he lived, the situation might have been different, but I am sure there are many fans like me who feel the chivalry and love for Green who did not do so.

Last year, in the midst of the first emergency declaration of the COVID-19 disaster in Japan, I suddenly decided to write "A Personal Essay on Burton Greene", and contacted Burton Greene himself via. Facebook. He told me story that Amiri Baraka had apologized directly for the racist portrayal of the "The Burton Greene Affair," the story about the Free Form Improvisation Ensemble he had formed with Alan Silva and others in 1964, and that he would burn a CDR and send it to me if I wanted the sound files (I was too modest to ask for it). All these episodes are detailed in his autobiography "Memoirs of a musical "pesty mystic": Or, from the ashcan to the ashram and back again" (Cadence Jazz Books) published in 2001, he said. I had planned to do a formal interview with him when his new album came out, but I somehow forgot to contact him after the new year, and more than half a year has passed since then. In the middle of August this year, I received a mail magazine from overseas and was surprised to read "Rest in peace Burton Greene and Sonny Simmons". I found out that Burton Greene had died in Amsterdam on June 28 at the age of 84. I was completely unaware of this. My deepest apologies for my injustice.

Sonny Simmons (sax, d. April 6, 2021), Milford Graves (ds, d. February 12, 2021), Giuseppi Logan (sax, fl, d. April 17, 2020) and Henry Grimes (b, d. April 15, 2020)...these ESP allies are waiting for him in heaven. In heaven, a superb version of Free Form Improvisation Ensemble with Burton Greene (p) may have been formed, and they may be playing ultra wildly. Couldn't we ask a psychic to listen to the performance? Couldn't I record it by ESP (extrasensory perception) and release it as a pirate record/CD? These are just a few of the chimeras - strange ideas that have been swelling in my mind.

Rest In Peace
Burton Greene
Forever


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【Disque Review】"The Very Big Experimental Toubifri Orchestra / Dieu Poulet"~To Be Free!

2021年09月08日 00時06分20秒 | 素晴らしき変態音楽


The Very Big Experimental Toubifri Orchestra / Dieu Poulet
CD/DL : No Label – LGE01/1

Text by 剛田武 Takeshi Goda

The Very Big Experimental Toubifri Orchestra:
Mélissa Acchiardi : vibraphone, percussions, carillon
Lionel Aubernon : batterie, percussions, accordéon, instruments électroniques, carillon, poulet
Stéphanie Aurières : saxophone baryton
Aloïs Benoit : trombone, conque, flûtes à becs
Félicien Bouchot : trompette, bugle
Mathilde Bouillot : flûte, piccolo, voix
Captaine Saxo aka Thibaut Fontana : saxophone ténor, carillon, voix
Lucas Hercberg : basse, guitare, voix
Grégory Julliard : trombone, tuba
Emmanuelle Legros : trompette, bugle, voix
François Mignot : guitare
Antoine Mermet : saxophone alto, voix, bouche
Yannick Narejos : saxophone ténor et soprano
Benjamin Nid : saxophone alto
Alice Perret : piano, claviers, accordéon, cymbale, voix
Yannick Pirri : trompette, bugle
Corentin Quemener : batterie, percussions, jouets, voix
Laurent Vichard : clarinette, clarinette basse

Loïc Bachevillier : trombone (tracks 7,9)
Julien Chignier :saxophone alto (tracks 7,8)

1. Sexe !
2. Les anciens humains
3. Le costume
4. Range ta chambre : blucafete
5. Bleant
6. Aigue : Bossa aigue
7. Lune
8. Waiting for lips
9. Dieu Poulet
10. Tell me

Production : La Grande Expérimentale - www.toubifri.com
Enregistré en juillet et septembre 2020 Studio Rouge (Rivolet), Studio Supadope (Lyon), Les Subsistances (Lyon)
Prise de son et mixage : Franck Choko Rivoire
Mastering : Jérôme Rio

Et quand tout le monde chante, ça fait des choeurs !

