A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【Florian Walter Japan Tour 2019】フローリアン・ヴァルター×山崎正明/ティンティン・パトローン/阿呆船@高円寺4th 2019.7.15 (mon)

2019年07月16日 01時34分25秒 | 素晴らしき変態音楽


brilliant sea
開場 17:30 開演 18:00
¥ 2,000 (+1drink)
Florian Walter x 山崎正明/Tintin Patrone/阿保船/Yasu/Whipp!!

ドイツ・エッセンを拠点に活動するサックス奏者フローリアン・ヴァルターの3回目の日本ツアーの初日。二年前2017年11月の初来日時も出演した高円寺4thは、ジャンルやスタイルに拘らずユニークな音楽家が集う地下音楽の拠点のひとつ。この日は同じく日本ツアー中のティンティン・パトローンも出演し、ダブル来日アーティストの興味深いイベントになった。所用で家を出るのが遅れたため、会場に到着した時にはYasuとWhipp!!のライヴは終わっていた。

●Tintin Patrone


現在松戸でレジデンス滞在中のドイツ・ハンブルグ出身の作曲家/音楽家/パフォーマー。トロンボーンを音源にしたアンビエント演奏。深い低音のロングトーンをループしエフェクターで変化させ、重層的なマルチフォニックサウンドを創出する。体温の低いストイックな演奏は、会場の効き過ぎの冷房と相俟ってクールな感触だが、エフェクターのツマミを弄る裸足の指が可愛らしかった。フローリアンの話では彼女のパフォーマンスはインスタレーション中心で、毎回異っているとのこと。別のスタイルのライヴも観てみたいものだ。
Tintin Patrone公式サイト

●阿呆船


鈴木峻(vo,g,ts)と栗原優(ds)のデュオ・阿呆船(Foolish Ship)を観るのは2013年1月以来6年半ぶり。2000年前後の東京アンダーグラウンド・シーンを牽引した伝説のバンドが今も活動中であることが素晴らしい。コードもメロディも無視して掻き鳴らされるギターとフリークトーンだらけのテナーサックス、リズムキープ不要の凛とした打音の響きで音楽を導くドラム、混沌の中にメランコリックな叙情をたたえたヴォーカル。乱調の美学を体現する彼らこそ、地下音楽最高のメロディメーカーと呼ばれるべきだろう。
阿呆船/愚弁/水晶の舟/Guignols Band@高円寺 ShowBoat 2013.1.14 (mon)

●Florian Walter(as) x 山崎正明(g)


山崎正明は東京で活動する即興ギタリスト。フローリアンとは昨年の日本ツアーで共演している。エフェクターをふたつ繋いだだけのシンプルなセッティングだが、ヴォリューム調整とディレイを効果的に使ったドローンプレイは、即興演奏にありがちな無味乾燥なノン・イディオマティック物音ではなく、温かい血が流れたエモーショナルなサウンドである。ヴァルターはブレスノイズや高速タンギングを使い、超ハイスピード・フレーズを連発しつつも、トリッキーなプレイは控えめに、ギターとのコンビネーションを心得た演奏。山崎が先ほどのティンティンの演奏を許可を得て録音したカセットレコーダーを再生しながらギターの弦に擦り付けるプレイを見せる。初来日時にヴァルターがマイクロカセットレコーダーで自分の演奏を録音しひとり二重奏を試みていたことを思い出すが、山崎はそれを意識したのかどうか?



物販で初来日時に売り切れた2012年の7インチシングルとジャズトリオSuper Jazz Sandwichの最新アルバムを購入。クリス・ピッツィオコスとのデュオ音源7インチシングルが完成したが、現物の到着が出発日より1日遅れになってしまって持って来れなかったのが残念。山崎正明の「Guitar Abstraction」も入手した(感謝)。

地下音楽
スタイル超えた
交歓場



フローリアン・ヴァルター日本ツアー2019
日程⇒7/15〜27 Florian Walter Japan Tour 2019
注目【予約受付中】7月24日 wed 千駄木Bar Isshee『TUBES & WIRES』フローリアン・ヴァルター/沖縄電子少女彩/UH(内田静男+橋本孝之)/森田潤 
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【えいたそモダニズム】Episode 28『飾りの秘密』明菜/タイガース/スジバン/ポール・モーリア/ブランキー/こじまゆ/平沢進/チバユウスケ/でんぱ組 etc.

2019年07月14日 12時24分23秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc ニューシングル『いのちのよろこび』リリース記念イベント@品川 ザ・グランドホール
2019年6月30日(日) 品川 ザ・グランドホール
2ショットチェキ撮影会&集合囲みチェキ会:

[1部] 11:30〜12:45(入場受付終了 12:15)2ショットチェキ撮影会 【グレーセーラー衣装】
[2部] 13:00〜14:30(入場受付終了 14:00)集合囲みチェキ撮影会 【グレーセーラー衣装】
[3部] 15:30〜16:45(入場受付終了 16:15)2ショットチェキ撮影会 【子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡MV衣装】
[4部] 17:45〜19:00(入場受付終了 18:30)2ショットチェキ撮影会 【原宿ストリートスナップ衣装】



でんぱ組.incの新作リリースイベントとして恒例のチェキ撮影会。前日のタワレコ渋谷のサイン会に続いて二日連続で推しメンかつ女神えいたそ☆成瀬瑛美さんに会える幸せを噛み締めながら、数年前に作った痛バッグを肩にかけて衆人環視の中、好奇の視線を浴びながら山手線で品川へ向かう。筆者が参加するのは午後遅めの3部と4部。会場は多くのでヲタで賑わいお祭の高揚感で沸いている。顔馴染みの夢眠ねむ推しが根本凪(ねも)列に並んでいて心がホッコリした。



えいたそと2ショットチェキの1回目は頭にヒヨコをあしらった子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡MV衣装。痛バッグを見せると「素敵!」と喜んでくれて、えいたそが口にしたお題は<コスモ>だった。短時間だったのでOKと笑顔で別れたが、実はすでに『コスモな大宇宙』で取り上げている。2回目の原宿ストリートスナップ衣装は、カラフルなエクステをつけた派手なファッション。「コスモはやっちゃったんだよね」と告げると「ああ、そうだったね」と考えて「それじゃ<飾り>で。ニッチなお題でゴメンね」と言ってくれた。その場で即答する瑛美の機転の早さに改めて感服。頭の中で<飾り>という言葉をリフレインしながら次の現場(ネクロ魔5周年記念ワンマンライヴ)へ向かった。



さて懸命なる読者ならお気づきのように新曲『いのちのよろこび』はガングロギャルを模したメイクのライオンキング風野性味ファッションだったはず。「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」とか「原宿ストリートスナップ」って何なの?と疑問に思うことだろう。実は6/26の『いのちのよろこび』リリースの1ヶ月前に突然ゲリラ的に発表された新曲が『子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡』だったのである。清竜人作の超高速ラップのこの曲のMVで披露された衣装がこの日の2チェキ衣装という訳である。

●でんぱ組.inc『子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡』


5月25日に新木場 STUDIO COASTにて行われた、清 竜人主催イベント「清 竜人 ハーレム♡フェスタ2019」でサプライズ披露された2曲を当日緊急リリース!2014年に提供された「Dear☆Stageへようこそ♡」「まもなく、でんぱ組.incが離陸致します♡」以来、5年ぶりの清 竜人による待望の楽曲提供。圧倒的情報量が早口メロディに詰め込まれた電波ソングの「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」、ピアノとストリングスだけで構成された、でんぱ組.inc史上最もストレートで壮大なバラード曲「秋の葉の原っぱで」という、全く対照的な振り幅の2曲となっている。

ライヴ会場とヴィレッジヴァンガード特定店で限定リリースされたCDは即座に完売してしまい残念ながら入手することは出来なかった。瑛美がこの曲に因んだ<飾り>というお題をくれたのは、オレの悔しい想いが<飾りソング>を検証することで少しでも軽くなるだろうという思いやりに違いない。偉大なる慈悲の心に触れてオレの女神えいたそへの愛情がますます萌え上がった。

