セルラー(英語:Cellular)のタイトルの意味は携帯電話のこと。時々、意味のわからない映画のタイトル名を見かけるが、調べてみるとけっこう英語の勉強になったりする。今回紹介する映画セルラーは非常に携帯電話がタイトル通りに重要な役割を果たすサスペンス映画だ。
現代社会における文明発展の最たる物として携帯電話の普及があるが、確かに日常生活において多くの機能がついており非常に便利ではあるが、逆に新たな犯罪を生み出しているように悪い点もある。そんな携帯電話の特性が活かされたアイデアがなかなか楽しいし、決して大掛かりな仕掛けが無くてもアイデアひとつでコレだけ面白い映画が撮れるという事を証明している点でお勧めしたい映画だ。
冒頭はお母さんが息子を学校へ送り出す微笑ましい光景から始るが、そんな何気ない日常の風景はホンの一瞬だけ。直ぐその後に、強面の凶悪犯らしき男たちがドアをぶち破って入ってきて、お母さんを拉致監禁する展開が急過ぎてびっくりするが、その後は剛と柔を取り混ぜてノンストップでラストまで突っ走る。
拉致監禁された金髪の美人なお母さんは、その場から無事に脱出できるのか?そもそもなぜ自分が拉致されるのか・・・等など、観ている側も興味津々となって見てしまうストーリー内容とはいかなるものか。
生物教師であるジェシカ(キム・ベイジンガー)は愛しの我が子が学校へ行くスクールバスに乗るのを見届けて帰宅すると、いきなり見知らぬ男たちが侵入して、お手伝いさんをアッサリ撃ち殺し、ジェシカ(キム・ベイジンガー)を誘拐する。
ジェシカ(キム・ベイジンガー)は全くどこかわからない場所の屋根裏に監禁されてしまい、なぜ自分が監禁されるのか心当たりがまるで無い。犯人のリーダー格のイーサン(ジェイソン・ステイサム)は部屋にあった電話機をハンマーで粉々にぶっ壊してから出て行く。
彼らが出て行った隙に、ジェシカ(キム・ベイジンガー)は持ち前の知能を働かせ、粉々になった電話をなんとか使えるまでに復旧させ、配線をつなぎ合わせて外部への接触を試みる。難とか相手につながるが、よりによって繋がった相手の携帯電話が、海辺のビーチでビキニのネエチャンをナンパしているチャライ青年ライアン(クリス・エヴァンス)。
もはやこれまでかと思ってしまうぐらいの頼りない相手の携帯電話に繋がってしまったことにショックを受ける余裕すら無く、とにかく必死でジェシカ(キム・ベイジンガー)はライアン(クリス・エヴァンス)に助けてもらうために、色々と情報を送り続けるのだが・・・
なぜこんな綺麗なキム・ベイジンガー演じるお母さんが拉致監禁されるような目に遭わなければならないのか全く情報が提示されない不親切な設計だが、逆にそのことが先の読めない展開に惹かれていく。そして悪役たちの極悪非道振りが怖い。そんな絶望的な状況の中で麗しきお母さんの唯一の頼みの綱が、電話で繋がった見ず知らずのチャライ青年だけ。これだけのアイデアでハラハラドキドキさせて楽しめる。しかし、この映画の更なる面白い理由の1つに最初はチャライだけの青年が、次第に正義感と責任感を感じて必死になるところ。基がチャライ性格のために、頑張って行動すればするほど、周りの人間にとってはた迷惑な行動を繰り返してしまうのだが、ダメ元でも、とりあえずチャレンジすれば道が開けるという展開がなかなか楽しいし、なんだか見終わった後に俺自身に勇気が湧いてきた。
次第に明らかになっていく悪役たちの正体に意外性があるし、携帯電話の多くの機能が面倒だと思っているアナログ人間にとっては、なんだか取っ付き難い内容の映画かと思いきや、悪役たちのオッチョコチョイぶりはアナログ人間にも楽しめるぐらいの知能が足りない奴等ばかり。確かにもう少し頭の良い悪人ばかりだったら、キム・ベイジンガー演じるお母さんは直ぐに殺されてストーリーが成り立たない。
他にも見た目は風采の上がらないウイリアム・H・メイシー演じる刑事が、決める所は、バッチリ決める適当感もなかなか楽しいし、悪役を演じているアクションスターのジェイソン・ステイサムが切れのある格闘を見せているのもなかなか楽しい。
他にもこの映画を褒めるところはたくさんあるのだが、クリス・エヴァンス演じるチャライ青年がとにかく余裕が無い中でも、笑わせるギャグをたくさん言ってくれるのも良い。最初から最後までスリル感はたっぷり味わえるし、テンポも良く、笑わせる場面も多い。そしてノーテンキ風を装っていながら、便利になり過ぎた現代文明を風刺している点も見逃せない。
ちょっと自分でも褒めすぎているような気がしないでもなく、見終わった人からクレームが多く来そうで怖いがサスペンス好きには楽しめるセルラーを今回はお勧めしておこう
監督はデヴィッド・R・エリス。デット・コースター、スネーク・フライトなど、ありえね~設定の映画を撮っているように異色サスペンス映画で楽しませてくれる監督。本作を含めてますます期待したい監督と書こうとしたのだが、いつの間にやら死去されていました。
主演は金髪、碧眼、スタイル良しと俺の好みがバッチリ三拍子揃っているキム・ベイジンガー。本作品に出演していた時は既に50歳になっていると思いますがとても綺麗。もう今では60歳になっているはずですが、その衰えぬ美貌はシルベスター・スタローンとロバート・デ・ニーロ共演の話題作であるボクシング映画のリベンジ・マッチで見せてくれるか?