Images : Lola Roubert
artwork : Bruno Belleudy

Cet album est dédié à Grégoire Gensse.
We are freedom, we are Toubifri !

日本語レビューはこちら

Up and coming French Orchestra aiming for Freedom through Maximum Experimentation

"The Very Big Experimental Toubifri Orchestra" (VBETO) is an 18-piece big band based in Lyon, France. As "Toubifri" is French pronunciation for "To Be Free", the group's name means "an orchestra aiming for freedom through maximum experimentation". The orchestra was founded in 2006 with pianist Grégoire Gensse as its artistic director. As the name suggests, the orchestra's policy is to "push music to the limit". Gensse was 20 years old at the time. The ages of the members have not been disclosed, but from the photos and videos I've seen, it seems that they are all up-and-coming musicians of the same generation. Perhaps the band was formed mainly by music school students in Lyon, I guess.

They made their debut in 2014 with the album "Waiting In The Toaster". Their world, which opens with the slogan "We are freedom, We are Toubifri!", is an amalgam of avant rock (Frank Zappa, Henry Cow)/French prog (Gong, Magma)/chamber rock (Univeral Zero, Art Zoyd) and big band jazz from Glenn Miller, Duke Ellington and Count Basie to Sun Ra Arkestra, Globe Unity and Shibusa Shirazu. In 2015, the band appeared at Rock In Opposition (RIO), the biggest international festival of avant-garde rock, which made them known to core prog fans in Japan. Just when it seemed that the band would continue to expand its activities, leader Gregoire Gensee suddenly passed away in April 2016. However, the band continued to collaborate with the chanson singer Loïc Lantoine, which was in process of creating the album, and toured France for 50 dates between 2017 and 2018, releasing the collaborative album "Loïc Lantoine & The Very Big Experimental Toubifri Orchestra / Nous" was released in October 2017. The album is a double-disc set of studio and live recordings. To be honest, the French talking style vocals are a bit difficult for Japanese people, but VBETO's unpredictable sound is proof of their extraordinary talent. They were well received in France, and the concert tour continued until May 2019.

After the collaboration with Lantoine, being faced with the fact that they had lost their musical director, and they might have wondered and struggled whether they could survive as a big band. Then, suddenly, the threat of the COVID-19 strucked. In the midst of this extreme situation, where they were forbidden to go out and meet people, let alone to perform concert, they must have agreed that this was no time to dwell on their problems. In September 2020, after the pandemic had subsided a bit, the band united in a studio in Lyon to record their first new album in four years, "Dieu Poulet". Dedicated to the late Grégoire Gensse, the album is the latest version of the 18-member band's "Declaration of Experimental Freedom," with a new structure, new musicality, and new ideas. The cover, reminiscent of Noah's Ark with its collage of animal illustrations, is both surreal and humorous. The word "expérimentale" has a serious, stoic, and difficult image, but at the core of VBETO's expression is an oversized "humour". There is none of the dark dampness of a laboratory. Under the blue sky just like in the front cover, the sun is shining brightly, and a musical procession unfolds like le carnaval des animaux. There is no need to frown just because it is avant-garde. Even children can enjoy saying "Experiment is fun!". That's the spirit of "Toubifri".

THE VERY BIG EXPERIMENTAL TOUBIFRI ORCHESTRA / Dieu Poulet


M1 "Sexe!" has an epic funk beat which reminds me of the world of the film "The Lion King" and a massive chorus work that will uplift your mind into heaven with elation. In M2 "Les anciens humains", the polyrhythmic vocalization and the layers of the horn section create a dreamy floating feeling. In M3 "Le costume", the meticulously arranged chamber music turns into an improvisational battle between trombone and trumpet. The foul trick leads directly into the slapstick suite of M4 "Range ta chambre : blucafete". The dizzying change of the scene is like a musical without words. Saying "Ça va?", the interlude-like small piece M5 "Bleant" takes you into the second half of the album.

The solemn performance in M6 "Aigue : Bossa aigue" sounds like a requiem. M7 "Lune" is a minimalist music led by a gentle drone. The vibraphone and bassoon duet sings a fantasy of the moon world. M8 "Waiting for lips", which begins with a fading electronic sound, is a deep ballad in slow motion. The drumming in the deep reverb is fantastic. The album's title number, M9 "Dieu Poulet (God of Chickens)," is a cheerful carnival with calypso-like rhythms. The instrumentalists swing around like a French version of "Chōjū-giga" (Scrolls of Frolicking Animals, 12th century Japanese traditional art). The last song, M10 "Tell me," is a heavenly ballad reminiscent of Robert Wyatt. The overlapping chorus are just beautiful. After the song ends, there is silence for a while, but don't miss the energizing message at the end. This album is full of surprises and joy, like the creation of heaven and earth in 60 minutes. I would like to thank the chicken gods that I found them.

The Very Big Experimental Toubifri Orchestra - Sexe ! - 2019


I previously wrote about The Dorf from Essen, Germany as an avant-garde big band from Europe [See Disc Review]. The Dorf pursues the ultimate stoicism with no sound change for almost 50 minutes, while VBETO's performance is based on astonishing laughter. The presence of these two contrasting groups dialectically proves the arrival of an era in which we can loudly proclaim, "Three Cs(*) are the essence of musical expression!".

*Three Cs:
Closed spaces with poor ventilation
Crowded places with many people nearby
Close-contact setting such as close-range conversations

TO BE FREE
EXPERIMENTAL
ORCHESTRA

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【JazzTokyo#281更新】ザ・ヴェリー・ビッグ・エクスペリメンタル・トゥビフリ・オーケストラ『ニワトリの神』/追悼:バートン・グリーン/Concert for Taka~橋本孝之君に贈る演奏会

2021年09月06日 00時03分37秒 | 素晴らしき変態音楽

音楽情報サイト『JazzTokyo - Jazz and Far Beyond』最新号が更新された。カバー・ストーリーは「鈴木昭男」。剛田武は以下の記事を寄稿した。

●R.I.P. バートン・グリーン Burton Greene (June 14, 1937 – June 28, 2021)

追悼:バートン・グリーン~どうか不義理をお許しください。

バートン・グリーンという名前は筆者版“NWWリスト”に載ることになった
もし彼がECMや居住国オランダのICPなどの有名レーベルから作品をリリースしていれば状況は違ったかもしれないが、そうしなかったグリーンに俠気(おとこぎ)を感じて惚れ直す筆者のようなファンも少なくないだろう。

Burton Greene / Berkeley Arts Center Solo Concert 2013



●The Very Big Experimental Toubifri Orchestra / Dieu Poulet

#2122 『ザ・ヴェリー・ビッグ・エクスペリメンタル・トゥビフリ・オーケストラ / ニワトリの神』

フランス産新進気鋭ビッグバンドの特大実験自由化宣言。
前衛だからと言ってしかめっ面をする必要はない。子供でも“実験って面白い!”と楽しめる、それが“トゥビフリ”精神なのだ。

Tell me - The Very Big Experimental Toubifri Orchestra



●Concert for Taka~橋本孝之君に贈る演奏会

#1174 Concert for Taka~橋本孝之君に贈る演奏会

sara (.es)、灰野敬二、美川俊治、大國正人 (kito-mizukumi rouber)、内田静男、川島誠、橘田新太郎+谷川寛 (The Sound Wearhouse)
コロナ禍が続く中、以前のように自由にコンサートを開催することが難しい状況ではあるが、これからも橋本君が喜び驚くような“とんでもない”演奏が、いろんな場所で繰り広げられていくことは間違いない。それを確信させる演奏会だった。

Concert for Taka~橋本孝之君に贈る演奏会 2021/08/01 公園通りクラシックス


天国の
ピアノとサックス
チキン神

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【灰野敬二最新ライヴ情報】JazzArtせんがわ/さどの島銀河芸術祭 FRACTAL CAMP 2021/京都外&難波ベアーズ/灰野奇優館