でんぱ組.inc「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」MV



【えいたそモダニズム】Episode28『飾りの秘密』
瑛美が「ニッチ」と呼んだ<飾り>というお題で探査を始めたオレは、単にニッチであるばかりか、偏った音楽偏愛家のオレの世界に繋がりのある楽曲が次々飛出す喜びに震えながら、瑛美の人知を超えた知見に無条件降伏、頭を垂れて信心を誓うのみである。瑛美が示唆する<飾り>の秘密を探って行こう。

●中森明菜『飾りじゃないのよ涙は』


「飾りじゃないのよ涙は」は、日本の歌手中森明菜の楽曲。シンガーソングライター井上陽水の作詞・作曲による。この楽曲は、中森の10枚目のシングルとして、1984年11月14日にワーナー・パイオニアよりリリースされた (EP: L-1666)。

松田聖子と並び80年代アイドルの双璧を成す中森明菜は、ぶりっ子と呼ばれかわいさをアピールした聖子と違い、不機嫌そうな表情も隠そうとしなかった。いわば聖子がビートルズ、明菜がローリング・ストーンズ。そのストーンズ的イメージを象徴するのが「飾りじゃないのよ涙は」だと言えるだろう。山口百恵「プレイバックPart2」の「馬鹿にしないでよ」を彷彿させる。

中森明菜 飾りじゃないのよ涙は ザ・ベストテン 1



●ザ・タイガース『花の首飾り』


「花の首飾り」は、日本のグループ・サウンズ、ザ・タイガースの5枚目のシングル。1968年3月25日に発売。発売当初は沢田研二がリード・ヴォーカルの「銀河のロマンス」をA面にして発売されたが、その後加橋かつみが初めてリード・ヴォーカルを担当した「花の首飾り」の人気が上昇したため、ほどなく「花の首飾り」をA面に格上げして再発売した。ザ・タイガースのシングルでは、最大のヒット曲となった。

グループサウンズの「花、星、王子様」のイメージを体現するのがザ・タイガース。メルヘン調のバラードナンバー「花の首飾り」でメロメロになった女学生も多かった。同時期にライバルのテンプターズが「神様お願い!」を出してGS人気は全盛時代を迎えた。3年後に両グループ+スパイダーズのメンバーにより結成されたスーパーバンドPYGが発表したデビュー曲「花・太陽・雨」はヘヴィロックバンドBorisがカヴァーするなど、現代のロックシーンで人気曲である。そのルーツとして「花の首飾り」の再評価を望みたい。

ザ・タイガース 花の首飾り【HD】



●ポール・モーリア『オリーブの首飾り』


もとはフランスのグループ、ビンボー・ジェット(Bimbo Jet)の1974年のディスコミュージックで、日本でも「嘆きのビンボー」として発売された。これをポール・モーリア楽団がカバーし、「オリーブの首飾り」の邦題が付けられた。 奇術界を代表する女性マジシャン、松旭斎すみえがポール・モーリア版をBGMに起用したために、手品のバックミュージックとして有名になったと言われている。

小学校の校内放送や日曜午後のNHK FMでよくかかっていたイージーリスニングの名曲。原曲のタイトル「El Bimbo」がどうして「オリーブの首飾り」という邦題になったのかは全くの謎だが「嘆きのビンボー」ではヒットすることはなかっただろう。最近ポール・モーリアをはじめ、レーモン・ルフェーブル、カラベリときらめくストリングス、レイ・コニフ・シンガーズなどムード音楽/イージーリスニングをDJネタとして掘ろうと考えていたところだったので、タイミングよく<飾り>のお題をくれた瑛美とのシンクロニシティに赤い糸の存在を確信した。

Paul Mauriat - El Bimbo 1977



●小島麻由美『飾窓の少女』


1950年代のオールディーズをルーツに、「ジャズ」「フレンチ・ポップ」「ラテン音楽」「昭和歌謡」「ブルース」「ロックステディ」「童謡」などのジャンルを融合させ、そこにかわいらしくも毒の効いた歌詞と声を乗せるという独自の音楽スタイルを築いたシンガーソングライター小島麻由美の2ndアルバム『二十歳の恋』(1996年9月20日発売)に収録。

1986年3月に大学の卒業旅行で20日間ヨーロッパを一人旅した。旅行ガイドブック「地球の歩き方」が創刊されバックパッカーとして海外を貧乏旅行するのがブームだった。パキスタン航空の南回り便でコペンハーゲンに着き、デンマーク〜スウェーデン〜ノルウェー〜西ドイツ〜ベルリン〜オーストリア〜イタリア〜フランス〜イギリスと周り、最後の訪問地がオランダのアムステルダムだった。自由化(黙認)されているマリファナと飾り窓と呼ばれる娼婦街に興味を持ちそのエリアを歩いてみたが、窓辺に座る胸元露な西洋人女性は芸術か映画のシーンのようでセックス・アピールを感じなかった(エイズも怖かった)。マリファナを試す勇気もなく、童貞を捨てることが出来ないママ帰国の途に着いた。こんな話を瑛美に知られたら恥ずかしいが、オレの貞操の証として敢えて記した次第である。

小島麻由美 - 飾窓の少女



●マンドレイク『飾り窓の出来事』


マンドレイク(MANDRAKE)は、日本のプログレッシブ・ロックバンド。ニュー・ウェイヴバンドP-MODELの前身。1973に平沢進らにより結成。大作のメタル/プログレッシヴ・ロックを主軸に活動するが、78年頃セックス・ピストルズの影響でパンクロック/ニューウェイヴへと転身する。

プログレバンド、マンドレイクとして<飾り窓>のように虚飾に満ち冗長なプログレ組曲を演奏していた平沢進たちが、77年頃のパンクロックの勃発にショック受けて、飾りを捨ててシンプルでダイレクトなニューウェイヴバンドP-MODELに転身したことは<飾りじゃないのよロックは>宣言と言っていいだろう。しかし、テクノポップと呼ばれた初期のサウンドから、スケールが大きく複雑なデジタルミュージックに変貌したP-MODELと平沢進は<飾り>への憧れを持ち続けている。

Mandrake - Kazarimado no Dekigoto



●RAP『飾り窓』


1984年結成のガールズロックバンド。メンバーはルージュ(vo)、ミサ(ds)、カオリ(b)、ニシキ(g)。雑誌DOLLのレーベル、シティロッカー傘下のドグマ・レコードからリザードのモモヨのプロデュースで3枚の7"EPと1枚の12"EPをリリース。「飾り窓」は1985年10月の1st EP『WRAP』に収録。

誰でもバンドが出来ると宣言したパンクロックに感化されて、80年代の日本でも数多くのガールズロッカーが登場した。特にポジティブパンク/ゴシック系の中世の貴婦人や魔女を思わせる妖艶な衣装で暗いロックを歌う女子は、童貞ニューウェイヴ少年の憧れだった。大学時代に結成した学生バンドにも女子メンバーはいたが、普通の健全な女子大生だったので、筆者の求めるダークでエロティックなイメージは得られなかった。その当時もっと学外でバンド活動をやっていたら、アムステルダムの飾り窓に行かなくてもRAPのような素敵な女子とお付き合いのABCが出来たかもしれない(遠い目)。

「飾り窓」 RAP

百鬼夜行の回想録~80'sインディーズ特集 第13回:失われた女子バンドを求めて~RAP/Bárbara/OXZ 


●Siouxsie And The Banshees『Ornaments Of Gold』


女性ボーカルのスージー・スー (Siouxsie Sioux) を中心として1976年に結成されたイギリスの ポストパンク、ニュー・ウェイヴのバンド、スージー・アンド・ザ・バンシーズ(略称スジバン)の9thアルバム『ピープ・ショー』に収録(1988年リリース)。

飾りは英語でOrnament(オーナメント)。スージー・スーはセックス・ピストルズ親衛隊としてシド・ヴィシャスらとピストルズの追っかけをしていたという。ヲタクからアーティストヘの転身は当時のパンクのDIY精神の象徴といえよう。スジバンは音楽/ヴィジュアル/思想面で日本の女子ロック、特にポジパン系に多大な影響を与えた。上記のRAPもスジバンフォロワーと言える。金の飾り(Ornaments Of Gold)とは古代エジプトの王家に伝わる呪いの宝飾品だろうか。

Siouxsie And The Banshees - Ornaments Of Gold



●Blankey Jet City『綺麗な首飾り』


浅井健一(ボーカル、ギター)、照井利幸(ベース)、中村達也(ドラムス)からなるトリオBLANKEY JET CITYのミニ・アルバム『Metal Moon』(1993年12月21日リリース)に収録。ベスト・アルバム『The Six』(1995年)にも収録された。

先ほどプログレッシヴ・ロックを虚飾とディスったが、飾りが全て悪い訳ではないので念のため。ロケンロールはカッコ良くなきゃいけない。その為にはファッションを含め飾り立てることも必要である。90年代Japanese Rock'n Roll最高のトライアングル、ブランキー・ジェット・シティが歌う飾りの歌はロック美学を追求する王道ソングである。

Blankey Jet City / 綺麗な首飾り



●The Birthday『星の首飾り』


チバユウスケ(ボーカル・ギター)、フジイケンジ(ギター)、ヒライハルキ(ベース)、クハラカズユキ(ドラムス)からなるロックバンドThe Birthdayの通算7枚目のフルアルバム『COME TOGETHER』(2014年5月28日リリース)に収録。The BirthdayのROCKな世界へ「一緒に行こう」と宣言する、バンド史上最高傑作! !

ブランキー浅井健一のライバル、チバユウスケも約20年遅れて飾りソングを歌った。ライヴのエンディングの定番「くそったれの世界」を含む『COME TOGETHER』はジャケットを含め最も好きなアルバム。「星に願いを」というバラードナンバーも収録されており、硬派なロッケンローラーのロマンチストな一面を明らかにする。

The Birthday - 「COME TOGETHER」アルバムダイジェスト



●THE PINBALLS 『風見鶏の髪飾り』


本物のロックを掻き鳴らす4人組THE PINBALLS、メジャー1stフルアルバムが堂々完成!ソリッドなロックチューンからミディアムナンバーまですべて新録で収録!Vo古川貴之によるファンタジックな詞世界にも更に磨きがかかり、THE PINBALLSの世界観がより一層深まる1枚となっている。2018/11/14リリース。

80年代末に2枚のシングルのみ残して解散したピンボールというバンドを思い出すが、こちらのピンボールズは2006年埼玉で結成された若手4人組。バンド名はTHE BLANKEY JET CITYの「死神のサングラス」、The Whoの「Pinball Wizard」の歌詞から取ったというから嬉しい。ロケンロールの新たな才能に出会えた幸福を瑛美にいくら感謝してもしたりない。

THE PINBALLS メジャー1stフルアルバム『時の肋骨』トレーラー



●PETE BROWN & HIS BATTERED ORNAMENTS


クリームの「ホワイト・ルーム」や「サンシャイン・ラヴ」の作詞でも知られる詩人ピート・ブラウンが結成したバタード・オーナメンツのデビュー作『A Meal You Can Shake Hands With In The Dark / ミール・ユー・キャン・シェイク・ハンズ・ウィズ・イン・ザ・ダーク』。 クリス・スペディングも参加!(1969年発表)

77年中3の時NHKヤングミュージックショーで観たブライアン・フェリーのバックで黒い革ジャンでフライングVを弾くギタリスト、クリス・スペディングに一目惚れした。彼が最初期に参加したバンドがバタード・オーナメンツ。60年代らしいブルースロックはブライアン・フェリーやロキシー・ミュージックとは全く違っていたが、スライドバーを多用するスペディングのギターが聴けるだけで嬉しかった。前衛的なジャズアレンジがポスト・サイケデリック/プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを感じさせる佳作。それにしても日本盤の帯でクリス・スペディングに負けたバンマスのピート・ブラウンの立場は。。。

Pete Brown and His Battered Ornaments - Rainy Taxi Girl



●THE PROPER ORNAMENTS


2010年ロンドンでVeronica FallsのJames Hoareとアルゼンチン人のソングライター Max Clapsにより結成された4人組。バンド名は60年代ソフトロックバンド、フリー・デザインの曲名から取った。ビーチ・ボーイズ、ザ・バーズ、ビートルズ、初期ピンク・フロイドなどを思わせるサイケデリックポップを聴かせる。

えいたそ妄想論を執筆する最大の喜びのひとつは、お題を検索していて未知の音楽やバンドに出会えること。「飾り=Ornament」をバンド名に持つザ・プロパー・オーナメンツは日本ではまだ紹介されていないが、サイケ好きなら間違いなく気に入るだろう。2枚のシングルと3枚のアルバムをリリース。2019年4月の最新アルバム『Six Lenins(6人のレーニン)』ではクラウトロック/エレクトロニカの要素を加えつつドリーミーなサイケデリックワールドを作り出している。瑛美のお陰で出会えた彼らを推します!

THE PROPER ORNAMENTS - Crepuscular Child (Official)


<飾り>とはストーンズ/GS/ムード音楽/プログレ/ポジパン/パンク/ロケンロー/サイケといった過去・現在のオレの愛する音楽世界のキーワードであった。しかし瑛美の髪飾りにはさらに隠された秘密がありそうだ。えいたその秘密を探る旅はまだまだ終わりそうにない。オレが生きる理由のひとつがココにある。

えいたその
飾りの秘密の
奥の院

▼8年前の秘蔵チェキ公開。#えい10周年
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【急告】7/21 (sun)開催『ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.3』NECRONOMIDOL EUツアー成功祈願!

2019年07月11日 01時27分57秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'NECRONOMIDOL vol.3

2019/7/21 Sun Shibuya DJ Bar EdgeEnd http://www.edgeend.com/
18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink

魔ヲタDJ's(順不同)
DJ Minoloux!/DJ なまず/DJ matsuton/DJ META-cheeee/DJ せまし/DJ TKD/DJ Necronomicon/DJ がんばれおぐちゃん/DJ 闇鍋
*ルール:各DJの持ち時間は30分。ネクロ魔の曲は1曲まで(かけなくてもOK)。



暗黒系アイドルユニットNECRONOMIDOL(ネクロノマイドル 通称ネクロ魔)のヲタクによるDJイベント「ネクロ盤魔殿」も遂に3回目。前回は13人ものDJが出演し、ジャンル不問の多彩な音楽とライヴ現場さながらの盛り上がりを見せました。
【セットリスト+音源公開】ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2

ネクロ魔は2019年7月11日〜7月28日の2週間以上に亘るヨーロッパツアー「European Iquisition 2019」をスタート。フランス、イギリス、オランダ、ドイツ、フィンランド、スウェーデンの6カ国、イギリス最大のジャパンフェスHYPER JAPAN、スウェーデンのメジャーアニメフェスNarconを含む9公演は日本の地下アイドルとしては過去最大の規模である。その健闘を祈り成功を祈願するためにツアー半ばの7月21日に開催される「ネクロ盤魔殿 Vol.3」は、ひとり30分の長めのセットで各DJが個性的な音楽テーマでたっぷり聴かせるネクロ魔ファンだけでなく全ての音楽ファンが楽しめるDJイベントです。お時間ある方はぜひお越し下さい。



【DJ紹介・聴きどころ】
●DJ Minoloux!(Mᵢₙₒₗₒᵤₓ!@iwamino):洋楽NewWave


Echo And The Bunnymen - Shine So Hard



●DJ なまず(なまづ@satyriconcon):サイケ


HP Lovecraft - At The Mountains Of Madness



●DJ matsuton(まつん@matsuton):アイドル


7/5(金)公開/予告編『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』公式



●DJ META-cheeee(ちぃめた@TWty78t):プログレ


Concerto Grosso n. 1, I Tempo: Adagio (Shadows)



●DJ せまし(ひろし/せまし@rocknroll_saiko):ロン・アシュトン生誕71周年トリビュート


DESTROY ALL MONSTERS/ DarkCarnival wTV EYE



●DJ TKD(TKD@dj_tkd):シンフォニック、プログレッシブ、インダストリアルなメタル


Rammstein - Radio (Official Video)



●DJ Necronomicon(ひろミサ✰剛田武@mirokristel):テクノポップ


Snakefinger "The Model"



●DJ がんばれおぐちゃん(がんばれおぐちゃん@OGUCREEEEEM ):ポストロック、シンセロック(エレクトロ)


CORNELIUS - MUSIC



●DJ 闇鍋(キカ鍋@bishbisgp ):戦う女の子2〜仁王立ちガールズ〜


ユキノユーリ「Noise」PV


ネクロ魔が
遠征中に
DJフェス


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【開催のお知らせ】7/27(sat)不思議で楽しい異端DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.26』

2019年07月10日 01時08分03秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.26
Ténèbres du début de l'été 夏の夜の暗黒音楽祭


2019.7.27 sat Shibuya DJ Bar EdgeEnd
18:00 Open/Start Charge ¥1,000 incl.1drink

盤魔殿DJs:DJ Necronomicon / DJ Vaby / DJ Bothis / DJ Athmodeus / DJ Qliphoth
Guest DJs: DJ Ipetam a.k.a. 福田理恵 / DJ 内田百献 a.k.a. 内田静男 / DJ amy a.k.a. モリモトアリオミ

【今回の見どころ】
1. ゲストが素晴らしい!
スペシャル・ゲストDJが3人出演。お馴染みのフィメールDJ福田理恵、2018年5月の盤魔殿Vol.13以来14ヶ月ぶり2度目の出演のモリモトアリオミ、そしてVol.24にライヴ演奏で出演した内田静男がDJとして参加。それぞれパフォーマーとして活躍する3人のDJプレイと、盤魔殿ならではの異端音楽・映像との化学反応が期待できる。
2. 映像が素晴らしい!
前回好評だったVJ QliphothのTouch Designerによる映像が進化中。異端音楽と異端映像がシンクロする異端空間を体験できるのは盤魔殿だけ。
3. サウンドが素晴らしい!
EdgeEndが新ミキサーを導入。これまで以上に高音質・高性能のサウンドに期待。
4. ZINEが素晴らしい!
来場者全員プレゼントのフリーZINE『盤魔殿AMALGAM』が遂に創刊20号。記念特集は未定だがレギュラー記事だけでも読み応えたっぷり。




【各DJの聴かせどころ】
●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
『POP FROM UNDERGROUND』夢みるドリームポップ、弾けたパワーポップ、捩じれたサイケポップ、泣き濡れたフォークポップ、暗黒系アイドルポップまで、地下音楽から生まれた秀逸なポップソングを新旧取り混ぜてスピンし魔す。

EVA-I - うらぎらないで (Uragiranai de)



●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
今回はNoise、Avant-garde、Junkを中心に(左肩鎖骨粉砕骨折のリハビリを兼ねて)オール7inchヴァイナルで勝負します!(笑) ある程度限定されたジャンルの中ですが盤魔殿に相応しいヴァラエティに富んだ良質なマテリアルの数々をあなたのハートにお届けしちゃいます!




●DJ Bothis a.k.a. 山田遼
今回は1999年からフランスのパリ活動しているMoonchild Erikによるオカルティック・ダークアンビエントプロジェクト「His Divine Grace」を特集します。

His Divine Grace - Die Schlangen



●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
ニッポンの夏!霊界の夏!!!日本の四季を大切にする漢なので夏には霊界音源をdieプッシュするのは当然!あの世とこの世をミックスするダブ&イルビエントそして盤魔殿憑在論byマーク・フィッシャー!!!!!!



Friedrich Jürgenson evp metafonia tci.avi



●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
今回はレアフォーク・レアサイケのアナログもの中心に選曲します。映像はまた新しいものをTouch Designerを使って作成し、DJプレイとシンクロさせます。




●DJ Ipetam a.k.a. 福田理恵
日常に潜むサイケデリック。現代的な解釈をしていると捉えた選曲を中心にお届けします。色々なところから拾って行きます

The Killing Moon (All Night Version) by Echo and the Bunnymen 1983 extended version



●DJ 内田百献 a.k.a. 内田静男
アヴァンギヤルド、民族、アシイッドフォウク、サイケデェリクなどのレコオドを廻す。どおして廻すのかというと、目が廻って麦酒がうまいからである。

Shizuo Uchida bass solo 2017.11.26



●DJ amy a.k.a. モリモトアリオミ
今回は「グルーヴ」がテーマです! ジャンル、年代無視でグルーヴィーにいきます!

森本在臣/ベランダのウツボカズラ


寝苦しい
夏の夜には
盤魔殿

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浜崎容子「BLACK OR WHITE」@渋谷Mt.RAINIER HALL 2019.7.4(thu)

2019年07月09日 01時34分40秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


浜崎容子「BLACK OR WHITE」@渋谷Mt.RAINIER HALL 2019.7.4(thu)
2019/7/4(木)
会場:Mt.RAINIER HALL
会場/開演:18:30/19:00
タイトル:「BLACK OR WHITE」
チケット代金:¥5.500.

トラウマテクノポップバンド「アーバンギャルド」のボーカルにして絶対的アイドル、よこたんこと浜崎容子のソロ・ワンマン・ライヴ。今から8年前の2011年8月に初めてライヴを観て衝撃を受けて以来、熱心に通い詰めたアーバンギャルドの対バンででんぱ組.incと出会い、地下アイドルにハマるきっかけをくれた大恩人であるが、女子アイドル沼の深みに嵌るにつれて、アーバンの現場に赴くことはめっきり減った。最後に観たのは2016年10月青森での夏の魔物だったと思う。タマにYouTubeで動画を観る程度でアーバン熱は醒めていた。しかし1ヶ月ほど前にYouTubeのおススメに出て来た浜崎容子の新ビデオを観て、身体の下の方から熱いモノがこみ上げて来た。一見大人の女性、しかし声はショートケーキで、私生活は引きこもりまで行かなくともかなり非社会的に違いない。そんな影のある女性の歌を聴きたくなって、『BLIND LOVE』『Film noir ultime』2枚同時リリース記念ライヴに出かけることにした。


アーバンギャルドの欝フェス@渋谷club asia 2011.8.10(wed)

Mt.RAINIER HALLは「真夜中のヘヴィロック」で頭脳警察や非常階段、灰野敬二などを観た会場。意外なことに会場を埋めるのは落ち着いた雰囲気の初老〜中年男性と、サブカル女子OBとお見受けする個性的な女性が半々。アーバン現場を埋め尽くす血玉セーラーアーバンギャルやアーバンギャルソンは皆無である。中堅シャンソン歌手のリサイタルの雰囲気であろうか。身体が埋まりそうなフカフカのシートは座ると立ち上がる気がしなくなるが、今日のコンサートは総立ちになることはなく、ゆっくりと歌を堪能するには最適の環境だった。



ブラックまたはホワイトというコンサートタイトル通りに前半は黒のミニのワンピース、後半は白いロングドレスで登場。アーバンギャルドのキーボード奏者おおくぼけいを含む4人組バックバンドは派手さはないが、比較的少ない音数の絶妙なアンサンブルで歌をバックアップする。真ん中に立つ長身の浜崎容子の存在感は圧倒的。前半は時折後ろを向いて水を飲むだけで、とにかく歌に専念している模様。最新アルバム『Blind Love』は角松敏生のプロデュース。サブカルの歌姫とシティポップ/フュージョンの貴公子がどこでどう出会ったのか不思議だが、洗練されたプロデュースにより、浜崎のマニアライクな個性がオブラートに包まれ、万人が楽しめる普遍性を得たことは確か。かといって流行りのシティポップに迎合することなく、心の闇が透かしてみえる奥の深さを内包した文化系ポップワールドが描かれている。ライヴで聴くと闇と光がより接近して表裏一体になるが、あくまで黒か白で、決して交じり合って灰色になることがないゾロアスター的な二元論が展開される。ジキルとハイドではなく、浜崎容子と浜崎容子、同じ二人が一人になろうと睦み合うマジックが無限の色彩を描き出す浜崎容子の魅力である。

