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頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『新潟少女監禁事件』松田美智子

2014-06-02 | books
母親と二人暮らしの男は家の二階に引きこもり状態。母親に対する暴力のために強制的に入院させるためやってきた市職員。そこで見つけたのは女性だった。話を聞けば、1990年に誘拐された女性だった。当時8歳。発見されたのは2000年。19歳になっていた。という事件の経緯とその後の裁判の行方をかなり詳しく伝えてくれるドキュメント。

量刑に関しての判断や被告の発言など考えどころがあまりにも多い。息子のコントロールが出来なかった母親。彼女が発見された時、未解決事件の解決という重大な事態なのに会見もせず、接待麻雀を続けていた新潟県警本部長などなど。

いつもこんな心にブスッと刺さるようなものばかり読んでいたら心がすり減ってしまう。しかし甘ったるいお菓子みたいなものばかり読んでいたら、心が糖尿病になってしまう。

まあだから事件ものドキュメントを読むというわけでもなく単に面白いから読むわけではあるけれど。

新潟少女監禁事件 密室の3364日 (朝日文庫)

今日の一曲

著者の松田美智子は松田優作の元妻。(松田龍平と翔太の母、松田美由紀は二番目の妻)ということで、松田優作と言えば「探偵物語」 飄々として楽しくしてなきゃというのと、守らねばらぬことは死んでも守らねばならぬという二つの男の軸はここで学んだ。(本放送も再放送もDVDも観たから三回は観ているはずの私のバイブル)(水谷豊が出てくる回「夜汽車で来たあいつ」がなぜか最も印象的) どなたかか作ってくれた予告集で。



14分もあって長いけど、たぶん全ての予告集があるはず。成田三樹夫など懐かしい顔も。倍賞美津子や中島ゆたかが美しい。

では、また。
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