この人のお勧めはエイドリアン・ライン監督、ミッキー・ローク共演のエロスに痺れさせるナイン・ハーフ、ティム・バートン監督、マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン共演のバットマン、そしてラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーなど多くの芸達者を揃えた愛と欲望にまみれた犯罪映画L.A.コンフィデンシャル、他にもリチャード・ギア共演のノー・マーシイ/非情の愛、同じくリチャード・ギア、ウマ・サーマン共演の愛と言う名の疑惑ジェフ・ブリッジス共演のドア・イン・ザ・フロアなど妖艶な役柄でインパクトを残していますし、ここに挙げた作品は全部お勧め
ライアン青年を演じるのがクリス・エヴァンス。マーヴェル・コミック原作のアメコミ映画のキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーの主役で有名。アメコミファンにはお勧め。
悪役にアクション・スターのジェイソン・ステイサム。トランスポーターシリーズの大ヒットでスターの座につきましたが、ここで彼の出演作品として推したいのがガイ・リッチー監督のロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズがメチャクチャ面白くて、観てない人は今すぐ観るべきだ。
途中から大活躍するボブ刑事には多くの映画で主に脇役で存在感を発揮しているウィリアム・H・メイシー。この人が主役を演じた作品でお勧めはコーエン兄弟監督のファーゴがお勧めだ。
他にもサンキュー・スモーキングが必見だ。
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現代社会における文明発展の最たる物として携帯電話の普及があるが、確かに日常生活において多くの機能がついており非常に便利ではあるが、逆に新たな犯罪を生み出しているように悪い点もある。そんな携帯電話の特性が活かされたアイデアがなかなか楽しいし、決して大掛かりな仕掛けが無くてもアイデアひとつでコレだけ面白い映画が撮れるという事を証明している点でお勧めしたい映画だ。
冒頭はお母さんが息子を学校へ送り出す微笑ましい光景から始るが、そんな何気ない日常の風景はホンの一瞬だけ。直ぐその後に、強面の凶悪犯らしき男たちがドアをぶち破って入ってきて、お母さんを拉致監禁する展開が急過ぎてびっくりするが、その後は剛と柔を取り混ぜてノンストップでラストまで突っ走る。
拉致監禁された金髪の美人なお母さんは、その場から無事に脱出できるのか?そもそもなぜ自分が拉致されるのか・・・等など、観ている側も興味津々となって見てしまうストーリー内容とはいかなるものか。
生物教師であるジェシカ(キム・ベイジンガー)は愛しの我が子が学校へ行くスクールバスに乗るのを見届けて帰宅すると、いきなり見知らぬ男たちが侵入して、お手伝いさんをアッサリ撃ち殺し、ジェシカ(キム・ベイジンガー)を誘拐する。
ジェシカ(キム・ベイジンガー)は全くどこかわからない場所の屋根裏に監禁されてしまい、なぜ自分が監禁されるのか心当たりがまるで無い。犯人のリーダー格のイーサン(ジェイソン・ステイサム)は部屋にあった電話機をハンマーで粉々にぶっ壊してから出て行く。
彼らが出て行った隙に、ジェシカ(キム・ベイジンガー)は持ち前の知能を働かせ、粉々になった電話をなんとか使えるまでに復旧させ、配線をつなぎ合わせて外部への接触を試みる。難とか相手につながるが、よりによって繋がった相手の携帯電話が、海辺のビーチでビキニのネエチャンをナンパしているチャライ青年ライアン(クリス・エヴァンス)。
もはやこれまでかと思ってしまうぐらいの頼りない相手の携帯電話に繋がってしまったことにショックを受ける余裕すら無く、とにかく必死でジェシカ(キム・ベイジンガー)はライアン(クリス・エヴァンス)に助けてもらうために、色々と情報を送り続けるのだが・・・
