褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 アウトブレイク(1995) 感染パニック映画の傑作

2020年03月05日 | 競馬予想
 中国の武漢から広まった新型コロナウイルスだが、今では世界に飛び火してしまい日本でも相当なダメージを受けている。そのおかげでイベントは軒並み中止や延期を余儀なくされ、学校も休校が相次ぎ、予防や感染を防ぐための消毒液やマスクは薬局やドラッグストアでは売り切れが続出。対応が後手後手に回っている感が否めない政府や国会、自治体を含めた政治等、今回の新型コロナウイルスでは現状の日本の問題が色々とあぶり出されてきた。しかし、それ以上に俺が腹を立てているのが、馬鹿なデマに流されてトイレットペーパーが売り切れが続出していること。デマの判断を出来ないのも問題だが、他人の事を考えないで自分さえ良ければ良いという考え方が日本中に蔓延っていることが、ウイルスの流行よりも怒りを覚える。古き日本には困っている人が居れば助け合う精神があったはずなのだが、いつの間にか無くなってしまっていることに俺は気づかされた。
 新型コロナウイルスの感染で思い出させる映画が今回紹介するアウトブレイク。新型コロナウイルスとは比べ物にならないくらいに、感染力が強く、しかも罹ってしまうと死に至るまでの時間がやたら早いウイルスに立ち向かう人達を描いたストーリー。この映画が製作されていた時期はエボラ出血熱がアフリカで流行していた時と重なっているはずだが、時事的な内容でも一級品の娯楽作品に仕立てているのがハリウッド映画のエンタメ力の凄さ。しかも、本作の巧みに感じさせるのがウイルスとの戦いだけでなく、私利私欲に溺れてる者との戦いも同時並行で描いていること。

 感染パニックをサスペンスフルに描きながら、人間の良心も描くストーリーの紹介を。
 アフリカの国であるザイールのモターバ川流域の村において、未知のウイルスによる出血性の感染病が発生。アメリカ陸軍の感染症研究所に所属するダニエル大佐(ダスティン・ホフマン)はチーム引き連れて現地へ飛ぶ。その現地でのおぞましい惨状に驚いたダニエルは上層部に早期の対策を要求するが却下。疫病センターに勤務する元妻のロビー(レネ・ルッソ)にも報告するが、不満だらけだった過去の夫婦生活も起因して相手にされなかった。
 そんな折にアフリカから猿が一匹密輸入される。それを切っ掛けにアッという間に感染が広がり、次々に死者が出てくる。ダニエルは上司に相談し自らが最前線に立ってウイルスの脅威を取り除くべく行動しようとするが、何故か彼はチームから外されてしまい、しかもとんでもない恐るべき事実を知ってしまう。しかも、一緒に協力して今回の事態の収拾に取り組んでいた元妻ロビーがウイルスに感染してしまい・・・

 人命優先という当たり前の主義のもとで行動するダニエル大佐だが、彼の前に立ちはだかるのがウイルスよりも私利私欲にまみれた上層部。人命よりも自己保身に走る姿に誰もが大いに怒りを感じるはずだ。本当の危機に陥った時に人間の本性が現れることが本作を観ればよくわかる。
 そして俺が興味を持ったのがウイルス研究所が陸軍の所属下にあるということ。それ故に本作は軍事アクション映画を観てるかのような面白さもある。まあ、本作を観ると簡単に現在流行っている感染症ウイルスなんか案外早く終息するんじゃねえの?なんて思えたりするが、ステップアップしていくウイルスの怖さもよく描けている。そして、個人的にはダスティン・ホフマンの身長や顔の特徴をいじったネタが笑えた。
 ウイルスの伝染を扱ったパニック映画が観たい人、私利私欲にまみれた知り合いがいる人、人間の尊厳とは何かを知りたい人、曲者揃いの名優たちが出演している映画が好きな人・・・等に今回はアウトブレイクをお勧め映画として挙げておこう。



 監督はドイツ人のウォルフガング・ペーターゼン。アクション、スリラーの作品で才能を発揮。潜水艦映画のUボート、クリント・イーストウッド主演のシークレット・サービス、戦う大統領をハリソン・フォードが演じるエア・フォース、ブラッド・ピット主演のトロイア戦争を描いたトロイなどお勧め多数です。


 

 

 
 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 競馬 阪急杯予想(2020) | トップ | 競馬 弥生賞の予想(2020) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

競馬予想」カテゴリの最新記事