褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 コラテラル(2004) 見せ場満載のアクションとサスペンス

2010年11月01日 | 映画(か行)
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 この映画ではトム・クルーズが悪役を演じるということで評判になったけれど、彼の役作りは気合いが入っている
 グレー色の髪に不精髭。ワイルドさとクールさを両方兼ね備えた彼なりの悪役が見られる。
 彼の映画は時々トム・クルーズ自身のスター性にだけ頼ったような駄作が見られる時があるが、この映画はそのような僕の心配を見事に吹き飛ばしてくれた。

 この映画の映像が非常に良い殆どのシーンが夜ばかりなのだが実にスタイリッシュ。ロサンゼルスというカラッとした昼と凶悪犯罪が多発する夜の顔の対比が良いのだ。

 そしてアメリカ映画に見られるロードムービー的な雰囲気が非常に良い。

 ロードムービーの特徴として強者と弱者、大人と子供のような正反対の2人の心を通わせていく感動ストーリーが挙げられると思うが、この映画もそのようなロードムービー的な楽しさを持っている。
 ちなみにこの映画では社会の成功者(トム・クルーズ)と社会の落ちこぼれ(ジェイミー・フォックス)の正反対の立場の2人。
 一方は暗殺者としていかにも高級な服装に身を包み、人殺しという仕事を次々と成功させていくが、もう一方は大きな夢を持っているが、その夢に対して実行しようとする一歩が踏み出せずにいる。
 ところがそんな社会の正反対に位置して、考え方、価値観の全く違う2人が一緒の時間を共有するに従って、この2人の立場が接近していく過程は面白くもあるが、非常に考えさせられる。

 そしてこの2人の会話が非常にユーモアに溢れていて、なるほどと思うようなやり取りがポンポン出てくる。今思えば単なる2人のエゴ丸出しの会話だったような気もするが

 ちなみに監督はマイケル・マン。彼の映画でお勧めはヒート
 アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの2人の名優の競演も凄かったが、一般市民を巻き込んでの銃撃戦と良い、ヴァル・キルマー、ジョン・ヴォイトといった脇役たちを含む男のドラマが描かれた大傑作。

 題名のコラテラルは映画を見ていると”巻き添え”という言葉がピッタリ当てはまりそうだけれど、実際の意味は追加の・・・、・・・に付随するといったような意味。

 非常に人の好いタクシーの運転手のジェイミー・フォックスがお客さんを素早いルートでお送りしているところへ、運の悪すぎる事に暗殺者を乗せてしまったために人殺しの手伝いをしなければならない、とんでもない追加の仕事を背負わされてしまうコラテラルを紹介します。

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 タクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)は女性検事のアニー(ジェイダ・ビンケット=スミス)を乗せる。マックス(フォックス)はアニー(スミス)との会話に安らぎを覚え、彼は彼女の名刺をもらう。

 マックス(フォックス)はアニー(スミス)と入れ違いに高級なスーツに身を固め、フライトケースを持ったヴィンセント(トム・クルーズ)と名乗る男を乗せる。

 マックス(フォックス)は嫌々ながらもヴィンセント(クルーズ)との取引きに応じ、一晩中彼の貸し切り運転手となる。
 ところがこのヴィンセント(クルーズ)の正体はプロの殺し屋。ヴィンセント(クルーズ)は麻薬絡みの組織に雇われ、5人の証人を殺すことを今晩中に達成しようとしていた。

 そんなヴィンセント(クルーズ)の仕事に無理矢理手伝わされることになってしまったマックス(フォックス)は次々と任務を達成し、人殺しにまるで罪悪感のないヴィンセント(クルーズ)に最初は恐怖感でいっぱい
 ところがマックス(フォックス)はヴィンセント(クルーズ)と同じ時間を共有するうちに次第にヴィンセント(クルーズ)に抵抗し始める。

 やがてロス市警とFBIがヴィンセント(クルーズ)が起こした殺人に対して捜査が入る。更には麻薬組織からも追いかけられることになるが、ロス市警とFBIはマックス(フォックス)を殺人犯として追いかけ、更には麻薬組織もマックス(フォックス)をヴィンセント(クルーズ)と勘違いして追跡。

 唯一ロス市警のファニング(マーク・ラファエロ)だけはマックス(フォックス)が殺人の実行者でないことに気付くが、そんなただ1人の味方に思えたファニング(ラファエロ)もヴィンセント(クルーズ)に撃ち殺されてしまう。

 ヴィンセント(クルーズ)の暗殺計画も最後の5人目に向かい、ようやくマックス(フォックス)もヴィンセント(クルーズ)と別れることが出来たと思ったが、その5人目の人物が女性検事のアニー(スミス)だということがわかってしまったマックス(フォックス)は・・・ショボイタクシー運転手が凄腕ヒットマンにどうやって立ち向かうか映画を観て下さい

 殺し屋を演じるトム・クルーズのヴィンセントは謎の多い人物だけれど、タクシー運転手のジェイミー・フォックス演じるマックスの人物がアクション映画の割にしっかりと描けている。
 仕事(殺し)をするのに感情に流されず、真っ直ぐに突き進むトム・クルーズの姿に社会で成功する人間像が描かれているし、夢を持ちながらも現状に甘んじ、実行にうつすことの出来ないジェイミー・フォックスの姿から社会の敗者的人物像がわかる。
 
 本当に気の毒なくらい運の悪い災難に遭ってしまう現実離れしたストーリー展開だけれど、実は極めてリアリティー溢れる状況設定の映画。
 
 この2人のタクシー内外での絡みが面白いのは勿論だけれど、ディスコクラブ及びラスト近くのクライマックスシーンのサスペンスとアクションシーンの面白さは流石はマイケル・マン監督
 特にディスコクラブでのトム・クルーズの銃アクションの凄さは感動的ですらある。そんなトム・クルーズの姿を見てカクテルにおけるバーテンテクニックを思い出したのは僕だけかな

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コメント (2)
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