2021年09月05日 00時01分10秒 | 灰野敬二さんのこと


9月16日(木)東京・調布市せんがわ劇場

JAZZ ART せんがわ 2021 https://www.jazzartsengawa.net/
灰野敬二の世界

18:30-19ː50(18:00開場予定)
一般(自由席)3,000円/調布市在勤・在住、学生、障がい者(自由席)2,000円
※座席は自由席、当日先着順です。
チケット⇒https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02v699npy0v11.html

出演:灰野敬二
雅楽section:石川高(笙)、中村かほる(楽琵琶) 中村仁美(篳篥) 中村香奈子(龍笛)


9月18日(土)・19日(日)新潟県佐渡島 大野亀メインステージ、二ツ亀ビューホテル

さどの島銀河芸術祭
FRACTAL CAMP 2021
https://sado-art.com/fractalcamp/

TICKETS
9.18[SAT] ¥8,000- 
9.19[SUN] ¥12,000- 
2Days Passport ¥18,000-

子ども料金
小学生未満:無料
小学生・中学生:一日券 ¥3,000 2Days Passport:¥5,000

ライヴ出演:
テリー・ライリー
灰野敬二
OLAibi
角銅真実
MOODMAN + YOSHIROTTEN + KANATAN
etc.
灰野敬二は9.19 18:00~


10月2・3日 京都&大阪公演

10月2日(土)京都 外 https://soto-kyoto.jp/schedule/
灰野敬二 / 空間現代 

開場17:30 開演18:00  
前売¥3500 当日¥4000

灰野敬二 / 空間現代
予約は ticket@soto-kyoto.jp

10月3日(日)大阪 難波ベアーズ https://namba-bears.main.jp/
<灰野敬二 BAND SET「HARDY ROCKS」 関西初Live at BEARS>

open17:00 start17:30  
adv ¥3500 door ¥4000

THE HARDY ROCKS
front act 山本精一
予約は info@namba-bears.main.jp



11月14日(日)東京 下北沢Spread https://spread.tokyo/

"灰野奇優館"

17:00open / 18:00start
Under23 ¥2,000 / Adv. ¥3,000 / Door. ¥3,500 (+1drink)
※ Limited to 30 people (着席前売り予約)

Live:
灰野敬二

メール予約ご希望の方は、meholidays7@gmail.com にメールをお送りください。
件名に「11/14 チケット購入希望」と記載の上、本文に氏名と人数をご記入ください。

※ ご購入いただいた方は開催当日お名前の分かる身分証明書を受付にて確認させて頂きます。
※ 人数制限を設けていますのでキャンセルの場合は必ずご連絡頂きますようお願い致します。

秋到来
音楽求めて
旅しよう

灰野敬二@渋谷公園通りクラシックス 2021/8/1 (撮影:潮来辰典)

ライヴレポート『Concert for Taka~橋本孝之君に贈る演奏会』2021年8月1日(日)渋谷公園通りクラシックス
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夏休みのロックンロール~The Birthday『サンバースト』/ザ・クロマニヨンズ『ドライブ GO!』

2021年08月27日 01時29分05秒 | ロッケンロール万歳!


猛暑!あっちぃ~と思ったらゲリラ豪雨で水浸し、このまま秋が来るのかと思ったら再び猛暑のエンドオブサマー。気候の変化は何年かたったら忘れてしまうかもしれないが、コロナやワクチンや五輪や緊急事態宣言云々に翻弄されるよりも、自然界の気紛れに一喜一憂している方が精神衛生上好ましい。とはいえコロナ禍で推しアイドルのイベントが延期や中止になって心が折れそうなときに救ってくれたのは心と身体が踊るロックンロールだった。ライヴ会場ではマスク着用・移動/声出し禁止だが、自宅で楽しむ分には何の制約もない。隣人から苦情が来るギリギリの音量までステレオのつまみを廻して、家具や調度を破壊しない程度にポゴダンスをキメれば、気持ちはいつでも十四歳。心臓の鼓動と同期したビートで呼吸すれば酸素ステーションも必要ない。これから季節は秋から冬へ、そして春から夏へと巡っていくが、ロックンロールはいつも変わらず僕らのそばで転がり続けるだろう。

