褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009) 大ベストセラーの映画化です

2013年02月14日 | 映画(ま行)
 スウェーデン発の大ベストセラー推理小説の映画化。ちなみにデヴィッド・フィンチャー監督で既にリメイクされているように、日本以外にも世界中で大ヒットを飛ばした映画だ。実はこの映画を観るのは2回目。しかも、大して内容も変わらない(最後の方は全然違いますが)デヴィッド・フィンチャー版も観ているので、さすがにこれだけ観るとよく理解できた。
 しかし、初めて観た時は人間関係が恐ろしいほど掴みづらく頭の中で整理するのが大変。最初から小説の方を読んでいたという人には好評だと思うが、初めて観る人には俺と同じ苦しい思いをするだろう。最初から気合いを入れて、登場人物の人間関係を頭に叩き込んで観る必要がある。

 しかも、本作品はサスペンスだけの範疇に収まらず、社会、歴史、宗教といった面にも触れており、1回観たらネタバレだからもう観る気がしない、といった様な浅い謎解き映画ではなく、なかなか奥深いテーマ性がある。たびたび出てくるショッキングな映像は一体何を意味するのか?暴力、レイプ、処刑等といった残虐性は決して作家の趣味から来るものではなく、その意図とは果たして何なのかを考るのもなかなか楽しい観賞の仕方だ。

 そして、この映画の大きな特色は常識離れの外見をしたヒロイン、リスベットの存在だろう。目立ちすぎる鼻ピアス、背中全体を覆う刺青、痩せすぎの体、そして大きな心の闇。まるで俺の好みに合わないヒロインだが、実は相当に記憶力が良くて、超天才コンピューター・ハッカー
 とにかくこの女性のハッカー振りが凄くて、個人情報の秘密が叫ばれるこの世の中においても、この天才ハッカーに狙われたら何もかもがバレバレ。俺みたいな他人には恥ずかしくて言えない秘密を抱えているような人間には最も恐ろしいタイプの人間だ。

 さて、見た目は異常だが、恐るべき能力を秘めたヒロインが大活躍するストーリーとは如何なるものか。
 雑誌『ミレニアム』のジャーナリストであるミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は大物実業家の不正を告発するが、逆に名誉毀損で訴えられ敗訴してしまう。同僚たちの必死の励ましも効果が無く、ミカエル(ニクヴィスト)は『ミレニアム』を去ってしまう。
 ニート状態になってしまったミカエル(ニクヴィスト)に、超大物財閥ヴァンゲル家の長であるヘンリック(スヴェン・バーティル・タウベ)が即刻アプローチしてくる。本土から離れた小島で暮らす大金持ちのヘンリック(スヴェン・バーティル・タウベ)はミカエル(ニクヴィスト)の勇気と精神力を見込んで、ある事件の解明を破格の報酬をチラつかせて依頼してくる。
 それは40年前の事件で、ヘンリック(スヴェン・バーティル・タウベ)が可愛がっていた一族であり、幼い少女であったハリエットの失踪事件。警察でも未だに解明できないのに俺が解明できるはずが無いだろうと思いながらも、持て余している時間潰し?のためにミカエル(ニクヴィスト)は自ら調査を始めるが、恐るべきコンピューターハッカーの能力を持つ女性リスベット(ノオミ・ラパス)と、ひょんな事から知り合い、彼女と協力してハリエット失踪事件の真実に迫っていくのだが・・・

 冒頭で述べたややこしい人間関係とは離れた小島で暮らすヴァンゲル一族のこと。この親戚関係がかなり丁寧に描いてくれているのだが、俺の頭が悪いせいなのか一族の名前が出てくるたびに親戚関係を頭の中で整理するのが大変だった。
 ハリエット失踪事件の真相を追求するだけでなく、どうしてリスベット(ノオミ・ラバス)がこんな変わった格好をしているのか興味が惹かれるミレニアム ドラゴン・タトゥーの女はまだ観たことが無い人は勿論、既にデヴィッド・フィンチャー監督のドラゴン・タトゥーの女の方を観てしまった人も、比較して観ると面白いと思います

ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム<完全版> [DVD]
ミカエル・ニクヴィスト,ノオミ・ラパス
アミューズソフトエンタテインメント


 ヒロインのリスベットを演じるノオミ・ラバスは、実はとても綺麗な人です。僕が観たDVDでは彼女のインタビューがあります。本作品で注目されましたが、ハリウッド大作のリドリー・スコット監督のプロメテウスに出演しています。

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