浜崎容子「バイブル」


後半の最後から2曲目に披露した「これは涙じゃない」のコケティッシュな言葉の内に秘められた悲しみが、甘いメロディに溶けてレイニア山脈の湧き水となって溢れ出す風景を幻視した。アルバムジャケットの暗闇に目を凝らせば浜崎の瞳が潤んでいることが分かるだろう。それは悲しみの涙ではない。その証拠に年末に東京大阪ONE MAN LIVE TOUR『Before dawn』(夜明け前)開催が発表された。喜びの涙は大歓迎である。涙は飾りじゃないのだから。

浜崎容子 FORGIVE ME


聴いてると
裸になりたく
なる歌声

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【えいたそモダニズム】Episode 27『いのちのかたち』乃木坂46/瀬川瑛子/BiSH/エレカシ/泉まくら/竹内まりや/9mm/クロマニヨンズ/ヒカシュー/でんぱ組

2019年07月08日 02時38分32秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc 全国ホールツアー UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019
6月26日(水) 東京・オリンパスホール八王子
18:00 Open / 19:00 Start
全席指定 7,560円(税込)



でんぱ組.inc、夢眠ねむ卒業後、6人体制となって初のシングル『いのちのよろこび』リリース日の6月26日(水)、東京・オリンパスホール八王子で「でんぱ組.inc 全国ホールツアー UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019」がスタートした。会場限定シングル『子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡』を購入するつもりだったが、ここ暫くグッズが枯れることの少ない地下アイドル現場に慣れ切っていたため勘が鈍り、開場時間の30分前にオリンパスホールに着いたらとっくに売り切れていた。2014年初の武道館公演で6時間並んでグッズを購入した熱意を忘れた訳ではないが、グッズへのこだわりは低下気味である。しかしえいたそ☆成瀬瑛美さんへの帰依の想いは変わらない。今も太陽神として日夜愛を捧げる修行生活を送っている。



2階席なのでレスをもらうのは難しいが、逆に推しメンだけを追うことなくステージ全体を眺められるので、新体制でんぱ組の個性がよく分かる。それは6分の1の距離感と一体感の混沌である。脱退したメンバーはどちらも突出した存在だった。特に夢眠ねむのグループのまとめ役として才能は、誰にも真似は出来ない。それゆえ新体制の6人のステージでのMCや転換は極めてユルい。そのユルさがそれぞれのメンバーの個性を際立たせ、今まで以上に仲良く親密な関係がメンバー間だけでなく、ファンとの間にも築かれている。かつて「W.W.D.」や「W.W.D.2」で歌われた緊張感が緩和され、より自然体に近い関係のグループに生まれ変わったようだ(同じことは新体制のネクロ魔にも当て嵌まる)。



さらに驚くのは音楽性の拡散ぶりである。ジャングル大帝/ライオン・キング路線の壮大なスペースオペラ「いのちのよろこび」をはじめ、超高速電波ソング「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」、人力アンビエントボカロチューン「形而上学的、魔法」、ウィズ・ストリングス・アカペラ「秋の葉の原っぱで」の新曲4曲に、以前からのロックチューンや電波ソングやピアノロックが混じりあい、カオスとしか呼び様のない振り幅の広さ。世界中のポップ/ロック/アイドル/ボカロその他のジャンルに於いて、作品ごとに音楽性を変えるカメレオンのようなアーティストはいるとしても、ひとつのコンサートでここまで無謀なダイバーシティを持つパフォーマンスを繰り広げるアーティストは殆どいないに違いない。しかもその混沌が、トータルとして見ると見事な宇宙的調和(コスモス)になっている。まるで星座のように、ひとつひとつは何億光年も離れていても、一点(ここ)から見ると「でんぱ組.inc」という形が紛れもなくしっかり描かれている。最新アルバム『ワレワレハデンパクミインクダ』まで宇宙をテーマに活動を行ってきたでんぱ組.incが辿り着いた先は原始時代のパラレルワールドだったが、宇宙旅行の軌跡は「いのち」という星座を描き出したのである。

でんぱ組.inc「いのちのよろこび」MV



でんぱ組.inc ニューシングル「いのちのよろこび」リリース記念イベント
2019年06月29日(土) タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
12:30 ミニライヴ 
個別サイン会:
1部 13:00〜(予定) :成瀬瑛美、藤咲彩音、根本凪
2部 14:00〜(予定) :古川未鈴、相沢梨紗、鹿目凛



八王子のライヴから3日後の6月29日(土)でんぱ組.incのリリースイベントが渋谷タワーレコードで開催された。急遽決まったようで、前夜にえいたそのツイートで初めて知り、翌日の朝8時に家を出て渋谷へ向かった。雨まじりの日だったが、待機列はB1だったので濡れ鼠にならずにすんだ。整理番号が良くてかなり近くでミニライヴを楽しみ、その後サイン会に参加。えいたそと接触するのは4月の神神イべント以来3ヶ月ぶり。オレの顔を見るなりお題を言おうとした瑛美を遮り「お題はいのちで行くから」と告げる。7月にえいたそがワンマンライヴを開催する秋葉原クラブグッドマンが地下音楽のメッカであることを話すと「またいいハコの情報を教えてね」とおねだりされた。望むところよ、また瑛美に会いに行くしかあるまい。その日に備えて様々な『いのちのかたち』を検証しておくことにしよう。



【えいたそモダニズム】Episode 27『いのちのかたち』
●瀬川瑛子『命くれない』


1967年にデビューした女性演歌歌手。1986年には夫婦の情愛を描いた「命くれない」が1987年度オリコンシングルチャート年間1位を記録し、ミリオンセールスを記録して大ヒット。自身の代名詞的な曲となる。

「いのち」がタイトルの曲を検索すると「女のいのち」「花のいのち」「いのちの限り」など演歌の曲が多数ヒットする。古風な大人の恋愛はいのちを賭ける覚悟が必要なのであろう。その中で、えいたそと同じ「瑛」を名前に持つベテラン瀬川瑛子のヒット曲を選んだ。実は、この頃の瀬川瑛子は、歌詞にある「一途に添い遂げる女」とは裏腹に、私生活で結婚生活が破綻して夫とは別居状態に陥っていた。この時に「この歌を歌う資格があるのか?」などと自問自答し、「初めて歌を歌って苦しい、と感じた」と述べている。心と歌のすれ違い、やはり大人の世界は難しいね、瑛美さん。

瀬川瑛子 命くれない 演歌百撰



●乃木坂46 『命は美しい』


デビュー作『ぐるぐるカーテン』がオリコンウイークリーチャート2位。セカンドシングル『おいでシャンプー』から前作『何度目の青空か?』まで9作連続でオリコンウイークリーチャート1位を記録。1月7日にリリースとなった記念すべきファーストアルバムも大ヒットし、同チャート1位を獲得している。そんな今一番勢いのあるアイドルグループの乃木坂46のアルバム後初となるリリースは、通算11枚目のシングルになります。2015/3/18リリース。

大人に比べて少女たちにとってのいのちは、青春を最大限に楽しむ喜びの象徴。思春期に命を燃やすことが出来れば、大人になってもいのちが美しいままでいられるのだろうか。その答えは瑛美の心の中にだけ存在する。

乃木坂46 『命は美しい』Short Ver.



●BiSH『Life is beautiful』


“楽器を持たないパンクバンド”、BiSH初となる両A面シングル! 2018/6/27リリース。

乃木坂に比べてかなり素行が悪そうなパンクアイドルにとってもいのちは美しいものらしい。同僚のBiSとは比べ物にならない人気を博すBiSHであるが、オレとしてはBiS解散でソロ転向を噂されているペリ・ウブの同行の方が興味を惹かれる。

BiSH / Life is beautiful[OFFICIAL VIDEO]



●泉まくら『いのち feat. ラブリーサマーちゃん』


〝生きる言葉を 生きる音楽を 絶やさないよ〟泉まくら 1年ぶりの新曲はラブリーサマーちゃんを招いた〝いのち〟 2人のコラボはラブリーサマーちゃん『202 feat. 泉まくら』以来2度目の共作となる。2018/11/7リリース。

アイドルのように見えて地下アイドルとは異なる存在のふたり。SSWラップ女子にとってのいのちとは言葉を生む為の原動力なのである。いのちで歌う言葉にいのちが宿る。いのちの食物連鎖と呼んでみたい。

泉まくら 『いのち feat. ラブリーサマーちゃん』 (Official Music Video)



●竹内まりや『いのちの歌』


「いのちの歌」・・・NHKドキュメンタリードラマ「開拓者たち」主題歌。「輝く女性(ひと)よ!」・・・コーセー「グランデーヌ ルクサージュ」CMソング。ジャケットのイラストを手掛けたのは原田泰治氏。2012/1/25リリース。

近年海外からブームに火がついた「シティポップ」の代表アーティストとして注目を集める竹内まりや。しかしオレにとってはシティポップと呼ばれる以前に四畳半の下宿や町の風呂屋から登場したフォークソングの方が興味深い。なんとか海外で「日本のフォークブーム」を巻き起こしたいと考えている。いい案のある方いたらご連絡ください⇒twitter : @mirokristel

いのちの歌



●9mm Parabellum Bullet『生命のワルツ』


2004年にデビューした4人組ロックバンド9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)の6thシングル。ギタリストの滝がマネージャーに「高速道路を疾走している感じ」というお題を出してもらい、作曲された楽曲。作詞において菅原は「これまでにはなかったことだが、メンバーに向けて書いた」と語っている。2014/12/10リリース。

『えいたそモダニズム』はえいたそにお題を出してもらい、えいたそに向けて書いているから『生命のワルツ』は実質『えいたそモダニズム』である。7/16の秋葉原クラブグッドマンでの【マキシマムえいたそ10周年大大大記念祭! 〜この地でバビュするトキメキ伝説〜秋葉原でワンマンLIVE編!☆】では、この曲をえいたそに歌ってもらいたい(野心)。

9mm Parabellum Bullet - 生命のワルツ



●エレファントカシマシ『生命賛歌』


「生命賛歌」は、エレファントカシマシの31枚目のシングル。制作の経緯としては、ヴォーカルの宮本浩次が埼玉古墳群を訪れた際に、その風格やスケールに圧倒され、感動したために作られた楽曲であると言われている。2003/6/27リリース。(ジャケットは2009年のベスト盤)

いのちを讃える歌はでんぱ組の前にも多くのアーティストが歌っている。その中でエレカシの激情に満ちたいのち讃歌は生々しいパワーで眼前に迫ってくる。男が求めるいのちとはパワーと表裏一体なのかもしれない。

生命賛歌 /エレファントカシマシ



●ザ・クロマニヨンズ『生きる』


ザ・クロマニヨンズ、通算17枚目シングル。日本テレビ系テレビドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』主題歌。 2018/8/29リリース。

クロマニヨンズに限らず、ヒロト&マーシーの曲はいのちの輝きを放つ歌ばかり。パンクとはいのちの限りロックすることである。♪今生きる 生きてやる 呼吸を止めてなるものか(エイトビート)♪。生きる限り瑛美とロッケンローし続けるのが夢。

ザ・クロマニヨンズ「生きる」



●ヒカシュー『生きること』


結成30年を迎えて、いよいよ活動も本格的になってきたヒカ シュー。 「転々」(2006)「入念」(2007)に続いて、新作「生きること」をリリース。 前作「転々」と同じくニューヨークでの録音である。 ゲストにイクエモリのエレクトロニクスと、オキュン・リーのチェロが 加わり、大変奥行きのある世界を展開している。彼らの言うパタフィジック(形而超学) な歌の真髄が詰まっている。 *ジャケットは逆柱いみり氏の描き下ろし!2008/4/25リリース。

50代のヒロト&マーシーよりも年上の60代のベテラン変態ロッカーが歌ういのちは捻くれた怪奇現象になってしまう。いのちの限り生きることは、山あり谷あり嵐ありの多難な道かもしれないが、その中にある喜びに気付けば、こんな至福は他にない。巻上公一はそのことをえいたそに伝える為に歌ったという仮説を立ててみすと、オレの喜びは少しだけ増加する思いがする。

ヒカシュー「生きること」HIKASHU/Ikirukoto 04 NOV.2010


いのちとは
108つのかたちが
あるものさ

●でんぱ組.inc『太陽系観察中生命体』


2019/1/1リリースのでんぱ組.inc5枚目のオリジナル・アルバム『ワレワレハデンパグミインクダ』に収録。アルバムから4曲目のPVが作られた。ヒャダインこと前山田健一作詞、H ZETT M作曲。

宇宙生命体に姿を変えたでんぱ組メンバーが地球上の生命体を観察したナンバー。自らの姿を外から眺めることでヘンテコな地球生命体の自分たちの素晴らしさを再発見するというストーリーは「いのちのよろこび」への布石だった。でんぱ組の物語は、アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』や栗本薫『グイン・サーガ』に負けない英雄伝説になっていくのだろう。見届けるまでいのちを捨てられないね、瑛美さん。

でんぱ組.inc「太陽系観察中生命体」MV
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【JazzTokyo#255更新】『Juma / Selected Works』『Naoki Kasugai(春日井直樹) / Scum Treatment Vol.2』 

2019年07月07日 01時59分50秒 | 素晴らしき変態音楽


音楽情報サイト『JazzTokyo - Jazz and Far Beyond』最新号が更新された。カヴァー特集はメールス・フェスティヴァル 2019。他にエリック・アレキサンダーなど。剛田武はレビュー2本を寄稿。

●Juma / Selected Works

#1617 『Juma / Selected Works』

ミニマルミュージックを蹂躙する日本地下音楽の秘宝。
ここに記録された作品は、溢れ出る才能の結晶であり、例え極少数だとしても形にして世に送りだしたDD.Recordsの功績を含め、日本の地下音楽の秘宝として高く評価されるべきである。
K.YOSHIMATSU(DD.RECORDS) MUSIC Archive

Aqua Cosmos BY JUMA( D.D.RECORDS DT16―1981)


●Naoki Kasugai(春日井直樹) / Scum Treatment Vol.2

#1616 『Naoki Kasugai(春日井直樹) / Scum Treatment Vol.2』

地下音楽のスカム(ごくつぶし)の自我流暴走サウンドコスモス。
秀逸なポップセンスを持つサイケデリック・ロッカーでもある春日井の歌心が多分に盛り込まれた本作は、ノイズ/実験音楽/アヴァンギャルド/電子雑音の範疇に収まらない多面的な自意識(自慰式)解放の極みである。
Daytrip Records公式サイト
Discogs : Naoki Kasugai

Naoki Kasugai / 「 film:music」「SCUM TREATMENT VOL.2」(ダイジェスト)


桃源郷
足踏み外して
落下せん

Various Artists - Disk Musik [DD. Records - 1985 - Japan]
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【今を生きる地下音楽の至福】Naoki Kasugai(春日井直樹):『film:music』『SCUM TREATMENT Vol.2』『Walk』

2019年07月06日 02時24分03秒 | 素晴らしき変態音楽



地下音楽のごくつぶし(スカム)が雌伏して私腹を肥やした至福の年月を紙幅が尽きるまで書き連ねたい

2018年4月にリリースされた名古屋在住のミュージシャン春日井直樹のアルバム『DADA 1981』は、彼が1981年、高校生の時に録音した音源だった。14ヶ月後の2019年6月末、春日井の最新録音アルバムが2作同時リリースされた。それをレビューしようとパソコンに向かっていると、1981年から2019年の間の38年のタイムスパンが脳神経を痙攣させ、キーボードを叩く指の縺れが誘発される気がする。

些か(というか全くの)脱線するが、読者に馴染み深いと思われるジャズ・ミュージシャンに譬えれば、筆者が38年の歳月に逡巡する理由が少し理解していただけるかもしれない。オーネット・コールマンのデビュー作『Something Else!!!! 』は58年、38年後の1996年は『Sound Museum: Hidden Man』と『Sound Museum: Three Women』の2作をリリース。マイルス・デイヴィスのソロ・デビュー作『The New Sounds』がリリースされたのは1951年、その38年後の1989年にリリースされたのは『Amandla』と『Aura』の2作であり、その3年後の92年に 最終作『Doo-Bop』を残してマイルスは他界してしまう。サン・ラのデビュー・アルバム『Jazz by Sun Ra』が1956年、38年後の1994年を迎えることなく、93年5月にサン・ラは没してしまう。ジョン・コルトレーン『Coltrane』(57)、エリック・ドルフィー『Outword Bound』(60)、アルバート・アイラー『Something Different!!!!! 』(60)に至ってはデビュー作から38年後には天国に召されていた。

一体何が言いたいのか、とうとう頭が狂ったのかと当惑される読者もいると思うが、最初の作品から40年近くの間、制作意欲を失わずに音楽を作り続けることは、並大抵のことではない。死や病に蝕まれる危険もあれば、意欲や気持ちが失せてしまう可能性もある。マイルスやオーネットのような世界的評価を確立したミュージシャンなら兎も角、地下音楽の沼の最深部にひっそりと暮らす山椒魚のような異端音楽家の場合、40年間表現・創作活動を続けるためのモチベーションは一体なんなのだろうか。「世界への怒り」か「死への恐れ」であろうか?もしくは「承認欲求」や「破戒勧告」かもしれない。頭の中で沸騰するモチベーションの気泡がパチンと弾ける度に、破裂音が大脳皮質の皺で変調され、異常な周波数を伴う音波となって、シナプスを通じて、記憶の底の古傷がずきずきと痛み始める。

●Naoki Kasugai (春日井直樹)/ 「 film:music」

DAYTRIP RECORDS DTR-LP009
限定200枚アナログLP盤  定価税込2800円

架空の80年代映画音楽サウンドトラックアルバム。80年代のカセットテープ及び4トラックカセットMTRを使用して当時のサウンドを再現。NAOKI KASUGAIの架空の中で作られた存在しないインダストリアル映画の音楽集。全8曲。特典として2曲入りカセット付。(レーベルコメントより。以下同)

DD.Records時代の制作方法を採用し80年代インダストリアル音響を再現した作品。TG、CABS、DOME、DAFといった名前が頭に浮かぶが、筆者の脳裏に最も鮮明に浮かび上がったのは、大竹伸朗らによる音響ユニット19/JUKEの4thアルバム『SOUNDTRACK』だった。欧米のインダストリアルやジャパノイズよりも個人的に大きな影響を受けた19/JUKEを想起させる作品を耳にすることは滅多にない。春日井が意識したかどうかは分からないが、本能的に接近してしまう獣の習性に、同じ穴の狢の絆を感じてしまう。


●Naoki Kasugai (春日井直樹)/ 「 SCUM BTREATMENT vol.2」

DAYTRIP RECORDS DTR-LP010
限定200枚アナログLP盤  定価税込2800円

ジャケット及びインナーの全てがハンドメイドで作られ1枚1枚違うコラージュ・アートがほどこされております。全てが1点モノで同じジャケットは1枚もありません。NAOKI KASUGAIのスカム・ワールドがあなたの目と耳をレイプする。

破戒(破壊ではない)的な逸脱音響が奔流になって地下音楽の定めを蹂躙する潔さに魂が浄化される。具体音や電子雑音、断末魔の叫びや爆発音がコラージュされたカオスの中に、春日井のポップセンスが溢れ出すサイケデリック絵巻である。1枚1枚全て異なるハンドメイド・コラージュ・アートのジャケットを含め一期一会のレア感たっぷりの芸術作品。「スカム=灰汁・ゴミ・汚物・人間の屑・ごくつぶし」と称しているが、地下音楽愛好家にとってはスカム・ミュージックの神の福音に他ならない。雌伏する私腹の至福を祝福するしかない。

Naoki Kasugai / 「 film:music」「SCUM TREATMENT VOL.2」(ダイジェスト)

JazzTokyo Disc Review:#1616 『Naoki Kasugai(春日井直樹) / Scum Treatment Vol.2』

もう<元DD.Recordsの〜>とだけ呼ぶのは辞めにしよう。春日井直樹は今を生きる地下音楽の最高のごくつぶし(褒め言葉です)なのだから。

★購入・問い合せはDAYTRIP RECORDS公式サイトまで

スカム神
先立つ至福
恨みっこなし

●Naoki Kasugai (春日井直樹)– WALK series 2018 / mp3 data


2018年4月〜2019年6月の14ヶ月間に10枚ものアルバムをアナログ・オンリーでリリースした春日井の制作意欲は正直言って正気の沙汰ではない。その半分が過去の作品の再発とは言え、全てリマスターし、曲順を変えてのエディット作業は、新たにレコーディングするよりも労力と知力を必要とするに違いない。それらに加えて2018年11月7日〜12月7日の31日間毎日『Walk』としてカセットテープ作品をリリースし続けた。60分の散歩のフィールドレコーディングにドローン・アンビエント・ノイズ加工をした各限定1本の激レア作品だが、31曲31時間の作品を纏めたmp3discで販売されている。春日井言うところの『肉体のビート「足音」+「環境音」とアンビエント・ノイズの融合』は、真剣に対峙して聴くと気が狂うが、作業用BGMとして流し聴きしたら仕事の効率が上がりそうだ(ただし仕事の質は保証しない)。

naoki kasugai(春日井直樹): walk2018/11/14


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dip/Boris/中山晃子@渋谷WWW 2019.6.24 mon

2019年07月03日 01時13分34秒 | 素晴らしき変態音楽


dip / Boris / Boris with ヤマジカズヒデ / 中山晃子(Alive Painting)

OPEN/START18:30 / 19:30
ADV./DOOR¥4,000 / ¥4,500(税込 / ドリンク代別)
LINE UPdip / Boris / Boris with ヤマジカズヒデ / 中山晃子(Alive Painting)



1987年から活動していたDIP THE FLAGを前身として1991年にヤマジカズヒデを中心に結成されたdip。1992年より活動開始し、海外でも高い評価を得るBoris。どちらも「サイケデリックロック」をキーワードに異なるベクトルで30年近く活動を続けてきた。日本のロックの裏番長と呼んでもよかろう。会場の渋谷WWWは元映画館シネマライズ。その特性を活かした中山晃子のAlive Paintingがステージの背景全体を時に生き物のようにのたうつ色彩、時にモノクロームの砂嵐、時にダダスティックな幾何学模様で埋め尽くし、異端ロックの魔物が発する圧倒的な音の響宴は、夢の中の怪奇と幻想の世界にメタモルフォーゼした。

●dip


Vo&Gヤマジカズヒデはこれまで何度か灰野敬二との共演で観たことがあるが、dipのバンドとしてのライヴを観たのは2012年のDipトリビュートライヴ以来。ドラマーのナカニシノリユキは、90年代初頭筆者のバンドFlower Tripの主催ライヴ「アートロック宣言」で何度か対バンしたバンドMagic Mushroom Syndromeのドラマーで高円寺20000Vの店員だった。その縁で当時から一方的な共感を持つdipのヴェルヴェット・アンダーグラウンドやシド・バレット、NYパンクに影響されたギターロックは90年代の洋楽志向のリスナーをも魅了した。7年前はオルタナノイズロックをやっていたが、この日の演奏はクラウトロックやポストロックに通じる反復ビートの上にヤマジの歌心あるギターとヴォーカルが乗るスタイル。浮遊するメロディーは唯一無二の酩酊感を与えてくれた。

dip - HASTY (MV)

dipトリビュート・アルバム・リリース・パーティ@渋谷クラブクアトロ 2012.8.31 (fri)

