褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 リトル・ダンサー(2000) 性差別を考える

2010年05月09日 | 映画(ら行)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 性差別と言えばやっぱり男尊女卑と言う言葉があるように、男性が社会的に女性よりも優遇されている事を言うのだろう
 しかし、最近は男社会だと思っていた職業に女性の進出が目覚しいものがある僕がまだ小学生ぐらいの時は鉄道機関で働いている女性は見た事が無かったし、タクシーの運転手において女性の運転手を見た事が無かった
 しかし、最近では当たり前のように駅で女性の人が働いているし、タクシーの運転手にも女性を見ることが珍しくない
 しかし、あくまでは表面的には解決されているように見えるが、実際はまだまだ社会的に男尊女卑の問題はあるだろう
 ところが今回紹介したい映画であるリトル・ダンサーと言う映画は性差別をテーマにした映画だけれど、前述したような男尊女卑とは全く異なる
 女性社会に入っていく事に対する男性(男の子)を描いている映画
 実を言うと感動する映画ということで前から『リトル・ダンサー』はタイトルだけは耳にしていたしかし、タイトルから想像するのに僕はダンサーと言うのに興味が無いので観る気が起こらなかった映画だったのだが、最近愛を読むひとと言う映画を観たのだが、この映画の監督がスティーヴン・ダルドリー
 実は僕がよく読むブログにメディアミックスというブログを載せているにゃむばななさんからのお勧めで今回観る決意をしました
 それでは小粒な映画だけれど家族愛にも触れる事ができる『リトル・ダンサー』を紹介します
リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]

角川ヘラルド・ピクチャーズ

このアイテムの詳細を見る


 イギリス北部の炭坑の町において、音楽が好きなまだ少年のビリー(ジェイミー・ベル)はおばあちゃんと炭坑労働者の父(ゲアリー・ルイス)と兄のトニー(ジェイミー・トラヴェン)の4人で暮らしている
 しかし、現在は炭坑労働はストライキ中で、父(ルイス)と兄のトニー(トラヴェンス)は強硬なストライキ派であった
 父(ルイス)はビリー(ベル)に強い男になってもらおうと、毎日ボクシングの練習に行かせるためにお金を渡すが、ビリー(ベル)は負けてばかりだった

 ある日ビリー(ベル)がボクシングの練習の最中に女の子ばかりのバレエを練習している集団が、ボクシングの練習場と同じ場所にやって来た
 女の子ばかりいるバレエの練習を見て、ビリー(ベル)はやがて父からもらっているボクシングの練習代のお金を、バレエの練習代にしてしまう

 女の子ばかりいるバレエの練習だったが、バレエを教える女の先生のウィルキンソン(ジュリー・オルターズ)はビリー(ベル)の中にあるバレエの才能を見出し、個人レッスンをしてビリー(ベル)をバレエの名門ロイヤル・バレエ学校へ行かしたいと考えていた

 しかし、ビリー(ベル)がボクシングの練習に行かずに、バレエの練習に行っていることを知った父(ルイス)は、バレエが女性のすることだと考えていた彼にとってビリー(ベル)がバレエをすることに嫌悪感を示す

 ついにビリー(ベル)はバレエを続ける事が出来ないように思われたが、クリスマスの夜にビリー(ベル)は親友のマイケルを連れて、こっそりバレエの練習場で2人だけでバレエの練習をするが、その練習風景を父(ルイス)は見てしまう
 父(ルイス)はビリー(ベル)に対して怒りが爆発するかと思ったのだが、なんとビリー(ベル)のバレエの練習している姿に彼の中にバレエの才能があることに気付いてしまう
 
 父(ルイス)はビリー(ベル)をロイヤル・バレエ学校へ行かすためのお金を稼ぐためにストライキ破りに出てしまうそんな父(ルイス)の裏切りの行動に驚く兄のトニー(トラヴェンス)だったが・・・感動する家族愛を映画で観てください

