褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ザ・ギフト(2015) 贈り物攻撃です

2023年07月18日 | 映画(さ行)
 7月7日は七夕の日、ではあるが他にギフトの日としても制定されている。俺は七夕の日は短冊に願い事を書くのに必死でプレゼントを贈ることなど全く頭に無かった。しかし、ギフトの日だったと聞いて俺の頭に浮かんできたのが、タイトル名通りズバリである、今回紹介する映画ザ・ギフト。正直なところ肝心の7月7日からだいぶ日が経ってしまったの感は否めないが。
 俺は面倒臭がりの人間だから、贈り物を考える時間が苦痛なのだが、貰う方なら何でもオッケー。それでも時々だが、まるで空気が読めていないような、ありがた迷惑な贈り物を貰う時もあったりした。さて、本作のストーリーがまさにそれ。最初は俺も貰って嬉しい白ワインだったのが、次第にエスカレートしていき最後にもらうプレゼントは・・・

 何だか嬉しくなるようなタイトル名だが、観終わった後にショックのどん底に叩きのめされるストーリーの紹介を。
 金銭的にも何の不安もない夫のサイモン(ジェイソン・ベイトマン)と妻のロビン(レベッカ・ホール)はシカゴに住んでいたのだが、とある理由でサイモンの故郷であったロサンゼルスに引っ越してきた。家はでかいガラス張りでそこから見える風景は美しく、家の入口には池があり、豪邸そのもの。近くの店で夫婦で買い物をしていると、かつてサイモンと高校の同級生だったゴードン(ジョエル・エドガートン)から声を掛けられる。お互いが25年振りの再会だったのだが、サイモンにとってゴードンとは特別仲が良かった訳ではなかったのでそれほどの感激がはなかった。しかし、それ以来ゴードンから最初こそ白ワインを贈り物として家に贈られたのは良かったのだが、次の日にはいきなり池に鯉が数匹自分たちが居ない間に贈られており、それだけで止まらず次第にゴードンのエスカレートしていく贈り物に夫婦はヤバい気配を感じるのだが・・・

 高校時代に仲が良かった訳でもないのに、どんどん贈り物を届けてきて、しかも決まって夫のサイモンが不在で、ロビンが1人で在宅の時に現れるゴードン。しかも、家が豪邸でガラス張りだから家の外から中がスケスケで見えている感じがするし、ロビンを演じるレベッカ・ホールだが身長が高くて抜群のスタイルをしていて超美人。これは如何にもヤバいことが起きそうだと観ていてドキドキしていたが、当の本人であるロビンは人が良過ぎるところがあり、平気でゴードンを家の中に居れてしまうし、サイモンがアイツは高校時代から少しばかりヤバい奴だったぞなんてアドバイスされても、人付き合いが苦手そうなゴードンに対して同情していて話し相手に進んでなりたがるなど、まるで聖母マリア様のような優しい心で接している。
 しかし、本作のテーマの一つとして因縁、謝罪、欺瞞、そして仕返しといったものが挙げられる。ゴードンが不気味そうな雰囲気を終始醸し出しているのと反対に、サイモンは良き旦那であり、出世はするし妻からすれば最高過ぎる夫。しかし、先ほど述べたテーマがあからさまになった時に、悲劇が訪れる。そして、ゴードンからの最後の贈り物が届いた時には夫婦ともども、観ている我々もショックに襲われる。いや、ショックだけで収まるようなレベルでは無いっか?!クライマックスへ行くまでの構成が抜群で、より一層サスペンス感を盛り上げるのが良い。
 サイコがかりなサスペンスを観たい人、サイモンの気持ちになって観ることができる人、豪邸に住みたい人・・・等に今回は映画ザ・ギフトをお勧めしておこう

 監督は本作で不気味なゴードンを演じるジョエル・エドガードン。本作で監督としての才能を見せつけていますが、まだ若いので今後の監督作品も期待できそうです。







 

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