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超絶体験、映画「エベレスト 3D」

2015-11-17 | film, drama and TV
1996年に発生したエベレストでの大量遭難事件を描く。

ニュージーランドのロブ・ホールがガイドを務めるツアーに参加した9名とガイド3名。七大陸最高峰のうち六大陸を制覇している難波康子もメンバーにいた。途中でスコット・フィッシャー率いる別の隊と一緒なってしまい、断崖絶壁の上にかかった梯子を渡るのに渋滞してしまうことになる。それで共同して行動することにした。ベースキャンプまでは順調にきたがそこからは地獄の登山が待っている。シェルパが体調不良になったり、別の参加者を下に送るためにスコットが無理をして下と往復したりして彼も体調が悪化していった。また頂上近くのヒラリー・ステップ(狭い廊下のようなところ)にあった固定式ロープは傷んで使えなかったので、新たにロープを設定なければならなかった。ここで脱落する者も出て来る。嵐がやんだ後アタックをかけて登頂に成功する者もいた。しかし時間がない。タイムリミットを大きく過ぎてしまったのにどうしても登頂したいと言う参加者と一緒にロブも同行するが、下山に失敗。その参加者は亡くなってしまう… 以降下山の地獄とは…

うううむ。IMAX 3Dで観た。自分がエベレストに登頂したかのような感覚。寒かった。ひたすら寒かった。死ぬかと思った。すげえよこの映画。観客の中になぜかトレッキングの格好をしている人が何人かいたけれど、疑似エベレスト体験ということなのだろう。

ベースキャンプの雰囲気や、そこから頂上までの道のり。ヒラリー・ステップとはこういう難所なのか、頂上はあんな感じなのか。そして凍傷になるとは。よーく分かった。分かりたくないくらいに分かった。

ロブと一緒に登る中にジョン・クラカワーというジャーナリストがいるのだが、映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作の「荒野へ」を書いた人だった。このエベレスト事件のことも本に書いているそうだ。演じているのは、ドラマ「ハウス・オブ・カード」の主役フランク(ケビン・スペイシー)の秘書役。それとヘリで降りてくる参加者の奥さんは、同じくフランクの奥さん役だった。

ロブの奥さん(キーラ・ナイトレイ)は妊娠していて、電話でロブと話す。そのシーンは何とも胸を打つ。

冒頭にシーンで出てきたカトマンズのエネルギッシュな感じ。エベレストには登らないけれど、あの街には行ってみたいと思った。また長い吊り橋をみんなで渡っているシーンでは、ドローンを使って上から撮影していたようだけれど、そのシーンを見て、人間なんて本当にちっぽけなもんだな、と思った。

2Dで観てもたぶん面白いと思うけれど、疑似エベレスト体験をしたいのなら、そしてそんじょそこらのホラーよりも怖い体験をしたいのなら、IMAX 3Dをオススメしたい。




では、また。
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