車やバイクをスタントマン無しで格好良く乗りこなし、拳銃、ライフルを持たしても様になるアクションスターとして永遠にその名を遺すであろうスティーヴ・マックイーン。俺の個人的な意見として、この人の顔写真を見ただけなら猿顔でどこが良いのかサッパリわからんし、俺の方が女にモテそうだろうなんて思えてくる。しかし、彼の出演する映画を観れば俺の大きな勘違いが直ぐにわかってしまう。特にマックイーンの良さがわかる映画が今回紹介するゲッタウェイ。彼が42歳の時の作品だが、渋くて、クールだし、とにかく銃撃戦になると絵になる男だ。
しかしながら本作の彼の役は銀行強盗。奪った大金を大事に持ちながら、ひたすら逃げ回る展開だ。ちなみにタイトルだが原題はGetaway。意味は『(犯人の)逃走』。そのままタイトルが映画の内容を表している。
それでは銀行強盗に頑張れ~と声をかけたくなるストーリーの紹介を。
テキサス州の刑務所において、まだ10年の刑期の半分も全うしていないのに出所したドク・マッコイ(スティーヴ・マックイーン)。地元の有力者であるジャック(ベン・ジョンソン)と裏取引きをしたのだが、それと引き換えにドクは銀行強盗を強要される。ジャックの部下であるルディ(アル・レッティ)、フランク(ボー・ホプキンス)、そしてドクの妻キャロル(アリ・マッグロー)を引き連れて銀行を襲撃する。ジャックとの約束どおり大金を奪うことには成功するが、独り占めしようと企む裏切り者のルディ、そして自らの計画に溺れて射殺されてしまったジャックの弟とその仲間達、そして警察の三者から猛烈な追跡を受けることになってしまい・・・
バイオレンス色の強い作品ではあるが、マックイーンとアリ・マッグロー演じる夫婦の描き方がなかなか楽しい映画。男女で銀行強盗をするような映画なんかはこの時代なら『俺たちに明日はない』のような作品もあるが、本作は夫婦関係の浮き沈みが描かれているのが、単なるアクション映画とは違う。最初の方はこの夫婦のラブラブ振りが微笑ましいが、途中は夫婦関係がボロボロに落ち込んでしまう。マックイーンが釈放できたのは奥さんの涙が出るような苦渋の選択のお陰なのに、そんな奥さんを許せないマックイーンは逃亡中に車を止めて奥さんを殴りまくる。このシーンを見て俺は絶対にどんな理由があれ、女性に手を出すようなことはしないと誓った。その後もわだかまりを残しながら一緒に逃亡することになるのだが、素晴らしい名シーンを見ることができる。この夫婦が人間扱いされていないような衝撃的な場面を目にすることができるが、このシーンを切っ掛けに、夫婦間に渦巻くわだかまりを一気に解消し、夫婦の絆を取り戻す。どん底を経験すれば、もう後は上昇するのみ。そんな勇気をもらえる気分になれるのが本作の評価の高いところだろう。
本作がアクション映画の名作として語り継がる理由である銃撃戦がやっぱり楽しい。マックイーンが購入したショットガンでパトカーに銃弾を何発も浴びせるシーンは迫力があるし、そしてクライマックスでの激しいガンファイト。狭い場所で銃弾が飛び交い、至近距離で撃ち合ったりで見ている者を熱くさせる。この銃撃戦の素晴らしさは流石はバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督。バイオレンスと聞くだけで快く思わない人が多いが、この監督が描くバイオレンスシーンは芸術の域に届いている。
銀行強盗で人殺しである夫婦の結末に賛否両論あるようだが、個人的には妙な爽やかさが残って気に入っている。そして結局盗んだ大金はいくら残ったんだ?と思わず引き算して考えようとする自分がいることに、本当に俺ってなんだかんだ言ってもカネが好きなんだなと改めて気づかされた。
アクション映画が好きな人、スティーヴ・マックイーンの名前を聞いたことがある人、綺麗な女性が出てくる映画が好きな人、ひたすら逃げる映画が好きな人・・・等に今回はゲッタウェイをお勧め映画として挙げておこう
監督は前述したサム・ペキンパー。後々のアクション映画に多大な影響を与えた映画監督。彼のお勧めは西部劇の挽歌を描いたワイルドバンチ、ハートフルコメディの砂漠の流れ者、同じくスティーヴ・マックイーン主演だがバイオレンスシーンは無いジュニア・ボナー 華麗なる挑戦、ダスティン・ホフマンが気が小さい旦那さんを演じるわらの犬、死体の首争奪戦が繰り広げられるガルシアの首、ドイツ側の視点に立った戦争映画戦争のはらわたが良いです。
しかしながら本作の彼の役は銀行強盗。奪った大金を大事に持ちながら、ひたすら逃げ回る展開だ。ちなみにタイトルだが原題はGetaway。意味は『(犯人の)逃走』。そのままタイトルが映画の内容を表している。
それでは銀行強盗に頑張れ~と声をかけたくなるストーリーの紹介を。
テキサス州の刑務所において、まだ10年の刑期の半分も全うしていないのに出所したドク・マッコイ(スティーヴ・マックイーン)。地元の有力者であるジャック(ベン・ジョンソン)と裏取引きをしたのだが、それと引き換えにドクは銀行強盗を強要される。ジャックの部下であるルディ(アル・レッティ)、フランク(ボー・ホプキンス)、そしてドクの妻キャロル(アリ・マッグロー)を引き連れて銀行を襲撃する。ジャックとの約束どおり大金を奪うことには成功するが、独り占めしようと企む裏切り者のルディ、そして自らの計画に溺れて射殺されてしまったジャックの弟とその仲間達、そして警察の三者から猛烈な追跡を受けることになってしまい・・・
バイオレンス色の強い作品ではあるが、マックイーンとアリ・マッグロー演じる夫婦の描き方がなかなか楽しい映画。男女で銀行強盗をするような映画なんかはこの時代なら『俺たちに明日はない』のような作品もあるが、本作は夫婦関係の浮き沈みが描かれているのが、単なるアクション映画とは違う。最初の方はこの夫婦のラブラブ振りが微笑ましいが、途中は夫婦関係がボロボロに落ち込んでしまう。マックイーンが釈放できたのは奥さんの涙が出るような苦渋の選択のお陰なのに、そんな奥さんを許せないマックイーンは逃亡中に車を止めて奥さんを殴りまくる。このシーンを見て俺は絶対にどんな理由があれ、女性に手を出すようなことはしないと誓った。その後もわだかまりを残しながら一緒に逃亡することになるのだが、素晴らしい名シーンを見ることができる。この夫婦が人間扱いされていないような衝撃的な場面を目にすることができるが、このシーンを切っ掛けに、夫婦間に渦巻くわだかまりを一気に解消し、夫婦の絆を取り戻す。どん底を経験すれば、もう後は上昇するのみ。そんな勇気をもらえる気分になれるのが本作の評価の高いところだろう。
本作がアクション映画の名作として語り継がる理由である銃撃戦がやっぱり楽しい。マックイーンが購入したショットガンでパトカーに銃弾を何発も浴びせるシーンは迫力があるし、そしてクライマックスでの激しいガンファイト。狭い場所で銃弾が飛び交い、至近距離で撃ち合ったりで見ている者を熱くさせる。この銃撃戦の素晴らしさは流石はバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督。バイオレンスと聞くだけで快く思わない人が多いが、この監督が描くバイオレンスシーンは芸術の域に届いている。
銀行強盗で人殺しである夫婦の結末に賛否両論あるようだが、個人的には妙な爽やかさが残って気に入っている。そして結局盗んだ大金はいくら残ったんだ?と思わず引き算して考えようとする自分がいることに、本当に俺ってなんだかんだ言ってもカネが好きなんだなと改めて気づかされた。
アクション映画が好きな人、スティーヴ・マックイーンの名前を聞いたことがある人、綺麗な女性が出てくる映画が好きな人、ひたすら逃げる映画が好きな人・・・等に今回はゲッタウェイをお勧め映画として挙げておこう
ゲッタウェイ デジタル・リマスター版 [DVD] | |
スティーブ・マックィーン,アリ・マッグロー,ベン・ジョンソン,アル・レッティエリ | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
監督は前述したサム・ペキンパー。後々のアクション映画に多大な影響を与えた映画監督。彼のお勧めは西部劇の挽歌を描いたワイルドバンチ、ハートフルコメディの砂漠の流れ者、同じくスティーヴ・マックイーン主演だがバイオレンスシーンは無いジュニア・ボナー 華麗なる挑戦、ダスティン・ホフマンが気が小さい旦那さんを演じるわらの犬、死体の首争奪戦が繰り広げられるガルシアの首、ドイツ側の視点に立った戦争映画戦争のはらわたが良いです。