なぜこんな綺麗なキム・ベイジンガー演じるお母さんが拉致監禁されるような目に遭わなければならないのか全く情報が提示されない不親切な設計だが、逆にそのことが先の読めない展開に惹かれていく。そして悪役たちの極悪非道振りが怖い。そんな絶望的な状況の中で麗しきお母さんの唯一の頼みの綱が、電話で繋がった見ず知らずのチャライ青年だけ。これだけのアイデアでハラハラドキドキさせて楽しめる。しかし、この映画の更なる面白い理由の1つに最初はチャライだけの青年が、次第に正義感と責任感を感じて必死になるところ。基がチャライ性格のために、頑張って行動すればするほど、周りの人間にとってはた迷惑な行動を繰り返してしまうのだが、ダメ元でも、とりあえずチャレンジすれば道が開けるという展開がなかなか楽しいし、なんだか見終わった後に俺自身に勇気が湧いてきた。
次第に明らかになっていく悪役たちの正体に意外性があるし、携帯電話の多くの機能が面倒だと思っているアナログ人間にとっては、なんだか取っ付き難い内容の映画かと思いきや、悪役たちのオッチョコチョイぶりはアナログ人間にも楽しめるぐらいの知能が足りない奴等ばかり。確かにもう少し頭の良い悪人ばかりだったら、キム・ベイジンガー演じるお母さんは直ぐに殺されてストーリーが成り立たない。
他にも見た目は風采の上がらないウイリアム・H・メイシー演じる刑事が、決める所は、バッチリ決める適当感もなかなか楽しいし、悪役を演じているアクションスターのジェイソン・ステイサムが切れのある格闘を見せているのもなかなか楽しい。
他にもこの映画を褒めるところはたくさんあるのだが、クリス・エヴァンス演じるチャライ青年がとにかく余裕が無い中でも、笑わせるギャグをたくさん言ってくれるのも良い。最初から最後までスリル感はたっぷり味わえるし、テンポも良く、笑わせる場面も多い。そしてノーテンキ風を装っていながら、便利になり過ぎた現代文明を風刺している点も見逃せない。
ちょっと自分でも褒めすぎているような気がしないでもなく、見終わった人からクレームが多く来そうで怖いがサスペンス好きには楽しめるセルラーを今回はお勧めしておこう
セルラー [DVD] | |
クリス・モーガン | |
アミューズソフトエンタテインメント |
監督はデヴィッド・R・エリス。デット・コースター、スネーク・フライトなど、ありえね~設定の映画を撮っているように異色サスペンス映画で楽しませてくれる監督。本作を含めてますます期待したい監督と書こうとしたのだが、いつの間にやら死去されていました。
主演は金髪、碧眼、スタイル良しと俺の好みがバッチリ三拍子揃っているキム・ベイジンガー。本作品に出演していた時は既に50歳になっていると思いますがとても綺麗。もう今では60歳になっているはずですが、その衰えぬ美貌はシルベスター・スタローンとロバート・デ・ニーロ共演の話題作であるボクシング映画のリベンジ・マッチで見せてくれるか?
この人のお勧めはエイドリアン・ライン監督、ミッキー・ローク共演のエロスに痺れさせるナイン・ハーフ、ティム・バートン監督、マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン共演のバットマン、そしてラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーなど多くの芸達者を揃えた愛と欲望にまみれた犯罪映画L.A.コンフィデンシャル、他にもリチャード・ギア共演のノー・マーシイ/非情の愛、同じくリチャード・ギア、ウマ・サーマン共演の愛と言う名の疑惑ジェフ・ブリッジス共演のドア・イン・ザ・フロアなど妖艶な役柄でインパクトを残していますし、ここに挙げた作品は全部お勧め
ライアン青年を演じるのがクリス・エヴァンス。マーヴェル・コミック原作のアメコミ映画のキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーの主役で有名。アメコミファンにはお勧め。
悪役にアクション・スターのジェイソン・ステイサム。トランスポーターシリーズの大ヒットでスターの座につきましたが、ここで彼の出演作品として推したいのがガイ・リッチー監督のロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズがメチャクチャ面白くて、観てない人は今すぐ観るべきだ。
途中から大活躍するボブ刑事には多くの映画で主に脇役で存在感を発揮しているウィリアム・H・メイシー。この人が主役を演じた作品でお勧めはコーエン兄弟監督のファーゴがお勧めだ。
他にもサンキュー・スモーキングが必見だ。
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