 僕もこの映画を観るまではバレエのストーリーはちょっと抵抗があったけれど、考えてみれば日本でもバレエダンサーとして世界的な有名な熊川哲也さんが居るから、男がバレエをすることに偏見を持って見ることが可笑しいことぐらいはすぐにわかるのだけれど、僕もバレエに夢中になるビリー(ベル)の父や兄のように偏見を持っていたのは反省しないといけない
 しかし、炭坑の町という閉塞感の漂う場所において、男性がバレエをするという偏見とストライキを絡ませたストーリーは良いね
 性差別のテーマがこの映画にはあると思うけれど、父親が自分の信念を曲げてストライキを破ってしまうシーンとバレエ学校へ一人で旅立つ弟を見送る兄のバスを追いかけるシーンには感動するそしてバレエを教える先生と生徒の交流も忘れられない
 音楽が効果的に使われていてミュージカル映画的な楽しさを持っているから幅広い層に楽しめる映画です

にほんブログ村 映画ブログへ

人気blogランキングへ    
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 我等の生涯の最良の年(1946) 第二次世界大戦後のアメリカ兵を描く

2010年05月09日 | 映画(わ行)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 僕が映画に興味を持った時は、ハリウッド映画の主流はベトナム戦争映画だった
 例えばプラトーン、7月4日に生まれて、カジュアリティーズなど
 それらのベトナム戦争映画には、いかに戦時中のアメリカ軍隊内部の酷さ、そしてベトナム戦争帰還兵たちの身体、心の傷が描かれたアメリカ人のボロボロになった姿が描かれていた確かにベトナム戦争で負けてしまったアメリカにとって、まさに悪夢だったのだろう
 しかし、アメリカは第二次世界大戦においては、戦勝国であり世界のリーダーシップを掲げる大きな意義のある戦争だった
 当然、我らが日本は第二次世界大戦において敗戦国であり、まさに発展途上国以下の貧乏国家だったのかもしれない
 そんな日本とは対照的にアメリカ社会は何の悩みも無い国だと思っていたのだが、今回紹介する我等の生涯の最良の年という映画にベトナム戦争映画中心のアメリカ映画が盛んの時に出会ったことはある意味衝撃を受けた記憶がある
 実は第二次世界大戦の戦勝国でもあるアメリカ社会にも社会的問題があった事を知る
 そして最近になってようやくアメリカ映画においてクリント・イーストウッド監督が第二次世界大戦における硫黄島での戦いを描いた父親たちの星条旗において、実は戦勝国であるアメリカにも負の遺産があったことを日本人も知ることが出来た
 しかし、実は戦後間もない1946年において第二世界大戦におけるアメリカ国内の社会問題を描いたのが今回紹介する『我等の生涯の最良の年』である
 この映画が日本で公開されたのが1948年のことであるこの映画をリアルタイムで観た日本人は果たしてどのような感想を持ったのだろうか
 実は僕は今回この映画を観る前に父親たちの星条旗を再見している
 流石に60年の時が経つと第二次世界大戦に対するハリウッド映画の描き方も変わってくるそれではストーリーを紹介します
我等の生涯の最良の年 [DVD] FRT-146

ファーストトレーディング

このアイテムの詳細を見る

 第二次世界大戦も終り、アメリカの帰還兵たちが続々と故郷に帰ってくるその中に元々銀行員であったアル(フレデリック・マーチ)とドラッグストア店で働いていたフレッド(ダナ・アンドリュース)とまだ青年であり故郷に恋人のウィルマ(キャシー・オドネル)を残してきたホーマー(ハロルド・ラッセル)の3人が同じ飛行機で同じ故郷に帰ってきた
 3人は同じタクシーに乗り込み、順番に別れを告げて3人は再会を誓うが、これからの新しい生活に向けて再び3人が出会うことは無いだろうと思っていた

 ホーマー(ラッセル)が自宅に帰って、両親と恋人のウィルマー(オドネル)との再会に喜び合うが、一瞬にしてその喜びの表情が変わる
 実はホーマー(ラッセル)は戦時中に両手を失くしており、鉤付きの義手を付けていたのだ

