A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

非常階段、Over Hang Party@新大久保Eartdom

2007年06月24日 13時23分47秒 | 素晴らしき変態音楽
非常階段の久々のライヴがあったので行って来ました。対バンはこれまた久しぶりのOver Hang Partyと岡山からの新人とうめいロボ。
とうめいロボは女性の生ギター弾き語りで、か細い声で歌います。ギターにループをかけ気持ちのいいアンサンブルを聴かせます。広島の男性がエレキギターでゲスト参加。
Over Hang Partyを観るのは3年ぶりでしたが、メンバーが変わっていてビックリ。トリオ編成となり、ベースがSachikoさんではなく男性になっていました。MCによるとこの1年半くらいメンバーチェンジが激しく、今日のベースもサポートとの事。トリオになってギタ-2本のアンサンブルが聴けなくなったのは残念ですが、Vo,Gの福岡さんのギタープレイは激しさを増して快感でした。
非常階段はJOJO広重(g)、Junko(vo)、コサカイフミオ(electronics)、T.美川(electronics)、柴田奈緒(ds)。柴田さんがおもむろにドラムのフィルインを叩くと同時に全員がノイズ演奏を開始。広重さんは途中でマイクスタンドを握り何事かがなりたてる。演奏が進むとともにヒートアップしてゆき、広重さんがダイヴ、コサカイさんもノイズジェネレーターを持ったまま客席に乱入、オーディエンスも激しく身体をぶつけ合い、混乱状態に。私は最前列で面白くて嬉しくて笑顔で観ていました。広重さんがギターのシールドを引っこ抜き、40分弱の演奏は終了。
久々に気分のすっきりするライヴでした。
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灰野敬二マンスリーライヴ@Mixrooffice

2007年06月19日 00時18分31秒 | 灰野敬二さんのこと
渋谷の宮益坂からちょっと外れたビルの地下にメディアアーティスト宇川直宏さんのオフィス、Mixrooffice(マイクロオフィス)があります。そこで灰野敬二さんのマンスリーライヴが行われています。今回は第3回目。オフィスの奥にはPlan Bの半分くらいのイベントスペースがあります。前回は灰野さんはDJを4時間に亘ってやったそうですが、今回は民俗楽器とパーカッションによるライヴ。ステージにはシタールの親玉みたいなインドの楽器、ルドラヴィーナを中心に各種弦楽器や打楽器が並べられています(写真参照)。サウンドエンジニアはなんと小沢靖さん(元不失者)。観客は茣蓙の上に座るのですが、30人位で満員。
8:15PM位に照明が消えて暗くなったとたん、会場の後からガシャーンとシンバルの音。灰野さんは後方から登場です。観客の間を掻き分けステージへ移動すると、ルドラヴィーナのビヨ~ンという音と共にチベットの修行僧の念仏のような低音ヴォイスで歌います。それが30分位続くと次は細いホースの先にマイクをつけた自作楽器。口笛のようなピーという音がまるでシンセサイザーのような響き。次に最近良く使うブリッジの高い丸い弦楽器。ビヨンビヨンとやりながら叫び声を聴かせます。次はディジリデューのような長い木の幹で作った笛をボーっと鳴らします。その後ステージ前に出てきて、いろんな種類のパーカッションを打ち鳴らします。私は一番前で見ていたので、激しいシンバルの音を鳴らしながらジャンプする灰野さんの迫力をひしひしと感じました。ギターで思い切り轟音を出す時にも似た高揚感を感じました。アンコールではこの間の藤掛さんとのライヴで初登場したモロッコのギュンバリで歌を聴かせてくれました。
このマンスリーライヴは灰野さんが普段のライヴではできないようなパフォーマンスを実践する実験場のようなものです。毎月違うスタイルでやるそうです。料金は決まっていません。ライヴを観て帰りにそれぞれが適当と思える料金を払うシステムです。なかなか面白い場ができたものです。来月は7月15日(日)の予定。楽しみです。
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灰野敬二 x 藤掛正隆@関内Stormy Monday

2007年06月11日 22時28分48秒 | 灰野敬二さんのこと
前回は灰野さんの体調不良で、ピンチヒッターに太田恵資さん(vln)を迎えた藤掛さんとのデュオがやっと実現しました。今年は初めてで、待ち遠しかったです。
Stormy Mondayに入ると、灰野さんの位置に椅子が、ステージ後方にはカンテレや見慣れぬ民俗楽器が置いてあります。今日のライヴでは灰野さんは椅子に座って演奏しました。
最初はモロッコのギュンバリという名前の長方形の胴に木の枝のようなネックをつけ、太い弦を3本張った楽器でスタート(写真参照。ぼけてるけど、、、汗)。ボ~ンボ~ンとベースの元祖のような低い音がします。藤掛さんはリズムマシーンにディレイをかけてスペーシーなサウンドを鳴らします。灰野さんの歌(今回は「裏切り」が全体のテーマだったみたい)が入り、藤掛さんもエスニックなリズムのドラミング。ギュンバリのドローン的な音が幻想的な空間を作り出します。ギュンバリを置くとSGを手に、激しいインプロが30分に亘って繰り広げられます。藤掛さんのドラムは余りおかずを入れないストレートな8ビートが多く、それゆえに灰野さんは思い切り暴れまくることができるようです。椅子に座っていても仰け反ったり屈んだり、髪を振り乱した轟音の演奏。
第2部は小さなシンバルからスタート。フルートに持ち替えひとしきりスピリチュアルな演奏を聴かせ、またギターに。ループも使って灰野さんらしいアブストラクトなリフを導き出します。オクターバーも効果的に作動していました。ヴォーカルに「暗号」のフレーズが出てきました。続いて「ここ」。美しいコード進行の曲で灰野さんの人気曲のひとつです。最後は以前も演奏した丸いボディの謎の民俗楽器をビヨンビヨンと弾きながら裏切りの最終章を歌います。
このデュオはソロの次に好きな形態で、この日も満足して帰途に付きました。それにしても横浜は遠い。日曜の夜は翌日から仕事なので辛さはなおさらです。でもそれを吹き飛ばす幸せな時間を過ごしました。

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サンヘドリン@池袋LIVE INN ROSA

2007年06月10日 11時05分39秒 | 灰野敬二さんのこと
『ジャングルに咲く花』という5バンド出演のイベントに灰野敬二さん率いるサンヘドリンが参加しました。他の出演バンドはMANDOG、BOGULTA、nhhmbase、Bloom Cresation。Bloom Creation以外のバンドは全く知りませんでしたが、サイケなインスト有り、ねじれたPOP有り、高速べヴィーユーロビート有りで飽きないラインナップでした。
LIVE INN ROSAにはオーバーヘッドプロジェクターを使った照明があり、60年代フィルモア、という感じのサイケな照明がステージを幻想的な雰囲気に彩ります。
Bloom Creationは、ハワイ出身の韓国系アメリカ人SSW、Bloom率いる3人組。以前Bloomのソロは何度か観た事があります。アコースティックギターにドリーミーなVo.が乗るアシッドフォークでしたが、今回はDsとBを加える事により、ドラマティックな演奏を聴かせてくれました。このバンドはきっともっと良くなるでしょう。
トリにサンヘドリンの登場。3人の並びがいつもと違い左から吉田達也さん(Ds)、真ん中に灰野さん、右手にナスノミツルさん(B)。私はナスノさんの真ん前で観ていたので、うねりまくるベースにビンビン身体が振動しました。演奏はいつも通り灰野さんのギターが先導し、ドラムとベースが即興でグルーヴを作り出すスタイル。灰野さんはギターを置いてエフェクトをかけたヴォーカルパフォーマンス(サンヘドリンでは初めて)も観せました。三者三つ巴の強靭なパフォーマンスは非常に濃厚な45分間でした。このバンドはどこまで進化するのでしょうか。楽しみでなりません。
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灰野敬二 x 今堀恒雄@大泉学園 in F

2007年06月04日 22時15分34秒 | 灰野敬二さんのこと
灰野さんが半月に亘る海外ツアーから帰国して、5月3日のバースデイライヴ以来の久々のライヴを大泉学園in Fで行いました(実は5月31日にPlan Bで田中泯さんと共演したのですが、平日のため見逃しました。残念!)休日のin Fは立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
共演は同じギタリストの今堀恒雄さん。灰野さんとはちょうど10歳年下。私は知らなかったのですが山下洋輔さんや井上陽水さんと活動してきて、最近では吉田達也さんの高円寺百景にも参加する実力派です。灰野さんとは初めての共演。
1stセットは灰野さんがカポタストをふたつ付けたSG、今堀さんはアコギで、インスト中心の演奏。アブストラクトな灰野さんのギターに、アグレッシヴな演奏で今堀さんが絡みます。演奏に対する意識に共通したものがあるのか、ぎこちなさもなく、しっくり溶け合った共演でした。灰野さんは時折即興で歌も絡めていい感じ。約50分の演奏。
2ndセットは灰野さんはカポを外し、ノーマルなチューニングに。今堀さんは馬頭琴に似た民俗楽器を手にします。基本的に哀秘謡で、「愛しのマックス」「バラが咲いた」「赤い鳥」という順番に演奏。途中から今堀さんはストラトを弾きました。気持ちのいい演奏でしたが、私は日本酒を飲みすぎて後半眠くなってしまいました。60分。
いい気分でバス乗り場へ行くと、日曜ダイヤのため乗るバスが終了していました。仕方がないのでタクシーで帰途へ。財布の中身が少なくて不安だったのですが、何とかぎりぎりで間に合いました。今後は日曜日のライヴに行くときは気をつけなくっちゃ。
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