●Boris


Borisを観るのも5年ぶり。ヘヴィロック/ストーナーロック/ドゥーム/ハードアンビエントなど様々なジャンルを含有するBorisのスタイルは21世紀の5分の1が過ぎ、サイバーパンクに描かれたヴァーチャルリアリティが現実のものになりつつある今こそメインストリームとなる可能性を秘めているように感じる。聴覚を圧する爆音で百八つの煩悩を吹き飛ばし、ギターのWataの天使の溜め息ヴォイスで浄化し、火花を飛ばす銅鑼の連打で昇天する。5年前と変わらない爆音ライヴのカタストロフを天井の高い開放的なホールで味わえる幸せを噛み締めた。細腕からは想像もつかない暴力的なファズギターを顔色一つ変えず弾きこなすWataの佇まいは、地下音楽の女性アーティスト、浅川マキや森田童子、PHEWや工藤礼子の伝統を引き継ぐクールビューティの極みである。

Boris "どうしてもあなたをゆるせない” from 『tears e.p』

Boris@東高円寺U.F.O.CLUB/BiS@代々木公園野外ステージ 2014.1.11(sat)

●Boris with ヤマジカズヒデ


スペシャルコラボとしてBorisとヤマジが合体。Wataが歌うCanis Lupas「天使」のカヴァーは清純なアシッドフォーク、BYG「花・太陽・雨」は壮大なプログレ組曲。爆音のキメを執拗に反復するWataとTakeshiに挟まれて俯いてギターをストロークするヤマジの孤独な影がショーケンの魂を召喚するかのように思えた。

ヤマジカズヒデ - 天使 (original by Canis Lupus)


誰が言う
ロックは死んだと
嘘ばかり


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【セトリ&音源公開】6/22実施『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.25 Saison des pluies sombre(梅雨の暗黒日)』

2019年06月27日 01時13分48秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.25
Saison des pluies sombre

2019.6.22 sat Shibuya DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Start Charge ¥1,000 incl.1drink



TIME TABLE
18:00-18:30 DJ Battle FREE ZONE(自由参加)
18:30-19:00 DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
19:00-19:30 DJ Paimon a.k.a. Moppy
19:30-20:00 DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
20:00-20:30 DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
20:30-21:00 DJ pianola (ideala/Soho Radio)
21:00-21:30 DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
21:30-22:00 DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
22:00-22:30 DJ Bothis a.k.a. 山田遼

●DJ Battle FREE ZONE
1. 左 とん平 / とん平のヘイ・ユウ・ブルース(DJ Vaby)
2. 春日井直樹 / film:music 1(DJ Necronomicon)
3. dip / クロウル(DJ Vaby)



●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元


1. 黛 敏郎 / 葵の上
2. Oren Cantrell / Chardzhou For Kerki
3. Ghédalia Tazartès / Un Amour Si Grand Qu'il Nie Son Objet
4. Asmus Tietchens / Nahezu Unbewegt
5. 高砂族の歌 / 狩の歌(首狩りの歌)
6. 高砂族の歌 /ハウンハウン二重奏
7. Gyuto Monastery, Bomdie / Sangwa duepa Buddhist Chant



●DJ Paimon a.k.a. Moppy


1. Baneva / İhtiyacım Var
2. Ahiyan / Arap
3. Azap HG / Bad Trip
4. Ethnique Punch / Satirik
5. GNG / Semt Çocukları
6. Canbay & Wolker / Nefsi Müdafaa
7. Gazapizm & Cashflow / Sıfır Bir
8. Saian / Göğüs Kafesimde 1 Dakika
9. Cashflow / Mikrofon Biznezz
10. XIR / Angela Merkel



●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


1: Coil / The Snow Driftmix
2: PIL / Four Enclosed Walls
3: El Mahdy Jr. / Primitive Methods
4: Saint Abudullah / ?
5: イランの日本向け短波ラジオ
6: Tape Beatles / Coneern About
7: King Coya / Otera Tierra
8: Suzmenba / ?
9: Raddio Ensembles Ajisawa / Radio Fred Bangkok



●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫


1 Arseny Avraamov / Baku Symphony of Sirens
2 Cortex (Souvenir/Souvenirs) / Cortex F(track2)
3 Arseny Avraamov / Baku Symphony of Sirens
4 Pseude Code / Potlach Music (track8)
5 Vox Populi / Introduction a la theorie de la subjective relative(track1)
6 Mecanique Vegetale / Musique pour self-service(track2) –
7 Trax 1081 / Vietato Ai Minori(track1)
8 D.Z. Lectric / Tentatives(track1)
9 Mecanique Vegetale / 66’ de Musique Menagare(track4)
10 Trax 1081 / Vietato Ai Minori(track1)
11 Åke Hodell / Law and Order Inc.
12 秋山武 / ナンジャ
13 Karma Marata / Felder von Blut und Eisen
14 春日井直樹 / めくらのチャーリー –
15 ごくつぶし(春日井直樹) / 恨み節口ずさむ 
16 春日井直樹 / FREAK OUT   
17 Karma Marata / Rome is Rising
18 Lionel Marchetti / Inferno



●DJ pianola (ideala/Soho Radio)


1. Jean-Marie Massau / La Citerne De Coulanges
2. Lilli Lehmann / Operatic Recital Nn.2
3. Milan Knizak / Broken Music
4. John Cage / Variations IV
5. Minus Delta T / The Bangkok Project
6. The Glass Orchestra / Tales From Siliconesia
7. Pierre Bastien / Mecanium
8. Jean-Francois Gael / Musiques De Table
9. Andre Jaume,Michel Redolfi / Hardscore
10. Jon Appleton / Appleton Syntonic Menagerie
11. Roger Doyle / Oizzo No
12. Carl Stone / Shibucho
13. Christoph Heemann / Magnetic Tape Splicing
14. Pitchshifters / 不明
15. Alvin Curran / The Works



●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


1. Luciano Berio / CHemins IV
2. 小倉百人一首
3. György Ligeti / Volumina (original version 1961/2)
4. 土取利行 / DRUMYTHM 4 african drums ensemble
5. 創価学会 学会歌集 / 革命児の歌
6. The Fugs / We're the Fugs
7. 工藤礼子 / Kaihatsu-san
8. かざまきたかし 向井千恵 / ばしっ
9. 天鼓 / ちがうカタチの木の実をたべた
10. The Holy Modl Rounders / Sweet Apple Sider
11. 田中角栄 / 総裁就任の挨拶
12. The NEw Acoustic Swing Duo (Han Bennink & Willem Breuker) / Call from the Kerean Doctor
13. 春日井直樹 / Scum Treatment
14. NECRONOMIDOL / salem




●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規


1. 山崎怠雅 / モノリスと海
2. Fugu And Jam / 新宿日高屋
3. 梵天太郎 / ズンドコ節
4.春日井直樹 / 彼女はミステリアス
5. J.A.シーザー / 首吊りの木
6.Libido / 低く飛んでゆく
7. Auschwitz / Destiny Moon
8.町田町蔵 / タイル
9.Drillman / Floating Sun
10.割礼 / 溺れっぱなし



●DJ Bothis a.k.a. 山田遼


1. 司馬遼太郎 - 私ども人類
2. Cio D'or - Tomorrow Was Yesterday
3. 司馬遼太郎 - 日本人と合理主義
4. My Bloody Valentine - Who Sees You
5. 三島由紀夫 - 古典主義からロマン派へ
6. Schaltkreis Wassermann - Psychotron
7. Stereolab · Nurse With Wound - Simple Headphone Mind
8. 司馬遼太郎 - キリスト教文化と日本
9. Burial Hex - The Book Of Delusions
10. 北村早樹子 - ルミエル聖歌第一番「てんよりくだりしはじめのてんし」


●FULL MIX音源DL試聴可

GIGAFILE Link
ダウンロード期限:2019年7月18日(木)

梅雨入に
異端音楽
盤魔殿

【次回告知】
ネクロ盤魔殿 Vol.3
2019.7.21 sun Shibuya DJ Bar EdgeEnd
18:00 Open/Start Charge ¥1,000 incl.1drink
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2019.7.27 sat Shibuya DJ Bar EdgeEnd
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