頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『修業論』内田樹

2013-08-01 | books
現代の教育や部活動に失われつつあるもの。それは修業。40年合気道の修業をしてきた著者が修業についてあれこれ書いてくれて、そしてあれこれ考えさせてくれる。

特に気になった言葉は: 数値化された目標がないとできないトレーニングやスパルタとは違う / 風邪をひけば、生まれてからずっと風邪をひいているかのごとくに振る舞い、子供が死んだら、ずっと子供に死なれ続けられているかのごとく振る舞えば、これが無敵 / 訓練する場は楽屋であって、試合をする場は舞台。(勉強する場は楽屋で、本番の試験は舞台、だとか、恋愛小説を読むのは楽屋で、恋愛そのものは舞台とも言えるかも知れない。仕事に関してはどこまでが楽屋でどこからが舞台なのだろうか。TOEICの勉強をするということは永遠に楽屋であって決して英語を「使う」という舞台ではない…など色々考えさせてくれた)

セミは何年も地中とい楽屋で修業をし、そして数日だけ舞台に出てそして散ってゆく。まさに修業道の鑑。なんつって。

今日の一曲

本とは特に関係なく、May J. でGarden



夏っぽいね。Diggy-MO'の声もいいし、PV全体に漂う80年代もまたいい。冒頭の「さーみんなーここでー」が「サービーナー、ここで」と聴こえて、サビナという外国の地名のことだとずっと思っていたと言うのはここだけの秘密。

では、また。

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