 アル(マーチ)は家に帰ると妻のミリー(マーナ・ロイ)と大きく成長していた娘のペギー(テレサ・ライト)と息子が喜んで出迎えてくれた

 フレッド(アンドリュース)は自宅に帰ると両親は喜んでくれたが、戦争に行くために結婚生活を20日しかおくっていなかった妻のマリー(ヴァージニア・メイヨ)はナイトクラブの仕事のために、帰ってきた日には出会う事がなかった

 しかしホーマー(ラッセル)は叔父の働いている酒場に行って愚痴をこぼしていると、アル(マーチ)は戦場から帰って来た喜びから妻のミリー(ロイ)と娘のペギー(ライト)を連れて、ホーマー(ラッセル)の叔父の働いている酒場にやって来た
 そしてフレッド(アンドリュース)は妻のマリー(メイヨ)を探すために夜に酒場を探しているとホーマー(ラッセル)の叔父の店にやって来て、3人は再会を喜び合い、その日は3人は酒を夜遅くまで飲み明かす

 これから始まる帰還兵の3人の生活とは・・・
 ホーマー(ラッセル)は両手が無い自分に対しての両親や恋人のウィルマー(オドネル)達の自分に対する哀れむ表情に対して傷ついていた両親やウィルマー(オドネル)はホーマー(ラッセル)に対して献身的だったが、自分では何も出来ない自分に絶望していた

 アル(マーチ)は元々働いていた銀行から、重役待遇で復帰するしかし、彼は重役になって初めてわかるこれから活躍するであろう人たちにお金を貸すことをせずに、銀行の利益主義に走る経営に対して、アル(マーチ)は愕然としてしまう

 一方フレッド(アンドリュース)は妻のマリー(メイヨ)と再会を喜びあうが、マリー(メイヨ)はすっかり浪費グセが付いていた
 フレッド(アンドリュース)は戦争中の活躍において勲章をたくさん引っさげていたが、アメリカ社会は不景気に襲われており、仕事が見付からなかった彼はかつて働いていたドラッグストアに行くと、そこはデパートに変わっていた
 しかし、彼は今までとは違う安い給料でデパートで働くことになるが妻のマリー(メイヨ)は彼が軍人だった頃の給料より安いことに不満を持ち、しかも別の男を自宅に連れ込んでいた

 フレッド(アンドリュース)がデパートで働いていると、アル(マーチ)の娘であるペギー(ライト)がやって来たペギー(ライト)は婚約しているが、フレッド(アンドリュース)と会って、フレッド(アンドリュース)がマリー(マリー)と生活が上手くいってないことに気付き、ペギー(ライト)とフレッド(アンドリュース)の2人はお互いを愛し合っている事に気付く
 また自分の状態に絶望しているホーマー(ラッセル)は恋人と別れる決心をするが・・・続きは映画を観てください

 第二次世界大戦における帰還兵たちの悩みを描いた映画だけれど、この1940年代というのはアメリカ映画はある意味ノーテンキなハッピーエンドの作品が多いけれど、実は今回紹介した『我等の生涯の最良の年』は、ベトナム戦争映画に観られるほどの暗さはないやっぱり1946年に公開された映画なだけに、実はこの映画も1940年代作品らしくはハッピーエンド
 しかし、60年後の2006年公開の第二次世界大戦における硫黄島での戦いを経験したその後の兵士を描いた『父親たちの星条旗』には、ハッピーと言う言葉は何処にも見当たらない
 ましてやベトナム戦争映画においては、ハッピーエンドの映画などあり得ないし、傷ついた人間が多々描かれている
 戦争映画においてハッピーエンドが良いか悪いかの判断は僕にはわからないけれど、60年間という時間の流れにおいて第二次世界大戦による描き方が、これだけ変わってくるのかということを感じる
 ちなみに監督は大いなる西部探偵物語、ローマの休日、必死の逃亡者などの名作を多々生んできたウィリアム・ワイラー
 西部劇、サスペンス、コメディと幅広いジャンルで活躍したまさに映画史を代表する名監督です
にほんブログ村 映画ブログへ

人気blogランキングへ    
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする