女優片桐はいりによるエッセイ。「わたしのマトカ」も非常によかったけれど、こっちも負けず劣らず。
だいぶ前に、弟が訪れたグアテマラを気に入って、語学学校の先生と結婚してしまった。そんな弟に会いに行く話が中心。せかせかした日本とのんびりしたグアテマラ。どっちが幸せか選ぶようなものでもないけれど、自分が暮らす場について考えてみるヒントにあふれている。
グアテマラの子供、特に男の子はレディーファースト、大人の男のように振舞う。その様がかわいくて、おかしくてたまらないのだが、それについては
柔らかいユーモアと優しい心、そしてものを深くと考える心がエッセイに全体に透き通る。
短篇のようにいくつものエッセイが詰め込まれていて、構成や言葉の使い方など凡百の作家以上のものがある。「靴と愛人」というタイトルのラストのオチには思わずうなってしまった。巧い。
あらためて、この人の内面てすごくいいなと思った次第。ごめん。内面以外については…以下省略。
今日の一曲
グアテマラ、と言えば、コーヒー。コーヒーと言えば、黒い。サンタナで「ブラック・マジック・ウーマン」
では、また。
だいぶ前に、弟が訪れたグアテマラを気に入って、語学学校の先生と結婚してしまった。そんな弟に会いに行く話が中心。せかせかした日本とのんびりしたグアテマラ。どっちが幸せか選ぶようなものでもないけれど、自分が暮らす場について考えてみるヒントにあふれている。
働けることが尊い国と、休めることが尊い国。その違いをのみこむには、わたしはこの国で、まだ少し日が足らなかった。
グアテマラの子供、特に男の子はレディーファースト、大人の男のように振舞う。その様がかわいくて、おかしくてたまらないのだが、それについては
思うに、彼らはきっと自分が子どもだということに気づいていないのだ。
柔らかいユーモアと優しい心、そしてものを深くと考える心がエッセイに全体に透き通る。
短篇のようにいくつものエッセイが詰め込まれていて、構成や言葉の使い方など凡百の作家以上のものがある。「靴と愛人」というタイトルのラストのオチには思わずうなってしまった。巧い。
あらためて、この人の内面てすごくいいなと思った次第。ごめん。内面以外については…以下省略。
今日の一曲
グアテマラ、と言えば、コーヒー。コーヒーと言えば、黒い。サンタナで「ブラック・マジック・ウーマン」
では、また。
片桐はいりさん、素敵な方ですよね! エッセイを読んでいると、ホントに魅力的な女性だなと心から思います!
時々チェックしてるのですが、なかなか新刊情報がなくて‥なんだか淋しいです。
はいりさんの新しいエッセイが出ないのは、
1.売れないから
2.本人に書く気がないから
3.書く時間がないから
2と3でしょうかね。よく練られた文章なので、脱稿するまでに相当手間暇がかかってそうです。だから、簡単には次の本は出せないのではないかと想像致します。