褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 評決(1982) 絶望から立ち直ろうとする再生のドラマ

2011年04月28日 | 映画(は行)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 裁判所を舞台にしたアメリカ映画の傑作は多々ある。例えば古典的なところではビリー・ワイルダー監督、マレーネ・ディードリッヒ主演の情婦はそんな法廷映画と呼ばれる映画において個人的にはお勧めしたい作品。法廷劇らしいサスペンス性、そしてユーモアが珍しく合致した映画。大ドン返し系の作品ながら何回観ても楽しめるのは監督の演出の巧みさがあるからだろう。

 他にも法廷劇でありながら人種問題に突っ込んだトム・ハンクスの名演が見られるフィラデル・フィア、アメリカの陪審員制に対する欠陥が描かれたリチャード・ギア主演でエドワード・ノートンの驚きの演技が見れる真実の行方、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督、マット・デイモン主演の法曹界の裏側を描いたレイン・メーカーなど他にも挙げれば切りが無い。
 
 しかしサスペンスを具材とした法廷劇はたくさんあるが、人間ドラマを盛り込んだ法廷劇としてお勧めしたいのが今回紹介する評決僕の弁護士に対するイメージは中味も外見もスマートな印象があるが、世間の一般的なイメージも恐らく一緒だろう。しかし最近テレビのおかげでそんな良いイメージのあった弁護士像は今や崩壊状態でもあるが・・・

 しかし弁護士というのは相当なプレッシャーを受ける職業のはずだ。なぜなら無罪のはずの人間が自分の無能のために有罪どころか、時には死刑台に送ってしまったりしたことを想像すると、いくら大金をもらえても割に合わないと僕ならそう思ってしまう。大して頭が良い事も無く、変な志を持たなかった自分の運の良さを改めて感じる今日この頃だ。
 そうは言っても世の中にうっかり弁護士になってしまった人は多くいるのも事実。ましてや競争社会でもある弁護士の世界において当然落ちこぼれも出てくる。そんな落ちこぼれ弁護士がある日突然に正義感に目覚めるストーリが今回紹介する評決です。
 
 監督は先日亡くなられたシドニー・ルメット法廷劇の傑作の誉れ高い十二人の怒れる男を始め、原爆の恐怖を描いた未知への飛行、腐敗した警察機構に1人で立ち向かうセルピコ、テレビメディアの裏側を描いたネットワークなど数々の社会派的名作を撮り続けた名監督だ。

 主演は僕が最も好きなポール・ニューマン大スターでありながら、彼の演じる男にはアンチヒーローの役が多い。
 今回紹介する評決もだが、権力に反抗するかの如く脱獄を繰り返す暴力脱獄、心身ともに打ちのめされた男が再起をかけるハスラー、どん底から這い上がり世界チャンピオンに登りつめる実在のボクサー、ロッキー・グラチアーノを演じた傷だらけの栄光など彼の演じる役は単なるヒーローとは違い、どこか影のある人間が多い。

 社会的権威の高い弁護士、医者、教会に対しての批判が垣間見え、ボロボロ人生から正義を見出そうとする人間ドラマが描かれている評決を紹介します

評決 [DVD]
ポール・ニューマン,シャーロット・ランプリング,ジャック・ウォーデン,ジェームズ・メイスン,ミロ・オーシャ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 弁護士のフランク(ポール・ニューマン)はかつての業績も何処へやら、今やアルコール中毒で、新聞の死亡記事欄に掲載されている家族の葬式に出向いて営業活動をするまでに落ちぶれてしまっている。そんな彼を唯一支えているのが先輩の弁護士であるミッキー(ジャック・ウォーデン)だけだった。

 そんなフランク(ニューマン)の元へ、ミッキー(ウォーデン)は軽い気持ちである訴訟事件を持ってくる。その事件とは出産のために入院した女性が麻酔ミスで植物人間になってしまった妹夫婦が訴えた事件だった

 当初はフランク(ニューマン)も相手側との示談交渉で済ますつもりだったが麻薬医療の著名人であるグルーバー医師から明らかに病院側の過失だというアドバイスを受け、更に相手から多くの示談金を引き出すべくフランク(ニューマン)は入院している女性の写真を多く撮るのだが、その植物人間同然の女性の姿を見てフランク(ニューマン)は裁判を起こしても楽に勝てると確信し、次第にフランク(ニューマン)の中に正義感が芽生えてくる

 フランク(ニューマン)は判事のホイル(ミロ・ウォーシャ)から示談に応じるように迫られるが、今や正義感に目覚めたフランク(ニューマン)はホイル判事(ウォーシャ)の要求を拒否フランク(ニューマン)は裁判で病院側と徹底的に戦うことを誓う。

 ところが病院側の相手弁護士であるコンキャノンン(ジェームズ・メイスン)は大組織を率いるやり手の弁護士で、さらにコンキャノン(メイスン)は裏で手を回していた。

 フランク(ニューマン)はミッキー(ウォーデン)の力を借り、そして行きつけのスナックで出会った謎めいた女性のローラ(シャーロット・ランプリング)の協力を得て、裁判に臨むがコンキャノン(メイスン)たちの卑劣な手段の前にフランク(ニューマン)は苦戦を強いられることになり・・・ダメダメ人間だったフランク(ニューマン)が正義に目覚めていく展開は映画を見てください



 落ちぶれた人間の再生のドラマと同時に、社会的権威を振りかざす悪組織に対決を挑む社会派ドラマの面も見られるシドニー・ルメット監督らしい内容。絶対に勝てると確信して戦いを挑んではみたが、社会的権威の圧力の前に自らの無力さを知り、そして後戻りすることも許されない状況に追い込まれた時に何を頼れば良いのか。個人々の中に正義が宿っていることが非常に心強く感じるお勧めの映画です

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします








 

 


 

 





 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

競馬 皐月賞三連単的中

2011年04月28日 | 競馬予想結果

皐月賞三連単的中


 我ながら非常に完璧に近い皐月賞の予想だったと思います。
 本当に久々のGⅠレース的中です。今年のただ今の結果は・・・だいぶ負けているようです
 とりあえずしばらくは競馬の予想はGⅠレースだけしようと思います。

にほんブログ村 競馬ブログへ
     
 人気ブログランキングに参加しております。どうかクリックお願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする