A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

相対性理論「回折I」@東京ドームシティ 2014.9.5(fri)

2014年09月07日 00時37分32秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


相対性理論 presents「回折I」
・出演:相対性理論
・会場:東京ドームシティホール / TOKYO DOME CITY HALL

相対性理論、自主企画ライブの新シリーズ「回折」がスタート。
その第一弾となる“相対性理論 presents「回折I」”が、2014年9月5日(金)東京ドームシティホールにて開催決定。アルバム『TOWN AGE』と連動した公演「幾何」シリーズが5月の公演「射影幾何」で完結し、9月の「回折」からまた新たなステージの幕開けとなります。

また、本公演では、バーチャルリアリティ・ヘッドセット、「オキュラスリフト」を使った独自のシステムをやくしまるえつこ用に開発、オキュラスリフトを装着したやくしまるによるステージコントロールも予定されています。



先週の火曜日帰宅すると細長い段ボール箱が宅配便で届いていた。何かの懸賞ででんぱ組のポスターでも当選したかとWKTK(ワクテカ)しながら開封すると、見覚えのない図柄のポスター。新手の宣伝DMか?こんな地味なポスターに応募したっけ、と思いよく見れば下の方に「回折I」の文字。相対性理論(以下理論)のチケットだと悟るまで30秒程罹った。告知された「過去最大サイズのチケット」がこれだった。



5月の渋谷AX『射影幾何』をポカで見逃したので、10月のZEPP TOKYO『幾何I』以来10ヶ月ぶりの理論。こちらも昨年10月クロマニヨンズ以来2度目の東京ドームシティホール前では、係員がスピーカーで指示をしているが、音が割れて聴き取れないカオス状態。集まった若者たちは文句も言わず大人しく自分の番号が呼ばれるのを待っている。入口にはポスターと祝い花スタンドが5機あるだけで、ロック・コンサートの雰囲気はほぼゼロ。物販列もそれほど長くないが今回はスルー。1~3Fのスタンド席は関係者のみで、一般の観客はアリーナでオールスタンディング。坂本龍一等のアンビエント音響が流れる中、20歳代が大半のオーディエンスは静かに開演を待つ。高い天井のエンプティ空間を満たすオブスキュア感は、通常のライヴとは異質だが、間違いなく理論を待ち望む彼らなりのWKTK(ワクテカ)感の発露である。


相対性理論「幾何 I」@ZEPP TOKYO 2013.10.25(fri)

ステージまで5・6メートルのナイスな場所を確保したのでメンバーの顔が識別出来る。ギターとベースがロングヘアーのロック兄ちゃんなのがちと意外。やくしまるえつこ(以下えっちゃん)は白い衣装で、フワフワした前掛けをしている様子(判別出来ず)。被り物はなし。前髪ぱっつん姫カットがよこたん(浜崎容子)やゆっふぃー(寺嶋由芙)を思わせる。例によって愛想の欠片もないステージングだが、ペットボトルから水を飲む仕草が幼児のようで萌える。新シリーズに相応しく新曲も演奏。12曲目で新兵器のバーチャルリアリティ・ヘッドセット「オキュラスリフト」を使用。えっちゃんがゴーグル状のへッドホンをつけるとステージのスクリーンにイラストや電脳記号がミックスされたバーチャル映像が映し出される。ゴーグルの中のヴィジョンという趣旨だが、ハッタリっぽくもある。バンドが映像を観ながら演奏を変化させる様子が面白い。後半は80年代のファンカラティーナやUKファンク等ニューウェイヴディスコ風のグルーヴィーな演奏が続くが、観客の大半は地蔵状態。もう慣れているので、曲調に合わせて自分なりに脳内コールと脳内ケチャと脳内モッシュを楽しむ。ついでにそっと脳内でえっちゃんを着せ替えしてみても好かろう。



以前から述べているように決して熱心な理論ファンではなかった筆者だが、「地獄先生」「スマトラ警備隊」「LOVEずっきゅん」といった初期ナンバーは頭に刷り込まれており、聴くと気持ちが高揚してしまう。同時に気付いたのは理論は21世紀を代表するJ-ROCKバンドなので、ステージマナーを含めてオヤジ世代とは一線を画しているという事実。リスナーがどういう聴き方やノリ方をしようと文句を言う筋合いはない。あらゆるメロディーは書き尽くされてしまった、と70年代のある人気ミュージシャンが語ったと言われるが、40年以上経っても新しい音楽やミュージシャンが登場し続ける背景には、オーディエンスの進化があるのは間違いない。「進化では無く代替わりでは?」との反論があるかもしれないが、明治から大正・昭和・平成へと代替わりしてきた社会が進化していないと言い切れるのか?「進化では無く退化では?」と揶揄する向きもあるだろう。では類人猿から人類へ変化は進化なのか退化なのか?「アレは間違いだった」言うのは簡単だが、平成から昭和へ、または人間から類人猿へと戻ることはゼッタイ不可能。ならば今この時代の若者たちの音楽スタイルを25年前に巻き戻すこともインポシブルである。つまり理論ファンの在り方の是非を論ずるのは無意味の集積体であり時間の無駄だと言うこと。



「回折」シリーズの今後の展開はお愉しみだが、宅配便で届く特大サイズのチケットの増殖を食い止める術はない。ならば部屋の壁一面をえっちゃんイラストポスターで埋め尽くす覚悟で挑むべき。オヤジが若者たちエキスに饗するためには多少の犠牲は憑き物だろう。

<Set List>
1. たまたまニュータウン
2. 新曲
3. キッズ・ノー・リターン
(MC)恋の死角に入り込む、相対性理論『回折I』
4. 百年戦争
5. BATAKO
6. 地獄先生
7. ジョンQ
(MC)これが私の、青いイナズマ
8. Q/P
9. 人工衛星
10. YOU & IDOL
11. 気になるあの娘
(MC)ばぁちゃん、バーチャルじゃ、ダメ?
12. 救心
13. 上海an
14. スマトラ警備隊
(MC)そうだ、ソーダに相談だ
15. 新曲
(MC)またね
(アンコール)
16. ロンリープラネット
17. LOVEずっきゅん
(MC)バイバイ

SMAPが
東京ドームで
やっていた

故に「青いイナズマ」。

【主催者に代わってお詫びと訂正】フライヤー文字訂正 誤「析」⇒正「折」 
コメント
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