褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 善き人のためのソナタ(2006) ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツを描く、ヒューマンドラマ!

2008年12月21日 | 映画(や行)
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 僕はサッカーが好きだけれど、そういえば昔はドイツ代表(現在)のことを、西ドイツ代表と言っていたそして、ベルリンの壁が崩壊して、ドイツには西も東も無くなると同時、米ソにおける冷戦時代の終焉がきた
 第二次世界大戦におけるドイツの敗戦後は、ポツダム協定により、西側(米・英・仏などが主導)と、そして東側(旧ソ連:現在のロシアが主導)に分断されていた考えてみれば、日本も第二次世界大戦の敗戦国であるが、同じ敗戦国だったドイツという国も、アドルフ・ヒットラー亡き後も、混乱の時代が続いていたそして、今回はドイツの東側、つまり旧東ドイツだけれど、ソ連(現ロシア)と同様の共産主義国家における、監視国家であったことを暴いた映画が、今回紹介する善き人のためのソナタであるしかし、ベルリンの壁崩壊の年が1989年だったんだね僕だけが感じていることかもしれないけれど、あれからもう20年の時が経つんだと時の流れの早さを感じることもあるが、2006年になってやっと東ドイツ国家というのが描かれたのが、ベルリンの壁が崩壊されてから、17年の時を経てやっとこのような映画がドイツで製作されるようになったんだという思いもある
 ドイツという国が統一された後も、やはり人々は東ドイツの監視国家の影響というのが、長い期間において、人民が心理的に苦しんでいたことがわかるそして、今やっとドイツ国民が東ドイツでの出来事を公に口にすることが出来る時代が来たことの証明として、今回の映画が製作されたのだと思う
 本来ならもっと早く制作されても良かったと思うのだが・・・そこには、ドイツ人ならではの苦しみや葛藤がドイツ統一後も遭ったことを感じるね

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 それでは、ストーリーを紹介しよう1984年、東ドイツ国家に忠誠心をもっているヴィスラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ(画像下))は、シュタージ(国家保安省)において、ベルリンの壁を抜けて西ドイツへ行こうとする者、あるいは反国家体制者を拷問している

 ある日、同じシュタージの人物である上司(友人かな?)から、ドライマン(セバスチャン・コッホ)が演出している舞台劇を観に行く
 どうやらこのドライマン(コッホ)と舞台女優のクリスタ(マルティナ・ゲデック)は恋人同士で同棲しているが、この二人は反体制国家主義の疑惑をもたれていた
 そして、ついにこの二人が留守の最中にヴィスラー大尉(ミューエ)を中心とするシュタージ達が、彼等のマンションに盗聴器を仕掛けるそして、ヴィスラー大尉(ミューエ)は自らの出世のために自分でドライマン(コッホ)とクリスタ(ゲデック)の反体制国家主義の証拠を得るため彼等の生活を盗聴することになるここでの、描写は東ドイツという国の恐ろしさを描いているねドライマン(コッホ)の部屋に盗聴器を仕掛けられたことを知ってしまった隣人ののおばさんも、監視国家の中で怯えていて彼等に盗聴器が仕掛けられたことを言い出せない現実が、当時の東ドイツ国家の監視国家という物を描いているね
 そして、ドライマン(コッホ)とクリスタ(ゲデック)はお互いに本を読んだり、ピアノを弾いたり、そして二人が愛し合っていることを盗聴器からヴィスラー大尉(ミューエ)は知るが、東ドイツ国家に忠実だった彼が、彼等の芸術の世界の素晴らしさに触れることにより、彼は芸術、そして自由の素晴らしさを感じてしまう
 そして、ヴィスラー大尉(ミューエ)は盗聴により、彼等が東ドイツに対する反体制国家者だあることを確信するが・・・

 この映画はお勧めの1本です最近僕もドイツの映画を観る機会が増えてきた
 ヒットラー~最期の12日間~(ブログ掲載)白バラの祈り(ブログ掲載)など、ナチスドイツをテーマにした作品を観たけれど、ドイツという国の歴史上の大きな傷跡として、ナチスだけの問題だけではなく、東ドイツにおける監視国家という問題も忘れてはいけないね昔、ドイツの映画で嘆きの天使や、西ドイツ制作としてブリキの太鼓という映画も観たけれど、この両作品は名作(僕は両作品とも、何処が名作なのかよくわからないけれどね)と呼ばれているけれど、やはりドイツという国の汚点をさらけ出した、今回の善き人のソナタといい、前述したヒットラー~最期の12日間~や、白バラの祈りの方が面白かったね
 なおこの映画の監督はフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクという、この善き人のためのソナタを監督した当時は33歳という若手監督ですこれからも期待出来る監督ですね
 そして、米ソ冷戦時代の象徴であったベルリンの壁を乗り越えて、東ドイツから西ドイツへ逃亡をはかった人がシュタージによって1,200人の人が命を落としたり、逮捕されたりした歴史上の事実を30年経っても、40年経っても永遠に記録されなければならない出来事だと思います

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2 コメント

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こんばんは。 (アスカパパ)
2010-11-12 20:40:01
コメントとTBありがとうございます。

「ヒットラー~最期の12日間~」や「白バラの祈り」も見応えありましたね。
 この映画は、全体主義国家の怖さを感じました。
 ドイツ映画には、日本映画では到底真似の出来ぬ作品を輩出させますね。
 ちょっと羨ましくもあり、尊敬したいです。
返信する
アスカパパさんへ (ディープインパクト)
2010-11-14 10:26:29
 本当にドイツ映画は見応えがあります。この映画を観た時は東ドイツは戦後と言ってもまだ戦争が終わっていなかったことに気付かされました。
返信する

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