褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 陽のあたる場所(1951) ついつい明るい場所に行ってしまいます

2011年05月25日 | 映画(は行)
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 アメリカのような自由経済、競争社会においては昨日まで貧乏生活に陥っていたのに、ある日突然裕福な暮らしを過ごすことが出来るように大金持ちになるチャンスが転がっている国であるといえる。多くの国においてはアメリカと違い貧乏に生まれたら一生貧乏でいることが運命的であるかのような国もある。
 そのように考えたらアメリカは自由の国であり、チャンスが誰にでも平等にあるような国に思い勝ちだが、華やかに成功者として人生を過ごす人がいる一方で、その影でチャンスを掴み損ねて泥沼の貧乏暮らしを強いられる人が居るのも現実。むしろ今のアメリカはそのような傾向が強い。裕福な暮らしに憧れて地道に暮らして生きることの尊さをアメリカ人はどうやら理解できないようだ。
 ハリウッド映画を観ていると夢や希望を大きく見せてくれるのは良いが、逆に夢破れた人物に対しての教示的な映画がほとんど無いのが僕にとっては不満だ。夢や希望をあきらめずに頑張れば必ず実現すると貧乏人を喜ばすことを言っておきながら、夢破れて絶望の淵にいる人物に対しては知らんふりでは、自殺する人が多く出てくるのも仕方がない

 僕みたいな田舎者は都会の誘惑に負けることが多々あり、清楚で薄化粧のした女性よりもピカピカのドレスを着飾り、香水の匂いをプンプンさせている女性にヤバイと思いながらも手を出してしまう。そしてやっぱり結果は大やけど本当に高望みしてはいけないということがよくわかる。

 そして今回紹介する映画がまさに貧しい青年が、その野心から上流社会に入り込もうした事から起こる悲劇ドラマである陽のあたる場所です。
 監督は名作西部劇シェーン、そして人生の栄枯盛衰を大河ドラマで描いたジャイアンツなどの名匠ジョージ・スティーヴンス

 華やかな生活に憧れる気持ちはわかりますが、地道に頑張ることの大切さをちょっぴり理解できそうな陽のあたる場所を紹介します

陽のあたる場所 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
マイケル・ウィルソン,ハリー・ブラウン
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン


母と二人暮らしで貧しい生活を送っていたジョージ(モンゴメリー・クリフト)は、有名水着ブランドの工場を経営する叔父のチャールズを訪ねてきた。ジョージ(クリフト)は叔父の豪邸で社交界でもその美貌で目立っていたアンジェラ(エリザベス・テイラー)を見かけ、一目で彼女の虜になってしまう。しかし、あまりにも身分が違いジョージ(クリフト)には到底アンジェラ(テーラー)は手の届かない存在だった。

 ジョージ(クリフト)は叔父の工場で働くことになり同じ職場に居たアリス(シェリー・ウィンタース)と仲良くなり、やがて恋愛に発展する。
 会社で恋愛が禁止されていたためジョージ(クリフト)とアリス(ウィンタース)は人目を忍んでデートを繰り返していた。

 ある日ジョージ(クリフト)は普段の仕事ぶりが称えられ昇進を果たす。彼は叔父の豪邸にパーティーで招かれ、その場所でアンジェラ(テイラー)と再会する。ジョージ(クリフト)とアンジェラ(テイラー)はその場で恋におちてしまうが、その日はジョージ(クリフト)の誕生日でアリス(ウィンタース)は1人で彼の帰りを待っていたのだが・・・

 パーティー以来、ジョージ(クリフト)とアンジェラ(テイラー)は益々愛し合い、ある夏の日にジョージ(クリフト)はアンジェラ(テイラー)の別荘へ一緒に行く。そこでジョージ(クリフト)は彼女の別荘の近くの湖でボートに乗っていた人が溺れ死んで事件の事を聞く。

 そしてジョージ(クリフト)はアンジェラ(テイラー)と彼女の両親の家で夕食会に参加していると、アリス(ウィンタース)から電話がかかってくる。実は妊娠していたアリス(ウィンタース)がジョージ(クリフト)に結婚を迫り、内緒にしていた二人の仲を世間に公表すると言い出してきた。
 慌てたジョージ(クリフト)は夕食会を抜け出し、アリス(ウィンタース)に会いに行く。そしてジョージ(クリフト)はある決意を秘めてアリス(ウィンタース)をあの湖に連れて行き・・・その野心ゆえに苦悩する青年の結末は映画を観てください



 全く境遇の異なる2人の女性から愛されるとは羨ましいと思いながらも、どちらかを選ばないといけないとなると僕もこの主人公と同じ選択をしてしまいます。一見すると二股を掛けてしまった男性の哀れな結末を描いただけのストーリーにも思えますが、いかにもキリスト教的な思想を暗示させるラストシーンには僕のように感動する人も少数ながら居ると思います。
 
 主演のモンゴメリー・クリフトはどこか暗い影を持った役が本当によく似合う俳優さんです。
 シェリー・ウィンタースは、後に傑作パニックムービーのポセイドン・アドベンチャーで泳ぎが得意な太ったおばさんを演じていた人でした。
 そしてなんと言っても先日亡くなられたエリザベス・テイラー。古き良きハリウッド時代を代表する美人女優と言えば真っ先に思い浮かぶのがこの人個人的には全盛期の彼女は最も綺麗な映画女優だと思います

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