The Birthdayとザ・クロマニヨンズ、どちらも15年前の2006年にデビューした同期であり、The Birhdayはチバユウスケ(vo,g)とクハラカズユキ(ds)、ザ・クロマニヨンズは甲本ヒロト(vo)と真島昌利(g)と、どちらも以前のバンド時代からタッグを組む二人を中心に結成された、まさに日本のロックンロールの遺伝子を宿した義兄弟バンドと言えるだろう。

●The Birthday『サンバースト』


ファーストシングル「stupid」リリースから15年、フジイケンジ加入10周年を迎えたThe Birthdayの11枚目となるフルアルバム!真骨頂であるライブが制限される世界で、かつてないほど楽曲制作に向き合った末に産まれた作品。近年、改めてバンド界隈からのリスペクトがクローズアップされている中で、しっかり格の違いを感じられる作品に仕上がっている。

チバユウスケのダミ声が叫びをあげるブルージーなギターロックからスタートして、突進するガレージロック、クールなジャズブルース、12弦ギターのフォークロックと音楽性は広がっているが、逆にバンドのイメージは研ぎすまされていく。歌詞の中にセキセイインコ、モモンガ、犬、カモメ、コウモリ、オンドリ、といろんな生き物が登場することに気が付いて嬉しくなった。重量盤2枚組、厚手の見開きジャケットの重みが頼もしい。

The Birthday - 月光



●ザ・クロマニヨンズ『ドライブ GO!』


SIX KICKS ROCK&ROLLと題し、6ヵ月連続でシングルを発売。その第1弾(ザ・クロマニヨンズ通算20枚目のシングル)を8月25日に発売。7inchアナログ盤には、6ヶ月連続シングルをすべて収納できる特製BOX付。

AB面とも初めて聴いてもシンガロング出来る最高のロックンロール。7インチシングルを毎月リリースし、半年後にアルバムとして完成するという、小学館の雑誌の付録のような企画。普通なら1か月後にアルバムが出るのでシングル盤を何度も聴くことはあまりないのだが、この方法ならば毎日何度もターンテーブルに乗せるかもしれない。からっぽの収納BOXを埋めていくのが楽しみでならない。ロックンロールはガキの音楽だから気持ちもガキに戻らなきゃだめだね。

ザ・クロマニヨンズ 『ドライブ GO!』


ロックンロール
聴けばいつでも
夏休み

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【イベントレポート】The Third Mind Vol.3:ケロッピー前田 & 剛田武/脳BRAIN/DJ Rie Fukuda/持田保/DJ TKD@頭バー 2021.8.21sat

2021年08月23日 00時32分14秒 | 素晴らしき変態音楽


ケロッピー前田 presents『The Third Mind』
2021.8.21.Sat
at ZUBAR http://www.zubar.jp

LIVE
ケロッピー前田 & 剛田武(盤魔殿)

DJ
Rie Fukuda
DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
DJ TKD
脳BRAIN

タイムテーブル
16:00 - Rie Fukuda
16:20 - DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
16:40 - DJ TKD
17:30 - ケロッピー前田 & 剛田武
18:00 - Rie Fukuda
18:30 - DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
19:00 - 脳BRAIN



身体改造ジャーナリストとして活躍するとともに、ツァイトリッヒ ・ベルゲルター のドラマーを務めた過去を持つケロッピー前田が主宰し、渋谷・頭バーで開催されているイベント。『The Third Mind』とは、ウィリアム・バロウズとブライオン・ガイシンの共著によるカットアップ・メソッドについての解説書のタイトルだ。朗読、DJ、演奏をフィーチャーし、手法的にも斬新な音表現の極北を目指す。ラインナップは盤魔殿でもお馴染みRie Fukuda、DJ Athmodeus a.k.a. 持田保をはじめ、80年代後半からDJとして活躍するTKD、そして2019年度「第一回盤魔殿レコード大賞」を受賞した脳BRAINをスペシャルゲストとして迎えている。ラインナップとコンセプト的には『盤魔殿』に近いが、比較的広めのクラブ向け音響システムを備えた会場なので、踊れないDJに特化した盤魔殿よりダンサブルな選曲が多いような印象がある。
夏休み最後の週末で第5次感染でロックダウンの声も上がる状況の中、地下クラブに足を運んでくれたお客さんには感謝しかない。地下音楽、インダストリアル、アヴァンギャルドを求める求道者の熱気渦巻く3時間は、リアルでしか体験できない心と魂と第三精神のメルトダウンであった。

●Rie Fukuda


始めはオシャレセット、次はダークサイドセットと言うコンセプト。オシャレセットはロマンチックに、ダークサイドセットはブラックメタルを際立たせる選曲を目指し、最後はレトロにチルアウトした。

☆オシャレセット
狩赤夢/ Rie fukuda
黒のクレール/ 大貫妙子
cool jazz/ Arthur H
k¨oniginnen / Holger Hiller
Cerebral Phenomenon/ DISSECTING TABLE
穴底から恋/ たたらの目
忘却の川を渡る/ 福田理恵+田畑満

☆ダークサイドセット
Too shy/ KAJAGOOGOO
Miss Me Blind/ Culture Club
in the studio/ 直江実樹
Fucking you ghost in chains of ice/Leviathan
Death-pierce me/ Silencer
the boiling cauldrons of the seventh circle/Black communion
Cry from the Sanatrium/ SPK
Baby Blue eyes/ SPK
preparation for death/ DISSECTING TABLE
bloody overture(I am the way...)/ UNDER the SOLAR SIGN
jesu dod/UNDER the SOLAR SIGN
何処へ/ ジャックス
時計を止めて/ Wink


●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


前半はズッカレリとオカルティズムに捧ぐフォロフォニック・スタイルで中沢新一や出口王仁三郎を。後半は80年代の自分が高校時代にエアチェックした音源をズタズタに加工したシンナー・ハイスクール・ララバイ・スタイルで、スティックスやイエスをプレイ。自分はノイズとかには甘いけどロックに対しては厳しいからね!という普段のステイトメントを実行したDJだったという。

前半
出口王仁三郎/天津祝詞
ヘンリー川原/原始の愛
中沢新一/翳人見空中華
サイキックTV/ファイナル

後半
アジムス/フライ・オーヴァー・ザ・ホライズン
ホール&オーツ/アイ・キャント・フォー・ザット
イエス/ロンリー・ハート
ザ・スティックス/ミスター・ロボット
ディス・ヒート/24トラック・ループ
ザ・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド/リラックス
ザ・カーズ/ドライブ

●DJ TKD


インダストリアル/ボディ選曲。アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンTシャツに相応しく、ノイエ・ドイチェ・ヴェレの金属臭が漂うが、突然流れたネクロ魔「Psychopomp」がすべてを暗黒に染め上げた。



●DJ TKD & ケロッピー前田


最後2曲でケロッピー前田がコラボ。ウィリアム・バロウズ、ブライオン・ガイシン、ジェネシス・P・オリッジなどが登場するテキストリーディングとインダストリアルビートが第六感(The Sixth Sense)に刺激を与えた。


●ケロッピー前田 & 剛田武


2月に故・近藤等則のスタジオで『Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』をレコーディングしてから3回目のコラボ・ライヴ。『Electric Tjurunga』のフォルムを踏襲しつつ、より自由度の高い即興演奏をするコツが掴めてきた。進化する即興デュオの今後に期待してほしい。

Keroppy Maeda × Takeshi Goda / ケロッピー前田×剛田武 @ The Third Mind 渋谷・頭バー 2021.8.21 sat



●脳BRAIN


目まぐるしくカットアップされ爆走するブラストビートと歌謡曲が、莫大な情報量を処理できずにシナプスが焼き切れた後に残される白痴状態の桃源郷を疑似体験させるアルタードステイツ。みんな恍惚の人となって頭バーから渋谷の夜に消えて行った。



音楽の
濃度の高さで
頭蓋惚(コツ)


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